「で、それが何の役に立つの?」自己PRと商品説明の明白な共通点

就活において、自分のスペックだけを強調する自己PRがあまり効果的ではないことは、社会人としての経験を持つ方の多くが認識しているのではないでしょうか。この「法則」が商品説明にも当てはまるとするのは、接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさん。坂本さんは今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』でその納得の理由を明示するとともに、理想的な自己PRと商品説明についてレクチャーしています。

自己PRは何のため?

就職活動をする時、(アルバイトの面接でも構いません)自己PRをする機会がありますよね。履歴書に欄が設けてあることもありますし、面接の際に「自己PRをどうぞ」と言われることもあるかもしれません。

この自己PRって何のためにあると思いますか?

「自分の能力を最大限アピールするため」とか、「自分がどんな人間なのかを知ってもらうため」といった回答が出てくるかもしれませんが、実は採用する側の視点で見ると、決してそうではありません。

採用する側、自己PRを聞く側からすれば、「この人が自社にとってどれだけ貢献してくれるか」を知りたいがために聞くのです。

これは、採用側の立場に立って考えてみれば、誰でもすぐにわかります。

「私は名門大学を主席で卒業して、TOEICは900点以上取っています。部活では、全国優勝を成し遂げたチームの主将を務めていました」などともしアピールすることができるような人がいたとしても、それがスーパーの品出しの仕事の面接だったとしたらどうでしょうか。名門大学を主席で卒業していようが、TOEICで900点以上取っていようが、全国優勝チームの主将をやっていようが、それが何の役に立つのか見えてきませんよね。そうなると、面接官としては、「で、それが結局何の役に立つの?」と感じて採用しにくくなってしまうのです。

だから、自己PRをするとしたら、相手にとってどんな利点や利益があるかを明確に伝える必要があります。

「TOEICで900点以上取っているから、英語に関しては自信があります。インバウンド向けのPOPを作れるので、外国人が通いやすいスーパーにできるかもしれません」とアピールしてもらえれば、採用側は、「あなたを採用すればそんなメリットがあるんですね」と思ってくれやすいでしょう。それが企業側が求めるニーズと合致していれば、どうやっても採用したくなるものです。

大事なのはここからです。

なぜ公的機関のアンケート調査はデジタル化されず手作業のままなのか?

政府はデジタル庁を創設し、さまざまな業務の効率化に向けて動いているようですが、行政や公的機関の仕事の多くは、デジタル化とは程遠いところにあります。その中の一つ、公的機関のアンケート調査は今でも一部を除き手集計、手入力のままです。その呆れた理由を解き明かすのは、メルマガ『j-fashion journal』著者で、ファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さん。坂口さんは、デジタルな投票システムには大きな可能性があると見ていて、アパレル販売員のモチベーションアップへの活用法やニッチな民間短観などを提案しています。

なぜ、アンケートを手作業で行うのか?

1.効率化、経費削減のニーズがない

コロナ禍で、保健所が未だにFAXを使っていることが分かり、世間は驚いた。なぜ、もっと効率的なシステムを使っていないのか。民間企業なら、業務の合理化は経費削減に貢献し、利益を増やすことにつながる。どの会社も無駄の削減に一生懸命だ。

しかし、公的機関はそうではない。経費削減や効率化をしても、職員の給料が上がるわけではない。むしろ、これまで認められてきた多重入力を合理化すれば、人員と予算を減らされるかもしれない。役所の予算は、予定通りに支出することが大切であり、経費削減は評価されない。

同様の理由で、アンケートも手作業が残っている。アンケートをデジタル化すれば、アンケートの回収、分析、グラフ化まで自動化することが可能だ。アンケート業務を外注していても、外注先は安定した仕事を確保したいので、新たな仕組みを導入することは期待できない。

発注する側の役所も、新たなシステム構築の予算を申請するのは面倒だし、合理化により、予算や人員が削られては困る。かくして、旧態依然とした非効率的なアナログ手法は生き続けるのである。

2.アンケートのデジタル化

実は、アンケートのデジタル化は難しくない。しかし、アンケート調査の費用は高止まりしている。その理由は、公的な仕事は合理化する必要がなく、最も頻繁にアンケート調査を実施しているのは公的機関なのだ。

民間のアンケート調査も、多くの場合は公的機関と同様の結果となる。既存の業者は既存の手法を守ろうとし、発注する側も予算化している事業を継続しようとする。前例を踏襲するのが、最もリスクがないのだ。

単発でアンケート調査をする場合には、安価なデジタルアンケートシステムが使われている。例えば、ミスコンの投票や、アイドルイベントなど。QRコードでアンケートのWEBページに誘導し、そこで投票してもらう。短時間のレンタルが可能で、即座に集計することができる。

使ってみれば、とても便利だが、ビジネスに活用するという発想はない。手作業が当たり前のアンケート調査と、キャンペーンで使われる投票システムが同じとは思わないからだ。

私は、デジタルな投票システムを活用して、業務改善や売上改善につなげられないか、を考えてみたい。

辛坊治郎氏ついにヨットで太平洋単独横断へ。本人が語る「再挑戦」への覚悟とは?直前Live配信決定

2013年以来となる、ヨットで太平洋単独横断にチャレンジするニュースキャスター・ジャーナリストの辛坊治郎さん。4月中頃にはいよいよ大海原へと出ていく辛坊さんを応援しようと大阪のシェフたちが集まり、フードイベントが開催されることが決定しました。辛坊さんは、自身のメルマガ『辛坊治郎メールマガジン』の中で、このイベントについて、集まった一流シェフたちが辛坊さんのために日付変更線を越える時に食べる「一人パーティ」の食事を作るという趣旨で行われると説明。そのイベント当日の様子を、メルマガ読者限定でライブ配信することも告知しています。

 

近況:太平洋単独横断、出航まであとわずか。

今のところ出航予定は私の65歳の誕生日である4月11日ですが、確定ではありません。

セールにスポンサー名を入れる話を止めてしまい、スポンサーに気をつかって大々的に出航式をしたり、出航の際にセールを上げてスポンサー名を見せたりする配慮が必要なくなりましたので、自由に出航日時を選べます。

何人かの皆さんが「出航に立ち会う」と言ってくれてますが、潮の具合によっては早朝や深夜に出航することもありえますので、どうぞ皆さんお気遣い無く。

来週にはもう少し具体的に出航日時を特定できていると思います。

4月3日(土)の大阪でのフードイベント開催に向けて関係者の皆さんが頑張って準備してくれています。

この無料イベント、私が日付変更線を越える時に食べる「一人パーティ」の食事を作るのが趣旨らしいです。

常温で一か月持つ美味しいメニューをボランティアのシェフの皆さんが考えてくれるそうで、とても楽しみにしています。

メルマガ読者の皆さん限定でイベント参加者を募集したところたくさんの方に名乗りを上げていただきました。メルマガ読者の皆さんと直接お目にかかれる貴重な機会になりそうです。

会場には白い旗が用意されていて、参加者の皆さんに寄せ書きをお願いすることにしています。出航にはこの旗を掲げて港を出ます。希望者多数で競争率4倍くらいの抽選になってしまいましたが、メルマガ読者の皆さん全員の気持ちを感じながら出航します。

皆さん、ありがとうございます。

今回のイベントで、直接メルマガ読者の皆さんとお会いする会のノウハウが獲得できたら、次回、私が帰国した後、メルマガ読者の皆さん限定で、ヨットハーバーでのバーベキュー大会なども考えています。

その時は皆さん、どうぞ奮って参加してくださいね。

【緊急告知】「4/3(土)辛坊治郎の太平洋横断挑戦を応援する会!」を生Live配信!

4月に、ヨットで単独寄港、無補給、無伴走による太平洋横断に挑戦する辛坊治郎さん。65歳にして大きなチャレンジを決意した辛坊を食を通して応援したい!と大阪のシェフたちが出発直前に集結!!

開催日時:4月3日(土)14:00~16:00

会場:OSAKA FOOD LAB/大阪フードラボ

プログラム
【第1部】辛坊治郎、挑戦への熱い思いを語る。
【第2部】辛坊のチャレンジを「食」で応援!

船上で単調になりがちな食事。日付変更線を通過するなどお祝いの瞬間くらいは美味しいものを食べてもらおう…と厳しい予選を勝ち抜いた大阪のシェフなどが考案した美味しい保存食を提案。当日、辛坊本人が旅に連れていきたい一品やアイデアを選びます。

このイベントの様子を当日、「まぐまぐ! Live」にて辛坊治郎さんメルマガ読者限定で生配信します。この機会に、初月無料の『辛坊治郎メールマガジン』のご登録を是非ご検討ください!詳しくは4月2日号のメルマガ内でもご案内します。

 

image by: まぐまぐ!Live

4 月から始まる値上げラッシュに国民悲鳴。食料品に外食、保険料アップで家計を圧迫、税込み表示が購買行動に影響も

4月1日から新年度がスタートするが、私たちの暮らしに関することも大きく変化する。特に財布を直撃しそうなのが食料品や生活にまつわる“値上げ”。また、商品やサービスの価格に消費税分を含める「総額表示」も義務化されることから、消費行動に大きな影響を与えそうだ。

4月からの値上げラッシュで家計を圧迫

食料品では日清オイリオグループとJ-オイルミルズが原料価格の高騰などから、家庭用食用油の価格を1キロ当たり20~30円以上引き上げる。

マルハニチロも昨年のサンマ不漁の影響でサンマ缶詰4品目を30円値上げするほか、スーパーでは野菜の値段も高騰しているという。

一方、4月1日から消費税を含んだ総額表示が義務化されることに伴い、外食チェーンでは値段を変更する動きが目立つ。

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大手うどんチェーンの「はなまるうどん」はすでに価格を改定。「コクうまサラダうどん」は506円から14円値上げして520円。反対に定番メニューである「かけ 小」「おろししょうゆ 小」などは値下げした。

ラーメンチェーンの「一風堂」でも4月1日から値段を変更し、チャーハンなどのサイドメニューは1~8円の値上げ、「替え玉」にいたっては40円アップし、110円から150円となる。

一方で、定番商品である「白丸元味」は825円から35円値下げとなる790円、「赤丸新味」も890円から902円から890円に改定する。

また、ハンバーガーチェーンの「モスフードサービス」も包材コスト増などの影響から、モスバーガー商品70品目で10~50円値上げするとしている。

価格の総額表示はこれまで「100円+税」といった税抜き表示が認められてきたが、4月からは「110円」「100円(税込み110円)」といった表示が義務付けられる。

ATM利用手数料、公共料金まで値上げ

現金派に影響を与えそうなのは、大手銀行のコンビニATM利用手数料の値上げだ。

三井住友銀行は4月5日から現行110円のコンビニATM手数料を220円と倍に引き上げ、時間外も220円から330円にする。ただし、利用者の多い25日と26日の8時45分~18時は無料に変更される。

三菱UFJ銀行もローソンATMに限り、手数料を110円から220円、時間外は220円から330円に変更する(セブン銀行ATM、イーネットATM、ファミリーマート設置のゆうちょ銀行ATMは現状のまま)。

また、液化天然ガス(LNG)や原油価格の上昇で、電気や都市ガスの家庭向け料金も大手14社すべてが値上げ。

介護や福祉サービスの料金も値上げされることになっていて、介護保険サービスは0.7%、障害福祉サービスは0.61%引き上げられ、利用者の負担が増える。65歳以上の介護保険料も多くの自治体で値上げされると時事通信などが報じている。

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私たちの暮らしに関することが4月1日からさまざま変わる。値上がり感が強まれば消費者の財布のひもはますます固くなりそうだ。

家を売ったのに住み続けられるって本当?家族も喜んだ「賢い選択」とは?

家を売却しても同じ家に住み続けたい!

昨今のコロナ禍や長引く不況、めまぐるしい時代や社会の変化などについていけるのだろうか、定年後の年金生活へ入る前に充分な「老後資金」を貯められるのだろうか……と、将来への不安を抱えている方は意外と多いのではないでしょうか。

また、購入したマイホームの住宅ローン返済が毎月大きな負担になり、今後も数十年きちんと返済し続けられるのか心配だという方も多く、「せっかく買った家だけど、ローンが返せなければ手放さないといけなくなるかも」という深刻な悩みもよく聞かれます。そして、お子さんのいるご家庭であれば「老後は夫婦だけで住める小さな家でも良いけれど、子供が大きくなるまでは家族そろって同じ家に住み続けたい」と考えるご夫婦も多いのではないでしょうか。

たとえ住宅ローンを払い終わったとしても、そのあとに心配なのが「相続」の問題。自宅の相続のことで子供や親族に揉めてほしくない、でもせっかく建てた家を自分が元気なうちには売りたくない……。いずれも、マンションや一軒家を購入したご家族にとって頭の痛い問題ばかりです。

このように、「老後資金の準備」「住宅ローン返済」「相続」など、マイホームに関する悩みは尽きないもの。

お金が心配、ローンは早めに返したい、なるべく家族に負担はかけたくない、でも今の家には住み続けたい、そんなお悩みを持つあなたにぴったりなのが、SBIスマイルのリースバック「ずっと住まいる」です。

「ずっと住まいる」の仕組み

SBIスマイルのリースバック「ずっと住まいる」は、みなさまが所有しているご自宅を東証一部上場企業「SBIホールディングス」のグループ企業である「SBIスマイル」が買い取り、賃貸として住み続けられる不動産買い取り&賃貸サービス。その仕組みは以下の通りです。

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ご家庭に合う4つのプランをご用意

SBIスマイルのリースバック「ずっと住まいる」では、それぞれのご家庭に合った以下の4つのプランをご用意しています。

① シニア世代型:定年後の生活資金が不安な方に【ずっと住まいるde「ゆとり」】

年金だけでは将来の生活費が不安という方の問題を解決するサービスです。住居関連費用の上昇を心配せず、安心してご利用いただけます。

② 現役世代型:住宅ローンの返済が大変な方に【ずっと住まいるde「そなえ」

住宅ローンの早期返済や事業資金、子供の教育資金など、突発的な資金が必要……といった悩みを解決できるサービスです。与信審査が不要で、最短1週間で資金の確保を実現します。

③ 問題解決型:相続や離婚による財産整理をしたい方に【ずっと住まいるde「すっきり」】

相続や離婚などで不動産の処分に困っている方に、不動産を現金化することで、遺産分割や財産分与のトラブルを解決できます。

④ 二世帯・リフォーム型:子供世代まで長持ちさせたい方に【ずっと住まいるde「長持ち」】

大規模な修繕を考えているが資金が足りないし、他のローンも借りられない……と、老朽化した建物を継続して利用したいとお考えの方にオススメのサービスです。

ご利用中のお客様からの声

80代ご夫婦の場合

お取引の目的:老後資金の確保

お悩み(背景):住宅ローンを完済したマイホームに住んでいたが、現在の年齢と今後の生活を考えると、現金が不足していることが不安だった。

ずっと住まいるを選んだ理由:
実は他社のリースバックと比較検討をしていました。売買価格は他社からやや高い提示を受けたのですが、家賃はSBIさんの方が安かったです。長く住みたいと考えていたので、一時的な売買価格の高さよりも家賃が安いことが安心につながりました。

 

50代女性(本人、母親)の場合

お取引の目的:住宅ローン完済及び生活資金の確保として

お悩み(背景):体調を崩して会社を退職したが住宅ローンがまだ残っている。生活費の負担も大きいことから何かいい方法がないかと検討していた。

ずっと住まいるを選んだ理由:
昨年体調を崩してしまい会社を退職しましたが、住宅ローンの残債がまだまだあるため月々の支払いの負担が大きいことと、母と二人暮らしで生活費用の負担も大きいこともあり、将来に不安を感じていました。
何か解決する方法はないかと調べたところ、『リースバック』という選択肢があることを知りました。詳しく調べていくと、リースバックするにも色々な制約があり、会社を退職してしまっている状態では利用できないのでは・・・と諦めかけていました。
そんな中で御社のホームページを拝見し、SBIグループの会社さんという事で、柔軟に対応してくれるのではないかと、ダメもとで相談することにしました。担当者とお話しをする中で、不安に感じていた点がクリアになり、スムーズに契約まで進むことが出来ました。

「ずっと住まいる」が選ばれる理由

SBIスマイルのリースバック「ずっと住まいる」は、顧客中心主義を貫くSBIグループだからできるサービスとして、お客様から選ばれ続けています。今すぐ資金が欲しい、家に住み続けたい、とお考えの方は、「ずっと住まいる」web仮査定に今すぐお申込を。詳しくは、下記リンクをご覧ください。

● 「ずっと住まいる」に関する情報はコチラ」

PR: SBIスマイル株式会社

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入学式も卒業式もムダ。3月4月すべての儀式が日本人を不幸にする

3月4月の日本では、卒業式や入学・入社式等々多くの行事が行われますが、それらはすべて「ムダな儀式」と言い切ってしまって間違いないようです。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では米国在住作家の冷泉彰彦さんが、前掲の行事を「オワコン」と一刀両断。その上で、それらの儀式を無意味と判断せざるを得ない理由を、冷静な筆致で明らかにしています。

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オワコンばかり、3月4月のイベントは全面見直しが必要

アメリカで暮らしていると、3月4月が忙しいシーズンという感覚はありません。学校の学年替わりは秋ですし、企業の決算は12月が普通なので年度や学年の切れ目ということではないからです。では、アメリカの企業は12月末から1月は繁忙期かというと、そんなことはありません。多くの人が休暇を取るバケーションシーズンだったりします。それから、定期的な人事異動とか転勤という制度に関しては、アメリカの場合は皆無です。学校に関しても卒業式は盛大ですが、入学式はありません。

ということで、アメリカの場合は全く比較にならないわけですが、そんな「静かな日常」である3月4月に慣れてしまうと、日本の忙しいこの時期のことが遠く思われます。個人的には懐かしさもありますが、冷静に考えてみると年度替わり、学年替わりだからといって、やたらに忙しく行事や儀式を行う必要があるのか、かなり疑問だという感じもしていました。

そんな中で、コロナ禍ということもあり、儀式やイベントを対面で行うことを最小限にすることが求められて来ました。そうした「新しい日常」の観点を加えて考えてみると、改めて日本の3月4月に行われるイベントの「意味」について、疑問がどんどん湧いてくるのを感じます。と言いますか、この時期の「季節的な儀式、イベント」のほとんどは無意味であり、ハッキリ申し上げて「オワコン」ではないかとも思えるのです。

もしかすると、この3月4月のイベント類を徹底見直しすることで、先進国中最低と言われる日本の生産性とか幸福度といったものを回復できるかもしれない、そんな思いもしています。

「ねずみ講以外の何ものでもない」と警告も。いま注目の「NFT」とは?

つい先日も日本人VRアーティストの作品に1,300万円の値がつくなど、今年に入りにわかに盛り上がりを見せる「NFT」。しかし、その全貌を理解している方はまだまだ少ないのではないでしょうか。今回のメルマガ『週刊 Life is beautiful』では、著者で「Windows95を設計した日本人」として知られる世界的エンジニアの中島聡さんが、そんな「NFT」を徹底解説。さらにその未来についても考察しています。

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

 

私の目に止まった記事

NFTs Are a Pyramid Scheme and People Are Already Losing Money

最近注目されているNFTは、「ねずみ講以外の何ものでもない」と厳しく警告する記事です。

NFTは、Non-Fungible Token(Non-Fungible=代替不可能)の略で、主にアーティストが自分のデジタル作品の「所有権」をコレクター・アイテムとして世の中に出すことにより利益を上げる仕組みのことを指します。

写真であろうと絵であろうと、デジタル作品である限りコピーは無限に可能です。そのため、キャンバスに描かれた油絵のように、通常の方法(画廊での販売やオークション)では取引が不可能です。

その欠点を補うために作られたのがNFTで、デジタルアートに対して、唯一無二の(つまりNon-Fungibleな)「所有権」を暗号通貨を使って定義し、その売買を可能にしたのです。

この仕組みが面白いのは、NFTを作る際に、アーティストが取引手数料を自由に設定出来る点にあります。

キャンバス上に描かれた絵画であれば、アーティストは一番最初に画廊を通して販売したお金は手に入れることが出来ますが、その後、市場でその絵画の価値がどんなに上がろうと、その恩恵に預かることは出来ません。

しかし、NFTを使って自分のデジタル・アートの権利を売り出す際に、「将来の取引の10%を受け取り続ける」という権利を紐づけておくことが可能で、それによって、アーティストは、取引が発生するたびに、チャリンチャリンと分け前をもらうことが出来るのです。

暗号通貨を使っているからこそ出来る芸当で、これを「暗号通貨の最初の実用例」だと指摘する人もいます。

コピー可能なデジタルアートに所有権というものがあること事態が直感的には分かりにくいのですが、実際の作者がそれを定義し、それを他の人たちが「価値があるもの」と認めれば、取引は成立してしまうのが市場というものです。

報道以上にひどい。日本の原発の甘っちょろすぎるテロ対策の実態

東京電力の柏崎刈羽原子力発電所がテロ対策の不備を指摘されました。その内容は、杜撰極まりなく、原発テロに対しての危機感が皆無で、何かあったら東電お得意の「想定外」を発動させればよいとでも思っているかのようです。しかし、規制委の指摘以上に実態はひどいものと声をあげるのは、メルマガ『NEWSを疑え!』を主宰する軍事アナリストの小川和久さんです。物理面、ソーシャルエンジニアリングの観点、サイバー面すべてで簡単に侵入を許してしまう国内の某原発の実例を紹介。その原因を明かすとともに、規制委もマスコミもその深刻さを知り、踏み込むべきと訴えています。

規制委も知らない原発テロ対策の現実

原子力規制委員会はこのほど、東京電力柏崎刈羽原子力発電所に対してレッドカードを突きつけました。

「原子力規制委員会は24日の定例会で、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)のテロ対策設備の不備が長期間続いていた問題に法令違反があったとして、東電に原子炉等規制法に基づき、同原発内の核燃料の移動を禁じる是正措置命令を出す方針を決めた。事実上、同原発を運転禁止状態にする。今後、東電に弁明の機会を与えた後に正式決定する。(中略)

 

テロ対策設備の不備は、規制委の2月下旬の検査で判明。20年3月~21年2月、侵入検知装置が16カ所で故障し、うち10カ所は代わりの対応も不十分で、侵入を検知できない状態が30日間を超えて続いていた。規制委は、セキュリティー上『最も深刻な事態』とし、追加検査などが終わるまでは、東電が優先して再稼働を目指す7号機について、原子炉起動に関する審査をストップする方針を示している」(3月24日付東京新聞)

柏崎刈羽原発をめぐっては去年9月に社員が同僚のIDカードを使って中央制御室に不正に侵入したことがわかり、この2月、東京電力は小早川社長など幹部の処分を発表したばかりでした。ニュースに接して、そんなにひどいのかとお怒りの向きもいらっしゃるでしょう。

その通りと言いましょうか、実は、もっとひどいのです。そして、それを見破れない原子力規制委員会も誉められた話ではないのです。私が実際に指摘した事例を明らかにすると、怒りを通り越して卒倒されるかもしれません(笑)。

会社の名は伏せて「日本電力(日電)」という形でその一部をお話ししますと、テロリストや外国の特殊部隊の目でセキュリティを考えたことがないというのが一番の問題でした。

日電の日本海に面した原子力発電所は、水平方向からの侵入や攻撃に対してはそれなりの備えになっていました。しかし、垂直方向、つまり特殊部隊の基本的な技量であるHALO(高高度降下低高度開傘)で、それも夜間、雲の上を飛ぶ航空機からスカイダイビングで侵入された場合、中央制御室のすぐそばまで接近できる状態でした。

また、中央制御室より離れた場所でも、電力を外部に送出している部分を少量のプラスチック爆薬で破壊し、電力を完全に止めることは数分間の作業で可能な状態でした。

さらに、津波対策として全電源喪失を避けるために非常用電源装置を建物の外の高い位置に設置したものの、HALOで敷地内に忍者のように降り立ったテロリストや特殊部隊が、これまた数分間の作業で破壊できる状態でした。このように、フィジカル(物理)面のセキュリティがまずデタラメなのです。

春に起こるペットの病気にご用心。獣医師が教える皮膚炎の予防法

季節の変わり目から新しい季節にかけて病気になりやすいのはペットも人間同様のようです。中でも、冬が終わり春になるこの時期は、もっとも注意が必要と教えてくれるのは、メルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』著者で獣医師の佐藤貴紀先生。春に多い4つの病気を上げ、特に注意が必要な「換毛期の皮膚炎」について、原因と症状、飼い主がしてあげられる予防法をわかりやすく伝えています。

犬や猫に起きる「春の病気」の予防について

寒い冬が明けてきましたね。春は犬や猫にとっても、外の散歩ができるようになったり、気候的に過ごしやすくなったりと、活動的になる季節の1つなのですが、病気や健康面では「春」は四季の中でも一番注意して頂きたい季節でもあるのです。今回は「春」に気をつけて欲しい。予防や病気についてご説明していきたいと思います。

1)特に気付けて欲しい「春」に起こる4つの病気

春に多く見られる病気は大きく分けて4つあります。

  1. アレルギー
  2. 換毛期の皮膚炎
  3. 熱中症
  4. 子宮蓄膿症

この中でも、一番お悩みの多い「換毛期の皮膚炎」について予防も含めてお伝えしていきましょう。

2)換毛期の皮膚炎の病状と予防法

1.病状
犬と猫の毛は、春と秋に「換毛期」を迎えます。換毛期には毛がたくさん抜けていきます。抜ける毛と一緒に毛穴からたくさんのフケも出てくる時もあります。その、フケがたまりすぎるとフケの中の油脂成分が酸化してしまい酸化した油脂が皮膚にダメージを与えてしまう事で「皮膚炎」を起こしてしまうのです。

赤くなったり、腫れてしまったり、明らかに炎症を起こしている皮膚の色をしているので、わかりやすいと思います。痒みを伴うこともあり、気になり舐めていたりかじっていたりするのでわかると思います。

2.予防法
皮膚炎が起こらないように、炎症のある皮膚に注意しながら全身を洗い、余分なフケを落としたり、換毛期にこまめなブラッシングを する事はとても大切です。

暖かいタオルで身体全体を拭いてあげて、ドライタオルで完全に乾かしてあげて清潔に保つ事も大切な予防法です。

★まとめ

春は本当に色々と病気がでてくる時期です。犬や猫は言葉を話せませんので、ちょっとした様子でも注意してあげてくださいね。

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LINEから飛び火も?「海外で個人データ管理」問題は波及するのか

モバイルメッセンジャーアプリ「LINE(ライン)」は、中国にあるシステム開発委託企業で個人情報が閲覧可能だった問題の対応策として、中国からのアクセスはすでに遮断し、韓国で管理している画像等のデータについても国内移転予定と発表しました。メルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』の著者でケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さんが、前回「中国企業への業務委託NGは加速するのか?」で懸念を示したように、一部委託業務も終了するとのこと。国境がないインターネットの世界で、国民感情への配慮が求められることに対し、少しの違和感とともに伝えています。

LINEが個人情報データの国内化を発表――出沢社長「おかしい、気持ち悪いへの配慮に欠けてきた」

LINEは3月23日、取り扱う個人情報データについて、国内化を進めていくことを明らかにした。これまで中国から日本ユーザーの個人情報にアクセスできる状態にあったが、すでにアクセスを遮断。LINEのコミュニケーションに関連する機能・サービスにかかる機能開発・保守については中国での業務を終了させる。また、LINEのメッセージにおいて、画像や動画ファイルは韓国のデータセンターに保存されているが、2021年6月までに国内に移転する予定だ。

LINEの出沢剛CEOは今回の問題点について「ユーザーへのわかりやすさ、配慮が欠けていた。ユーザーの感覚でおかしい、気持ち悪いと言うことにセンスや配慮というか気を回すことができなかった」と反省していた。

一方で、グーグルやアマゾンなどアメリカの企業が日本のユーザーの個人情報をアメリカで扱うことに関しては寛容なのが不思議だ。やはり国民感情的に中国や韓国に対してはそもそも嫌悪感を抱いているからこそ、個人情報が扱われることに不快感を示すのか。

韓国のデータセンターで保管されていた件に関しては舛田淳CSMOは「かつてはLINEは海外でもユーザーがおり、アジア圏、中東、ロシアなどのユーザーに向けて、ひとつはレイテンシーが小さくなる場所が韓国だった。また、高いセキュリティが担保され、人材がおり、コストに見合うという点も大きかった。当時、韓国のNAVER社の子会社だったことから韓国のデータセンターが選ばれた」とのことだった。

中東やアジアのユーザーに向けて、韓国が立地的に優れるとなると、他のSNSやウェブサービス会社も韓国で個人情報を保管している可能性が極めて高い。もちろん、日本のデータセンターも、アメリカ企業との取引が数多くある。

先日、とあるデータセンターに行ったことがあったが、関係者から「●●はこのデータセンターを使っている」と耳打ちしてくれた。AIで有名なアメリカの会社が、こんなところにもデータセンターを置いているとは、と驚いたのであった。

インターネット企業はグローバルでサービスを提供しており、それぞれの地域にデータを分散させているはずだ。

サービス提供側から見れば、LINEの件はさほど騒ぎ立てることでもないように感じるが、一般ユーザーの感覚としては「気持ち悪い。怖い」ということになってしまうのだろう。これから安心安全を掲げながらサービスを提供するには、国民感情という空気を読んでいく必要がありそうだ。

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