道徳をなくした日本を救う、声に出して読みたい寺子屋の教科書

「仏教は性善説、キリスト教は性悪説」などと言われたりもしますが、みなさんはどちらのスタンスでしょうか。無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、中国の初学者向けの教科書で、江戸時代に寺子屋でも使われていたという『三字経(さんじきょう)』について、齋藤孝先生がレクチャーしてくださっています。悪人を「きちんとした教えを受けていない人」と説くこの書物の「教え」は、私たちの忘れかけていた大切なことを思い出させてくれそうです。

寺子屋の子どもたちが夢中になって読んだ本

齋藤孝先生が今回、紐解いてくださったのは、中国の宋代につくられた初学者向けの教科書『三字経』です。江戸時代、日本の寺子屋でも教科書として用いられ、子どもたちに、人としての生き方を説いてきました。

漢字三文字×四行を基本として一つの話が構成される、ユニークな『三字経』。実際にどのような内容なのか、本書からその一部をご紹介します。

気を散らさずに集中して学ぶ

苟 不 教 (苟くも教えずんば)

性 乃 遷 (性乃ち遷る)

教 之 道 (教えの道は)

貴 以 専 (専らを以て貴ぶ)

 

《大 意》

本来は善であるはずの人の本性も、教え導かないとどんどん悪いほうに変わっていってしまう。

 

だから教えることは大切であるし、教えを受けて学ぶことも大切である。

 

そして、教えを受けるときには、あちこちに気を散らさずに学ぶことに集中する。これが最も大切である。

もともと人間は善なる性質を持っているはずです。悪いことをしようと思う赤ちゃんはいませんし、いたずらっ子の幼稚園児でも悪事を働こうとは考えません。それなのに、だんだん悪くなってしまう人がいるのはどうしてなのでしょうか。それは、きちんとした教えを受けたことがないからだと、ここではいっています。

まだニセ科学で消耗してるの?大炎上ホメオパシーを科学者が斬る

超有名ブロガーが取り上げたことで一気に大炎上となったホメオパシー。レメディという「薬のようなもの」を売りつけ、死者を出したという事件も起きています。無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』の著者で科学者のくられさんが「医療の皮をかぶった霊感商法」と断言するホメオパシーとは、いったいどんなものでしょうか。

暮らしと科学:ホメオパシーとかw

炎上ブロガーがホメオパシーを取り上げていたことでにわかに注目が集まったのは、個人的には逆に良いことだと思っています。言うなれば、代表的なみんなの嫌われ者が宣伝をしてくれたおかげで多くの人がこの医療の皮を被った霊感商法に対して拒否反応を持つことができたということはなかなか希にない貢献と言えるでしょうw 

まぁ冗談は抜きに、別に普通の人がホメオパシー最高という分には発言、信仰は本人の自由ですから別に良いと思います。逆に言えばそれが国から人の健康にアレコレしていいという許可をもらった医師や薬剤師がやっていると罪深いとは思います。

ホメオパシーはまだ医学が発展途上の18世紀のドイツの医師が考案したもので、いろいろなものを希釈して希釈したものを服用すれば自然免疫が高まり、治癒力が高まるという発想から来ている。その薬(らしきもの)はレメディと呼ばれれており、各国で多くのニセ医療を行うブラックマーケットの人たちの商売道具として使われている。先日もアメリカで乳幼児が10人死亡するという痛ましい事件が起きている。

日本でも販売「ホメオパシー」幼児薬 米で10人死亡? 調査へ

レメディは基本的に、希釈も希釈されたもので、どんな毒物だろうが1億倍~100兆倍希釈されていれば、本来は毒が無く(効果も無い)、こういう混ぜの甘い商品を出してしまうあたりに製剤技術自体が無い素人が悪質な金儲けのために、ホメオパシーを使って被害者まで出してしまったと言える。

ある程度科学的な教養があったとしてもニセ医療、ニセ科学を見破るのは難しく、大学の教授とかであっても騙されてハマってしまうことがあります(ニセ医療の片棒を担ぐ医師までいて卒倒しますが)。

ただ特徴としては、とにかく耳障りがよく副作用や毒性が無いとされ不安を煽りそして高額であるという論調になっていることが多く、難病や重篤な藁をもすがりたい人々のところに混乱に乗じて彼らは現れるので、とにかく気をつけるに越したことはありません。

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陣痛から出産まで45分? あまりにワイルド過ぎるNY産婦人科事情

メルマガ『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』でおなじみ、NY在住の猫好き医学博士しんコロさん。現在、奥様が妊娠中というしんコロさんは「NY産婦人科仰天ファイル」と題して、日米の産婦人科の対応の違いを紹介しています。今回は、最近出産を経験したというしんコロさんの同僚のお話。前回に続き、またも仰天必至の「ワイルド過ぎる」NY出産事情が明らかに…。

外人はワイルドだ

数号前のメルマガで、NYの産婦人科の仰天ファイルを紹介しました。ちゃっこがつわりの症状で頭痛が激しい時には「水4リットル飲め」と言われ、エコー検査では「赤ん坊がこっち向かない!」と検査技師にキレられる、というびっくりな経験をしました。

基本的に、日本と比較するとこちらの産婦人科は誤解を恐れずに言えば、乱暴というか、荒っぽいというか、ワイルドです。日本にはまだ無いような高度で最先端の検査が受けられる一方で、日本ではありえないような雑な扱いを受けられます(笑)。

アメリカにいると「どうしてこう人間の扱いが雑なのだろうか?」と疑問に思うことが幾度となくあります。人種差別をするつもりは全くありませんが、僕が達した結論は「外人は強くワイルドだからだ」です。つまり、多少乱暴に扱っても大丈夫なのではないか?と思うのです。

もしくは、日本人がちょっと良く言えば繊細、悪く言えば弱いのかもしれません。いずれにしても、アメリカの医療システムはワイルドな側面があります。今日は産婦人科にまつわる、ワイルド~な話をしてみたいと思います。驚くこと必至です。

僕の職場には最近子どもを出産した奥さんをもつ同僚が数人います。彼らは僕よりも数ヶ月先の「父親の先輩」です。僕が近い未来に経験することを、彼らがつい最近通り抜けてきたというのは心強いものがあります。何かわからないことがあったら彼らに訊けば良いのです。こういったことは本やインターネットに書いてあることよりも、生の情報がなによりです。

ところが、彼らの話を聞けば聞くほど、「ええっ!まじかっ!ひえぇっ!」となることばかりです。彼らは涼しい顔をして話しますが、日本人の僕からするとびっくりすることばかりです。

まず、子どもが生まれる前に「プレ・パパママ講習」とか「母親講習」というものを受ける方もいるかと思います。日本だと地方自治体や市町村がそういった講習を提供していて、 分娩時や子どもが生まれた直後に知っておくべき知識を無料か安い授業料で学ぶことができます。しかし、NYだとこのクラスが$300~500(3~5万円)します。

まず何にしてもお金がやたらかかるのがNYです。

【対談】ステーキけん井戸実vs藤沢数希「ショーンKを雇いたい」

生き馬の目を抜く飲食業界で若くして成功を収めた、「ロードサイドのハイエナ」こと井戸実。そして、独自の恋愛メソッド「恋愛工学」の提唱者として、男性から絶大な支持を集める藤沢数希。人気メルマガ著者でもある両者による、まさにプレミアムな対談が、今回初めて実現! 仕事論、教育論、そして恋愛論……年代も近い二人による、まさに抱腹絶倒のクロストークを、ぜひともご覧あれ!

井戸さんが本気で雇いたいと思った芸能人

井戸:どうも、よろしくお願いします。

藤沢:お願いします。僕ね、今日はね、井戸さんから会社経営のやり方を教えてもらおうと思って来たんですよ、どうやって人を雇って使うか、みたいな(笑)。いちおう会社経営者だからね、僕も。

井戸:あれ、メルマガとかって1人で書いてるの?手伝ってくれる人っていないの?

藤沢:まあ、校正とか、あと金融系のコンテンツはデータを作ってくれる人なんかはいるけど、文章は自分で全部書いてますね。

井戸:俺もメルマガはほぼ1人で書いてて、Wordかなんかにワァーって書きなぐるの。それをメルマガの体裁にする作業は、他の人に頼んでるんだけど。

藤沢:でも、Wordで書いたのを整えるなんて、せいぜい1、2時間ぐらいの仕事ですよ。こんなこと言ったら、それやってる人に怒られるかもしれないけど(笑)。

井戸堀江貴文さんのメルマガって、編集担当のスタッフがいるじゃないですか。彼ぐらいの仕事をしてくれる人がいると、すごくラクなんです。時事ネタをいくつか挙げてくれて、それに対して堀江さんがコメントをするみたいな。

藤沢:堀江さん、移動時間なんかに、スマホでバシバシ書いてますよね。

井戸:そう。そのネタを振ってくれるだけでも、ずいぶんラクなんですよ。俺の場合は、まず「何書こうかな」って悩んでるから。冒頭のご挨拶なんか、あれって1000文字ぐらいだからみんなざっと読んでると思うけど、内容を考えるのに実は4時間ぐらいかかってたりするの。

藤沢有料メルマガって、週刊誌を自分で作ってるようなもんですからね。というか、電子週刊誌そのものだし。

井戸:でもさ、出版社で週刊誌を作ってる編集長も、僕たちがメルマガで上げてる収益ほど、給料はもらえてないでしょ。

藤沢:そりゃぁ、サラリーマン編集長の年収とかとはぜんぜん違いますけどね。でも、取材するのも書くのも編集も、コアなところは、基本1人でやってるからね。僕は昔から、何でも全部1人で仕事しちゃうんですよね。1人で仕事するのが得意なの。だから利益率も高くて、効率もすごくいいんだけど、ずっと忙しい、みたいな。

井戸:結局のところ、自分が動かなきゃいけないからね。

藤沢:そう。やっぱり自分で経験して自分が確かめたことを、自分の中で咀嚼して言葉にしていくから。それがやっぱり僕の文章のバリューなんですよ。だって、村上春樹さんの小説とか、ライターに書いてもらうわけにはいかないじゃないですか。

井戸:まあ、できないよね。

藤沢:やっぱり、人に頼めるタイプの仕事と、頼めないタイプの仕事があるから、それはそれでしょうがないっていう気はしてるんだけど。でも、一流の経営者とかを見てると、みんなちゃんとうまいこと、チームというか人を使って仕事を進めてるからね。こう、なんか人をやる気にさせて……。

井戸:……導いて(笑)。

藤沢:そうそう、導いてって感じで。井戸さんもうまいことやってるじゃないですか。そういうのを僕は聞きたいんですよね。今後、僕も会社を大きくしていくかもしれないし。

アルツハイマー予防に効果のある飲み物は「牛乳」という研究結果

アルツハイマー型認知症は若年発症型と高齢者が発症する通常型に分かれ、その多くを占める通常型は60歳以上の高齢者に発症します。

記憶、思考、行動に問題を起こす脳の病気です。

米国では500万人以上がアルツハイマー病にかかっており、65歳以上の人口比率の増加に伴い患者の数は毎年増え続けています。

日本においても、シードプラニング社調査によれば2010年時点におけるアルツハイマー型認知症患者数は約116万人、2020年には167万人に達すると予測されています。

実はこのアルツハイマー型認知症の予防について、興味深い研究結果が発表されていました。

アルツハイマー型認知症予防に有用なのは?

株式会社 明治は、このアルツハイマー型認知症予防に関して、公益社団法人 久山生活習慣病研究所 代表理事・九州大学大学院医学研究院環境医学 清原 裕教授と行った共同研究結果を2014年11月27日に発表しました。

実験は福岡県久山町に在住し認知症を発症していない60歳以上の方1081名を対象に、牛乳・乳製品の摂取量を調査。

その後、認知症発症の有無を17年間追跡調査した結果、牛乳・乳製品の摂取量が多い人は、アルツハイマー型認知症の発症リスクが有意に低下することが確認できたとのことです。

知的能力の低下予防にも

そして福岡県久山町に在住し、認知症がなく、かつ日常生活動作ならびに生活機能に問題のない65歳以上の方1029名を対象に牛乳・乳製品の摂取量を調査した後、生活機能低下の出現の有無を7年間追跡調査した結果、牛乳・乳製品の摂取量が多い人は生活機能のうちの「書類を書く」「新聞を読む」などの知的能力(知的能動性)が低下するリスクを軽減させることが確認できたとのことです。

この研究結果は、牛乳・乳製品の摂取が、アルツハイマー型認知症予防、知的能力の低下リスク軽減に役立つことを示唆しているとしています。

アルツハイマー型認知症は、患者のみならず、介護する家族にも、精神的、経済的に大きな負担を強いる病気です。

また今後高齢化社会が進むにつれて患者数が更に拡大する事も予想されており、今後の研究の進展により予防に対する知見が更に深まる事を期待したいと思います。

【参考】

株式会社シード・プランニング『アルツハイマー型認知症・軽度認知障害(MCI)の治療・診断の現状と今後の方向性』

株式会社 明治『牛乳・乳製品の摂取が認知症予防に及ぼす新たな知見を確認』

執筆:Mocosuku編集部

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【関連リンク】

もったいない。飽食の国・日本で1年間に捨てられる食品の量は?

まだ食べられるのに捨てられてしまう、いわゆる「食品ロス」の量、日本では年間どれくらいあるのかご存知でしょうか。無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』ではその驚きの数字と、どうしたら食品ロスを減らすことができるのか、そしてその取り組みを行っているとある自治体の「運動」を紹介しています。

ダイエットの敵 もったいないの気持ち

食欲の秋」の話の中で、人の遺伝子には食べずに痩せるという情報はない、という話を書きました。そもそも生物にとっては、生き延びるためにはいかに飢えないか、が重要です。少なくとも今の日本のような「飽食」というのは生命の設計図にはないのです。

日本がどのくらい「飽食」なのか。まだ食べられるのに捨てられてしまうことを「食品ロス」と言いますが、それ日本全体でどのくらいあるかご存知でしょうか? 農林水産省、環境省の推計ですが、1年間に約632万トンもの食料が、食べられるのに捨てられてしまっているのだそうです。一人当たりにすると、1日にお茶碗1杯ぐらいの分量と言われています。

賞味期限が切れても、消費期限内なら味は落ちるけど食べられます。それは食べてしまう方も多いでしょう(少しぐらいなら…と消費期限を過ぎても食べてしまいますが…それは自己責任で)。家庭内なら、ご飯の残りは「ああ、お腹いっぱいだけど、捨てるのはもったいないから食べちゃおう」というのもよくあることでしょう。ダイエットの敵ではあるのですが、そういう「もったいないという気持ちはとても大切ですね。

食品ロスで深刻なのは飲食店から出る生ゴミです。その約6割が客の食べ残しだそうです。これをいかに少なくするかです。簡単なことですが、「注文しすぎない」ことと、「注文したものはきちんと食べきる」という2点です。それをまとめて

  • 残さず食べよう! 30・10(さんまる・いちまる)運動

というのがあります。発端は長野県松本市だそうで、もう6年も前から取り組みが始まっています。宴会などでの食べ残しを減らすために

  • 注文の際は適量を注文する
  • 乾杯後30分間は席を立たずに料理を楽しむ
  • お開き10分前は自分の席に戻って,再度料理を楽しむ

という3つのポイントが挙げられています。「もったいない」という気持ちはダイエットの敵。であれば、「もったいない」ということにならないように、そもそも適量を注文をすることから始めたいですね。

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お金持ちもコッソリやってる、貧乏臭くない5つの「節約術」

コンサルタントという仕事を通して、数多くの企業の動向と「世の中のお金の動き」を見つめてきたメルマガ『FRI Magazine』の著者・河合拓さん。今回はご好評いただいた「わかったフリはもうおしまい。サルでもわかる『資産運用の話』」の後半として、投資信託の買い方、お金持ちも実践する5つの節約術をお伝えいたします。

投資信託の買い方 

こういうこまめな動きができるようになって、世界のマネーの行き先がわかるようになったら、外国株に投資をしたり、例えば、東南アジアの不動産に投資をしたいとか、いろいろわかってくるようになる。しかし、実際、これらをダイレクトにやろうと思うと、煩わしい手続きが必要になったり、税金対策やリスクヘッジが必要になるため、投資信託などでプロに任せようと思うようになるだろう。

投資信託で、絶対にやってはならないのは短期売買」だ。株は想定した利益を得られれば、売っても構わないが、投資信託というのは5年10年と積立ててずっと放っておくものだ。だから、投資信託をやる場合は、NSAなどの口座をつくり積立式で中長期に運用しておこう。

投資信託というのは、やってみればわかるが株価のように世界経済の動きとはほとんどリンクしない。リンクしても、かなり時差が出るものだ。これは、預かったお金をプロが運用しているため、ダイレクトに市場の反応が現れないからである。

今、何百万円も自由にお金を動かせる人は少ないはずだ。だから、自分は中長期に東南アジアの成長を期待しようという具合に投資信託で積み立てるか、あるいは、毎朝日経に目を通して、毎月こまめに利益確定してゆくような株式売買をやるのか決めなくてはならない。最近は、株でも「ミニ株」や「ワン株」といって、1万円ぐらいから投資ができるようになったので、どちらでもよいと私は思う。ただし、投資信託は非常に中長期にわたって放っておくことになるし、場合によっては口座が真っ赤っ赤になり、顔が青ざめて損切りしてしまうというリスクも有るため、自分の性格(耐えられるタイプか、せっかちタイプか)も踏まえて選びた

中国のGDPは嘘だらけ。人民元安と資本流失のダブルパンチで暗雲漂う

中国経済の「負の連鎖」がいよいよ本格化か―。2015年度のGDPを「6.9%の成長」と発表している中国ですが、「現状とはかけ離れている」とするのは無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者・北野幸伯さん。では実際、中国経済はどのくらい危険な状態にあるのでしょうか。北野さんがさまざまなメディアの記事を引きつつ、わかりやすく解説して下さいました。

中国経済の今

中国の挑発がますますエスカレートしています。

中国機へのスクランブル、最多208回 7─9月

朝日新聞デジタル10月14日(金)22時57分配信

 

防衛省統合幕僚監部は14日、7~9月の航空自衛隊戦闘機による中国機への緊急発進(スクランブル)が208回で、前期より9回増えたと発表した。四半期ベースで3期続けて過去最多を記録した。

 

中国軍の戦闘機とみられる2機が9月25日、戦闘機としては初めて沖縄本島と宮古島の間を通り、東シナ海と太平洋を往復するなど、中国軍機の行動範囲は拡大が続いている。

対中国機スクランブル、7~9月で208回(!)。毎日平均2回以上じゃないですか!心配です。なぜ中国は、ますます攻撃的になっているのでしょうか?どうも、経済が本当にやばいことと無関係ではなさそうです。

中国経済、唯一信用できる指標は?

中国のGDP、2015年度は6.9%の成長だそうです。しかし、この数字を信用している人は誰もいない。「ホントは、4%だ!」とか、「いや、3%だ!」など、いろいろいわれています。要は、誰も正確な数字がわからない。

「中国のGDP発表は、あてにならない!」。なんと李克強首相も断言している。同首相によると、あてになるのは、

  • 電力消費量
  • 鉄道貨物輸送量
  • 銀行融資額

この三つは、「克強指数」として、世界的に知られています。小泉総理や安倍総理のブレーンをされた高橋洋一先生は、『中国GDPの大嘘』の中で、こんなことを書いておられます。

中国が発表する統計のうち、数少ない、というか、唯一信用できるのが、この貿易統計。貿易統計は外国との関係もあって捏造しにくい。相手国の「正しい」対中国貿易量を集計すれば正確な数値が求められるからだ。

そのとおりでしょう。日本の対中輸出額と、中国の対日輸入額は、同じ数字でなければならない。GDPやその他の指標と違い、ウソをつけば、即座にばれます。唯一信用できる貿易統計で見ると、高橋先生は、「2015年のGDPは、6.9%なんてとんでもない。おそらく、マイナス3%だ」(!)と断言されています。

ちなみに2015年の中国貿易。貿易総額は、前年比8%減の3兆9,586億ドル。輸出は2.8%減の2兆2,765億ドル。輸入は、14.1%減の1兆6,820億ドル。確かにこれで、「GDPは6.9%増です」って、「怪しい」を通り過ぎて「不可能」ですね。

日本は「失われた30年」へ。労働力不足が生む深刻な負のスパイラル

さまざまな景気対策が講じられてはいるものの、どれも決め手に欠ける感が否めず、明るい見通しが描けない日本経済。メルマガ『国際戦略コラム有料版』の著者・津田慶治さんは、「労働力増強なしで日本の復活はない」と断言し、少子高齢化の急激な改善が見込めない今、すぐに実行すべき政策を提案しています。

労働力増強なしで日本復活はない

日本の金融緩和から脱出する方法が難しいし、その上に来年1月に噂がある総選挙のために、財政均衡ができないでいる。この先、日本はどうしたら良いのかを検討しよう。

現状分析

アベノミクスは、日本経済より資産家や大企業優先での経済回復を志向し85%の国民を置いてきぼりにし、国民の収入はほとんど増加しなかったことで、消費が減少してデフレになってしまった。一時的に中国人の爆買いで一息ついたが、それもなくなっている。

その上に、少子高齢化により、今後、労働力が年間20万人以上も減少することで、GDPを維持するのも難しくなる。年々、税収も減り、高齢者が増えて社会保障の維持をするのも大きな経費の増額が必要であり、益々財政負担が重くなる。しかし、総選挙のために経費削減もできないようである。

これは、日本社会の維持がどこかでうまくいかなくなる。プライマリー・バランス(財政均衡化)を図る消費税増税もできず、かつ来年予算での税収UP、支出DOWNを図るための扶養控除廃止や社会保障改革などの政策もできない。

このため、2020年までのプライマリー・バランスもできずに、日本は今後も日銀の量的緩和に頼る事になる。日銀も国債を500兆円も買い占めて、約3分の1の国債を買い占めたことで、徐々に量的緩和が難しくなり、イールドカーブの操作で10年国債を金利0%を目標にしているが、この日銀の金融政策を止めることができない事態になっている。

もし、日銀が金融緩和縮小しようとすると、国債の長期金利が上昇して、超円安になりハイパー・インフレになってしまう。しかし、当面は海外のリスクが多数あり、円高の心配もする必要がある。

日本経済を財政出動で維持することはそろそろ難しくなる。ハイパー・インフレを意識して政策を立てないと、急な超円安になり、国民は賃金が増えないし、高齢者の貯蓄の多くも円での銀行預金であり、ハイパー・インフレになると、大幅な実質的な意味での減額になり、以後の生活に困窮することになる。この20年以上の財政での日本経済を維持する政策での咎めが来る事になる。

しかし、いつかはそうなることは、常識的に考えてもわかるはずである。しかし、その時が来るまで、国民も政府・日銀も無責任に、その政策を止めることができないでいる。

しかし着実にその時が近づいている。日銀の金融政策で予算維持できるのは、プライマリー・バランスに向かっていると円の信認を維持できるまでであり、その信任がなくなると、徐々にか急にかは分からないが、超円安の方向に行ってしまうことになる。

15億円の大ヒット。売れなくなった「伝統」が爆売れしだしたワケ

九谷焼と聞くと、「伝統的で敷居が高い」「自分の日常とは関係ないもの」といったイメージを抱いてしまう方も多いのではないでしょうか。しかし、その概念を根底から覆す脅威の「デザイン力」で、大ヒットとなった商品があります。無料メルマガ『店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業』の著者で店舗経営コンサルタントの佐藤昌司さんが、いま売れに売れている陶器ワインカップ「九谷物語」の誕生秘話を紹介しています。

九谷物語が飛ぶように売れたワケ

近年、デザインの重要性が叫ばれています。一方、ブランディングの重要性が叫ばれて久しいですが、ブランディングを行う上でデザインは欠かせない重要な要素となっています。

経済産業省企業法制研究会によると、ブランドを「競争相手の製品等と識別化または差別化するためのネーム、ロゴ、マーク、シンボル、パッケージ・デザインなどの標章」と定義しています。ブランドを構成する要素として「デザイン」をあげています。

デザインの成功で売り上げの拡大を実現した事例の一つを紹介します。石川県陶磁器商工業協同組合の陶器ワインカップ九谷物語」です。

長年、販売不振に苦しんでいた同組合は事態打開のため、デザインを活用した異素材との組み合わせによる陶器製品の開発に着手しました。

ところで、「陶器」と聞いて、どのような印象を抱くでしょうか。多くの人は、「伝統はあるけど、なんだか古臭い」という印象を抱くのではないでしょうか。ライフスタイルの洋風化が進むにつれて、家庭で陶器を飾ったり使用したりする機会は減っています。市場は縮小傾向にありました。

そのような環境下において、いかにして陶器を販売すればいいのかを同組合は考えました。試行錯誤していく中で、一つ着眼点を得ることができました。それは「デザイン」です。陶器にデザイン性を持ち込んだのです。