「悪をくじく」から「弱きを助ける」に。強すぎる正義感の使い方

列への割り込みや優先席占拠など、他人のモラルに欠けた行動がどうにも許せずキツい口調で注意してしまう。そのためトラブルになることもあるという40代女性の相談に答えるのは、メルマガ『公認心理師永藤かおるの「勇気の処方箋」―それってアドラー的にどうなのよ―』著者で公認心理師の永藤さん。「正義感」が強いのは悪いことではないので、少しだけ視野を広げることをアドバイス。「悪をやり込める」のではなく、「困っている人を助ける」方向に使うことを提案しています。

ちょっと御相談がありまして:正義感が暴走する

皆様からお寄せいただいたご相談や質問にお答えしたり、一緒に考えたりしていきます。

Question

shitumon

40代女性C子です。夫と小学3年生の娘がいます。子どもの頃から正義感が強かったのですが、最近になってそれが自分でも度を越しているのではないかと思うようになりました。

例えば駅のトイレやスーパーのレジ前などで割り込みをする人や、目の前にお年寄りがいるのに優先席に座っている若い人がいたりすると、頭にカッと血が上り、注意をしたくてたまらなくなります。時には相手にきつい口調で注意してしまうこともあります。

以前、そんなシチュエーションで言い争いになり、ちょっとしたトラブルになってしまい、その時一緒にいた夫と娘に「怖い」と言われてしまいました。夫には、「そんなものの言い方してたら、いつか刺されるよ。心配だよ」とも言われました。

自分でも、最近ちょっと行き過ぎている自覚はあるのですが、間違っていることを許すことができないのです。どうしたらいいのでしょうか。

【永藤より愛をこめて】

そうですか。「正義感が強い」のは決して悪いことではないですよね。むしろ、そういう人がいないと世の中に悪がはびこってしまう、ズルしたもん勝ちみたいな世界になってしまう。でも、「正義感が強『すぎる』」ことにC子さんは悩まれている。ご家族にも心配を掛けてしまっている。これは何か解決策を考えた方がよさそうです。

ひとつ気になったのが、例に出されていたシチュエーションです。もちろん、駅のトイレで割り込みされたりしたら腹も立つでしょう。「みんな並んでいるんだから、あなたもちゃんと並びなさいよ!!」と言いたくなるのもわからなくもない。

でもね、もしその割り込みした人が、めっっちゃくちゃ切羽詰まった状況だとしたら?C子さんは、今までそんなOPP…おなかピーピー状態になったこととか、「毎月やってくる面倒なあいつが、思いもしない日に突然襲い掛かってきた!」という経験はないでしょうか?

私はあります。「ずびばぜぇん・・・お願いだからトイレ先に入らせてくださぁい(号泣)」これすら口に出すこともつらい、ということだってあるのです。そして優先席に座っている若者が、ド貧血で立っていられない人、とか、外からは見えないけれど身体の不具合を抱えているかもしれない、ということだってゼロではないのです。

「そんな風には見えなかった。ふてぶてしくスマホをいじっていた」

具合が悪くて優先席に座っている人が、常に具合悪いアピールをし続けなければいけないわけでもないですよね。スマホで病院調べていたかもしれないし。

この記事の著者・永藤かおるさんのメルマガ

自ら首を締めた「統一教会」というカルト教団。名誉毀損裁判で有田芳生氏によって暴かれる“不都合な真実”

たとえそれが客観的事実に基づいた発言であっても、「敵対的」と判断するや相手を次々と名誉毀損で訴えているカルト教団・旧統一教会。メルマガ『有田芳生の「酔醒漫録」』を発行するジャーナリストの有田芳生氏も彼らにターゲットとされた一人ですが、その“迎撃”は凄まじいものでした。かつて旧統一教会の信者だったジャーナリストの多田文明さんが発行するメルマガ『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』では今回、統一教会に関する裁判の様子を詳細にレポート。有田氏によって法廷の場で次々と明らかにされた、旧統一教会の「不都合な真実」を紹介しています。

旧統一教会が訴えてきた裁判で、逆に不都合な真実が次々に暴かれていく

テレビや弁護士、ジャーナリストらへの損害賠償などを求める裁判が始まる

2022年に入り、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)は、教団への批判的な報道をした、テレビ・ラジオや弁護士、ジャーナリストらへの名誉棄損による損害賠償を求める訴訟を起こしました。その裁判が今年に入って、次々に始まりました。

22年9月29日に旧統一教会により「7月20日に『ミヤネ屋』で放送された内容に対して、読売テレビと紀藤正樹弁護士」「9月2日同番組の内容に対して、読売テレビと本村健太郎弁護士」「9月1日『ひるおび』での放送内容に対して、TBSテレビと八代英輝弁護士」いずれも「2,200万円の請求と謝罪広告」を求めた提訴がなされました。

同年10月27日に「9月9日『おはよう一直線』での内容に対してTBSラジオと紀藤正樹弁護士」(1,100万円の請求と謝罪広告)「8月19日に放送した内容について、日本テレビと有田芳生氏」(2,200万円の請求と謝罪広告)を訴えた裁判も起こします。

本村健太郎弁護士と、八代英輝弁護士の裁判は非公開で行われているとのことですので、今回「読売テレビと紀藤正樹弁護士」と「日本テレビと有田芳生氏」の傍聴に行きました。

両方の裁判を書いたら、言いたいことが山ほどあり、膨大な文字数のメルマガになりそうなので、まずは有田さんの裁判の状況を書きたいと思います。

5月16日、旧統一教会スラップ訴訟・有田芳生事件の裁判が開始

8月19日に放送した内容について、旧統一教会が、日本テレビと有田芳生氏を訴えた裁判では、旧統一教会スラップ訴訟・有田芳生事件弁護団は、光前幸一弁護団長を始めとする58名の弁護士の態勢で戦いに臨んでいます。

裁判後「旧統一教会訴訟・有田芳生事件」報告会も行われましたが、有田さんから「訴えられてなんぼのもんじゃという気持ちでやっていく!」という言葉もあり、スラップ訴訟で萎縮させようとするけれど、ますます意気軒高になる有田さんの圧倒的なパワーの前には教団もなす術なしという感じだと思います。

弁護団「この提訴自体が悪質なスラップ訴訟である」と主張

この裁判では、本当は教団として隠しておきたいであろう、過去の真実が公の場で世に出てしまうことになりました。

教団側は有田さんが番組で「霊感商法をやってきた反社会的集団ってのは、警察庁ももう認めているわけですから、そういう団体とは今回の問題をきっかけに、一切関係を持たないと、そういうことをあのスッキリ言わなければだめだと思うんですけどね」という発言をもとに訴えてきています。

しかし弁護団は「そもそもこの発言は、有力政治家(萩生田光一議員)の件を取り上げた番組のなかで、旧統一教会とは、スッキリと手を切るべきということの主旨」であり「旧統一教会が霊感商法を行ってきたという事実を前提とする有田氏の意見であって、そもそも名誉棄損にはならない」としています。

それどころか「40分番組のなかでのこの発言を切り取っただけで、この提訴自体が悪質なスラップ訴訟である」としています。

この記事の著者・多田文明さんのメルマガ

『週刊文春』が「猿之助を自殺幇助で逮捕へ」と報道。天海祐希主演『緊急取調室 THE FINAL』は公開か、お蔵入りか?

31日、『文春オンライン』が「市川猿之助を自殺幇助で逮捕へ」と速報で報じました。文春によれば、警視庁捜査一課が猿之助を自殺幇助で逮捕する方針を固めた、としています。人気芸能人が逮捕されると、関わっていた作品に影響が出ることは避けられず、お蔵入りになる場合は損害賠償が求められるケースも少なくありません。猿之助の場合も、公開を間近に控えた映画『緊急取調室 THE FINAL』があります。果たして、この作品は公開か? お蔵入りか? 

主演の天海祐希はプロモーション出演を全キャンセル

『女性セブン』が6月16日公開予定の『緊急取調室 THE FINAL』お蔵入り危機?!を伝えています。

原因は5月18日に起きた市川猿之助の件。

昨日行われた『テレビ朝日』定例会見でも同作製作委員会の決断を聞かれた常務が「現時点ではお答えできない。捜査の推移を見守りながら、できるだけ早く」といまだ詳細が判明していないこの件に、もやもや感満載で答えるにとどまっていました。

公開まで残り17日…主演の天海祐希は、同作のプロモーション出演を全てキャンセルしていると『女性セブン』は伝えていますから、主役の宣伝のための活動はゼロのままという前代未聞の公開になるのでしょうか。

観客動員数に大きく影響する“公開初日の出演者による舞台挨拶”も出来ない?かもしれない状況に、『東宝』も頭を抱えているところでしょう。

製作スタッフは、天海と猿之助で大々的なテレビ・ジャックも行われる企画があったと言います。

それが一転、公開約1ヶ月前にあんな出来事が起きてしまったからには、『女性セブン』にあるように天海の猿之助の事を心配する気持ち以上に、男気溢れる座長としての落胆と怒りは半端ないでしょうね。

『緊急取調室~』公開に芸能関係者が特に注目するのは、この作品が今年の邦画実写映画最高興行収入をも期待できるものだからです。

消えてゆく「仕事の匂い」。最古の総合週刊誌『週刊朝日』休刊に思う“汗と涙の喪失”

パソコンやスマホの普及により、公私問わず手で文章を書くことから遠ざかってしまった現代人。しかし、利便さと引き換えに失ってしまったものはないと言い切れるのでしょうか。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』では健康社会学者の河合薫さんが、5月30日発売号で休刊となった『週刊朝日』に思いを馳せつつ、「手で書くこと」の有用性を解説。人類が生き残る過程で身につけた「書く」という作業を手放すことに対して、大きな疑問を呈しています。

プロフィール河合薫かわいかおる
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

幕を閉じた日本最古の総合週刊誌『週刊朝日』、汗と涙が“匂う”働き方とは

大正11年、1922年の創刊で「日本最古の総合週刊誌」と称される週刊朝日が、101年の歴史の幕をとじました。

数年前(少なくとも5年以上前)、某週刊誌の編集者から「週刊誌の購読者の平均年齢は70歳」と聞き驚いたことがありましたが、情報はネットで、しかもタダの時代です。“時代の変化”といえばそれまでですが、なかなか感慨深いです。

そういえば、電車のあみだなに、週刊誌やスポーツ新聞が“ポン”と無造作に置かれた風景もなくなりました。電車の中で、4つ折りにした新聞を読むおじさんもいなくなりましたし、飛行機には週刊誌や新聞が搭載されなくなりましたし(一部のクラスには搭載あり)、悲しいかな本屋さんも街から消えつつあります。

「手で書く」は「キーボードを打つ」になり、AIが文章まで考え書きだしてくれる時代になり、知識は情報になり下がりました。リスキリングだの学び直しだのめったやたらに言いますけど、そんなことしなくても「自分の手で書くだけ」で、学びは尽きなかった。

週刊朝日最終号の校了間際の編集部の様子が、NHKの朝のニュースに映しだされていたのですが、なんかプンプン匂うんです。当然エアコンは効いてるだろうし、当然喫煙でしょうから、汗やらタバコの匂いなどするわけないのに編集部の人たちが、腕まくり姿で、原稿に“赤”を入れてる様子を見てるだけで「仕事の匂い」を感じるのです。

ああ、ここには働いてる人の汗と涙がある。「読者」の顔を思い浮かべながら言葉を紡いでいるひとたちがいる。…そんな仕事の匂いが、空気が、今の社会からどんどんと消えていってるように感じるのです。

個人的な話になりますが、CAをやめて、民間の気象会社に入ったとき、私にお天気のいろはを教えてくれたのは、鉛筆で気象情報をプロットし、手書きの天気図を書いて予報作業していた気象庁のOBの人たちでした。

当時はすでに、コンピューターで地球大気や海洋・陸地の状態の変化を数値シミュレーションによって予測する「数値予報」が主流でしたし、天気図は「数値予報天気図」でしたが、「手で書き続けた人」しか知り得ない技を、プロの予報官の方たちに色々と教えていただきました。だからこそ、私は天気予報の楽しさを知りましたし、「当たる天気ねーさん」にもなれたと断言できます。

いまだに気象庁が予測しなかった“変化“がおきたとき、手書きの天気図を書き続けた人たちの顔を、教えていただいことを思い出します。カオスの世界を埋めるのは、いつだって「人」です。

この記事の著者・河合薫さんのメルマガ

オリラジ中田敦彦にビビった松本人志の醜態。M-1審査員の降板は必至?過去の監督作イジられプライド大崩壊した“裸の王様”

29日、お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の中田敦彦(40)が、自身のYouTubeチャンネルで「松本人志への提言」と題した動画を公開し、ネット上で賛否を呼んでおり、半ば炎上状態となっている。収益化を停止してまでアップした動画で中田は、「松本があらゆるジャンルの大会に(審査員)として出ている」とし、「他の業界なら信じられないぐらいの独占状態」「審査員をやりすぎてしまっている」と問題提起した。

【関連】オリラジ中田敦彦「事務所にカネ借りた粗品くんは何も言えない」お笑い審査員やりすぎの松本人志が牛耳る“吉本の闇”を暴露

「松本さんに何も物が言えない空気って凄いある」などと語り、松本人志に忖度しまくる今の業界を変えていく必要があると訴えた。

これに反応したであろう、お笑い界のボス・松本人志(59)は昨日、自身のTwitterに「テレビとかYouTubeとか関係なく2人だけで話せばいいじゃん。連絡待ってる!」と投稿。

この余裕とも見える対応に松本ファンは「どっしりと構えている」「さすが松本人志」などと反応。一方、中田に対しては「お笑い界のガーシー」「直接まっちゃんに言え」「見苦しい」といった酷評が目立つ。世間の声を集めてしまえば、大人の対応をした松本が圧勝だという見方をするのが自然だろう。

しかし、「内心、自身が監督した映画のことに触れられてプライドはズタボロのはず」

と分析している関係者もいる。

「武勇伝ごときが調子に乗るな!」

今回の騒動についての話を振ると、「武勇伝ごときが調子に乗るな!」と間髪入れずに返してきた人物がいる。大のダウンタウンファンだという男性(50代)だ。

「実力、実績、そして芸歴、すべてにおいて中田は完敗している。売名行為なのかわかんないけど、いい加減にしろと言いたいね。奴は前から、まっちゃんに噛み付いていて、本当に面白いと思ってるのか聞きたいです。動画をすべて観た上で言っていますよ。なんか、『松本人志のお陰で売れたことがない』みたいなことをホザいてましたが、結局、まっちゃんの力を借りてしか話題になることができていない。そこに矛盾がありますよ」

この男性は相当お怒りのようだが、中田が言及していた「審査員やりすぎ」の件についてはどう思っているのだろうか?

「後輩思いですから。彼らが売れるためにやってあげてるだけで、まっちゃん本人には何のメリットもない仕事だと思います。中田は『お笑い界のために他の審査員~』と言っていたけど、お笑い界のために松本人志という人間が“審査員をしてくれている”ということを忘れちゃいけない。というか、オリエンタルラジオもM-1出てたじゃないかと。まっちゃんに認められようと頑張ってたくせに、何を言ってんだという話です」

尖っていたら、そもそもファミリー向けのCMに出ない

また、この男性は「まっちゃんは、自分のことをトップだとは思っていないはず」と持論を展開する。

「昔のごっつ(ダウンタウンのごっつええ感じ)とか、大ベストセラー『遺書』を書いたときはめちゃくちゃ尖がってましたけど、今はお笑い界を盛り上げようと自らが動いていて、若手とも積極的に関わろうとしているのがよく分かります。だって、昔のように今でも<俺は天才>みたいに思っていたら、回転寿司のCMは出ませんって(笑)。自分が…ではなく、なんとかテレビやお笑いをもう一度、面白いものにしたいという兄貴的な面が、最近は強く出ていると感じます。NGKで漫才を復活させたのだって、後輩たちに背中を見せるためという気持ちからでしょうし」

お笑い界や後輩に対する松本人志の思いを感じているからこそ、中田の発言は許せなかったのだろう。

「MCをやってる番組でも、頑張ってる若手に対してボソッと突っ込むだけで彼らを楽に超えてきますから、やろうと思えば、昔みたいな笑いができるはずです。お笑い界のために尽力するまっちゃんを、吉本を辞めて日本から逃げた中田にどうこう言われたくない」

対象者が浮気していないと「キレる」依頼人。“探偵vs客”6選

依頼人との密なコミュニケーションが求められる探偵という職業は、一般企業では考えられない理由で顧客と揉めてしまうことがあるとか。メルマガ『探偵の視点』の著者で現役探偵の後藤啓佑さんが、実際にあったトラブルの事象を解説します。

お客さんと揉める時

探偵業はおそらく他の業種よりも、お客さんと揉めるタイミングが多い職業です。今回は、これまで僕や周りの探偵たちが揉めてきた事象をまとめてみました。探偵業やサービス業の人にはとても参考になると思います。

ざっと並べましたが、お客さんと揉める時の9割以上は下記になります。

1.適切な提案が無い時
2.見積書と請求書に差がありすぎる時
3.GPSを把握できていなかった時
4.調査が発覚した時
5.浮気していなかった時
6.有益な情報がなにも出なかった時

1.適切な提案が無い時

→相手の主張を聞き、その内容に沿った証拠を撮るだけでは良い探偵とは言えません。

目的を把握した上で、どの手段が最適なのか、落としどころをどこにするのか?それらの提案が無ければ、お客さんからは「なにも言ってくれなかった」とクレームになるでしょう。

2.見積書と請求書に差がありすぎる時

→これはおそらく、大きい探偵事務所がお客さんと揉める時の一番の理由になっていると思います。差が調査経費分の3,000程度なら理解できますが、中には100万円を超えたという話も。揉めること間違いなしです(圧をかけて説得しているところもあるようですが)。

どこからが「追加調査」になるのかをあらかじめ共有しておくといいでしょう。

3.GPSを把握できていなかった時

→GPSを対象者の車両に付けておきながら、放置していることがあります。僕も過去にはありました。

お客さんは、24時間GPSを見てくれていると思っているので、まずは見るタイミングの説明をしておくことと、見る時間を作ること。これは意外と大切なことです。

4.調査が発覚した時

→当然、揉めます。しかし、ある年数以上の調査現場を経験している調査員であれば、発覚するレベルのミスを起こすことは非常に稀です。発覚の原因がお客さんにあることが多いので、「何をしてはいけないのか」をあらかじめ共有しておくことが重要です。

ここは、お客さんとの信頼関係を築くという意味でも、常にコミュニケーションを取っておくといいでしょう。

5.浮気していなかった時

→調査にお金をかけたのに、浮気していない!このことにクレームをいれるお客さんもいらっしゃいます。

こうならない為には、お客さんとの面談の段階で、調査が空振りになるリスクについて説明しておく必要があります。

6.有益な情報がなにも出なかった時

→浮気にしろ企業のトラブルにしろ、調査をしたのに有益な情報が出てこないのは、お客さんにとって非常に強いストレスになります。

考え得る全ての方法でダメならば仕方がないです。「この部分の情報が無い」という事実それ自体が、次に繋げるための有益な情報と受け取ってもらうべきです。

例えば、浮気でシロだった場合は、シロという事実を受け止め、浮気以外の離婚事由で勝負するという選択肢を「とれた」と考え前に進むべきです。

信頼関係と伝え方の技術が、お客さんとのトラブルを避ける武器となります。

以上、とてもコアな部分でしたが、探偵がお客さんと揉める時はだいたい上の6つのパターンです。裏を返せば、この6つに細心の注意を払い、6つにひっかかる原因を潰していけば、顧客満足度の高い事務所になることができます。

当然、調査技術は大事ですが、こういったお客さんとのやりとりや社内オペレーションの部分を向上させることも、顧客満足に直結するのです。

この記事の著者・後藤啓佑さんのメルマガ

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BYDにボロ負け。中国のPHEV市場に本腰を入れたホンダへの評価

現在、PHEV市場の販売成長が著しい中国。業界大手のホンダも本腰を入れて、EVに近いハイブリッド「e:HEV(イー エイチ イー ブイ)」を各車に設定する動きだといいます。しかし、その評価は「BYD」と比較してイマイチだとか? 中国の自動車業界情報を届けているメルマガ『CHINA CASE』で解説しています。

中国でPHEV攻勢のホンダ、中国現地はどう評価?BYDとも比較

上海モーターショーで発表したEVコンセプトの市販は2024年になる見込みで、それに先んじてホンダは2023年、「e:PHEV」を各車に設定、現状中国でEVよりも販売成長が著しいPHEV市場に本腰を入れる。

第一弾としてすでに「CR-V」の販売を開始、今後「アコード」や「CR-V」姉妹版中国専用車「ブリーズ」などにも設定していく。

これについて、中国現地ではどう評価しているのか。「第一電動」ではこの分野の王者BYDとの比較を通じて論じている。

「CR-V」はもともと、2021年グレードとして「鋭混動e+」の名称でPHEVを設定していた。今回それを「e:PHEV」と改め、システムをパワーアップ、販売を開始した形。

「第一電動」では、鋭混動e+からe:PHEVへ何が変わったのかを詳述。

何が変わった?

それによれば、第3世代iMMDに基づく鋭混動e+と違い、e:PHEVは第4世代iMMDに基づくもので、世代交代で能力向上と最適化が行われた。

電池パック容量は16kWから17kWとなり、EV走行の航続距離を向上させ、磁気結合インダクタを採用して車両統合制御電子機器(VCU)のパワーを上昇させた。

これによりEVモードにおける出力を上昇、最高時速は160kmに達し、また、水冷方式を採用した高圧デバイス一体床下(IPU)を搭載、モーターのさらなる軽量化及び急速充電機能などを追加した、とし、「第一電動」ではここまで、比較的高く評価している。

BYDと比較

一方でBYDのDM-iと比べると、ホンダのエンジンは依然として駆動には直接的に関与させず、バッテリー充電用としており、BYDはエンジンとモーターをともに駆動として活用、加速性能を高めている、とした。

価格もe:PHEVは鋭混動e+と比べて最大3万元近く低まったが、それでも同グレードにおける価格としては割高感は否めず、いま中国で売れ筋のBYD「宋PLUS DM-i」と比べると、6万元以上の格差があり、航続距離その他も劣っている。

以前までのHEV市場において、ホンダのiMMDはまさに王者だったが、プラグインハイブリッドの時代、ホンダは2021年の鋭混動e+であまりにも高額なCR-Vしか出せず惨敗、中国PHEV市場において、ホンダが輝きを取り戻すのは厳しい、としている。

出典: https://mp.weixin.qq.com/s/HdsGERk-OpAcIJ-nsRMPxQ

この記事の著者・CHINA CASEさんのメルマガ

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これが現実。どんなに「ずさん」な保育でも子を預けるしかない都市部の親

保育園や学童保育で虐待などが行われているというニュースが絶えず報道される昨今、この原因の一つに慢性的な保育士不足があります。今回の無料メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』では著者で現役小学校教諭の松尾英明さんが、 保育士不足とそれに伴う現在の保育園の悲惨な現状について詳しく語っています。

保育士不足と働き方改革と多忙

何かと話題になる保育園や学童保育の問題。
NHKなどは継続的にこの問題をニュースにして特集している。

参考:NHK首都圏ナビ 保育現場のリアル

そこに関連して、以前からの関心事の一つ、保育士不足問題について。
これは、子どもの虐待問題にも関係する重要事である。

近年、慢性的な保育士不足である。
保育士には、資格が必要である。
誰でもはできない専門職だから、資格が必要であり、不足する。
当たり前である。

では、実際の社会はどうなっているか。
保育士の数が足りず、保育園の数も足りないという事態になっている。
認可、無認可関係なく、不足である。
需要と供給の不均衡である。

そうなると、経営側的には資格が「邪魔」になってくる。
「認可外」であれば、概ね3分の1以上の有資格者がいればいい。
そうなると、大部分の保育者の資格が不要となり、とりあえず数の確保ができる。

ここ数年で、認可保育園でも、「パート」が認められはじめた。
「保育補助」といって、無資格でなれる。
これで現場には、保育の無資格の人が更に増えてきた。

そうなると、実は正規職員の負担は増える。
パートタイマーの場合は、基本的に必ず定時で帰す義務がある。
その分、残った数少ない正規職員に、消化しきれない残務は全て回ってくる。
「派遣、パートの待遇の悪さ」が取り沙汰されがちでそれは一面真実だが、その分の正規職員へのしわ寄せもかなり大きい。
(全ての業界において共通である。)

当然、「割に合わない」という理由で、正規職員のなり手が減っていくことが予想される。
たとえ資格があっても、それがきつい仕事となれば、パートタイマーなど非正規雇用を選ぶ人も増える。
悪循環である。

 

後継者不在で廃業の老舗カステラ店。味を守ったのは「パン屋」だった

コロナ禍で多くの企業や個人商店が閉店せざるを得なくなる状況を目の当たりにしてきましたが、「後継者がいない」というのも個人商店が廃業してしまう大きな理由のひとつです。一方、後継者問題を解決した良い事例もあります。今回は、メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』で著者の佐藤きよあきさんが、 カステラの老舗だった和菓子屋さんの味をパン屋さんが受け継ぐという珍しいエピソードを紹介しています。

老舗のカステラが消滅!味を引き継ぐのはパン屋さん?

社会情勢が厳しい中、企業の倒産、個人商店の廃業が増えています。

例え、大企業や老舗と呼ばれるお店であっても、苦渋の決断を迫られ、長い歴史に幕を降ろさざるを得なくなっています。

救う手立ては少なく、お客さまと涙の別れとなってしまいます。

カステラの老舗として知られる、とある和菓子屋さんも、そんなお店のひとつ。

50年以上に渡って、味を守り続けてきましたが、店主・職人の高齢化、後継者の不在などにより、廃業することとなりました。

地元の人に愛されたカステラも作り手がいなくなり、もう食べられなくなるのです。

時の流れで仕方なし、とは言え、寂しく残念なことです。

またひとつ、食文化が消えてしまうのです。

そんな時、このことを知ったひとりの男性が、この大きな損失を食い止めるため、立ち上がりました。

カステラの大ファンだった、地元のパン屋さんが、カステラの味を何とか受け継ぐことはできないかと、和菓子屋さんの店主に直談判したのです。

私に作らせてください。味を継承させてください。

和菓子屋さんの店主としても、閉店はするものの、その味が残るのなら、それは願ってもないこと。

諦めるしか選択はなかったことに、ひと筋の光が刺したのです。

職人として、これほど嬉しいことはありません。

苦労を重ねて作り上げたものが、これから先も残り続け、人びとを喜ばせることができるのです。

ここから、パン屋さんのカステラ修行が始まりました。

パンとカステラは、小麦粉を捏ねて焼くという点では、作り方が似ているようにも思えますが、まったくの別物。

丁寧に教えられても、同じものにはなりません。

何度も何度も作りますが、「これは売りものにならない。お客さんに失礼や!」と言われてしまいます。

25年の経験があるパン職人であっても、なかなか上手くいきません。

しかし、長い時間は掛かったものの、やがて納得のいく味を作り出すことができ、パン屋さんでのカステラ販売が始まったのです。

パン屋さんのお客さまは、もの珍しさで買ってくれ、和菓子屋さんのお客さまも、馴染みの味が戻ってきたことに喜びました。

パン屋さんが和菓子屋さんの味を受け継ぐという、非常に珍しいケースですが、見事成功しました。

惜しまれつつ閉店してしまうお店はたくさんあります。

地域の財産とも言うべき味を残すために、異業種・異業態のお店が受け継ぐ。

こうした取り組みをもっともっと広めれば、人びとの愛したものを守り続けることができるのではないでしょうか。

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言われっぱなしでメンタルを病む前に読みたい「言い返す」方法

メンタルを病んでしまう理由のひとつに「人間関係がうまくいかない」というものがあります。特に、気の弱い人は我慢をしがちで、ある日突然爆発してしまうことも。今回、無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』で土井英司さんが紹介するのは、 言い返すことができずにとじこもってしまいがちな人が人間関係を壊さずに、少しだけ言い返せるようになるノウハウを書いた一冊です。

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ちょっとだけ言い返せるようになる本

司拓也・著 ぱる出版

こんにちは、土井英司です。

人間がソーシャルな生き物である以上、他者との関係に気を遣うのは、当然のこと。

ただ、だからと言って必要以上にメンタルを病んだり、不利益を被ったりするようでは、何のための人間関係かわからなくなります。

人間関係は、あくまで自分と他者がお互い豊かになるためのもの。

そのために覚えておきたいのは、断る技術と言い返す技術です。

本日ご紹介する一冊は、そのうちの一つ、「言い返す技術」を解説した一冊。

著者は、ボイスメンタルトレーナーとして活動し、話し方の学校「ボイス・オブ・フロンティア」の代表を務める司拓也さんです。

本書では、厄介な人に対抗するための技を「無力化力」「カウンター力」「ポーカーボイス」「クッション力」の4つに分けて紹介しています。

怒っている相手にどう反応するか、攻撃されないためにどんなしぐさをするか、具体的なテクニックが書かれています。

「まばたきコントロール」
「相談をもちかける」
「メモをとる動作をする」
「個体距離に入る」

などは、ぜひ試していただきたいところです。

ハラスメントなどへの対抗手段も書かれており、職場で嫌な思いをしている方には、重宝する内容ではないでしょうか。

「ポーカーボイス」は、さすがに声の話なので、本だけで理解するのは難しいと思いますが、理屈は理解できると思います。

ビジネスを優位に進めるためには、相手が誰であれ、やはりある程度の「リスペクト」が必要。

使い方は気をつけて欲しいですが、取引先や上司からリスペクトされていない、嫌がらせを受けている、という方には、状況改善のヒントが詰まっていると思います。