多様化を考える上で重要な社会と宗教の融合と備えたい5つの人間力

さまざまな福祉活動に関わるジャーナリストの引地達也さんは、その活動の中で感じた課題や、得られた気づきについて、自身のメルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』で、伝えてくれます。今回は、グリーフケアの活動を続ける高木慶子シスターが説く「努力して持ちたい5つの人間力」について。その簡単ではない境地を示す言葉に、数々のやるべきことを確認し、やり続けることの大切さを感じています。

信仰を語り合うこと、望まれる「社会人」の5つのこと

上智大学グリーフケア研究所特任所長、高木慶子シスターは80歳を超えてもなおも精力的に動き続けている。先日その元気さに触れることが出来、厳しい社会へのまなざしは私自身が叱咤激励されているような気になり、背筋がピンと伸びる感覚となった。

高木仙右衛門の曾孫として「確固たる信仰を授かった」という本人の信仰へのゆるぎなさは、生きること、社会を見ること、すべての行為に通じる「信仰に忠実な」明確な生き方を示してくれる。

一般メディアでは信仰の真髄を避けて、その社会の資質となるエッセンスだけを抽出する傾向があるが、やはり信仰というファクトを語り合える環境でありたいと思う。 以前、私がカトリックのアルン・デゾーサ神父との共同研究の中で、ケアを考えるメディアの必須は「社会への奉仕」とし、「浄化された意図」がその前提にあると説いたが、アルン神父からすれば信仰心が出発点であるが、私にとっては社会の共通善を考えての言葉だ。この宗教と社会の融合も私たちが多様化を考える上で非常に重要である。

シスターの存在は、お揃いの服と質素ないで立ちであることが一般的なイメージだが、高木シスターは研究者としての一面、「祈る」社会運動家の心持ちものぞかせる。つまり、世界が良い方向にいくようにこぶしを振り上げるのではなく、「祈る」のが彼女らシスターの役割だ。

男性優位なマッチョな世界の象徴が米国の存在であるならば、特に映画の世界で「マッチョ世界」=米国の対称性としてシスターの信仰生活が描かれるケースは多い。それは静かなソフトパワーであり、「愛」や「信仰」で社会を底辺から変えようとする根強いエネルギー。マッチョな世界はそれを否定しようとする性癖もあるだろう。

祈り続けることは、屈服しないことであり、抵抗し続けることの意思表示でもある。例えば広島や長崎の原爆を経験した日本として、政府に核兵器禁止条例の参加を求め続けて、時の政権は拒み続けても、カトリック教会は祈り続けている。大きな衝突がないけれども、祈り続けている。時の首相はともあれ、カトリック信者でフランシスコの洗礼名を持つ副首相はどのように感じているかは、あまり伝わってこない。

チヤホヤされて天狗になった経営者ほど、最後は見捨てられる訳

事業などで大成功をおさめると、周りに多くの人が集まってきます。ちやほやされ叱られることもなく、謝りを指摘されることもありません。そんな天国のような場所で有頂天になっている経営者ほど、悲惨な末路をたどってしまう可能性が高いと警鐘を鳴らしているのは、無料メルマガ『ビジネス真実践』の著者で人気コンサルタントの中久保浩平さん。今回の記事では、そんな経営者はどうしたらいいのかを、具体的な例を挙げながら解説しています。

チヤホヤは危険信号

たとえば、あなたが事業で大成功を収めたとします。そして、その実績により色んな人から声をかけられ、講演をしたり、本を出したり、テレビや雑誌に出たり、やがては、タレントになったり、あるいは、政治家になったりしたとします。当然、周りからチヤホヤされ…、「○○さん、凄いですね~」「私も○○さんのようになりたいです」という人達ばかりが集まってきます。

本人にとっては、とても居心地の良い環境。叱られることも、指摘されることもありません。意の向くままです。まさに天下を取った気分。これぞリア充!を満喫しています。

ですが、時間の経過により実績と共に本人の存在も世間から忘れさられやがて風化していきます。忙しい中、家庭を顧みなかった結果、家族からも見放される始末。さらには、その間に新進気鋭の成功者が現れ、今までチヤホヤしてくれていた人達までもがそっちへ流れていきます。結局、末路は寂しいものに…。「あの成功は一体なんだったんだ?」と自暴自棄。

とまぁ、大成功を収めたとしても結末がこれだとたまったもんじゃないですよね? では、こんな結末にならないようにするには?それは、何でも良いので、いつでも何かを学べる環境に身を置くことです。向上心を失わない環境を自ら整えておくことです。向上心を常に持っておかないと、どれだけ成功したとしてもやがて誰にも相手にされなくなります。

業界や地域でドーンと成功した経営者にお会いしたとき、向上心のかけらも感じることのない人に時々出くわします。どういうタイプかというと、自社がいかにして成功したかという成功論をやたらと力説する人です。で、そういうタイプに限って、自社よりさらに大成している企業や経営者への集まりには参加せず、自分のことを持ち上げてくれる企業や経営者の集まりにせっせと顔を出しているのです。そっちの方が、周りからチヤホヤされ気分がいいからです。つまり、現状の座を守ることにしか意識がいっていないのです。

これでは、どれだけ現在成功していようが、会社的にも事業的にも人的にも成長がありません。最後には誰からも相手にされなくなり、ポツーンです。

いつも周りからチヤホヤされる、誰も叱ってくれない誰からも指導がない、などと感じたら、危険です。身の置き場、環境をレベルアップさせてくれる、学べる機会や場所をどんどんと増やしていくことです。自社よりレベルの高い経営者や、自分より深く、良質で有益な情報を持っている人、そんな人達との付き合いから様々なヒントを吸収していくことです。

あるいは、なんでもいいから自分の知らなかったこと、教えて欲しいと思うことを学べる場所を見つけることです。常に向上心があり、学べる環境を置く人が成長できるのです。そして、これは謙虚さがなければなりません

もし、あなたが現在、誰からも叱られることもない、アドバイスを受けることもない、という環境にいるならば、自分が最も下の位置になる環境はどこか?これを見つけてみましょう。その環境に身を置き、その中での上位を目指す。で、その環境での上位を達成したら、また、自分が最も下の位置になる環境はどこか?を見つけましょう。これの繰り返しが必要です。

自分にとって居心地の良い場所、都合の良い場所。そこに留まっているようでは、成長はありません。過去の栄光にすがり続け、廃れていくだけです。

■今日のまとめ

「いつでも学べる環境を持つ」

  • 常に謙虚さと向上心を持つために必要な環境とはどんなものか?考えノートに書き出してみる
  • 書き出した環境に身を置く

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米国社会で高評価。小児がん患者向けのソーシャルロボットのこと

アメリカでは、小児がんの子どもたちの不安を和らげるためのアヒルのソーシャルロボットが無償提供され、社会的にたいへん高い評価を受けているようです。知らせてくれるのは、『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』の著者でNY在住のりばてぃさんです。実は、日本にも今年中に300体が贈られるという話題もありましたが、国立がん研究センターの統計では、日本で小児がんと診断される子どもの数は、1年間に2100人。多くの子どもたちに届くよう、CSRプログラムとして採用する企業が広がってほしいこの活動を紹介します。

ソーシャルロボットのMy Special Aflac Ducks

このメルマガをご愛読されてる皆様の中には、日本にはまだ存在しない、ニューヨーク、あるいはアメリカならではの先進的な何か(ビジネス・モデル、マーケティング手法、テクノロジー、社会現象やトレンド、発明・発見、考え方や視点…等など)の情報を楽しみにされている方々も、たぶん、多いだろう。これはその一例。

My Special Aflac Duck | Teaser from Chispa House on Vimeo.

アメリカの大手保険会社のアフラック(American insurance company、略してAflac、アフラック)が、マイ・スペシャル・アフラック・ダック(My Special Aflac Ducks)という、病院で小児がんと命がけで戦っている幼い子どもたちの心の支え、癒やし、闘病生活の戦友になる、最新テクノロジー満載のアヒル型インタラクティブ・コンパニオン・ロボット(interactive companion robot)を無償で提供している。ソーシャル・ロボットとも呼ばれるもので、開発はSproutelというベンチャー企業

小児がんの子どもたちにとって最も辛いのは、自分の人生をコントロールできなくなったように感じることだそう。放射線治療のために様々な検査や治療を受けらされている…そんな無力と感じることが多い中、アヒル型のインタラクティブ・コンパニオン・ロボットは子どもたちに寄り添い感情を表現してくれるという。

例えば、頭を撫でると喜び、歌をうたいダンスをする。また、お腹のセンサーに悲しい顔文字のチップを当てると悲しさを表現し、嬉しい顔のチップを当てると一緒に喜んでくれる

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細かい部分にもこだわっており、小児がん治療のための化学療法では、抗がん剤を投与するため、子どもたちのお腹の部分に管をとりつけるが、このアヒルのロボットにもその管(実物と同じもの)がついていたりする。

紹介ビデオには、最初はその管をつけることを怖がっていた男の子もアヒルにもついていることを知り怖がっていた感情が緩和される様子が映されている。ぎゅっとアヒルを抱きしめる小児がんと戦う幼い子どもたちの様子は、病気の治療に必要なのは薬だけではないととても分かりやすく教えてくれているようだ。

アフラックの9月3日付の公式発表によると、マイ・スペシャル・アフラック・ダックを初めて紹介した2018年10月以降、これまでに全米47州の220以上の病院の小児がんと戦っている子どもたちのもとへ、5,000体超を完全無料で寄付したとのこと。

ご参考:
Aflac Announces Slate of Events to Commemorate National Childhood Cancer Awareness Month

「どうせダメだ」という人は自分の記憶が今の自分を殺している

たとえば困難な事態に直面した際、「どうせダメだ」「いや、まだこれから」といったように、対照的な気持ちが沸き上がってくる「個人差」は何に根ざすものなのでしょうか。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさんは、「成功体験の差」が言動を左右するとした上で、「人生は勝ちすぎても負けばかりでもダメ」という理由を解説しています。

負けてばかりの人生もまたダメ

人生で勝ち続ける人というのは、挫折を知らずこれはこれでイヤなヤツになりがちだということを前回(「よく考えれば判る。優秀な経歴だけを持つ人を採用すべきでない訳」)書きました。出来て当たり前、出来なきゃバカだって価値観が強くなっていくと、他者がおバカに見えてくるんですよね。

ところが逆に、人生で負け続けていると今度は卑屈さばかりが目立ってしまうんです。

何度も書いているように、人生って最後は勝ちと負けが半々くらいのところで落ち着くはずなんですよ。だから現在の勝率が5割を圧倒的に下回っているという人は、これから勝ちが続いて帳尻が合う人生になるはずなんです。ところが実際にはなかなかそうはならないんです。

その理由のひとつがここにあるんです。

人生で負けが続いたら

  また負けた~
  どうせオレなんて
  頑張ってもどうせダメだよ
  やっぱり勝てるわけがないんだよ
  やるだけ時間のムダだよ

って感じでドンドン卑屈になっていくんです。負けるってことの怖さはここにあるんです。これを押し返せるのは20代くらいまででして30歳を超えても勝った経験がないと大事なところで踏ん張り切れなくなるんですよね。

上司の立場で見ていると、あと少し、ここが勝負所だ、今こそ鞭を入れて頑張らなきゃならないところだ、ここを乗り切ったら勝ちが見えて来るぞという大事な場面で息切れしたり、失速したりするんです。そしてその大きな理由は、自分が諦めちゃうからなんですね。

あと少しで逆転出来る(という予測は、上の立場の人間ならかなり正確に出来るモノです)、だから頑張れって言ってるのに、そうやって逆転した経験が無いから、それが理屈でも身体感覚でも信じられないんです。それを上回る力で負け続けた自分の記憶がのしかかって来ますから。

で、結局ズルズルと後退していって、

  やっぱり頑張ってもダメだったじゃん

って記憶を上書きすることになるんです。こういう人にはチャンスの場面が回って来ることが少なくなりますし、そもそもドンドン諦めるタイミングが早くなっていくんですよ。そういうのを負けグセっていうんですが、こうなる前に一度は逆転する、勝ち切る経験をしなきゃならないんです。

そろそろ30歳が見えて来たという人で、まだ呵々大笑した経験が無い人は、早めに一度はこれを体験すべきです。歳を取れば取るほど土俵際が弱くなり知力体力も衰えますからね。

私がなんとか人生をひっくり返せたのは、若い頃に何度か努力が花開いて目標を達成した経験があったからなんですよね。その経験が無かったら、人生を賭けた勝負の場面で粘り勝ちを収めることは出来なかったんじゃありませんかね。

人生は勝ちすぎてもダメ、負けばかりでもダメ。両方をちゃんと経験しているから、他者にも優しくなれますし、勝負所で踏ん張りも利くんです。

面接では、経歴の素晴らしい人、学歴の良い人には、ネガティブな経験を、何の取り柄も無いような学歴、経歴の人にはポジティブな経験が無いかを確認すると良いですよ。前者は失敗から何を学んだのか、その失敗が今の人生にどう効いているのかを訊きますし、後者は勝利の味、達成した時の喜びを持っているのかどうか、その気持ちを意志の力で立ち上げることが出来るのかを確認すると良いでしょうね。

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これは名言。トヨタ生産方式のモノづくり現場で語り継がれる言葉

会社の業務に慣れると、確認作業を怠ったり、独自基準で業務を強行するなど、不祥事に繋がる種が芽吹く危険が増えてしまうものです。このような事態、どう防げばいいのでしょうか。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、そのヒントとなり得る、世界が認めた「トヨタ生産方式」の現場で繰り返し言われ続けている「言葉」が紹介されています。

トヨタで繰り返し言われている言葉 海稲良光

トヨタ自動車とリクルートグループの共同出資によって設立されたオージェイティー・ソリューションズは、ものづくりの現場で長年キャリアを積んだエキスパートを現場指導に派遣し、問題を抱えた多くの企業を蘇らせてきました。

その指導のベースとなっている考え方を交えながら、ものづくりの場をいかに高めるかについて、同社専務を務められた海稲良光氏のお話をご紹介します。


日々の知恵と改善により、ものづくりの場を高めていくために、トヨタで繰り返し言われている言葉があります。それらの言葉をまとめ、『トヨタの口ぐせ』(中経出版)という本を刊行しました。そのいくつかをご紹介したいと思います。

「者に聞くな、物に聞け」

者とは人のことであり、物とは現場や商品・製品のことです。現場の作業者から聞いたことと実際に現場で起きていることが食い違っていることがよくあります。

ですから、管理監督の立場にある人は、部下からの情報に頼り切るのではなく、実際に自分の目で現場を見て、何が起きているかをつかまなければなりません。

「やってみせ、やらせてみせ、フォローする」

「やらせてみせ」までは実施していても、その後の「フォローする」まで徹底している会社はほとんどありません。

教えたことを本当に守り、実践するまでフォローすることが重要なのですが、実際には、「たぶんやっています」というレベルにとどまっているケースが多く見受けられます。「教えたとおりにやっていますと言い切れるところまできっちりフォローしていかなければなりません。

「あなたは誰から給料をもらうの?」

現場では、目先の問題に振り回され、事の本質を見失ってしまいがちです。この質問に対して、上司の名や会社をあげるのではなく、給料はお客様からいただいているということを出発点にすることで、品質やコストにも気を配ったお客様第一主義のものづくりが実践できるのです。

訪問した会社の管理レベルは、現場で作業をしている従業員さんに、「この部品は次にどこへ行くのですか?」と聞いてみればだいたい分かります。「隣の箱に置くんだよ」という答えには、「自分は誰から給料をもらっている」という問題意識は見受けられません。

一人ひとりが、「この部品はこういう工程をたどり最終的にこの製品になってお客様のもとへ届けられます」と答えるところまで持っていくことができれば、その会社の現場レベルは相当なものになっているに違いありません。

「陸上のバトンリレーのようにやりなさい」

トヨタ流の仕事のやり方を、私はこの言葉で表現しています。陸上のリレー競技では、前の走者から次の走者へとバトンを渡すバトンゾーンがあります。そのゾーン内であればどこで渡してもいい。バトンゾーンを有効に使うことで前走者と次走者の引き継ぎが円滑になり、全体のタイムを縮めることができます。

これは仕事も同様で、例えばベテランから新人にバトンを渡す場合ベテランはバトンゾーンのギリギリのところまで走って新人を助けてやればいい。バトンゾーンがあることで、自分の範囲を超えて仕事をしたり、アクシデントが起きた時には逆に助けてもらったりできます。お互いに自分の領域を少し超えながら、助け合ってリレーを走ることができるのです。

えっ!? 会話に「驚き」を混ぜるだけで接客はこんなにうまくいく

相手と話をしていて、「へえ、そうですか」と返されるのと、「え!そうなんですか!?」と言われるのとでは、どちらが嬉しいものでしょうか。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では、著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、接客の際に使えるワザとして、「驚く」というリアクションを挙げ解説しています。

驚きの魔力

誰かと話をしていて、「え!何それ!すごいね!!」と驚かれたことはありませんか?あるという方は、その時の自分の感情を思い出してみてください。なんだか嬉しくありませんでしたか?

「え、こんなことで驚いてくれるの?」「いや、そんな大したことかなぁ」とは思いつつも、相手が驚いてくれると、なんだか嬉しくなる。これが、驚きの魔力です。

人間の心理的に、相手に驚いてもらうというのは、実は非常に嬉しい感情が湧いてきます。そしてこれは、接客でも同じなんですね。

お客様が、店員と会話をしている時に、「今度、北海道へ行くんですよ」みたいな会話があります。「へぇ、北海道へ行くんですね」という店員のリアクションであれば、なんということもなく会話は流れていきます。ですが、「え!北海道行くんですか!いいですね!」と、驚きとともに受け止められるとどうでしょう。ちょっと優越感を感じられるかもしれませんし、少し嬉しくもなってしまいます。

このように驚くということはリアクションではとても大事なことなんです。何気ない会話だとしても、いかようにも驚くことはできます。

「え!」
「そんなの知らなかった!」
「びっくりしました」

言葉はいろいろですが、どんな言葉でも、驚きをもって受け止めることでお客様を喜ばせることができます。これこそ、驚きの魔力です。

とてもシンプルで簡単にできることですが、接客中にやってみると、お客様の反応が変わること請け合いです。

ぜひ、気持ちを込めて驚いてみてください。

今日の質問です。

  • 話をしていて、相手が驚いてくれると、どんな気持ちになりますか?
  • お客様にその気持ちを持ってもらうには、どんな驚き方をしますか?

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それはゲームだから。精神科医が実践、10秒でやる気になる裏ワザ

やる気がでないときや気分が落ち込んでいるとき、自分をどう奮い立たせていますか?今回の無料メルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』では著者で現役精神科医のゆうきゆう先生が、ご自身も実践しているという「10秒ゲーム」を紹介しています。

10秒ゲーム

ここでは、僕がもっとも伝えたいことを書きます。

自分自身の人生観、そしてすべての心理学知識を凝縮してお届けします。多少、以前の内容にかぶるモノもあるかと思いますが、それだけ伝えたいこととご理解いただければ幸いです。

あなたは何かをしたいときに、うまく進められないということはありませんでしょうか?またはいつまでたっても、ダラダラと始められない、または何かについて悩みすぎてしまうことはありませんでしょうか?

今夜はそんなあなたに向けて、爆発的なエネルギーを起こさせるテクニックをお教えします。

ゲームはなぜ心をつかむ?

さて以前から何回か話してきましたが、人間の気持ちを大きく変えていくキーワードは「ゲーム」です。

実際に自分自身、今まで「体験型脱出ゲーム」とか「謎解きゲーム」などに100回近く参加してきました。内容は、いわゆる「謎」を何問も解いていって、最終的にその部屋から抜け出していく…というようなゲームになります。

こちらですが、どんなに眠いときでも、またどんなに疲れているときでも、スタートすれば、すごく目がらんらんと輝いて、夢中でプレイできます。また朝から晩までずっと仕事などをしていると、途中で疲れたり、眠くなったりしてしまうこともあります。しかし脱出ゲームに関しては、ずっとやっても、ぜんぜん疲れませんしまた高い集中力をずっと持ち続けられるのです。

これずっと「何でだろう…」と考えていました。

言うまでもありません。その理由こそが「ゲームだから」です。

人間、「遊びとなると気持ちが活性化して、ものすごくやる気が湧きます。さらに大半のゲームは、それこそ「出題者」や「他のプレイヤー」たちとの勝負のようなものです。古来から備わる闘争本能によって、つい夢中になってしまうのかもしれません。

くわえて「この謎の答えは何だろう?」「これらを解くと、どんな状況になるのだろう?」というような「好奇心」もまた、人の本能。これらの理由によって、人間は「ゲーム」に、よりハマりこんでしまうわけです。

どんな人も、ゲームを目の前にすれば、どんな精神状態であったとしても、「まぁ、とりあえずやってみるか…」と、無意識に手を出してしまいます。そして一度でもプレイすれば、あとはどんどん気持ちが惹かれてしまい、なかなか抜け出すことはできません。あなたも思い当たることがあるのではないでしょうか。

そしてこれは、もちろん悪いことではありません。うまく利用すれば、あなたの気持ちを前向きに変化させていく重要な手段になっていくのです…!

とにかく「10秒」のゲーム!

まずあなたが、「何かやる気が湧かないなぁ…!と感じたら、「これはゲームなんだと考えてみるようにしましょう。もちろん、ただのゲームではありません。「10秒ゲーム」です。このゲームは、たった10秒で終わります。

たとえばゲーム内容はとてもシンプルです。「今から10秒のあいだに勉強を始めることができたらこのゲーム勝利!」などのように、とてもシンプルに決めてください。

するとどうでしょうか。それこそ今までは「あぁ、勉強しないといけない…!でも面倒くさいなぁ…!」「やらなきゃいけないと分かっているのに、でもやりたくないなぁ…」なんて感じていたものが、急に「楽しいゲームに変わるのではないでしょうか。

もちろんこのゲーム、勝ったからといって、何かごほうびがあるわけではありません。特にライバルなどが存在するというわけでもないでしょう。しかしそれであっても、不思議にやる気が湧いてくるはず。それはゲームだからです。

くわえて重要なのは「たった10秒」という点。どんな人でも、短く区切られると「それくらいなら、やってみようか…」と思えてくるはずです。これが「今日一日のあいだに、勉強をしよう」では、あまりにタイムリミットが長すぎて、「また後でいいか…」と思えて来てしまうものです。

「たった10秒」

と考えるからこそ、すごいパワーを湧き上がらせることができるのです。

図々しいママ友「ちょっと子供預かって」への角の立たない断り方

「困ったときはお互いさま」というのは大切な精神ですが、世の中にはそこにつけ込む非常識な人も少なくないものです。無料メルマガ『幸せなお母さんになる為の子育て』の著者・パピーいしがみさんの元にも、困った相手に出くわしたお母さんからの相談が舞い込みました。いしがみさんは今回の記事で、そんな相手に対する「勇気をもって断ることの大切さ」を力説するとともに、角の立たない断り方をレクチャーしてくださっています。

依頼を断れない

こんばんは。パピーいしがみです。

さて、今日のメルマガは「依頼を断れないと相談を頂いた内容をご紹介しようと思います。

誰かに何かを頼まれると、面と向かって断りにくかったり、関係がぎくしゃくするとイヤだな…と思う事ってよくあると思います。特にママ友さんからの依頼は、その気持ちもよく分かるし、むげに断れなくて引き受けざるを得ない…そんなケースもありますよね。

もちろん相手の方が、引き受けたことに対してとても喜んで下さったり、感謝してくださるのなら、頼みごとを聞いてあげてもいいのですが、メリーさんの場合、どうやらそうでは無かった様でした。こんなご相談を頂いていたのです。

パピーさん、こんにちは。メリーと申します。いつも為になるお話をありがとうございます。パピーさんのご指導で、我が家はとても明るく楽しく過ごせています。4歳になる娘もこの頃自信をつけて、幼稚園でも元気に遊ぶようになり、あれから「幼稚園行きたくない」とは言わなくなりました。その節はお世話になりまして、ありがとうございました。

 

今日、ご相談させて頂きたいのは、ママ友さんから子供を預かってと言われた時どう断ったらいいか良い対処方法は無いか、教えて頂きたかったからです。

 

以前からそんなに親密だったのではなかったのですが、幼稚園の同じクラスでもあったので「幼稚園が終わってから2時間ぐらい預かってもらえないかな?と言われていいよと快く預かりました。その後も2週間に1度ぐらい頼まれることがあって、娘も一人っ子なので「家で一緒に遊べるし娘にも良いだろう」と思っていたのですが、

 

預かった子(Tちゃん)は、子供同志で遊ぶというより、私に対して甘えたがり、べったりもたれかかったり膝に乗りたがったりします。子供同志で遊ぶより私に相手になって欲しがります。それを見て娘が不安になって「私のママだからやめて!」とやきもちを焼くこともありました。「二人で遊びなね」と言って見ていても、楽しそうに遊ぶという訳ではなく、娘がTちゃんの遊びにいやいや付き合っているようにも見えました。

 

そして2週間に1度程度だった預かりが、1週間に1度5日に1度…と短くなって行き最初2時間ぐらいと言っていた時間もしだいに伸びて、夕飯の時間になってしまって、娘と一緒に食べさせる事もありました。

 

最初は「お互い様」だと思っていたし「困っているのなら助けてあげよう」と協力していたつもりだったのですが、しだいに感じた「預かってくれるのが当然みたいな態度に私がモヤモヤしてきました

 

Tちゃんが来れば、おやつやジュースも用意しなければならないし、お迎えが遅くなればご飯も食べさせなければならない、私が娘を預ける事は無いし預かってあげてもそれほど感謝もされない…。これって「お互い様」ではないし、自分だけ損しているような気がします。

 

主人に相談すると「Tちゃんママ、図々しいよね。嫌ならハッキリ断らなきゃだめだよ」と言われたのですが、私は押しに弱く、娘が意地悪されたら…とか、私が幼稚園で孤立したらイヤだな…と思うと、面と向かって断ることができません

 

ハッキリ言えない私が悪いとも思うのですが、当たり障りなく上手に断る方法は無いか?と悩んでいます。よろしくお願いします。

日本代表快進撃。なぜラグビーはこれほど人を熱くさせるのか?

対戦時の世界ランキングが2位のアイルランドに勝利した日本代表の快進撃で、盛り上がりを見せるラグビーワールドカップ。その戦いぶりを食い入るように観て、あることに気づいてしまったのは、メルマガ『8人ばなし』の著者の山崎勝義さんです。山崎さんは、選手たちがしている個性的な髪型やひげの形について、戦国武将に共通するものがあると、観る者の「血をたぎらせる」ラガーマンたちの「覚悟」に思いを馳せています。

ラガーマンのこと

テレビでラグビーを観る。開催中のワールドカップである。と言っても、ゲームの解説ができるほどに詳しいという訳でもないし、録画してまで観るほどに好きという訳でもない。ただテレビを点けた時にたまたまやってさえいれば最後までは観てしまう。それも食い入るように観てしまうという程度には好きなようである。

それにしても、これほどまでに観る人を熱くするスポーツはちょっと珍しいのではないか。勿論どのスポーツだって熱くはなる。だがラグビーの熱さは明らかに質が違う。うまく説明できないので比喩的表現に頼る他ないが、何か原始的な闘争本能を直接的に揺さぶられ、その結果として人間なら誰でも持っている(それでいて普段は隠された)本能がそれを構成する分子レベルで発熱する、といった感じである。これが「血がたぎる」というやつなのかもしれない。

思えば防具らしい防具をほとんど着けず、全力でのフルボディコンタクトをやってのける訳だから選手の士気たるや凄まじいと言う他ない。スポーツにおける肉弾戦の極致である。

誤解を恐れずに言えば、それはまさしくバトル(戦闘)である。ボールを前に進めるという目的がありながらボールを前に投げられないというルールもあって、その戦いは基本的には、敵陣に突撃しては戦線を押し上げ、そうしておいてまたさらに敵陣深く突撃するといった展開となる。戦闘そのものではないか。これで雨でも降って泥まみれの戦いともなれば猶凄まじい。

そんなラグビーを観ていて気付いたことがある。選手たちが随分と個性的な髪型やひげ型をしているのだ。本来そういったことに関して比較的抑えがちの日本人選手でさえ、まるで漫画か何かの登場人物のようなルックスなのである。かと言って、ラグビー選手が殊更エキセントリックという訳でも決してない。戦っていない時は振る舞いも話し方も紳士そのものである。実際、引退した選手は見た目も雰囲気もエキセントリックの「エ」の字すら見当たらないといったくらいに落ち着いた様子である。

とすれば、彼らのエキセントリックな髪型やひげ型は専ら戦闘用ということになる。ちょうど当世具足を身に付けた戦国武将の変わり兜のようなものである。この時代を越えた奇妙な符合はちょっと面白い。

実戦においては決して合理的とは言えないような恰好をわざわざしてまでやり通すエキセントリックさに一体如何なる意味があるのだろうか。それはおそらく戦闘時と非戦闘時の極端なまでのオン・オフを切り替えるための外部スイッチのようなものではないかと思うのだが、どうか。

もしそうなら戦士が戦うために整えるべきはまず恰好からなのかもしれない。そして極限を求められる状況にある時ほど、その恰好は重要な意味を持つに違いない。こんなふうに思う時、改めてラガーマンの勇気というものにまた「血がたぎる」のである。

image by: MAG2 NEWS編集部

なぜ日本では「スポーツで稼ぐことが不道徳」とされてきたのか?

東京五輪まであと1年を切り、ラグビーW杯が連日話題となっている我が日本ですが、ほんの少し前までは「スポーツで稼ぐのは不道徳」という意識が残っていたことも事実です。果たして、スポーツ真っ盛りの現代日本では、その意識は本当に変わったのでしょうか。今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では著者の梅本泰則さんが、新札の顔になることが決まった実業家・渋沢栄一の名著『論語と算盤』の内容を紹介しつつ、スポーツを通じてお金を稼ぐことの正しさを説いています。

スポーツと算盤

『論語と算盤』という書物があります。新一万円札の肖像となる渋沢栄一が書いたものです。

ご存知のように渋沢栄一は日本資本主義の父と言われています。明治時代に、今の日本経済の基礎となる500社の企業を立ち上げた業績は、驚くべきことです。実はその時代、道徳と商売は両立しないと言われていました。簡単に言えば、道徳心をもってお金を稼ぐのは無理だということです。

しかし渋沢は『論語と算盤』の中で、その考え方をきっぱりと否定しました。それどころか、道徳心の伴わない商売は成功しないとさえ言っているのです。

では、どうして道徳と商売は両立しないと思われてきたのでしょうか。

徳川以来、日本の道徳観は武士道をベースにしてきました。例えば、「正義」「廉直」「義侠」「敢為」「義教」「礼譲」といったもので、これらは今の日本でも生きています。そして、その道徳観の中には、武士は「損得勘定」を考えてはいけない、といったものがありました。ですから武士は決して商売はしません。

この道徳観は「論語」から出てきたようですが実は「論語」にはそんなことは書いてありません。正しい考え方と正しい行いをもって富を得るのは正しいことだと書いてあります。さらにいえば、自分の利益だけを考えるのではなく他人の利益を考えるのが正しい道だとも。

渋沢は、だからこそ道徳と商売は両立させなければいけないと訴えています。江戸時代の人たちはどこで誤解をしたのでしょうか。

■スポーツと算盤

さて、ここでスポーツのことを考えてみましょう。

日本のスポーツには武士道の精神が引き継がれていきました。日本のスポーツは武道がその源ですから、仕方がない面があります。

武士道においては、損得勘定を考えてはいけませんでしたからスポーツで利益を出すのは卑しいことだという感覚が定着していきました。ですから、スポーツとお金は相いれないものとされてしまったのです。ここには『論語と算盤』の考え方はありません。

そんな流れが明治以来、脈々と続いていきました。そのため、日本最大のスポーツ団体であるプロ野球にしても利益を出している球団はわずかです。実業団のようなアマチュアスポーツにいたってはなおさら利益を考えることはありません。スポーツで稼ぐのは不道徳だという意識があるからです。

ところが、最近ではその風向きが変わってきました。国は、スポーツを利益を生む産業として位置づけたのです。つまり、スポーツを通じて金を稼ぐことは正しいことだと宣言しました。

そのためのスポーツ行政を進めていく方向に舵を切っています。まさに『論語と算盤』と同じ考え方です。いわば「スポーツと算盤」言い換えてもいいでしょう。素晴らしいことですね。

そして今まで、スポーツで必死に稼いできたのは、スポーツ用品業界です。いよいよスポーツ用品業界の出番と言ってもいいでしょう。なぜなら、業界の人たちは稼ぎ方を知っているからです。そして、経営経験の豊富な人材をたくさん抱えています。さらには、スポーツそのものに精通しているではありませんか。そんな人材を、スポーツ産業界は積極的に活用するべきです。