仕事よりQOL重視なら東京にいる意味はなし。地方都市生活のススメ

東京や大阪に住んでいる人で現在の物価高に苦しんでいる人も多いのかもしれません。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょうおんさんは、年収500万以下の人は「東京で暮らすには切ない」として、ご自身も住んでいる地方都市でのメリットを挙げています。

上を目指さないのなら東京に住む必要はない

冒頭からこういうことを書くと、めっちゃ嫌われるというか、イヤなヤツだと思われると思うんですが、不都合な真実を辛辣にお伝えすることが、創刊からの私のスタンスなので、直截に申し上げると、

 ■ 年収500万円以下で東京で暮らすのはかなり切ない

ということです。

これが大阪なら、年収は400万以下ですかね。

このあたりの層に入っている人たちは、昨今の物価高で一番辛い目に遭っていると思います。

それでも将来に展望があって、自分が夢を持っていて、それに向かって邁進しているという実感がある人は、輝かしい未来をイメージして頑張れる、それによって望ましい未来を引き寄せることができると思うんですよ。

でも、日々の生活に疲弊して、生きることが精一杯で、未来に展望も夢もないという人が、インフレの時代に、年収が上がらないとなったら、本当に生きるのが辛くなるんです。

私も長いこと、この階層にいたんですけど、ひとつ違うのはバブルの頃って物価は(土地以外は)騰がらなかったんですよね。それは円高だったからですね。あの頃に給料が増えず、物価が騰がっていて、一人暮らしだったらさぞ切ない人生だっただろうなと思います。それが最近の日本の状況なんですよ。

で、こちらも解決策を書いてしまうと、そういう人は東京にいる理由がないんです。東京というのはこれからは、今のニューヨークと同じで、夢を持って、それを実現させるために、泥水を啜ることを決意した人が集まり、その中の数%の人が夢を実現させる街になるんです。

目標を持たず、ただ生きるためだけに働く人が幸せになれる街ではないのです。そんな人は、物価と土地の安い地方都市を目指しなさい。

もちろん場所にもよりますが、東京で年収500万の人の生活水準と同等かそれ以上の生活を、地方都市ならその70%くらいの年収で実現できますから。となると、年収350万くらいになりますよね。それくらいの仕事なら、探せば見つかる街はたくさんあります。

狙い目は、働く場所が県庁所在地で、住む場所がその隣の市や町です。それでも通勤時間は30分ほどだと思います。東京で片道1時間だった人には、楽勝の距離でしょう。地方都市で片道1時間の通勤をガマンできるのなら、もっと年収が安くてもどうにかなります。

私の住んでいる市でいえば、県庁所在地の隣の市内だと、2部屋駐車場込みで家賃が3-4万円くらい、通勤時間1時間が問題ないなら、その金額で一軒家が借りられて、場所によっては田んぼや畑も付いているかも知れません。それはイコール食費が抑えられるということです。

そういう街で、年収350万くらいで、ブラックではない職場で働き、休みの日には野良仕事をするという生活は、都会のストレスにまみれた身体を癒してくれるはずです。

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安倍派を露骨に冷遇。自民党が大阪で見せた「対維新工作」の酷い仕打ち

あくまで一時的なものと見られてきた、関西における維新の会の人気。しかしその勢いは増す一方で、もはや大阪では自民党を凌ぐ存在となっています。もちろん自民とて手をこまねいて見ているわけではありません。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では著者で元全国紙社会部記者の新 恭さんが、党本部が立ち上げた「大阪自民党刷新本部」の取り組みを紹介。さらに本部長を務める茂木幹事長の「狙い」を考察しています。

尽きた安倍氏の威光。衆院選公認争いで自民が露骨な安倍派降ろし

テレビのニュースで、この人の顔を見るのは久しぶりだった気がする。中山泰秀氏のことだ。

外務副大臣だった2015年にはしばしばメディアに登場した。イスラム過激派組織「ISIL」に日本人2人が拘束、殺害された事件でヨルダンに現地対策本部長として派遣されたときは、連日、カメラに追われていた。結果として、助け出すことができず、右往左往するばかりと批判を浴びもしたが、世襲のお坊ちゃん政治家にはまだ未来が輝いているかに見えた。

それから8年以上が過ぎた今年7月4日、中山氏は険しい表情で自民党本部にやってきた。次期衆議院選で公認されるかどうか、危うくなってきたからだ。

中山氏は衆院選大阪4区の支部長だ。つまり公認されることが予定されているはずだった。ところが、党本部は大阪4、8、11、12、15、17区の支部長6人を、公募で選び直す方針を一方的に決めてしまったのだ。

4区:中山泰秀▽8区:高麗啓一郎▽11区:佐藤ゆかり▽12区:北川晋平▽15区
:加納陽之助▽17区:岡下昌平。この6氏が支部長選びなおしの対象となった。

もちろん、公募してどんな人材が集まるかは分からず、彼らが再任される可能性はあるが、先行き不透明になったことだけは確かである。

中山氏は衆院で当選5回を数える。父は元衆議院議員の中山正暉、伯父は元外務大臣の中山太郎、祖母は女性初の大臣(厚生大臣)となった中山マサ、という名門家系だ。自民党にどっぷりつかってきた典型的な世襲政治家といっていい。代々、自民党のために尽くしてきたというプライドは高いだろう。

それだけに、支部長をあらためて公募する、すなわち支部長を辞めてもらうという党本部のお達しには、はらわたが煮えくり返る思いがしたに違いない。

2021年の衆院選で、自民党は、候補者を立てた大阪の15の小選挙区で維新の候補に全敗した。中山氏も大阪4区に立候補し、維新の候補に大差をつけられて落選した。

このときはまだ、中山氏にも「大阪は『お笑い100万票』と言われるけど、その100万票が今、維新に行っている」と、維新の人気が一時的なものだと見るゆとりがあった。

だが、その考えが甘いことを、今年4月の統一地方選ではっきりと思い知らされる。維新は大阪府議選、大阪市議選で目標としていた過半数の議席を確保する勝利に沸いた。一方の自民党は府議会で9議席、市議会で3議席を減らし、大阪府連・府議団・市議団の3幹事長もそろって落選する憂き目にあった。

かつて自民党が誇った選挙組織の足腰は著しく弱っている。大阪府政、大阪市政を維新に牛耳られるなか、自民党得意の利益誘導政治ができないのも一因だろう。権力を失った自民党大阪府連には魅力が失せ、もはやガバナンスもきかなくなっている。

この記事の著者・新恭さんのメルマガ

目的は別にある。NATO首脳会合に出席した岸田首相が“真に狙っている”もの

現地時間の7月12日、訪問先のリトアニアでNATO首脳会合に出席した岸田首相。演説の中ではウクライナへの支援継続を表明しましたが、会合出席にはある大きな目的があったようです。国際政治を熟知するアッズーリ氏は今回、岸田首相の「真の狙い」について考察。さらにNATOに接近する日本が最も注視すべき隣国の「とある動き」を紹介・解説しています。

岸田総理「NATO首脳会合」に出席した“真の狙い”はウクライナへの支援表明ではない

昨年のスペイン・マドリードで開催されたNATO首脳会合に続き、岸田総理がリトアニアで開催された同会合に再び出席した。今回の会合でも最大のテーマはウクライナで、ロシアが劣勢に立つ中でも粘りの“負けない戦争”を続けるなか、NATOがウクライナへ積極的な支援を継続していくことで一致した。

しかし、ここにきてNATOとウクライナの間には1つの摩擦が浮上している。それはウクライナのNATO加盟を巡る問題で、ゼレンスキー大統領は一刻も早くNATOが加盟への具体的なプロセスを提示するよう求めているが、東欧諸国はロシアを軍事的にけん制する意味でそれに同調する一方、米国やドイツなどはロシアと軍事的に衝突することになると消極的姿勢を崩していない。今後、この摩擦の隙を付くかのようにロシアの攻勢が激しくなることはないだろうが、対中国という最大の課題を抱える米国としては、ウクライナのNATO加盟に積極的になれない政治的、軍事的事情がある。

一方、NATO首脳会議に参加した岸田総理の真の狙いはそこにはない。当然ながら、岸田総理がウクライナへの積極的支援の継続を表明し、今後も対ロシアで欧米との結束を維持するが、それは対中国を念頭に置いた“おもてなし”とも表現できる。

世界の軍事バランスからも明らかだが、今日欧州においてNATOとロシアの軍事力の差は歴然としており、自由民主主義陣営が圧倒的に優勢な状況にある一方、日本が位置する東アジアにおいては、その自由民主主義陣営の優勢が脅かされ、専制主義的な中国の軍備拡張によってそのバランスが大きく変化しようとしている。要は、岸田総理が去年に続きNATO首脳会合に参加した背景には、いずれ変わる東アジアの軍事バランスに対応するため、価値観を同じくする欧米諸国と今のうちから連携を強化したい狙いがあるのだ。

韓国やオーストラリア、ニュージーランドの参加も日本の後押しに

今回の首脳会合には昨年同様、韓国やオーストラリア、ニュージーランドの首脳も参加したが、それは日本にとって大きな後押しとなった。韓国も昨年5月にユン政権になって以降、対北朝鮮で日本と米国との連携を強化し、NATOやクアッドへの接近に拍車を掛け、中国との関係が急速に冷え込んでいる。韓国にとっても台湾有事は自国の経済シーレーンが脅かされるため、中国への懸念を強めている。

オーストラリアやニュージーランドも、これまで南太平洋諸国に多額の支援を行ってきた中国が、軍事的影響力も強めようとしていることに懸念を抱いている。岸田総理としては、中国の海洋覇権に直面する国々と2年連続で共通の懸念をNATO諸国に示せたことは大きな意義となった。

日本以上に学歴偏重。中国の若者の自殺率が10年で3倍に増えた理由

日本を上回る学歴偏重社会として知られる中国。そんな隣国は今、多くの若者たちが自死を選ばざるを得ないほどの状況となっているようです。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、中国の若者たちの自殺率が急増したことを伝えるニュース記事と、彼らが置かれている過酷な現状を紹介。その上で、若者たちにとって中国は「生き地獄」でしかないと綴っています。

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2023年7月12日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

中国の若者にとって今の中国は「生き地獄」

中國總自殺率下降 青少年反増3倍(中国の自殺率は下降しているが、青少年については3倍になっている)

6月23日付のCDC Weekly Reportに発表された新しい研究によれば、2010年から2021年にかけての中国全体の自殺死亡率は大幅に減少した一方で、子供と青少年の自殺死亡率は100万人あたり2人から8人へと3倍に増加したそうです。

中国の過去の国勢調査データに基づくと、2010年から2021年にかけて、全体の自殺死亡率は10万人あたり10.88人から5.25人に減少し、また、性別、都市部と農村部、25歳以上の3つの年齢層で減少がみられたものの、最年少の5歳から14歳の自殺率は2010~2021年のあいだで年平均10%と大幅上昇、2010~2017年にかけて年率6.8%減少していた15~24歳は、その後の4年間で年率19.6%増加も増加したそうです。

研究によれば、過去10年間の中国の自殺予防努力はおおむね成功していると思われるものの、中国の親や教師の間で広まっている「学校での成績が何よりも重要」という認識は若者に大きなプレッシャーを与えており、ストレスが適切に管理されていないことが、自殺リスクの増加につながっている可能性があることを指摘しています。

中国や韓国の受験地獄の凄まじさは、日本のニュースでも時たま報道されますが、受験に間に合わない受験生を、警察が送り届けるといった、日本では考えられないような光景もよく見られます。

中国の受験戦争については、このメルマガでも以前、取り上げました。中国の人生の成否は、「高考」という大学入試試験で決まるとされていますが、現在の中国の「高考」制度や公務員選抜試験制度は、社会全体で人材を選ぶ科挙制度をある程度参考にし、「高考」の成績優秀者は、科挙と同じように「状元」と呼ばれます。

【関連】中国の過酷な受験戦争。なぜ「高考」が人生の成否を左右するのか?

ところがここ最近では、激烈な受験戦争を勝ち抜いてもろくな就職にありつけず、貧富の格差が固定化していることから、学生のあいだに無力感が広がり、「頑張らずに最低限の生活だけする」ことを掲げる「寝そべり族」が若者の間で大流行しました。彼らは、「家を買わない」「車を買わない」「結婚しない」「子どもを作らない」「消費しない」「頑張らない」という6つのことを「しない」と宣言しています。

中国の過酷な受験戦争を勝ち抜いた若者が「寝そべり族」になってしまう理由

この記事の著者・黄文雄さんのメルマガ

有給休暇をとったときの賃金の計算方法は「3種類」もある。問題は目減りするか、しないかだ

入社してから半年を経過し80%以上の出勤率であれば誰でも発生するという、有給休暇。しかし、それを取得した際の給料の計算方法は3種類あることを知っていますでしょうか?今回、無料メルマガ『採用から退社まで!正しい労務管理で、運命の出会いを引き寄せろ』の著者で社会保険労務士の飯田弘和さんが、主に使われる2種類のうち、給料が目減りしてしまう方、しない方の違いについて詳しく解説しています。

有給休暇取得時の「通常の賃金」とは

有給休暇についてのご質問をよくいただきます。なので、今回は有給休暇について話したいと思います。

有給休暇は、入社から6か月経過で、その間の出勤率が80%以上であれば、当然に発生します。そして、発生した有給休暇については、原則として、その労働者の労働日(出勤日)であれば、いつでも使うことができます。

有給休暇を使った場合のその日の給料ですが、労基法上は以下の3つの計算方法があり、事前にどの計算方法にするかを決めておく必要があります。

  1. 平均賃金
  2. 通常の賃金
  3. 標準報酬日額

ただ、実際には、1.または2.によって計算している事業所が殆どだと思います。

1 については、過去3か月の給料の総額と過去3か月の暦日数あるいは出勤日数から計算するため、計算が少し面倒です。

ただ、たとえば、時給のパートさんなどで、曜日によって労働時間が異なるような働き方ですと、どの曜日に有給休暇を取っても支払額に差が出ないよう、1.を使うことが多いです。

ちなみに、月給の場合、有給休暇を取得した日の賃金を控除し、その日の平均賃金を支払うことになります。そうすると、通常は、平均賃金の方が金額が少し低くなるので、有給休暇を取得すると、多少は賃金が減ることになります。

2.の“通常の賃金”ですが、月給者であれば、有給休暇を取得しても賃金が目減りすることなく支払われることになります。

時給者の場合、その日の労働時間分の賃金が支払われることになります。そのため、曜日によって労働時間が異なる時給のパートさんの場合には、有給休暇を取る曜日によって、支払われる賃金が異なることになります。

ところで、この“通常の賃金”には、残業代等の所定労働時間外の労働に対して支払われる賃金は含みません。

要は、“通常の賃金”とは、所定労働日に所定労働時間働いた場合に支払われる賃金をいいます

そのため、3交代勤務やシフト勤務などで、深夜労働(22:00~5:00)が所定労働時間に含まれている場合に、その日に有給休暇を取った場合の“通常の賃金”とは、深夜割増し分も含めた賃金を支払うことになります。

有休休暇については、他にも、もっともっとたくさんのご質問やご相談を受けます。これからも時々、有休休暇について話していきたいと思います。

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プーチン激怒。トルコの盟友エルドアンが突如見せた「3つの裏切り」

数少ない「プーチンの理解者」の一人として数えられてきたトルコのエルドアン大統領。そんな彼がここに来て、プーチン大統領と敵対するかのような行動を取り続けています。今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが、エルドアン氏が見せた「プーチン氏への3つの裏切り」の内容を詳しく紹介。その上で、なぜ彼が盟友を見限るに至ったのかについて解説しています。

エルドアンは【親友プーチン】を【3度裏切る】

今回のウクライナ戦争で、大活躍している男といえば、トルコのエルドアン大統領でしょう。欧米では、「独裁者」と評判が悪い。しかし事実として、エルドアンは、国連、ウクライナ、ロシアの仲介をし、「穀物合意」を成立させました。

これは、何でしょうか?

ロシアは小麦輸出量、世界一。ウクライナは、世界5位。戦争がはじまると、ロシアが黒海を封鎖した。それで、ウクライナは小麦輸出ができなくなったのです。結果、穀物価格が世界的に高騰しました。それだけでなく、アフリカや中東の一部の国では食糧危機が起こった。エルドアンは、国連、ウクライナ、ロシアをまきこんで、2022年7月、「穀物合意」を成立させたのです。

エルドアンは、ウクライナにとっても、ロシアにとっても「いいトルコ大統領」です。彼が5月の大統領選挙で再選すると、ゼレンスキーもプーチンも祝意を示しました。そして、それはおそらく、「心からの祝意」でした。なぜ、エルドアンは、対立するゼレンスキー、プーチンの両者から愛されているのでしょうか?

ウクライナの恩人エルドアン

ゼレンスキーにとって、彼は穀物合意の恩人です。これで、小麦を輸出して外貨を得ることができるようになった。

さらに、無人機バイラクタルの件でも恩人です。戦争がはじまった時、ロシア国営メディアは、「3日でキーウを陥落させる」とはしゃいでいました。長い戦車の行列が、キーウに進軍していった。ところが、ロシアはキーウの戦いで大敗北を喫し、以後東部ルガンスク、ドネツクに主戦場が移っていきます。なぜ、ウクライナは、キーウでロシア軍を撃退できたのでしょうか?

二つの武器の存在が注目されました。一つは、携行式対戦車ミサイル「ジャベリン」。これがあれば、女性一人でも、戦車を破壊することができる。もう一つは、トルコ製無人機「バイラクタル」です。ロシアの戦車を破壊しまくりました。

喜んだウクライナ人は、「バイラクタルを称える歌」を作り感謝したのです。

Байрактар. Фольклорний гурт “Святовид”

さらに重要なことに、トルコは、バイラクタルをロシアに輸出していません。ロシアは仕方なく、イランから無人機を輸入しています。というわけで、エルドアンは、「ウクライナの友達」なのです。

全米の保守層が怒り爆発。人気ビール「バドライト」が売上激減のワケ

法令遵守と多様性の尊重が重要視される現代社会では、企業がポリティカル・コレクトネスを重視する姿勢を見せることも求められています。しかし、どこに向けて何を見せていくかを間違うと、企業価値を大きく損なってしまうこともあるようです。今回のメルマガ『週刊 Life is beautiful』では、Windows95を設計した日本人として知られる中島聡さんが、アメリカの人気ビール「バドライト」が、広告をきっかけに30%も売り上げを落としてしまった事例を紹介。背景にある米国社会の分断について詳しく解説し、次期大統領選にも大きな影響を及ぼすと分析しています。

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

分裂する米国社会と、Social Network時代のマーケティング

米国社会に分断が進んでいる、という話は以前にもこのメルマガに書いたことがあると思いますが、それを象徴するような事件が起こったので、紹介します。

ことの発端は、「全米で最も売れているビール」として知られていたBud Lightの広告に、1000万人のフォロワーを持つ、Dylan Mulvaneyを採用したことでした。Dylan Mulvaneyは、2019年に大学を卒業してから俳優・コメディアンとしてのキャリアをスタートしましたが、新型コロナの影響で仕事を失い、それをきっかけにTikTokでトランスジェンダー(生まれは男性、心は女性)としての自分を正直に語ることにより、爆発的な人気を得ることに成功しました。

去年の10月にはバイデン大統領と面談し、そこでの保守層を批判する会話が、極右勢力を刺激し、彼らは執拗に彼女をソーシャルメディアで攻撃するようになっていました。その後、彼女は12月には、顔を女性らしくする手術を受け、今年の2月にはグラミー賞に招待されるなど、メディアの注目も集めていました。

そんな彼女を、Anheuser-BuschがBud Lightの宣伝に起用したのが、今年の4月です。Anheuser-Buschとしては、彼女が持つ1000万人のフォロワーにリーチするためだったのでしょうが、それが全米の保守層の怒りを買うことになりました。

Bud Lightを殺傷能力が高いことで知られるAK-15という銃で打つ姿をTikTokで公開する人、Wallmartの棚に陳列されたBud Lightにイタズラをする様子をTwitterで呟く人など、爆発的な勢いで、Bud Lightに対するネガティブ・キャンペーンが繰り広げられることになってしまったのです。

通常、この手の「嵐」は1、2週間過ぎれば落ち着くものですが、それは7月の今でも続いており、Bud Lightの売り上げは30%落ち、「全米で最も売れているビール」のタイトルを失うことになってしまったのです。結果として、Anheuser-Buschの株価も大幅に下がり、株価総額で$25billion(3兆円強)が失われたことになります。Bud Lightが被ったブランド・イメージの毀損は、いくら広告費をかけても取り戻せないぐらい深いものになってしまったと言えます。
●参照:Dylan Mulvaney: Bud Light loses top spot in US after boycott – BBC News

この記事の著者・中島聡さんのメルマガ

なんでも「許せない」不寛容な今の社会では経済は活発にならない

人に迷惑をかけるな、と教わることの多い日本。しかし、自己破産する人を多く見てきたメルマガ『倒産危機は自力で乗り越えられる!』 by 吉田猫次郎』の著者で事業再生コンサルタント、作家、CTP認定事業再生士の顔を持つ吉田猫次郎さんは、ビジネスをしている以上迷惑をかけることは必須になるとして今の日本経済が活発になるヒントを示しています。

不寛容から寛容へ

先日、私の親しい人物が自己破産しました。

年齢30代半ば。23歳で有名国立大学を卒業し、3年ほど大企業に務め、26歳で起業。

資本金100万円でのスタートで、最初は無借金でした。

少ない資本であるにもかかわらず、わずか5年で年商10億近くまで急成長を遂げ、株式上場の話も出ていました。

しかし、技術革新が早く、競合先も多い業界だったので、ちょっとしたきっかけで業績急降下してしまい、たちまち巨額の赤字、債務超過に転落し、見切りの早い彼は、潔く自己破産を選択したのでした。

こういう言い方は不謹慎かもしれませんが、私は、「実にさっぱりとした、気持ちのいい自己破産だな」と思いました。

30代半ばという若さで、こんな経験は滅多にできません。きっと、次はもっと上手くやれるでしょう。失敗を重ねながら人間は成長していくのです。

こういう若者が、もっと増えてくれるといいですね。心底そう思います。

今の日本は、不寛容社会です。

気持ち悪いくらいに。

近所の騒音も許さない。

幼稚園の運動会も、除夜の鐘も許さない。

あれも許さない。これも許さない。

親も教師も、「人に迷惑かけてはいけない」と教えます。でも、「もし迷惑かけざるを得なくなったとき、どうすればいいのか?」については、あまり教えてくれません。

インドでは、親や教師は、「おまえは大きくなるまでに必ず人に迷惑をかける。だからあなたも、人に迷惑かけられても許して上げられる人間になりなさい」と教えるのだそうです。以前、FMラジオで誰かがそう言っていました。私もそういうことを人に教えたい。

会社を倒産させると、少なからず、誰かに迷惑をかけることになります。

それが「良い」とは言いません。

でも、ビジネスをしている以上、お互いにリスクは承知しなければなりません。割り切りが必要です。寛容さも必要です。お互いに。

そういう大らかな社会になれば、きっと、起業する人も増え、いわゆる企業の新陳代謝も活発になるのではないでしょうか。

この記事の著者・吉田猫次郎さんのメルマガ

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浮気する人はなぜか足が速い。現役探偵が発見した「調査対象者の共通点3つ」

以前の記事「探偵が解説「裏切られる人」の共通点。なぜ、あなたは浮気されてしまうのか?」では、浮気されてしまう人の特徴をあげてくれたメルマガ『探偵の視点』の著者で現役探偵の後藤啓佑さん。今回は探偵が調査対象者として接する「浮気する人の特徴」を3つ挙げています。あなたはどうですか?

浮気する人の特徴

浮気をされやすいというのは、探偵視点だと依頼者さんのことですね。

逆に浮気をする人とは、対象者のことです。

ということで、今回は対象者に多い特徴を書いてみます。

1.モラハラ気味の性格

家庭内モラルハラスメントですね。モラハラの意味は、倫理や道徳に反した嫌がらせです。具体的には、無視や暴言、嫌みを言う、馬鹿にするなどの行為が当てはまります。

依頼者さんは「夫(妻)は私のことを下に見ています」とよく言います。これは、相手が自分を優位に立たせることを常に意識している性格だからです。

配偶者を下に見て嫌味を言ったり馬鹿にしたりというのは、それにより自分が優位になるという側面もあるのです。

モラハラとは、性格と受け取ってもよいと思います。

そしてこのモラハラというのは、配偶者などの家族との関係性にのみ出てくる性格です。ですので、パートナーがモラハラ気味な性格かどうかは、パートナーの両親に対する態度で判断できるでしょう。

将来、両親に対する態度は自分に向けられることになります。

2.歩くのが速い

突拍子で驚かれたかもしれませんが、何故か浮気の調査対象者は、総じて歩くのが速いのです(笑)。これはなんのエビデンスもないことですが、500人以上の調査対象を見てきた中で感じたことです。

歩くのが遅い対象者に出会うことは本当に稀で、何故かみんな人よりも速い…。特に、男性の対象者に多い傾向です。

何故?と問われて答えることはできませんが、とにかく速い(笑)!

この記事の著者・後藤啓佑さんのメルマガ