ユニクロU着るならどんな風に?全品購入で世界最速レビューしてみた

TVや雑誌、単行本と各界から引っ張りだこの人気ファッションアドバイザーで、メルマガ『【最も早くおしゃれになる方法】現役メンズバイヤーが伝える洋服の着こなし&コーディネート診断』の著者として知られるMBさんが、ユニクロUの発売日にすべて買って・着て、世界最速の超特急レポートを書かれています。その中でも、MBさんが95点以上の高評価をつけたアイテムを厳選してご紹介します!

世界最速ユニクロU全型レポート!!「発売日に全型買って・着て・書いて・配信する超特急企画!!」

お待たせしました!!
いよいよ今年のユニクロU発売日となりました!!本日(2月1日)朝からユニクロ銀座店に並び大量購入して参りました。その後試着・吟味してこちら世界最速レポートをお届けしております。

2月1日当日ユニクロ銀座店で購入

総額26万円費やしています、多分全国一!!

タクシーの腹ん中はパンパンに…

ユニクロUは発売時に完売・欠品を起こすアイテムも多いので、すこしでも早く情報をお届けするため例外的にこのレポート部分だけ最速号外配信させていただきます。
ではさっそくいきましょう!!

総評 80点「攻めも守りも含んだ好コレクション」

ではまず今回の総評です。大変勝手ながら総評として今回は80点とさせていただきます。

ユニクロUも恒例定番になってきておりおそらく売れ筋が見えてきた感があるのでしょう。

「今回もコレをやらないと」
「この品番を作らないとクレームが来る」

など、回を増すごとにおそらく制約も増えてきているのではないかと推察します。どんなブランドもコレクションは回を重ねれば重ねるほど難しくなるもの。ユニクロおよびルメールさんの苦労が想像できます・・・。

しかしそんな中でトラックジャケットやミリタリーのセットアップなど、かなり攻めたアイテムもあるのが今回のコレクション内容。定番のミラノリブ半袖やシャツ類など守りのアイテムもあるものの、飽きさせまいとする面白いアイテムも十分揃っている。

多くの人を相手に商売をせねばならないユニクロという枠組みの中で最大限トレンドとおしゃれを表現し、多くの人に文化を拡散しようとする心意気を今回のコレクションでは特に感じました。

視点によっては良品悪品と玉石混交ではあるでしょう、しかしながらなるべく100人中99人が気に入ってくれるようにとする配慮が見え隠れしています。

先鋭的で尖ったルメールデザインとマス的でベーシックなユニクロデザインとが過去にないくらい最大公約数的に交差している様に思えます。

ただしもちろん不満点もあり、例えばシャツの素材、例えばパンツのシルエット、例えば小物のマンネリ感。そのため100点満点とはいきませんでしたが、個人的には十二分に満足できた内容ではありました。特にアウター類、パンツ類にアタリ品番が多かったのは嬉しい限り。

諸々言いたいことを好き勝手に書き散らしている大変失礼なメルマガではありますが・・・偉大なデザイナーであるクリストフルメールのプロダクトをたった3000円程度で手に入れられる機会を与えてくれたユニクロチームには敬意しかありません

その敬意を織り交ぜながら、感謝の気持ちを持ちながら、私なりの視点でレビューをさせていただきました。では是非読み進めてくださいー!!

評価 95点「控えめに言って最高クラスの出来」

テーラードジャケット 7,990円

思う以上に風合いが優れていたこちらのジャケット。控えめに言って「最高」です。ポリエステルとは思えないほど美しい風合いを持つコート。これは素材開発お疲れ様でした、ありがとうございましたと素直に言いたい。
見た目は高級ウールに近いツヤ感を持っています。「ツヤ感」と「テカリ」を混同してはいけませんが、ポリエステル素材の場合は光沢がついつい「テカリ」になってしまう。安ポリエステル素材のスポーティーで安っぽいテカリでジャケットを作ってしまうとまるで楽天市場で叩き売りされている格安粗悪品の様になる。ところが今回の場合ウールに近い鈍い光沢を持っており高級感満載

セットアップのスラックスを合わせればフォーマルシーンでもギリ使えるほどドレスライクです。

ネクタイとシャツを合わせてしまえば仕事でも使えそうでしょう??
黒やグレーも良かったのですが、光沢感がひときわ強かったネイビーを今回は選んでいます。
ジャケットはサイズMを買いました。ほんの少しゆったりめですが光沢感強めなのでややルーズに着ても大人っぽい印象があります。おすすめ。

「キメすぎ」にならないようにゴージラインを落としてルーズな印象にしたり、

ポケットをパッチポケットにしてワーク調にしていたりとカジュアルな要素をところどころで入れ込んでラフに見せてるバランスも素晴らしい。

コーディネート解説はまた来週に。

 

評価 95点「今期最高クラスにオススメ!!是非セットアップで」

ミリタリージャケット 6,990円

良い出来だろうなと思っていたけれど予想を上回る出来に。通常のミリタリー素材と異なり光沢感を少しプラス。シャツ襟のあるデザインも相まって大人なミリタリーアイテムになっています。これならベージュを選んでもやんちゃな印象にはなりにくい。

ユニクロは最近ミリタリーを作るのが上手になってきました。素材感を良質でツヤあるものにして、デザインをシンプルにすることで、カジュアルだけどドレスな要素をほんのり入れた大人な印象に仕立てる・・・理想的な使いやすいミリタリーアウターです。

来週詳しく解説しますが、今回あえて上下同じ素材でベージュカラーを選んでコーディネートしてみたのですが・・・素材感のツヤっぽさとシャツ襟・落ち感のあるテーパードシルエットなどのおかげでこんな組み合わせでもおしゃれが成立する様に。

薄い素材ですが安っぽさもゼロ。今期最高クラスにオススメです。

評価 120点「これぞ望んでいたマスターピース」

ポケッタブルトラックジャケット 4,990円

この発色は一体なんだろう。
通常のスポーツジャージのようなクッキリとしたビビッドカラーではなく少しくすんだ色で表現したのがこちら。ナイロンの自由な発色性をフル活用して、「派手色だけどやりすぎじゃない」程よい装飾性を実現させました。

元ネタは古着などで見かける70~80年代のウインドブレーカー。現代のジャージよりも太めの作りだけどメリハリのあるシルエットが特徴です。

ただルーズなだけの90年代風スタイルと違い、裾や袖先をキュッと絞ったデザインが特徴。そのためカジュアルなのだけれど、どこか大人っぽい印象に。

袖先・裾先・首回りなどは視線が止まる目立つ箇所。ここを細くすることでルーズな身幅や肩幅などから生まれる子供っぽさをカバーする役割があるわけです。(「メリハリのあるシルエット作り」は本年度最初のメルマガトレンドレポートにもあった通り今年のスタイル作りの特徴です!!)

首回りも高めに作ってありこれもまたドレスライクな印象。ルーズでカジュアルなシルエットだけどどこかほんのり大人っぽい印象がある色も派手で装飾的だけど、くすんだ色合いで決して派手すぎにはなっていない。このバランスは本当に凄い。商品画像を見て「こんな派手なもの着れない」とお思いの方も多いでしょうが、是非一度試して見てください。発色とシルエットのおかげで案外大人っぽく抵抗感なく着用できます

そして何よりこれをアンダー5000円で実現したのが本当に偉い。今のトレンドである「アンチノームコア」「装飾性」を伝えながらもノームコアになれたマス層にも抵抗がないバランスで実現している。より良いものを他人目線で実現させている。しかも挑戦できるように低価格で・・・。ハイブランドでも一流のデザイナーでもなかなか実現できない、優しく崇高な仕事ぶりだと思います。今買うべきはコレです。

私は全色Lサイズ購入しました。(当初銀座店は3色買いでしたが、事務所に戻ってから全色通販で買いました)

ノームコア的な白T、黒スラックスなどのスタイルにこれをひょいと載せるだけで今年っぽくなるでしょう。最高の出来です。

評価 95点「今年も変わらず良い素材、イエロー&ピンクが一推し!!」

ミラノリブクルーネックセーター(半袖) 2,990円

いいですねえ〜これも事前予想通りでしたが、配色が綺麗だったので5点UP。

密度が高く美しいツヤのあるニット素材。これだけ高級感ある素材ならばイエローなどビビッドな色で遊んでも大丈夫。思い切ってイエローやピンクを選ぶと良いでしょう。白黒もおすすめですが、ノームコア的スタイルに飽きた人は是非ビビッドカラーを。

もちろん私は全色購入しています。Lサイズ。

 

評価 100点「最高の出来、今年もマストバイ」

ワイドフィットタックテーパードチノ 3,990円

前回もあったアイテムですが、ややウエストのゆったり感が強くなり、テーパードがきつくなっている印象がある。ウエストがゆるく、裾が細いメリハリのあるシルエットは体型難を抱える日本人にぴったり。事前評価で書いた通りです。

素材はチノ風のものですが、通常のチノよりもハリが強く、クッションが出にくい素材になっています。そのためスラリと綺麗な細身のシルエットが崩れることがない。しかもタフで耐久性が高く、イージーケア。3990円でコレが買えるのは奇跡じゃなかろうか。

今回黒もおすすめですが、ピンクベージュカラーも面白い。

黒系のトップスに合わせても春らしい印象になる。
メンズは春でも黒系のトップスやアウターを選んでしまいがちで、季節感の迷子になるもの。そんな時こんな明るめカラーのパンツが一本あると春らしさを作りやすいでしょう。膨張色であるベージュカラーでも、綺麗にテーパードしている細身シルエットだけにあまりルーズにはならない。

2/3号はユニクロUコーディネート特集

ルメールが手がける世界最高峰のデザインを200%最大限に活用するには「着こなし力」が必要。モノの力に着こなしを加えて一気に三段抜かしで「上級おしゃれ」になっちゃいましょう。あなたがレベルアップするチャンスは今です。
というわけで来週(2/3配信のメルマガ)はコーディネート徹底攻略「ユニクロU着るならこんなふうに」をお届けします!!お楽しみに!!

※2/3に配信された「ユニクロU」の着こなし術をもっとお知りになりたい方は、2月中にメルマガをご登録いただければ、2/3号を含む1ヶ月分のメルマガを「初月無料」でお読みになることが可能です。この機会にぜひご登録ください。

中国の犠牲者が続々。途上国を蝕む「一帯一路」のやりたい放題

中国が提唱する現代版シルクロード構想「一帯一路」。「着々と進行中」とも「息切れ寸前」とも伝えられていますが、その真相はどこにあるのでしょうか。先日、一帯一路構想に乗り国土開発を進めるカンボジアを視察してきたというジャーナリストの高野孟さんが、自身のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』で、当地で見た思いもよらない光景を紹介しています。

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2019年2月4日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

荒々しい中国資本主義の「一帯一路」戦略──カンボジアで見た思いもよらぬ光景

中国や東南アジアで手広くビジネスを展開している友人の案内でカンボジアを3日間、視察した。カンボジアはASEAN-10の中でも国力的には下位にあって、人口は第7位の1,600万人、GDPは第8位の223億ドル、1人当たりGDPは第9位の1,390ドル(2017年推定)ではあるが、近年はGDP年率7%ほどで成長し続けていて、活気に満ちている。とはいえその活気を吸い尽くしているのはどうやら中国で、その「一帯一路戦略の光と陰のコントラストがカンボジアでこそよく見えるのだという。

実際、カンボジアはタイ、ラオス、ベトナムと国境を接するインドシナ半島のヘソなのである。

シハヌークビル経済特区

首都プノンペンから南西に国道4号線を230キロ、3時間半かけて走ると、シハヌークビルの港町に達する。この港は、カンボジア唯一の海洋港で、しかも水深のある良港である。というだけでなく、1953年にフランスの支配から脱した後にシハヌーク殿下が真っ先にこの港を建設し、それを見下ろす山上のホテルをも自ら企画し設計を指導もして「インディペンデンス・ホテル」と名付け〔そこに私共も宿泊した〕、殿下のそれらの行跡を記憶するために旧市名コンポンソムをシアヌークビルに改めたという、町そのものがカンボジアの独立を象徴する記念物なのである。

ところがここ数年の内に、そこがカンボジアの中国への従属を示す一大拠点に変貌してしまうという酷いことが起きた。

“従属”と言っても、もちろん悪いことばかりではない。港から12キロほどの4号線沿いに2008年から建設が始まった「シハヌークビル経済特区(SSEZ)」は、カンボジアと中国との政府間協定に基づいて中国の官民が全面協力し、計画面積1,113ヘクタールの広大な敷地に最終的には300社従業員8~10万人小学校まで備えた一大工業都市を作り上げようとするもので、現在までに敷地の約半分が整備され、110社が入居もしくは準備中である。その9割は中国企業。職種は繊維・縫製、靴・鞄、家具・木工などが多い。

実はカンボジア全土には、経済特区が47カ所もあってサービスを競っているが、その中でこのシハヌーク経済特区はダントツの規模と企業数を誇っていて、それはこれを何としても成功させて「一帯一路構想のランドマークに仕立てよう」という習近平主席とフン・セン首相との合意によるところが大きい。港のすぐ近くには日本のODAによるシハヌーク港経済特区」が2012年に開所したけれども、面積は25分の1、入居企業は日本からの2社のみで、ゲートに管理人もおらず半ば廃墟化しているのとは、天と地の違いである。

恐らく日本の場合、外務省と現地大使館は有償資金協力を出しただけで満足で、出来た特区が巧く活用されているかどうかには関心がない。後のことはJICA辺りに委ね、JICAとて自分が作ったものではないし、閑散としていても自分の懐が痛む訳でないから何もしない、問い合わせがあれば答える、ということなのではないか。それに対して中国の場合は、政府間協定の下で江蘇省無錫の民間開発企業が全面出資し、まずは自分の地元の企業に働きかけて進出を促し事業として成功させようと必死に取り組むから、初めから意気込みが違う。日本のお役所仕事というのは、国民の税金を使って国の恥を晒しているようなものなのである。

カジノ&ホテルの乱立

ところが困ったことに、「一帯一路」構想に乗って進出してくるのは繊維や靴の工場だけではない。それより遥かに凄まじい勢いで、中国の不動産業とカジノ産業とがシハヌークビルに殺到し、静かな海浜リゾートだった田舎町は下品極まりないギャンブル街へと変貌しつつある。我々が到着したのは夜も22時近い頃だったが、建ち並ぶカジノ&ホテルにはケバケバしいネオンが煌めいて、超ミニスカートのお姉さんや黒服のお兄さんがたむろし、玄関には制服に警棒の逞しい警備員が構えているという異様な光景が広がっていた。いまこういったカジノ&ホテルはいくつあるのかを尋ねると、まだ市内の数十カ所で突貫工事が続いていていくつになったか分からないけれども、昨年末で86軒になったことは確かであるらしい。

こうなると当然治安も悪化して、中国人同士の喧嘩や撃ち合い、強盗、誘拐、麻薬売買などの闇の犯罪が広がる。また中国人とカンボジア人との抗争もあり、昨年11月にはカンボジア人の10代の青年3人が中国人を襲撃して逮捕される事件が起きた。

安倍官邸が統計不正キーマンの厚労省官僚を即座に更迭した理由

日を追うごとに与党の旗色が悪化する観のある厚労省の統計不正問題。国会での野党の追求にも政権サイドは防戦一方ですが、この一連の状況を新聞各紙はどのように伝えているのでしょうか。ジャーナリストの内田誠さんが自身のメルマガ『uttiiの電子版ウォッチ DELUXE』で詳細に分析した上で、問題の本質追求を試みています。

「統計不正」問題、新聞各紙の伝え方

ラインナップ

◆1面トップの見出しから……。

《朝日》…「野党「政府、解明をブロック」」
《読売》…「休業補償 7月追加給付」
《毎日》…「追加給付工程 急場しのぎ」
《東京》…「関東地銀8割 手数料増」

◆解説面の見出しから……。

《朝日》…「統計不正 政権逃げ腰」
《読売》…「アベノミクス 影響巡り攻防」
《毎日》…「厚労省の『統治』問題視」
《東京》…「厚労省 報告遅れの連鎖」

ハドル

国会の審議が熱を帯びてきました。もちろん、統計不正問題です。安倍首相はスケジュールの合間にレクの連続なのでしょう、既にヘロヘロの状態。辛うじて精気を保っているふうに見えました。閣僚は野党の追及をかわそうと、わざと見当違いの答弁を繰り返したりしていて、到底、正面から問題を受け止める姿勢とは言えません

各紙、色々書いていますので、きょうも「統計不正」です。

真相解明を妨害する政府

【朝日】は1面トップで衆院予算委の審議に関する記事と追加給付に関する記事。関連で2面の解説記事「時時刻刻」、4面は国会質疑の焦点採録、14面社説。見出しから。

1面

  • 野党「政府、解明をブロック」
  • 統計担当の前幹部招致を与党拒否
  • 追加給付 11月から 雇用保険

2面

  • 統計不正 政権逃げ腰
  • 衆院予算委 実態解明進まず
  • 野党、招致拒否を批判
  • 「アベノミクス偽装」にも照準
  • 与党は政府対応を「宣伝」
  • 厚労相擁護し官僚に矛先
  • 行政監視しない与党は論外

14面

  • 統計不正解明
  • 政権与党の本気を疑う(以上、社説)

uttiiの眼

1面トップは、見出しが「野党政府解明をブロック』」という刺激的なもの。閉会中審査には政策統括官として出席し答弁していた大西康之氏を更迭したことの意味は、まさしくこの予算委で野党の質問に晒させないがため。政権は、万が一にも、大西氏が官邸からの圧力や自身の忖度を口にすれば大変なことになると恐れての「人事」であり、与党が参考人招致にも応じないという頑なな態度を取っている理由も、簡単に想像がつくというものだ。

もう一つ、1面には「追加給付 11月から」という見出しも躍っている。ここには、雇用保険の過少給付に対する「埋め合わせ」としての追加給付が、9ヵ月も先にならないと始まらないという意味が隠れているのだろう。統計不正によって過少給付となった人は延べ2,015万人。そのうち、雇用保険の失業給付に関わる人は1,942万人と圧倒的な多数を占める。その中でもおそらくは圧倒的多数を占める「受給が既に終わっている人」に対しては、4~10月に対象者を特定する作業を行い、判明した住所とそれ以前に分かっている住所に送付、受け取り口座を指定してもらってから振り込むという手順になっている。サラッと「対象者を特定する作業を行い…」などと書いたが、この作業は「消えた年金問題の時の復旧作業に次ぐ難事業で、住所が分かっていない人は1,000万人もいる。《朝日》は、「追加給付」の大宗が、難事業を経て行われるこの人たちに対する給付だという点を捉え、「11月から」と報じているわけだ。

2面「時時刻刻」は、予算委員会での追及についての分析。野党は大西康之前政策統括官の招致拒否を責め、また麻生財務相の「鶴の一声」で賃金の伸びが大きくなるような工作をしたのではないかとの疑惑の指摘(安倍氏は「できるわけがない」と否定)など。

与党側は小泉進次郎氏が、政府対応の説明の呼び水になる質問や閣僚らへのエールを繰り出す始末だったという。

野党質問の時の様子を国会中継で一部見たが、厚労相の答弁ぶりは特に酷いように思った。ほぼ答弁拒否に近いものまであった。

中国の好きにはさせぬ。米が対ロ関係悪化を承知で阻止したいもの

2月1日に行われた米国の「INF条約から正式離脱」という一方的ともとれる発表はロシア側の反発を強め、米ロ関係悪化は避けられない状況となっています。これを受け国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんは、自身の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で、INF条約を巡る米ロの攻防や、今このタイミングでトランプ大統領が米ロ関係悪化を受け入れてまで阻止したい「中国」というもう一つの脅威について、詳細に解説しています。

アメリカがINF条約から離脱する理由

アメリカ・トランプ政権がINF条約からの離脱を宣言しました。

INF離脱、NATO「全面的に支持」 ロシア対抗措置を警告

毎日新聞 2/2(土))11:53配信

【ワシントン会川晴之、モスクワ大前仁、ブリュッセル八田浩輔】

 

トランプ米政権は1日、ロシアとの中距離核戦力(INF)全廃条約からの離脱を正式に発表した。ロシアの条約違反を理由にしており、北大西洋条約機構(NATO)も米国の決定を「全面的に支持」する声明を発表。一方でロシアは反発を強め、対抗措置を警告した。

今回は、これについて考えてみましょう。

INF条約ってなんですか?

まず、基本から理解しましょう。INF条約って何でしょうか?「中距離核戦力全廃条約(Intermediate-range Nuclear Forces、INF)」のこと。1987年にアメリカとソ連の間で締結されました。背景は?「FNN PRIME2018年10月21日」に、フジテレビ解説委員 能勢伸之さんの解説が載っています。

1976年、旧ソビエト連邦は、米ソ戦略核制限条約(SALT II)で、三段式SS-16大陸間弾道ミサイルと共通コンポーネントを使った二段式の中距離弾道ミサイルSS-20を就役させた。最大射程は約5,000kmとされ、5,500km以上とされる大陸間弾道ミサイルの範疇には入らない。従って、戦略核兵器には当たらず、当時の戦略核制限条約の範疇外であり、同条約で生産や配備に制限を掛けることができない兵器だった。

なんかよくわかりませんね。射程距離5,500km以上は、「大陸間弾道ミサイル」(ICBMに分類されます。米ソ冷戦時代、ICBMは、両国を完全破壊することができる。それで、第一次戦略兵器制限交渉が行われ、1972年に締結されました(SALT1)。

ところが、ICBMつまり5,500kmよりも短い射程のものは制限がない。つまり中距離核ミサイルは、いくらでもつくれる。そうなると、たとえば、アメリカの同盟国であるNATO諸国日本などが危険にさらされます。で、どうしたか?

米本土には届かないが、米の同盟国・NATO諸国や日本には優に届く。これは、米国が同盟国に約束してきた拡大抑止“核の傘”の信頼性を損なうものだった。そこで、NATOは1979年、米本土ではなく、NATO欧州諸国に配備すれば、ソ連に届くパーシングII準中距離弾道ミサイルとトマホーク巡航ミサイルの地上発射型グリフォン巡航ミサイル・システムの開発と配備、そして、ソ連と交渉を行うという「二重決定」を1979年に行った。
(同上)

一方で、「俺たちも中距離弾道ミサイルを配備するぞ!」と脅しつつ、交渉のテーブルに引き出したと。結果は?

米ソがINF条約に署名したのが、1987年11月8日。結果は、中曽根首相の主張通り欧州に限定せず、米ソ(後にロシア)は、射程500kmから5,500kmの地上発射弾道ミサイルと巡航ミサイルを全廃することで合意。
(同上)

めでたく中距離核戦力全廃条約」(=INF条約締結となったのであります。

【動画】アクション映画?走るトレーラーの車内から男性が出て…

アクション映画のワンシーンなどで、トレーラーの車外に掴まって移動するシーンなどがある。持ち手があろうとも怖くてなかなかできることではない。

こちらの動画では、とあるトレーラーが前方を走っていたのだが・・・

 

 

画面右側のオレンジ色をしたトレーラーに注目。

しばらく普通に走っていたが、なんと助手席の窓から1人の男性が出てきた!

アクション映画のように、そのまま荷台の方へ・・・というわけではさすがにないのだが。

外に乗り出した男性は後ろの方に手を伸ばし何かを回収した。どうやら作業で着る安全ベストを取り忘れていたようだ。

いきなり車外に人が出てきたら、見ている方はびっくりしてしまうだろう・・・!

 
(※↓詳しくはコチラへ)
参照・画像出典:YouTube(Viral Press)
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)

 

記事提供ViRATES

今、直面する「6回目の大絶滅の危機」を人類はどう回避すべきか

アフリカで700万年前に登場した人類。猛獣におびえていたか弱い生物種は、今や地球を破壊しようとするまでに至っています。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では森林インストラクターの神座侃大さんが、自身の取り組む自然保護活動の中で感じた環境の変化から、生態系維持に人々はもっと危機感を持つべきと訴えています。

目をそらすことのできない、地球の危機

ボランティアで約40年にわたって森林を守り続ける神座さん。自然とともに生活してきた神坐さんは、そうした知見に基づいて、「人類は滅亡の危機に瀕している」と警鐘を鳴らし続けています。

一人でも多くの人に環境問題に関心を持ってほしいと語る神座さんの話に耳を傾けてみてください。

国家百年の計 神座侃大(森林インストラクター)

本業である糸屋の経営の傍ら、これまで私は約20名の仲間とともに毎月1回、埼玉県所沢市周辺を中心とする約9ヘクタール2万7,000坪の雑木林の再生活動に取り組んできました。最初は市所有の雑木林の管理を委託されていましたが、私有の9ヘクタールの雑木林が荒れ放題だったために、仲間とともにその再生に努めるようになったのです。

まず不要な木を伐採し雑草を取り除きコナラの木を中心とした林に戻していきます。当初、植生は40種類程度でしたが、手入れを行ったことにより日光の当たり方が変化し、もともと土壌の中に埋まっていた種が芽を出すようになって、いまでは250種類を超えるようになりました。

1年1年の変化は僅かでも、20年以上、黙々と手入れし続けていることで、都市部にありながら雑木林が見違えるように再生したことを実感しています。

(中略)

一方で、雑木林に長年いると、自然環境の変化をいち早く察知できるようになりました。

例えば、埼玉県には県の蝶であるミドリシジミが生殖していますが、ミドリシジミの幼虫が食するハンノキが減少すると、ミドリシジミの姿も減少しました。

他にも、水質が綺麗な地域にしか生息しないブヨなどの生物も急激に減少しています。これは水質が汚れている証であるにも拘らず、一般の住民たちにとっては「ブヨに刺されるよりはいなくなるほうがありがたい」という程度の認識です。

このように私たちの身近なところで確実に環境は汚染されているのです。

地球上に生活する何万種という生物たちは、互いに手を取り合い、食物連鎖を繰り返しながらピラミッド状の生態系を築き暮らしていることはご存じのとおりです。

社長が裸の王様になるのは、悪い報告を集める仕組みがないから

経営管理や利益創出などの力をつけ、経済的に自立するためにその土台となるマネジメントを徹底的に学ぶメルマガ梅木駿太のマネジメント塾』の著者の梅木さんが、悪い報告を意図的に集めることの意義と方法を解説されています。

悪い報告を意図的に集めるのはなぜか

有名なハインリッヒの法則によると、1件の重大事故の背景には同種の軽微な事故が29件あり、その背後には300件の異常があるそうです。

ただしハインリッヒさんの論文を読むと、その数字は少しズレるかもと言っていますが。そんな細かいことはさておき、つまり事故まで至らずとも、自分または自社にとって都合が悪い情報は溢れているということです。

そしてこの悪い情報(予期せぬ失敗)は、イノベーションに向けて大変重要な価値を持っています

ドラッカーも「イノベーションと企業家精神」にて、予期せぬ成功だけでなく、予期せぬ失敗も吸い上げ、冷静に分析することの重要性を説いています。

しかし社員が自分にとって、不都合な情報を報告しないのは当然です。「報告しなさい!」「なんで言ってこないんだ!」と言っても社員は動きません。そこには心理的安全性がないからです。

だからこそ仕組みルールに基づく風土づくりが必要です。
責任は一切追及しない
失敗の責任は社長上級職にある
という風土です。

悪い報告には500円を支給する企業もあります。

また叱る時には人間性を否定されるようなことは言わず、「ことを叱るようにしている企業もあります。

人間性を否定されると消極的になりますが、
「問題なのは自分ではなく、自分がやった”こと”だ」
と割り切れれば報告もしやすくなりますね。あとお金にもなれば。そしてそれが分析されて未来に活かされれば。

その他にも、月に2回行う戦略会議のうち1回を都合の悪いもの、計画を下回ったものだけを扱うようにしている企業もあります。

このような仕組みがなければ、都合の良い、聞こえの良い情報しか集まってきません。結果的に、社長自身は全てを把握していると勘違いし、裸の王様になってしまいます。これでは正しい決定ができませんね。

「全てを知る覚悟を持って正しい決定をするのか、それとも裸の王様になるのか。」

大声あげたら恥かく?専業主婦の年金が不公平ではない決定的証拠

サラリーマンや公務員の配偶者にして専業主婦の方に対する年金について、「不公平だ」という声が聞かれることがあります。「それは言ってしまえば感情論」とするのは、無料メルマガ『年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座』の著者・hirokiさん。hirokiさんは今回、その根拠について詳しく解説してくださっています。

サラリーマンや公務員の専業主婦(主夫)の年金はよく批判されるが、感情的な面が多い

よくサラリーマンや公務員の専業主婦の年金というと、年金保険料を払わなくても将来貰えるからズルい!って言われますよね。専業主婦というと家事や育児だけに専念というイメージがありますが、パートとかアルバイトのような基本的には厚生年金に加入しない短期労働者(主に年収130万円未満の場合)をひっくるめてそう呼んでいます。このような人を国民年金第三号被保険者と呼ぶ。

ちなみにそのように年金保険料を支払わなくても年金に反映するようになったのは昭和61年4月からであります。その前までは、サラリーマンや公務員の専業主婦というのは国民年金に加入する必要は無くて、加入してもしなくてもいい任意の加入でした。将来、国民年金が欲しければ任意で加入して納めてくださいねという事。

昭和36年4月から他の年金制度に加入してない人は、全員国民年金に加入させる事にしたが、サラリーマンや公務員の専業主婦というのは厚生年金や共済年金にある程度守られているので別段に強制的に国民年金に加入させる必要は無いだろうと。ちなみに学生(定時制、夜間、専門学校、通信等は強制だった)は負担能力が低いだろうという理由で、こちらも任意加入とされた。厚生年金には配偶者が居れば配偶者加給年金として保障するし、厚生年金受給者が亡くなってもその後は配偶者には遺族年金として保障されるからです。厚生年金や共済年金(共済に配偶者加給年金が導入されたのは昭和61年4月から)は世帯ひっくるめて面倒を見る年金だったわけです。

ちなみに配偶者加給年金は配偶者が65歳までのものという認識が強いですが、昭和61年4月になるまでの旧制度は厚生年金受給者に一生付くものだった。今現在も配偶者と死別や離婚するまで、ずーっと配偶者加給年金が付いてる人はいます(特に大正15年4月1日以前生まれの人とか)。だからサラリーマンや公務員の専業主婦をわざわざ国民年金には強制加入にはしなかった。