中国が南シナ海で“蛮行”を繰り返す理由は「孫子の兵法」か?

南シナ海周辺の滑走路建設やベトナム漁船への体当たりなどで、世界中から非難を浴びている中国。なぜ、中国は対外的に悪い印象を与えるような行為ばかり繰り返しているのでしょうか? 戦略学者の奥山真司さんは、自身のメルマガ『日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信』で、中国が「孫子の兵法」を利用し、あえて混乱を呼ぶような行動に出ている可能性があると指摘しています。

中国戦略思想の究極の理想とは?

おくやまです。

さて、新年になっても中国をめぐる問題は冷めやらず、とりわけ南シナ海情勢混沌としてきていることはみなさんもご存知の通りです。目立ったところでは、以下の2つのニュースが大きいでしょう。

南シナ海:ベトナム漁船、体当たり受け沈没 中国船か(毎日)

南シナ海、制空権確保狙う…中国の試験飛行

南シナ海に関しては、古典地政学の観点からいえばニコラス・スパイクマンの「アジアの地中海」という概念が参考になることはこれまでにも何度か触れた通りです。

ここで、私が注目したいのは、中国が南シナ海で戦略的に何を狙っているのか、という点です。

これに対する答えがあるとすれば、それは「中国の夢」、もしくは恥辱の百年」を経ての「国土回復運動」(レコンキスタ)ということになるでしょう。

つまり現在の中国は、それが歴史的に正しいかどうかに関係なく、彼らの感じる「失われた祖国の土地を取り返したいという感覚(や世界観)でこのような対外拡張的な行動に出ているとも言えるのです。

ところがそこから下の階層の話になると、外から見ているわれわれに混乱が生じてきます。

なぜならルトワックが拙訳「自滅する中国」の中でも解説していたように、実際の国家の行動としての戦略・戦術レベルでの行動は、周辺国の反発を呼ぶものであるため、むしろ「自滅的なもの」であるからです。

たとえば今回のような無理やりな滑走路建設というのは、対外広報的にも最悪で、アメリカを含む周辺国や世界的にも「中国は侵略的な国家だというイメージを拡大しかねませんし、実際に拡大してます。

ではこのような戦略を行っている北京側の担当者たちは、このような誤解されるようなメッセージを外に発信していいと本気で思っているのかというと、これもまた微妙。というのも、世界の中国ウォッチャーたちには、中国が対外政策や外交を内部闘争の延長として行っているとする見解も有力だからです。

私もその見解に同意する部分はあるわけですが、戦略学的に「孫子の兵法」を学んできた人間として一言そこに付け加えたいのが「無形」という概念です。

新成人が関心のあるニュース第2位は「少子高齢化」…広がる負担感

総務省統計局の発表によると、平成27年1月~12月の1年間に新たに成人に達した人口(平成28年1月1日現在20歳の人口)は121万人で、前年と比べると5万人の減少となったそうです。

これは、政府がこの推計を開始した昭和43年以降で、新成人の人口がもっとも多くなった昭和45年の246万人と比べると半分以下の数字です。新成人の人口は、平成6年の2度目のピーク以降は減少傾向がつづいていますが、国立社会保障・人口問題研究所によると、こうした傾向は今後も続き、平成37年には新成人は110万人を下回ると予想されるとのことです。

出生率の減少傾向とリンク

当然といえば当然のことですが、このような新成人人口の減少傾向と、日本における出生率の減少傾向はリンクしています。

昭和50年に2.0を下回って以来、減少傾向がつづく国内の出生率は、厚生労働省の人口動態統計によると、平成26年の時点では1.42まで下降しています。政府はこうした事態を受け、出生率を1.8まで上昇させることを目指した「子育て支援策」の実施を掲げていますが、進む少子高齢化への不安な気持ちは、今年の新成人へのアンケートにもあらわれていました。

新成人と「超高齢社会」

株式会社マクロミルが、今年成人式をむかえる全国の新成人を対象におこなった「2016年 新成人に関する調査」では、日本の未来について「明るいと思う」と回答した新成人は33%と3年連続で減少する結果となり、これからの日本の政治についても77%が「期待できない」と回答していました。また、「関心のあるニュース」は何かという質問では1位が「テロ」(44%)、2位が「少子高齢化」(42%)という結果となっていました。

世界保健機構(WHO)や国連では、人口における65歳以上の高齢者が占める割合である「高齢化率」が7%を超えた社会を「高齢化社会」、14%を超えた社会を「高齢社会」、21%を超えた社会を「超高齢社会」と定義していますが、日本は平成19年の時点ですでに超高齢社会となっており、総務省の発表によると、平成27年には総人口における高齢者の割合は26.7%まで増加しているそうです。

同省では、超高齢社会がもたらす課題として、働き手の主力とされる15歳以上65歳未満の「生産年齢人口」の減少や、社会保障費の拡大、介護負担の増大などをあげていますが、これらは新成人をはじめとする若年層に重くのしかかる課題ともいえるでしょう。

先日、安倍首相の国会答弁における「パートで25万」という発言が物議を醸しましたが、こうしたたとえ話でさえ批判される背景には、貧困や最低賃金の問題と、出生率や介護の問題はつながっています。

たとえば、誰もが安心して子育てをできる収入が得られることは出生率の増加に深く関わってきますし、介護業界における人手不足の問題には「低賃金・重労働」といわれる労働条件の過酷さが大きく関係しているのです。

世界でも類を見ないといわれる「超高齢社会」が加速する日本においては、最低賃金の引き上げや労働環境の改善などの対策によって、若年層へのこうした負担や重圧をいかに軽減するかということも、後回しにできない大きな課題といえるでしょう。

<参考>
2016年 新成人に関する調査<マクロミル調べ> PR TIMES

新成人人口は121万人 総務省統計局

出生率の増加を目指す子育て支援 !第2期政権で目指す家庭の「子育て支援」と「消費活性化」 出生率1.8は現実的? Mocosuku

超高齢社会の現状 総務省「平成25年版 情報白書」

 

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寒すぎる、今日は鍋だ!という人に板前が勧める「かぶらみぞれ鍋」

関東でも降雪が見られ、冷え込みが一段と厳しくなってきました。こんな時期には体の芯からあたたまるお鍋が食べたくなります。今回の無料メルマガ『おひとりさんが健幸的に食べるシンプル調理の和風レシピ!』では 、健康効果もバツグン、かぶらのみぞれ鍋を紹介しています。

サワラのかぶらすりおろしみぞれ鍋

gatugatu佐藤です。

今回は、鍋。「根菜などをすりおろして入れる、みぞれ鍋」を伝授します。

やっぱり、冷え込みが強烈になってくる1月、2月に鍋を食うのが最もおすすめ。極寒からポカポカ温まる感覚をしみじみと感じられますからね。なので、冷え込む時期になるまで鍋料理をとことん公開するのをじっと待っていました。

みぞれ鍋』。雪見鍋とも言ったりしますが、一番のオーソドックスは、大根をすりおろして入れるみぞれ鍋。あなたも一度はどこかで目撃したことがあると思います。

大根おろしを鍋に入れると出し汁が半透明の状態になります。大根おろしが出し汁にもろもろ浮いた状態。それが、霙(みぞれ)に似ていることから「みぞれ鍋」と名が付きました。

今回、私がおすすめしたいみぞれ鍋は、「かぶら」のみぞれ鍋。以前も同じ鍋を伝授したかもしれませんが、大根より香りがよくあっさりで食えるので何度でもおすすめしたい鍋ですね。

で、この「かぶら」、関東方面では「カブ」と言うようですが、香りがよくて美味しいだけでなく、ちゃんと健康効果があります。一番はでんぷんの消化を高めてくれる酵素、「アミラーゼ」を含んでます。または、「ジアスターゼ」ともいいます。

これ、すりおろすとさらに効果的。すりおろすとかぶらの細胞膜が破壊され、中に監禁されていた酵素もドバドバ大量にあふれ出てきます。そのまま食ってしまうと細胞外の酵素だけが吸収され、細胞内の酵素の多くは、まんま体の外に排出されます。その差は2~3倍です。

食材でその差はもっと出たりします。が、酵素は、熱に弱い。上記の効果を最大限に引き出したい場合はすりおろして生で食うのが一番です。鍋で食う場合でも、すりおろしたかぶらを上にのせるだけにして、激熱の出し汁にあまり触れないよう工夫すれば、大きい効果が期待できると思います。

それから、「かぶら」は、むかしから胃腸や風邪に薬効があると重宝されてきました。江戸時代の有名な書物に「消化をたすけ、気持ちを穏かにし、口の渇きを癒し、痰を除き、咳を止める」など、効果があると記されているのもその証拠の1つですね。

で、今回のかぶらみぞれ鍋は、サワラを主役にしました。青魚ですが、臭みが少なくあっさり味のみぞれ鍋と好相性です。

作り方も簡単!私がゴリ押しする「基本の鍋出し汁」1211の割合の出し汁に、シンプルな白菜、白ネギ、水菜の鍋野菜を、サワラと一緒にぶち込んで焚いて、すりおろしかぶらを最後にダ~っと入れるだけ(「基本の鍋出し汁」1211の割合の出し汁の詳しい作り方はこちら

サワラが、パサパサ食感にならないよう、短時間で焚くので気軽に作れます。

「サワラのかぶらすりおろしみぞれ鍋」は、店で、お客さんに提供した記憶はないのですが、”まかない”では、数十回は作ってます。濃い味を好むアルバイトの若い学生にも「美味しいです!」と言わしめたあっさりみぞれ鍋のレシピ、説明します!

 

【材料】(1人前)
サワラ切り身(なべ用)…150g(4~5切れ)
白菜…150g(大1枚半)
白ネギ…30g(3切れ)
水菜…30g(1株)
人参…薄い輪切り3枚
かぶら(中)…1/4個

【鍋出し汁】
「出し汁12:みりん1:薄口醤油1」の割合
水…360cc
みりん…30cc
薄口醤油…30cc
カツオ出しの素…2g
(約30cc入るお玉で水12杯、みりん1杯、薄口醤油1杯と計った分量です)

※ 鰹削り節でとった鰹出し汁を使う場合は水の分量が”鰹出し汁”になります(360cc)。

「カツオ出しの素」はいりません。

サワラ切り身、なべ用を準備して下さい。ガッツリ150gです(骨なし)。

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◎野菜はすべて流水で綺麗に洗って水気を切っておきます。

 

1.かぶらは、1個の1/4を皮をむいておろし器ですりおろします。

回しながらすりおろすと、細かい滑らかなおろしになります。

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2.白菜は、半分に切って5~6等分に切ります。

厚みのある茎は小さく、薄い葉の部分は幅を大きく切って、できるだけ熱の通りが均一になるようにします。

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3.白ネギは根元を切り落として、1cm幅の7cmくらいの長さで斜めに切ります(3枚)。

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4.人参は、太い部分を極薄の輪切りにします(3枚)。

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5.水菜は特に念入りに水洗いして、土などを流しておきます。

4cm幅で5~6等分に切ります。葉のほうは若干大きめに。

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6.1人鍋に【鍋出し汁】の水と調味料を合わせます。

人参が熱が通りにくいので鍋出しを合わせたと同時に入れます。火をつけます(強火)。

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7.沸騰してきたら、白菜、白ネギをぶち込みます。

白菜は、茎を下に葉を上になるように入れます(葉のほうが熱の通りが早いので)。

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8.続けてサワラも白菜の上にぶち込みます。

中火にして2分~2分半焚きます(サワラは焚きすぎるとパサパサした硬い食感になるので焚き過ぎないようにします)。

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9.サワラに熱が通り、白菜、白ネギが柔らかくなったら、水菜を入れます。

火を止め、”かぶらおろし”中央に入れたら完成です!

※ 人参、水菜が上にくるようにすると美味しそうに見えます。

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かぶらを買い置きして「かぶらおろし鍋」がすぐに作れるようにしてください!

 

【書評】デキる人の預言は実現する。あなたの10年先の働き方は?

「現在の激しい社会の変化を考えると、これからはひとつの組織に一生面倒を見てもらうという働き方は終わる」と語るのは、『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者・土井英司さん。今回は、これからのキャリアの考え方について、とても勉強になるという1冊を紹介しています。

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藤原先生、これからの働き方について教えてください。』藤原和博・著 ディスカヴァー・トゥエンティワン

こんにちは、土井英司です。

「デキる人の予言する未来は、大抵実現する」。

これは、土井が高校生の頃、父親から聞いた言葉です。半信半疑になりながら、いろんな本を読んできましたが、いまはこれが正しかったことがよくわかります。

梅棹忠夫さんが「情報の文明学」で書いた通り、情報産業の時代が到来しましたし、堺屋太一さんが「団塊の世代」で書いた通り、コンビニが全盛となりました。そしていまわれわれは、20年前にビル・ゲイツが予言した通りのインターネットライフを謳歌しています。

もちろん、細部における違いはありますが、デキる人の予言の大枠は実現するのです。

本日ご紹介する1冊は、これから10年先の働き方について、元リクルートフェロー、教育改革実践家でベストセラー作家の藤原和博さんが予言した1冊。

自身、リクルートで部長職、メディアファクトリー創業、ヨーロッパ駐在、同社フェロー、都内で義務教育初の民間校長、大阪府知事特別顧問、武雄市アドバイザーなど、さまざまなキャリアを歩んできた著者だけに、キャリアに対する多面的な見方が参考になります。

なかでも象徴的だったのは、30~40代がピークの「富士山型一山主義」ではなく、人生の後半に複数ピークがある「八ヶ岳型」を目指せという話。

社会の変化が激しく、個人が長寿化する時代、複数の仕事を組み合わせてキャリアを考えるという著者の思想は、とても勉強になります。

拉致問題を「政治利用」してのし上がった安倍総理の罪と罰

大きな話題となっている、北朝鮮の拉致被害者・蓮池薫氏の実兄、蓮池透氏が著した『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』。メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』では本書の内容を引きつつ、拉致問題を利用しのし上がった安倍総理の不誠実さと外交戦略の稚拙さを厳しく糾弾しています。

波紋呼ぶ蓮池透氏の「安倍晋三と冷血な面々」への告発

蓮池透の12月新刊『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(講談社)が大きな波紋を呼び起こしている。

蓮池は、言わずと知れた拉致被害者=蓮池薫の実兄で、「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会家族会)」の元事務局長・副代表として一貫して運動の先頭に立ってきたシンボル的なリーダーである。その彼が、2002年9月の小泉純一郎首相の訪朝以来13年4カ月にも及ぶこの問題の全過程を振り返りつつ、自分自身の恥をさらけ出すことを厭わずに運動内部の矛盾や政府の対応の不誠実を赤裸々に描いたのだから、話題にならないわけがない。

もちろん彼の意図は、単なる暴露や告発にあるのではない。

弟が帰国してから13年余り、拉致問題は一向に進まず、人々の記憶から風化しているように感じる。反発を覚悟の上、話題になるように強い題名にした。「冷血な面々」には私も含まれる。拉致被害者は高齢化していて、一刻の猶予も許されない

(1月14日付東京新聞インタビュー)

という切羽詰まった思いからのことである。端的に言って、何かと言えば「経済制裁」強化の一本槍で相手が膝を屈してくるのを待つだけという事実上の無為無策の連鎖を断ち切って、いかにして戦略的な知恵を絞って対話と交渉による現実的・具体的な解決の道筋を軌道に乗せるかが喫緊の課題であり、運動側、政府、マスコミだけでなく国民皆が蓮池の身を挺しての問題提起を真剣に受け止めるべきであると思う。

拉致を「政治利用」してのし上がった安倍

書名からも分かるように、拉致問題を利用するだけ利用して実は拉致被害者を見殺しにしてきた「冷血な面々」の筆頭として、安倍が名指されている。

小泉訪朝に同行した当時の安倍官房副長官は、拉致問題を追い風にして総理大臣にまで上がり詰めた。この第1次安倍政権で講じた手段は(第2次内閣を含めて)、北朝鮮に対する経済制裁と拉致問題対策本部の設置、この2つのみである

世間では北朝鮮に対して当初から強硬な姿勢をとり続けてきたと思われている安倍首相は、実は平壌で日本人奪還を主張したわけではない。この事実は、本書の特別対談でも、ジャーナリストの青木理氏が明らかにしている。安倍首相は拉致被害者の帰国後、むしろ一貫して、彼らを北朝鮮に戻すことを既定路線として主張していた。弟を筆頭に拉致被害者たちが北朝鮮に戻ることを拒むようになったのを見て、まさにその流れに乗ったのだ。そうして自分の政治的パワーを増大させようとしたとしか思えない

いままで拉致問題は、これでもかというほど政治的に利用されてきた。その典型例は、実は安倍首相によるものなのである。まず、北朝鮮を悪として偏狭なナショナリズムを盛り上げた。そして右翼的な思考を持つ人々から支持を得てきた。アジアの「加害国」であり続けた日本の歴史の中で、唯一「被害国」と主張できるのが拉致問題。ほかの多くの政治家たちも、その立場を利用してきた

(P.52~54)

ここで言及されている特別対談での青木の発言とは……。

振り返ってみれば、拉致問題を膠着状態に陥らせた最大の責任は安倍さんにあると思うのです。そもそも彼は何をしてきたのか。日朝会談を実現に導いたのも、金正日に拉致を認めさせて謝罪させたのも、彼の仕事ではまったくない。日朝首脳会談後の北朝鮮バッシングムードを煽り、それに乗っただけです

会談時には「金正日が拉致を認めて謝罪しなかったら席を蹴って帰国しましょう」と安倍さんが小泉首相に直言した、などという妙に勇ましい「武勇伝」ばかりが喧伝されたけれど、そんな発言が本当にあったかも怪しい。田中均さんに聞いたら、はっきりとは否定はしないのですが、「そんな発言は記憶にない」という。「金正日が拉致を認めて謝罪しなかったならば平壌宣言など署名できない、そんなことは会談に関わっていた全員の共通認識だったから、あらためていう必要もない」ともいっていました

しかし、安倍さんは日朝首脳会談を跳躍台として、政界の階段を一気に駆け上がった。以後も「対話と圧力」といいながら、対話のルートすら作ることができず、やってきたことといえば北朝鮮への圧力をひたすら強め、勇ましい発言を繰り返すばかり。……拉致問題を最も政治的に利用したのが安倍さんだといっても過言ではないと思います

(P.268 ~270)

私も同意見である。

世界に1つだけの花よりも、それを育てた「花屋」が一番偉いのか?

早くも今年1番のビッグニュースになりそうな「SMAP解散危機」騒動。1月18日夜、レギュラー番組「SMAP×SMAP」は番組内容を急遽変更し、生放送で騒動後初のメンバー自らの口によるメッセージを放送しました。しかし、「解散はしません」と明言したわけでもなく、かえって騒動の「深い闇」を想像させる、ファンにとって腑に落ちない放送内容でした。なぜ、彼らは自らの考えを具体的に、はっきりとテレビで話すことが出来なかったのでしょうか。メルマガ『上杉隆の「ニッポンの問題点」』の著者でジャーナリストの上杉隆さんは、彼らが沈黙せざるを得なかった「暗い宿命」について、その真相を明かしています。

SMAP「解散騒動」 メンバーが何も話せない本当の理由

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1月中旬、SMAP解散というニュースが日本中を駆け巡った。NHKはトップニュース扱いで報じ、共同通信や時事通信も速報を流した。

アイドルの解散がニュースを占拠する……、平和な日本、なによりである。

さて、そのSMAPがこれまでのアイドルの境界を超えたスーパーグループであることに異論を挟むつもりはない。

バラエティや司会業などの他分野へのアイドルタレントの本格的な進出は、おそらくSMAPの5人が先駆けだと言っても言い過ぎではないだろう。

しかし、自由な言動で、ひとつの時代を変えて来たとみえる、現在40歳代(香取慎吾さんは38歳)の彼 らが、今回の解散騒動に際しては、何一つ、自らの意志を発信できないというのは一体どういうことだろうか。

圧力か、自主規制か、それとも大人の事情か?木村拓哉さんがラジオで発言した通り、「いまは言えない」というのが限界なのだろう。

実は、この解散騒動の問題の本質は、ここにある。

SMAP解散の是非について、私自身は特段の感想を持ち得ない。

もちろん、かつてはメンバーの番組にも出演し、同時代に、同じテレビメディアで働いて来た同じ40歳代としては、彼らがずっと活躍していくことは喜ばしい限りだ。

さらにいえば、16年前のニューヨークタイムズ時代に、ジャニーズ事務所の取材を長期間にわたってやってきた私からすれば、こ こでは書けないが、彼らやまた周囲の苦労も、他のメディア人よりも知悉し、ずっと理解しているつもりでいる。

そんなスーパーグループの彼らが自由に発言できない理由は、芸能プロダクションとテレビの不適切な関係にある。

いまや黒い利権と化したその大きな力が、40歳(香取慎吾さんは38歳)を超えた大人のアイドルですら沈黙させるのだ。

芸能プロダクションがタレントを縛るのは、何もジャニーズ事務所に限ったことではない。もとより、興行として発展してきた、日本の芸能が背負って来た「暗い宿命」のひとつといえるだろう。

業者からの脅しも表面化。「電力自由化」の不都合な真実

あまり報じられてはいませんが、集合住宅で電力自由化絡みのさまざまな問題が起きていることをご存知でしょうか。メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』の著者である廣田信子さんは、サービス開始の4月までにマンションの一括受電の契約を取ろうとする業者の動きが加熱しすぎて、脅しまがいの事例も発生していると警鐘を鳴らしています。

電力の完全自由化を前にして

こんにちは! 廣田信子です。

4月からの完全電力自由化(個人が好きな会社から電気を購入できる)に向けて、各社の宣伝合戦が激しくなっています。

昨年の記事で、「マンションの一括受電の電力の完全自由化」について書いたときは、まだ、どんな商品が生まれるか読みにくかったのですが、この5か月で大きく変わりました。

実は、4月の電力自由化までにマンションの一括受電の契約をまとめたいという一括受電を扱う会社の営業が激しくなっているようで、暮れにいくつか相談がありました。

今は各戸が既存の電力会社(関東なら東京電力)と契約しているので、一括受電に切り替えるにあたって各戸に東京電力との契約を解除してもらえばいいのですが(全戸の契約解除は、決して簡単なことではありませんが…)、しかし完全自由化になって、各戸がばらばらに、他のサービスとセットで電力購入の契約を結ぶようになると、解約がより難しくなります。

それで、3月末までに何とか一括受電に切り替えたいという動きが、これまで一括受電を検討してきた管理組合で起こっているのだと思います。

現時点では、やはり一括受電の方が電気料金の削減効果は大きいようですが、以前にも書いたように、10年~15年変更できないという縛りがあると、本当に今の段階で切り替えていいのかどうか迷うのも致し方ないと思います。

私が気になったのは、総会の特別多数決議で一括受電に切り替えると急に決まったが、個人的には、完全自由化を前にした今の段階で、契約を切り変えたくないと承認の印を押さない人に対して、一括受電の業者が、「印を押さないと管理組合が裁判を起こしますよ。裁判になったら、あなたが負けることは判例でも明らかで、損害賠償を求められることにもなりかねないですよ」と脅すよう話をしているという相談が続いたことです。

何度も言っていますが、こういう全員の承認が必要になるようなことは、合意形成に時間を掛ける必要があります。3月までに切り替えたいからと急いでも難しいのです。ましてや、こんな脅しのような話をしたらこじれるばかりです。

一括受電の業者の言う判例というのは、2010年11月29日の横浜地裁の判例を、都合の良いように解釈したか知識がないためにそう思い込んでいるかだと思います。

親日家デビッド・ボウイ、欧米の日本文化への考えを変えた? BBCなど日本との関係を報道

世界的に著名なミュージシャンであるデビッド・ボウイさんが10日死去した。69歳だった。氏のアーティスト活動では、その中性的な美貌を生かしたビジュアル面での表現も大きなウエートを占めた。ステージでの衣装やパフォーマンスに関して、歌舞伎などの日本文化がインスピレーションを与えていたと英BBCなどが伝えている。氏と日本の関係には浅からぬものがあったようだ。

若き日の歌舞伎や能との出会い

BBCは「デビッド・ボウイの日本流への熱情」と題する記事で、氏と日本との関係を詳しく描き出している。氏は親日家としてよく知られ、自身のステージ・パフォーマンスに日本文化の要素を数多く取り入れた、とBBCは伝える。

ボウイさんが初めて日本文化を知るようになったのは、歌舞伎や能といった伝統芸能を通してのようだ。氏が20歳前後の頃、イギリスの舞踏家リンゼイ・ケンプ氏の下でダンスとマイムを学んだが、BBCによると、ケンプ氏は伝統的な歌舞伎の様式に大きな影響を受けていた。誇張された身振り、手の込んだ衣装、人目を引くメーキャップ、「女形」の存在などである。

ボウイさんはこのケンプ氏から日本文化について初めて紹介された。服飾史家のヘリーン・ティアン氏は、ボウイさんと日本のファッションについての文章の中で、「ケンプこそが、ボウイに、日本文化、演劇、演劇の音楽や身振り、女形を初めて紹介した人物だ」と語っている。米国際公共放送(PRI)が伝えている。

アジアニュースサイトのアジアン・コレスポンデント(AC)によると、ケンプ氏は、能と歌舞伎についての本を用いて、ボウイさんに日本の演劇の伝統的手法について教えたそうだ。ボウイさん自身、1960年代にリンゼイ・ケンプの下で学んだということが、自身のキャリアのターニングポイントになったとインタビューで語っていたそうだ。

70年代の氏のビジュアル・イメージ作りに山本寛斎氏が大きく貢献

デビッド・ボウイについて、人々は彼の1970年代の著しく創作的な時期を最も強く記憶に留めていくだろう、とACは語る。この時期、同氏は、現代大衆文化に最も長く残るイメージのいくつかを生み出したが、最も記憶に残るボウイの初期のビジュアルの多くは、日本にルーツをたどることができる、とACは語っている。

例えば、ボウイさんはあるアルバムのジャケットで、顔にカラフルな稲妻を描いているが、ティアン氏は、ここに歌舞伎のメイクの影響を見ている(BBC)。

この時期のボウイさんにビジュアル面で大きな力を与えていたのが、日本人ファッションデザイナーの山本寛斎氏だった。両氏は1970年代に初めて知り合った。初めての対面で「私たちは即座に親密になった」と山本氏はファッション誌「エル」のインタビューで語った(AC)。山本氏は、2人があれほど強い親近感を持った理由ははっきりと分からないが、「私たちの間で共鳴する何かがあった、国籍や性別を超えた何かが」と語っている(BBC)。

ボウイさんについて、山本氏は、「音楽とファッションの両方で自己表現するすべを知っていた人だった」「そういう人は、最近ではそれほど珍しくないかもしれないが、彼は両方ともやる先駆者の1人だった」と語っている(BBC)。

山本氏はボウイさんから依頼を受け、ツアー衣装を制作した。ティアン氏は、ボウイさんの美しい中性的な容姿が山本氏のデザインのユニセックスなスタイルに合っていた、と述べている(BBC)。

山本氏のアバンギャルドな着物と、歌舞伎にインスパイアされた「たやすく引きはがせる」衣装が、ボウイさんの中性的なビジュアルを確かなものとし、ロックンロールの歴史において最も記憶に残るイメージのいくつかを創造するのに役立った、とACは述べる。ティアン氏は、ボウイは歌舞伎の「早変わり」の技術をステージで用いた最初の欧米人アーティストだったと述べている(BBC)。

BBC、ACは記事中、写真で山本氏のデザインした衣装を紹介しているが、それらは歌舞伎の衣装や、着物など、日本の要素を取り込んだものだった。ある衣装には、ボウイさんの名前が「出火吐暴威」と当て字で書かれている。

男女の性差の橋渡しと同時に、東洋と西洋の橋渡し

PRIによると、ティアン氏は、ボウイさんが中性的なビジュアルを前面に押し立てていたことに注目し、そこに「女形」の影響を見ているようである。ティアン氏は、日本文化では、ボウイさんにそれほどの影響を与えたこの中性さというものは、普通のことだった、と語っている。つまり、ボウイさんのスタイルは、日本人にとって受け入れやすいもので、そのためもあって日本での人気が高かった、という見立てのようだ。

また、ボウイさんが日本的な要素を取り入れたことを、日本人はオマージュとして受け取ったということをティアン氏は語っている(PRI)。昨今、同氏のような立場を取るアーティストは、文化盗用、すなわち異文化を自らの用途のために盗用するものだとして非難されるかもしれないが、日本では決してそんなふうに見られなかった、とティアン氏はBBCで語っている(こういった異文化の「つまみ食い」を非難する姿勢は、日本人には縁遠いものに思われる)。

日本でのボウイ人気は非常に高かかった。BBCは、日本では彼は今でも崇拝の的であると語っている。ACによると、ボウイさんは日本で初めてのツアー中に急速に有名になったという。その後の10年で彼は13回日本を訪れた。日本はボウイさんの音楽が世界で2番目に売れる国となり、母国イギリスでの売り上げをしのいだ。(1位はアメリカ)

ビジュアル系バンドなど、日本のミュージシャンたちにも、ボウイさんは大きな影響を残した(AC)。また、ティアン氏によると、ボウイさん以後、日本の衣装やメイクを取り入れる欧米のミュージシャンが頻出したそうである(PRI)。「実際、ボウイが、欧米での日本文化とファッションの理解を一新した張本人であると言っても、多大な飛躍にはならないだろう」とティアン氏は語っている。

このように、ボウイさんが東洋と西洋の橋渡しを行う存在となったことについて、ティアン氏は「ボウイは究極の外交家兼アーティストになるべくして生まれた」と語っている(BBC)。

(田所秀徳)

 

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25%の外国企業が猛反対。スペイン・カタルーニャが独立で失うもの

そもそものカタルーニャ州の独立問題は願望の発端は18世紀初頭のスペイン王位継承戦争にまで遡ります。独立反対票が賛成票よりも上回り過半数をこえるものの、州議会選挙では独立を支持する政党が優勢となっている中、プッチデモン州知事が誕生。独立に反対する3800社以上の企業がすでに撤退しましたが、なかなかわかりづらい独立問題の争点を、スペインの政治経済に詳しい現地在住の白石和幸さんにわかりやすく解説してもらいます。

カタルーニャ州独立を嫌い3,839社が既にカタルーニャから撤退

2015年927日にカタルーニャ州議会選挙独立を支持する3政党過半数の議席を獲得した。

119日には州議会はカタルーニャの独立に向けての歩みを開始する為の動議を賛成72:反対63で可決させた。

この先、30日以内に州政府はカタルーニャ憲法制定の準備と社会保障及び財務を担う機関の創設を進めるための法案の起草が予定されるというものだ。

以上の過程が新しい州知事が議会で選任される以前に進めらたのだった。

しかし、州知事の議会での信任を得るべく過半数には2議席が不足

その鍵を握っているのが独立支持3政党のひとつ民主統一党CUP)であった。

CUPは知事候補に指名されているマス現州知事の続投を「彼は汚職の容疑がある」として支持せず今月1月もマス州知事を続投させる為の交渉が続いた。

が、CUPはそれでもマス州知事を支持しないと言明。

その影響で新たに州議会選挙が実施される可能性は強くなっていた。

カタルーニャ州はこれまで5年間に4度の州議会選挙をしているのである。

州民そして州議会議員の間でも新たに選挙をせねばならなくなるという状況にうんざりしていた。

そんな状況の中でマス州知事に代わる彼のクローン的人物を知事候補にした。

それをCUPは承認。

そこで遂に112日にプッチデモン州知事が誕生した。

独立したい願望の発端

そもそも独立したいという理由はどこから生まれたのか以下に説明しよう。

18世紀の初頭のブルボン家ハプスブルグ家スペイン王位継承戦争でハプスブルグ家に味方したカタルーニャ自治領はブルボン家が勝利したことによって自治権を失なったことが現在の独立気運の端を発するのだ。

そして戦後40年続いたフランコ独裁政治によってカタルーニャは政治的そして社会的に抑圧を受けた。

それらが、カタルーニャ人の特にブルジョア層独立気運を高める要因となった。

そして、現在に至ってスペインの財政難のしわ寄せが影響してカタルーニャ自治州も財政悪化

特にカタルーニャ州はスペインのGDP20%を担っているのに、スペイン中央政府からの交付金の額がそれに相当しないという不満がこの不況下でカタルーニャ政府で問題視された。

その一方、ラホイ首相はカタルーニャ地方の特異性に充分なる理解がなく、寧ろその特異性を無視しようとする動きもあった。

それがまたカタルーニャの独立気運はより高めた。

ここで読者が留意すべき点がある。

前述の州議会選挙では独立支持政党に投げじた票は1,910,075票で47.8%独立反対は1,915,727票で52.2%という結果が出ていることである。

即ち、独立反対派の方が投票数では過半数なのである。

しかし、州選挙のシステム上から独立支持派の3政党の議席数が72、反対派の4政党の議席数が63という結果になったのだ。

独立反対派が多い理由はカタルーニャには1950年代から他の地方からの移民が住みついた。

そして、彼等多くはカタラン人という前に、スペイン人であるという意識が強いのだ。

更に、多くの企業経営者も商いの50%はカタルーニャ以外の地方との取引から成り立っており、独立する意味を感じないのである。

【実話】携帯を壊したがためにヒドい目をみた元天才子役の悲しい物語

踏んで壊れてしまった携帯の修理をお願いしようとショップに持っていったという、元天才子役にして現フリーターの黒田勇樹さん。携帯保証サービスに入っていた黒田さんは、意外とすんなり新品に取り換えてもらえる……ハズでした。いったい彼の身に何が起こったのか、自身のメルマガで、そのやりとりの一部始終を公開しています。

日常「クレーム初め」

踏んで壊れた携帯を、ようやく時間が取れたのでドコモショップへ修理に

前にも書いたかもしれませんが、この携帯、子供の頃からの契約なので名義が母

何をするにも名義の人の許可が必要で、なんとも手続きが面倒臭くなるのですが、それはこちらの事情なので我慢してやるしかない。

問題は携帯保証サービス

5000円ぐらいでどんな故障であっても本体を新品と取り替えてくれるサービスなんですが、今回それを使ったところ、

同じ機種の在庫がないので、同等の機種と交換します」

つって、発売時期が同じという3機種ぐらい提案されて、お兄さんの話聞きながら機種選んだんだけど、使ってみるとどうにも使い勝手が悪いので(ちょっとアプリをインストールするとメモリが足りないと出ちゃう)、ドコモショップに、このエラーの消し方を聞きに行ったら、それは保証サービスの管轄、って電話を渡されて保証サービスの窓口と話したんだけどクレーム対応」をされてしまって、俺は「エラーを消す方法」を聞いているだけっつっても「申し訳ありません」とか「契約者様本人でないと、これ以上のご案内は」とか話を聞いてくれない

元コールセンターのお兄さんからすると「明日誰かが電話すればいいから、今はとりあえず電話を切らせればいいや」という態度が見え見えのクソ対応

「一般的にこういうエラーが出るときはどうすればいいかの対策を聞きたいだけなので契約者である必要はないし、謝罪も必要ない」とハッキリ説明しても平謝り。

しばらく粘ったら「操作のご案内は別の部署なのでおつなぎします」。

…まあ、どうせそうなると思ってたんだけど転送され技術的なコールセンターへ。