またも潜り込む竹中平蔵。岸田政権「新しい資本主義」の大ウソを暴く

岸田首相が成長戦略の1つとして掲げる「デジタル田園都市国家構想」。内閣官房HPによれば、「地方からデジタルの実装を進め、新たな変革の波を起こし、地方と都市の差を縮めていく」とのことですが、疲弊しきった地方をデジタルで救い起こすことは可能なのでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』では著者でジャーナリストの高野孟さんが、岸田首相が「引用元」とした大平正芳内閣の「田園都市国家構想」の概要を紹介するとともに、優れた思想性を高く評価。さらにその構想に「デジタル」の文字を冠しただけの現政権の姿勢を軽佻浮薄と切り捨てています。

 

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2021年11月29日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

日本政界を覆う「哲学の貧困」の深刻/例えば「デジタル田園都市構想」の浅薄極まりなさ

岸田文雄首相の旗印は「新しい資本主義」で、その中核をなすのは「デジタル田園都市国家構想」であるらしい。

「新しい資本主義」は、これまでの岸田の発言を見る限り「成長と分配の好循環」を実現することで、そうだとすると「古い資本主義」とは、日本では、中曽根康弘の国鉄・電電公社の民営化で始まって小泉純一郎=竹中平蔵コンビの郵政民営化などによって全開させられ、そしてアベノミクスにも引き継がれた、何でもかんでも規制緩和、民営化、対外自由化で資本のやりたい放題を招いた「新自由主義」ということになるだろう。

「新自由主義」によって荒廃した経済社会を修復するのが「新資本主義」だと言われても、何のイメージも湧かない。前者によっても一向に経済は成長せず、むしろ経済の格差と社会の分裂が深まったのを反省して、今後はもっと「分配」を重視するという程度のニュアンスしか伝わってこない。

しかも、その「新資本主義」を実現する中核が「デジタル田園都市国家構想」だと言うのだが、これがまた、大平正芳首相が1980年に打ち出した「田園都市国家構想」とは似ても似つかない浅薄極まりないもので、それを象徴するのが「デジタル田園都市国家構想実現会議」のメンバーに「新自由主義」の張本人である竹中平蔵=慶應大学名誉教授がちゃっかり潜り込んでいるという事実である。

「成長と分配の好循環」とは?

成長と分配の好循環では、「分配の原資を稼ぎ出す『成長』と次の成長につながる『分配』を同時に進めることが新しい資本主義を実現するためのカギ」だと、10月26日の「新しい資本主義実現会議」第1回会合に経産省が提出した資料が述べ、それを詳しく説明した図を提示している(図1)。

成長の牽引力は科学技術とりわけデジタル新技術で、地方の活性化もこれで行うことから「デジタル田園都市国家構想」とも繋がる。これで投資や消費が増え、企業の収益増、個人の所得増、国・自治体の歳入増になれば「分厚い中間層の(再?)構築」が可能となり、次への成長力が生まれる――と、まあ、都合のいいことだらけの机上の空論で、問題の焦点である「どうしたらこの好循環が動き出すのか」についてはこの図からは見えてこない。

先の総選挙では、野党は「分配なくして成長なし」と言い、それに対して与党は「成長なくして分配なし」と言ったが、これだけでは水掛け論のようなもので、だから経産官僚は「成長と分配を同時に進めることがカギ」と引き取って収めたのだろう。しかし結局、与党も野党も経産官僚も「日本経済は成長すべきである」という大前提の下でニュアンスの違いを競っているだけではないのか。

いずれにせよ、岸田の言う「新しい資本主義」の新しさとは何なのか定義が不明である。

 

クーポン支給に事務費900億のナゼ。10万給付にチラつく“利権”の影

自公両党による協議の結果、現金とクーポン券5万円ずつの支給となった18歳以下の子供への10万円給付。しかしその事務費、殊に900億円にも上るというクーポン支給に係る費用については、野党などから強い批判の声が上がっています。この問題を不透明にしている原因は、どこにあるのでしょうか。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では著者で米国在住作家の冷泉彰彦さんが、「よく考えるとハッキリしないポイント」を3つ挙げ各々について分析・考察。その上で、クーポン支給とすることで現金のみの給付とコストが数百億も違うという点に疑問符をつけています。

※本記事は有料メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』2021年11月30日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

 

10万円給付の事務費用はどうして高額なのか

今、岸田政権が強引に実施しようとしている「18歳以下の子どもへの10万円相当の給付」ですが、結局は現金とクーポンの両建てということにきまりました。

年内の12月に5万円の現金を、来年2022年の春頃に5万円相当のクーポンが支給されることのようです。問題は、その事務費用がどうなるかです。

どうやら、現金だと安く済む一方で、クーポンになると事務費用がかかると言うことが判明し、野党が騒ぎ出しています。一体どう言うことなのでしょうか?

まず、11月26日の時点ですが、財務省は、現金で10万円を一括で支給した場合の事務費用は約312億円、クーポン支給についての事務費用は約900億円と説明していたと報じられています。この時点で野党議員は「2回目をクーポンにすることで900億円ぐらい余計にかかる」と批判しています。

これを裏付けるように、29日に行われた立憲民主党の会議に出席した内閣官房の担当者の説明では、「クーポン支給をした場合の事務費用は967億円」で、クーポンではなく「現金で一括支給した場合の事務費用は、約280億円」になることが明らかになったとされています。こうした経緯から、野党は、政府が複雑な給付手法をとったことが事務費の増大を招いた、と批判を強めています。

この問題ですが、まるで政府が「外注先の業者など」に対して「巨額の中抜きを許している」とか、「その利権のためにクーポンにしたのか」などというニュアンスでの批判がされています。ですが、よく考えると次の3つの点がハッキリしません。

1つ目は、純粋な手数料の問題です。銀行振込には手数料がかかります。その一方で、クーポンにしても手数料がかかると思います。デジタルであれ、紙であれ、クーポンを発行して回収するのは手間ですから、一般的に数%の手数料が取られるはずです。例えば学用品に特化した1万円の金券クーポンを発行して、利用者がこれを使って買い物をしたとして、1万円はその小売店には行きません。数%の手数料を差し引いた金額が決済されるはずですが、仮にその手数料を国が払うのであれば、その金額は相当になります。

今回は銀行振込についての手数料が300億円と言うのですが、18歳以下の人口というのは1,900万人ぐらいいるので、所得制限に引っかかる人が100万として、トータル1,800万件とします。仮に1件200円の振り込み手数料だとすると、36億円になるので、これは300億円に含まれると思います。

そうなるとクーポンの部分は、例えば5万円の2%でも1,000円ですから、1,800万件となると180億円、3%だと270億円ということで、かなりの金額になります。万が一、手数料の取引条件で相当に高額の手数料が乗っているのであれば、是正が必要です。

 

電波オークション、ドコモは「肯定」も楽天・三木谷社長が「大反対」のワケ

現在、日本では携帯電話の利用に必要な周波数の割当には、比較審査方式を用いていますが、この割当方式を検討する会議でNTTドコモがオークション方式に前向きな姿勢を見せたと伝えられ、それに楽天の三木谷氏が「大反対」と噛みつきました。今回のメルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』では、著者でケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さんが、ドコモと楽天それぞれの事情を解説。もし、オークション方式を導入するのならば、総務省との“なあなあ”を許さないルール作りが必要と訴えています。

 

NTTドコモが電波オークションに前向きな姿勢──楽天・三木谷社長が「大反対」と噛みつく

電波オークションが騒がしくなっている。事の発端は11月16日に総務省で開催された「新たな携帯電話用周波数の割当方式に関する検討会(第2回)」において、NTTドコモの井伊基之社長が「価格の透明性や将来の需要の変化への柔軟性をもったオークション方式を、今後の割り当ての方針として検討することは価値がある」と前向きな姿勢を示したのだ。

この件を翌日、日経電子版が報じたところ、噛みついたのが楽天モバイル・三木谷浩史会長だ。Twitterで「電波オークションは、NTTドコモなど過剰に利益をあげている企業の寡占化を復活するだけで、最終的にはせっかく下がってきている携帯価格競争を阻害する『愚策』だ。NTTドコモなどにとっては当然資金力に物を言わせて新規参入、競合排除するには漁夫の利だろうね。弊社として大反対」と声を上げたのだ。

確かにピュアなオークションを行えば楽天モバイルは相当、不利な立場に追い込まれるだろう。11月26日に楽天グループは12月2日に3000億円の普通社債を発行すると発表していたりと、とにかく楽天モバイルの設備投資に金がかかっている状態だ。

今後、楽天銀行の新規株式公開を通じた資金調達も計画しているようだが、3キャリアとネットワーク品質で互角に戦うにはまだまだお金が足りないのは間違いない。かつてのソフトバンクのように有利子負債は膨らむ一方であり、新たに周波数を獲得するのにオークションで、さらに大金が必要になるなんて、考えたくもないだろう。

確かに総務省による、周波数割り当ての審査がキチンと機能してきたことはあまりないというのが実態だ。2005年には新規参入組に割り当てたら、ソフトバンクは新規割り当ての電波を諦めボーダフォンを買収してしまうし、アイピーモバイルは計画を遂行できずに断念。残ったイー・モバイルも最終的にはソフトバンクに買収されるという、総務省の大愚策ともいえる周波数割り当てもあった。

これまではどのキャリアも電波オークションに対しては慎重な姿勢を示してきた。というか、どちらかといえば、本心では「反対」だろう。ただ、NTTドコモとしては今年、楽天モバイルに割り当てられた東名阪以外の1.7GHzにおける審査方法に納得がいっておらず、かなり根に持っていると思われる。明らかに楽天モバイルに有利な、恣意的な審査基準となっており、出来レースで周波数帯を持って行かれたことが悔しかったのではないか。

 

第2次安倍政権の置き土産?10代20代が自民党に投票する意外な理由

先の衆院選におけるマスコミ各社の出口調査で、比例区の投票先として10代20代の有権者の40%以上が自民党に投票していたと伝えられ、60代までは、若年層ほど自民党を選択していたという傾向が現れていました。なぜ、若者が自民党を支持するのでしょうか?メルマガ『石川ともひろの永田町早読み!』著者で、小沢一郎氏の秘書を長く務めた元衆議院議員の石川知裕さんは、2012年からの第2次安倍政権による地道な教育改革が原因との独自の見解を披露。そうした動きに反応できずにきた野党の鈍さも指摘しています。

 

若者が自民党を支持する原因/文部科学大臣ポストを牛耳った派閥とは

なぜ若者は自民党を支持するのか。第2次世界大戦後、若者は政府や社会の体制について疑問を持った。戦争に導いた政治家や財界などすべての権力者に対して。だからこそ、権力に対する反発心が大きく、60年安保、70年安保などの闘争が繰り広げられた。だが、その後、学生運動は下火となった。

理由として、

  • 結局、生きていくためには仕事をしなければならず、学生運動を行っても社会が変わらなかった虚無感
  • 武装闘争が非現実的路線だと悟ったこと
  • バブル時代が到来したこと

などが挙げられるだろう。それでも、2009年の民主党政権発足まで若者は非自民の割合が多かった。改革志向、アンチ権力という気風が強かったと分析できる。

若者の自民党支持が強くなったのは2012年の第2次安倍政権以降の教育改革にあると思う。教科書検定を強化し、戦争への反省より国家観を強く持たせる教育改革を推し進めた結果なのではないかと思う。

実際、ここ10年間の文部科学大臣は、林芳正氏(現外務大臣、岸田派)を除いて、すべて清和会(安倍派)が牛耳ってきた。こうした地道な教育改革が若年層を自民党支持へと変えさせたのではないだろうか。

野党はこうした動きに対してあぐらをかいてきた。日教組の組織率は低下し、いまや教育現場への足掛かりも失いつつある。令和の時代にどういう教育を推し進めるのかを党として議論していくべきだ。

 

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たった2割の「ダメ社員」に合わせた社員教育が会社の成長を止める

会社を成長させるために必要なのは社員教育であることは間違いありませんが、実は教育をする人材を間違えている場合があるようです。今回の無料メルマガ『飲食店経営塾』では飲食店コンサルタントの中西敏弘さんが、 ご自身がコンサルティングしている企業の実話を紹介し、効果的な社員教育の方法について解説しています。

会社を成長させたいのなら、今すぐ、地道な社員教育から始めよう!

会社が成長するには、社員の成長は欠かせないわけで、そのために、「人材教育」に力を入れている会社は多いのではないかと思います。そして、その支援を僕は多くの会社で携わせていただいております。

ただ、教育だけが僕のコンサルティングではありませんが、「人材教育」の支援を行う中でいつも思うことが次の2つです。

1.すぐに結果を欲しがる
2.社員の下部層に視点を向けがち

まず、1.の「すぐに結果を欲しがる」に関しては、教育が継続しない、教育に力を入れない、社長さんほどこのことを話します。「結果がすぐにでないですよね?」と。

教育は、社員の中に土台を作り、その土台の上にひとつひとつ知識を積み上げていく地道な作業になるので、なかなか結果は出ません。“すぐに結果を出す”教育をすることはできますが、それはあくまで「小手先のノウハウ」を伝えるだけであり、僕からすればそれは教育とは思っていません。

目指すは、「社員一人一人が、自分自身で考えて行動し、色々な面で成果を出す」ことです。

自分で考えて行動するためには、土台つくりが大切であり、土台となる「意識、行動面の考え方」などを各社員の頭、心に根づかせることがすごく重要となります。

そのために、人としての行動のあり方や考え方などを浸透させるだけでなく、それ以上に、理念やクレド、行動指針を時間をかけながら(ここが大事!)浸透させるさせることで土台ができていきます。

また、日常業務の教育に関しても、土台がないまま教育を行うと、例えば、日々のFLコントロールを厳しく指導したり、毎月の行動計画に対してあれこれ指導しても、土台がないなかで実技の指導をするので、社員はすぐにアップアップの状態になります(知識がない中で実技をやるので、どう対処していいか、どう行動していいかわからないためアップアップになるのです)。

なので、基本的な数値管理の考え方、アルバイト教育の考え方、やり方、そして、行動する際に必要な考え方等を知識として吸収させることを先に行い、ある程度の知識ができた状態から、実技を行うと、自分たちの「手数」(やること)が少しはわかっているため、行動できたり、そして、時に結果にもつながるのです。

このように日常業務の教育に関しても、すぐに結果を求めることは、かえって、社員の負担にもつながりますので、経営者は「時間がかかる」ことを踏まえた上で教育を進めることが大切になのです。

さらに言えば、経営者は、社員に対して「結果がすぐにでない」ことを伝えることも大切です。

なぜなら、自分たち(社員)にとっては苦しいことの連続であり、「こんなことやる意味があるのか?」と思うのが普通です。そして、すぐに不平不満を言い出します。それを経営者が真に受けて、教育にかける時間を短くしたり、止めてしまうと、もう2度と教育はできない状態になり、社員の成長を望めない状態になってしまいます。イコール会社が成長しないということです!

このように、教育は一朝一夕で結果がでるものではなく、ジワジワと社員の頭と体に吸収され、それがある時点で爆発して結果につながるのです。時間がかかるからこそ、早く始めることが大切であり、他社と差別化したいのであれば、どこよりも早めに始めることを多くの経営者さんにおすすめしています。

『松翁論語』から読み解く、松下幸之助の感謝・成長・経営姿勢

日本のカリスマ経営者の代表格である松下幸之助氏の遺した言葉を集めた『松翁論語』は、今も多くのビジネスマンに読まれています。今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では、著者で経営コンサルタントの梅本泰則さんが、その『松翁論語』から感謝、成長、経営姿勢をテーマにした言葉を拾い出して解説しています。

松翁論語から

松翁論語には、経営者としての心構えがぎっしりと詰まっています。そして、読み返すたびに気付かされることも多いです。

今回は「感謝、成長、経営姿勢」をテーマに言葉を拾い出してみます。

感謝をする

経営がうまくいく方法の一つに、「感謝をする」というものがあります。お客様に感謝をする、得意先に感謝をする、従業員に感謝をする、家族に感謝する、いろいろです。松下翁も、感謝を大切にしています。

「松翁論語」の言葉を紹介しましょう。

喜ぶことを知り、ありがたさを知り、感謝する心を知っている人は、幸せである。(巻6、542)

感謝は幸せにつながると、言っておられます。また、逆に

感謝を知らない人間は、心貧しい。心貧しき者は、いかに財宝を持っても、その財宝はムダになってしまうだろう。(巻7、631)

感謝をしないと、貧しい心の持ち主になってしまうということですね。ですから、

感謝する人と感謝しない人。感謝する人はみなから歓迎される。喜びを知ることのできる人はすばらしい。(巻5、439)

ということになります。そして、

報いられることを期待して感謝の心をもつことはおかしいが、感謝の心をもてば、いろいろなかたちになって報いられるのは確かだ。(巻5、438)

感謝は報いにつながります。また、従業員への感謝も大切です。

叱るべきときには、やはり叱ってきた。けれども大きくねぎらってきた。感謝してきた。「そうは言うものの、よくやってくれる」という考えがどこかにある。(巻6、507)

松下翁は、従業員を大切にしたことがよく分かります。こうした経営者に叱られるのは、ありがたいことです。

いかがでしょうか。このように、感謝の心は大切にしなければいけません。そして、松下翁はこうまで言い切っています。

感謝とこわさを知らぬものは、人間にあらずして動物である。(巻9、792)

よほど感謝が重要ということでしょう。次は、「成長」についてです。

 

自分を過大評価し感情的になりやすい後輩にはどう対応すべきか?

よかれと思って助言したのに、相手が「指示された」と思い込み、「やらないと思っているんですか!?」と感情的に反論されてしまう。そんな後輩に出会ったら面食らって、どう扱っていいか悩んでしまいますね。メルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』著者で、世界的なコンサルティング会社で14年間もの勤務経験を持つ、ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクターの赤羽雄二さんは、理解し難い人に出会ったときに読むといい本を18冊厳選していて、今回のケースではその中から4冊をお勧め。さらに、「A4メモ書き」で相手への理解を深め、アクティブリスニングという手順を指南しています。

「A4メモ書き」とは:赤羽さんが考案したA4用紙を横置きにして左上にタイトル、右上に日付、本文を4~6行、各20字前後を1分で書き上げることで“もやもや”が消えていくという方法を使用したストレス軽減策

 

後輩の医師にひどく噛みつかれてしまいました

Question

shitumon

私は30代後半の男性外科医師です。職場で後輩医師に指摘したところ、ひどく言い返されてしまいました。社会人経験のある、年上の女性医師です。他病院で人間関係が悪くなったようで、一時的に僕の職場に来ています。

その医師が上司の代わりの診察をすることになったため、準備をしておくように指示したところ、「私が準備をやらないと思ってるのか、どういうことか」と怒りだし、いろいろ言われてしまいました。

彼女は、衝動的で話し出したら止まらず感情的です。物忘れも激しいほうです。ご自身の実力を過大に評価しておられ、自分ではできてると思われています。したがって、ギャップを指摘すると激高します。

ひどく言い返されたときはかなり腹が立ちましたが、その場で感情的に言っても判断を誤るかもしれないと思って何も言わずにおきました。今後何も言わずにするか、はっきり怒ろうか迷っています。

僕はこういう気持ちが長期間、わだかまるほうでもあり、迷っています。これまでも我慢してストレスを貯めてきました。今後も、このようなトラブルに際してどう判断するか、迷う場面が多数あるかと思います。どういう判断、対応が正しいのかを相談したいため、メールいたしました。

赤羽さんからの回答

ご相談どうもありがとうございます。大変ですね。そういう方は「困ったちゃん」「かまってちゃん」で、他の病院でも人間関係が悪くなったのだろうと思います。自分中心で、思い通りにならないとすぐ感情的になり、暴言を吐くタイプです。一般的には愛着障害でアダルトチルドレンとも言われています。自分がわがままだと認識していないし、自分はスキルがある、有能であると誤認もしているので、人からの助言、指摘が我慢できないのだろうと思います。

もし、上記に加えて、衝動的で話し出したら止まらない、感情的、物忘れが激しい、スケジュール変更でパニックになるという特性があるならADHD(注意欠陥・多動性障害)的傾向も疑われます。

あるいは、共感性が低い、マイルールが強い、白黒・二分法的な発想をする、HSP(過剰に繊細)だとしたらASD(自閉症スペクトラム障害)的な要素があるかも知れません。どちらも、いわゆる、非定型発達(発達障害)といわれているものですね。それほどでもなければ、愛着障害が疑われます。

 

書家・武田双雲が告白。幼い頃から怒られ続けた原因は「ADHD」だった

日本では発達障害のひとつとされ、10人に1人が抱えているとも言われるADHD。人気の書家・武田双雲さんも、数年前にADHDを初めて「自覚」したそうです。今回のメルマガ『武田双雲の極上機嫌になるための言葉』ではそんな双雲さんが、自身のADHDを知るきっかけとなった出来事や、幼い頃から繰り返してきたミスや失敗を告白しています。

【緊急告知・LIVE配信のお知らせ】

 

12月7日、武田双雲氏のまぐまぐ!Live配信が決定しました!

 

対談形式でお送りする今回のゲストはKADOKAWA 代表取締役社長 夏野剛氏

 

開始15分まではどなたでも視聴できますが、トークが盛り上がるそれ以降はメルマガ読者限定配信となります。

 

全編視聴されたい方は、是非初月無料のメルマガお試し購読をどうぞ

 

日時:2021/12/7(火)21:00~22:00

 

開始15分以降はメルマガ読者限定配信です。事前にメルマガの読者登録をお済ませください(初月無料のお試し購読期間でも視聴できます)。

 

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※配信内容・時間は変更になる場合があります

 

僕がADHDだとわかってニュースになった時の話

前回は、僕の若きし頃の劣等感をプラスに変えた話をしました。

今回はADHDだったことを、周りに話し始めた時の変化をお伝えします。

5年前くらいかな。

あるネットニュースで、「あの偉人たちはADHDだった」という内容の記事があったんですね。

…ADHD…、初めて聞いた言葉でした。

なんだろうと思いクリックして記事を読み始めました。

するとスティーブ・ジョブズなど海外の様々な有名人たちがADHDだったと書いてありました。

そこでADHDと検索したら、「ADHD診断テスト」なるものがあったので気軽にやってみたら、100点満点だったので、それを僕のブログにアップしたら、なぜかそれがYahoo!ニュースになったのです。そこから取材が入ったりして周りからも問われるようになりました。

するとある薬会社のイベントで勝間和代さんと僕がADHDを広めるタレント活動のお仕事が入りました。ADHDで苦しむ人がたくさんいるので、多くの人が知識を得るだけでも楽になれるということで、契約をしました。

その時にADHD専門家の先生と対談したり、ADHDのことを広めたいと願っていた、お医者さんの会に頼まれて講演会をしたりしました。

ADHDは多動性症候群といわれます。いわゆる落ち着きがなく多動で、衝動的に動いてしまいます。

突然、衝動的に行動を取るので、ケガだらけ。ちなみに僕は10代で9本の骨を折りました。マイ松葉杖を親に買ってもらったほどです。

小さい頃から、物はなくす、忘れる、学校中ウロウロする、なんで落ち着きがないのと怒られていました。

会社員になっても、請求書の桁を間違ってこっぴどく怒られたり、スケジュールミスでお客様を何度か怒らせてしまったり、簡単な事務作業が全くできず、上司が怒るどころか呆れていました。

その度に落ち込んで反省するのですが、本当に改善ができないんです。

反省しても同じミスを繰り返してしまう。

そしてこのマイナスしかないと思い込んでいた性質をプラスに変えることをはじめました。

次回は、多動性症候群をプラスに変えていく話をしていこうと思います。

 

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なぜ受験のプロは最後の模試終了後に「子供に注意せよ」と語るのか

とうとう今年も終わりに近づき、受験生たちにとっては本番前の「最後の模試」が行われる時期ですよね。今回の無料メルマガ『成績がイイ子の親だけが知っている!新「勉強の常識」』では受験指導のプロであるタイガー山中さんが、 最後の模試の結果を解釈する「親技」と、注意してほしいこの時期の受験生の態度についてお話ししています。

最後の模試の結果を活かす「親技の秘儀」とは?

こんにちは、タイガー山中です。

さて、12月。受験生は「最後の模試」が行われる時期です。判定だどうだは一旦終了して、次は本番となるわけです。

やはり気になるのは、最後の模試の判定。

だって、一番入試に近いわけですし、入試を占う意味もあります。最後の模試に向けて勉強してきたといってもいいでしょう。

受験生のみなさん、結果がドキドキですよね。ちなみに、親技の秘儀がありまして、

 ● 最後の模試は、良いように解釈する

これにつきます!

だって、最後ですからどうこう言っても仕方ありません。

今まで順調だったのに、最後のテストだけこけた。

 ● 本番じゃなくて、良かった~!

と解釈しながら、しっかりと落とした問題を分析して本番の準備を万全に整えていく。

それだけです。

最後の模試でやっと目標ラインに届いたときは、こんな解釈で↓

 ● 来た来た来た~、ついに届いたぞー!

と気を良くして、このペースでもう少し上を目指して本番に向けてさらにフルスロットルで走ればいい。

立憲民主党の代表選投開票、新代表は泉健太氏(47)に決定。ネット上の反応は?

枝野幸男前代表の辞任を受けて、その後継を決定する立憲民主党の代表選挙が30日午後、都内ホテルで行われ、泉健太政調会長(47)が立憲民主党の新代表に選出された。

今回の代表選には、泉氏のほか逢坂誠二元首相補佐官(62)、小川淳也元総務政務官(50)、西村智奈美元厚生労働副大臣(54)の4人が立候補。

先に発表された地方議員や党員らのネット投票および郵便投票の結果では、逢坂候補が86ポイント、小川候補が61ポイント、泉候補が93ポイント、西村候補が46ポイントとなっていた。

その後におこなわれた投開票の結果、いずれも過半数獲得にはいたらず、泉健太氏と逢坂誠二氏の決選投票に。

逢坂誠二 148ポイント ※決選投票進出
小川淳也 133ポイント
泉健太 189ポイント ※決選投票進出
西村ちなみ 102ポイント

すぐにおこなわれた決選投票の結果、205ポイントを獲得した泉健太氏が立憲民主党の新代表に選出された。逢坂氏は128ポイントだった。

泉健太氏は、衆議院議員(当選8回)で北海道石狩市花川出身、1974年7月29日生まれの現在47歳。立命館大学法学部卒業後に、福山哲郎氏の秘書を務める。2003年に京都3区から旧民主党の候補者として出馬し初当選。父は元石狩市議会議員の泉訓雄氏。

憲法改正について、2017年の朝日・東大谷口研究室共同調査アンケートで「どちらかといえば賛成」と回答。しかし、2021年の朝日、毎日の各新聞社のアンケートでは、それぞれ「どちらかといえば反対」「反対」と回答していた。なお、憲法9条への自衛隊の明記については、2021年のNHKおよび日本テレビのアンケートで「反対」と回答している。

今回の泉健太氏選出の結果について、ネット上にはさまざまな感想や意見が投稿されている。