81歳バイデン、最悪はNATO首脳会議中に「発作」も…ハリス擁立で収拾図る米民主党は老大統領にいつ引導を渡すのか?

11月のアメリカ大統領選を前にバイデン撤退論が声高に叫ばれはじめた。物議を醸した6月のテレビ討論会以降も復調の兆しはなく、“症状”は日ごとに悪化するばかり。衆人環視の状況で発作的な状況が偶発することだけは何としても避けたい米民主党はハリス氏擁立に動いているが、バイデン氏本人は選挙戦を継続できると思い込んでおり、あと数週間は今の状況が続く公算が大きい。米国在住作家の冷泉彰彦氏が詳しく解説する。(メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』より)
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:ハリス擁立へ動く民主党

アメリカ大統領選挙2024 バイデン氏は引き続き「異常な状態」

それにしても、6月27日の「大統領選TV討論」におけるバイデンの様子は異常でした。そして、その後の展開も異常な進み方をしています。本稿の時点、つまり現地時間の7月8日の週明け月曜日の時点でも、バイデンは選挙戦からの撤退声明をしていません。

その一方で、民主党下院の大物であるアダム・シフ議員をはじめ、バイデン撤退論を口にする有力政治家は日に日にその数を増しています。異常というのは、これに対してバイデンが抵抗しているからだけではありません。そうではなくて、党内の状況、そして世論の状況を踏まえた的確な発信を、他でもない合衆国大統領が「全くできていない」ということにあります。

この間ですが、例えば5日の金曜日には、ABCテレビが、政治評論家ジョージ・ステファノポロスにバイデンと対談させたインタビュー番組が放映されました。バイデンの体調は、TV討論の際よりは良かったのですが、相変わらず語尾はもつれていましたし、何よりも「用意してきた回答」を必死に述べる姿勢が目立ち、生き生きとした対話にはなっていませんでした。

米民主党が絶対に避けたい「衆人環視の状況での発作」

この間の報道を総合しますと、バイデン周辺の状況は以下のようになっているようです。

「バイデン本人は選挙戦を継続できるしトランプにも勝てると頑なに思い込んでいる」

「家族と側近はこれを否定できずにおり、撤退を口に出す状況ではなさそう」

「民主党サイドはバイデン下ろしとハリス擁立に動いているが、本人の尊厳を傷つけることはできないとしており、作業的には停滞」

「議会民主党の撤退要求は本人には伝わっているが、バイデン本人は一切撤退しないとしており、改めて党の団結を求める書簡を送った由」

ということで、外濠は埋まっている一方で、とにかく本人へのアプローチが非常にデリケートな問題になっているようです。非常に不幸なことではありますが、恐らくは認知低下の初期に見られる軽症のうつ症状が居直った格好で出ているのかもしれず、仮にそうであれば周囲は対応に苦慮していると思われます。

何よりも、衆人環視の状況で発作的な状況が偶発することだけは、避けなくてはならないということもあります。

NATO首脳会議で「終わる」バイデン氏

そんな中で、現時点ではバイデン本人は今週の前半にはNATO首脳会議に出席します。午後8時以降の公務はしないということですから、夕食会などは欠席するでしょうが、首脳会議そのものは無難に「こなす」ことが求められます。

そのうえで、週の後半には「個人での記者会見」がセットされています。バイデンはこの会見を見てもらえれば、世論の評価も回復するという意味のことを言っています。ですが、実際のところは、この単独会見が恐らく、バイデンの命運を左右することになると言われています。27日のTV討論、5日のインタビューと同程度のパフォーマンスであれば、世論も民主党も最終的な引導を渡すに違いないからです。

元マンガ編集者が、手塚治虫『三つ目がとおる ミッシング・ピーシズ』から“創造神”としての才能を感じた理由

今も「漫画の神様」 と呼ばれて愛され続けている漫画家・手塚治虫が1974年から1978年にかけて『週刊少年マガジン』に連載した名作『三つ目がとおる』。『ブラック・ジャック ミッシング・ピーシズ』が発売された『ブラック・ジャック』と同様に、この『三つ目』もまた単行本化の際に手塚自身の手によって再構成や加筆が施された作品が数多く存在しています。特に大きな改変が見られるエピソードを中心に、オリジナル版と単行本版を比較して読めるような形で掲載した『三つ目がとおる ミッシング・ピーシズ』(立東舎)が、7月10日に刊行されました。この作品の見どころについて、漫画原作者で、元漫画編集者の本多八十二さんが再び考察しています。

まだまだある手塚治虫の再構成、加筆、そしてオリジナル…

2018年の『ダスト18』初単行本化から、コンスタントに手塚治虫復刻シリーズを刊行してきた立東舎が、2023年11月に『ブラック・ジャック ミッシング・ピーシズ』を出してきたので、お次はやっぱり、と思っていたら言われるまでもなく『三つ目がとおる ミッシング・ピーシズ』が2024年7月に出来との由。今回もアンソロジスト濱田髙志の執念ともいえる企画編集と手塚プロダクションの総力棚ざらえにより、貴重な初公開資料や複数の初出版差分をたっぷり収録した大部となった。

いまだ数作の未復刻回がのこる『ブラック・ジャック』と比べ『三つ目がとおる』については、『手塚治虫文庫全集』(講談社、2010)と『三つ目がとおる《オリジナル版》大全集』(復刊ドットコム、2017)で全話読めるじゃん、と思っていたら、まだまだ初出雑誌掲載時と単行本収録時とで、あまたの改変回が存在していることが本書で存分に検証されていて驚いた。

まず連載初回「三つ目登場」については現存原稿の生スキャン掲載で、ホワイトや切り貼り等の制作過程もうかがえる四色刷りの贅沢仕様となっている。ちょうど昨今、当時のプロダクションでのにぎにぎしい制作秘話が元アシスタント氏や後進作家さんらの手で作品化されていることもあり、これら原稿の端のしわひとつ見ても、創造神手塚治虫から昼番夜番の各アシスタント、担当編集者、印刷所オペレーターへと緊張の中リレーされていった物語と手汗を感じ取ることができる。

「酒船石奇談」「文福登場」「スマッシュでさよなら」(最終回)については、初出と単行本版の差分が併録されており、それぞれ当時の手塚がどのような意図でこれら変更の手を入れたのかあれこれ想像するのが愉しい。さらに「キャンプに蛇がやってきた」においては、ほとんど同じ画稿のセリフ部分が大きく変更され、作品設定自体がかなり違う話となっており、拙稿筆者は初出バージョンが好みだが、一作で二度おいしい得した気分が味わえた。

『三つ目がとおる』連載レギュラー回以外からも、『ブラック・ジャック』や『ブッダ』さらには「神奈川新聞」まで、他作品や他媒体にゲスト出演した写楽保介登場シーンのコレクション、そして扉絵ラフやキャラクタースケッチ等の未使用原稿や未収録イラストをぎゅっと集めた「三つ目がとおる アーカイヴス」コーナーでは、漫画原稿とはまた違った手塚治虫ののびやかな描線と、えもいわれぬバランスを保った空間配置の妙にしばし見惚れる。

本書の協力クレジットにも名を連ねる黒沢哲哉による、手塚プロダクション公式サイトのコラム「手塚マンガあの日あの時 第12回『三つ目がとおる』誕生」の中で、当時『三つ目がとおる』を担当した編集者が手塚に「見開きの中で重視しているコマは」と質問した際「ありません!」と即答されたというエピソードが書かれているが、そこで語られたひとコマの完成度に執着しないストーリー漫画の本質とはまた別の部分で、やはり手塚治虫の一枚絵の素晴らしさ、求心力、というものについても、こうしたイラスト拾遺コーナーを眺めるにつけ思いを馳せざるを得ない。それぞれ額装して飾りたい。

手塚は写楽の造形モデルについて、ルーニー・テューンズのエルマー・J・ファッド(初出は『エッグヘッド登場』1937)から、と語っているが、エルマーの顔が縦に長めの瓢箪型なのに比べて、写楽は丸いゴムまり二つをつぶし合わせたような造作をしている。そして第三の目を強調するためか写楽はスキンヘッドなのだけれど、ちょうどそのゴムまり二つの頭部の造形に任意のウィッグを描き入れてみると、それは伝統的なアニメ顔シルエットの原型と相似なのであって、手塚はかつてあこがれたカートゥーンからのアメリカン・アニメーションの系譜から完全に独立し、『鉄腕アトム』は言うまでもなく、そしてこの写楽のかわいらしい頭部を見るにつけ、ジャパニメーション自体が手塚治虫の自然で無意識な手癖から発生している(誉め言葉)ではないか、さすが創造神と、これらラフイラスト群を見ながら思いを新たにした。

拙稿筆者恒例の隙あらば自分語り部門になってしまうが、拙稿筆者がかつて所属していた復刻専門編集部に親会社から天下ってきた元ボスが、何を隠そう「巻頭大特集 手塚治虫30年史」と『おけさのひょう六』と『三つ目がとおる』そして『手塚治虫漫画全集』で音羽雑誌に手塚作品を呼び戻した方で(各企画の直接の担当者は別の方だけれど、その座組の仕込みをした)、その方は他にも数々の名作を生みだした敏腕編集者だったこともあって、天下ってきた当初は復刊の仕事をどこか軽視している風情があった。

作者とともに頭をひねり苦しみながら無から作品を生み出すという創造の困難さと比べれば、既に在る作品の二次利用三次利用などたやすいことだ、だれでもできる、と考えているふしがあった(あくまで拙稿筆者個人の感想です)。だからか復刻編集部であるにも関わらず、部員らに創作におけるキモとは、といったような話を会議のたびに熱く語っていた。作品の柱たる主人公は、雷の荒波のなかをあらがって突き進んでいく小さな舟でなくてはならない、と。

拙稿筆者は、もがいても誰からも顧みられず報われない石ころ帽子を被った一市民の涙、といったものが嗜好だったので相容れなかったのだけれど、まあその方が発散していた熱意のようなもので、すでに飯田橋で『ブラック・ジャック』を始めてしまっていた手塚をかつて禍根のあった音羽へと呼び戻すことができたのかなーと少し感傷的になった。またこれも言うまでもなく、写楽はもちろん手塚治虫ご本人も、雷の中の舟であったのだろう。

そして手塚治虫という創造神が没した後も、遺された作品はこうして何度も復刊され甦りわたしたち読者を慰撫してくれるわけで、そうして作品を何度もしゃぶり尽くすことは版権者と版元と読者とが一体となって行っている消費なのだけれど、これからのわたしたちはその消費の後にいったい何があるのか、何をすべきなのかを考えなければならない時なのではないかなーともかすかに思った。

創造神はもちろん、こうして作品が末永く愛されることを望んだのだろうし、そのような展開は別の者に託して自身はひたすら作品を生み続けて駆け抜けていったわけだが、はたしてその先に何が残ったのか、ミッシング・ピーシズが総て集められた時にどうしたらいいのか、そろそろ考えなければならないころかもしれない。たっぷり時間のとれる夏休みにむけて、復刻、復刊と創造との関係について思いをめぐらせることのできる『三つ目がとおる ミッシング・ピーシズ』は立東舎から好評発売中。(文中敬称略)

 

本多八十二(ほんだ・やそじ):漫画原作者。元編集者、現在は調理師。作品に『猫を拾った話。

 

『三つ目がとおる ミッシング・ピーシズ』(立東舎刊)

 

三つ目がとおる ミッシング・ピーシズ

著者:手塚治虫
定価:5,500円(本体5,000円+税10%)
発売日:2024年7月10日
発行:立東舎/発売:発行:リットーミュージック

立東舎の手塚治虫特設サイト

image by: ©️TEZUKA PRODUCTIONS

トヨタ栄えて民滅ぶ「日本のヤバい数字」なぜ外国人を優遇しサラリーマンをいじめるのか?国税OBが怒りの告発

元国税調査官の大村大次郎氏が、日本経済最大のタブー「トヨタの闇」に斬り込む本シリーズ。前々回、前回に続く本記事では、トヨタと日本政府がいかに外国人投資家ばかりを優遇し、一般国民を搾取し続けてきたかを具体的な数字で検証していく。(メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』より)
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:トヨタは外国人投資家のために存在する

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トヨタの異常な「外国人優遇」とサラリーマンいじめが日本を衰退させた

前回、トヨタがこの2~30年の間、従業員の給料を渋り続けたということをご説明しました。それが日本経済全体に影響し、日本人の賃金が下がり続けた大きな要因になっていると。

トヨタは、この2~30年の間、業績は決して悪くなく史上最高収益を何度も更新しているのです。

それほど儲かっているのに、従業員の給料には反映させなかったわけですが、ではトヨタはいったい何お金を使っていたのかというと、株主配当です。

下は、2000年代以降のトヨタの株主配当総額の推移です。これを見ればわかるように、トヨタの配当総額は、ほぼ一貫して増加し続けています。

【トヨタの株主配当総額の推移】
平成14(2002)年  1015億円
平成15(2003)年  1258億円
平成16(2004)年  1512億円
平成17(2005)年  2128億円
平成18(2006)年  2921億円
平成19(2007)年  3847億円
平成20(2008)年  4432億円
平成21(2009)年  3136億円
平成22(2010)年  1411億円
平成23(2011)年  1568億円
平成24(2012)年  1577億円
平成25(2013)年  2850億円
平成26(2014)年  5230億円
平成27(2015)年  6313億円
平成28(2016)年  6455億円
平成29(2017)年  6276億円
平成30(2018)年  6063億円
令和 元(2019)年  6268億円
令和 2(2020)年  6108億円
令和 3(2021)年  6710億円
令和 4(2022)年  7182億円
令和 5(2023)年  8170億円
令和 6(2024)年 1兆118億円

リーマンショックの後に一時下がったもののすぐに持ち直し、2002年と2024年を比べれば、なんと10倍以上になっているのです。

従業員の給料は下がり続けているのに、株主にはこの大盤振る舞いなのです。このトヨタの経営姿勢こそ、現在の日本経済を象徴するものと言えます。

都知事選が炙り出した「既存政党」終わりの始まり。古い自民党政治を倒す第三勢力「デジタルイノベーショングループ」の台頭は日本を救うのか?

現職である小池百合子氏の圧勝で終わった2024年東京都知事選挙。参院議員を辞職し出馬した蓮舫氏が惨敗を喫した一方で、前安芸高田市長の石丸伸二氏が意外にも2位という驚きの結果を出しましたが、識者はこの選挙をどう見たのでしょうか。政治学者で立命館大学政策科学部教授の上久保誠人さんは今回、都知事選を「話題に事欠かない選挙戦になった」とした上で、石丸氏やエンジニアの安野貴博氏らの躍進が何を示唆しているのかについて詳しく解説しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:新しい選挙スタイルの台頭。立命館大学教授が混迷をきわめた東京都知事選を総括する

プロフィール:上久保誠人(かみくぼ・まさと)
立命館大学政策科学部教授。1968年愛媛県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、伊藤忠商事勤務を経て、英国ウォーリック大学大学院政治・国際学研究科博士課程修了。Ph.D(政治学・国際学、ウォーリック大学)。主な業績は、『逆説の地政学』(晃洋書房)。

新しい選挙スタイルの台頭。立命館大学教授が混迷をきわめた東京都知事選を総括する

東京都知事選挙は、7月7日に投開票された。小池百合子・都知事が国政復帰するのか否かから始まり、過去最多の56人が立候補して選挙ポスター掲示板の数が足りなくなったこと、その掲示板にわいせつと疑われる写真や、候補者と直接関係のないポスターが多数貼られた問題、「学歴詐称VS二重国籍」と揶揄された小池百合子・東京都知事と蓮舫・元参院議員の「女の闘い」など、話題に事欠かない選挙戦となった。

結果は、小池氏が全体の4割にあたる291万8,015票を獲得し、3回目の当選を果たした。石丸伸二・前安芸高田市長は165万8,363票を取って2位に躍進した。蓮舫・元参院議員は、128万3,262票の3位にとどまった。

特に、選挙戦を盛り上げたのは、石丸伸二・前安芸高田市長や人工知能(AI)エンジニア・安野貴博氏、作家・YouTuber・ひまそらあかね氏らの立候補だ。SNSを駆使した、新しい選挙運動スタイルや、既存の政治の常識を覆す選挙公約の打ち出し方で、当初の予想を超えて大健闘したといえるだろう。

この現象は「変わった個性を持つ人」が立候補したという一過性のものだとは思わない。筆者は、今後の政治の対立軸が「ネオ55年体制」という保革対立が復古するものであるとは思わない。次第に「社会安定党VSデジタルイノベーショングループ」という、新しい対立軸が浮上してくると主張してきた。

【関連】保守層を取り込む戦略は誤り。躍進の「維新」が図るべき自民との区別化

言い換えれば、共産党から自民党までを含む「既存の政治」の外側に、新たな対立軸が現れてくるということだ。石丸氏、安野氏、ひまそら氏らは、新しい政治勢力「デジタルイノベーショングループ」なのだろうか?私の過去稿と、彼らの言動を比べて検証してみたい。私は、「デジタルイノベーショングループ」を以下の通り説明してきた。

「市場での競争に勝ち抜いて富を得ようとする人たちの集団」である。具体的には、SNSで活動する個人、起業家、スタートアップ企業・IT企業のメンバーなどだ。彼らは政治への関心が薄い。「勝ち組」を目指す人たちにとって、社会民主主義的な「格差是正」「富の再分配」は逆効果になるからだ。彼らの関心事は、日本のデジタル化やスーパーグローバリゼーションを進めることである。そして彼らは、政治を動かす必要があると判断すれば、現政権を批判する政党を時と場合に応じて支持する。その支持政党が「野党」となる。

いかがだろうか。石丸氏を例に考えてみたい。京都大学経済学部卒、三菱UFJ銀行入行。為替アナリストとして、子会社・MUFGユニオンバンク初代ニューヨーク駐在として赴任。文句なしに「市場での競争に勝ち抜いて富を得ようとする勝ち組」である。

議員数を減らし優秀な官僚の負担を軽減せよ。政治家の無能で円安地獄に陥った日本に必要な“安い政治システム”

円安と物価高の影響で苦しい生活を強いられる日本国民。そんな状況改善にはあまりに無力と思わざるを得ない政治状況が続いているのも事実です。これ以上の経済悪化を食い止め我が国を再発展させるために、打つ手はあるのでしょうか。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、大きな実効性が見込める具体策を複数提示。その上で、「日本の飛躍が次の世界秩序を作ることになる」との見通しを記しています
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:ロシア、戦争をやめられず

円安の日本には安い政治システムが必要

先週、株価は1,400円の上昇になり、過去最高値を更新した。TOPIXも過去最高値を更新した。しかし、円安は161円まで上昇したが、米国で発表される雇用統計が弱い内容になり、週末には160円台の円高方向になっている。

この状態で7月末の日銀金融決定会合で、国債買入れを月6兆円から3兆円に減額して、10年国債金利を1.5%以上にするが、2%になったら、臨時の買い入れを行うようである。

もし、これでも金利が上昇しないなら、次には利上げということになるようだ。米国が9月に利下げしないなら、日銀は9月利上げの可能性が出てくる。同時であると、円安から突如円高になる可能性もある。20兆ドル以上の円キャリーで海外に流出しているが、その巻き戻しが起きれば、そうなる。

しかし、現在は円安のインフレで、国民生活基礎調査は「苦しい」が59.6%になり、前年比8ポイント余増になっている。5月家計調査でも実質消費で前年同月比1.8%減であり、「食料」は3.1%減、「教養娯楽」は8.4%減で、そのうちで「外国パック旅行費」が53.8%の減少になっているが、「教育」は9.3%増えた。

しかし、2人以上の勤労者世帯の実収入は50万231円で、実質3.0%増え、名目では6.4%増でした。春闘の賃上げ効果が出ている。

実質賃金が上昇しているので、個人消費が今後回復に向かえば、これまで大きく出遅れていた日本の消費関連株が年後半にかけて巻き返す可能性が高く、日本株は一段高になる予感がする。

そして、この株高で、公的年金GPIFは、23年度運用45兆円プラスで最高を更新した。株高で年金崩壊は、少し遠退いたようである。今後も運用益が出続けるようだ。

自民党の支持率が落ちているので、岸田首相が辞任しても、そう簡単に自民党への支持率が回復するはずもなく、隠れ増税路線に対しての国民の怒りがあり、この路線を変更しないと、支持率の上昇はない。

すでに、日本は、購買力平価GDPでは、G7各国、シンガポール、香港、台湾、韓国よりもGDPが低いという状況で、日本は中進国になっている。この状況を理解して、国作りを考えることだ。

一院制にして、かつ議員定数を削減して、官僚の負担を軽減するべきである。優秀な官僚を維持することの方が、議員を維持するより大切である。企画力が優れた官僚が国を作り、優れた議員は政策批判しかしない。安い政治システムが必要である。

この記事の著者・津田慶治さんのメルマガ

「このままだったら日本は滅亡」戦争経験者が感じ始めた「キナ臭さ」

第二次世界大戦の終結から79年。この間も戦火が絶えない世界の中で、わが国が幸運にも平和を維持できているのは、悲惨な戦争を体験した方々の存在ゆえかもしれません。そうした方が徐々に減り、世の中の空気の変化を敏感に感じるのもまた戦争経験者たちのようです。今回のメルマガ『佐高信の筆刀両断』で評論家の佐高信さんは、予科練生として敗戦を迎え戦後体育教師となった人物が、25年前に感じた変化の兆しを紹介。さらに、同郷の先輩である平田牧場創業者・新田嘉一氏が「戦争はみじめさしか生まない」「このままだったら日本は滅亡する」など、憂慮の言葉を口にしていると伝えています。

食いものがなくなったら死ぬんだ

若き日、先輩のジャーナリストに「写真家の土門拳と同じ酒田です」と言ったら、「わかるような気がするな」と言われて嬉しかった記憶がある。偶然だが、やはり酒田出身の平田牧場の創業者、新田嘉一のことを『週刊東洋経済』の6月29日号に書いた。新田は地元紙の『荘内日報』社長、橋本政之に「人間は何で死ぬかわかるか」と聞いたことがある。

「病気をしたり、事故などで」と橋本が答えると、新田はズバリと返した。
「食いものがなくなったら死ぬんだ」
兵隊でも戦死より圧倒的に餓死が多かったと言われている。「戦争はみじめさしか生まない」として新田は護憲の「九条の会」に入っている。

口先ではなく、その存在から言葉を発した人として、松下竜一も忘れられない。大学進学をあきらめて豆腐屋を継いだ松下は、環境権の確立に向けて『草の根通信』を発行していた。そこに体育の教師のHが出て来る。右翼的なイメージの強かったHは、病身故に「見学」の多かった松下が同窓会に来たことを喜び、「平和が一番だ!」と力説した。

18歳の予科練生として敗戦を迎えたHは、「松下よ。世の中はどんどんおかしくなってきたぞ。絶対に戦争はいかん。戦死者を美化してはいかん。若い命がみんなみじめにむなしく死んでいったんだ。日の丸・君が代で戦死に追いやられていったんだ」と松下に訴え、さらに、「おれも予科練の同期会に出よったが、だんだん言うことがおかしくなってきてな。予科練の制服を持っちょる者は会のときに持って来い、七つボタンを持って来い、軍帽を持って来い。とうとう会の終わりには“帽振れ”をやろうと言いだした。『私兵特攻』を書いたおまえだから、“帽振れ”の意味はわかるだろう」と続けた。

二度と帰ることの許されない特攻機が飛び立つのを、帽子を振って見送ることを「帽振り」というと、松下は解説しているが、Hはそんなことはやめろと言って、以来、同期会には出ないことにしたとか。

「松下よ。おれはおまえのやっていることをずっと見ているぞ。おまえのやっていることは、いまの世に絶対必要なことじゃ。おれは文章も書けんし学もないから理屈は言えんが、ナマの体験はあるぞ。おまえがおれの体験を必要とするときはいつでも声をかけてくれ。―絶対に戦争はいかん。おまえが来てくれたのが一番嬉しいぞ」

これが載ったのは『草の根通信』の1999年9月号である。それから25年経って、ますます「おかしく」なっている。

今年91歳の新田は帰り際に「このままだったら日本は滅亡する」と言った。中国敵視の経済安保など簡単に通してしまう日本に限度を越えたキナ臭さを感じているのだろう。

この記事の著者・佐高信さんのメルマガ

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平将門にシンパシーか。なぜ徳川家康は神田明神を江戸の総鎮守に定め、菅原道真を祀る湯島天神を篤く崇敬したか

1603年、徳川家康によって開かれた江戸幕府。以来、明治維新を経て東京と名を変えたものの、400年以上に渡り日本の中心地として繁栄を続けています。もともと東国の寒村だったとも伝わる江戸。なぜ家康はそんな土地での開府を選択したのでしょうか。今回のメルマガ『j-fashion journal』ではファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さんが、その理由を考察。さらに神田明神を江戸の総鎮守に定めた訳を推察しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:家康と神田明神

家康と神田明神

1.家康が江戸を選んだ理由

家康はどんな気持ちで江戸の町つくりを行ったのか。なぜ、神田明神を江戸の総鎮守に定めたのか。これまで一度も考えなかったことが気になっている。

家康は、大坂夏の陣で西軍に勝利し、天下統一を成し遂げた。歴史の教科書には、その後江戸を本拠に幕府を創立したとあるが、なぜ江戸だったのか。

平安以降の歴代の天皇は京都におり、室町幕府も京都だった。織田信長は安土城、豊臣秀吉は大阪城を本拠にしていた。常に日本の中心は関西にあったのだ。それなのに、家康は鎌倉よりさらに東の江戸を選んだ。

その理由の一つは、天皇、公家から距離を置くこと。できれば、完全に影響力のない土地が望ましい。過去の武家政権は、天皇や公家の工作によって崩壊した例が多いからだ。

第二に、既得権がない土地。昔からの豪族や力のある寺院がない土地。思うとおりに開発ができる土地が望ましい。

第三に、西軍の生き残りや公家勢力など、西の討幕勢力が現れた場合、防衛を固められる土地だ。江戸であれば、家康の息がかかる静岡や小田原を通らなければならない。

第四に、食料の調達が容易であること。農産物や海産物が豊富にあり、多くの人口が養えることである。

第五に、広大な面積が確保できること。以上のあらゆる意味で江戸は申し分がない。

2.江戸ニュータウン開発プロジェクト

家康は、新しい都を一から作りたかったのではないか。ニュータウン開発と首都移転を同時に行うような巨大プロジェクトである。

天下統一を成し遂げ、戦がなくなると、武将は報奨を得られなくなる。武士は何を目指して生きていけばいいのか。

その答えの一つが巨大なインフラ整備プロジェクトだったのではないか。各大名にプロジェクトを割り振ることにより、軍資金を吐き出させれば、謀反の芽を摘むことにもなる。

当時の江戸は海が深く入り込み、常に河川が氾濫する湿地帯だった。新たに都市を作るには治水工事が不可欠だった。

まず、東京湾に流れていた利根川を銚子に流した。そのうえで、江戸市中を縦横に水路を整備し、埋め立てや干拓を行った。

治水工事の成功には、龍神や蛇神の加護が必要である。そこで、出雲系の大己貴命(おおなむちのみこと)を祀ったのではないか。武家政権と対立してきた公家勢力は基本的に伊勢系の神を祀っている。江戸の神社に出雲系の祭神が多いのは偶然ではない。

この記事の著者・坂口昌章さんのメルマガ

中島聡氏が解説。GoogleのAI部門が開発中「タンパク質の折りたたみ問題」を解くソフトウェアが医学の進歩に与える大きすぎる影響

GoogleのAI部門が開発を続けているソフトウェア「AlphaFold」。「タンパク質の折りたたみ問題」を解くためのAIプログラムとのことですが、そもそも「タンパク質の折りたたみ問題」とはいかなるもので、なぜこの問題を説くことが重要視されるのでしょうか。今回のメルマガ『週刊 Life is beautiful』では著者で世界的エンジニアとして知られる中島聡さんが、そんな疑問に対する答えを具体例を上げつつわかりやすく解説。さらに「AlphaFold」が医学の進歩に大きな影響を与える理由を紹介しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:AIと医療(AlphaFold)

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

AIと医療(AlphaFold)

AlphaFoldは、GoogleのAI部門、DeepMindが開発している、ニューラルネットを活用した「タンパク質の折りたたみ問題(protein-folding problem)」を解くためのソフトウェアです。Critical Assessment of Structure Prediction(CASP)は、1994年から2年に一度行われている、研究者たちの間の「タンパク質の折りたたみ問題」の解決法を披露しあう場ですが、2020年にDeepMindが発表したAlphaFold 2が、それまでの記録を大幅に塗り替える圧倒的な正確さで、この問題を解決し、研究者たちの注目を集めただけでなく、医学の世界に大きな進歩をもたらすと期待されています。

今週は、この話を、そもそもなぜ「タンパク質の折りたたみ問題」を解くことが重要なのか、からスタートして解説します。

私たちの体は、約60%が水で出来ていますが、その次に多いのが、筋肉・皮膚・内臓などを構成しているタンパク質で、約20%です。

筋肉・皮膚・内臓と書くと、まるで建物で言うところの壁・内装・外装に相当する「構造物」のようなイメージを持つかも知れませんが、タンパク質はそれだけではなく、さまざまな「機能」を持っています。具体的には、

  • 何かに化学的な変化を与える「酵素」
  • 体の別の場所にメッセージを運ぶ「ホルモン」
  • 光を感じる「光受容体」
  • 特定の波長の光に励起すると蛍光を発する「蛍光タンパク質」
  • 葉緑素と結合して光エネルギーを使ってデンプンを合成する「葉緑素タンパク」

などです。

家に例えれば、電灯・太陽光パネル・各種配線・家電製品のような役割を果たしているのです。

その中で特に面白いのが、ホルモンです。先週の「痩せ薬の役割を果たす糖尿病治療薬」の時に出てきたGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)は、食べ物を食べると小腸から血管を通して全身に送られるホルモンで、膵臓に働いてインスリンを分泌させ、同時に、脳に働いて食欲を減らします。

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ホームオートメーションが進んだ家だと、パソコンから離れたの部屋の電気を付けたり消したりできますが、それと同様のことが、私たちの体の中でも行われているのです。ホームオートメーションの場合は、特定のアドレスに向けたTCP/IPパケットが、WiFiを通じて送られますが、体の場合は、特定の臓器に向けたホルモンが血管を通じて送られるのです。

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東京都知事選はイメージの世界だ。京大教授が「小池圧勝・石丸躍進・蓮舫敗北」に感じた絶望。政策不在の日本に希望はあるか?

現職で“無所属”の小池氏が約290万票を獲得し3選を果たした東京都知事選について、メルマガ『藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~』の著者で京都大学大学院教授の藤井聡氏が総括。「結局、都民は政策も人柄も殆ど気にせずイメージと党利党略で判断していることがよく分かる結果に終わった」と藤井氏が分析する理由とは?
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:【総括・都知事選】結局,都民は政策も人柄も殆ど気にせずイメージと党利党略で判断していることがよく分かる結果に終わった.後はこの結果を受け止め,秋の自民総裁選・立民代表選に向けたまっとうな議論の加速が必要である.

東京都知事選“七夕決戦”を京大・藤井聡教授が総括

7日の東京都知事選は、二位に100万票以上の大差を付ける小池氏の圧勝に終わりました。一方で、今回大きな旋風を巻き起こしたのが石丸氏。ほぼほぼ泡沫候補と見なしていた当初のあらかたの予想を覆し、160万票以上を獲得する次点となったのです。

そして、当初は大きく話題に上りながら、石丸旋風の影で大きく割を食い、石丸氏に約40万票の差を付けられて3位に「転落」してしまったのが蓮舫氏でした。

一方、主要四候補の一角とも言われていた田母神氏は、得票数約30万票と、三位の蓮舫氏から100万票以上の大差を付けられる恰好の四位に終わりました。

こうした結果に終わった「理由」でありますが、コチラの「政党支持別の得票数」を見るとハッキリと見えてきます。


なぜ、小池氏が圧勝したのか?

第一の論点。「なぜ、小池が圧勝したのか?」ですが、その最大の勝因は「自民との微妙な距離感」です。ご覧の様に自公支持者の大半と、有権者の約半数を占める「最大派閥」とも言える「無党派層」に強烈に支持されました。

今、自民党は岸田総理に対する国民的批判の拡大とあいまで激しく支持を下げています。したがって、小池氏が自民党の候補ということであれば、さらに大きく得票を減らした筈ですが、小池氏は「自民党の候補」ではありません。自民党はあくまでも「自主的に支援する」という曖昧な距離を保つ恰好での小池支持だったのです。

その結果、一般の都民の目から見れば、小池氏は自民とは一線を画す候補だったわけで、その結果、無党派層からの支持率を大きく落とすことはなかったのです。

一方で、自公支持者からみれば、与党擁立候補がいない中、一応支持しているのは小池氏しかいなかったわけで、その大半が小池に投票したという次第。

つまり小池氏は「自民との微妙な距離感」が故に、自公票を固めつつ、無党派層を大きく取り込むことに成功し、圧勝したというわけです。

石丸氏が躍進、蓮舫氏が敗北した理由とは?

次に蓮舫氏ですが、その「敗因」は、蓮舫氏が訴えた「既存の政治からの脱却」のお株が石丸氏に奪われてしまった点にあります。

蓮舫氏を支持した立憲民主党と共産党それ自身が、今国民が「ウンザリ」しはじめている「古い政治を繰り返している既存政党」だと見なされたわけです。その結果、無党派層の一部しか取り込めず、結果的に石丸氏に大きく敗北してしまったのです。そもそも、立民・共産の支持者数自体が少ない中、無党派層の取り込みが勝利に向けての絶対条件だったのに、それができなかったわけです。

一方でその逆に石丸氏は、無党派層から小池氏に匹敵する巨大な支持を受けました。石丸氏は、政策の中身については何もアピールもしないで、ただただ「新しいことをやるぞ!」「既存の政治からの脱却を果たすぞ!」というイメージ戦略だけに終始したわけですが、それが今回、大成功したわけです。

最後に、(当方ならこの人くらいしか入れる人はいないなぁと思っていた)保守を標榜する田母神さんは、最終的に小池さんの得票数の1割にも満たない得票しか得られなかったのですが、要するに、東京都民には「保守」を支持する有権者等、ごくごく一握りしかいない、というのが、この田母神惨敗の基本的原因でしょう。

つまり、

  • 小池は自民との微妙な距離が功奏し勝利
  • 石丸は既存政治に嫌気がさした無党派層を取り込み二位
  • 蓮舫はそれができず三位
  • 田母神は世間の保守層の少なさ故に惨敗

というのが、今回の選挙結果の基本的な理由だったわけです。

したがって、この結果は、結局は東京都民は政策内容や人格等、都民は殆ど気にしちゃいない事がよく分かる結果だったのです。

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脳梗塞などの卒中リスクは「孤独感が続くと上がる」という研究結果

脳梗塞などの卒中リスクには、孤独感が関連していることが研究によってわかりました。今回のもりさわメンタルクリニックの無料メルマガ『精神医学論文マガジン』で詳しく紹介しています。

慢性の孤独感と卒中リスク

◎要約:『孤独感は(他のうつ症状などの条件とは独立して)卒中リスクを高めるかもしれない』

今回は、時間経過でみた孤独感と脳梗塞などの卒中リスクに関して調べた研究をご紹介します。

中高年の成人における慢性の孤独感と卒中リスク

Chronic loneliness and the risk of incident stroke in middle and late adulthood: a longitudinal cohort study of U.S. older adults

アメリカで2006~2018年に行われた調査(the Health and Retirement Study)を元にしており、調査開始時点で卒中のない50歳以上の成人が対象となりました。

尺度(the 3-item Revised UCLA Loneliness Scale)を用いて、孤独感の経過を調べ、卒中が起こるリスクとの関連を調べています。

結果として、特に複数の調査時点で高い孤独感が続いている場合には、(うつ症状や社会的孤立とは独立して)卒中のリスクが高くなっていました(ハザード比で、1.56倍)。

(様々な随伴する要素が考えられますが)健康的行動様式や健康状態について調整した後でも孤独感が独立に影響を与えているという結果でした。

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