英EU離脱の17年前に起きていた悲劇。EU統合のため解体された国とは

英国のEU離脱から一ヶ月が経過しましたが、混乱は未だ継続しています。離脱という道を選んだ英国ですが、一方で今から17年前、統合のために解体された国があったことをご存知でしょうか? メルマガ『異種会議:戦争からバグパイプ~ギャルまで』では、著者の加藤健二郎さんが、1999年にコソボ紛争真っ只中のユーゴスラビアに取材で訪れた際の生々しい現実を紹介。「EU統合」のために「セルビア人=悪」という報道体制を作らせた当時のヨーロッパ社会の裏側を明かしています。

国家8分割への道程

コソボが独立国として初めて、オリンピックに選手団を送る。

コソボは、セルビア共和国内にあった自治州。米軍主導NATO軍が約80日間の連続空爆して、セルビア共和国に対して「コソボ自治州の分離独立は認めないことは約束するから、コソボからセルビア軍とセルビア治安部隊を撤退させなさい」と交渉したのが1999年。

当時から「コソボの独立を認めないなんて、ウソに決ってる」と当事者たちはわかっていたので、独立に至る過程で大きな混乱は起こっていない。軍隊を撤退させたら自国でないことはヨーロッパ人はわかっている。

カトケンがコソボ紛争を取材していたのは1998年8~9月。欧米のメディアと政府が、なにがなんでも「セルビア人は悪者で、アルバニア系住民は善良な被害者」という世界世論構図を創り上げようとしていることで注目されている紛争だった。

首都プリスティナのプレスセンター(報道受付窓口)に行く「44人の虐殺死体が発見された、取材希望者は1時間以内に出発」という知らせが入った。一般庶民が残酷に殺されてる死体写真は、報道カメラマンとして売りやすいので、ラッキーにもその場に居合わせた人はだいたい行きたがる。

米国人テレビチームが「アルバニア系住民の死体ですか?」と訊くと、プレスセンターは「いえセルビア人の死体41人、ロマ人が3人です」と回答。

テレビチームは「セルビア人の死体では撮っても意味がない」と、取材には同行しなかった。イタリア人カメラマンが「なぜ、彼らは来ないんだろ?」と。「セルビア人が悪者ということになってる戦争だから、アルバニア人が殺されててる映像でないと、高くは売れない」「戦争報道ってそんなもんか・・」

カトケン、イタリア人などを含む5~6人が行くと、ホテルの地下室に、黒い死体袋に入れられた44体が並べられていた。カメラマンが思うことは共通で「死体袋に入ってる死体では報道価値が低い、殺された現場でまだ手をつけてない写真を撮りたい」だ。セルビア当局は「死者に対する敬意を考えると、カメラマンが来るまで放置しておくわけにはいかない」と、死体袋を開けて中を撮影することも許してくれなかった。

その2週間後に、約30人のアルバニア系住民の死体が村で発見されると、死体袋には入ってない現場での赤裸々な写真が公開され、ニューズウィークやタイムなど有名週刊誌などでも6ページ以上の特集で報道された。このニュースを契機として、セルビアに対する制裁強化やいろいろな決議が敢行され、NATO軍による空爆への道筋ができた。1998~1999年のときのことである。

【朗報】卵は1日に1個以上食べて問題なし。むしろ若返りの効果も

生でも、焼いても、茹でても美味しい食材、「卵」。しかし「コレステロールが高いから1日1個以上食べてはいけない」なんて話をよく聞きますよね? ところが、その指導はどうやら間違いというのが最近の通説なんだそうです。 メルマガ『森の診療所から始める 旅こそアンチエイジング』の筆者・宮田恵さんは、卵のもつ驚きのアンチエイジング効果を紹介。卵好きな方はもちろん、そうでない方もどんどん卵を食べよう!と思いたくなること間違いなしです。

コレステロールを気にするあまり卵を食べていないという「非アンチエイジング行動」

長い間、コレステロールが多いから卵は1日1個まで、などという指導がなされていました。 これまで何度もお伝えしてきましたが、コレステロールは肝臓でアセチルCoAから作られますので、摂取基準なるものも現在、存在していません。

卵白は機能性タンパクとして研究が進んできました。

もともと蛋白質は生体の主要な構成成分のひとつであること、生体内で酵素やホルモンとして代謝を調節したり、物質輸送や生体防御などにも関与するなど、とても大切なものです。

1.卵白たんぱく質のコレステロール代謝改善効果
卵白タンパク摂取によりLDLコレステロール低下、HDLコレステロールを上昇させるという。 機序は完全に解明されていませんが、ある種の卵白ペプチドがコレステロール分解系を活性化するとの報告があります。

2.卵白タンパク質の体脂肪低減効果
ヒトにおいてもマウス実験においても12週間卵白たんぱく質8g/日を摂取させたところ、内臓脂肪が優位に低減したと。 この機序のひとつに骨格筋におけるカルニチンパルミトイル転移酵素が活性化し脂肪燃焼効果が上昇したことが推察されています。

3.卵白たんぱく質の骨格筋に対する効果
これまでもホエイタンパク質がアスリートの間でも骨格筋の増強作用があるとされていました。 アミノ酸のバリン、ロイシン、イソロイシンといった分岐鎖アミノ酸が多く含まれ、これらは骨格筋の構成成分であること、またロイシンが菌タンパク合成系のシグナルを活性化させるためとされています。

さらに運動時に卵白たんぱく質を摂取することで、酸化ストレスマーカーや炎症マーカーの低下が認められるとの事です。

以上のことから、高齢化していく自身の身体(骨格)を維持し、サルコペニア、ロコモティブ症候群の予防のためにも身近な卵白は強い味方です。

ちなみに食品業界、製菓部門では圧倒的に卵黄が使用されて、残った卵白は着色されて卵黄として具材になるとか。

別の利用法を食品業界も気づいてほしいですね。

 

なぜスターバックスの人気コーヒーランキングは「顧客投票」なのか?

今や成熟市場になりつつあるコーヒー業界。新規顧客の開拓が難しい状況下で、長期的に足を運んでくれる常連客をつくるにはどうすればいいのでしょうか。その一例として、無料メルマガ『店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業』の著者で店舗経営コンサルタントの佐藤昌司さんが、スターバックスが定期的に行っているあるイベントを紹介しています。

スターバックスが長期的に儲けている仕組みとは

とある「スターバックス」の店舗でのことです。その店舗のボードには、「あなたの好きなコーヒーは?」と題した、利用客の投票によるランキングを掲示していました。

ボードにはコーヒーの種類がいくつか列挙してあり、利用客は好きなコーヒーの欄にシールを貼ることで投票することができるようになっています。貼ってあるシールの数により、人気があるコーヒーを知ることができます。

ボードには、「ケニア」「パイクプレイス ロースト」「エチオピア」「コロンビア」「スマトラ」「コモド ドラゴン ブレンド」「カフェ ベロナ」などが候補として挙げられていました。

ランキング利用客の注目を集めることができます。利用客は、他の人がどの商品が好きなのかを知りたいと思うものです。また、自分が選んでいる商品は人気があるのかを知りたいと思うものです。

中国高速鉄道はなぜ信頼されないのか? 車両設計にある大きな矛盾

建設費の安さが決め手となり世界各国からの受注をものにした中国製の高速鉄道。しかし、その安全性を疑問視する声も上がっています。メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では、鉄道についても造詣が深い冷泉さんが、あらゆる角度から中国製新幹線の安全性を徹底的に検証しています。

中国製新幹線の安全性は大丈夫か?

中国製の「高速鉄道」は中国国内でのネットワークを拡大しつつ、世界各国への輸出も始まっています。そもそもは、日本と欧州から技術供与を受けて始まったプロジェクトであり、自前の技術として消化する時間もそれほどなかったことから心配な点もあるわけですが、では、技術的にはどんな点に注意して見ていったらいいのでしょうか?

まず最も心配な点は、ATC自動列車制御装置のシステムと運用で、2011年に温州市で起きた衝突事故などは、こちらがキチンとしていなかったということの証明であるわけです。ただ、システムとその運用に関しては、中国の場合は厳格な秘密主義を取っているので、調査のしようがないということがあります。

また、温州市の事故を見てみると鉄道の運行管理の基礎である「閉塞(列車のいる区間には入ってはいけない)」という概念がキチンと理解されているか怪しい現状もあるわけです。そもそも事故原因の調査に関して全く不誠実な姿勢も見せていたわけであり、そうなると、高速鉄道というよりも社会のしくみ価値観行動様式といったレベルの問題があるとも言えます。

出光の「お家騒動」出口見えず。なぜ創業家と経営側で対立するのか?

原油価格の下落でガソリンスタンドなどをはじめとする石油業界が厳しい状況に置かれています。そんな中、「出光興産」の創業家と経営陣との間に、「昭和シェル石油」との合併問題を巡る騒動が勃発。解決の糸口はどこにあるのでしょうか。無料メルマガ『店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業』の著者で店舗経営コンサルタントの佐藤昌司さんが、両社の経営状況を詳らかにしつつ解説しています。

出光の創業家と経営陣が対立する理由

出光興産の経営陣と創業家の対立は解決の糸口が見えない状態です。

出光の経営陣は昭和シェル石油との合併交渉を進めてきましたが、創業家は「社風が違う」ことを理由に、合併反対の姿勢を崩していません。出光は「大家族主義」を掲げ、社員の雇用を守る社風があり労働組合が存在しません(一部の連結子会社を除く)。一方、昭和シェルには2つの労組(一部の連結子会社を除く。15年12月末時点)が存在します。この点において、両社には大きな違いがあります。

創業家は両社の社風の違いを問題視しています。確かに、両社の社風は大きく違うように思えます。企業文化といった価値観の共有は一朝一夕にはいかないでしょう。合併が実現した場合、賃金体系や社員の評価制度を統一させるといった難しい問題も発生します。

出光と昭和シェルは2期連続で大幅な赤字

ただ、両社の現状に鑑みると、多少の困難を理由とした現状を維持するという選択では、両社が正しい方向に進めるとは到底思えません。両社の経営状況は非常に厳しい状況にあるからです。

出光の2016年3月期決算は、売上高が3兆5,702億円(前年同期比22.9%減)、最終損益は359億円の赤字(前年同期は1,379億円の赤字)です。

昭和シェルの15年12月期決算は、売上高が2兆1,776億円(27.4%減)、最終損益は274億円の赤字(前年同期は97億円の赤字)です。

両社とも2期連続で最終損益は赤字でこの2年で急速に経営が悪化しているのがわかります。米国のシェールオイル生産拡大などによる供給超過の懸念や、OPEC総会で減産による需給調整が見送られたことなどで原油価格が下落したことが大きく影響しました。2013年春先から国内ガソリン市況が悪化しています。

国内の石油産業(精製・元売)の事業環境は厳しさを増しています。経済産業省・資源エネルギー庁によると、国内の石油需要は2000年度に比べて13年度では約2割程度減少していて、向こう5年間は年平均で約2%の割合で需要が減少していく見込みとしています。

判決無視を決め込む中国、世界は「やったもん勝ち」を認めるのか?

南シナ海問題で下された仲裁裁判所の裁定を無視し続ける中国ですが、このまま暴走を続け日本に攻め込んでくるような事態となったら、アメリカは私たちを守ってくれるのでしょうか。また、すでに危険な状態にある尖閣への対処法は? 国際関係アナリストの北野幸伯さんが、無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』でこれらの疑問に答えています。

結局、誰も中国の膨張、侵略を止められないのでは???

仲裁裁判所が、「南シナ海における中国の主張は、全部根拠なし!」と判断した。中国は、「俺たちは間違ってない! 間違っているのは、仲裁裁判所だ!」とキレている。そして昨日は、「中国は、せっかく親中政権が誕生したフィリピンを怒らせ、速やかに反米にかえてしまった」という話をしました。

中国は明らかに孤立してきていますが、読者のIさまから、こんなメールをいただきました。

いつもメルマガ拝読しておりますありがとうございます。

 

私なりの考えですが北野さんの言われるとおり中国はみんなから「やっぱりやめたアメリカにしよう」と思われていると思います。

 

ただ、だからと言って中国が実力行使してきた場合、特にアジアにおいては本気で止める国はどこもなく、やりたい放題になると思います。アメリカも本気では止めない。止めますか?

 

チカラのあるところとは戦いたくない。ならチカラのある国が無茶を言っても、やったことが既成事実となるだけです。南沙諸島の埋め立て基地化をスケルトン返し(原状復帰で)すべて元に戻して返すはずもありません。つまり中国がどう思われようと関係なくやったことが事実としてのこり、だれも止められない、そのまま進むと思うのですが如何でしょうか? 日本は対抗手段ないのですかね…。

「そうはいっても、誰も中国を止められないよな…」。こう思っている読者さんは、多いようです。

確かに、仲裁裁判所の判決が出ても中国の行動は何もかわりません。相変わらず、南シナ海の埋め立てをつづけ、軍事拠点化していくことでしょう。仲裁裁判所の判決には「拘束力がある」といいますが、判決を「執行させるメカニズム」がない。ですから、中国がいままでどおりの行動をつづけることは明らかです。

そして、「中国は、核兵器大国なので、アメリカも止められない」というのも、説得力があります。

では、どうやって中国を止めることができるのでしょうか?

日本の「女子プロレス」に魅了される外国人。何に心を奪われたのか?

1980年代から90年代にかけて、日本に一大ブームを巻き起こした女子プロレス。現在は大手が解散し、複数の小規模団体が興行を行っており、静かな人気を保っている。海外メディアは、プロレスが持つドラマや興奮に憧れて、日本でレスラーとなったアメリカ人女性の目を通し、日本の女子プロレスの魅力や課題を伝えている。

女性が宙を舞いぶつかり合う。プロレスに衝撃

31歳のクリスは、外国人として初めて、日本でキャリアをスタートさせた女子プロレスラーだ。ウェブ・メディア『Broadly.』によれば、彼女はフリーの写真家としてサンフランシスコで働いていたが、20代後半のときに休暇で来日し、そのまま帰国することなく英語教師となった。

友達に勧められて見た「小さな女性たちがキラキラのコスチュームを着て宙を舞い、互いを投げ合い膝蹴りを食らわす。だけど誰も死なない」という、「アクションスターのような」女子プロレスのビデオに衝撃を受けた彼女は、女子プロレス団体「スターダム」に入団し、2014年8月にクリス・ウルフとしてデビューを果たした。ウルフはリングネームで、オオカミの頭としっぽを付けたコスチュームを着用しており、「飢えた黒い狼」のキャッチフレーズも持っている。

貧乏、文化の違いも乗り越える。プロレスは夢だ

ウルフ選手は入門後、トレーニングに集中するため英語教師をやめ、住まいを他のレスラーとシェアし、貯金を取り崩して生活。電車代を節約しようと、稽古場まで4時間かけて歩く日もあった。「先輩には話しかけられるまで口をきいてはならない、先輩が帰るまで残って片付けをする、先輩より30分前に集合する」など軍隊のような日本の女子プロレス界の厳しい上下関係も受け入れた(ロイター)。試合の後には、ファンとビールを飲みに出かけるなど、リーグのスターとしてのサービスにも努めている(カナダCBCニュース)。

毎週の興行で稼ぐのは250ドル(約2万6000円)ほどだが、プロレスをするのは「かっこいいから」で、お金は問題ではないとウルフ選手は話す。彼女は、女子プロレスという体と体のぶつかり合い、汗、派手なコスチュームに自分の夢を賭けたのだとロイターは伝えている。

内気な女性が爆発!プロレスは解放だ

インドのウィーク誌は、日本の職場での男女格差は伝統的に大きいが、女子レスラーたちはその慣例に挑戦していると述べる。同誌は1970年代以降、女子プロレスは多くのスターやアイドルを誕生させたとし、彼女らの筋肉モリモリの見た目と身体能力が、日本の厳しいジェンダー規範への挑戦を助けてきたとしている。ワイルドできらびやかなコスチュームと並はずれたキャラが、スポーツ・エンタテイメントの演出と言われればそれまでだが、それでも彼女たちにとっては、リングは神聖な場所であり、社会のしきたりを振り払う場所であると説明している。

『Broadly.』のライター、ルーク・ウィンキー氏は、アメリカでも女子プロレスの「泥レス」や「ブラ&ショーツマッチ」は過去のものとなり、より本格的なものに移行しているものの、顔面への大振りパンチや危険な投げ技などをもろに受ける選手はおらず、荒っぽさでは日本は世界一だと述べる。また、細部に気を配ったリアリティ番組的なアメリカのものと違い、日本の女子プロレスにはシナリオはあるが自由もあり、女性がスポーツへの情熱を思う存分表現できる場だとしている。

ウルフ選手は、「普段は優しくて内気な選手が、リング上で感情を爆発させる場面を何度も見た」と話しており、控えめで可愛いことを女性に期待する日本では、荒々しい乱闘が多くのレスラーにとってのはけ口なのかもしれないと述べている(ロイター)。

男性ファンのためのもの?興行的成功には仕方ない

女子プロレスには女性の解放という側面もあるが、興行側からすれば金儲けであるのも事実だとウィンキー氏は指摘する。暴力や残忍さたっぷりの、女同士の絡み合いが見られる唯一の場所というのがビジネスモデルであり、性的にもギリギリの線だという同氏は、会場を埋め尽くす男性ファンが、その事実を物語ると説明する。女性の有り余るエネルギーの解放を促す場が、いやらしいお金のための見せかけと思われるのはフェアではないが、男の視線を振り払うのは容易ではないとも述べている(Bloadly.)。

来場する男性のフェチ(性的嗜好)の対象となっていると感じたことはあるかと尋ねられたウルフ選手は、「それについてはよく考える」と答えたが、「短いスカートでお尻が見えていればカメラはよって来るもの」と割り切っているようだ。

ウルフ選手は、ろっ骨への強烈なキックの中にある純粋さに、夢や希望、生きる力を湧き立たせるものを見つけたのだとウィンキー氏は述べる。辛さに堪えるのは自分の求めるものを得るためという彼女は、「自分と日本の女子プロレスは夫婦関係のトラブルを乗り越えたカップルのようだと感じる。ホントにこれでいいの?って自分に聞いてみる。多分常に愛し合っているわけではないけど、なんとか折り合いをつけてきた。だって一緒にいることは、価値あることだから」と、プロレスへの愛を語っている(Bloadly.)。

(山川真智子)

image by: WikimediaCommons

 

記事提供:ニュースフィア

目を凝らして美に浸る。銀座「画廊の夜会」レポート

画廊を巡る、ということ

普段アートや美術作品に触れる場所と言えば、美術館をイメージする方が多いのではないでしょうか。美術館は作家や時代、みどころなどが示されていて、気軽に観に行きやすいですよね。

今回、画廊を巡って美術作品に触れる「画廊の夜会」にお邪魔してきました。画廊を巡ることは、多くの方にとってなかなか馴染みのないことだと思います。

5月27日に行われた「画廊の夜会」は銀座ギャラリーズという、銀座で定期的にアートイベントを開催している任意団体の主催で、2004年から始まり毎年5〜6月に行われています。画廊に対し、「入りづらい」「敷居が高い」と感じている人も、ギャラリストや作家と交流したり、気軽に作品が楽しめる企画となっており、画廊を身近に感じられる機会になっているとのことです。普段は日中にオープンしているのが一般的ですが、このイベントでは開催時間が17:00〜21:00なので、夜会というネーミングになっています。

今回は、美をテーマに仕事をしている田中美那がレポートいたします。

普段は食生活を中心に皆さんのサポートを行っていますが、今回は私もアートに触れてより目を養おうと思い、参加させていただきました。

 

 

テーマ別のギャラリー巡り

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画廊の場所がわからない、ひとりで入りにくいという方のために、テーマ別にギャラリー巡りツアーを実施されていました。

A:眼を凝らして美に浸る

B:個展で多彩な技法を鑑賞

C:キーワードは“歴史”

D:描写力に注目!

E:現代アーティスト十人十色

以上、5コースがあったのですが、私は「美」とついたAに参加しました。

Aコースは4軒のギャラリーをまわりました。

 

1軒目「銀座 黒田陶苑」

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銀座 黒田陶苑さんは元々北大路魯山人の作品の専売店だったそうです。

実際、魯山人の作品も見せていただきました。

現在は若手作家・今井完亮の新作展を開催しておられます。

陶器で出来ているとは思えない繊細なお花など、とても素敵です。(残念ですが、撮影は不可でした)

同じツアー参加者の方で購入された方もいらっしゃいました!

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和田さんと記念撮影

2軒目「表玄」

 

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もともとは京都で創業されたそうで、作品も京都のものが中心とのこと。

内装が和風で凝っていて扉を閉めると、銀座の街の喧騒が消え静かに時を過ごせます。

奥には畳と床の間があり実際部屋に飾る際のイメージができます。

ゆっくり作品を鑑賞して寛げる雰囲気となっています。

表玄さんでは絵画を引き立てる照明について教えていただきました。

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金子さんが説明してくださいました

3軒目「万葉洞みゆき店」

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万葉洞の関谷さんと撮影

ビルの2階にあるのですが、万葉洞さんも同じく奥に畳の間と床の間があり室町時代の書が飾られていました。

お客様の中にはお茶を飲みながら長時間鑑賞される方もいらっしゃるとか。居心地がとてもいいので、納得です。

この日、Etherジュエリー展が開催されており、繊細なジュエリーの作品を見ることができました。とても可愛らしい印象でちょっと欲しくなりました!

女性の方で、時を忘れてずっと見入っていた方もいらっしゃいました。

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Ether(エーテル)の田村謙一さん(左)と関谷晶子さん(右) 3人で記念撮影

4軒目「靖山画廊」

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私達が着いた時は、すでに振舞い酒も始まっていて熱気ムンムンでした!

現在は入手困難な作品の作家さんが集ったグループ展が開催されていました。開催までいろいろと調整があったようで、こちらは構想から5年かかったそうです。

十人十色、様々な作品が多く並んでいたので、アート初心者の方は靖山画廊さんでアートデビューするといいかもしれません。

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オーナーの山田さんは素敵な方で気さくに話してくださり、画廊にも入りやすい雰囲気です。

「お気軽に~」とおっしゃっていました。

今まで銀座には幾度となく行っておりましたが、今回ギャラリーツアーに参加してみて、初めてギャラリーがたくさんあることに気づきました。

美しいものに触れると心が和みます。

銀座にお買い物ついでにふらっとギャラリーに立ち寄ってみるというのも素敵だなと思いました。

次回、銀座ギャラリーズさんのイベントは、10月29日に「アフタヌーン・ギャラリーズ」、12月9日〜17日に「Xmasアートフェスタ」と、毎年開催されているイベントが控えています。

画廊の夜会HP

文:田中美那

地震で被災、一番困るのはトイレ。あらかじめ備えておくべき物とは?

地震大国・日本に住む私たちにとって、災害対策はどれだけしてもこれで充分、とはいかないものです。意外な盲点となるのがトイレ対策、というのは無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』の著者・廣田信子さん。東日本大震災時、10日に渡りトイレが使えなかったというご自身の経験を元に、一般家庭が備えておくべき対策グッズなどについて記してくださっています。

地震対策の要はトイレ対策

こんにちは! 廣田信子です。

大地震発生時の備えで一番大切なものは…と聞かれたら、迷わず、「トイレ対策と答えます。私自身が、東日本大震災時には、10日間トイレが使えない生活の体験者ですから、切実にそう思います。

大震災では、給水がストップしてしまうだけでなく、排水ができなくなることも想定しなければなりません。よく、お風呂の残り湯を捨てないでトイレの水に使うという防災対策を耳にしますが、排水そのものができなくなると、水があっても流せないのです。まさに、私たちが浦安で体験したのはその状態でした。

トイレの重要性は、私はもちろん他の防災関係者もいろいろな媒体で伝えていますので、マンションの防災担当の方の間にはだいぶ浸透したかな…と思いますが、実際にお話を聞いて、まだ理解が浅いな…と感じることが続きました。

まず、マンションで、災害用の仮設トイレを購入したことで、トイレ対策ができている…と思っている方もいますが、それでは甘いのです。屋外に設置された仮設トイレをみんなで使うという状況は実際に体験してみないとわからないでしょうが、そんなにたやすいことではありません。

需要を満たすことも、プライバシーを確保することも、衛生状態を保つことも、汚物の処理も、簡単にはいきません。後ろに人が並んでいる状態でトイレを使うというのは、かなりのプレッシャーです。避難所で体を悪くする人が出るのも、トイレを使えないことが原因になることが少なくないのです。マンホールの上にトイレを設置して、そのまま下水管に汚物を落とすという方法も、排水管がつまって、水が流れない状態では、連続使用は難しいと思います。

また、エレべ─ターが止まっていたら、高層階の人はトイレの度に階段で1階に降り、戻るということを繰り返さなければならないということです。電気が止まってしまったら、夜中に真っ暗な非常階段を行き来しなかればならないのです。

欧州で「おにぎり」ブーム。1番人気は謎のアボカド・パクチー・ライム

「おにぎり」は日本のソウルフードのひとつと言っても過言ではないでしょう。幼い頃は母親のお弁当の定番であり、社会人になってからはコンビニで手軽に買えるファストフードとしてずっと日本人の身近にあったおにぎり。そんな「おにぎり」ですが、日本から遠く離れたヨーロッパでも親しまれ始めているようです。

おにぎりを見事にカスタマイズ。ドイツのおにぎり屋さん事情

ドイツのベルリンの駅構内に設置されたおにぎり屋さん「rice up (ライス・アップ) 」が、いま若い女性を中心に人気なのだそう。

中でも1番人気は「アボカド&コリアンダー&ライム」おにぎり。

コリアンダーとは、そう、パクチーのこと。

アボカドといえばマヨネーズで和えるのが定番ですが、ライムでさっぱりと仕上げた味も、何だか美味しそうですよね。

もともとジャーナリスト・カメラマンだったトーステン・ロイター氏とアレフ・カルバート氏が開いたこのお店のメインターゲットは、在住邦人ではなくドイツ人。

仕事での数回の来日を経て、ベルリンでのおにぎり需要の可能性を感じ、2011年にrice upを開店させました。

食に関する冒険心が少ないというドイツ人好みの具材をアンケート調査や試食を重ねて開発し、使用する食材はすべて無添加というのが人気の理由とのこと。

素材にこだわり、手軽に取り入れられる健康食としてアピールしているようです。

確かに私もアメリカで出会った多国籍の人達に何度か和食について聞いたことがありますが、みんな口をそろえて「日本食はヘルシーだ」と言っていました。

和食の持つヘルシーさが、ドイツでも健康志向が高く美容に気を配る女性にウケているのでしょうか。

和食の魅力を世界にアピール、日本の海外戦略

他にも、パリでは日本の弁当をモチーフにした、その名も「NEO BENTO」が話題だったり、イギリス発のおにぎり屋「wasabi」がアメリカにも支店を展開するなど、ますますその勢いを増しているように見える和食。

2013年にユネスコ無形文化遺産へ登録されたことも、このブームの大きな要因と言えるでしょう。

寿司やラーメンは海外でもすっかりおなじみですが、おにぎりの知名度はまだまだ。

最近では日本国内で「おにぎり協会」なるものが発足し、「日本が誇る『ONIGIRI』を世界の共通語に」をスローガンに活動に取り組んでいます。