目の前の一歩を丁寧に。ヴィム・ヴェンダース監督の映画『パーフェクト・デイズ』が気づかせてくれたこと

2023年に制作されたヴィム・ヴェンダース監督の『PERFECT DAYS(パーフェクト・デイズ)』という映画をご存じでしょうか。生きづらさを抱える人たちの支援に取り組むジャーナリストの引地達也さんは、この作品が「忘れられないもの」になっているそうです。その理由を、自身のメルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』の中で語っています。

一歩一歩から始まる私達の「完全なる幸せ」

2024年最後の日、京都の叡山鉄道に乗車し鞍馬で降りた私たちのグループは鞍馬寺か貴船神社までの約4キロの道のりを風景に目を見張り、おしゃべりに興じながら歩く。

木漏れ日がさす場所で地上から空にカメラを向けてその光と木の枝のシルエットを撮影しようとグループの1人が「パーフェクト・デイズ」とつぶやいたところからその話題は始まった。

それは映画「パーフェクト・デイズ」の話である。

主人公の清掃員の趣味でもあるフィルムのカメラで公園の木々から木漏れ日を撮影するシーンの話をしようとしたところ、一行のオーストラリア人の友人2人は映画を観た、だけではなく、「それが一番好きだ」と興奮した。さらに、細部のシーンについて話したことで、人が生きることに関する普遍的な価値を共有し、歩きながら、生きることの大事な瞬間を一緒に見たような感覚になった。

これが「パーフェクト・デイズ」だと一同納得したことに、幸せを感じている。

映画『PERFECT DAYS』(パーフェクト・デイズ)は日本・ドイツ合作で2023年に制作された。

ヴィム・ヴェンダース監督が描く東京、役所広司さんが演じる清掃作業員の日々は、静かで深い感動をもたらし、私にとって忘れられない作品だ。

第76回カンヌ国際映画祭で役所さんが男優賞を受賞し、作品は金獅子賞を獲得したことでも有名だが、友人は作品の「言葉の少ないやりとり」に面白さを感じたようで、そこに私はリアリティを覚え、映画の奥行が醸し出されたと応じた。

この映画では、完璧に公園のトイレ清掃を行う主人公に対し、仕事にやる気を見せない同僚がおり、その同僚との交流を楽しみにしているダウン症と思われる障がいのある男性が登場する。

ふれあいを楽しむその姿は幸せそのもの。

しかしその同僚がいないことを知るととたんに残念そうな様子で一人トボトボと帰っていく。

そのシーンは、私が活動する中での障がいのある方の反応に通じて、ぐっと心を掴まれた場面となったが、友人もその場面に、障がい者の支援をする私を思い出したのだという。

この記事の著者・引地達也さんのメルマガ

吉高由里子“御曹司と破局”報道に芸能記者たちが抱く違和感。なぜ「彼の束縛が強すぎる」という理由は「ウソっぽい」のか?

NHK大河ドラマ『光る君へ』で、主人公のまひろ(紫式部)役を演じきった女優の吉高由里子さん(36)。プライベートでは“タワマン同棲”を経て結婚秒読みとみられていたジュエリー·ブランド御曹司との破局が報じられましたが、多くの芸能記者たちの反応は「結婚目前にそんな理由で別れるか!?」というものだったそうです。今回はこの破局報道の“正しい読み方”を、ベテラン芸能ジャーナリストの芋澤貞雄さんが解説します。

「そんな理由で別れるか!?」吉高の破局報道にザワつく記者たち

紙媒体でも、SNSでも、思わずタイトルに引き込まれて読んでしまう記事があります。

某夕刊紙でよく使われる、“〇〇結婚…”に続く言葉がちょうど折り目で、そのタイトルだけが目について「えぇっ!」と思い購入、1面を開いてみると“〇〇結婚か!?”に何度騙されたことか…。

SNSでは、もの凄いタイトルに惹かれ熟読してみると、結局“最新の情報が入り次第更新します”とか、どこかで読んだ投稿を寄せ集めただけだったりすることに、思わず“な~んも、新しい情報は無いんかい!”と突っ込んでしまいたくなります。

似た感覚を最近味わいました。

それは、“元日婚の可能性もあった? 令和の「光る女君」吉高由里子の恋の行方は”という記事を投稿した『デイリー新潮』です。

吉高といえば、昨年12月に『文春オンライン』が、ジュエリー·ブランドの御曹司との破局を報道したばかりですが、スポーツ新聞の中にはこの破局を確信できず、“クリスマス婚”とか、元旦の1面を“吉高、結婚!”で飾る予定だったところもあったといいます。

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『文春~』の一報で、芸能記者たちがいまいち確信を持てなかったのは、その破局理由に不自然さがあったからでした。

記事では、“彼がベタ惚れしすぎて、吉高を束縛してしまったため…”と報じていましたが、ほとんどの芸能記者たちは“こんな理由で結婚目前で別れるか?”と半信半疑だったのです。

そこで私も、少しでも真相に迫れるならと『デイリー新潮』を読んでみたのです。

大河ドラマ『光る君へ』も終わり、タイミング的には結婚発表にはいい頃合いでしたから、本当に別れたのか否かのもやもやを、解消できたら…という意味で。

「束縛が強すぎて…」「多忙からのすれ違い」と書かれるときは、別の破局理由がある

さてその記事の感想は、タイトルにある“吉高由里子の恋の行方は”に引かれた私の期待が大き過ぎたようでした。

記事は『文春~』の報道を否定せず、『光る君へ』撮影中に破局を迎えた吉高が、それでもテンションが下がらず収録を続けられたのは松下洸平の存在があったから…と書いてありました。

だからといって、松下と交際しているとかではなく、恋愛体質の吉高から今年も目が離せない…という、な~んも当たり障りのない内容でした。

“しつこく”考えれば、御曹司の電撃破局の陰には、松下洸平との微妙な化学反応があった…と読めなくもありませんが、具体的なことは一切ありませんでした。

皆さんに知っていただきたいのは、芸能マスコミが有名人の破局に触れた報道をする時、その理由として“強すぎる束縛に辟易した”とか、“多忙からのすれ違い”を挙げたときには、ほぼほぼ別に何か他の理由があると想像して間違いない、ということです。

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もちろん真相は本人しか分かり得ないことですが、別れた理由を表現するには、これ以上便利な言葉は他にないでしょう。

何か“書けない裏付け”があって『デイリー新潮』はこんな中途半端な記事を投稿したのか、それとも共演者やスタッフをメロメロにする魅力溢れる吉高を持ち上げたかったのかはわかりません。

ただ吉高が、何人かいる、“恋愛や結婚の行方が気になる女優”のひとりであることは間違いない事実でしょう。

大河ドラマのヒロインを演じ切った彼女の今後の動向に注目です。

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プロフィール:芋澤貞雄

1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

image by:ACROFAN, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

日本の石破政権が真っ先に「沈没」か?狂乱化が止まらぬ米国トランプから“最初の被害”を受ける国の名前

いよいよ1月20日に迫ったトランプ氏の大統領就任式。「前回就任時以上の世界の大混乱」を危惧する声も多数上がっていますが、識者は「トランプ2.0」どう読むのでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』ではジャーナリストの高野孟さんが、トランプ政権がアメリカを再び偉大な国にすることが困難である理由と、石破政権が被りかねない大きな損害について解説しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:2025年はどういう年になるのか/トランプによる世界撹乱で真っ先に沈没するのは石破政権かもしれないという憂鬱

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

初っ端に沈没するのは石破政権か。トランプに撹乱される2025年の国際社会

2025年は、1月20日のトランプ米大統領就任で事実上、幕が明ける。放言癖・虚言癖は相変わらずだが、8年前と比べると認知障害、妄想性障害が一段と亢進しているようで(本誌No.1289参照)、今なお最大の経済大国であり史上最強の軍事帝国でもある国の最高指導者がそんな風であるという前代未聞の事態にどう対処すべきか、全世界に困惑が広がっている。

【関連】何を言っているか理解不能。演説内容も支離滅裂なトランプに心配される「認知症」の深刻化

鉄鋼市場ではすでに二流か三流国に成り下がっている米国

実際、トランプの発言はますます思いつき的な短絡性を強めていて、その場はそれでいいとしても後の落とし所も何もないといった、本当の言いっ放しの無責任が目立つようになった。

日本製鉄が約150億ドルでUSスチール買収するという取引を阻止しようとしている一件がその典型で、トランプは12月2日に自身のSNSで「かつて偉大で強力だったUSスチールが外国企業に買収されることに全面的に反対だ」「買収者は(暗い夜道に、という意味なら脅迫に当たるが?)気を付けろ!」と喚き、その言葉の激しさに釣られたのかバイデン現大統領も、改めて反対を表明した。

それに対し当のUSスチールは12月27日に声明を出し、「日本製鉄による買収は中国の脅威に対抗し、米国の鉄鋼業が競争力を強化できる唯一の手段だ。買収が不成立なら喜ぶのは〔買収に反対している〕全米鉄鋼労組と北京だけだ」と強く反論した。

いくらトランプが凄んだところで、2023年の世界の粗鋼生産ランキングを見れば、ダントツのトップは中国宝武鉄鋼集団(13077万トン)、2位がルクセンブルクのアルセロール・ミッタル(6852)。4位に日本製鉄(4366)、7位に韓国のPOSCO(3844)、10位にインドのタタ製鉄(2950)は入るが、10位以内の残り5社は全て中国。つまりトップ10の6社までもが中国企業なのである。

さらに11位から50位までを見ても、40社中21社が中国企業で、米国企業はといえばその間にようやく、15位ニューコア(2120)、22位クリーブランド・クリフス(1727)、24位USスチール(1517)が入ってくるという有様で、つまりは米国は世界の鉄鋼市場ではとっくに二流国か三流国に成り下がっているのである。

この記事の著者・高野孟さんのメルマガ

落ち着き払う習近平。トランプ再登板という「巨大な変数」を前に中国が焦りを見せぬ2つの理由

2013年の国家主席就任以来、習近平氏が毎年行っているテレビ演説「新年賀詞」。2025年はトランプ氏が大統領に返り咲くとあって習主席の言葉に注目が集まりましたが、その内容は予想に反して落ち着いたものとなりました。今回のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』では多くの中国関連書籍を執筆している拓殖大学教授の富坂さんが、習近平氏に焦りがみられなかった背景を解説。さらに中国の目が日本から離れる当然の理由を記しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:2025年の賀詞、トランプ政権始動前の米中関係を習近平政権はどう見ているのか

目立ったのはある種の自信。習近平「新春賀詞」から読み取れるもの

昨年末の中国の習近平国家主席の新春賀詞(2025年版)は、随分落ち着いた内容だった。

不可測性が指摘され、閣僚候補にも対中強硬派をずらりと並べた第二次トランプ政権の発足を前に、中国の賀詞は警戒心と対抗心をむき出しにした内容になるかと予想された。しかし、世界は肩透かしを食ったようだ。

メディアが期待していた対台湾での強硬発言も封印された。習近平はまず、「両岸の同胞は家族同然です」と呼び掛け、続けて「誰も私たちの血のつながりや親しい絆を断ち切ることも、祖国統一という歴史の大勢を阻むこともできません」と述べただけにとどめた。明らかに昨年よりトーンを落とした内容となった。

この賀詞から「祖国統一は阻むことはできない」という一部分だけを抜き出し見出しにする。相変わらずの手法で煽るメディアもあって呆れたが、もはや日本のオールドメディアがどう報じても、中国が関心を示さないほど日本の存在感は落ちていることに気が付かないことが逆に惨めだ。

繰り返しになるが、全体を読めば明らかなように、賀詞は柔らかいメッセージに満ちていた。目立ったのは、中国と世界の連帯であり、ある種の自信だった。

かつて中国に付きまとった「いじめられっ子」的体質が薄まったことを意味していて、興味深い。大国として次の段階に移行しつつあることを思わせた。

そうした変化は、対米関係にも表れていた。

タリフマンを自称するドナルド・トランプつが大統領に返り咲くことで、まず懸念されるのは貿易摩擦とサプライチェーンの混乱だ。だが、その逆風に最前線で対処せざるを得ない中国の姿勢からは、焦慮があまり感じられないのだ。

トランプ新政権への警戒は賀詞のなかでは以下のように表現されている。

経済運営は目下、いくつかの新たな状況に直面し、外部環境の不確実性や新旧の力の転換という圧力にも直面しています。しかし、これらの問題は努力によって克服することができるでしょう。私たちは常に風雨の洗礼のなかで成長し、試練を経て力強く発展してきました。皆さん、自信を持ちましょう。

思い浮かぶのは半導体の供給を断たれたファーウェイの復活だ。

中国が従来、アメリカに対し発してきたメッセージのほとんどは、「米中の体制の違い」を認めないアメリカに対する不満だった。そのことは先々週の本メルマガでも触れた。アントニー・ブリンケン国務長官が王毅外相との会談を振り返り、「どの会議も王毅が、われわれの政策に文句を言うところから始まった」と述べたことを紹介した。

【関連】バイデン政権の「対中政策」は本当に成功したのか?2024年の中国外交を振り返る

その中国が、今回の賀詞では以下のように呼び掛けているのだ。

中国は、各国とともに友好協力の実践者となり、文明間の相互学習の推進者となり、人類運命共同体の構築に参加する者となることを願っています。共に世界の明るい未来を切り開いていきましょう。

要するに自ら進んで「文明間の相互学習の推進者」となるという。つまり歩み寄るというのだ。

この記事の著者・富坂聰さんのメルマガ

パクチーブーム生みの親に近づく金の亡者たち。縁を切るべく考え付いた「撤退」方針

撤退論~歴史のパラダイム転換にむけて

「撤退」というキーワードで思考を巡らせることの重大さがよくわかる一冊だ。人口が減っていくというのに、右肩上がりの成長の話しか出そうとしない国家は、将来に対して真剣に取り組んでいないことを自ら証明している。「年度」とか「次の選挙」まで威勢のいいことを言っておかないと個人の将来が危ういからという事情は理解できなくはないが、撤退の議論を避けている人たちは将来の選択肢から外すべきだと、論者の文章を眺めていて思った。

僕は何度か「撤退」している。半年で閉じた「鳥獣giga」が最初の大きなものだが、その直前に「地球を救うカレーライス」のランチ業態からも「撤退」した。完全なる敗北であると涙を飲んだのだが、翌月に東日本大震災が起き、「撤退」を決めていなければ致命的なダメージを受けていたかもしれないと振り返り、自らの悪運の強さに少し震えたりもした。

それまでは「流れに乗る」ことをいつも考えていたように思う。それが「流れをつくる」ことを望むように変わった。混乱の時期に会社運営をし、偶然の縁からボランティア的な活動も増やすことになったことが大きく影響をしている。

サハラマラソンに出場しちゃったのは完全なる事故みたいなものだが、不惑のチャレンジだとか会社の業務との関連性をでっちあげ、完走したことで、「流れをつくる」志向は度を高めた。そして、パクチーブームの火付け役になり、ずいぶん調子に乗るところだった。しかし、近づいてくる人たちがいわゆる広告代理店の金の亡者たちばかりで、話しても楽しくないだけならまだしも僕の事業とか夢を全力で壊そうとしてくるので、呆れた。

そういう人たちと完全に縁を切ろうと思ってたくさんのことを考えた結果、――(この記事は約4分で読めます ※1,586文字)

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同期が100人もいた大手商社ですが、次々に転職して15人になってしまいました

一緒に入社した同期が次々と転職してしまい、私はここに残るべきでしょうか? 世界的なコンサルティング会社マッキンゼーで14年間もの勤務経験を持つ、ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクターの赤羽雄二さんは、今回のメルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』に送られてきた、そんな読者からの相談に答えています。果たして、赤羽さんからの回答は?

今、30歳でこのまま残っていいのか悩んでいます。

Question

shitumon

大手商社ですが、同期が100人いたのが次々に転職してしまい、今は15人くらいになってしまいました。毎年同期会をするのですが、どんどん数が減るのでちょっと気が滅入ります。転職した同期から、収入が上がった、昇進した、上場した、やりがいのある仕事ができた、彼女ができた、子どもが産まれたなどかなりいい話ばかり聞こえてきます。今の仕事がそこまで嫌ではないのですが、このままでいいのか、転職すべきなのか、どういう判断で進めればいいのか、どういふうに考えれば、雑音にとらわれず集中できるのか、ぜひアドバイスをよろしくお願いします。

赤羽さんからの回答

ご相談どうもありがとうございます。よくあることだと思います。今の仕事を続けるのか、同期の人たちと同じように転職するのか、ですね。

退職された同期の人たちは、いいことしか言いません。うまくいった人がうまくいったことだけを吹聴するのは、世の常です。その人たちも、具合が悪くなると、黙ってしまうので、「成功者バイアス」がかかってしまうのです。

大事な点は、相談者さんが何をしたいのかと、今成長しているのかです。何をしたいのかはわからない、という方がかなり多いです。それが普通かもしれません。仕事が嫌いではないが、やりたくてやっているかと聞かれると答えづらい、という状況ですよね。

心配しないでください。これが普通です。そのうちに、何かをやりたくなってきます。

今成長しているかがより重要な問題です。仕事に追われていてもあまり成長していない方が多いです。

成長するのは、本人が120%の力を出してようやく達成できるようなゴールが設定され、必死の努力をして何とかやり遂げたときです。そういうチャンスがありますでしょうか。

あるなら、全力を尽くしているでしょうか。

ぜひそちらから判断してください。チャンスがあるなら打ち込んでみましょう。

チャンスが差しあたりないなら、チャンスを作れるかどうかやってみてください。

どこからどう見てもチャンスがなく、上司もパワハラ体質で、かつ部下の育成など何も考えておらず、人としても尊敬できるような人でない場合、社内異動の可能性を探ります。

それも考えにくい場合に初めて、転職というオプションを考え始めてもいいと思います。

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米国株投資で大成功の作家・鈴木傾城氏が「2025年にガチホする株、現金化する株」トランプが何を言おうが「当然の準備」でカネは自然に増えていく

米国株投資に精通し、自身も大きな資産を築き上げることに成功した作家の鈴木傾城氏。前回の記事では、2025年は「静かに株式市場から足抜け」していくとの相場観を披露したが、今回は「なぜ現金比率を高めようと考えているのか」について、さらに詳しく解説する。トランプ新大統領の政策を悲観しているわけでも、暴落煽りを真に受けているわけでもない。鈴木氏はただひたすら、合理的な「準備」を進めているようだ。(メルマガ『鈴木傾城の「フルインベスト」メルマガ編』より)
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです

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プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)
作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している。

急変動が生じそうな2025年相場の「準備」をしておこう

2025年の相場が上がっていくのか、下がってしまうのか、停滞してしまうのか、いろんな媒体や機関や個人が意見を言っている。私自身は相場の予想はするつもりはなく、「何かが起きたら、それに合わせて動く」ことを心がけるつもりだ。

基本的に2025年は世界的に相場の動きが激しい年になるような予感がしているので、そのあたりを注目している。何しろ、ドナルド・トランプが戻ってくるわけだから、平穏ですむわけがない。

トランプは衝突や対立を恐れない気質だ。2025年1月20日に大統領の就任式が予定されているのだが、就任初日には「少なくとも25の大統領令を発出」する計画だと述べている。その内容はわかっているもので以下のものがある。

「不法移民対策関連」
「国家非常事態宣言の発令」
「メキシコ国境への部隊増派」
「国境の壁の建設再開」
「連邦移民局係官の権限拡大」
「バイデン政権下の一時的入国許可政策の終了」
「出生地主義の廃止」
「電気自動車(EV)関連支援の打ち切り」
「パリ協定からの再離脱」
「中国からの自動車や部品、蓄電池材料の輸入阻止措置の強化」
「中国への10%の追加関税の導入」
「メキシコとカナダに対する25%の関税導入」
「世界中から輸入する蓄電池材料への関税導入」

……上記をわかりやすくいうと、以下の2点に集約される。

不法移民は出て行け、入ってくるな
アメリカにモノを売りたければ入場料(関税)を払え

1月20日にこれまでのバイデン政権の政策が一気に覆されて、アメリカの姿勢は劇的に変わっていく。そうであれば、こうした政策転換の余波が株式市場に押し寄せて波乱を引き起こすのは必至である。

だから「相場の動きが激しい年になる」「平穏ですむわけがない」と考えているのだ。そのため、私は2025年の波乱に合わせて「ある準備」をしている。

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新年の抱負は「6月」に振り返れ。達成率を飛躍的に高める考え方と具体的な方法

今日は3日。まだまだお正月気分のころ。あと数日たてば一気に仕事モードになるだろう。年始には目標を立てるもの。トップ営業スタッフの知人は「年に一度、目標を書初めで書く」と言っていた。書くことを決めて墨で書く。これは念がこもりそうだ。初動の道具を持っている人はぜひやってみて欲しい。

私自身は“手帳に5~7項目書く”というやり方をしている。今まで目標を立ててきたが“上手くいく年”もあれば“全くダメだったという年”もあった。いろいろ思考錯誤しながらやってきた。その目標の考え方、やり方についてご紹介させて欲しい。

まずは目標についての考え方から。目標は1年と考えず“6月まで達成する”というくらいの気持ちを持つことが大切だ。ほとんどの人が「年々、1年経つのが早くなっている」と感じているはず。

1月~3月はまだまだ“時間がゆっくり流れている”という感じがする。しかし、4月5月になると少し早くなる。6月過ぎるとスピードが加速。梅雨が明け、あっという間に夏に。ここから予断すると危険。猛暑が続き「こんなに暑くちゃ、頭が働かない」と思いながら過ごす。

そして気がついたら9月、10月に。私の誕生日が10月30日。誕生日を過ぎると、一気に「えっ、もう年末?」といった感じになる。

ということは“1年の目標は6月で達成する”というくらいの気持ちで取り組まないと達成できない。これは経験的に間違いない。

まずは1年の目標を6月までに達成するように考える。そして6月になった時点で“目標に点数をつける”ということをして欲しい。ちょっと気が早いが6月になったら“2025年に立てた目標”を見返してみる。

例えば目標が3つあったとする。1つ1つ検証していく。

1については「達成率が60%くらいだ。もっと頑張らないと」と判断した。

2つにいては「ほぼ達成している」という判断。

3については「ほぼ出来ていない。修正する必要がる」という感じ。

1についてはそのまま続けばいいし、3については別の目標にすることも検討する。こういった軌道修正が重要だ。

もしこれが12月だったらどうだろう?目標の達成度を見て「あぁ、これもダメだったのか…」と憂鬱な気分になる。出来たとしても“残り数日で無理やりおっつける”という感じ。これはこれで意味があるが、遅すぎるのだ。

目標が達成できなくて一番怖いのは――(この記事は約7分で読めます ※2,614文字)

この記事の著者・菊原智明さんのメルマガ

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納得しないと動かない若者にイラ。昭和のおじさんが考える令和に活きる仕事観

さて今年は令和7年ですが、令和になって7年目ともなると「平成」の頃がセピアがかると言いますか、響きが少し古く感じられるようになりますね。社会の雰囲気や職場のモラル、働き方のルールといったものも「平成」の頃とはまったく変わってきたのを感じます。

ところがそこで指揮している経営者、管理職、指導者に先生の中には、頭の中が「平成」どころか「昭和」な人もたくさんいて「令和」についていけずに困るという人もたくさんいるのも事実。

かく言う僕も「ド昭和」な教育を受けて育った人間ですから、そちら側の人間かもしれませんが。

歴史を学んでいると、日本人は時代が変わったときに、前の時代の価値観を徹底的に刷新してしまう傾向があるように思うんですね。例えば、戦後は戦前教育が全否定されたように。

でも「前の時代の教育は何もかもすべてダメだった」なんてことはないと僕は思うんですね。

教育の成果というのは、子どものうちにわかるわけではなくその教育を受けた子が大人になって初めてわかるものであるように、その教育を受けた世代が成人してつくった社会や成し遂げたことを見なければ、その時代の教育がどうだったのかはわからない。

戦争は昭和20年に終わりました。大正の最後に生まれた人たちが成人する年です。

彼らが受けた教育は戦前教育ですが、戦後の高度経済成長を生み出し、戦後の復興を成し遂げ、世界2位の経済大国に昇り詰めるまで、中心世代として引き上げました。彼らが現役を引退する定年が昭和60年過ぎ。社会の中心から戦前教育を受けた世代がいなくなってから日本はバブルの崩壊に始まり「失われた30年」と呼ばれる時代に突入します。この30年間、社会の中心にいたのが、戦後教育を受けた団塊と呼ばれる世代です。

それがすべて教育のせいだというつもりはありませんよ。因果関係は薄いのかもしれません。

国際社会においては日本の事情だけではなんともできないことの方が多いとは思います。

でも、結果を俯瞰して考えてみると、捨て去ってしまったものの中に、本当は大切にしなければならなかった価値観や日本人の強さの根幹となるような考え方があったのかもしれないと考えることは自然であり、とても大事なことのように思うんです。

今年は「昭和100年」です。

「令和の世の中になっても、昭和のレガシーシステムを使ってる」

とダメなことの例に使われがちな「昭和のレガシー」ですが、何でもかんでも捨て去ってしまう前に、指導において捨て去ってはいけない「先生の強さの根幹」を一度考え直す時間があってもいい。

というわけで今週のテーマは

「昭和のおじさん(村長)が考える、令和に活きる仕事観」

行ってみよう!

学校や企業などいろんな職場の指導者たちと話をしていて多い最近の若者評は、

「納得しないと動かない」

です。

「どうしてそれをやる必要があるのか」「なんで自分がそれをやらなければならないのか」

その説明を丁寧にして、納得しなければ動こうとしないというんですね。

「黙ってやれよ」「いいからやれ」

などの言葉は――(この記事は約12分で読めます ※4,436文字)

続きは2024年12月のバックナンバーをご購読ください。

この記事の著者・喜多川泰さんのメルマガ

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中島聡が総括。2024年に起こったニュースを振り返る

2024年度の締めくくりのメルマガということもあり、総括として、今年のイベントで私のイメージに強く残ったことについて書いてみます。

トランプ氏の勝利

何よりも私の印象に残ったのは、トランプ氏の大統領選での勝利です。TeslaのCEOであるElon Muskが応援し始めたこともあり、普段よりもそのプロセスと結果がとても気になりました。

2016年にトランプ氏が大統領選に勝利した時は、私も含めて、多くの人たちが「予想外の結果」にショックを受けましたが、今回は違いました。私から見ると、今回は「勝つべくして勝った」ように思えます。

要因はいくつかありますが、一番大きいのは、バイデン氏が大統領選に出ることに固執したために、民主党側で予備選が行われず、バイデン氏がトランプ氏とのディベートで醜態を晒した結果、副大統領だったハリス氏が自動的に繰り上がる形で大統領候補になってしまったことです。

結果として、ハリス氏は、自分の主張やバイデン政権との違いを明確にすることなくトランプ氏と戦うことになり、バイデン政権時代の、不法移民の増加や莫大な財政赤字などの失策のイメージをひきづったまま大統領選を戦うことになってしまいました。

あらかじめ台本が決まっていないポッドキャストのインタビューをハリス氏が避けたことも敗因の一つで、「あらかじめ用意した回答しか出来ないハリス氏」と「どんな質問にも自分の言葉で答えることが出来るトランプ氏」というイメージが出来てしまいました。

これだけでも勝負はついていたように私には見えましたが、ここに、X(旧Twitter)という強力な武器を持ったElon Muskによるトランプ氏の支援が加わり、トランプ氏の勝利は確実なものとなりました。

私は1989年から米国で暮らしていますが、今回の大統領ほど、ネットの力が結果に直接的な影響を与えた選挙はありませんでした。東京都知事選での石丸さんの活躍を見ると、日本でも同様の変化が起こり始めているように感じます。

ちなみに、トランプ氏は、米国の大学を卒業した人には全員グリーンカードを発行すべきとも言っており、これが実現すれば、世界中の優秀な学生が米国の大学に集まることになると思います。日本人であれば、日本の大学を中退してでも米国の大学を卒業し、グリーンカードを取得したら、リモートワークを許す米国の会社に就職して米国並みの給料をもらいながら、日本で暮らす、というのはとても賢い生き方のように思えます。

行き過ぎたWokeムーブメント

つい最近まで、「政治的正しさ」の斧を振り回していたWokeのムーブメントに批判の声が上がり始めたのも2024年の特徴です。Wokeとは、元々は、人種差別、性差別、LGBT差別など、様々な社会的不平等に立ち向かうムーブメントですが、それが過度に進んだ結果、白人男性に対する逆差別などが起こってしまいました。

特徴的な事例は、リベラルな大学で起こり始めた、イスラエルによるガザへの攻撃に反対する学生たちの運動が引き起こした事例です。それがユダヤ人に対するヘイトスピーチにまで発展しても、それを(マイノリティ=パレスチナ人を擁護するあまり)止めなかった・止めることが出来なかった大学の経営陣に対して厳しい批判の声が上がり、学長の辞任にまで発展したのです。

もう一つの事例は、トランスジェンダーのスポーツ競技での活躍です。体は男として生まれたにも関わらず、女性として育てられたトランスジェンダーに、女性として競技に参加することを許可した結果、一般の女性アスリーツが不利益を被ってしまうという事例が各所で発生したのです。

Googleの発表した画像生成系AIが、人種差別を嫌うあまり「第二次世界大戦中のドイツ兵を描いて」と指示しても、黒人や女性を描いしてしまうことが話題になりましたが、これもWokeの影響です。

トランプ大統領と共和党が勝利した要因の一つが、この「行き過ぎたWoke」に対する反対運動です。これまで大きな顔をして「政治的正しさ」を振りかざしていた、教育レベルの高いリベラル系の人に対する不満が爆発した年でもありました。

ホワイトハウスだけでなく、議会での過半数も握った共和党が、Wokeのムーブメントにストップをかける保守的な法案を通しにかかる可能性も大きいので、来年以降は、ここには注目したいと思います。行きすぎた「結果平等主義」が、本来の姿である「機会平等主義」に大きく戻される可能性が大きいと私は見て――(この記事は約63分で読めます ※25,114文字)

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