まじめ過ぎるがゆえに…愛宕神社の宮司が語った「人生は適当でいい」という言葉の意味

日々の仕事や人間関係は、すべてうまくいくなんてことはありませんよね。やはり悩みは付き物でしょう。真面目に仕事して生きていればいいという訳でもなさそうです。メルマガ『小野寺S一貴 龍神の胸の内【プレミアム】』の著者であり研究者である小野寺S一貴さんの心に残ったというのは、真面目な神社の宮司が言った「人生は適当でいい」という言葉。悩める人へ送ったというこの言葉にどんな意味が込められていたのかお話してくれています。

※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:『人生は適当でいいんだよ』の言葉に隠された意味

神社の宮司が言った「人生は適当でいい」の言葉の意味

「人生はさ、適当でいいんだよ」

これはある時、愛宕神社の宮司さんが言った言葉。な、なんと!!神社の宮司が?そんなことを?まっさかー!!と、思うかもしれませんが、本当の話です。

「適当でいい」それだけを聞けば、「えー?」と、首を傾げたくなるセリフでしょ?特に「適当」という言葉は「いい加減に行動すること」「でたらめなこと」を指す意味合いが強いから、抵抗を覚える人も多いかも。

じゃあ、宮司さんがいい加減な人かというとそうじゃない。むしろ逆。最近は神社での重要な神事でも、演奏は録音を流すところが多いんです。

だけど、うちの宮司(この際なので、うちの宮司という言い方をさせてもらいます!!)は違います。大事なお祭りには、東京から雅楽の演者を呼んで生で演奏してもらう。お金もけっこうかかるだろうに、「私は神事に関しては一切手を抜きたくないんだよ」というのが、うちの宮司なんです。

で、先日、その雅楽のメンバーと食事をする機会がありました。するとね、彼らは言ったんです。

「仙台愛宕神社に出会ってから30年。ずっと呼んで頂いて、こんなに継続して私たちに演奏の場を用意してくれるのは全国でもここだけですよ。ありがたい」

そう、心からの感謝の気持ちを述べていました。雅楽は飛鳥時代、仏教と共に海を渡ってきた文化。それだけ長い歴史があるにも関わらず、最近では演奏する機会も限られて後継者もどんどん減ってきていると言います。だから、今なお演奏を聴いてもらえる機会を作ってくれることをその人は心から喜んでいました。

また神事の式次第では、はじめに神前にお供え物を供える「献饌」(けんせん)と、最後にお供え物を下げる「撤饌」(てっせん)という儀式があります。ところが最近では、最初からお添え物を上げておくケースが増えていて(献饌では水や神酒の蓋を外すなど簡易的な動作で済ませるなど)。

だけど、愛宕神社はやっぱり違う。重要な神事の時には、周辺の神社から助勤(つまりはバイト)として神職の方々に来てもらい、ひとつひとつのお供え物を供える儀式を、雅楽の演奏の中、省略することなくすべて行うんですね。もちろん、撤饌も省略することなく行います。

そんな真面目過ぎるほどの宮司がね。「キミたちさ、人生は適当でいいんだよ」なんて言っても、説得力ねえなあって思いません?僕は思いました。

ただ、言いたいことはわかったんです。人生に真面目に向き合うほど、「まあ適当でいい」という、一見相反する姿勢が必要と言えばいいかな。自分が真面目に取り組んでいるからこそ、この「適当に済ますことの重要さ」がモノを言う。

というのは、宮司がこのセリフを口にした相手は、本当に真面目で一生懸命やるのだけど、頭が堅すぎて融通がまったく効かないという性格の人だったんです。

つまり、どんなことでも「ちゃんと完璧に清く正しくしないと気が済まない」人。だからでしょうか。自分の仕事に誇りを持ち、多くの人に知って欲しい、広めたいと強く思う反面、

「SNSは軽いから嫌いだ!!」

「こんなやり方は正しくないから反対」

「その説明は厳密に言えば間違っている」

という感じで、真っすぐであるが故に少しも妥協ができない人。すべてを(自分にとっての)正しくやらないと気が済まないという人だったんです。

ここで、僕は思うんですね。これだと、一番叶えたい望み「自分の仕事を広める」を阻害する要因にしかなくね?と。SNSは嫌いだからと使わなければ、発信の手段は限られます。必要な人に届かない。どんなに正しい説明でも、難しくて取っつきにくければ、誰も興味を持ってくれない。

僕だってね「日本の神様の魅力を広めたい!」と思うから、かなりくだけた書き方をしてるわけです。その方がわかりやすいし、おもしろいから。

僕の一番の願い「神様に興味を持ってもらう」ためには、誰にでもにもわかりやすいほうがいい。多少くだけてもいいじゃないか、と思うんです。

それが「適当」ということ。いいですか?僕が言う「適当」は、このことを指すんです。正直、僕の「適当古事記」が、神道の世界でどう受け入れてもらえるか、不安でしたよ。「もしかしたら神職の人に叱られるかもな」って心配になったほどだもの。でも意外と大丈夫だった(笑)。

神職の中でも立場のある偉い人ほど柔軟で、

「へえー。小野寺さん、これはおもしろいですよ」

「ふーん、こんな切り口があったとはねえ。これなら子どもたちにも興味を持ってもらえそうだね」

と、シン日本の神様入門をドンと買って下さり、氏子の方々にお配りしてくれた某神社さんもありました。真面目な人ほど、その正しさを続けていくのにある程度の「適当さ」を持っていました。

だから宮司さんも、あえて「人生なんて適当でいいんだよ」という言葉を使ったんでしょう。極端に正しさばかりを求めて、悩み深くなる人だから。人生に遊びがなくて、自分が苦しくなっている人だったから(雅楽を守るには、と本当に真剣に考えている人だったのです)。

本当にいい加減で適当な人の前では、絶対にそんなことは言いませんよ。むしろ「人生を生きる上で、しっかり考えて進みなさい」くらい言ったかもしれません。まさに人を見て諭し方を変える「対機説法」だったと思います。

真面目に生きるほど、適当さがなければいけない。かくいう僕だって、かつては頭が固くて融通が効かないことばかりでした。だけど、すべてを真面目に(自分が正しいと思うように)やろうと思ったら、絶対に破綻する。周りとぶつかることも多くなるし、うまくいかないことも増えたでしょう。

だからこそ、「本当に大事なこと」以外は適当で済ますくらいの余裕が必要なんです。周りの人に譲ることができればね、理解も得られやすくなるし。

やり方に頑なに固執しなければ、様々な方法を模索できたりもする。いろいろ選べるようにもなるんですよ。適当にOKな部分は緩くやる柔軟さが、いざ「大事な部分」に着手する時に、大きな強みに変わっていく。

それにね。「適当」って言葉は本来は、ほどよく当てはまっていることを表す言葉。まるっと条件にあっていれば、それを許容できる気持ちの余裕。それをね、皆さんに持って欲しいと僕は思うわけです。その方が生きていて楽しい。嬉しいことやちょっと幸運なことも増えていきます。頑なは、やっぱりうまくいきません。

真面目に。だけど、適当に。このふたつのバランスをね、ぜひとも今年は考えて日々を過ごしていきましょう。どうしてもね、どちらかに偏りがちになるけど、神社の宮司だって「適当」をやっているんです。3割くらいは、適当論でいきましょうよ。ラクにね、人生は苦しむためのものじゃないから……。

この記事の著者・小野寺S一貴さんのメルマガ

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スマホじゃダメなんだ。現代人が今も「紙の手帳」をわざわざ使っている納得の理由

スマホアプリなどのデジタルツールでスケジュールを管理している人が増えているなかで、なぜか今「紙の手帳」の売上が回復してきているそうです。メルマガ『Weekly R-style Magazine ~読む・書く・考えるの探求~』の著者で文筆家の倉下忠憲さんは、自身もアナログのツールを捨てたことはないとして、アナログツールを使うことの重要性について語っています。

アナログな「紙のノート」をいま使うということ

紙の手帳の売り上げが回復している、というニュースを聴きました。デジタル化が進む社会において──なにせDXが騒がれています──、なぜそんなことが起きているのでしょうか。

思春期特有の反抗的行動、あるいはラッダイト運動的要素ということもあるのかもしれませんが、それ以外の理由もいろいろあるはずです。

アナログならではの

私もさんざんデジタルツールを使いながら、アナログツールを捨てたことはありません。アイデア出しや自分の考えをまとめるときなどはノートやコピー用紙を引っ張り出してきます。もしこうした道具たちがなければ、執筆作業の困難さは三割増し(当社比)だったでしょう。

しかしながら、思い返してみると、上記のような用途は「デジタルツールでは役不足なので、必要に応じてアナログツールを使う」という形であり、言ってみれば主要なツールはデジタルで、そこで埋まらない穴をアナログツールで手当てする、という構図です。

しかしながら、ここ一年ほど、具体的には今年の2月くらいからMDノート(A5サイズ)で読書日記などの「Knowledge Walkers手帳」を書きはじめ、先月には同じくMDノート(新書サイズ)で着想メモを書きはじめました。

これらは知的生産活動においてデジタルツールの穴を埋めるものではありません。

Knowledge Walkers手帳は、純粋に趣味的な(あるいは活動支援的な)ものですし、まったく同じ内容をデジタルツールに入力が可能です。

同様に着想メモ帳も、基本的にはずっとデジタルツールで、具体的にはEvernoteからはじまり、さまざまなツールを転々として直近はWorkFlowyに落ち着いている「インボックス」的使い方として運用していたものを、「わざわざ」アナログのノートの置き換えたものです。

極端なことを言えば、能率・効率という観点から見て、「劣った」やり方をしています。効率性至上主義の人はぜったいに許容できないやり方でしょう。

一方で私はというと、なんだかな懐かしいなという気分と共に、このやり方は手放さない方がいいだろうという思いを強めています。

この記事の著者・倉下忠憲さんのメルマガ

石原さとみ“旦那顔出し”ショックで日経平均急落か!?「どこが一般の方や…」外国人投資家もたぶん驚く金融エリートの経歴

3連休明けの日経平均株価は一時800円超の値下がり(本稿作成時点)。年明け以降、軟調に推移する東京株式市場に、一部の市場関係者からは「石原さとみショックだ」の指摘も!? そのような分析はジョークにしても、これまで「一般の方」とされてきた石原の夫が昨年末に“顔出し”したことの衝撃は、やはり各方面に波紋を広げているようです。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが詳しく解説します。

石原さとみ旦那の経歴に「どこが一般の方なんだよ…」総ツッコミ

石原さとみの夫が昨年末、経済紙の電子版に顔出しで登場した件について、『女性セブン』が、彼の輝かしいプロフィールとあわせて記事にしています。

石原は、芸能人やプロ野球選手などが結婚を発表するとき、相手方をマスコミに晒したくない場合によく使われる「一般の方」という言葉で夫の存在を話していました。

しかしまたこれもよくある話で…特に女性芸能人の旦那様になる人には、思わず「どこが一般の方なんじゃ!」とツッコミたくなる場合が多々あります。

例えば元フジテレビ・アナウンサーの加藤綾子が選んだ“一般の方”は、大手スーパーマーケットの2代目社長で、昨年の売上高は4,126億円…芸能界の人間ではないから“一般の方”なのかわかりませんが、“一般”とか“普通”の解釈の仕方は人それぞれ違うようですね。

【関連】2025年2月9日。福音派予言者ビックスが警告する巨大地震・津波の「前兆」…シンクロするビジョンは何を意味するのか?

『女性セブン』に掲載された“パリッとしたスーツを着こなす切れ長の目が印象的なイケメン”に対して、SNSでは「清潔感があって、全身から知性のオーラを醸し出している」という反応があったほか、「ファッション誌でモデルの仕事をやっていた人だから、もっとワイルドな人かと思っていた」「石原の元カレ、山下智久とはちょっとタイプが違う感じ」などなど、様々な意見が飛び交っています。

5年前の電撃婚直後には、マスコミ主導で、この“一般の方”のイケメン論争が大いに盛り上がりました。本人が自分から「僕の妻は石原さとみ」と話しているわけではありませんから、あくまでも憶測でしかありませんが、そのベールが初めて取られたというわけです。

【関連】創価学会信者・石原さとみが「仏罰上等」の教育ママに進化か。第1子お受験準備、なぜ創価学園でなく名門インターナショナルスクールに注目?

想定年収1億5,000万円、石原の強運がエリート夫を引き寄せた!?

さて、その輝かしいプロフィールから、下世話な話で申し訳ないのですが、どうしても気になるのが“一般の方”たる石原さとみの夫のフトコロ事情です。

30歳代後半で、大手外資系証券会社に入社14年目の役職付きの“一般人”は、他にも複数社の代取や社外取締役を兼任…。給与と報酬を概算すれば、少なく見積もっても1億5,000万円の年収が想定できます。

噂では、“夢を叶えるライブ配信プラットフォーム”設立者の元カレとの破局からわずか1年足らず、合コンで“一般の方”と出会ったというのですから、石原の強運と“引きの強さ”には脱帽してしまいます。

【関連】中居正広は「自宅ひきこもり」、木村拓哉は「評価爆上がり」芸能記者はフジ・中居SEXスキャンダルの“苦しい釈明”をどう見たか?

記事で私が苦笑してしまったのは、このご夫婦の“成功の秘策”は瞑想だと書かれていたことです。

悩み考え過ぎるタイプの石原は、“一般の方”から勧められた瞑想で頭スッキリ、今では2人一緒に瞑想タイム…という内容に、瞑想という行為には否定も肯定もしませんが、思わず「それは瞑想じゃないだろう…もっと違う絆だろう」とひとりツッコミを入れてしまいました。

【関連】中居正広が解決金9000万円!フジテレビ“女性献上”飲み会の利害構造とは?局幹部と人気タレントの「持ちつ持たれつ」業界で常態化も

こんな時代です。

西武ライオンズの源田壮亮選手や、斎藤元彦兵庫県知事、旧ジャニアイドルたちのように、“一般の方”が顔出ししたことで、元カノたちから良からぬタレ込みがないことを祈るばかりです…。

【関連】中居正広を追い込む元フジ渡邊渚アナの「華麗なる復讐」!? 文春砲「SEXスキャンダル」が暴いたテレビ業界の深い闇

プロフィール:芋澤貞雄

1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

image by : Dick Thomas Johnson, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

トランプ「米にケンカ売る国は容赦しない」の本気度。世界を火の海にしかねぬ“トランプ2.0外交”の大混乱

デンマーク領のグリーンランド購入やパナマ運河の獲得など、大統領就任前から次々と物議を醸す発言を繰り出すトランプ氏。今月20日の新生トランプ政権誕生からの4年間、世界はどのような事態に見舞われるのでしょうか。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では元国連紛争調停官の島田さんが、「トランプ2.0」が国際社会にもたらす影響を外交面にフォーカスし予測。併せてウクライナや中東地域において米国がどのように振る舞うべきかについて考察しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:“ハリケーン・トランプ”は世界に平和と取り戻すのか?それとも秩序の完全なる崩壊に導くのか?

“ハリケーン・トランプ”は世界に平和と取り戻すのか?それとも秩序の完全なる崩壊に導くのか?

今回のタイトルにもなったこの問い。

正直、私にも皆目答えは分かりませんが、このような問いが頻繁に投げかけられる状況から、各国も、ビジネス界も、トランプ政権の再来に期待と不安の両方を抱き、その動向に、政権発足前から注目していることが分かります。

新年早々、開会された米連邦議会では、大統領選を戦ったカマラ・ハリス氏が、現職の副大統領として、議会上院においてトランプ氏の当選を確認し、これで実質的にトランプ政権の再来が制度的にも確実になりました。

あと10日ほどで第2次トランプ政権が誕生し、世界はこれからの4年間、ドナルド・トランプ氏が率いるアメリカ合衆国と付き合うことになりますが、それはどのような4年間であり、その影響は“その後の世界”にどのように及ぶのでしょうか?

トランプ氏に心酔し、自他ともにアルゼンチンのトランプと称するミレイ大統領や、「きっとトランプ氏は露骨な形でイスラエル、特に自分の味方をしてくれるだろう」と期待するイスラエルのネタニエフ首相は分かりやすいとしても、イタリアのメローニ首相が、バイデン大統領のイタリア訪問を前に、マーアラーゴ(フロリダのトランプ氏の別荘)を訪れて、親密さをアピールする姿はちょっと意外に映りました(まあ、彼女はイタリアの極右政党を率いていますので、共通点が見いだせないわけではないのですが)。

それに反して、北朝鮮は、前政権時にトランプ大統領との歴史的な首脳会談を行ったにも拘らず、今はロシアの庇護があるからでしょうか、トランプ氏のアメリカに対して“超強硬戦略”で臨むと表明して、早くも対決姿勢を強めています。

あとの国々は、「実際に政権運営が始まるまで何が起こるか分からないから」と静観を決め込んでいるようですが、トランプ大統領がどのような出方をしてくるのか、戦々恐々としていると思われます。

イランはトランプ前政権時には目の敵にされ(というよりは、トランプ大統領のオバマ政権への当てつけと対抗の餌食)、イラン核合意からの脱退に始まるイランの国際社会への復帰を阻まれたこともあり、「きっと第2次政権でもイランに強硬姿勢で臨むのではないか」と身構えているようです。

特にイスラエルの攻撃によって、支援してきたハマス、ヒズボラ、そしてシリアが崩壊もしくは著しく弱体化され、イランの面子を潰されたこともあり、国内外で政権への突き上げが起きていることで、これまで以上に、イランは体制維持のために強硬手段に出かねないという懸念を抱いています。

この記事の著者・島田久仁彦さんのメルマガ

中居正広は「自宅ひきこもり」、木村拓哉は「評価爆上がり」芸能記者はフジ・中居SEXスキャンダルの“苦しい釈明”をどう見たか?

元SMAPの中居正広(52)が、性加害トラブルで女性に約9000万円の示談金を支払った問題。渦中の中居は「トラブルがあったことは事実です」「示談が成立し、解決していることも事実です」「今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」としていますが、この年末年始、自宅マンションに籠城して必死に考えた釈明がこれでは、芸能界引退は避けられそうにありません。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。

年末年始、自宅マンションに籠城しつづけた中居正広

沈黙していた中居正広が、ついにコメントを発表しました。

553文字に及ぶその書面からは、コメントが少々遅すぎる理由と葛藤が透けて見えてくるようです。

年末年始の中居は、『女性セブン』12月19日発売号の『中居正広が女性との間に重大トラブル、巨額の解決金を支払う 重病から復帰後の会食で深刻な問題が発生』や、『週刊文春』が報じた12月26日発売号の『中居正広 9000万円SEXスキャンダルの全貌』で、大好きな飲み会もゴルフも控え、自宅に籠城状態だったようです。

中居の自宅マンション近辺で、年末年始、不眠不休で張り込んでいたカメラマンが言うのですから、間違いはないと思います…お疲れ様です。

「自分は、『SMAP』という唯一無二のグループを守り切れなかったリーダーだから…」時々彼が漏らす後悔が、またひとつ増えてしまったことになりました。

私は勝手に、松本人志や香取慎吾ら友人や噂のカノジョが、傷心の中居を気遣って様子を見にくるのではないかと思っていたのですが、一切確認はできなかったとカメラマンに聞きました。

悶々とした正月になったことは間違いないようです。

中居の「お詫び」コメントは芸能記者目線でも理解不能

中居のコメントで私が少し驚いたのは、「示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」という部分でした。

示談が成立したから何も無かったことに…という姿勢に、言葉を失ってしまいます。

これじゃあ、“自宅と間違えて入った家には、わずか5分だけ居ただから…”と弁明する、吉沢亮の泥酔不法侵入と同じです。

中居の登場シーンをすべて消した日本テレビスタッフの手間や、替わりのMC探しに翻弄するテレビ局、スポンサーについてどう考えているのか…何より、そんな騒動を起こした中居の番組を、視聴者が以前と変わらず平静に楽しめるとでも思っているのでしょうか。

テンポ良く相手の話を切り替えながら番組を進行していく中居のMCを楽しんで観ていた私は、何だか悲しくさえなってきます…。

芸能関係者の間で、木村拓哉の評価が爆上がり中

新年のご挨拶も含め、年明け早々この中居の件で、若い芸能記者たちから指摘されたのが“木村拓哉の評判が爆上がりらしいっス…”という話でした。

旧所属事務所の性加害騒動から、キムタクの周辺はかなり落ち込んだ状態が続いていました。

スポンサーの撤退、ドラマ視聴率の低迷、映画の不入り等々。SNSでの発信や、ライブでの発言なども、やることなすことすべてが負の連鎖を呼んでいました。

それが性加害騒動からもうすぐ2年を迎えるという今、キムタクの周りには優しい光が差し込んできているようなのです。

12月30日に公開された『グランメゾン・パリ』のスマッシュヒットや、『(株)マイナビ』の“マイナビ転職”の新CMキャラクターに就任が発表されたり…と。

マイナビ転職の記者会見場では、中居の騒動を聞きたい取材陣を、優しく制する余裕さえみせたのです。

中居は好感度も高く、民放だけで5本のレギュラー番組を抱える元アイドルという立ち位置でしたが、今回の騒動によって、実はプライベートでは“解決金9000万円”も支払うような傍若無人ぶりを発揮していた――という見られ方をされても仕方がない状況に陥りました。

それに対し近年の木村は、『SMAP』解散時に何も言わず手のひら返しをしたり、SNSへの“不適切投稿”で何度も物議を醸したりしてきましたが、今になって振り返るとそれらは、繕ったり隠し事ができないキムタクの正直さゆえの行為だったのだろう――と、逆に見直されはじめている構図です。

『SMAP』時代は、“ルックスはキムタク、ハートは中居君”とよく聞かれたものでしたが、それが解散から10年経ち、“ルックスもハートもキムタク”に替わる日が来るとは…。

愛犬の散歩中、中居の件を直撃され、悪態をついたと報じられるキムタクです。

自分の一言が良くも悪くもニュースになることを気遣ってなのか、中居を気遣ってなのかはわかりません。

中居のおかげで俺に風が吹いてきたかも…と思っているのかもわかりませんけれど…。

私たちがひとつ言えるのは、損害賠償が生じる騒動なんて、誰にも起こしてほしくない…ということではないでしょうか。

新年早々、損害賠償が生じる騒動が立て続けです…実に寂しい限りです。

プロフィール:芋澤貞雄

1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

image by: フジテレビ

自死生徒の遺族に「お金が欲しいの?」と言い放つ大学教授。いじめ探偵が呆れる「再調査委員会」設置に至った第三者委の杜撰な調査

「文科省いじめ重大事態のガイドライン」にも明記されている、いじめ再調査の基準。3つのうち1つでも満たしていれば自治体の長は「再調査を行う必要があると考えられる」とも記されていますが、応じない首長が存在するのも事実です。今回のメルマガ『伝説の探偵』では、現役探偵で「いじめSOS 特定非営利活動法人ユース・ガーディアン」の代表も務める阿部泰尚(あべ・ひろたか)さんが、いじめ再調査委員会設置の現状を詳しく紹介。その上で、被害者を救えない「いじめ防止対策推進法」の改正を強く求めています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:指導死問題_大阪清風

いじめの再調査委員会が成るのはごく一握り

再調査委員会で「いじめが認定」されたというニュースは、事例を挙げればキリがない。

私も複数件の事案で、「新証拠」や「第三者委員会委員の不適格性」を調べて、不可思議な結果となっているいじめ第三者委員会の調査結果を覆したことがあるが、証拠類を集めるだけでも大変な調査であるのに、それ以上に高いハードルがある。

根拠法は「できる」だけ

いじめ問題で自治体の長、例えば東京都の場合は都知事が再調査を行うと仮定した場合の根拠法は、「いじめ防止対策推進法第30条から32条」になる。

これを多くの専門家は「30条調査」と呼ぶが、根拠となる条文は「前項の規定による報告(重大事態いじめに関する第三者委員会の報告)を受けた都道府県知事は、当該報告に係る重大事態への対処又は当該重大事態と同種の事態の発生の防止のため必要があると認めるときは、附属機関を設けて調査を行う等の方法により、第二十八条第一項の規定による調査の結果について調査を行うことができる」というものだ。

つまり、「しなければならない」ではなく「できる」だから、別段、地方自治体の長が「やらない」と言えばそれまでになるのだ。ちなみに罰則はないから、守らなくても罰を与えられることはないのだ。

一般的な首長であれば、再調査の基準を満たす問題があれば、再調査に応じるが、様々な政治的な柵や教育問題に全く興味がないなどの首長は、まず、断る理由を探すものだ。

事実として、再調査に応じない自治体も多いし、これもニュースになっているものもある。

つまり、再調査が成るというのはごく一握りの条件が揃ったケースのみであり、この条件には「運」のような不確かなものも入るという具合なわけだ。

この記事の著者・阿部泰尚さんのメルマガ

中居正広「性加害お詫び」声明文のウソと欺瞞。すべては「フジテレビを守る」ため!? テレビ各局が中居擁護に必死な理由

元SMAPの中居正広(52)が9日、性加害報道を認める声明を発表。それと同時に、これまで沈黙してきたテレビ各局が一斉にスキャンダルを報じはじめた。むろん、これは“打ち合わせ”済みの談合報道。公共の電波資源を浪費して、くだらない三文芝居が流されることになる。

中居正広の身勝手すぎる「お詫び」声明に批判殺到

元SMAPの中居正広(52)は9日、『女性セブン』や『週刊文春』が立て続けに報じた“9000万円示談金”SEXスキャンダルについて、「お詫び」と題した声明文[PDF]を発表した。

中居は声明の中で、これまで「守秘義務があることから、私から発信することを控えて」いたと釈明。「トラブルがあったことは事実です」と性加害を認めたうえで、「双方の代理人を通じて示談が成立し、解決していることも事実です」と、すでに“済んだ話”であることを強調した。

さらに中居は、「示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」との独自見解を披露。文春が報じたフジテレビ幹部らの事件への関与についても、「当事者以外の者の関与といった事実はございません」と否定した。

だが、この説明に世論は猛反発。とりわけ「芸能活動についても支障なく続けられることになりました」という身勝手な一文には、SNS上で「それはあなたが決めることではないでしょう」「誰に何を『お詫び』しているのかサッパリわかりません」「これでもテレビに出続けるなら、CMスポンサー企業も共犯と見なすしかないです」など批判が殺到。中居が壮烈に“自爆”する格好となった。

テレビ各局が“中居擁護キャンペーン”をスタート

ところが、そんな世間の批判ムードに背を向けて、テレビ各局では今、なんとも不可解な“中居擁護キャンペーン”が一斉に始まっている。

「中居が声明を発表した9日夜、まるで申し合わせたかのようにNHKや民放各局がスキャンダルを報道しはじめました。7日の文春砲第2弾のほか、8日にフランスの大手ニュース専門テレビ局『BMF TV』が問題を取り上げたことも影響したとみられます。性加害問題をこれ以上スルーしつづけるのは不可能とみた中居やテレビ各局が、大慌てで“打ち合わせ”を済ませたうえでの談合報道、というのがもっぱらの見方です」(ネットメディア編集デスク)

日本テレビの報道番組『news zero』はこの夜、中居とフジテレビをかばうかのように、こんな“街の声”を伝えた。

「(週刊誌などの)報道がすべてじゃないと思ってるんですよ。心から反省してまた新たに頑張るんだったら、それは本当にそれで、やっぱり応援したい」(日本テレビ『news zero』60代一般女性)

画面には「中居正広さん | 沈黙の理由…今後の芸能活動は」のテロップ。日テレは、これまで自分たちが「報道しない自由」を行使して隠ぺいしてきたスキャンダルについて、唐突に街の意見を求めた。

むろん、多くの視聴者が知りたいのは、テレビがこの問題に沈黙を続けてきた理由のほうだ。

だが他局でも、「これから改心して頑張ろうと思っているんだったら、それは応援するべきだなと思っている」(TBS『news23』一般女性)など、同様の街頭インタビューが放映された。あまりにもシュールな光景だが、中居報道が“解禁”された以上、今後しばらくテレビでは、このような三文芝居が延々と流されることになるだろう。

その背景には、「民放各局は、表向きは視聴率争いをしているが、内実は、超美味しい特権を享受している『大手マスコミ特権クラブ』のメンバー」であり、「フジテレビの存続を脅かすほどの大事件なので、民放各局としては全力でフジテレビを守らなくてはならない」(元国税調査官・大村大次郎氏 2025年1月6日記事)という後ろ暗い事情がある。

「多くの局が『中居さんの女性トラブル』という曖昧な言い回しを多用していますが、これでは事情を知らない視聴者は、元交際相手との痴話ゲンカか何かと勘違いしてしまうでしょう。実際には、被害者女性がPTSDで入院を余儀なくされるほどの性加害事案であり、フジテレビの組織的関与すら取沙汰されているわけです。中居に有利な言い分ばかりを流す局は共犯のそしりを免れないと思います」(前出のネットメディア編集デスク)

石破政権誕生で崩壊した「新55年体制」。夏の都議選と参院選を前に振り返る政権交代への条件とは

2025年の夏は、東京都議会議員選挙と参議院選挙が同時に行われます。少数与党で勝利を掴んだ石破政権の行方が注目されていることでしょう。今回のメルマガ『有田芳生の「酔醒漫録」』の著者である有田さんが、今年の選挙を前に、少数与党の石破政権誕生で崩壊してしまった「新55年体制」についてや、野党が振り返るべき過去の失敗、ジェラルド・カーティスが鳩山議員に送った3つのアドバイスなど、日本政治のリアルをお話してくれています。

※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:「新55年体制」の終焉と政党の責任 政権交代への条件

少数与党の誕生で崩壊した「新55年体制」

1955年に保守合同で自民党が、社会党が再統一し、与野党の2大政党が日本政治を主要に構成するようになり、これを「55年体制」と呼んだ。政治学者の升味準之輔が書いた『1955年の政治体制』(『思想』1964年4月号)が命名の根拠となった。

長く続いたこの体制は、1993年の総選挙で自民党が分裂、社会党が大敗したことにより細川護熙政権が誕生することで崩壊する。その後の紆余曲折があるが、民主党政権の誕生(2009年)と崩壊(2013年)からいままで、自民党・公明党の与党と、民主党、民進党、立憲民主党を主体とする野党第一党の政治構図を「新55年体制」と評価するならば、2024年総選挙で少数与党が誕生したことによって、この体制も崩壊したと見ることができる。

端的に言って与党と野党第一党が対峙する構図ではなく、衆議院の議席数において実体的に多党制時代に入ったのだ。立憲民主党は、民主党政権(小政党の国民新党や社民党との連立)時代とは異なり、政権交代を実現するなら、主体とはなっても、相対的に比重は低下する可能性(中政党との連立)がある。

野党が民主党政権時代の失敗を振り返るべき理由

もっとも政治は流動的であり、石破茂総理が来春に予算案が否決された場合には「衆参同日選挙」もありうると12月28日に発言したように、政党間勢力図の先行きは不透明なまま新しい年に入っていく。実施が決まっている参議院選挙前に行われる都議選で自民党は大敗する可能性が高いから、「同日選挙」は現実的には厳しい。ただし現下の政局にあって政権交代は現実的課題になりうる。

野党は政権交代を展望して民主党政権時代の失敗を真摯に振り返らなければならない。とくに官僚との関係だ。24年総選挙が終わってからのことだ。立憲民主党の安保外交に関する部門会議でのことだ。ベテランの国会議員が官僚を怒鳴りつける場面を見て新人議員は驚いた。まれなことではない。

民主党政権時代から法務部門会議や文教科学部門会議で、国会議員が罵り続け、官僚が心身の病を発したこともある。パワハラはいまだ常態化している。批判や指摘と罵倒は自ずから次元が違う。

官僚の能力は高く、国会議員が及ばないことも多い。その能力を政治に活かすことが議員の仕事だろう。もっとも官僚は省益を基本として都合の悪いことを隠す、あるいは専門知識を駆使して誤魔化すことも多い。そこを見破り前向きに解決をめざすことこそ国会議員に問われる資質だ。

民主党政権時代のある大臣が官僚たちから嫌われ、退任のときに見送りさえ拒まれたケースは象徴的だ。それが人間的資質のレベル問題だとすれば改善はなんとも心許ないが、政権交代をめざす政党と議員たちは、民主党政権時代の失敗を思い返さなければならない。

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『鉄腕アトム』の世界が現実になるか?米Figure社が人型商用ロボットを発表

幼少期に見たアニメや漫画の世界に憧れを抱いたことがある方も少なくないでしょう。長く愛されている名作は多くありますが、手塚治虫氏の『鉄腕アトム』もその一つではないでしょうか。ロボット少年が活躍する世界は夢のようでしたが、もしかするとそんな世界が現実となる日が近いかもしれません。メルマガ『『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』~時代の本質を知る力を身につけよう~』の著者である辻野晃一郎さんが、今回のメルマガでピックアップしたのは、米Figure社が発表した人型商用ロボット。私たち人間の世界でどのように発展していくのでしょうか。

※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:米Figure社が発表した人型商用ロボット

プロフィール辻野晃一郎つじの・こういちろう
福岡県生まれ新潟県育ち。84年に慶応義塾大学大学院工学研究科を修了しソニーに入社。88年にカリフォルニア工科大学大学院電気工学科を修了。VAIO、デジタルTV、ホームビデオ、パーソナルオーディオ等の事業責任者やカンパニープレジデントを歴任した後、2006年3月にソニーを退社。翌年、グーグルに入社し、グーグル日本法人代表取締役社長を務める。2010年4月にグーグルを退社しアレックス株式会社を創業。現在、同社代表取締役社長。また、2022年6月よりSMBC日興証券社外取締役。

米Figure社が人型商用ロボットを発表。『鉄腕アトム』の世界がついに実現するか?

今週は、ちょうど恒例のCES(Consumer Electronics Show)が米ラスベガスで開かれており、ソニーホンダモビリティのEVもようやく予約販売開始ということで販売価格のアナウンスがされたようですが、CESの話題については少し整理してからまた日を改めて取り上げたいと思います。今回は、昨年末に発表があった人型ロボットの話です。

私は、幼い頃、手塚治虫氏の『鉄腕アトム』に夢中になった世代ですが、同作品では、人間と人型ロボットが共存したり、ロボットが労働争議を起こしたり、鉄腕アトムが悪いロボットと戦ったりするような未来社会が描かれていました。

昨年12月17日に、Figure社という米国のスタートアップが、Figure 02という自律駆動型の人型ロボットの商用出荷を開始したと発表しました。イーロン・マスクも、かねてからOptimusという自律駆動型の人型ロボットを開発中で、今年中には販売を開始すると言っていますが、いよいよ今年は、かつて鉄腕アトムで手塚治虫氏が描いたSFの世界が現実となる元年と言える年になるかもしれません。

Figure 02は、身長167cm、体重70kgで、1回の充電で約20kgの荷物を運ぶ作業を5時間継続できるそうです。歩行スピードは時速約4.8kmとのことですが、人の歩行スピードの平均が時速3~4km程度ですから、人並みかそれよりも速く歩くことが出来ますし、階段を昇ったり降りたりすることも出来ます。歩行スピードは、旧モデルの約7倍とのことで、人型ロボットが驚異的な速度で進化していることの一端を示していると言えます。ドアを開けたり道具を使った作業を行なったりするための手を備えていて、人間が行っているさまざまな作業を代行することが可能です。

Figure社は、昨年1月に独BMW社との協業を発表し、同社のロボットをサウスカロライナ州にあるBMW社の自動車製造工場で働かせることを目標に掲げました。そして翌2月には、マイクロソフト、エヌビディア、OpenAIのスタートアップファンド、ジェフ・ベゾスなどから26億ドル(約4100億円、1USD=158JPY)のバリエーションで計6億7500万ドル(約1070億円)を調達すると共に、人型ロボット用のAIモデルを開発するための協業契約をOpenAIと締結しました。

AIに身体性を持たせる試みとも言える人型ロボットは、今後数年もすれば、知能面でも身体性においても人間に匹敵するか、人間を凌駕するようになる可能性があるかもしれません。

Figure社は「現状では、人間の手作業のコストが、商品やサービス価格の主たる要因となっており、世界のGDPの約50%を占めているが、これらのロボットが労働力に加わることで、工場から農地に至るまでのあらゆる生産現場での労働コストを低減することが出来る。さらに、将来的にロボットが他のロボットを作ることが可能になれば、人間は完全に工場や農地などでの生産プロセスから解放されることになるかもしれない」とコメントしています。

日本では、伝統的に製造業が強い理由として「モノづくりへのこだわりと熟練した職人による擦り合わせの技術」ということが決まり文句のように語られてきました。しかし私は、ギガキャストなどを用いたテスラ社の生産革命を見ていると「そうも言ってはいられない」ということをかねてから指摘してきましたが、いよいよ労働力としては人が介在しない完全自動生産の世界がSFの話ではなくて現実になりつつあることを実感します。

Figure社や同社のロボットに興味がある方は以下の同社サイトを是非ご覧ください。

https://www.figure.ai/

また、イーロン・マスクのOptimusやCybercabについてはテスラ社のサイトまたは以下の動画などをご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=4YnRQU1qyGg

人型ロボットの開発においては、かつてソニーは最も先行している企業の一つでした。しかし、つまらない社内政治によって潰されてしまった話を以前にしましたあのまま継続していればと思うと返す返すも残念なことだったと思います。

ちなみに、朝日新聞OBでフリージャーナリストの烏賀陽弘道氏に頼まれて以下のような対談を行いましたので、ご興味があればこちらもご覧ください。

関連動画: 2025.1.1  元Google日本法人CEO 辻野晃一郎さんとの対話 「なぜ日本にはGAFAが生まれなかったのか?~失われた30年 現場からの証言」その1

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