WBC日本代表にメジャーも衝撃。大谷翔平への賛辞で埋まった米国メディア

WBCで世界一に輝いた侍ジャパンの奮闘は、多くの人の心に刻まれたましたね。それは日本だけでなく、決勝戦の対戦相手・アメリカでも同じだったと、メルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』の著者である大澤さんは解説します。米国紙の報道を紹介しながら、野球の本場であるアメリカが素直に日本代表を賞賛する理由に、大谷翔平選手の人間性があると見解を示しています。

WBC優勝、日本チームと大谷選手へ評価

今週は野球日本代表応援に熱狂された方が多ったはないしょう

国は野球す。今大会はスター選手も多数ている負けるは相当に悔したはずす。

ニューヨークタイムズはそ結果をどう報じたしょう? そ記事をみて見ましょう。

「大谷選手活躍日本国を下しワールド・ベースボール・クラシック優勝」

多く人がずっと夢見ていた、世界野球強豪国とそ超一流選手ある大谷翔平とマイク・トラウト対戦は、まさに実現した。

二刀流大谷は、試合中ずっと日本指名打者として活躍し、9回にタイトルを決めるチャンスマウンドに上がりました。

そして、ロサンゼルス・エンゼルスチームメイトあるトラウトを三振に仕留めるなど、力強いイニング、大谷は日本を大熱狂に陥れました。

「人生最高瞬間だ 」と、大谷選手は終了後、通訳を介して語った。大谷は、大会最優秀選手にも選ばれた。

試合前、大谷はチームメイトに挨拶し、スーパースターに憧れるはやめなさいと言った。

「彼らに憧れたら、彼らを超えることはきない 」と大谷は言った。「我々は彼らを超えるため、頂点を極めるためにここに来ただ。一日だけ、彼らへ憧れを捨て、勝つことだけを考えよう。」

大谷翔平選手がマイク・トラウト選手を三振に仕留め、日本が3度目W.B.C.優勝を果たすなど、スリリングな大会が力強く幕を閉じた。

トラウトは「大谷は競争者(挑戦者)だ。だら彼は最高なんだ」「彼はラウンド1を制した」と語り2026に開催される次回WBC再戦があることを示唆した。

解説

大谷選手へ評価と賛辞埋まっています。もちろん日本チームへ高い評価もあります。続けてみましょう。

この記事の著者・大澤裕さんのメルマガ

 

ジャニーズと大物作家は完全スルー。日本の大手メディアは“カス”ばかりである

先日、故ジャニー喜多川氏による性虐待疑惑を報じたドキュメンタリーが放送され、SNSで様々な反応がありました。数多のスターを誕生させたジャニー氏の裏の顔は、世間の関心も高いニュースです。にもかかわらず、日本のメディアのほとんどがこの話題をスルーしています。 今回のメルマガ『モリの新しい社会をデザインする ニュースレター(有料版)』ではジャーナリストの伊東森さんが、なぜジャニーズのスキャンダルは“タブー”なのかを解説。大物に屈するメディアの姿勢を痛烈批判します。

イギリスBBCがジャニー喜多川氏のドキュメンタリーを放送 ジャニー喜多川氏とは何者なのか なぜジャニーズのスキャンダルは“タブー”なのか

英公共放送BBCが、ジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川氏の性的搾取についてのドキュメンタリーを報道。タイトルは「Predator: The Secret Scandal of J-Pop」。

日本語で「J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル」の題で、3月7日に「BBC Two」でイギリスにおいて放送、日本では、3月18日と3月19日に「BBCワールドニュース」で放送された。

BBC NEWS JAPANの公式ページには、

<ジャニー喜多川氏は日本のポップカルチャー、日本のアイドル文化を作り上げた立役者だった。喜多川氏が創設した男性のみのタレント事務所「ジャニーズ事務所」は、人気男性アイドルグループを次々と世に送り出した。

「チャート1位を獲得した歌手を最も多くプロデュースした人物」としてギネス世界記録にも認定された。(*1)>

「一方で、喜多川氏には性的搾取の疑惑が、常につきまとっていた。しかも、密室でささやかれただけではない。全国的な報道機関が取り上げ、その一部は民事裁判で認定された。それでも、喜多川氏は晩年まで国の宝とされた。2019年に87歳で亡くなった後も、今なお崇拝されている。」(*2)

と記載。

ジャニー喜多川氏の疑惑については、週刊文春が報道後、週刊文春をはじめ文藝春秋のあらゆる編集部を、自社タレントの取材から締め出す。

そして週刊文春の連載の翌年、喜多川氏とジャニーズ事務所は文春を名誉毀損で訴えた。

目次

・ジャニー喜多川氏とは何者なのか 「CIAスパイ説」も
・なぜジャニーズのスキャンダルは“タブー”なのか
・一方の週刊誌は「作家タブー」 虚構の”文春砲” 日本に「言論の自由」はない!

ジャニー喜多川氏とは何者なのか 「CIAスパイ説」も

渦中の人物、ジャニー喜多川氏とは何者なのか。

2019年に死去時、朝日新聞は、

「1931年、米ロサンゼルスで生まれた。10代で、公演で現地を訪れた美空ひばりらの通訳をし、ショービジネスの基礎を学んだ。その後、日本で、コーチをしていた少年野球チーム『ジャニーズ』からメンバーをスカウトし、62年、同名グループのマネジメントのためジャニーズ事務所を設立した」(7月10日付)

と一面で取り上げている。一方、同日の第二社会面では、

「1999年には所属タレントへのセクハラを『週刊文春』で報じられた。文春側を名誉毀損(きそん)で訴えた裁判では、損害賠償として計120万円の支払いを命じる判決が確定したが、セクハラについての記事の重要部分は真実と認定された」

と記す。

ジャニー喜多川氏には、「CIAスパイ説」というものが付きまとう。小菅宏は、週刊文春にて、

「不躾とは思いつつ、ジャニー氏に『CIAのスパイだったの?』と尋ねたことがある。本人は『米国の情報機関で働いたことはあるけど、それ以上はノーコメント』と打ち切った。ことアイドル像については多弁な彼も、自身の過去には口を閉ざしていた」(*3)

と書いた。

この記事の著者・伊東森さんのメルマガ

ペンギン池落下問題で炎上の加藤浩次。水卜アナ祝福ムードに「水を差した」デカすぎる代償

27日に放送された「スッキリ」(日本テレビ系)にて、MCを務めるお笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次(53)が、24日の番組放送中に発生した騒動について謝罪した。発端となったのは、栃木県の「那須どうぶつ王国」からペンギンの餌づけ体験をリポートしていたお笑いコンビ「オードリー」の春日俊彰(44)に対し、加藤が「池に落ちんなよ」「春日、足元気をつけろ」などと煽り発言をしたところ、春日が合計3度、池に落ちた場面。池にいたペンギンを危険にさらす行為に批判が止まないだけでなく、25日に結婚を発表した水卜麻美アナウンサー(35)に水を差す行為だとの指摘を受けている。

水卜アナと中村倫也の幸せを台無しにした男

27日、水卜アナが総合司会を務める「ZIP!」(日本テレビ系)にサプライズ出演をしたのは、水卜の結婚相手である俳優の中村倫也(36)だ。番組内で、2人は仲睦まじい様子で結婚を報告し、祝福を受けた。

しかしその矢先、後番組である「スッキリ」が放送されるとお祝いムードは一変。番組冒頭のお通夜ムードの謝罪場面に、「加藤が水卜アナの幸せに水を差した」との声も上がった。

週刊誌などで活動する芸能ライターはこう語る。

「水卜さんの好感度は全局のアナウンサーの中でもトップクラス。お相手の中村さんも、長い下積みを経てブレイクした実力派俳優ということもあり、この結婚にケチをつける人は皆無です。その祝福ムードを一瞬にして壊した加藤さんに批判が集まるのも無理はない。タイミングが最悪でしたね」

今回の騒動は当初、煽った加藤と池に落ちた春日の両者が攻撃されていたようだが、今は加藤1人を責める声が強くなってきている。

「春日さんも悪いけど、芸人の先輩である加藤さんの“フリ”を無視することはできなかったんじゃないかと思います。今日の謝罪の場での加藤さんの発言は『打ち合わせを怠った』など、どこか言い訳めいたものもあってか、私の周囲では春日さんに同情する声が多数を占めています」

最後の最後にやらかした“時代遅れの狂犬”

3月末で終了することが決まっている同番組。2006年に放送を開始した当初からMCを務める加藤は、最後の最後、ド派手にやらかしてしまったことになる。

ちなみに加藤は、番組が始まった2006年7月、相方の山本圭壱(55)が起こした不祥事の際も謝罪している。当時、涙を流しながら相方について詫びる男気に好感度は急上昇した。それだけに、「同じ謝罪で世間の反応がここまで違うなんて」と比較してしまう。

今後、加藤はどうなるのだろう。「『狂犬』の異名をとる彼のキャラクターが今の時代にそぐうかと聞かれると、Noでしょうね」と言うのは前出のライターだ。

「コンプライアンスが厳しい時代ですから、視聴者に対して『何かやりそう』と不安を抱かせるキャラは歓迎されないのは事実です。随分と前にはなりますが、加藤さんはバラエティ番組で、今は引退した元AKB48のアイドルの顔面を踏みつけて殺害予告を受けたりしていましたよね。もちろんそれは番組上の台本だと思うのですが、今回のペンギン騒動も芸人のお約束なノリでした。そういった古い笑いしか取れないとなると、需要は減っていくでしょうね」

また、「加藤さんの場合、相方の問題もあります」と続ける。

「2006年に未成年の少女に暴行した罪で書類送検(後に不起訴)された山本圭壱さんは去年、元AKB48の西野未姫さんと結婚し少し話題になりましたが、過去にやったことが重すぎですからね……。視聴者受けを重視するテレビの需要はほとんどないのが現状です。今後、加藤さんもそのイメージに引っ張られる可能性はゼロではないかと。2019年の闇営業問題をきっかけに吉本興業の後ろ盾がなくなってしまっていますし、あれだけのタレントでも、今後の活躍は約束されないのではと感じます」

「春日、足元気をつけろ!」と悪ノリした加藤。今後は、自らの足元に注意する必要がありそうだ。

プーチンに武器供与するか否か。習近平が自ら陥った「危険なジレンマ」

全人代閉幕からわずか1週間後の3月20日、モスクワを電撃訪問した習近平国家主席。このタイミングで「伝家の宝刀」を抜いた中国は、一体何を得たのでしょうか。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では元国連紛争調停官の島田久仁彦さんが、習国家主席の訪ロの目的を解説するとともに、それらがほぼ達成されたと断言。さらに中国がロシアに武器供与を行うか否かを予測するとともに、岸田首相のキーウ訪問の是非について考察しています。

プーチンへの武器供与はあるのか。習近平国家主席訪ロというカードを切った中国

「まさに思惑通りの訪問となった」

3月20日から3日間に及んだ習近平国家主席の訪ロに付き添った中国政府高官が漏らした“素直な”感想です。

戦況が一進一退の様相を呈し、ロシア側の苦境が伝えられる中、プーチン大統領からの再三の訪ロ要請とロシアへの支援要請が寄せられても、表立ってロシア・ウクライナ情勢に言及せず、微妙な距離感を保ちつつ、訪ロを見送り、情勢を静観してきた中国と習近平国家主席ですが、3月の全人代で自らの3期目が正式にスタートするや否や、早いタイミングで訪ロを実行して見せました。

種まきは王毅政治局員が参加した2月18日のミュンヘン安全保障会議で行われ、その際、クレバ外相に内容伝達したのち、モスクワ入りしてプーチン大統領にも「中国が両国の停戦の仲介を行う用意がある」と直接伝えた後、ロシアによるウクライナ侵攻からちょうど1年が経つ2月24日に調停・仲裁案が示されました。

中国にポスト・ウクライナの世界および停戦協議の主導権を握られたくないアメリカやNATOは即座に拒否するコメントを出しましたが、当事者であるロシアとウクライナは「合意できない要素もあるが、真剣に検討する」という姿勢を示したため、「早すぎず遅すぎないタイミングは今」と決断し、習近平国家主席の訪ロという切り札を使って勝負に出てきました。

訪ロの主目的は【ロシア・ウクライナ間の仲裁案への支持取り付け】と言われていますが、中国サイドにとっては対ロ関係および国際社会における立ち位置という観点から得るものが多かった訪ロであったように思われます。

一つ目は【国際社会における対中イメージの改善】という思惑です。

昨年2月24日にロシアがウクライナ全土への侵攻を始めた際、中国政府は非常に難しい選択に迫られたようです。ちょうどその3週間ほど前に行われた中ロ首脳会談の際に「中ロ間の連帯と協力に制限はなく、禁止事項もない」という“全面的な協力関係”をアピールしたばっかりであったため、無碍にロシア非難を行うわけにもいかず、また全力を挙げてロシア支援を行うわけにもいかないというジレンマに陥りました。

中国との関係悪化が進むアメリカ政府や欧州各国は挙ってその“無制限の協力関係”を取り上げて中国非難を強め、その後も、中国によるロシアへの武器供与・軍事支援の“疑い”をクローズアップして、中国に対する嫌悪感を強めようとしました。

今回、満を持して行われた習近平国家主席の訪ロにおいて、絶対的に有利な立場に立っている状況下でロシアによる武力攻撃の激化・エスカレーション傾向を思いとどまらせ、「対話による解決を目指すこと」を促す姿勢をアピールすることで、国際社会で広がりつつあった対中非難を和らげたいとの思惑があったようです。

中ロ首脳会談の間にもロシア軍によるロケット攻撃が相次いだことで欧米諸国からの中国とロシアへの非難は高まりましたが、対ロ制裁によって多大な損害を被っている大多数の途上国からは、「やっと中国が事態打開に向けて重い腰を上げた」と一定の評価を受けています。

この記事の著者・島田久仁彦さんのメルマガ

EU議会で可決の「EV移行法」が、最後の閣僚会議でドイツ反対によって覆りかけている現状

環境問題などを理由に、欧州で急速に進む自動車のEVへの移行ですが、2月にEUが欧州議会で「EV移行法」を可決したにもかかわらず、ここにきてドイツの反対で覆りそうだということをご存知でしょうか。そんなEUとドイツのEV事情を伝えるのは、作家でドイツ在住の川口マーン惠美さん。川口さんは以前から「EUは梯子を外す可能性があるので日本は100%追随しない方が良い」と主張してきたそうですが、そのことが現実になり始めている欧州の現状を紹介しています。

プロフィール:川口 マーン 惠美
作家。日本大学芸術学部音楽学科卒業。ドイツのシュトゥットガルト国立音楽大学大学院ピアノ科修了。ドイツ在住。1990年、『フセイン独裁下のイラクで暮らして』(草思社)を上梓、その鋭い批判精神が高く評価される。ベストセラーになった『住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち』、『住んでみたヨーロッパ9勝1敗で日本の勝ち』(ともに講談社+α新書)をはじめ主な著書に『ドイツの脱原発がよくわかる本』(草思社)、『復興の日本人論』(グッドブックス)、『そして、ドイツは理想を見失った』(角川新書)、『メルケル 仮面の裏側』(PHP新書)など著書多数。新著に『無邪気な日本人よ、白昼夢から目覚めよ』 (ワック)がある。

「EV移行法」議会で可決もハシゴを外し始めたEU

2月14日、EUの欧州議会は、2035年からEU域内でのガソリン車、ディーゼル車、ハイブリッド車の新規登録を禁止すると決めた。つまり、これ以後、購入できるのは、EVかPHV(プラグインハイブリッド)でなくてはならない。

しかし、EVは価格が高い。いくら補助金が付いてもまだ高い。ドイツでは、車は贅沢品というよりも、少し都会を離れれば生活必需品。そもそも公共機関の十分に発達した都会もあまりない。しかも、平べったい国土に小さな市町村が点在しているので、車がなければ仕事にも、買い物にも、お医者にも行けないといった環境にいる人たちが、日本の田舎よりもさらに多い。早番、遅番のシフトで働いている人たちなど、車がなければ完全にお手上げだ。だから地方では複数の車を所有している世帯が多い。しかし、だからと言って、彼らは別にお金持ちでもなく、新車を買うことも少ない。

ドイツの中古車市場は高度に発達しており、新品同様の一年落ちの高級車から、「まだまだ走りますよ!」といった丈夫そうな中堅車まで見事に揃っている。中には、ボディ以外は使い物にならないようなポンコツもあるが、それは、エンジンから何から全部買ってきて、自分で組み立て直すのが大好きという趣味の人などがゲットする。つまり、もし、中古のガソリン車やディーゼル車が入手できなくなったとしたら、どう見ても、これまで新車は買わなかった人たち、あるいは買えなかった人たちが、高いE Vを買えるはずがないのである。

かといって、35年までにEVの中古車市場が発達するかどうかは不明だ。今、出ているEVの中古はたいして安くない。たとえ安いものが出ても、E Vの心臓部はバッテリーなので、中古のバッテリーを積んだ車を買うのは憚られる。だったら低価格のE Vはというと、小型でシティ仕様なので、子供がたくさんいたり、「夏のバカンスは南仏にしようか、クロアチアにしようか」などと考える人には不向きだ。要するに八方塞がり。

EUは昨年10月に、26年までに主要道路には60km毎に充電スタンドを作るということも決めた。それもあって、ドイツもフランスも100万の充電スタンドを作るというが、現在はそれぞれ6万と7万。あまり急いでE Vを買うと、ちょっと遠くの親戚の家に無事に辿り着けるかどうかも怪しくなる。

それでも昨年、ドイツではEVが結構売れた。連邦交通局の発表によれば、新規登録車の3分の1が、EVかPHVだったというから画期的だ。ただし、これは潤沢な補助金が去年で終了したための「駆け込み需要」であり、しかも、セカンド・カーのケースが多かった。今年の売れ行きはガクッと落ちるだろう。

ドイツ人がEVの購入に躊躇する理由は、その他にもある。たとえば電気代の高騰。値上げの勢いはガソリンやディーゼル以上だ。それどころか、価格の高騰ばかりか、しばしば発電量が需要に追いつかないという事態さえ起こっている。特に産業の盛んなバーデン=ヴュルテンベルク州では、この冬、住民に複数回、節電要請が出された。これを解消できないままEVを急激に増やすなど、はっきりいって不可能だ。

EVシフト政策を、あたかも自分の天命と言わんばかりに強引に進めてきたのが、EUの中枢機構である欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長(ドイツ人)。EUにおける最高権力者である。ただ、最近では、氏がEVシフトを進めれば進めるほど、バッテリーの生産もEVの生産も間違いなく中国に占有され、最大の市場も中国だし、EUには大した利益を齎さないということがあちこちで言われるようになっている。

保身のために「いじめ第三者委」を設置の異常。南国市と海南市の呆れた惨状

さまざまな紆余曲折はあったものの、いよいよ4月1日に設置されるこども家庭庁。HPにも「こどもまんなか」を掲げる同庁は、いじめ解消にも大きな力を発揮することができるのでしょうか。今回のメルマガ『伝説の探偵』では現役探偵で「いじめSOS 特定非営利活動法人ユース・ガーディアン」の代表も務める阿部泰尚(あべ・ひろたか)さんが、これまで何度も取り上げてきた高知県南国市と和歌山県海南市の、あまりに酷い教育委員会や市議会のいじめ対応を改めて紹介。その上で、こども家庭庁へ抱く淡い期待を記しています。

教育委員会も市議会も首長も動かず。いじめ被害者と家族を冒涜する2つの自治体

全国のいじめ問題では、隠ぺいや被害者を貶める教育委員会の暴走が後を絶たず、その氷山の一角が報道されている。

なぜ、氷山の一角かと言えば、報道されるのはごく一部であって、同様の被害を受けている被害者が無数にいるからだ。SNSなどのインターネットで注目される事件もあれば、マスメディアが報じるケースもある。いずれにしても信じられないような酷い対応が続き、被害者側は何度も追い詰められていく。

私は、前回まで報じた和歌山県海南市の対応を見て、こどもの権利や被害者の権利を無視し、いじめ防止対策推進法に違反する行政委員会の共通点を記したいと思う。

根拠法なき高知県南国市の「小2水難事故第三者委員会」設置理由

2019年8月に発生した、生活用水などが流れる下田川で当時小学2年生の岡林優空君が亡くなった高知小学生水難事件では、『伝説の探偵』でも何度も記したように、いじめの目撃情報が相次ぎ、溺水時に一緒にいた子どもたちが、助けも呼ばず、優空君の自転車をその後乗り回したり、証言が二転三転するなど、誰が見てもおかしいということがメディアにも報じられた。

● 公式HP「team_ hinakun 高知県小学生水難事故

【関連】あまりに多い嘘。探偵が調査で見抜いた高知小2水難事故の深い闇
【関連】高知小2水難事故に「事件性」示す新事実。捜査を妨害する者の正体とは
【関連】高知小2水難事故、南国市教育委が遺族に姑息な対応。隠蔽許さず真相究明を
【関連】メディアすら偏向。高知小2水難事故に見た田舎町の静かな全体主義
【関連】高知小2水難事故の遺族宛にDMで送られた死者を冒涜する「許し難い画像」
【関連】理解不能。無断で「高知小2水難事故グッズ」をECサイトで販売した人物の倫理観
【関連】高知小2水難事故に新展開。14万筆の「再捜査嘆願署名」が動かす警察庁
【関連】数十万の署名も無視。高知小2水難事故を解決する気がない警察の怠慢

高知県南国市(南国市教育委員会)は、第三者委員会を設置することを、令和元年11月に決めたが、その理由は以下の通りであった。

dt20230324-1

高知県内の報道機関に対しては「これまでに不確かな情報が流れているとして第三者委員会の設置を決定した」と説明し、ご遺族には「これまで、さまざまな不確かな情報が流れており」と第三者委員会の設置に要望に応じた理由を正式回答している。

しかし、いじめ防止対策推進法に基づくいじめの第三者委員会の設置については、重大事態いじめ(いじめにより生命や財産などに深刻な被害が生じた、不登校など相当な期間学校を休まなければならない状態)の疑いがあると認められたときであり、断じて「不確かな情報が流れている」という理由で第三者委員会を設置することはできない。

その理由は、不確かな情報が流れたということに対しての根拠法がないからであり、これがまかり通るのであれば、独立した行政委員会という王国は、恣意的に血税を使って恣意的な無法な委員会を形成できることになってしまうのだ。

この記事の著者・阿部泰尚さんのメルマガ

薬を嫌がる猫や犬のための『おくすり飲めたね』は作れないのか?

猫や犬が病気になると、飼い主さんは薬を飲ませるのに苦労することがあるようです。人間の子供用の『おくすり飲めたね』のような、薬を飲みやすくする商品は作れないか?との質問を受けたのは、メルマガ『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』著者でボストン在住医学博士のしんコロさん。微妙な味の違いにも敏感な猫には難しいようで、しんコロさんが飼い猫の「しおちゃん」に抗がん剤などの薬を飲ませるときにしている工夫を教えてくれます。

『おくすり飲めたね』の猫(犬)用は作れないのでしょうか?

Question

shitumon

しおちゃんも苦いお薬飲むのはイヤな様ですが人間用には龍角散から出ている『おくすり飲めたね』という物があります。猫(犬)用のは作れないのでしょうか?最近日本では良くCMを視るので猫、犬用のもあれば飼い主さんも飲まされる本人も精神的ダメージが減るかな?と思ったので。

しんコロさんからの回答

『おくすり飲めたね』という製品はフルーツの味をつけた粒状のゼリーのようなものですね。苦い粉末の薬などはこのゼリーで包んでしまうと、薬をいやがる子供がすんなりと飲めるというものですね。

犬には錠剤やカプセルを固形のおやつの中に入れて食べさせるという製品があります。固形おやつが凹になっているものです。犬はわりと勢いよく食べてくれるのでこういった製品は使えますが、猫の場合は敏感なので難しいです。

チュールのようなペーストを使う手もありますが、味や匂いがちょっと違っても食べてくれないのです。なので、猫の場合は強制的に投薬をする必要がどうしても出てくると思います。液状であればシリンジで与えることができますが、錠剤やカプセルではハードルが上がります。

しおちゃんも抗がん剤とFMTのカプセルをとても嫌がるので最初は苦労しました。現在は薬を飲ませるためのピペットのようなものを使っています。長細い器具の先が柔らかいシリコンになっており、そこに錠剤を挟み込みます。しおちゃんの口を開いて、口の奥の方にこの器具を入れて、そこでボタンを押すと薬がリリースされます。指で行うよりも喉の方に薬を落とせるので、飲み込みやすくなります。

この時、薬に少しウェットフードをつけて湿らせておくと、スムーズに飲み込むことができます。そして薬を飲ませた直後に目の前にウェットフードを置いて「ごはんの時間」にします。薬の嫌な時間をできるだけ忘れさせるという意図ですが、今のところこの方法がうまくいっています。

この記事の著者・しんコロさんのメルマガ

image by: Shutterstock.com

自衛隊「強制わいせつ」事件への怒りを増幅させたSNS上の誹謗中傷

YouTube動画をきっかけに明らかになった陸上自衛隊内の女性自衛官に対する性暴力事件では、検察審査会が3人の元自衛官に対する不起訴を不当と議決。検察の再捜査を経てようやく「強制わいせつ」の罪で在宅起訴されました。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』で、健康社会学者の河合薫さんは、この事件で怒りを覚えたこととして、SNSでの誹謗中傷コメントの酷さをあげ、セクハラや性暴力を生む社会構造の問題を指摘。災害時には国民を助け頼りになる自衛隊がその象徴になっていることを嘆き、今回の起訴が変化のきっかけになることを期待しています。

認められた「強制わいせつ」。すべての自衛隊員が生き生きと働ける日

やっと、本当にやっと「罪が罪」と認められました。元自衛官の女性が、自衛隊の訓練中に性暴力を受けた問題で、福島地検は17日加害者とされる男性の元自衛官3人を「強制わいせつの罪」で在宅起訴しました。

この事件は、2021年8月に、男性隊員十数人がいる部屋に呼ばれた部屋で起きました。女性は酒を飲んでいる輪の中に座らせられ、男性隊員に格闘技の技をかけられ、ベッドに押し倒された。そして男性隊員は、脚を無理やりこじ開け腰を振り陰部を押し当てた。周りは笑って見ているだけ。女性は、他の男性隊員2人からも同様のことをされました。

女性は被害届を提出し、3人は強制わいせつの疑いで書類送検されたものの不起訴となっていました。しかし、去年9月に郡山検察審査会が「捜査が十分に尽くされたとは言い難い」などとして「不起訴不当」と議決し、検察が再捜査していました。

で、今回、在宅起訴が決まったのです。女性は在宅起訴を受け、自身のTwitterで、「一時は全員不起訴になり、私がされたことを考えると何故そうなるのか到底納得できないまま、長い時間が経ちました。(中略)関係した方には自分たちのやったことは犯罪なのだということをしっかり認識し、きちんと反省し罪を償って頂きたいと思います」とコメントしています。

私は女性が昨年6月29日に投稿したユーチューブ動画をきっかけに、この事件を知りました。それを見た時の切なさは半端じゃなかった。いったいなぜ、被害者がこんな思いをしなければならないのか。いったいいつまで女性は、「性の対象」として扱われなきゃいけないんだ?なぜ、被害者なのに、「夢」を諦め、退職をしなきゃいけないんだ?まだ22歳。まだ22歳です。

私が怒りを覚えたのは、自衛隊の対応だけではありません。女性の動画が公開されるやいなや、彼女へのバッシングが始まったのです。

女性のツイッターに目を覆いたくなるような卑劣なコメントが多数書き込まれ、9月29日に、防衛省は「複数のセクハラ行為が確認できた」として女性に面会して謝罪したあとも続いたのです。

「自衛隊に対する侮辱罪」「その程度のことも切り抜けられないで自衛官なんて務まるか」「血気盛んな男たちの場所に入る意味をちゃんと考えろ」だのに加え、容姿に関わるものやらなんやら、あることないこと目を覆いたくなるようなコメントの数々がSNSにかきこまれていたのです。

11月19日には女性自身も「私に対して誹謗中傷の件は必ず捕まえます」とツイートしています。

この記事の著者・河合薫さんのメルマガ

「公務員は年金が高い」は過去の話?共済年金と厚生年金の現実

昭和の時代によく聞かれた、公務員の年金の高さを羨む声。令和も5年を迎えた今、そのような事実はあるのでしょうか。今回のメルマガ『事例と仕組みから学ぶ公的年金講座』では著者で年金アドバイザーのhirokiさんが、かつて公務員が受け取っていた共済年金の歴史を振り返りつつ、その真偽を検証。さらに共済と厚生年金を巡る「注意を要する事例」を紹介しています。

共済と厚年期間がある人で平成27年10月以前に65歳になった人とは貰う年金が違う事例

1.昔は本当に良かった?共済年金

共済からの年金を受給できる人は主に公務員だった人です。

昔から時々、公務員は年金が高いからいいなあという話がありますが、それは本当だったんでしょうか。

確かに昭和61年3月31日までの制度であれば結構違いがありました。

何が違っていたのかというと、厚生年金は定額部分(加入期間に比例した年金)+報酬比例部分(過去の給与の比例した年金)を受給するというのが基本の形でした。

なお、過去の給与記録は原則としてすべての期間を用いるため、新入社員の時のように低い給与の時も使うので、全体の平均が抑えられてしまうというものです。

逆に共済はどうだったかというと、報酬に比例した年金のみを支給していました。

昭和61年3月までの旧年金制度時代の厚生年金のように加入に比例した年金である定額部分というのは無く、完全に報酬に比例した年金のみを支給するという形でした。

更に、厚生年金のようにすべての加入期間の給与を使うのではなく、退職するまでの過去1年間とか3年間の給与記録を使うというようなものだったので、年齢的に給与が高い時の記録を共済年金は使っていたために相対的に高い年金になっていました。

なお、昭和48年に厚生年金が男子の平均賃金の60%以上の年金価値を維持するという大幅な年金水準の改善をしたので、この時に共済も厚生年金のマネをして厚生年金の計算のやり方を導入しました(共済年金が1階部分の定額部分を導入し始めた)。

昭和48年改正までは年金価値の考えは無く、いくらの年金額(例えば20年加入したら月額10万円とか)を設定し、そのための保険料を決めるというやり方でした。

男子平均賃金の60%以上の年金価値を維持するというようなものではありませんでした。

よって、昭和48年からの共済年金は厚生年金の計算のやり方で計算した年金を支給するか、それともいつもの報酬に比例した年金のみを支給するかの選択が可能になり、どちらか多いほうを支給するという形に変わりました。

さらに、共済と厚年の違いは共済は55歳から支給(早く貰いたい場合は50歳あたりから貰えたり)されるけども、厚年は60歳からという違いもあったのでそういう違いも批判が昭和50年代頃から強くなっていきました。

他に、今は常識ですが遺族年金とか障害年金は過去の年金加入記録にあまり未納期間があったら請求不可という制限がありますが、共済にはそのような過去の保険料納付記録などは見ませんでした。

まあ、初診日や死亡日が共済加入中であれば、過去の保険料がどれだけ未納があろうが構わないというものでした。

他にも細かな違いがありましたが、共済は上記のような厚年や国民年金より有利な点が多く、国民からの共済への批判も強くなっていったので昭和61年4月1日からの基礎年金導入時に年金計算が厚生年金と共済年金は統一されました。

この記事の著者・hirokiさんのメルマガ

「社員に甘すぎる」と感じる経営者の会社がうまくいく深い理由

あなたは、“自分にも他人にも厳しい人”と“自分にだけ厳しい人”のどちらになりたいですか?「努力をして結果を出す優秀な人は大きくこの2つのタイプに分かれる」と語るのは、経営コンサルタントで関東学園大学講師の菊原智明さんです。今回、菊原さんは自身のメルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』の中で、2つのタイプの特徴と理想のリーダー像について解説しています。

”自分に厳しく他人に優しい”という人を目指す

私のお付き合いのあるグルーブで“能力もレベルも高い”といった人たちの集まりがある。今でいう“意識が高い人”と呼ばれている人たちだ。

この会に参加する時はかなり緊張する。ほとんどの人はノーアルコール。お酒を飲む人もいるが、けっして乱れたりはしない。常に冷静。

もちろんスポーツやゴシックなどの話はしない。聞いた人がメリットのある話をする。ちょっとしたセミナーより内容が濃い。会話についていくのに精いっぱいだ。

先日は“会社を上場させるか?もしくは売却するか?”というテーマの話で盛り上がった。これはほとんど経験がない。さすがにこの時は話に混ざれず孤立状態に。こういった時は勉強不足、経験不足を実感する。

ただ、こういった環境で“自分をストレッチ”させることも大切だと思っている。これは筋トレと同じ。時には荷重をしっかりかけてトレーニングする。こういったことも必要だ。

このグループの人たちは結果を出している。当たり前だが非常に能力が高い。努力もしている。この人たちだが、大きく2つの種類に分かれる。

・自分にも他人にも厳しい
・自分にだけ厳しい

という人。ちなみに、この中に“自分に甘い”といった人はいない。

・目標を立てたがそのまま放置
・朝起きられず半日無駄にする
・「今日くらいはやらなくていいよね」と思ってダラダラする
・ダイエットをしているが誘惑に負けて食べてしまう

などなど。「まぁ、よくやっちゃうよね」という内容だ。こういった甘さを許さない。だからこそ結果を出せるのだ。

どちらかというと“自分にも他人にも厳しい”といった人が多い。他人に厳しいため、話の論点がズレると「そういったことを聞いていません」と突っ込まれる。

こういった人とのやり取りは緊張する。しかし、自分が一番成長できる。

この手のタイプは会社では社員に厳しい。営業会社の社長であれば、有能な社員に“リーダーシップと実績”の両方を求める。かなりのプレッシャーをかけている。それに耐えられず、退職する人も少なくない。ただ、ここで育った人材はスバ抜けた能力がある。

もうひとつの人たちは“自分にだけに厳しい”という人。こちらのタイプは自分には厳しいが、人には優しい。私のミスに対しても「まあ、誰でも同じようなことをしますよ」と言ってくれる。

穏やかで接しやすい。この人たちがいるから救われる。

一度、このタイプの社長の会社で研修をさせて頂いたことがある。まず会社に伺って思ったのは「みんな明るい」ということ。

社員同士の仲もいい。上手くコミュニケーションも取れている。非常に研修がやりやすかった。

一見すると「社員に甘すぎるのでは」と思うこともある。甘くすると緩み結果が出ない、といったイメージがある。しかし、そんなことはまったくない。社長から信頼された社員は自ら動く。そしてしっかりと結果を出していた。

その理由は社員が社長を尊敬しているから。自分に厳しい社長を見て「あの社長のために結果を出したい」と思っている。理想的なリーダー像だ。

この記事の著者・菊原智明さんのメルマガ