野たれ死により社畜がいい。人類の99%以上は「奴隷向き」という現実

一日のほぼすべての時間を仕事で埋め尽くされ、プライベートなど皆無に等しい現代のサラリーマンは、しばしば「社畜」と表現されることがあります。しかし、メルマガ『異種会議:戦争からバグパイプ~ギャルまで』によると、古代ギリシャの時代から人間の99%は支配されることを望んでいるのだとか。同メルマガ著者の加藤健二郎さんが解説する「奴隷と主人の関係」は、そのまま現代の社畜サラリーマンと経営者に当てはまると思いませんか?

生物間奴隷哲学

人間が人間を奴隷とすることは、現代社会では、悪いこととされているが、その奴隷禁止の歴史は人類史の中でまだ短いし、現在でも、先進国といわれる国においても、その類似形は残っている。そして、人間が、人間以外の生物を奴隷にすることは、現代でもオーケーということになっている。なぜ、人間以外の生物を奴隷にするのはオーケーなのだろうか。

それは、人間以外の生物は、人間に通じる言葉で抵抗してこないからだろう。だから、抵抗してこない生物だけが奴隷にされている。

今回は、ギリシャ繁栄時代に、そんな哲学論争が多かったんだよ、ということを知る人たちとのワイワイ雑談会。カトケンにとって、哲学なんちゅーものは、そのカテゴリーさえもわからない異物なんだが、まあ、出会いということで。

白人さんたちの動物に対する考えでは、クジラやイルカのような頭の良い動物を奴隷にしたり食べたりするのはけしからんが、抵抗能力のないバカな動物なんかどーでもいいんだ、という基準がある。

だが、もしかすると、その発想の逆も正論である。どういうことかというと、抵抗してくる能力のある生物を戦闘でやっつけても対等な戦いだからいいけど、抵抗力のない弱者を奴隷にしたり殺したりするのは悪いことなのではないか、と。

例えば、頭脳的にも肉体的にも抵抗力のない生物というと、人間の中だけでみても、赤ちゃんや子供、障害者などがある。彼ら抵抗する能力のない弱者を弾圧したり奴隷にすることはオーケーだという論理は、さすがに今の先進国では通らないだろう。でも、抵抗しないロバに強制重労働させることはオーケーだ。

ここで、人類と、それ以外の動物という線引きに疑問を持つ哲学者たちは、ギリシャ時代からいたそうだ。それは、人類の中にも、ロバのように奴隷向きの人間もいれば、奴隷に向いてない人間もいる。そして、人間以外の生物の中にも、ロバのように奴隷向きの生物もあれば、ネコのように奴隷に向いてない生き物もいる。

そう考えた場合、「人間やライオンのような抵抗力を持つ生物」を制圧して支配する方が、無抵抗なロバを支配するよりも、正々堂々たる戦いの上での支配だから、フェアなのではないだろうか。戦争でも、武装した軍人同士の戦いより、非武装の庶民が殺される方が問題視されるように、抵抗能力のない生物を弾圧し支配し奴隷にすることの方がモラル上、問題が大きいことになっている。動物愛護運動さんはその発想だよね。

「蜜月」も1年で破局。新陳代謝できぬ孫正義ソフトバンクの心配な未来

去る6月22日、ソフトバンクは同社副社長ニケシュ・アローラ氏の退任を発表しました。米国のIT大手「Google」でCOOを務めていた2014年に165億円とも言われる破格の金額でソフトバンクに「移籍」したニケシュ氏。同社の孫正義社長も「私の後継者候補筆頭」と認めており、蜜月の関係といわれていた中での突然の退任劇に驚きの声が上がりました。ケータイ/スマホ・ジャーナリストの石川温さんも、メルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』で、今回の件を「残念でならない」とバッサリ。孫社長の判断に辛口の意見を述べています。

毎晩、電話で話し合うラブラブアピールから1年で破局

6月21日、孫正義氏の後継者と言われていたニケシュ・アローラ氏が代表取締役を退任するという発表があった。翌日に行われた株主総会で孫社長は「60歳の誕生パーティで、ニケシュに社長の座を譲ろうと大々的に発表するつもりだったが、60歳を目前にして、社長をまだまだ続けたいと思った。その気持ちを伝え、ニケシュに辞めてもらうことになった」と真相を語っていた。

表向きの理由はそうなのだろう。しかし、ここ最近、アリババやガンホー、スパーセルなどの株式を売却し、現金化を急ぐニケシュ氏と孫社長の間で意見の食い違いが出始めてきていたのは明白だ。これまで、散々、ニケシュ氏のことを「後継者候補」と持ち上げ「朝起きた時も、寝るときも常に電話して意見交換をしている」と、まるで恋人のような存在だと明かしたニケシュ氏のことを急に「考え方が合わないから」と辞めてもらっては、孫社長が「見る目がなかった」ということになりかねない。

ここは「まだまだ社長をやりたい」と自分のわがままを理由にすることで、丸く収めたかったのだろう。

今回の騒動を受けて、とても残念な気がしてならない。孫社長がこれまで「20代で名乗りを上げ、30代で軍資金をため、40代で大勝負し、50代で事業を完成させ、60代で後継者に譲り渡す」と事あるごとに語ってきた。
そのためにアカデミアを立ち上げ、結局、後継者候補が見つからなかったことで、外部からニケシュ氏を連れてきたにも関わらず、結局「まだやるもん」で後継者問題が棚上げされてしまったのだ。もし、本当に60歳の誕生日で、ニケシュ氏に社長の座を渡していたら、本当に素晴らしい経営者として、後世まで語り継がれたと思う。

最後の最後で、社長の座にしがみつく孫社長の姿は見たくなかったな、というのが本音だ。まぁ、サラリーマン社長と違って、オーナー社長なので、孫社長の好きなようにやればいいのだが、この先、孫社長に何かあった後のソフトバンクがどのような姿になっているのか、本当に心配になってきた。今後、孫社長が60代になってもIT業界で嗅覚鋭くベンチャー企業を見極められるかが、注目と言えそうだ。

【クイズ】アメリカの小学生はどれくらい難しい単語を使っているのか?

ネイティブの小学生が授業でどのくらい難しい英語を使っているのか、興味を持ったことはありませんか?
アメリカの小学生シャーロットが出題する問題にチャレンジしてみましょう!

いかがだったでしょうか? アメリカの小学生って意外に難しい単語使ってるんですね。このシリーズまだまだ続きますので、次回も乞うご期待!

book-pht監修:ジュミック今井

プロフィール
都内にて英会話教室を運営、英語の書籍も多数執筆。読売テレビ文化センター(横浜)で「大人のフォニックス講座」を担当、英語の発音指導を行っている。現在、中国語を学習中。ロンドンと東京、そして台湾と香港を駆け巡るアジアな英語の使い手になりたい!

ヒラリー、トランプどちらが当選してもNo?TPPは結局どうなるのか

アメリカ主導で日本も交渉に参加したTPPですが、今も国内では多くの組織、特に農業団体の反発が続いています。しかし、ここに来て米大統領候補の2人がTPPに否定的な姿勢を取り始めました。はたしてその行方は? 無料メルマガ『ジャーナリスト嶌信彦「時代を読む」』では、日本政府が今後取るべき政策・姿勢について言及しています。

TPPの離脱問題

本日はTPPの問題を取り上げたい。このところTPPを巡り、アメリカ大統領選の中でも問題になってきている。オバマ大統領は残る任期の7ヵ月間の間にTPPを批准しようとしているが、次の候補者であるトランプ氏は「TPPはアメリカの製造業に打撃を与える」と離脱を表明。もう1人の候補であるクリントン氏当初TPP交渉の継続を支持し、オバマ大統領を応援すると言っていたが、「Noを突き付ける。再交渉すべき」と言い始めている。当初から心の中では賛成ではなかったようで、今回の発言につながっているようだ。

理不尽なアメリカ

農業団体からの圧力もあるだろうし、選挙が近づけば近づくほどそういったところからの影響は大きいのだろう。これまで6年間アメリカが旗を振ってTPPを進めてきたが、今後どうなっていくのか。TPPは当初、ペルーなどが検討し始め、アメリカが主導権を取るべくドンドン出てきた。最後の日本とアメリカの交渉ではフロマン氏がさまざまな嫌味を言い、甘利氏もいい加減顔を見るのも嫌だという状況になりながらもようやく決着した。あとは各国が批准をすればいいというところまで来ているにも関わらず、アメリカの次の大統領候補が2人とも先に述べたような状況で、アメリカは本当に理不尽だと感じる。

トランプ、クリントンへの歯止め!?

各国首脳も大変懸念している状況。オバマ大統領はカナダ、メキシコの3カ国で首脳会談を開催し、「貿易協定から撤退し、自国の市場にだけ集中するというのは誤った処方箋だ。みんなを貧しくするだけだ」とTPPを推進すると言っている。さらにカナダのトルドー首相は「貿易は技術を革新し雇用を創出する」、メキシコのペニャニエト大統領は「孤立主義は解決策にならない」と考えが一致した。これはトランプ氏やクリントン氏に一種の歯止めをかけにいったものだと思う。

大前研一「位置情報3.0。テクノロジーの俯瞰によって見えてくるもの」

【連載第1回】スマートフォン、SNSの普及に加え、測位技術の発展、さらにはドローンなどの新技術出現によって「位置情報ビジネス」が飛躍的に進化している。そう、世界は今「位置情報3.0」時代に突入しているのだ。 本連載では位置情報を活用したビジネスを取り囲む様々なテクノロジーの現状を大前研一氏が解説します。

注目すべきテクノロジーが1つにつながる

スマホが全ての入り口に

「位置情報3.0」の周りにはいろいろと注目すべきテクノロジーがあります。まずはやはりビッグデータ。それからIoTやフィンテック(FinTech)、AI(人工知能)もそうです。そして今、位置情報も含め、これらのテクノロジーが1つにつながってきているというのが私の実感です。

今、これら全てのものが皆さんが手にしているスマートフォンに集約されています。こうした状態を「スマートフォン・セントリック(Smartphone Centric)」と言います。スマホのエコシステムの中に、様々な機能やサービスが取り込まれているというわけです。ですから、これらの技術に関する事業を1つでも取り上げて見てみると、そこにあらゆる技術が入ってきていることが分かります。

位置情報とビッグデータを組み合わせて考える

たとえばセーフィーという会社は、170度モニターできるカメラとスマホを連携させるセキュリティサービスを提供しています。このカメラで捉えた映像を、自分のPCやスマホで見ることができるというものです。このカメラを自宅の玄関前に取り付けておいて、月々980円払っていれば、誰か来たときにセンサーがそれを感知し、自分のスマホにアラートで通知してくれます。さらに、録画されたデータの1週間分はクラウド上に保存されていますから、もしなにかトラブルがあったときには、それを警察に持ち込めば分析してもらえるのです。

こうした技術にビッグデータを組み合わせると、三次元画像解析ができて、映っている人間が前科持ちであるかどうかまで分かります。このような組み合わせが実現できるようになっているのです。

既存の企業を脅かすビッグデータ分析

セーフィーのように安価でかつクラウドに連携したセキュリティサービスが出てくると、綜合警備保障やセコムなどは、これから危機感を持つ必要があるでしょう。カメラがいたるところにあって、あらゆる映像をビッグデータ分析できるというこの時代に、セコムのように個別に判断していたのでは、対応が遅くなることも増えてくるでしょう。

たとえば、夜に突然アラートが鳴って、セコムが駆けつけたけれど、ただカラスが横切っただけ、というケースもあります。このような無駄撃ちが多いこともあって、セコムではどうしても対応が遅れがちになります。ですから何をもって危機的状況と判断し、警報を鳴らすのか、この閾値(いきち)の判断が重要です。

今、セコムもそのビッグデータ分析を活用するまでのとりあえずの策として、ドローンを飛ばしてまず見に行かせるようになっています。対象の位置情報をセンサーから受信できるので、ドローンでの遠隔撮影が可能になるのです。

ドローンを利用した安全対策

ドローンの技術でいうと、ドイツの航空会社ルフトハンザは、世界の商用ドローンのシェアの7割を占める中国のDJIと契約し、航空機の機体整備をドローンを使って行っています。機体の整備をする場合、エンジンなどは人間が下から直接見ることができます。しかし、人が直接近くで見て確認しにくい箇所がたくさんあるのです。

たとえばJAL123便の御巣鷹山墜落事故の際には、尾翼のテールコーン(円錐状の胴体尾部)が飛んでしまいました。これはクリープ破壊という現象だったのですが、この現象が起こった場合、近くで見れば必ず亀裂が走っています。クリープというのは、高温下で負荷がかかった物体が変形するということで、その状態が続けばやがて壊れてしまいます。これは細部まで見れば分かるのですが、当時問題になったのはテールコーンの上部でしたから、余程高いところから見ないといけないのです。しかも相当に細部を拡大して見る必要があります。

ルフトハンザとDJIは、人間が行くには大変なところを、ドローンを飛ばして点検し、機体の上側や尾翼、その付け根の部分などを克明に見て、おかしな亀裂が走っていないかどうかを検査するのです。機体に使われているジュラルミンという素材は、いきなり割れてしまうことはないのですが、亀裂が走り始めると割れてしまうことがあります。

今後ドローンは人の行けないところや、人を雇ったら費用がかかるところ、休日の工場の見回りなどにももっと使われていくでしょう。

ブロックチェーンには、あらゆるシステムを壊す力がある

一方、支払いや金融取引の分野に目を移すと、フィンテック、つまりIT技術による金融サービスの効率化があります。その中で注目を集めている技術に、仮想通貨の基盤となっているブロックチェーン技術 があります。

今、日本の決済の多くは、前時代的なNTTデータの全銀システム(全国銀行データ通信システム)というものを使っていて、非常にクローズドな状態です。このシステムは処理コストが高く、基本的には1回利用するごとに料金が発生します。ところがブロックチェーンを使って、スマホ同士で複数のコンピュータがお互いにデータを担保していくということになると、料金を安く抑えられます。必要なのはパケット通信料だけですから、1回およそ0.3円です。

もしこれが普及すると、売上から4%もの加盟店手数料を取っているクレジットカード会社は苦境に立たされるでしょう。約0.3円で確実にお金のやり取りができ、しかも同時に本人の特定もできるということになると、銀行もクレジットカード会社も改めてその存在意義を問われるようになります。ブロックチェーン技術は様々な業界に普及し、既存のシステムを壊していくことになるだろうと思います。

国という単位が無意味になる時代

iOSとAndroidしかない世界

それからさらに視野を広げて考えると、これからは国がなくなる可能性も出てきています。国がなくなるとはどういうことか。これはつまり、スマートフォン・セントリックなサービスを提供する企業にとっては、国家という単位は関係ない、ということです。そこにはiOSとAndroidしかないわけです。

たとえば、配車サービスのUberはサンフランシスコ発の会社ですが、すぐにニューヨークでも使えるようになりました。そして次は南アフリカ、ヨーロッパと進出して、5年後には全世界に広がっています。Uberは今では400近い都市に展開しており、利用できる地域はさらに広がり続けています。

なぜこんなに急速に世界中に展開できたかといえば、Uberにとっては国というものが関係ないからです。今までの企業は、日本支社を作って日本で拡販。そのあとにドイツ支社を作ってドイツで拡販というように展開していましたが、もはやそのような従来型の拡販のスタイルを取る必要はありません。スマートフォン・セントリックでやっていくということは、iOSかAndroidの入ったスマホがあれば場所はどこでも良い、ということです。

Uberで見る、21世紀の企業の形

Uberはサンフランシスコで生まれながら、実は本社機能はサンフランシスコにはありません。本社機能があるのはオランダです。たとえば東京である人がUberを使うと、その瞬間にオランダの会社に取引情報が送信されます。運転手には売上の80%が支払われるのですが、その支払いをするのはオランダにある会社なのです。

さらにオランダ本社はそこから経費を除いた利益をタックス・ヘイブンであるバミューダに本社登録した別会社に送り、最終的にサンフランシスコの会社に送られるのは全体の1.45%だけです。

そのため、Uberが大成功していても、アメリカ政府には税収がほとんどありません。Uberの実際の本社はサイバースペースにあり、世界中のあらゆるオーダーを全て同じシステムで決済しているので、国という単位はもはやほとんど意味を成していないのです。

これが21世紀の企業の形です。この延長線上で考えてみると、カントリーリスクも関係ないということになります。それから、以前は企業の“多国籍化”という言葉がよく使われていました。19世紀は国単位で他国を侵略していましたが、20世紀には会社が他国に進出し、多国籍企業が生まれました。しかし21世紀には、企業はそのように多国籍である必要すらなくなっています。どこにあっても一緒なのですから。

現在Uberでは3,000人以上が働いていますが、クラウド・ソーシングなので誰がどこにいても関係ありません。場所はどこであろうと、結果的に仕事さえやっていれば良いわけです。

テクノロジーの力で、零細企業でも業界地図を塗り替えられる

1年足らずで街からタクシーが消えた

一方でもう1つ重要な問題が出てきています。SME(Small and Medium Enterprise)、つまり中小企業とは何を指すのかということです。Uberは2009年に設立されて、2010年や2011年にはまだ中小にもいかない零細企業でした。それが5年足らずでいきなり巨大企業、5兆円の時価総額になりました。そうなると、中小企業とはそもそも概念として必要なのかという疑問が生まれます。個人の野心のレベルが高ければ、クラウド・ソーシングでもクラウド・コンピューティングでも、あるいはクラウド・ファンディングでも何でも使って、短期間で巨大企業になれるのです。

私はよくプライベートでオーストラリアに行くのですが、今はゴールドコーストに昔ながらの流しのタクシーはほとんど走っていません。以前からよく知っているタクシー運転手の男性に尋ねてみたら、こんなことを言っていました。まず街で手を挙げてくれる人がいなくなりましたと。みんなUberを使ってしまうので、流して走っていても、客を見つけられないそうです。しかも、Uberのほうが操業度が高く、実入りも若干良いのです。

また重要な点は、通常のタクシーでは、夜遅くなりキャッシュがいっぱいたまってくると、強盗に襲われる危険性があるという点です。Uberならキャッシュがドライバーの手元にないので襲っても仕方がない、安全だというわけです。

ゴールドコーストからタクシーがほとんど消えたのは、ここ約1年の間で起こった出来事です。それくらい変化が早いのです。テクノロジーを中心に考えていると、世の中はすごいスピードで変化しています。背景には全て、お金のやり取りに関わるフィンテック、データを解析して結論を出すビッグデータ、それから位置情報があることが分かります。

Uberにとっては位置情報が極めて重要です。そういうものを総合してみると、これからのビジネスにおいては、1つのシステムを理解しているだけでは駄目なのです。IoTに代表されるように、基本的には世界中の生産システムは連なってきます。

いま何が起こっているのか。テクノロジーを俯瞰で捉える

基本はスマホのネットワークを理解すること

これから先は、1つの技術を理解しようとするのではなく、テクノロジー全般で何が起こっているのかを見る必要があります。一番の基本はやはりスマホのネットワークをよく理解するということです。

スマホのネットワークというのはIoTとも密接な関係があるのですが、これまではA点にある機械からB点にある機械でやり取りをする、つまりM2M(Machine to Machine)でつながろうとすると、そのための通信網を作らなければいけませんでした。ところが今はセンサーでシグナルを送る際に、パケット通信網に乗せてしまえば、世界中のどこにでも情報を安く送ることができます。つまりこうしたネットワークがあることによって、世界中の全ての人、あるいは全ての機械、工場がユビキタス につながるという世界が実現したのです。

全てを定期的に、総合的に見直す

今までは目的別にネットワークを作っていたので、これは画期的なことです。今の4G などのネットワークは、目的別ではありません。要するに、いたるところに社会全体を覆っている通信のネットワークがあるということです。

一番頻繁に使われているのは、P2P(Peer to Peer)かデータ通信です。それが今度はM2Mになってきます。あらゆる機械が感知した情報を飛ばし、集められたデータを処理する。たとえば、上流で大雨が降っているということが分かったら下流地域に警戒を出す、ということが可能になるのです。IoTも基本はパケット通信網ですから、そういう点ではスマートフォン・セントリックなUberやAirbnbとほとんど変わらないものを使っているのです。

繰り返しになりますが、これからは特定の技術やサービスを1つずつ別々に勉強していては駄目なのです。半年に1回程度で良いので、全てを総合的に見直してみて、新しい事例や面白い会社、そういうものが出てきていないかを見ることを勧めます。

私自身もそうしたことを定期的にやっていて、また私の講義ではその時々で注目すべき事業を1つずつ解説しています。私のペースでよければこの講義を聴いていただければ良いのですが、私のスピードでは遅いということであれば、皆さんが自分なりに調べて、ご自分に合ったスピードで学んでいくのもいいでしょう。

いずれにせよ、日進月歩で進化する現代のテクノロジー、そしてそれらを活用したビジネスの事例を積極的に学んでほしいと願っています。

(2016.2.22取材:good.book編集部)

(次回に続く)
 

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この記事の話し手:大前研一さん

 
株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長/ビジネス・ブレークスルー大学学長1943年福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号、マサチューセツ工科大学(MIT)大学院原子力工学科で博士号を取得。日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年に経営コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社後、本社ディレクター、日本支社長、常務会メンバー、アジア太平洋地区会長を歴任し、1994年に退社。以後も世界の大企業、国家レベルのアドバイザーとして活躍するかたわら、グローバルな視点と大胆な発想による活発な提言を続けている。現在、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長及びビジネス・ブレークスルー大学大学院学長(2005年4月に本邦初の遠隔教育法によるMBAプログラムとして開講)。2010年4月にはビジネス・ブレークスルー大学が開校、学長に就任。日本の将来を担う人材の育成に力を注いでいる。
 

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『週刊 Life is beautiful』より一部抜粋

著者/中島聡(ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア)
マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。IT業界から日本の原発問題まで、感情論を排した冷静な筆致で綴られるメルマガは必読。

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中国の高速鉄道、インチキに気づいた各国が相次いでキャンセル

日本が競合の末に敗れたインドネシアを始め、世界各国で破格の条件を提示し次々と高速鉄道計画の受注に成功した中国ですが、アメリカでは工事の中止が決定、その他の国でも同じような動きが出始めるなど、ここに来て暗雲が立ち込めています。メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』の著者で評論家の黄文雄さんはこれについて「世界が中国のインチキぶりにようやく気が付き始めた結果」と一刀両断し、習近平政権がますます苦境に追い込まれることになるとの厳しい私見を記しています。

【中国】インチキに気付いた各国が相次ぎ中国高速鉄道をキャンセル

米高速鉄道 米企業が中国との合弁解消 「計画の遅れ」理由に

このところ、中国の高速鉄道の輸出計画が次々と挫折しています。6月8日には、ラスベガスとロサンゼルスを結ぶ高速鉄道の計画で、アメリカのエクスプレスウエスト社が中国鉄道総公司との合弁解消を発表しました。

この合弁は、昨年9月の習近平主席の訪米前に発表されたものです。今年の9月にも着工する見通しでしたが、エクスプレスウエスト社は合弁解消の理由として「中国企業がやるべきことを時間通りできていない」と計画の遅れが原因だったとしています。

中国側は寝耳に水のことだったようで「無責任で契約違反だ」と批判していますが、もともと習近平主席の訪米の成果として強調するためにぶち上げたプロジェクトであった可能性も高く、むしろアメリカ企業のほうが中国企業の実態を見て危機感を持ったのでしょう。

加えて、アメリカには「バイ・アメリカン法」という規制があり、国内の公共事業ではアメリカ国内で生産された鉄鋼やその他の製品を優先的に使うことが義務化されており、これをクリアしないと融資や認可が下りないですし、無視すれば巨額の罰金が課せられる可能性があります。しかし中国にとっては、過剰生産となっている自国の鉄鋼を使ってもらわなくては旨味はありません。

一方で、中国では車両故障率の高さが問題になっています。2015年に発生した列車事故は210件余りで、前年と比べて16%増加。車両の故障による事故は45%も増加し、故障による事故が最も多いのは高速鉄道だったといいます。

輸出攻勢かける中国高速鉄道、車両故障率の高さが問題に―米華字メディア

結局、中国側も習近平主席の実績を上げるためにバラ色の計画を提出したのでしょうが、いざ実行の段になると前に進まなくなるという、中国の典型的なパターンです。中国は外国との契約において、たいてい経済よりも政治的な思考をすることが大原則で、採算はもちろん、完成の期日も明記しません。兆元単位のカネについても、大風呂敷を広げたどんぶり勘定だから、揉め事が多いのです。

インドネシアの高速鉄道も、政治案件としてほとんどタダ同然で工事を受注するという破格の条件で中国が獲得しましたが、やはり遅々として進んでいません。以前のメルマガでも紹介したように、中国側がインドネシアに提示した計画書は、日本が提示したものとまったく同じで金額だけが異なっているということで、日本側の案をパクった疑惑が囁かれています。

日本を蹴り中国を選んだツケ。着工すらできぬインドネシア高速鉄道

「易姓革命」の国である中国は「国盗り」まで正当化する匪賊国家であり、こうしたパクリに対してはまったく罪悪感がありません。

大塚家具・久美子社長に聞いた「過去最悪の赤字」でも前向きなワケ

昨年の騒動でにわかに注目を集めた大塚家具が先日発表した、2016年12月期の業績予想の大幅な下方修正。各メディアはセンセーショナルに取り上げましたが、そこからは肝心な大塚久美子社長の「生の声」は聞こえてきませんでした。そこでMAG2 NEWS編集部は、MBAホルダーの安部徹也さんとともに久美子社長へのインタビューを敢行。直接伺った「赤字に陥った理由とその受け止め方」、そして社長が描く「大塚家具の将来のビジョン」など貴重な発言内容が、安部さんの無料メルマガ『ビジネスマン必読!1日3分で身につけるMBA講座』で公開されています。

業績の大幅な下方修正を発表した大塚家具

大塚家具は、2016年12月期の業績予想の大幅な下方修正を発表しました。

2月の予想では売上高586億円、最終利益3.7億円を見込んでいましたが、今回の修正発表で売上高は47億円減少して539億円、最終利益は16.6億円の赤字に転落する見込みであることを明らかにしたのです。

リーマンショック後の消費の落ち込みで2009年に最終赤字として14.9億円を計上したことがありますが、今期、大塚家具はそれ以上の激震に見舞われることになります。

過去最悪の赤字の原因は何か?

この過去最悪の赤字を計上する大きな要因として、ビジネスモデルの転換によるオペレーションの混乱が挙げられます。

昨年大塚家具で経営権をめぐるプロキシーファイトが繰り広げられた結果、株主は新たな時代のビジネスモデルを提案する久美子社長を支持しました。この株主の期待を一身に受けた久美子社長は大塚家具の改革に着手。店舗リニューアルを始めとする既存店の改革や新たなポイントシステムであるIDCパートナーズを生かした顧客との長期的な関係構築、そして法人需要取り込み強化に向けた諸施策を次々と打ち出し実行に移してきました。そして、実際に2月には全店舗をリニューアルオープンし、商業立地にある路面店などでは来店客数が増加するなど、顕著な効果も見られました。

ただ、これまで大塚家具が行ってきた会員制の受付機能など旧オペレーション体制から大きく変化した顧客対応に従業員がまだ順応しきれておらず、増加した来店客に対して適切な販売ができる体制が整っておらず、来店客増を売上増につなげることができなかったのです。