時短営業“罰則セット”に怒りの声。宴会三昧の自民に「罰則は菅内閣が受けろ」
有言実行しないのが新しい政治家のスタイルなのか。新型コロナウイルス対策をめぐり、営業時間短縮の要請に従わない事業者への罰則を検討すると示した菅義偉首相。しかし、元沖縄・北方担当大臣で自民党の宮腰光寛衆議院議員が30人超の懇親会に参加して泥酔、埼玉県議会自民党会派の約40人が宴会を行っていたことなどが相次いで発覚。こうした軽率な行動に対して、「ルールを守っていないのは政治家自らだ」として批判が噴出している。
政府が時短要請に従わない事業者に「罰則」検討
菅首相は25日、新型コロナウイルスに対応する特別措置法を当初想定より前倒しで改正する方針を表明し、営業時間短縮の要請に協力する店舗への支援と従わない事業者への罰則を一体で検討するとした。年末年始で感染拡大を食い止めるのが狙いで、会合を控えるなどの協力を呼びかけた。
だが、お願いするばかりで、自分たちがお手本を示さない。それどころか、ルールを破り、醜態ばかりをさらしているのが今の菅政権だ。
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元沖縄・北方担当大臣で自民党の宮腰氏は25日夜、地元富山県の漁業関係者など30人以上が集まっていた宴会に参加。泥酔した上に転倒し、救急搬送されていたことがわかった。
また、18日夜には埼玉県議会自民党会派の約40人がさいたま市内のホテルで会食をしていたことも判明。
一方、自民党の二階俊博幹事長は27日放送のBS朝日の番組で、自身を含む菅首相らとの大人数会食に批判が出ていることについて、「会食が目的ではなく、意見交換をしている。まったく無駄なことをしているわけではない」と反論した。
こんな言い訳が通用するはすがない。率先垂範すべき政治家が軽はずみな行動ばかり取る。罰則が必要なのは営業時間短縮の要請に従わない事業者ではなく、口先ばかりでルールを守らない政治家たちだろう。
コロナ変異種に“先手”どころか“後手”対応
批判が殺到しているのは政治家の会食ばかりではない。
政府は26日、全世界からの外国人の新規入国を今月28日から来年1月末まで停止すると発表した。この措置について、菅首相は「先手先手で対応するために指示した」と説明。国民に向けて、感染防止を改めて呼びかけた。
しかし、すでに英国から到着した10歳未満から60代の男女5人が、新型コロナウイルスの変異種に感染していたことが判明。この5人は空港検疫で感染が確認された数であり、それをすり抜けた変異種の感染者がすでに市中へ拡大させている可能性もある。
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政府は10月から、緩和策の一環として、全世界を対象に外国人の入国を条件付きで許可してきたが、これが裏目となった形だ。
菅首相は今回の対策で“先手先手”を強調したが、それどころか発見されてから対応をする“後手後手”に回っている印象は否めない。
コロナ対策、経済対策と国民誰もが納得する形を示せていない菅政権。間もなく年が明ける2021年、日本はどのような状況になっているのだろうか。
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