「悪あがきはやめろ」米国が中国のスパイ気球を撃墜したウラ事情

未だ記憶に新しい、今年2月に発生したアメリカ軍による中国のスパイ気球撃墜事件。その裏側には、米中の激しい「成層圏を巡る闘い」が存在していたようです。今回のメルマガ『NEWSを疑え!(無料版)』では静岡県立大学特任教授で軍事アナリストの小川和久さんが、アメリカとの軍事的格差を縮めるべく成層圏を活用する、中国の戦略的な動きを解説。さらに米国がスパイ気球撃墜に込めた中国に対するメッセージを紹介しています。

気球にのぞく中国の狙い

2023年2月に米国とカナダ当局によって発見された中国気球事件について、中国の狙いが情報収集だけにあるかに語られている。

それは疑いのない事実だが、実際には成層圏を活用して米国との軍事的格差を縮めようとする中国の動きは、もっと高度で戦略的なものだと私はとらえている。

そして、米国がその動きを早くから察知し、有効な手を打ってきたことも知られていない。

今回、はからずもその一端が「気球」と「F-22」という形でわれわれの目の前に展開された。この機会に成層圏をめぐる米中の見えざる闘いの実相の一端を明らかにしておきたい。

まず、成層圏を活用しようとする中国の動きだが、米国に20年も立ち後れているとされる軍事インフラを整備し、軍事的格差を少しでも詰めようとする中国の戦略の大枠で括る必要がある。

当然ながら、中国は過去20年以上にわたって気球や飛行船を使って情報収集能力を向上させようとしてきた。

偵察衛星から目標を精密偵察しようとすれば、高度120キロほどの低軌道を周回させる必要が生じる。その場合、軌道変換に噴射するロケットの燃料が減るばかりか、薄いとはいえ大気の抵抗で衛星の寿命が短くなる問題がある。このようなリスクに高価な偵察衛星を頻繁にさらす訳にはいかない。衛星では電子・電波情報の収集にも限界がある。

それが気球や飛行船のような高度20キロ~30キロの成層圏に滞留できる飛行体であれば、精密偵察の能力は低軌道の偵察衛星に勝るとも劣らないし、衛星では拾えない電波に関するシギント(通信傍受や電子情報収集など)による情報収集も担わせることができる。日本上空などの気球にはその目的が感じられる。しかも衛星が1時間半に1回、同一地点を偵察するのに対して、気球などの飛行体を一定空域に滞留させれば、継続的な情報収集が可能になる。1個所あたり数十個単位の必要数を投入したとしても、コストは偵察衛星に比べてはるかに安上がりだ。

しかし、中国の狙いはそれだけではない。中国軍の致命的な弱点を気球などの飛行体で補おうとする方向が明らかになっているのだ。

その一端は2021年の中国国際宇宙博覧会で公開された飛行船が、ブロードバンド(高速大容量通信)によって1万平方キロの海域で無線通信を行う能力を備えていたことでもわかる。

これまで日本の専門家が注目することは少なかったのだが、中国軍はハイテクによる近代化を進めるほどに、中枢神経であり動脈でもあるデータ中継能力の不備に悩んできた。米国がデータ中継専用の衛星TDRS(Tracking and Data Relay Satellite)を15機、データ中継能力を持つほかの衛星を合わせると30機ほどを投入しているのに対し、中国のデータ中継衛星は天鏈1号(CTDRS-1)が8機だけ。能力の格差は歴然としており、ハイテク化を進めるほどに中国軍は機能不全の壁に直面することになっていた。

これを気球などの飛行体が埋める。一定空域に必要数を滞留させてデータ中継を行えば、その戦域でハイテク化された中国軍を機能させることが可能になる。これは衛星にばかり目を向けていた欧米諸国の盲点を突いた動きだった。

『SnowMan』ラウールの相手役が決まらぬ深刻事態…ジャニー喜多川「性加害」で大手事務所は“尻込み”か?

人気アイドルグループ『Snow Man』のメンバー・ラウールが主演を務める映画『赤羽骨子のボディガード』。人気コミックの実写化ということもあり期待が高い同作ですが、一部メディアが「ラウールの相手役が決まらない…」と報じています。これに、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが反応。難航するヒロイン役の候補、そして世間を賑わすジャニーズ事務所問題の影響度について解説します。

『Snow Man』ラウールの相手役が決まらない?

単にスケジュール調整がうまくいかないのか、それとも何か特別な事情があるのか…一部芸能マスコミが『Snow Man』ラウールの新作映画のヒロインが決まらない事を伝えています。

新作とは現在『週刊少年マガジン』で連載中の『赤羽骨子のボディガード』の実写化映画。

ストーリー展開は、偶然、幼馴染でクラスメイトの“赤羽骨子”が殺し屋から命を狙われていることを知った“威吹荒邦”(ラウール)が高校卒業までの1年間彼女を守る…というものです。

この映画の“本気度”を感じるのは、演出を『ミックス。』『エイプリルフール』を手掛けた石川淳一氏が担当することです。

個人的には2017年10月公開の新垣結衣主演『ミックス。』は地方ロケ他で徹底取材していましたから私にとっては思い出深い作品で、『エイプリル~』はテレビドラマ以来2度目の共演となった松坂桃李と戸田恵梨香が結婚に向けて仲を深めるきっかけとなった作品と言われています。

“赤羽骨子”にキャスティングされる女優は誰なのでしょうね…ヒントは2年前のラウール初主演映画『ハニーレモンソーダ』にあるような気がします。

この映画でラウールと共演したのは大手芸能プロダクション所属の吉川愛と堀田真由でした。

興行収入10億円とも言われ、そこそこ実績を残した映画でスキャンダル的な要素も何も起きなかったことを考えれば、この芸能プロから再び誰かをキャスティングするのが基本路線となるでしょう。

『ハニー~』で何も問題がなかったとしたら吉川愛と再共演も考えられるでしょうが、ネックとなるのは“赤羽骨子”がバリバリの女子高生という設定です。

20歳になったばかりのラウールはまだまだ制服に耐えられると思いますが、今年10月に24歳になる吉川は“いっぱいいっぱい”というところかもしれません。

吉川と堀田の事務所は彼女たちの後輩も順調に育てていて、トップアイドルとの共演で一躍人気女優になるチャンスを考えれば、2人より“より女子高生に見える”女優をプッシュしてくるかもしれませんね。

候補は桜田ひより、茅島みずきあたりと推測するも…

とすれば桜田ひより、堀田の事務所からは茅島みずきあたりだと私は推測しています。

無理のない女子高生役ということはもちろん、この2人は“全く手垢が付いていない”というイメージが石川氏の起用理由になるかもしれませんね…当然演技力も必要ですが。

少し前までは『ジャニーズ事務所』所属の人気アイドルグループのメンバーと共演することは、女優としてのステータスをステップ・アップさせるマテリアルのひとつと業界内では解釈されていました。

最近では『Snow Man』目黒蓮と『わたしの幸せな結婚』で共演した今田美桜、岩本照と『モエカレはオレンジ色』で共演した生見愛瑠がまさにこのパターンだと言えます。

もちろん彼女たちはそれなりにそれまでの実績を積み重ねての相手役にキャスティングされたわけですが、女優としての存在を知らしめるきっかけになったのがトップアイドルとの共演というのは間違いないところだと思います。

相次ぐ米高官の訪中も“時間稼ぎ”か。エスカレートする米中制裁レース

6月のブリンケン米国務長官の訪中以降、米高官の訪中のニュースが続いています。米中ともに「最悪」の事態を避けようとしているのは確かでも、米国内の「アンチ中国」の気配は強まるばかりのようです。今回のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』では、多くの中国関連書を執筆している拓殖大学の富坂教授が、米軍内のスーパーマーケットで中国製のものを禁止する議論があると紹介。こうした現状認識の甘さのまま同盟国・パートナー国を巻き込み、中国を追い込むことの危うさを伝えています。

米中半導体戦争を仕掛けるバイデン政権に米半導体業界も困惑という不思議

アントニー・ブリンケン米国務長官の訪中を機に、アメリカ高官の中国訪問ラッシュが続いている。7月上旬にはジャネット・イエレン米財務長官が北京に降り立ち、ジョン・ケリー米大統領特使(気候変動問題担当)がこれに続いた。

次に予定されているのはジーナ・レモンド米商務長官である。この流れを見ていると、あたかも米中関係は、一時の「酷寒」から抜け出し、改善へと向かい始めたようにも思われる。ブリンケン訪中の約1カ月前には、米中央情報局(CIA)のウィリアム・バーンズ長官が極秘裏に中国を訪れていたことが報じられた。

しかし、問題はそれほど単純ではない。確かに米中ともに「最悪」を避けようと努力していることは伝わってくる。しかし、バイデン政権が求めているのは「改善」とは限らない。少なくとも中国はそう受け止めている。

事実、高官の相次ぐ訪中の裏で、アメリカは相変わらず厳しい中国封じ込めともとれる動きを止めていない。アンチ中国の気配も強まるばかりだ。7月21日、ピート・ブティジェッジ運輸長官は自動運転技術をめぐって「安全保障上の懸念がある」と発言(ロイター通信)。米中対立の戦線が今後、半導体の枠を超えてさらに広がることを予感させた。

またこれと同じタイミングで米『ミリタリー・タイムス』は24会計年度の国防権限法をめぐり、議会が「軍内のスーパーマーケットや商店でメイド・イン・チャイナの商品や中国からの輸入品、中国で組み立てられた商品を禁止することを話し合っている」と伝えている。

記事は中国製品排除の有効性よりも、その非現実性に焦点を当てた内容だったが、議会がこうしたやり方を大真面目に議論していること自体、現状認識の甘さと非理性的な考えを持っていることの証左だ。

思い出されるのは、かつての靖国神社だ。靖国神社はもともと外国製品を敷地内の売店に置かないことをルールとしていた。しかしお茶のペットボトルがすべて中国製になってしまったことからルールは崩壊。最終的には店で売られる商品のほとんどがメイド・イン・チャイナとなってしまったのだ。

もし米軍内のマーケットから中国で組み立てられた製品を本気で排除すれば、軍人はiPhoneを手に入れることさえ困難になるはずだ。感情に支配された議会やワシントンの選択は明らかに自縄自縛の様相を呈しているが、それでも対中攻勢は止まらない。

7月28日にはジョー・バイデン大統領自身が重要な先端技術に関し対中投資を抑制する新たな措置を準備していると米ブルームバーグが報じた。米高官を笑顔で迎え、握手をして合意を得ても中国への攻撃の手は緩められない。まさに中国側が「言行不一致」と批判するバイデン政権の特徴だ。

この記事の著者・富坂聰さんのメルマガ

「うまく褒める」よりも「軽く何度も褒める」が重要。褒め言葉のテクニック

突然ですが、あなたは他人は「褒めて」いますか?褒め言葉をかけるのって、なかなか勇気がいる作業ですよね。今回のメルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』では、 著者で現役精神科医のゆうきゆう先生が、褒め言葉の効力を強めるテクニックを解説しています。相手を褒めるのって、意外と簡単!?

ほめ言葉を3倍は強める心理学テク!

こんにちは。ゆうきゆうです。

元気でお過ごしでしょうか。

さてあなたは、「ほめ言葉」について、どれくらいご存知でしょうか?

自分から言わせると、ほめ言葉は、まさに「タダで渡せる、相手へのプレゼント」です。

基本的に誰に言っても喜んでくれる!それでいて、費用はゼロ!無投資!

こんな夢みたいな状況、ないですよね!?

費用ゼロで、宝石やバッグを無限にプレゼントできるようなものですよ!?

この時点で、「やらないほうがソン」だと思いませんでしょうか。

自分はそう思います。

…うん。まぁね。分かります。

「どんなほめ言葉でも、喜んでもらえるワケじゃないよね?」
「かえって怒らせたり、悪く思われたりすることもあるんじゃない?」
「それに言う勇気がわかない」

そういう反論があることは分かります。

それでも、やはり、ほめてほしい。

相手の反応を見ながら、果敢にチャレンジしてほしい、と思うのです。

実際に「うまくほめようとする」よりも「軽くていいから、何回もほめようとする」ことは何より重要です。

一球入魂、ではなく、気軽に考えて、ライトにほめまくってください。

さてそれに際して、できたらほめ言葉のあとに「質問」をすると、相手への印象がさらにアップするよ、というのが今回の話です。

実際、ほめ言葉を単独で伝えると、謙遜や反論、または「お世辞でしょ…?」と疑われてしまうリスクもありえます。

もちろんそう思われても伝えてほしいのですが、それが不安な方にたいして、さらにほめ言葉を強めるのが、このテクニックです。

人間には、質問にたいして、つい「答えなければいけない」と思う心理があります。

たとえば

「さぁ問題です!日本はいい国です。日本のいいところは何ですか!?」

と言われたら、おそらく大半の方が

「えっと、食事がおいしいとか、治安がいいとか…?」

みたいに答えたくなると思うのです。

ここでもし「日本はいい国ですか?」と聞かれたら、多くの方が

「いや、どうだろう?こんな悪いところが…」と答えるかもしれません。

でも「いいところは?」と聞くことで、前段について否定などをするヒマがなくなってしまうのです。

その結果、前段を認めたような形になります。

よって「ほめ言葉」のあとに、そのほめ言葉に関連した質問をすることで、相手はつい、その「ほめ言葉」を受け入れざるを得なくなります。

すると、よりインパクトが強まる結果になるのです。

この言い方は、いくらでも応用可能です。

「作ってくれたご飯、おいしいね!この味付けって何を使ってるの?」
「勉強、頑張ってるね!何時間くらいやってるの?」

などなど…。

ほめ言葉のあとに、それに関連した質問をする、ということを、ぜひ心がけて頂ければ幸いです!

というわけで、少しでも役立つことがありましたら幸いです!

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

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ススキノ“首切断”事件、計画者は父親か。一家で団結した「完全犯罪計画」の綻び

ススキノのホテルで62歳の男性が殺害され頭部が持ち去られた事件で、札幌市の職業不詳・田村瑠奈容疑者(29)と、父親で精神科医の修容疑者(59)、母親の浩子容疑者(60)の一家3人が逮捕されてから1週間が経過した。容疑者の証言等の報道がほとんどない中、MAG2NEWSでは、事件の取材を続ける関係者に話を聞くことができた。

犯行の計画者は修容疑者?

事件発生直後から取材を進める夕刊紙の記者は言う。

「取材を進める中で、既に報道がある被害者による不同意性交等のトラブルがきっかけで、田村一家、特に父親が“キレてしまった”のはほぼ間違いない。彼は娘である瑠奈容疑者を溺愛しており、彼女を守るために犯行を計画したのではないか。瑠奈容疑者から〈被害者を殺害したい〉と持ち掛けたか?などの詳細は不明なものの、綿密な計画を練ったのは修容疑者と関係者は見ています」

「完全犯罪計画」の綻び

既にMAG2NEWSでは、「当初は体のすべてを持ち帰る計画があった」可能性を報じている。しかし、瑠奈容疑者が何らかの理由で挫折した結果、頭部のみを持ち帰る判断に至ったのではないかという関係者の証言を得ている。

「『そして誰もいなくなった』の状況になれば、そもそも誰がホテルに入ったのか?いなくなった人間は誰なのか?捜査が難航します。一家は、そうした“完全犯罪”を計画したのではないでしょうか。しかし、結果的に首のみがない状態で被害者は発見されました。関係者によると、警察は早い段階で容疑者一家を特定していたと聞いています」(社会部記者)

健康で長生きしたおかげで多くの利を得られた徳川家康という男

大河ドラマ『どうする家康』で描かれた本能寺の変。目新しい描き方で話題となりましたよね。そこで今回、メルマガ『歴史時代作家 早見俊の無料メルマガ』では、時代小説の名手として知られる作家の早見さんが注目するのは、 信長の死後、長く天下を取り続けた家康の健康と長寿についてです。

徳川家康の凄さ

NHK大河ドラマ、『どうする家康』は本能寺の変が描かれました。本能寺の変は大河ドラマに限らず映画、ドラマ、芝居で数多く描かれてきました。『どうする家康』では従来にない斬新な描き方で、見応えがありましたね。今後は、信長横死後の天下取りレースと家康大成のドラマになります。

家康の凄さの一つに、というか決定的な勝因は長寿であったことです。単に長生きをしたのではなく、健康を保ちながら大往生を遂げたのです。

享年75、当時としては異例の長寿であるばかりか、徳川歴代将軍の中で家康より長生きをしたのは最後の将軍、慶喜しかいません。家康は死の前年に行われた大坂夏の陣にも出陣しました。夏の陣と冬の陣の布陣図を見ると、家康くらい歴戦のキャリアを誇る大将はいません。

家康と同世代の大名は多くが死亡し、代替わりをしています。大坂の陣に出陣したのは子供、孫世代でした。古参の藤堂高虎、上杉景勝、伊達政宗、黒田長政、加藤嘉明は代替わりせず出陣していませんが、彼らは家康より13歳から25歳も歳若いです。

三河の小領主の頃から関ヶ原の合戦までの約40年に亘って家康を支えた徳川四天王、酒井忠次、本多忠勝、榊原康政、井伊直政は既に世にありませんでした。

大坂夏の陣は激烈な野戦となりました。ご存じのように前年冬の陣の後、家康は大坂方と和議を結び、大坂城の総構え、二の丸、三の丸、外堀、内堀を埋め立てました。大坂城は本丸を残すのみの裸城になってしまった為、籠城戦は無理、大坂方は城の外に討って出たのです。

徳川方は15万、大坂方は5万、と劣勢でしたが大坂方の戦意は高かったのです。大坂方は死を覚悟していました。失うものはないのです。対して徳川方の大名は徳川幕府への忠義を見せねばという義務感と太閤秀吉への恩を仇で返す後ろめたさを背負っていました。

営業マンだけど大人数の宴会が苦痛。どう切り抜ければいい?

営業を仕事にしているけれど、大人数での宴会が苦手で苦痛でしかない。今回のメルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』では、著者で世界的なコンサルティング会社マッキンゼーで14年間もの勤務経験を持つ、ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクターの赤羽雄二さんがそんな悩みに回答しています。

大人数での宴会が大変苦手です。会議はそうでもないのですが、宴会のたびにストレスです。何とか克服する手はないでしょうか

Question

shitumon

営業代行の今の会社に移って4年、成績はいいのですが、体育会系ののりで大人数での宴会が毎月あり、負担です。大人数の会議は大丈夫です。ただ、宴会になるともともとお酒が苦手なこともあってすべてにわたり緊張します。立場上、スピーチを最初か最後にしないといけないことも多く、それも緊張のもとになっています。何とか克服したいです。

 

 

 

赤羽さんからの回答

ご相談どうもありがとうございます。そういう方がいらっしゃいますよね。ぜひ今回、その苦手意識を払拭していただければと思います。

一番大切なのは、何をしてもしなくても、誰も気にしていない、と理解することです。そういう場でうるさい人はだいたいお酒が好きなので、自分が飲めれば特に不満はないと思ってください。

そうは言っても、いくつか気になる点があるかと思います。

まずは、お酒をどう飲むのかですね。好きで強いなら適度に飲めばいいですが、苦手な場合は、飲む必要はなく、ウーロン茶で問題ありません。「最初だけ一杯」と言われた場合に断っても、実はほぼ大丈夫です。

後半になって酔っ払ったクライアントが「俺の酒が飲めないのか」と絡んできたら、ビールを一口飲むという程度の対応は必要かもしれません。

二番目に、酔っ払った相手の話を聞くのが負担でストレスということがあるかもしれません。こちらが酔っていない場合はなおさらですよね。

ただ、これはアクティブリスニングの絶好の機会だと考えたらいかがでしょうか。相手には喜ばれ、本音を引き出せて理解が進み、何より深く信頼されて、いいことだらけです。酔っ払っていて前の夜のことは全く覚えていない、という人はそんなに多くないので、関係構築に役立ちます。

三番目に、スピーチをどうするかですね。これはパワーポイントの左上に言うべきポイントを5項目くらい書いておき、折りたたんで持っておきます。全体の雰囲気、流れで言うべきことを少し変える必要があるかもしれませんが、基本は事前に準備できます。それを見ながら、大きな声でゆっくり話せば、十分よいものになるはずです。

原稿もできているし、大きな声でゆっくり話すことで、自然に自信がみなぎってきます。メモ書きでもいいのですが、パワーポイントで作成しておくと、事前に推敲・編集できるのでお勧めです。

そうすれば、もちろん、いつの間にか大丈夫になっていきますね。

この記事の著者・赤羽雄二さんのメルマガ

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社会心理学を学ぶと見える「人の心」。人生で使える心理学テクニック

心理学に基づいたテクニックを知っておくと、ビジネスでもプライベートでも人間関係が円滑に進みます。今回の無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』では、基礎から最新知見までを網羅した「使える」心理学テクニック集を紹介しています。

使える社会心理学⇒『すごく使える心理学テクニック』

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すごく使える心理学テクニック

内藤誼人・著 日本実業出版社

こんにちは、土井英司です。

アマゾンで働いていた頃、伊東明さんと内藤誼人さんの共著本で、『「心理戦」で絶対に負けない本』というのがあり、随分と活用させていただきました。

「心理戦」で絶対に負けない本

本日ご紹介する一冊は、その共著者の一人で、社会心理学の専門家、内藤誼人さんによる一冊。

社会心理学は、フィールドワークで知見を増やしていく学問ですが、本書では、最新の研究から80例を紹介し、情報をアップデートしています。

ロバート・チャルディーニの名著『影響力の武器』が好きな方は、きっと好きな内容だと思います。

影響力の武器

・お願いをするときは、きちんと目を合わせてから
・幸せになりたいのなら、だれでもいいので話しかけてみる
・長いお箸を使うと、食事がよりおいしくなる
・商品をどんどん触ってもらうと売れる
・出会いの場に出かけるなら「閉店間際」を狙う

など、心理学に基づいた実践的なアドバイスがなされており、それぞれ「日常生活」「人間関係」「仕事」「学び」「お金儲け」「恋愛」「心と身体の健康」に分類されています。

ちょっとしたTipsで大きな効果がある手法がいくつも紹介されており、これは基本として知っておきたい情報ですね。

社会心理学を初めて学ぶ人にもとっつきやすい内容で、隙間時間にパラパラめくって読むのにピッタリです。

既に社会心理学の本を読んでいて、ある程度基礎は知っている、という人も、最新の知見が入っているので、ぜひチェックしてみてください。

エッフェル塔ポーズが大炎上。自民女性局の記念写真は何が問題だったのか?

SNSにアップした海外研修中のエッフェル塔前での記念写真が大炎上し、謝罪に追い込まれた自民党女性局長の松川るい参院議員。識者はこの事態をどう見たのでしょうか。メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では米国在住作家の冷泉彰彦さんが、「今回の動きは軽率」としてそう判断する理由を解説。自民と敵対する勢力に「ポイント」を稼がせるかのような愚行を論外とバッサリ斬っています。

※本記事は有料メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』2023年8月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

自民女性議員「フランス記念写真」がSNSで大炎上、いったい何が問題なのか?

自民党「女性局」の参加議員(国会議員と地方議員38名)がフランスへの海外研修に行き、一部の議員たちがエッフェル塔を背景にポーズを取る写真がSNSに上がったそうです。これに対しては、「血税で旅行か」などと批判のコメントが多数書き込まれる事態となり、当該の写真は削除されています。

この問題ですが、大阪参議院で維新票に対して善戦し続けていると同時に、外交官出身ながらポピュリズムとは一線を画して実務的な政策発信を続けている、松川るい議員が絡んでいるのが気になります。もしかしたら、松川議員の足を引っ張ろうという勢力が何らかの動きをしたのかもしれません。

それはともかく、やはり今回の動きは軽率です。何故ならば「少子化対策についてフランスを視察する」というのは、大変な覚悟が必要だからです。

フランスの出生率(合計特殊出生率)は、1.88前後となっており、安定していると言われています。その原因としては、

  • 子育て家庭や子供本人への手厚い経済的支援
  • 婚外子が過半数超え(61%)という家族の多様化

が指摘されています。内閣府や厚労省などは、この事例を研究して様々な形でレポートしていますが、実際に政策に踏み込むとなると、強い抵抗勢力が出てくるようです。

特に婚外子の問題は、日本の場合ですと夫婦別姓の選択制ですら「自分が属している国柄がガラガラと壊れてしまう」というような原理主義的な態度が高齢世代には残っており、多くの政治家はこれと戦うことから逃げています。現金給付についても、賛否両論があり、政治家が取り組むのには勇気が要ります。

考えてみれば、今回の研修旅行について「フランスが行った義務教育開始年齢の3歳への引き下げについて、目的や効果などを調査するのが狙い」だったなどと説明しているのは、現金給付と婚外子という「本筋」から逃げるためという見方も可能です。だとしたら、最初から戦いに負けているとも言えます。そんな弱腰だから、SNSのエントリを拾われて罠に落ちるのです。

この記事の著者・冷泉彰彦さんのメルマガ

マイナカードにバカ息子。支持率の下落が止まらぬ岸田文雄の断末魔

マイナンバーカードを巡る混乱も響き、ここに来て支持率が急落した岸田政権。指導力不足も指摘される中にあって、この先岸田首相はどのように政権を運営してゆくのでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』ではジャーナリストの高野孟さんが、「安倍追随路線」を採るも何一つ思うような成果を上げられないでいる岸田氏のこれまでを振り返りつつ、痛烈に批判。さらに現政権が立たされている苦しい状況と今後について解説しています。

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2023年7月31日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をご登録の上、7月分のバックナンバーをお求め下さい。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

ヤケクソの安倍追従路線も大失敗。岸田が処理に追われる前首相「負の遺産」

7月24日付読売新聞の世論調査結果で、岸田文雄内閣の支持率は前月から6ポイント減って、内閣発足以来最低の35%を記録した。また同日付毎日新聞の調査でも、5ポイント減の28%となった。毎日の数字は、同社の調査としてこれまでの最低だった22年12月(閣僚辞任ドミノ直後)の25%に次ぐもので、普通、内閣支持率が30%ラインを切って25%に近づく状態は「危険水域に突入した」、つまりもう1つ新たなインパクトが加われば転覆してもおかしくない事態と判断される。なお不支持率はそれぞれ52%、65%だった。

直接の原因は、マイナンバー問題でトラブル続出という不様さや、首相の長男の脳天気な所業などのどうにもならない政権中枢の緩みを、「解散風」を吹かせることで突破しようとして与党内で相手にされなかったという、岸田自身の「指導力の欠如」(毎日調査では80%!)という印象が二重三重に広がったことにある。が、もう少し長い物差しで計ると、岸田政治の第1期は21年10月4日の政権スタートから22年7月10日投開票の参院選で勝利し、その4日後に安倍晋三元首相の「国葬」実施を決断するまで。そして第2期は、そこから23年7月8日の安倍一周忌までの約1年間ということになろう。

第1期は、優柔不断ばかりが目立ち、「何をしたいのか分からない」と言われ続けた9カ月間だった。第2期は、参院選勝利の高揚と安倍殺害事件の衝撃とが入り混じる中、「そうだ、国葬をバネに安倍亜流路線に徹しよう」と清水の舞台から飛ぶが如きの決断をしたものの、やはりそれも失敗に終わったことを思い知った1年間で、そのダメ押しが今回の世論調査結果だったと捉えるべきだろう。そうすると、これから始まる「第3期」は一体どういう展開になるのか。

たまたま7月20日発行の「9条連ニュース」の「政治展望台」に「安倍追随路線でかえって窮地に陥る?岸田政権」と題した拙稿が載ったので、それに若干の補足・修正を加えて以下に紹介する。

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