いじめ解決への道を妨害する、動かぬ学校と教育委員会の実態

先日、文部科学省が全公立小中学校へのスクールカウンセラーの配置を前倒しにする方針を決めたという報道がなされました。深刻化するいじめ等に対してどれほどの効果を上げることが出来るのでしょうか。無料メルマガ『いじめから子供を守ろう!ネットワーク』では同ネットの事務長である丸山秀和さんが、カウンセラーの配置は歓迎すべきことではあるとしながらも、それだけではいじめは解決できないということを文科省は認識するべきであると記しています。

いじめ解決に目を向けて

9月12日、文部科学省が、平成31年度を目標にしていた全公立小中学校へのスクールカウンセラーの配置を1年前倒しにする方針を決めたという報道がありました。その報道によりますと、29年度に2万6,000校に配置されたスクールカウンセラーが、30年度には2万7,500校に拡大されるということです。

文部科学省の言うスクールカウンセラーとは、児童生徒の心理に関して、専門的な知識を持つ専門家で臨床心理士などを指します。学校への配置は、週1日4時間が基本で、貧困・虐待対策では週1日追加する重点配置も行うということです。

文科省の担当者は「子供は悩みの背景に複合的な問題を抱えている。幅広い知見を持つカウンセラーが教員と連携することで、教員には相談しにくい悩みを引き出すことが期待できる」と話していますが、週1日4時間だと面談の事前予約で埋まってしまうというのが現実で、担当者も「今後は時間的な厚みも増やしたい」と話しているとのことです。

いじめにあった子供たちに対して、心のケアをするというのは、とても大事なことだと思います。その点においては、スクールカウンセラーの配置は効果があるかと思います。しかし、スクールカウンセラーを配置しただけではいじめは解決できないということを、知っていただきたいと思います。

小池劇場、本番。設立会見と綱領で読み解く「希望の党」の正体

9月27日に行われた、小池都知事が代表を務める「希望の党」の設立会見。反自民票の受け皿として10月の総選挙での躍進を予想する声も多数ありますが、彼らの目指す先には何があるのでしょうか。無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者で国際関係研究者の北野幸伯さんが、党設立会見の小池氏の発言と綱領から、同党の「正体」を読み解きます。

希望の党、設立会見と綱領

10月22日の総選挙は、「自民党 対 希望の党」。もっといえば、「安倍総理 対 小池都知事」の戦いです。

安倍総理は、「小池新党は、まだ準備が整っていない。今のうちに解散総選挙にうってでよう!」と奇襲をかけた。小池さんサイドは、確かにドタバタしていますが、急いで陣容を整えつつあります。

小池さんは27日、希望の党の設立会見を行いました。何を話したのでしょうか?

皆さま、おはようございます。希望の党代表、小池百合子です。

 

しがらみのない政治、そして大胆な改革を築いていく新しい政治、まさに日本をリセットするために希望の党を立ち上げる。

 

リセットするからこそしがらみがない、いえしがらみがないからリセットができる。

ここで、小池さん、「結党の目的」が明らかにします。目的は、

  • しがらみのない政治
  • 大胆な改革をする新しい政治
  • 日本をリセットする

「しがらみがないからリセットができる」。リセットできるかどうかはともかく、「しがらみがないのはその通りですね。自民党に逆らって都知事選に出るとか、なかなかできません。そして、勝ってしまうのは、さらに難しい。

日本にはありとあらゆるものがある。ものがあふれている。でも今、希望が足りない、私はそう思っている。

 

みんなが不安を抱くからこそ、これからの日本どうなるんだ、老後はどうなるんだ、この子はどうなるんだ―。

 

そんな不安の中で私たちは希望の党を作り、しがらみのない政治を作り上げることによって、国民の皆さんに希望を届けていきたい、そういう思いでいっぱいだ。

今の日本には、「希望が足りない」そうです。

そうでしょうね~。時々日本に行くと、そう思います。なんというか、「少子化で人口減少は避けられない。人口は減り、高齢化が進み、経済は縮小し、財政はひっ迫し、年金は破綻し…。暗黒時代が到来するのが不可避であることを前提で生きよう」。そんなムードが満ちています。

しかし、「人口減少は全然不可避ではありません。人口は、増やすことができます。ここでは詳述しませんが、興味のある方は、こちらをご一読ください。

日本以上に深刻な少子化問題を解決した、ロシアの大胆な「奇策」

小池さんには、日本に「希望」が戻るよう、がんばってほしいです。

なぜか日本語訳版も作られた「金正恩名言集」の気になる中身

各メディアで連日注目を浴びている北朝鮮の「ロケットマン」こと金正恩氏。しかし、彼が何を考えているかを知る人はほとんどいません。今回のメルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』では著者で北朝鮮事情に詳しい宮塚先生が、先日テレビでも紹介したという『金正恩名言集』日本語訳版を取り上げ、同氏の思想に迫ります。

ロケットマン『金正恩名言集』に繰り返し登場する金正日的愛国主義

金正恩名言集なるものがある。先日(9月18日)、フジテレビの夕方のニュースで紹介されたが、その時に私も解説をするために出演した。部下を無慈悲に粛清・殺害する金正恩ごとき者の名言集など最初から読む気はなかったが、最近のミサイル発射、核実験報道に飽きてきた視聴者には少しは興味を持ってもらえるものだった。

この名言集は2016年に発行されたもので、平壌を訪ねた日本人観光客が入手し価格は約500円とのこと。名言集は赤い表紙に『金正恩名言集』と金文字で書かれている小冊子である。テレビで私はなぜ日本語訳の本が出たのか、と聞かれたので、「金正恩政権が確立したことを証明するもの」と答えた。

内容はさぞかし、「無慈悲に殺害・粛清する方法」でも書いてあるのかと思っていたが、手にしてみると、なんと内容はまったく異なったもので、「戦争狂いの金正恩の心とはまったくことなる、他人の作文であることが瞬時に理解できる言葉」からなる名言集である。

清野菜名が濃厚キス!「リリー・フランキーさんとは友達以上恋人未満?」

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車椅子の上で濃厚キス!
9月29日公開の映画『パーフェクト・レボリューション』で、主演のリリー・フランキーと大胆なキスシーンを見せるのは、ここ最近、人気急上昇中の女優・清野菜名。この10月スタートのドラマ「トットちゃん!」で黒柳徹子役にも抜擢され、大ブレイク必至と言われながらも、まだまだミステリアスな部分が多い若手女優を、MAG2 NEWSが直撃取材してきました。

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この女優さんの名は覚えておいたほうがよさそうだ。

「アクエリアス」「花王」「DODA」「モンダミン」「ラクスル」ほか、大手企業のCMにひっぱりだこ。時に少女にも、時に綺麗なお姉さんにも見える顔立ちながら、ハードなアクション演技もこなしてしまうという身体能力の持ち主。2017年は、映画とテレビドラマそれぞれ3本、さらに舞台にも出演し、着実に女優としてのキャリアを築いている、その女優の名は、清野菜名

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最新出演映画『パーフェクト・レボリューション』では、障害者の「性」を訴え続ける男性活動家と恋に落ちる風俗嬢のヒロインを体当たりで演じている。ピンク色に染めた髪、派手な色使いのファッションに身を包んだ姿で、損得勘定一切なくピュアな心で突き進む。初めは「イタイ女」ながらも、やがては、誰もが認めるミューズ的な存在として輝きを放っていく演技が魅力的だ。公開を前に、役作りのこと、共演したリリー・フランキーについてなど、撮影時のエピソードを振り返ってもらいました。

リリー・フランキー、清野菜名で描く障害者のポップな愛と性

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──『パーフェクト・レボリューション』で演じるミツは、人格障害を抱えていたり、暗い過去があったりと、演じるのが難しい役だったと思いますが、演じる上で大切にしていたことはなんですか?

清野菜名:最初に台本を読んだときから、自然とミツが動いている画が頭の中で想像できたんです。それは私にとって初めてのことなんですけど、勝手にミツが頭の中で動いていたので、特に役作りで作り込むことはなく、悩むこともなく、真っ直ぐに進めた感じはあります。出演が決まる前に、監督からお手紙をいただいて、こういう思いで映画を撮りたくて、私の笑顔が「ミツにあっていてすごくいいと思う、その明るさを出してほしい」と書いてくださって。監督から手紙をいただくこと自体それまでなかったことなので、その気持が嬉しかったです。そして、台本が単純に面白かったので、ぜひやりたいと思いました。そこが一番大切なことで、作品としても、監督としても、私としても全部が一致していて良かったです。

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──脚本のどの部分が琴線に触れましたか?

清野菜名:私は、もともと小説とか読めないタイプなんです(笑)。台本を読んでいても、寝落ちしてしまったりするんですけど(笑)、この作品の台本は開いたらあっという間に読んでしまって、時間も忘れている感じでした。そこがお話としていいところなんだろうなって思ったし、一度も寝落ちしませんでした(笑)。話の進み方やキャラクターの言葉が想像しやすくて自分の中で描かれているように感じて。とても難しい役ですが、興味が湧いてくる役でしたね。愛の表し方っていろいろだなって思いました。

──ミツとクマの関係性についてはどう思いましたか?

清野菜名:端から見たら難しいというか、無謀なのかもしれなくて、問題はいろいろありますけど、愛は理論じゃないというか、愛が勝っているなと思いましたね。それが二人の愛の形なんですよね。普通に考えたら難しい恋愛の形かもしれませんが、結局そこに尽きるなって。大変なことがあっても、二人に愛があれば、何があっても乗り越えていける、そうであってほしいという気持ちもあります。つまらないことに型にハマっていないで、自分たちがしたいようにする。映画を観る人たちにも、そう思って欲しいです。それぞれの関係性や形もあると思いますが、この二人みたいに、愛が勝ってほしいなって。

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──ミツはストレートに愛情を表現します。清野さん自身、ミツという女性から影響を受けましたか?
清野菜名:ミツは、とても素直な人なんですよね。感情の出し方がめちゃくちゃだと思われているかもしれないけど、単純に素直なだけ。そこは私自身、いいなって思いました。素直に自分の感情を出せるのは、大人になると難しくなるので。

──映画の中でミツは怒りからお寿司を壁に叩きつけたり、感情を思い切りだしています。演じていて大変だったり、印象に残っているシーンは?

清野菜名:一番印象的なのは、ミツとクマでダンスをするシーンです。あのシーンの撮影の日はすごく不思議な空気が流れていて、その日、リリーさんに会った瞬間、泣きそうになったし、リリーさんも泣きそうだっておっしゃって。あの時間は忘れられないですね。中盤の撮影で、ミツとクマピーとの関係性もだいぶわかりつつ、楽しい絶頂のシーンも撮っていたので、違う状況のこのシーンはなんだか不思議な空気感でした。

リリーさんとは、友達以上恋人未満の関係?

──クマ役のリリーさんと共演していかがでしたか?

清野菜名:リリーさんは、裏表がない方です。この映画でリリーさんと初めてお会いしたんですけど、自分からたくさん話しかけました。そうしたら自然と仲良くなっていました。距離が近くて、リリーさんと付き合っているのかな?って。まるで友達以上恋人未満みたいな(笑)、本当に変な感じでした。ホテル泊りもあったんですけど、ロビーで2人で飲んだりして。キスシーンは、2人とも気にしていて、同じガムを食べようって和気あいあいと話して、本当にミツとクマピーみたいでした。

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──リリーさんを取材した際に、自分が癖で口ずさむ「スーパーマリオ」のテーマ曲に、突然、清野さんが「コイン」の音を挟んできたのが印象的だったようです(笑)。

清野菜名:えーー、なんだろう(笑)。(ちょっと考えて)あ!思い出しました! やりました! トゥリリリンって、コインの音入れた気がします!(笑)。ゲームが大好きなので、ついつい自然にやっていて、そのことすっかり忘れていました(笑)。リリーさんとは、本当にそんな感じで中身がないことを毎日話したりしていたんですよ。撮影の3週間、毎日早朝から深夜2時、3時まで撮影していて、生活がこの映画一色でした。その期間中、リリーさんがそばに一番いて、安心というか油断してたのですかね(笑)。

──本作のモデルとなった熊篠さんのエピソードも聞かせてください。

清野菜名:熊篠さんはとても明るくて優しい方です。私、撮影当時、自分のインスタによく「おつカレーライス」って書いていたんですけど、熊篠さんはいつも会うたびに「おつカレーライス」って言ってくれて(笑)、それが私たちの合言葉でした。

──ミツとクマのラストシーンがとても素敵でした。清野さんは、あのラストシーンはどう思われますか?

清野菜名:監督は、観客の方々に投げかけていますよね。私は、二人が現実で不可能なことを可能にしてほしいと思いました。あのシーンは演じていて自分でも、良い意味でぞわっと鳥肌が立って感動しました。私はあのラストシーンに希望を持っています。

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──とても難しい役を演じきりましたが、自分の成長を感じましたか?

清野菜名:こういうディープな役を演じることがあっても、どちらかといえば口数が少なくて暗い役が多かったので、感情をばんと出すことがなかったんです。でも、今回はゼロもあるし、100もあって、感情の振り幅が大きい役。それは今までなくて、100をやったときに自分が振り切ったことがないところまでいけたので、それは新しい発見でした。このあとの作品でも、引き算でいけることがわかりましたし、自分がもっといけるって躊躇心、ためらいがなくなって、演じることが楽しくなりました。一つの自分の分岐点、成長を感じられる作品ですね。

 

取材・文/杉嶋未来
撮影/能美潤一郎

 

清野菜名(SEINO NANA)
1994年10月14日、愛知県出身。2007年に雑誌でモデルデビュー。14年に映画『TOKYO TRIBE』(園子温監督)のオーディションを経てヒロインに抜擢。ヨコハマ映画祭2015最優秀新人賞、ジャパンアクションアワード2015優秀女優賞を受賞。押井守監督作『東京無国籍少女』(15)で映画初主演を果たし、ジャパンアクションアワード2016最優秀女優賞を受賞。今年は舞台 劇団☆新感線「髑髏城の七人」Season花 、映画『暗黒女子』(17)、ドラマ「やすらぎの郷」ほかに出演し、舞台、映画、ドラマ、CMなど様々なジャンルで活躍している。

information
映画『パーフェクト・レボリューション
9月29日(金)より TOHOシネマズ新宿ほか全国公開
監督・脚本:松本准平
出演:リリー・フランキー、清野菜名、小池栄子、岡山天音、余 貴美子ほか
企画・原案:熊篠慶彦
制作・配給:東北新社
(C)2017「パーフェクト・レボリューション」製作委員会

たまごかけご飯用の卵『とくたま』はなぜ6玉218円でも売れるのか

たまごかけご飯好きのための卵「とくたま」が、ひそかな人気を集めています。しかし、使い方を限定することは、購入者をも限定してしまうことにつながらないのでしょうか。今回の無料メルマガ『MBAが教える企業分析』では著者でMBAホルダーの青山烈士さんが、「とくたま」がなぜ成功できたのかその秘密を探るとともに、同商品の今後の展望を分析しています。

コモディティ化からの脱却

人気が高まっている「たまごかけご飯用の卵」を分析します。

● JA全農たまごが展開している、たまごかけご飯に合う卵「とくたま」にフォーカスをあてます。

戦略ショートストーリー

たまごかけご飯が好きな方をターゲットに「全農グループの総合力」や「特許を取得した飼料」に支えられた「たまごかけご飯に合う」等の強みで差別化しています。

たまごかけご飯に特化したたまごを提供するだけでなく、たまごかけご飯以外の使い方も発掘することで、用途を拡大し、幅広い層の顧客の支持を得ています。

分析のポイント

コモディティ化からの脱却

顧客が商品の購買を決める際に、重視する要素のことを購買決定要因(KBF:Key Buying Factor)と言いますが、たまごの場合、顧客がスーパーに並んでいるたまごを見て、何を重視するかというと、多くの方が価格をあげるでしょう。

たまごは特売にもなりやすいですし、顧客はたまごの価格に敏感です。多くの顧客は、どのたまごを買っても大きな差があるとは思っていないでしょうから、価格を重視してしまうのも仕方がないといえます。

たまごは、コモディティ化している代表的なものですので、たまごを作る側としては、差別化が難しい商品であるといえますし、価格抑制の圧力がかかりますので、薄利は避けられません。しかし、「とくたま」はそういった状況を打開することに成功しています。

最近は、通常のたまごよりも栄養価を高めたたまごなどが店頭に並んでいるのは見かけますが、「とくたま」は「たまごかけご飯にかけるもの」として使い方を限定したことにより注目されています。

○○専用のように使い方を限定したたまごは、恐らく前例がないと思いますし、一般的なたまごとの違いは明らかですから注目されるのもうなずけます。そして、6玉で218円(希望小売価格)とやや割高な価格設定からもわかるとおり一般的なたまごとは一線を画しているといえるでしょう。

要するに「とくたま」は差別化が難しい商品であるたまごの使い方を限定することで、差別化を実現しているということです。使い方を限定すると、顧客が減ってしまうことを心配されるかもしれませんが、特にコモディティ化している商品は大衆に合わせたままでは、注目を集めることはもちろん、差別化は難しいです。

そして、「とくたま」の場合、使い方を限定することによる顧客減少の懸念を払しょくすることを意図しているかはわかりませんが、新たな顧客獲得に動いています。

料理専門のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のSnapDish(スナップディッシュ)にてモニター募集などを行うことで、「とくたま」を使った多数の料理が紹介されているのですが、これにより期待できる効果がたまごかけご飯以外の使い方の発掘です。

つまり、「とくたま」の強みである「濃厚な味」や「ねっとり感」を活かした新たな使い方を探すことで、より幅広い層の顧客獲得につなげることを狙っていると思われます。顧客は、メーカーが思いもしない使い方をすることがありますのでそういった新たな使い方を見つけられれば、新たな顧客獲得に動くことができるわけです。

上記の「とくたま」のように、使い方を限定してから広げるというのが重要なポイントだと思います。なぜなら、最初から広げる、つまり大衆を狙っていては既存のたまごと同じで、コモディティ化からの脱却は難しいですが、使い方を限定することで、コモディティ化を脱却し、既存のたまごとは違う、差別化されたブランドとして顧客に認知されてから新しい使い方を提案することができれば新たな顧客を獲得することにつながるためです。

全国展開も視野に入れているようですが、今後、「とくたま」が世の中にどのように受け入れられていくのか注目していきたいです。

韓国の冬季五輪が開催危機。相次ぐボイコット示唆の裏にある欧州の怨念

日に日にエスカレートするトランプ大統領と金正恩朝鮮労働党委員長の挑発合戦。軍事衝突となれば大きな被害を避けられることが出来ない韓国の文在寅大統領は26日、北朝鮮に対して挑発の中止を訴えました。しかし、韓国が被るのは戦争被害だけではないとするのは、台湾出身の評論家・黄文雄さん。黄さんは自身のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』の中で、北の核実験が中朝国境付近の白頭山の噴火を誘発、その影響で来年2月に開催予定の平昌冬季五輪の開催が危ういものになる可能性もあると記しています。

【韓国】北の核実験で火山噴火?「平昌五輪」崩壊危機の韓国の焦り

平昌五輪:欧州各国が不参加を検討、韓国外交部が対応に乗り出す

北朝鮮とアメリカの罵り合いがエスカレートするなか、フランスのスポーツ大臣は、来年2月に開催される予定の韓国・平昌オリンピックについて、「朝鮮半島情勢が不安定化するなかで、安全が保証されないならばフランス代表チームは参加しないこともありうる」と発言し、大きな話題となりました。

また、ドイツやオーストリアのオリンピック委員会も、状況悪化による安全問題を懸念する発言を行っています。朝鮮半島の不安定な情勢からして、西欧各国が参加を躊躇するのはごく当たり前のことです。過去にも、戦争によるベルリンオリンピックや東京オリンピックの中止がありました。

もともと、資金難や工事の遅れから開催が危ぶまれていた平昌オリンピックですが、最後の土壇場にきて、またもや外因的な問題が噴出した格好です。

現在でも宿泊施設が足りず、11のホテルが未完成で、既存の宿泊施設ではボッタクリが横行していると報じられています。

平昌五輪の準備、宿泊施設に課題 11のホテルが未完成

これまで、韓国で行われたF1レースやアジア大会などの国際大会は、「史上最低という評価を受けてきました。たとえば2013年に霊岩で行われたF1レースでは、観客はガラガラ、メカニックや報道関係者はラブホテルに宿泊させられ、さらにレース運営も、炎上したマシンをそのまま放置するなど不手際が目立ち、ついには2014年には開催中止となりました。

観客席ガラガラ、スタッフはボロボロ、宿泊先は「ラブホ」…F1韓国GP、くそみそに貶される

希望か、失望か。小池新党の風が吹き荒れる「総選挙」の争点は?

小池都知事は25日午後に開かれた会見で突如、若狭氏らが結成する新党名が「希望の党」に決定したと発表、さらに自身が都知事と兼務で代表に就任すると宣言しました。これにより、次期衆院選の流れが大きく変わるのは必至です。今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では著者で国際関係研究者の北野幸伯さんが、安倍総理と一部重なる部分もある「希望の党」にどれほどの票が流れるかも含め、選挙戦について詳しく分析しています。

希望の党の政策と戦略

小池さんが25日、「希望の党」を立ち上げました。この党の政策と戦略は、どうなのでしょうか?

今までにわかっていることを書きます。

まず、希望の党は、「憲法改正に賛成である。安倍総理と同じですね。次、「消費税再引き上げに消極的である。

消費税率10%への引き上げについては「まだ実感が伴っていない景気回復を解決しなければ、むしろ水を差す恐れがあるのではないか」と述べ、消極的な考えを示した。
(時事 9月25日)

これは、安倍総理と違いますね。総理は、消費税を引き上げると断言しています。次、希望の党は、「脱原発」である。これも安倍総理と違います。総理は、「原発容認」です。

というわけで、安倍総理と小池さんの同じところと違うところは?

まず同じところ。

  • 小池さんは、「希望の党は保守だ!」と宣言している。
  • 安倍さんも保守。
  • 小池さんは、改憲を支持している。
  • 安倍さんも改憲推進。

違うところ。

  • 小池さんは、消費税引き上げに消極的である(もっとはっきり「反対だ!」と宣言するべきでしょうが)。
  • 安倍さんは、消費税再引き上げに賛成である。
  • 小池さんは、脱原発である。
  • 安倍さんは、原発容認である。

 

世界シェア・トップを誇る日本の中小企業にあった「3つの共通点」

これまで数回に渡り、世界に誇る技術を持ちながら一般的にはあまり知られていない「国内の小さな世界一企業」を紹介し続けてきた無料メルマガ『Japan on the Globe-国際派日本人養成講座』。今回も世界トップレベルの技術を持つ中小企業を取り上げながら、それらの企業の根底に流れる共通点を考察しています。

「小さな世界一企業」1000社

経済産業省の内部資料によると、日本には世界シェア・トップの中小企業が100社以上あるという。さらに政府系金融機関が把握している世界トップレベルの技術を持つ企業を含めると、1000社を超えるという推計もある。

弊誌では、今まで、瀬戸大橋やスカイツリーなどで使われている「絶対ゆるまないネジ」を開発したハードロック工業(社員50名弱)、100万分の1グラムの歯車を作った樹研工業(70名)、痛くない注射針を開発した岡野工業(6名)を紹介してきた。

近年はエレクトロニクス分野ではソニーやパナソニックなどが一時ほどの存在感を失い、アップルやサムスンなどにお株を奪われたように見えるが、これらの外国企業も部品レベルでは多くの日本企業に頼っている

自動車分野はトヨタを代表に日本企業が世界をリードしているが、それも日本の優れた自動車部品メーカーの力による所が大きい。逆に欧米メーカーが日系部品メーカーを使って追い上げを図っている

エレクトロニクス、自動車などは売上げ規模も大きいので大企業でないと取り組めないが、グローバル化の時代には部品・材料を供給する中小企業が世界のマーケットで勝負できるし、かつ本格的な技術革新は部品材料から生ずるものが多い。

こういう意味で、日本に1000社もの世界トップレベルの中小企業が存在するという点は、我が国の財産である。今回は、いくつかの小さな世界企業を取り上げて、それがどのように誕生し、成長したのか、見てみよう。

高いと言われても。スタバが値段を下げてはイケない納得の理由

スターバックス コーヒー ジャパンは9月20日より、商品購入でもらえるポイントを集めてプレゼントなどと交換できるプログラム「スターバックス リワード」を提供開始しました。米国ではすでに8年前から始まっているこのプログラムを、なぜ日本で導入するに至ったのでしょうか? メルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』の著者でMBAホルダーの理央さんが、その理由と戦略について考察しています。

スターバックスのポイントプログラムに見る顧客獲得&維持の戦略

スターバックス コーヒー ジャパンは、日本市場では初めてとなる顧客へのロイヤルティ増進プログラム「スターバックス リワード STARBUCKS REWARDS」を9月20日より提供開始した。

スターバックス リワードは、プリペイドカードをスターバックスのホームページから、オンライン登録をするか、スマホにダウンロードした公式モバイルアプリに登録をすると参加できる、スターと呼ばれるポイントを集めてその獲得数に応じたサービスが提供される会員向けのプログラムになる。

内容としては、50円の購入ごとに1スターというポイントが貯まり、そのポイント数に応じてプレゼントをもらえたり、限定商品が買えるキャンペーンに応募できる、というマイレージプログラムだ。

アメリカでは8年前からこのプログラムはスタートしていたとのこと。

CNet Japanの記事によると、

先行してSTARBUCKS REWARDSを導入している米国では、1330万人いるスターバックス リワード会員による商品購入が、売上高の36%を占めており、モバイルの支払いは、米国内店舗における取引の30%を占めているという。将来のOne to Oneマーケティングに欠かせないツールという。(以上記事を引用)

といった具合に、早くからこのような顧客へのサービスによる、顧客離脱防止策維持策をとっているのだ。

なぜ、日本での開始が今なのか?という点に関して、日本経済新聞の記事によると、出店戦略において、出店数が加速している中、サービスの低下や、混雑、価格の高さなどで、顧客満足度が下がっていることを受け既存顧客へのサービスプログラムとしてスタートした、とある。

これまでの既存顧客へのサービスとしては、ドリップコーヒー2杯目は108円で買えること、期間限定だが、カフェラテでも2杯目をサービス価格で行なっていたこともあったし、スターバックスカードに5000円の入金をすることで、お好きなドリンク1杯サービス、などのプログラムを提供していた。

【書評】直木賞作家、痔の手術したってよ。朝井リョウの肛門事情

『桐島、部活やめるってよ』や直木賞受賞作『何者』などで知られる朝井リョウ氏が赤裸々告白!? 今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』で編集長の柴田忠男さん取り上げているのは、そんな人気作家のエッセイ集。辛口の柴田さんが「とにかく面白くて実用的」と太鼓判を押す「肛門記」とは?

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風と共にゆとりぬ
朝井リョウ・著 文藝春秋

朝井リョウ『風と共にゆとりぬ』を読んだ。この作家の本を読むのは初めて。映画『桐島、部活やめるってよ』は鬱陶しくて、原作を読む気にはなれなかったが、タイトルはナイス。堂々たる造本で地味カバー(格調が高い? 虚勢を張った感じ)のこの本、三部構成のエッセイ集である。

第一部「日常」。小説に込めがちのメッセージや教訓を「込めず、つくらず、もちこまず」をモットーに綴ったという17編。結婚式へ押しかけ傍迷惑な余興、懲りなく参加する知り合いのいないバレーボール参加における空気の読めなさ、座談会でのはずしまくり、気の毒なエピソードの連続はけっこう読んでてつらい。

第二部は「プロムナード」。新聞購読者を読者にしたいという野心に司どられて綴ったという、日経の半年間連載、見開きコラム21編。あまり面白くないが、「私は、物語を作る人間の実力は、どこをどう書くか、ではなく、どこを書かないか、という選択に宿ると思っている」という決心みたいのが潔いと思う。

ここまでで全体の約3/4。もうやめようか思ったら、第三部「肛門記」ときた。なんじゃこれは?。こんなタイトルありか。痔瘻の発症、手術、入院、そのすべてを綴った「肛門界激震の一大叙事詩」であった(本人がそう言う)。この部は字体が古くからある名作みたいな感じで格調が高い、ようにもみえる。