血液サラサラなら青、免疫力なら黄。バナナは大人の救世主でもあった

年間を通してスーパーに並んでいるバナナ。そのまま食べても栄養たっぷりなのですが、他の食材と組み合わせることで、ダイエット効果がアップするのだそう。さらには血液サラサラ効果に免疫力アップも期待できるのだとか。無料メルマガ『美容と健康ひとくちメモ』で詳しく紹介されています。

ダイエットパワー「豆乳バナナ」

皮が青っぽいバナナには、黄色く熟したバナナの2倍のポリフェノールが含まれているそうです。食べるにはちょっと硬めですが、血液サラサラ効果を狙うなら青っぽいバナナがお勧めで、免疫力をアップさせる効果には黄色い熟したバナナがお勧めらしいです。

また、豆乳とバナナをミキサーにかけてジュースにすると、バナナに多く含まれるビタミンEには、大豆タンパクの分解、代謝を促進する働きがあり、豆の燃焼を促し大豆タンパクをより効果的に使うことができ、互いに有効成分を高め合う、じつに相性のいい驚きのダイエットパワーが隠されているのだそう。

脂肪とコレステロールがゼロ

バナナはカロリーが高いイメージがありますが、1本約110kcalで、脂肪とコレステロールはゼロなんだそうです。

栄養素もビタミンA、B6、C、E、カリウム、食物繊維、葉酸、カロチン、コリン、鉄分、マグネシウム、カルシウム、リン、アミノ酸などたっくさんの栄養素が含まれていて、消化吸収に優れているため、風邪などで胃腸の調子が悪いときでも、バナナを食べれば身体に必要な栄養素を補給できるそう。

そのまま食べても、フルーツサラダにしたり、焼き菓子に加えたり、凍らせてヨーグルトと合わせてシェイクにするなど、美味しくて、安くて、身体にいいこといっぱいのバナナを上手に取り入れてみてください。

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気がつくと足をガタガタ…。「貧乏ゆすり」はカラダに悪いのか?

ふと気づいたらでている「貧乏ゆすり」。

もしくは「自分はしていないけれど、周りに貧乏ゆすりをする人がいる」という方もいるかもしれません。

どうして貧乏ゆすりをしてしまうのでしょうか?貧乏ゆすりはカラダやココロになにか影響を与えるのでしょうか?
詳しくみていきましょう。

どうして貧乏ゆすりをしてしまうの?

貧乏ゆすりはマナーとしてよくないものとされ、周囲にも不快感を与えます。精神的に不安定な状態、イライラしたり不安になったときに、貧乏ゆすりをしてしまうことがあります。

ストレスがたまっていると、無意識に貧乏ゆすりをしてしまう人は少なくないようです。

このストレスがどのように影響して貧乏ゆすりを引き起こしているのか、はっきりとした原因やメカニズムはいまのところ明らかになっていません。

貧乏ゆすりは身体に悪いの?

貧乏ゆすりが、身体に何らかの悪影響があることを現段階で示したものはありません。貧乏ゆすりを無意識にしてしまう状況は何らかの不安やストレスなど精神的負担がかかっている可能性は考えられます。

無意識に貧乏ゆすりをしてしまうことが多い人は、自分の状況を振り返ると良いかもしれません。

意外!?意識的に行う貧乏ゆすりにメリットが!

「貧乏ゆすりが、健康に効果的である」という話があるそうです。

それは本当でしょうか?

「健康に効果がある」といわれている背景には、「末梢の血行改善するため、冷え性改善効果がある」、「下肢の浮腫解消に効果がある」、「エコノミークラス症候群の予防になる」、「関節症に効果がある」といったことがあると思います。

実際、無意識的な貧乏ゆすりではなく、意識的に行う貧乏ゆすりは、ふくらはぎの筋肉を収縮させ、血行をよくするため冷え性改善や浮腫の解消、エコノミークラス症候群の予防に役立つといわれています。

どれぐらいの時間・回数で効果がある、といったはっきりとした基準はありませんが、ただ座っているのではなく、意識的にふくらはぎを動かすことによって効果がみられる、ということは考えられます。

そういえば、プロテニス選手が試合の合間の休憩時間に水分補給をしながら、足を震わせている光景はよく目にしますね。

しかし、無意識でされる貧乏ゆすりの動きは、ここまでお話したような健康への効果は医学的根拠に乏しいとされています。

「貧乏ゆすり」がうつ病に効果ある!?

 「セロトニンの分泌促進をさせ、うつ病に効果がある」ということを耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、貧乏ゆすりがセロトニンという神経伝達物質の分泌を促進させることに関する医学的根拠はなく、詳しいメカニズムは明らかにはなっていません。

そのため、「セロトニン分泌を促進させるのに貧乏ゆすりは効果がある」とは言いにくいのです。

貧乏ゆすりが治療に使われている?

ここまで貧乏ゆすりのメリットについて、いくつかご紹介してきましたが、実は治療として医療の現場で貧乏ゆすりが用いられることをご存知ですか?

貧乏ゆすりは、医療的には「ジグリング」と呼ばれ、一部の病院で変形性股関節症の治療に用いられています。

変形股関節症は、何らかの原因によって股関節を形成する軟骨が変性したり、摩耗(すり減り)する病気で、関節変化へと進行することもあります。そして、軟骨がすり減ることによって、痛みや機能障害が起こります。

この変形性股関節症患者にジグリングを用いることで、保存的治療としての効果があると言われています。

ジグリングの効果は、その動きが関節の可動域を広げ、周辺筋肉のこりをほぐし圧迫された軟骨に隙間をつくることで、軟骨の修復再生につながっているというのです。

ただ、軟骨の再生に関する効果については、人間による研究では明らかにはされていません。変形性股関節症の治療ガイドライン(2016年)においても、現段階ではエビデンスが十分で治療として推奨されるものとは記されていません。

しかし、臨床現場においてジグリングの実践効果がみられた事例もあることから、今後エビデンスが得られれば、治療として用いられる可能性も十分にあります。

この話を聞いて、「ジグリングを試したみたい」と思った方もいるかもしれません。ただ、ジグリングの効果を期待して、貧乏ゆすりを始めようと考えるのであれば、医療機関を受診して治療を受けた上で、正しく行うことが大切です。

マナーが悪いとされている貧乏ゆすり。無意識におこなってしまうものは健康への効果としては、医学的根拠のないものもありますが、意識的におこなう貧乏ゆすりには効果が期待できるものもあります。

もし効果を期待するのでしたら、周りの人々への配慮を忘れずに、正しい方法で実践したいですね。

執筆:井上 愛子(保健師、看護師)

 

<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師・保育士。株式会社とらうべ社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン

 

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記事提供:Mocosuku

外国人が仰天する「ここがヘンだよニッポンの職場」ランキング

「外国を旅行する事と住むことは別物である」、とはよく言われますが、それは日本においても例外ではありません。日本で働くという体験は、海外からやって来た人たちに、旅行では気づかなかった驚きを与えています。

日本の職場で驚いたことランキング

JAPAN TODAY誌は先月、「日本のオフィスでの不思議な出来事5つ」という記事を掲載しました。海外の人たちにとって、日本は決して「働き易い」国ではありません。

長い労働時間、服装の制限、参加必須の飲み会などは、「日本は働き難い」と感じる理由として度々取りあげられています。

では、その他、彼らが日本のオフィスで「?」と疑問に思うランキングを見てみましょう。

5位以下 オフィスの構成そのもの

こちらはトップ5には入っていませんが、社員同士が机を寄せて「島」を作っている光景は、どうやら彼らの視点からすると不思議なレイアウトに見えるようです。

同僚同士のチームワークを促進する効果を期待してなのかもしれませんが、上司や同僚にずっと監視されているような気がして、「こんなことをしたら余計に仕事が嫌いになるだけ」とのこと。

海外では、そもそも固定席がないフリーアドレス制を導入していたり、集中したい仕事があるときは、専用の静かなスペースに移動できるなど、個人としての働き易さや効率性を考えた工夫が施されています。

日本では、まだまだ少数派ですね。そういったやり方に慣れた人たちからしてみれば、いささか妙なオフィス構成に見えるのかもしれません。

5位 ヤクルトレディ

ヤクルトの販売員がオフィスにやってきてヤクルトを売る様は、とても不思議な光景に映るようです。

ヤクルトレディが来た時の社員たちは、まるでアイスクリーム屋に群がる子どものようだ」、と形容されています。

4位 人事異動制度

多くの日本企業で毎年4月に行われる人事異動も不思議な制度のひとつ

アメリカでは、ある特定のポジションに採用されると、多くの場合、その後に起こり得る変化は昇進か退職しかありません

人事として4年働いて、次は営業職、なんてことはありえないのです。

この制度に対して、「オフィスで特定の人がパワーを持たないようにしているのでは?」という推測もコメントとして見受けられましたが、実情は如何に?

3位 すべてを社員同士でアナウンスすること

何も言わずに自分の席を離れることは、どの国でもおかしいと思われるものかもしれませんが、まわりの同僚が齷齪と働いている中で、「お先に失礼します!」と挨拶するのは奇異な状況に映るようです。

「まわりの注目を集めるし、きちんと仕事をしていないのではないかと思われてしまう可能性がある」、と。

でもだからこそ、日本人は長く働く(働いているふりをする)という裏事情もしっかり把握しているようです。

2位 ランチタイムの昼寝

お昼休みに机に突っ伏して眠っている社員がいる光景も、彼らを驚かせているようです。

中には枕まで持参している人もいて、これにはさらに仰天。

電車の中や、ミーティング中に寝てしまうなど、日本人はちょっとでも時間があれば眠ってしまうと思われているようです。

1位 朝礼(スピーチ)、朝の合唱や体操

朝から社員全員が集まって綺麗に列をなし、スピーチを聞き、会社の歌を歌って、さらに部署ごとのスピーチを聞く。

そんなことやる時間があったらその30分寝かせてくれよ」というのが外国人社員の本音。

日本人だってそう思っている人もたくさんいそうですが。

 

その他、ランチはミーティングルーム、デスクでとっていたり、外へ食べに行くのが通常のようだけれど、休憩したいときにそういうスペースがオフィス内になく、トイレで携帯をいじっている社員に遭遇してびっくりした、というコメントも見受けられました。

何でもアメリカの方法に習うというのもいただけませんが、ここに並べられた5つのポイントの中には、日本人でも「たしかに」と思えるようなものもあったのではないでしょうか。

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source by: JAPAN TODAY

文/長塚香織

クレイジーすぎる。日本人医学博士がNYですれ違ったアブナイ男たち

世界一の大都市ニューヨークで生活するニューヨーカーは「せっかち」なことで有名です。しかし、NY在住の猫好き医学博士しんコロさん曰く、中にはせっかちを超えて「クレイジー」に分類されてしまう方もいるそうで……。ご自身のメルマガ『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』で、最近遭遇したクレイジーすぎる人たちの事件簿を紹介。日本ではまずお目にかかれない変人・奇人に驚くこと間違いなしですよ。

NY横断歩道の仰天ファイル

皆さんもすでにご存知のように、NYの人々は極めてせっかちです。彼らは「NYは時間の流れが早く、皆忙しいから急いでる」と言いますが、それは全くのウソで、多くのNYカーは辛抱が足りないだけなのです。

たとえば、地下鉄の切符売り場の機械で地下鉄カードにチャージをしていると、後ろに並んでいる人たちは常時イライラしています。先日は、僕がチャージをしようとしているのにもかかわらず、僕の脇の下をくぐるように後ろから手を伸ばして、自分の地下鉄カードを機械に入れようとしたおばちゃんがいました。超せっかちです(笑)。

そんなせっかちなNYカーは、横断歩道は基本信号無視です。マンハッタンは道路が碁盤の目のように走っていて、30秒歩けば次の信号にぶつかりますから、車が来ていない場合は皆信号無視をして道路を横断するのが普通になっています。そして車が走っている場合でも、数歩車道に前のめりに出て待ちます。そしてよくあるのが、信号待ちをしていると後ろからNYカーがやってきて、僕の目の前に立つという微妙に鬱陶しいパターンです。つまり、自分が先頭で信号待ちをしていると、後ろからどんどん人がやってきて自分の前に立ちはだかります。皆が競って先頭になろうとするのです。でもすでに僕は先頭ラインに立っているので、僕の前に立つ人たちはどんどんと車道にはみ出すという危険な状態になるわけです。

というように、NYの横断歩道での皆の行動はちょっとクレイジーなのですが、中にはもっとクレイジーな人たちもいます。今日はプチ衝撃ファイルとして、「NY横断歩道の巻」をお送りしたいと思います。

交渉中に相手が激怒。弁護士に学ぶ、決裂寸前からの「危機回避」術

話し合いの最中に、相手が突然「話にならない!」と怒り出し交渉決裂の危機…そんな時、どうしたらいいのでしょう。無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では、谷原さんが現役の弁護士ならではの「危機回避術」を伝授してくださっています。

断固たる拒絶にあったら?

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

交渉は、利害が異なるもの同士が諸条件をすり合わせ、何らかの合意を目指すものであり、対立点があっても粘り強く進める必要があります。

しかし、交渉のわりと早い段階で、こちらが提示した何らかの条件に対し「話にならない!」「まったくナンセンスだ!」と、一言のもとに拒絶されることがあります。

こういった言葉は、こちらを責めるような口調で発せられることも多く、言われた方は「これは本当にダメそうだ」と思ってしまうもの。あるいは、こうした感情的な拒絶を受けると、感情が高ぶり「こちらこそお断りだ!」と反発してしまいそうになります。

繰り返しますが、交渉は何らかの合意問題解決に至るのが目的です。最終的に条件が合わずに決裂することは当然ありますが、交渉が行われている間は、合意を目指し、かつなるべくこちらに有利な条件を引き出すことに注力すべきです。感情に感情でぶつかっても何も生みださず意味がありません

では、そのような拒絶的な反応を示された場合、どうすればよいのでしょうか。

100万借りに来たら300万をポン! 田中角栄氏の前で号泣した若手議員

元TBSディレクターにして、現在はロスで起業し、「Wowmax Media! 」を経営する海部正樹さんによるメルマガ、『ロサンゼルスで起業してしまったボクの本気メルマガ!』。今回は、海部さんのお父さんで元首相の海部俊樹さんから伺ったという田中角栄さんのエピソードです。こんな粋すぎるお金の使い方、今の政治家で出来る人はいるのでしょうか?

父に聞いた田中角栄流「お金の使い方」

海部正樹です。

今日は田中角栄元首相の、生きた金の使い方について書きます。 父から聞いた話なのですが、なかなかできないことです。

あるとき、田中角栄と覇を争っていた別の派閥に所属する若手議員が女性問題で不始末をしました。 急いで100万円を用意しなくてはなりません。 そこで派閥のボスに借金を頼みに行ったのですが、言を左右され貸してくれません。

そこで、田中派に属する同期議員に相談したところ、すぐに角栄先生のアポがとれ、目白の御屋敷で面談します。

角栄先生は、話を半分くらい聞いたところで「いくらいるんだ?」。「100万円です」と答えると、横に置いてあった段ボールから300万円取り出し、ポンと手渡してくれます。これは若手議員もびっくり。しかし、もっと驚いたのは角栄先生の言葉だったそうです。「300万円ある100万円で問題にケリをつけろ100万円でこの件で世話になったひとをご馳走しろ100万円はまた同じ事をしてしまった時の為にとっておけ この金は返す必要はない

若手議員は涙がこぼれ、そのまま田中派に入ったということです。

中国を襲う「一人っ子政策」の深い闇。日本以上に深刻な社会問題に

2015年、ようやく廃止が発表された中国のいわゆる「一人っ子政策」ですが、当然ながら政策実施期間中に誕生した子供たちに兄弟姉妹はなく、親の介護を一人で負担しなければならないという事態となっているそうです。無料メルマガ『上海からお届け! 簡単3分、写真で覚える生活中国語』の日本人著者・ジンダオさんが、そんな中国の現状と、外資が中国で介護ビジネスを展開する際の障壁などについてのレポートを届けてくれました。

親の面倒は誰が見る? 一人っ子政策の深い闇。介護【护理】

自宅の近所で車いすを押しながら散歩などをしている方達を見かけます。見たところご夫婦やご家族の方がお世話をしているようです。

中国でも日本のように介護問題が徐々に表面化してきています。先だって一人っ子政策の規制が廃止された背景の一つとして、迫る今後の高齢化を見越し出産率を増やすことも一因と見ています。

また一人っ子政策の弊害として、二人目を出産することが出来なかった家族で、両親である自分たちより、唯一である一人の子供が不慮の事故などで先に亡くなった。そんな環境に置かれた親が今後の将来(介護など)を悲観して、同じような境遇の人たちが政府を訴えるなどの話もあります

複雑な一人っ子政策の第二子出産条件を紹介兄弟【兄弟】

我が家の近くにも老人ホームなどがあるのですが、パッと見、日本に比べると垢抜けてなく開放的な感じはしていません。

中国にもあるお年寄りの集う場所。老人ホーム【敬老院/养老院】

そんな中国の高齢化社会を一つのビジネスチャンスとして、中国に進出している日系企業も増えてきているようです。

ただ中国進出には障害があるように感じています。それは中国で起業する際に、営業範囲というのが定められていて、介護ビジネスを何処まで行うかによるのですが、医療行為という範囲に及ぶと外資ということもあり営業許可が取りにくく、そのため参入の障害になっているのは明白です。

中国にある日系の医療機関が「クリニック」という表現になっているのも、この辺が影響しているからだと思われます。

そんな外資が参入し難い中国介護ビジネスは今からという感じがしています。その理由として中国人の生活環境、家族に関する考えが影響しているため。

  • 日本と違い基本的に転勤はなく、親と同じ地元で生活、または同居している場合が多い 
    上海、北京、深センなどで仕事のために地元から出てきている場合は除きます。
  • 自分の親は子供が見る、という考えが日本以上に根強い点
  • 他人に介護を任せて安全なのか? という不信感がある点

なぜ富士フイルムは「本業」が崩壊しても業績は好調なのか?

景気が回復しない責任を政府に押し付けることは簡単ですが、各々の企業が対策を講じなければ根本的な解決には至りません。では、実際にどのような対策を取った企業が成功しているのでしょうか。無料メルマガ『ジャーナリスト嶌信彦「時代を読む」』では、GEや富士フイルムなどの具体例を挙げながら「企業の生き残り策」をわかりやすく解説しています。

事業の組み換えこそ企業の生きる道 政府の景気刺激策を待ってはダメ

景気がもうひとつパッとしない。先進国仲間では良い方なのだが、過去の高度成長期と比べたり、周囲の20%前後も増益・増収している企業を見ると成長が遅れていると感じる企業が多いようだ。そうした企業は、政府の財政・金融などの刺激をさらに求め、日本全体の追い風に乗って自分のところも成長できるはずだと考えるらしい。政府もまた事業規模で20兆円を超える大型補正を準備したり、一段と金融緩和の姿勢を見せて企業の要望に応えようとしている。

しかし、従来のような景気刺激策を打てば日本全体が浮揚し企業も良くなるというシナリオは安倍政権スタートの最初だけで、その後は金融緩和、マイナス金利、財政刺激、規制緩和などの手を打っても、消費者、企業側ともに景気の波に乗って消費が増えたり、設備投資が増えたという兆候は見られない。

そもそも、消費者も企業も政府のマクロ的な景気刺激策にいまや期待を寄せてはいないのではないか。世の中が好況ムードになれば、企業がどんどん物をつくり、設備投資を行って消費者は新しい商品を買うといった高度成長期にみられた循環は、とっくになくなっているのだ。

賢い企業は、世の中の流れを長期的に見据えて、高度成長期や失われた20年期の事業を真剣に見直している。実は事業の組み換え見直しを行っているのだ。その事業の組み換えに成功した企業は新しい成長路線をつかみ、昔の事業にしがみついて安売り競争などで勝とうとしている企業は、どんどん体力を弱めて衰退消滅しているところが多い。

時代の流れは大きく変わっているのだ。その時代の波をきちんと見分け、自社の技術、資産などを見直して事業を組み換えているところが大きな成長の土台を築いていると言える。

東京五輪に水を差す「首都直下型地震」報道が徐々に消え始めている

東京オリンピックの開催が決定してから、「首都直下地震」の話がめっきり報道されなくなりました。しかし、当然ながら災害はある日突然襲いかかってきます。無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』の著者・廣田信子さんは、五輪開催に都合の悪い「真実」から目を背けるような流れを真っ向から批判、常に災害と隣り合わせであることを個人個人が自覚すべきだと指摘しています。

東京オリンピックと大災害

こんにちは! 廣田信子です。

東京オリンピックのために、見ないようにしていることってたくさんあるように思います。民泊推進のために軽視されている一般の住宅にテロの関係者が入り込んでしまう危険もその一つですが、震災対策もそうです。マグ二チュード7クラスの首都直下地震が今後30年以内に発生する確率は70%程度と予想されています。

また、内閣府が発表している首都圏直下地震の被害想定は、建物の全壊及び火災で焼失する棟数は85万棟負傷者の数は21万人死者数は1万1,000人となっています。すごい数字ですよね。30年以内におこる確率70%とこの被害想定がリンクして、防災の話をする専門家の方も、都市機能がマヒするような直下型地震が明日来てもおかしくないのだから、命を守るために備えないとたいへんだ~と、防災への危機感を高めていました。

外出中に必ず持つサバイバル防災セットも良く売れていました。木造密集地が火の海になる、地下街が水没するそんなシミュレーション映像もよく目にしました。「~ました。」と過去形なのは、2020年の東京オリンピック招致が決まった途端、こられの話はあまりされなくなり、甚大な被害を想定した映像も流れなくなりました

日本人エンジニアが農家の両親のために起こした「きゅうり革命」に感動

世界的エンジニアの中島聡さんがお送りするメルマガ『週刊 Life is beautiful』。今回は、日本のエンジニアが農家を営む両親がいつも苦労している「きゅうりの仕分け」を何とか手助けしようと、Deep Learningを活用して「きゅうりの自動仕分け」をする装置を作ったという、ちょっと心がほっこりするお話です。この装置、上手くきゅうりを仕分けることはできたのでしょうか?

私の目に止まった記事

How a Japanese cucumber farmer is using deep learning and TensorFlow

自動車メーカーに勤める日本のエンジニアが、農家を営む両親のために Deep Learning を活用して、「きゅうりの自動仕分けをする装置を作った、という話です。

彼の実家で作っているきゅうりは、太さ、曲りぐあい、色、つやなどで市場での価値が大きく違うため、「仕分け」をしてから出荷する必要があります。しかし、「仕分け」には熟練した目が必要なため、パートの人を雇うわけにもいかず、毎年出荷のピークになると、「仕分けだけのために毎日8時間も費やす日もざらではないそうです。

そこで、Google が去年オープンソースにしたばかりの TensorFlow を使って「自動仕分け」が出来ないかと開発をしたそうです。

ちなみに、一番の問題はトレーニングデータの数だそうです。彼の母親が仕分けた7000本のきゅうりの写真を撮影し、それをトレーニングデータとして使ったそうですが、データの数が不十分で、まだ精度は70%ぐらいだそうです。

記事中には「overfitting が起こったらしい」と書いてありますが、これは Deep Learning を活用する際には良く起こる現象なので、知識として覚えておくと良いと思います。