低コストで工期も短縮可能な「木造」の中高層マンションが常識になる日

これまで中高層建築と言えば鉄筋コンクリート造(RC造)が常識でしたが、この先そのトレンドがガラリと変わる可能性があるようです。今回、相次いでいる木造の中高層マンション建設の話題を取り上げているのは、一級建築士でマンション管理士の廣田信子さん。廣田さんは自身無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』で、従来のRC造に対する木造の優位性を詳しく紹介するとともに、脱炭素時代の今こそ採用されるべき技術として高く評価しています。

木造のマンションが先端を行く時代に!?

こんにちは!廣田信子です。

木造の中高層マンションの建築が始まっています。木造建築の強度や、耐久性を高めた建材の開発が進み、低コスト化、工期短縮が可能になったためです。

7月上旬、東京都稲城市で、三井ホームが建築を進めている5階建てのマンション「MOCXION」(モクシオン)の現場が公開されました。

最近は、鉄筋コンクリートと木造を組み合わせた木造ハイブリットが登場していますが、(木造ハイブリット構造のマンションはすでに販売されています)モクシオンは、完全な「木造」です。1階は鉄筋コンクリートで造って、2階以上の壁や床は完全な木造建築です。

モクシオンは、国土交通省の令和2年サスティナブル建築物等先導事業(木造先導型)に採択されたプロジェクトです。今の木造建築は、75年~90年の耐久性を確保し、省エネ等級は最高レベルとなっています。その上、壁の厚さは、従来より薄くなり、工期を短縮できます。

日本でも、手に入りやすい国産木材を使って、高性能で安価なマンションを広めていこうという、実験的な試みです。

現場では、木材はパネルを工場で組み立てるので、1フロアーが約1週間で組みあがるといいます。鉄筋コンクリート造だと1か月かかるところ…がです。この工期短縮も工事費用の削減につながります。

木造にしたことで断熱性が高まり、建物のエネルギー消費量は一般の賃貸住宅より30%ほど削減できる見込みで、CO2排出量もコンクリート造などと比べて半分程度になるといいます。

モクシオンは、実験なので、賃貸マンションですが、さまざまはハードルを越えて木造は、すぐに分譲マンションに進出すると考えられます。核心的技術が使われ、断熱性能や地震に対する強さも、遮音性も増しているのです。

まだ部材の調達等に課題はあるようですが、脱炭素時代の今、これは採用されるべき技術です。何だか、夢を感じます。マンションも大きく変わりそうな気がします。

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9月だけで4回の「ミサイル発射」。それでも北朝鮮にダンマリ韓国の無責任

9月11日の新型長距離巡航ミサイルの試験発射を皮切りに、一月に4回ものミサイル発射に及んだ北朝鮮。しかし同国によるミサイル開発の「一番の被害者」となりうる韓国の文在寅大統領は一切の非難をすることもなく、傍観を決め込んでいます。この反応を批判的に綴るのは、北朝鮮研究の第一人者である宮塚利雄さん。宮塚さんは自身のメルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』で今回、北朝鮮のミサイル開発の実態を詳しく紹介するとともに、文在寅大統領の姿勢を「万事休す」と一刀両断。さらに岸田首相の対応への期待感を記しています。

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北のミサイルをスルーする文在寅。どうする岸田新総理?

9月は農作物の成育にとって重要な季節である。北朝鮮は、昨年のこの時期に相次ぐ台風被害に見舞われ、深刻な食糧不足の事態を招いたが、今年はその台風被害の憂慮もなく、代わりにミサイル連射に邁進した。

9月9日の未明、建国73年の記念日を迎え平壌の金日成広場で「民間・安全武力閲兵式」として、非正規軍部隊を中心にした軍事パレードを実施したが、新型ミサイルなど戦略兵器の登場はなかったことに「今回は新型戦略兵器は登場せず、米国などに向けた軍事的挑発を避けた」とマスコミなどは報じた。

しかし、このような分析をあざ笑うかのように11日、12日に、北朝鮮の国防科学院が「新型長距離巡航ミサイルの発射実験を行った」と朝鮮中央通信が報じた。低空を航空機のように飛行する巡航ミサイルは、水平線の向こう側をカバーできないレーダーでは早期発見が難しいとされている。1,500キロメートル飛行し目標に命中したというから、事実ならば射程内に入る日本にとっては「対岸の火事」と傍観しているわけにはいかない。

さらに15日には、北朝鮮は短距離弾道ミサイル2発を相次いで日本海側に発射した。北朝鮮の弾道ミサイル発射は、日本海に向けて変則軌道の新型短距離弾道ミサイル2発を発射した3月25日以来である(3月には4発のミサイル発射が行われた)。

15日に発射されたミサイルは形状からして、3月25日に試射したのと同じ短距離弾道ミサイルの改良型とみられる。だが、発射訓練を指揮したのが、核・ミサイル開発を主導してきた李炳哲(リ・ビョンチョル)氏ではなく、朴正天(パク・ジョンチョン)朝鮮労働党書記であり、「鉄道軌道ミサイル連隊」が中部山岳地帯の列車発射台から発射したものであった。

朴氏は砲兵司令官出身で、これは軍の重心がより実践的な段階に移ったことを示したものだろう。北朝鮮は敵への「同時多発的な集中打撃能力」を高める目的で、「鉄道軌道ミサイル連隊を組織した」と明らかにした。朴氏は鉄道を利用したミサイル発射システムが、「全国各地で分散的に任務を遂行することで、同時多発的に脅威となる勢力に甚大な打撃を加えることができる効果的な対応打撃手段になる」と評価。今後短期間で実践的な訓練を積み、「連隊」から「旅団」への拡大も検討する考えを示しているという。

 

誰もが「何かのオタク」時代、ファッション界にも“推し”はアリか?

「オタク文化」「推し文化」が花咲く日本では、物を売るために多くの「オタク」を抱えるアイドルや人気キャラクターとのコラボが手法として定着し、高度に磨かれてもいます。ファッションブランドもさまざまなコラボを展開していますが、あくまでキャラクターの人気を利用したもので、ブランドそのものの“オタク”を生み出しているとは言えません。今回のメルマガ『j-fashion journal』では、著者でファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さんが、推し文化を理解する日本のデザイナーだからできることがあるはずと、「ブランド推し」を生み育てる方法を模索し、その可能性に言及しています。

「推しマーケティング」を考える

1.マスメディア時代のファンクラブ

テレビで歌番組が毎日のように放映されていた頃、家族全員が同じ歌を聞き、翌日の学校では昨晩のテレビ番組の話をクラスメイトとしていた。国民的な人気を誇る歌手がいて、テレビ、ラジオ、有線放送、新聞、雑誌で紹介されていた。

この頃、アイドルのポスターが雑誌の付録についていて、同世代の子供部屋には同じアイドルのポスターが飾られていたはずだ。その中でも、熱狂的なファンはファンクラブに入会し、ファンクラブ会員の特典を友人たちに披露しては、羨ましがられたものだ。当時は、あきらかに、マスメディアと国民的人気と大衆がセットで存在していたのである。

この構造は商品にも共通していた。あらゆる家庭で、テレビCMで紹介された洗剤、シャンプー、歯磨き粉を使っていたし、同じブランドのカレー粉、即席ラーメン、清涼飲料等を食していた。大衆はその時代の気分、行動、体験を共有していたのである。

2.オタク時代のアイドルグループ

2005年12月、AKB48が活動を開始した。AKB48は、秋葉原に専用の「AKB48劇場」を持ち、ほぼ毎日公演を行った。当時は、アキバのオタク向けアイドルという位置づけだったが、次第にファンを獲得し、2009年には、14thシングル『RIVER』で初のオリコンウィークリーチャート1位を獲得。その後発表する曲が次々と1位を獲得し、マスメディアから「AKB現象」「国民的アイドル」と呼ばれるようになった。2010年8月の17thシングル『ヘビーローテーション』は、シングルの連続初動売上50万枚突破等、数々の記録を残した。

AKB48は、握手会や選抜総選挙等のイベントを次々と企画し、その参加には劇場番CDに添付されている参加券CDが必要だった。特に選抜総選挙では、ファンは自分の好きなメンバーのために何十枚もCDを購入し、投票した。「推し」「推しメン(推しメンバー)」という言葉が一般化したのは、AKB48以降だと思われる。

AKB48が注目された背景には、オタクブーム、オタク文化があった。AKB48が秋葉原を拠点にしたのも、オタクのメッカが秋葉原だったからに他ならない。

大衆の時代が終わり、大衆がいくつかのクラスターに分割される時代、「分衆の時代」という言葉も登場したが、その最終形態がオタクだった。自分の好きな分野だけに興味を持つ「オタク」という言葉も次第にプラスの評価に変わり、一般化していった。

現在は、「誰もが何かのオタクである」という時代になっている。マーケティング的に言えば、AKB劇場は、「オタクを組織化する装置」であり、選抜総選挙と参加券は、「オタク的なビジネスモデル」なのかもしれない。

佐藤健&上白石萌音が“消滅”の危機。『恋つづ』の続編がぶっ飛んだ?片瀬那奈の薬物Xデーに震えあがる芸能界

9月30日をもって大手芸能事務所「研音」を退社し、フリーとなった女優・片瀬那奈(39)の公式SNSが閲覧できない状態となった。これは事前に予告されていた通りの対応だが、それ以上に関係各所が頭を悩ませる問題が勃発。その影響は俳優の佐藤健(32)と上白石萌音(23)にも及びそうだ。

片瀬那奈、薬物疑惑で迫る“Xデー”に芸能界は戦々恐々

まるで片瀬那奈という芸能人が最初からいなかったかのように、その存在が跡形もなく消えている。

片瀬が事務所を事実上の“クビ”となった理由は今年7月に報じられた、同棲相手の男性がコカイン所持の容疑で逮捕されたことが関係しているとみられる。

決して片瀬が薬物所持で逮捕されたわけではないにもかかわらず、23年間も所属した事務所がいわば“見放した”ことで、業界関係者の間では「ほぼクロ」との見方が強まっていた。

それに加え、乾燥大麻を所持していた疑いで先日逮捕された、イベントや音楽のプロデュースを務める会社経営者の40代の兄弟と片瀬が仲の良い友人だったことも判明。

この兄弟が2017年に東京・恵比寿に和食レストランをオープンした際、飾られたお祝いの花の中に片瀬那奈の名前があったされている。

片瀬を取り巻く一連の情報に「Xデーは間近なのでは?」と関係者が震えあがっているという。

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佐藤健&上白石萌音の『恋つづ』がお蔵入りのピンチに

その余波に大きく巻き込まれてしまいそうなのが、俳優の佐藤健と上白石萌音。もちろん、2人は片瀬の薬物疑惑とまったく関係ないが、あの人気ドラマが大ピンチなのだ。

2020の1月期に放送されたドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)は、王道の“壁ドン系“ラブストーリーを佐藤が演じたことで大ブームに。平均視聴率は11.6%だったが、それ以上に女性たちをキュンキュンさせ、“恋つづ”現象を巻き起こした。

Paraviなど動画配信サイトでも大人気で、『恋つづ』は放送が終了してもお金を生み出すドル箱コンテンツ。その人気ぶりからパート2や映画化の話も出ているという。

だが、そんな『恋つづ』に黄色信号が灯ってしまった。

というのも、ドラマには片瀬も小児科の医師・結城沙世子役として出演。端役ではなくそれなりのポジションのため、出演シーンはかなり多い。

「もし、片瀬さん逮捕されるなんていうことがあった場合、『恋つづ』はもう見れなくなってしまう恐れがあります。今のテレビ業界はコンプライアンスに厳しいため、作品がお蔵入りになってしまうかもしれません。関係者はヒヤヒヤしています」(テレビ局関係者)

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ミュージシャンが薬物で逮捕されると、ショップの棚からCDが消えてしまうのはこれまでに何度もあった話。佐藤健と上白石萌音の『恋つづ』がこの世から消えてしまう可能性もあるかもしれない。

感染者数「激減」のいま肝に銘じる、“with”したくないウイルスのこと

劇的な減少を続ける新型コロナウイルスの感染者数に、国全体がひと息ついているようなムードが広がっています。「withコロナ」での経済活動を模索する人間同様、コロナの方も「withヒューマン」を模索しているのではないかと考えるのは、メルマガ『8人ばなし』著者の山崎勝義さんです。山崎さんは、「新型コロナウイルスもやがては風邪の一つになる」との言説について、その可能性を認めつつも、確かではないと前置き。単純ヘルペスウイルスのように潜伏するのがウイルスにとっても最も都合のいい「withヒューマン」かもしれず、その厄介さを思えば、現在の寛解期にも油断はできないと伝えています。

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「新型コロナウイルスもやがては風邪の一つになる」。最近よく聞く学説の一つだ。確かにSARSコロナウイルス、MERSコロナウイルス、SARSコロナウイルス2(=新型コロナウイルス)以外のコロナウイルスは高々風邪症候群の原因になるくらいであるから、やがてはそういった予言的学説の通りになるのかもしれない。

ウイルスの方にしてみても宿主である人間を悉く殺すようなことをしてしまっては自分たちの生存自体が危うくなる。それは困るから、多くの人いろいろな人種に感染しながら地球を何周か回っているうちにいつしか死なせない程度の毒性に落ち着いて「やがて風邪になる」という訳である。こんなふうに一応生存原理に適った説明はできる。

もっとも、ウイルスという非生物的存在に、生物一般における所謂生存原理を当てはめるのが適当かどうかという問題もあるから本稿ではこれ以上の深入りはやめておくことにする。ただこういった学説を無理矢理に文系的観点から解釈してみると興味深いことが言える。我々人間が「withコロナ」を模索しているのと同様に、ウイルスも「withヒューマン」たろうとしているのではないか、と。

少々荒唐無稽な話になって来たのでここで若干修正舵を入れる。実は人間と共生関係にあるとしか言いようのないウイルスが現に存在するのである。例えば口唇ヘルペスなどの原因となる単純ヘルペスウイルスがそうである。一たびこのウイルスに感染すると現代医学では根治は望めない。一生付き合って行く他ないのである。

とは言っても口唇ヘルペス自体はアシクロビルという薬で比較的簡単に治すことができる。つまり症状として出て来た分なら叩けるが神経節内に潜伏されるとそれ以上はどうしようもない、そういった性質のウイルスなのである。水痘・帯状疱疹ウイルスもこの仲間になる。こちらの体力が低下したり、何らかのストレスで免疫力が落ちた時などに症状としてその姿を現す、見ようによっては大変卑怯なウイルスなのである。前に共生関係とは言ったが、こちらには何の益もない片利的関係だから強制関係の方が表現としては適当なのかもしれない。

新型コロナウイルスに感染し重症化すると呼吸器系・神経系に深刻なダメージを受けることが分かっている。肺は再生しない臓器と言われている。神経も容易に治るものではない。こういった不可逆性の障害をもたらす疾病とはたとえ強制でも共生など看過できよう筈もない。とは言え向こうは未知のウイルスである。呼吸器系だけでなく神経系を侵すところも気味が悪い。ヘルペスウイルスのように神経節内に潜伏されたらそれこそ始末に負えない。

「新型コロナウイルスもやがては風邪の一つになる」。そうかもしれない。が、確かなのは今はまだそうではない、ということである。寛解期の見積もりはとかく甘くなり易い。くれぐれも油断せず、やがて来る第六波(どんな大きさかは分からないが)に備えたいものである。

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“欧州最高の知性”が提示した「メディアの毒牙」から逃れる手段とは?

欧州最高の知性と称されるジャック・アタリ氏の最新刊『メディアの未来』が話題を呼んでいます。サブタイトルに「歴史を学ぶことで、新聞、雑誌、ラジオ、テレビ、SNSの未来は導き出せる」と謳う本書ですが、我々はそれらのメディアと今後、どのように向き合ってゆくべきなのでしょうか。今回のメルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』では、毎日新聞や共同通信への勤務経験を持ち、要支援者への学びの場を提供する「みんなの大学校」を運営する引地達也さんが、「社会倫理」をキーワードとしてその方法を探っています。

 

「メディアの未来」を日常生活の倫理から希望を見出す

最近刊行されたジャック・アタリ著『メディアの未来』(林昌宏訳、プレジデント社)は人類のメディア史を振り返りながら、今起こっている現状の必然性を説き、未来のメディアを予測している内容である。

そこには悲劇的な現状をあぶりだしながら希望の光も見せてはくれているが、現状のメディアを取り巻く世界、もしくはメディアに取り巻かれている社会を見渡すとその光は仄かで儚く、悲観する気持ちになってくる。

それでもなお、私たちは前に行かなければいけない。

明るい未来に向けて、私たちはどこに向かえばよいのだろう。

その答えとしても、私が進めていきたいのが、支援が必要な人に向けてのメディア教育なのか、と思う。

メディアの使い方ではなく、メディアとどう向き合えばよいかを考えられるようにする社会倫理の感覚を養うこと、それは私たちが人というか弱い存在であることの自覚から始まるから、哲学的な問いかけも必須だ。

日本経済新聞が国内主要企業の社長100人を対象に3か月に1度実施している「社長100人アンケート」で、社員のリスキリング(学び直し)に「取り組んでいる」と答えた企業が67.6%だったことが分かった(10月4日同紙参照)。

これは仕事を充実させるためには経験値だけではなく、その社会性を磨くためにもよい風潮だと感じながらも、その内容は少し気になる点もある。

つまり、その内容は、「デジタル・プログラミング」が75.5%でトップで、「語学」が57.4%、「統計・データ解析」が56.4%、「マーケティング・経営」が56.4%。

これは文字通りスキルを伸ばすことに重点を置いており、実践に直結した「学び」が優先されている。

これらのスキルを身に着け、それを社会に結びつけ、発信し、つながっていくには、幅広い視点と確固たる倫理規範のようなものが必要であるが、この分野への言及も、ましては「学び直し」も積極的ではないようだ。

メディアでつながる社会において、スキルは可視化しやすいしわかりやすい。社会の中で自分の価値を上げるには有効であろう。

その上で考えてほしいのは、そのスキルがどのように利用され社会にとって役立つのかを判断する基礎の部分。

これが社会倫理であり、社会経験を経た「大人」だからこそ、倫理を深く考え、スキルと倫理が一対であると気づき、そこから指導側として後進の教育にもつながるのではないかと思う。

 

軍事アナリストも赤面?米陸軍大佐を呆れさせた陸自のお粗末なプレゼン

災害時の活動など、なくてはならない働きをしてくれるわが国の自衛隊ですが、本来専門であるはずの“軍事”においては「平和ボケ」と言われても否定できない部分があるようです。メルマガ『NEWSを疑え!』を主宰する軍事アナリストの小川和久さんは、陸上自衛隊のある陸将によるプレゼンテーションがお粗末で、同席した米国の陸軍大佐に「自衛隊は戦えませんね」と指摘された事実を伝えます。細かく些細な指摘と捉える向きに対しては、杓子定規で臨機応変さがないと戦場では敗北すると、厳しく忠告しています。

プレゼンに出る「戦えない自衛隊」

日本国内では10月31日投開票の総選挙に向けて各方面の動きが加速していますが、それとは関係なく、外国から日本に注がれている冷ややかな眼差し、それも友軍である米軍からの厳しい視線についてお話ししておきたいと思います。日本国内のお祭りだけで盛り上がっていては平和も繁栄もなくなるという話です。

「小川さん、自衛隊は戦えませんね。あれを見れば一目瞭然です」そう言ったのは米国陸軍の大佐。「あれ」と指さされたのは、陸上自衛隊の某陸将のプレゼンテーションでした。舞台上の巨大スクリーンにはパワーポイントの資料が映し出されています。

その向かって左手に演者の席があり、そこにパソコンを前にした某陸将が座り、スライドを切り替えるごとに「はい次」「はい次」と声を掛けています。自分でパソコンを操作する訳ではありません。某陸将が声を掛けると、後ろに控えている4~5人の幹部たちがパソコンを操作してスライドを送っていきます。こんなことは演者の某陸将が自分のパソコンのテンキーなどを使って簡単にできることなのですが、やる気配はありません。

おまけにスライドがひどい。とにかくびっしりと文字が書き込まれていて、発表を聴く側に伝えようとする気持ちなど毛頭も感じられません。細大漏らさず必要事項を書き込んでおかないと、責任を問われるという意識だけが伝わってきます。要するに、某陸将がやっていた発表は一種の儀式であり、裏方も儀式の要員なのです。

同じとき、米軍側は陸軍大将が舞台に上がりましたが、舞台の中央に立ち、アップルのスティーブ・ジョブズよろしく一人で話を進めます。スライドも手持ちのレーザーポインタの機能を使って進めたり、戻したりしていきます。身振り手振りやユーモアと表現力も豊かですし、スライドも聴衆に訴える視聴覚効果をにらんでデザインされていました。

なんでそんな日米の姿勢の差が問題なのかと思われるかも知れませんね。日米の共同研究の発表の場なので、そんな厳しい評価は必要がないように思われるかも知れませんが、米軍の大佐の指摘は正しいのです。まさに戦っている軍隊からのコメントなのです。

発表が儀式化している様子を見れば、自衛隊には杓子定規の動きしかできないのは明らかです。決められたことはそれなりにできても、臨機応変な対応は無理だとわかります。しかし、戦争においてはこちらの裏をかいてくる敵に柔軟に対応できなければ敗北します。米軍の大将のスタイルは米国では普通のものですが、融通無碍とも言えるほどの柔軟性を秘めています。こんな所にも戦える米軍、戦えない自衛隊の姿が浮き彫りになっているのです。

自衛隊側でも、例えば2015年夏まで東部方面総監だった磯部晃一陸将の発表や講演のスタイルは米軍の大将と同じでした。私は嬉しくなり、自衛隊も変わりつつあると思ったのですが、そうではありませんでした。磯部陸将は自衛隊では数少ない例外で、私より20歳以上も若い陸将や陸将補が旧態依然たる儀式を踏襲しているのです。これは海上自衛隊、航空自衛隊でも同じです。

こうした細かいところから柔軟性を取り戻していかないと、組織の硬直化は進むばかりです。外国から注がれる眼差しは、米軍からのものだけではありません。敵国が冷笑を浮かべて日本の弱点を洗い出していることを忘れてはならないのです。(小川和久)

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現役精神科医がマジメに回答、人生における「成功」と「幸せ」とは何か?

「幸せってなんだろう?」これは誰しも一度は思ったことのある疑問かもしれませんが、完全に「これだ」という定義があるわけではありません。そこで、今回の無料メルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』では著者で現役精神科医のゆうきゆうさんが、この永遠のテーマに心理学的な観点から回答しています。

「成功」と「幸せ」を得る方法

こんにちは、ゆうきゆうです。みなさん元気でお過ごしでしょうか。さて、少し前にこんなご相談をいただきました。

「幸せって何ですか?」

なかなかディープなご質問ですね。それでは今回は幸せについて、真面目に答えてみたいと思います。

成功とは何か

幸せを語る前に、幸せに近い言葉で「成功」とは何かというお話をしていきましょう。

この2つの言葉は、似たような位置にあります。

  • 成功したら幸せになれる
  • 幸せになるためには成功が不可欠

など、成功と幸せはイメージが近いという方が多いのではないでしょうか。

自分がいろいろ心理学を学び、書籍を読んで得た答えを基に考えると「自分の望んだ状態になる」ことを成功と言います。

自分がこうだったらいいな、と思う状態にちゃんとなれること。これを成功だと考えると、非常に分かりやすいのではないでしょうか。

例えば、お金持ちになるのが成功な人もいれば、好きな人と一緒に過ごすことが成功の人もいます。人によって成功はまったく異なるのです。

お金は欲しくないが、人に愛されたい、と思ってる人にお金をあげても成功したとは思ってもらえないでしょう。逆もまたしかりです。

岸田総理がレジ袋再無料化を決意か。山口環境相の巨乳スキャンダル、山口組元幹部との握手写真流出、株価暴落の三重苦で早くも切り札

岸田内閣の発足を受け、報道各社の世論調査が発表され、毎日新聞では内閣支持率は49%と5割に届かず、昨年9月の菅義偉内閣発足時の64%を大きく下回ったことがわかった。不支持率は40%だった。発足直後としては低調な数字となるが、その背景には岸田政権の“ワケあり”陣容が大きく影響しているようだ。

支持率も株価も下げた岸田政権はスキャンダルまみれ

菅内閣最後となった前回調査(9月18日)の37%より上がったものの、歴代内閣の発足時と比べかなりの低空スタートとなった岸田内閣。

期待値の低さは株価にも現れており、5日の東京株式市場で日経平均株価は7日続落し、前日比622円77銭安の2万7822円12銭で終えた。2万8000円を下回るのは8月30日以来で、およそ1カ月ぶりの安値。増税路線を表明していることが影響しているとみられる。

支持率も株価も低調な原因は岸田政権の陣容にある。

金銭授受問題で野党から総攻撃を受けている甘利幹事長だけでなく、岸田内閣には“ハレンチ議員”が集まってしまった。

「パンツ大臣」の異名をとる高木毅国対委員長は30代の頃、下着泥棒の常習犯だったとされ、福井県警に現行犯逮捕されたこともある。本人は否定しているものの、デイリー新潮は当時の様子を詳しく報じている。

また、山口壮環境相は「巨乳風俗体験ブログ」を自身の公式ツイッターアカウントでフォローしていたとネットで話題となっている。この件について本人は何も言及していないため真偽は不明だが、なりすましや誤りを指摘する声もあがっている。

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「レジ袋無料化」はコスパ最高の支持率爆上げ施策 

だが、そんな山口環境相にはレジ袋“再無料化”の期待がかかる。

国民に大不評のレジ袋有料化を推進した小泉進次郎前環境相が5日で退任。目を潤ませながら省庁を後にしたが、小泉氏には今後、政治家として茨の道が待ち受けている。

岸田政権で当選3回の福田達夫氏が党四役である総務会長に抜擢。他にも、経済安保相に小林鷹之氏、デジタル相に牧島かれん氏が就任するなど、今回の人事で若手実力者たちが多く起用された。

これまで“期待の若手”だった小泉氏のメッキは剥がれまくり。今後数年間は一議員として表舞台から抹殺され、「未来の総理」は幻となってしまった。

そんな小泉氏を尻目に、山口環境相のもとにはレジ袋無料化を求める多くの声があがっており、桜田義孝前五輪相は「レジ袋についての要望を山口大臣に直接相談した」ことを明かしている。

レジ袋再無料化の実現はもはや時間の問題といえるかもしれない。

これだけ国民からの声が大きいということは株価上昇の要因にもなりうる可能性も十分あり、岸田政権の支持率も上げてくれる即効性のある施策となりそうだ。

そんな中、ネットでは岸田首相(当時は政調会長)と山口組系の元暴力団幹部が笑顔で握手している写真が拡散している。

これは2018年に雑誌「FRIDAY」が報じたもので、大阪のホテルで開かれたイベントで記念撮影したものだという。岸田氏は関係性を否定したものの、脇の甘さを露呈してしまったことは否定できない。

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パンツ大臣に巨乳スキャンダル大臣、山口組…岸田政権は前途多難な船出となった。

安倍・麻生というゾンビに取り憑かれた自民党・岸田新政権の前途多難

激戦の総裁選を制し、悲願であった総理の座を手にした岸田文雄氏。しかし、自ら「新時代共創内閣」と呼ぶ人事は一部で「忖度人事」と酷評されるなど、早くも前途を危ぶむ声が聞かれる状況となっています。果たして新内閣も前政権同様、短命に終わることになるのでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』では著者でジャーナリストの高野孟さんが、岸田氏の総裁選での「勝ち方」に問題があったと指摘。その結果として安倍、麻生、甘利各氏に足元を見られる事態に陥るとし、「すでに岸田政権の失敗は始まっている」と結論づけています。

 

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2021年10月4日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

断ち切られた自民「党風一新」の芽

客観的には、今回の自民党総裁選のテーマは明らかで、ただ長いだけが取り柄だった安倍晋三政権とその蛇足でしかなかった菅義偉政権の計8年10カ月の間に、ヘドロのように堆積した黒い沈澱物や茶褐色の老廃物をきれいサッパリ大掃除して、若々しく爽やかな保守政党として再生することが可能なのだという姿を国民に強烈に印象づけることにあった。

それには、何のかのと言ってもやはり河野太郎と小泉進次郎の、新鮮ではあるがやや危なっかっしい人気抜群のコンビを、政策通の苦労人である石破茂が下支えするという構図は悪くなかったのだが、それが奏功するにはいくつもの条件が欠けていた。

安倍に擦り寄るという河野の余りの政治音痴

まず第1に、河野自身が安倍・麻生に擦り寄って支持を得ようとして、森友疑惑について「再調査は必要ない」と言い、また持論である脱原発のトーンを弱めて「安全な原発は再稼働する」と言ったりした。これは決定的にまずかった。特にモリカケサクラ疑惑に関しては、安倍・麻生が説明責任を回避し、国会も出来るだけ開かないようにして逃げまくってきたことが国民の政治不信の大きな要因となってきた訳で、ここは野田聖子のように「多くの国民が納得していないので支持率の低下は当然。信頼回復には、二度と起きないよう調査をする必要がある」と明解に言い放つことで対抗軸を形成しなければならなかった。

1年前に安倍・麻生は、「菅ならモリカケサクラ隠蔽の共犯者だからそこを暴くことはない」という理由で菅政権を支持したのだが、まさにその「説明責任拒絶」の隠蔽政治の業を背負わされたことが大きな要因となって菅は短命に終わった。そして今また、もはやゾンビと化した安倍・麻生が「岸田ならそこに手を突っ込んでくることはない」という不純な動機で岸田政権を作ろうとしている時に、河野が「いや私も再調査はしませんから大丈夫、支持してくださいよ」とにじり寄って行くのは、馬鹿げているという以上に、この局面でどういう磁場を形成すべきなのかを理解できていない政治音痴である。

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