みんな違ってみんないい。広島大阪、お好み焼きのルーツを辿る

根強い人気を誇る庶民の味・お好み焼き。今回の無料メルマガ『おやじのための自炊講座』では著者のジミヘンさんが、知人が上梓されたというお好み焼きをテーマにした書籍を紹介しつつ、「広島お好み」に麺を入れる調理法のルーツを探ったところ神戸の新長田に辿り着いたというエピソード等を紹介しながら、お好み焼きへの謎解き愛を熱く語っています。

お好み焼き

皆さん、お元気ですか。ジミヘンです。

ツイッター経由で、この新刊本を知った。タイトルは、『熱狂のお好み焼~お好み焼ラバーのための新教科書~』。帯には「広島のお好み焼の歴史真のルーツをひもとく…」とある。早速、アマゾンへ注文を入れた。

著者のシャオヘイ氏とは、3年前に神戸で会った。新長田にある老舗のお好み焼き店を案内してほしいという依頼であった。その時、彼は広島お好み焼きをテーマにした本を出したいと語っていた。氏とは、広島へ赴任していた時に何度かメールを交換していた。インターネットの黎明期であった2000年ミレニアムの頃に、食べ歩き同好者として知り合った。

本が届いた。やや厚い新書版の書籍は、手にすっぽりと収まって、非常に読みやすい。パラパラとページを繰って、拾い読みしていった。「お好み焼のルーツは東京市」「焼きそばスタイルという傍流」「なぜお好み焼が広島名物になったのか」など、興味を引くテーマが並ぶ。

とにかく熱量がスゴイ。まさに「熱狂のお好み焼」だ。氏は5年間以上に亘って広島県内のお好みきを食べ歩き店主に取材し、その歴史と系譜を考察し続けた。その集大成がこの著作であるが、県外に住む者にとっては前半の「広島お好み焼きの生い立ちと位置づけ編が出色の出来であり、後半の広島の専門店の分類や系統などは(申し訳ないが)興味が沸かなかった。

広島お好み焼きは、「洋食焼き一銭洋食)」の発展形である。この点で、氏と一致する。東京で生まれた文字焼きをルーツとする「洋食焼き」(小麦粉の生地にネギやキャベツを重ねて焼き、ソースを掛けた重ね焼き」)が大阪・神戸・広島へ伝播する。料理は地元独自のアレンジが加えられて進化していった。平成・令和の時代まで残るのは、京都のべた焼き、大阪・岸和田の「かしみん焼き」、神戸のうす焼き、高砂の「にくてん」、赤穂の「ネギコロ」、愛媛県松山市の「三津浜焼き」、そして一大勢力を誇る広島お好み焼きなどだ。

大阪スタンダードになった「混ぜ焼きのルーツが東京発祥の風流お好み焼き」であることは明らかである。個室でアベックがお好み焼きを焼くには、焼き方が簡単な「混ぜ焼き」の方が適していた。広島お好み焼きに必ず入る中華そば(又はうどん)についての考察が面白い。ミステリー小説でも読むような粘っこい捜査が続く。広島市エリアの長老は、お好み焼きと焼きそばを偶然一緒にしたと語る(広島スタンダードスタイル)が、生地の上に焼きそばを載せる「広島オールドスタイル実は神戸エリアで生まれたモダン焼きがそのルーツだと突き止める。その謎解きのために神戸・新長田へやって来たシャオヘイ探偵を小生が案内したという訳である。そば入りの重ね焼きが県民の舌に余程合ったのだろう。この“重ね焼きモダンが現在の広島風そば肉玉」へ継承される。

テレビを見ていると、一番美味しいお好み焼きは大阪か広島かという不毛な論戦を戦わせている。それはバラエティ番組の企画(やらせ)に過ぎないのだが…。シャオヘイ氏は「広島お好み焼はキャベツ料理だ」とハッキリ言っている。生地は底にあるだけで、ほとんどはキャベツと麺と玉子からなる。私は麺料理と捉えた方が適切だと思っているが、いづれにしても「コナモン」とは言い難い。

大阪ではふっくら食感の混ぜ焼きが好まれ、神戸ではおやつのように小さなうす焼きが好まれ、そして広島では(食事として)巨大な重ね焼きが好まれたというのが事実である。一番争いなどナンセンスである。

お好み焼きに邪道なし」「お好み焼きはお好みに」「みんな違ってみんないい

これは私が5年間に亘り、ブログ連載した「関西お好み焼き総研」のスローガンだ。大衆に愛された料理だけが、後世に伝わってゆく。

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ネガティブな感情を否定する事が生きること自体の否定に繋がる訳

「イラっときた時には深呼吸して怒りをセーブする」など、感情を抑える方法はいろいろと紹介されています。しかし、「イラっと」のような情動は制御の術がありません。今回の無料メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』では著者で現役教師の松尾英明さんが、動物的な本能に根差す「情動」について、具体的な事例を交えながら上手な付き合い方を紹介しています。

情動と感情を目的論で見る

大学で学んでいる心理学の話。情動と感情について。

ポジティブ感情は奨励共感されやすい。「よい」とされるので感情として出しやすい。ネガティブ感情は認めてもらいにくい急激な制御をされることもある。抑圧され、出しにくい。そうすると、感情に「良い」「悪い」というようなレッテルが貼られる。

しかしながら、感情は情動の結果であるという感情は情動に比べ長く続く。「怒っている」「悲しい」というような感情は一瞬では消えない。ここには思考の入る余地もある。ある程度コントロールができる。

しかし感情の前に情動がある。情動は何か「イライラ」「ムカムカ」あるいは「ドキドキ」「ワクワク」するというものである。これは、短期でありながら自然発生するものである。

かのダーウィンは情動を「非常事態にさらされた生物が適切に対処し生存の可能性を増加させるもの」と表現しているという(参考:RIKEN BSI NEWS「情動のメカニズムの探求」)。

つまり、生物が生き抜く必要の上で獲得した本能的なものである情動は止めようがない。情動の否定は、生命への否定である。つまり、ネガティブ感情を否定すると不都合が起きる。必要があってネガティブ感情を引き起こすような情動が起きた訳である。身体からのメッセージである。

例を挙げる。「いつもいい子」でいられることを求められたとする。そうすると、いい加減な自分や、感情的な自分は許されない。「怒ってはいけない」「泣いてはいけないといった感情表出の行動を抑制する。すると、その前段階として「イライラ」「どんよりなどの情動を否定することになる。しかし残念ながら、情動は自然発生する。つまり、自己否定を繰り返すことになる。

これは苦しい。それならば、ネガティブな感情を否定するよりも、その根本となる情動がどこからきたのか考える。情動の発生には生命としての目的がある。例えばイライラすることで何を求めているのかそこを自分自身がわかってあげる」必要がある。

先日セミナーで学んだアドラー心理学も「目的論」である。目的論で見ると見え方が変わる。自分の感情も子どもの感情も、目的を見つめてみると原因論で考える時とは違ったものが見えるかもしれない。

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お菓子界の「おふくろの味」?ダサくてB級なブルボンが人気な訳

コンビニ、スーパーなどのお菓子コーナーでは、絶えず商品の入れ替えが行われています。そんな目まぐるしく新商品が投下されるお菓子業界にあって、ブルボンが息の長いファンを獲得している秘密はどこにあるのでしょうか。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では著者で人気コンサルタントの佐藤きよあきさんが、ブルボンの「泥臭い販売戦略」を詳細に分析しています。

なぜ、ブルボンは売れ続けるのか?

私がスーパーの店員として勤めていた時、売り場で衝撃的な会話を耳にしました。

ブルボンが一番美味しいわ!」。

二人連れのおばあちゃんの一人が発した言葉でした。私は多少なりとも味覚に自信を持っていたので、非常に驚きました。

あのブルボンが一番?

失礼ながら、田舎の人たちだから味音痴なのか、と思ってしまったのです。

私も小さい頃からブルボンは家にあったので、よく食べてはいました。しかし、それは母親が買ってきているからであって、自分から欲しいと思ったわけではありません。特に美味しいと思ったこともありません。あるから食べるただそれだけ。なぜ、母親がブルボンをよく買っていたのかも考えたことはありません。

私にとってはその程度の存在でしかなかったブルボンが、なぜ長年に渡って売れ続けているのでしょうか。「一番美味しい!」という言葉を聞いて以来、気になって仕方がなかったので、ブルボンの売り場およびお客さまを観察するようになりました。

中高年以上のお客さまのカゴには、「シルベーヌ」や「ルマンド」、「ホワイトロリータ」など、昔からの定番品が入っていることが多かったと思います。女子高生から20代の女性は、比較的新しい「プチシリーズ」をよく買っていました。

幅広い年齢層の人がブルボンを買っている。私の思っていた以上に売れている。これは、どういうことなのでしょうか。

パッケージのデザインやネーミング、価格を他メーカーと比較してみても、優れた点は見つかりません。申し訳ないのですが、“ダサい、“B級に見えます洗練されているとも言い難いのです。

そこで、これは食べるしかない、と考えました。全部というわけにはいかないのですが、定番品や新しいものも含めてかなりの種類を食べてみました。1口食べて、「うわっ、これ美味しい!」とは、残念ながらなりません。3口食べて、「まぁ、結構美味しいかな?」。6口7口食べて、「これ美味しいなぁ~変わっていったのです。

これは、何を表しているのでしょうか。

どれを食べても、新しい感覚の味ではありません。どこかで食べたことがあるような味です。つまり、遠い記憶に残っている味なので食べていて飽きないのです。“安心する味”とでも言うのでしょうか。どうやら、これがブルボンの秘密のようです。

私は売り場にいたのでわかるのですが、ブルボンの新商品に斬新さはありません。ハッキリ言うと、どれも他メーカーのパクリではないのか、とも思えます。実際、良く似た商品は多いのです。

しかし、流行のものをパクっているのではなく、世の中にある程度定着している商品なのです。馴染みのあるお菓子をブルボン風に作った、というだけ。例えて言うなら、「おふくろの味」のようなものでしょうか。

誰もが知っていて味の予想もつくから安心して買え安心して食べられるそして食べ続けても飽きない。それが、ブルボンという存在なのではないでしょうか。

私は、ブルボンを批判しているのではありません。むしろ感心しているのです。決して一流の会社が取る戦略ではありませんが、石橋を叩いて、叩いて、叩いて渡る、確かな戦略だと言えます。

ここまで徹底すれば、戦略は二流でも、企業としては一流だと言えます。

image by: ブルボン(BOURBON)- Home | Facebook

NHK受信料、最高裁が東横インに19億円支払い命令確定で大炎上

NHKがビジネスホテル大手「東横イン」とグループ会社に未払い分の受信料の支払いを求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(菅野博之裁判長)が25日までに同社側の上告を退ける決定をした、と日本経済新聞朝日新聞などが報じた。これで、同社側に計約19億3千万円の支払いを命じた二審・東京高裁判決が確定したという。判決は24日付。

この最高裁の判決確定について、ネットでは「NHKをすぐにぶっ壊してくれ!」「N国党、出番です」など、大炎上状態となっている。

Twitter上の反応



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source: 日本経済新聞朝日新聞

image by: Takkystock

すてきナイスグループ前会長ら3人逮捕「やってること残念すぎ」

建設資材や不動産の販売などを手掛ける東証1部上場の住宅関連会社「すてきナイスグループ」が決算を粉飾したとして、横浜地検特別刑事部は25日、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで、前会長の平田恒一郎容疑者(71)ら元経営幹部3人を逮捕したと、共同通信ロイターNHKニュースなどが報じた。

実態のないペーパーカンパニーに不動産を売却したことにして、子会社の売り上げを不正に水増ししていたという。3人は5月、強制捜査を受けたあと経営から退いており、会社が設置した第三者委員会も子会社が不動産取引で計上したこの売り上げについて「会計上、認められない」と指摘されていた。横浜地検は、赤字を隠すため平田前会長の指示で決算を粉飾したとみて、詳しいいきさつをさらに調べているという。横浜地検は3人の認否を明らかにしていない。

今回の逮捕を受けて、ネット上では「ちっとも、すてきじゃない」「すごい名前」「逮捕した警察がナイス」など、社名と事件をからめた意見が多数投稿されている。

Twitterの反応

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

source: 共同通信ロイターNHKニュース

Photo by: 妖精書士 [CC0], ウィキメディア・コモンズ経由で

 

【高岳史典×MB】自らをブランド化させる「濃厚なファン」の作り方

「ライブドアを再生させた男」として知られ、メルマガ『銀行とP&Gとライブドアとラムチョップ』の著者である高岳史典さんと、メルマガ『【最も早くおしゃれになる方法】現役メンズバイヤーが伝える洋服の着こなし&コーディネート診断』の著者で、人気ファッションアドバイザーとして様々なメディアから引っ張りだこのMBさん。先日都内にて、ごく少数のギャラリーのみを招いて開催された、このお二人による特別トークイベントの模様を、一部ですが公開いたします。マスマーケティングの専門家と個人ブログ・メルマガの雄であるお二人が考える「最強ブランドの創り方」から、ご両人ともに縁が深い堀江貴文さんにまつわる裏話まで、終始濃厚なトークが展開された今回のイベント。対談の全文は、お二人のメルマガで7月内にそれぞれ配信されます。気になられた方はこの機会に是非7月中ご登録を!

ショップ店員からメディアを作り上げたMBのマス戦略

高岳 マーケティングとか会社勤めをやっていて、それから飲食店を始めると、飲食のスタッフっていい意味で全然、違うカルチャーがあるんです。僕が言っていることで「当然分かるだろう」と思ったことが、スタッフには分からない。逆に、彼らが言ってる言語も「当然、オーナーは分かるでしょう」っていうことが、僕には分からない。そこが初めは辛いんですけど、その溝が埋まっていくとなかなかいい経験だなと思っていて。僕がもし、あのまま社長さんをやっていたら、多分こういう感覚は全然なかったと思うんです。だからそういう意味では、飲食にハマっているといえばハマっている。

MB きょうの座組からすると、高岳さんがマーケティングの専門家っていうことはもちろん分かっていたので。僕はマーケティングもやったことなくて、どちらかというとワン・トゥ・ワンな業界にいたわけです。だから僕が多分ワン・トゥ・ワンみたいな話をして、高岳さんがマーケティングの話……マスマーケティング的な話をするという座組なのかなって思ったんですけど、いきなりすごく泥臭い話から入ったんで……。

高岳 逆に聞きたい。どうやったらMBさんみたいにワン・トゥ・ワンで人の心をつかめるのか。まだ僕は、今でも全然うまくいかないことがいっぱいあるんで。僕の店は、全部日報が上がってくるんで、毎日見るわけです。こんなことが起こった、あんなことが起こったということが、いっぱいあって、「すごくうるさい客がいた」って書いてあって、よく見ると俺のことだった(笑)。「本当に非常に困りました」って書いてあって。

MB よく見ると俺だと(笑)

高岳 そういうのがあるから、店の事情はわかる。MBさんはもともと新潟やってらっしゃったじゃないですか。

MB はい、ショップスタッフやってました。

高岳 そこからどういう過程で、今のようにマスっぽくなってきたんですか。

MB そうですね、確かにマスっぽくなってきていますね。厳密にはハイブリッドだと自分では思っているんです。高岳さんに、すごく話していただいたんで、僕も生い立ちじゃないけど、どうやっていたかを、簡単に話したりすると……。

高岳 言っちゃおう、どうですか。

MB ショップスタッフとしてやっていたときは、本当に1対1な話なわけですよね。その人が何を考えて、どういうのを求めているのかを考えて、接客するんですけど、それがある時から逆転するんです。ワン・トゥ・ワンでずっとやっていて、ショップスタッフをやって、店長もやっていたけど、だんだん業界全体が落ちてきちゃったんです。それで、どうしたらいいかと考えたときに「じゃあ、ウェブの世界にいかないといけないだろう」となりました。その頃、ZOZOもあったはあったけど、全然元気がなくて、BEAMSとARROWSぐらいしかウェブの世界に入っていなくて。

高岳 それって何年ぐらい前?

MB 10年以上前です。

高岳 その頃からもう、その感じがあったんですか。

MB そうなんです。僕は、好きなブランドがいっぱいあったんですけど、ブランドの関係者の知り合いが多かったんですが、みんなだんだんと給料が落ちていって、ブランド自体がなくなったりして、どうしようと思って。このままだと僕の好きなブランドがなくなっちゃうし、好きな洋服を買えなくなっちゃうし、こんなにいい物なのに誰にも伝わらなくなっちゃうから、ワン・トゥ・ワン……その頃はワン・トゥ・ワンってことをあまり意識してなかったけど、そんなことしている場合じゃないなって思って、通販の世界に行ったんです。

サラリーマンでしたから、会社の中で社内ベンチャーをやらせてくれって言って。ノートパソコンを1台だけ買わせてもらって、ノートパソコンでひたすらウェブサイトを作る仕事をしていたんです。会社からは店長をやりながらじゃないとダメって言われて、店長としての仕事が終わって、「お疲れさまでした」ってやったら、ゴミ置き場の端っこのところにちっちゃいデスクがあるんですけど、そこで4万円ぐらいのノートパソコンで、ひたすら作業をやって。

高岳 僕と、あんまり変わらないことやっていますね。

MB その当時、半年で800点ぐらい洋服の取り扱いがあって。それらを取りあえずウェブに載せなきゃ意味がないんで、800点全部をウェブに載せる作業をしなきゃいけなかったんです。でも、モデルはもちろん雇えないし、カメラマンもいない。全部、自分でやるしかないんで、カメラもタイマーで、服は自分が着て……っていうのを、ずっと繰り返していたんです。

高岳 それが今につながっているわけですね。

MB そうです。それが本当に今につながっていて、その商品紹介の説明も、今だとメーカーが商品紹介の説明文って書いてくれるんですけど、昔はそんなことやってなかったんで、全部自分で書いていた。だから800点とか、半年で全部自分でひたすらカタカタってやって。

高岳 そりゃすごいな。

MB でもウェブにアップしただけでは、当然、売れない。最初はアップすれば売れるのかなって、勝手に思っていたんですけど、上げても全然売れない。通販で洋服を買うこと自体が、その頃は文化としてまだ根付いていなかったから「何とかしなきゃいけない」って考えて。ただ僕自身は、ショップスタッフとしては、そこそこ優秀で、大体付いた人には買わせることができたから「てことは、ウェブ上で接客をすれば、多分買ってくれるんだろうな」って思ったんです。

そこで「ウェブ上の接客って何だろう」って考えたときに、その当時はブログかなって思ったんです。「ブログで接客してみよう」と思って、ブログの向こうにお客さんがいるって頭の中で考えながら、文章を書いたんです。「もしお客さんがブログをたまたま読んで、その人が店に来てくれたらという仮定にして、その人にどういうふうに説明したらこの人は買ってくれるだろう」って。大体、僕の接客スタイルって、買わない理由をつぶしていくので「なぜあなたがこれを買う必要があるのか」みたいなのを徹底的に話すんです。例えば、この白シャツだったら「あなたのこの服装にはこれが足りないから、これを着るとこうなる」とか、「どういう生活をしてるから、コレを着ると、ああいう人に褒められる」みたいな。

高岳 それがどんどん積み重なっていって……。

MB そうです。それをどんどん一つ一つやっていったら、ブログを読んで買ってくれるって人がどんどん増えていって、だんだん売り上げが上がっていって、最終的には2、3年ぐらいしか僕、実際にそのサイトを自分では動かしてなかった。あとはもう事業部を作っちゃって、そこに投げていたんですけど、最終的にはゼロから年間で4億から5億ぐらいに……。

高岳 マジ?

MB いったんですよ、そんな大した金額じゃないですけど。それで、さっきワン・トゥ・ワンからマスマーケっていう話があったんですけど、そこで僕がハイブリッドって言った意味が分かると思うんですけど、これって完全なマスじゃないんです。例えば、ZOZOとかAmazonがやっていること、Amazonなんか特にそうだと思うんですけど、いかに買いやすく、いかにクレームが出ないか、不満が出ないかみたいなサイトのつくり方をしていると思うんです。でも、僕は1万人とか100万人とか、1000万人とか1億人とか、そういう人たちを相手にするブランドでは、そもそもなかったんで、そういうふうにマスに働きかけるということをそもそもしたことがなかったし、もっと小さい規模でいいから、例えば10人に1人でいいから、100人に1人でいいから、1000人に1人でいいから、深く突き刺さるものをやりたかったんです。

そうした時に、ツールとしてはウェブ通販という、すごくマスなものを使うんだけれども、実際にやっていることは、ものすごく研ぎ澄まされた、100人中1人しか反応しないけど、その人には深く心に突き刺さることをその時はやっていて。それは今の仕事も……みなさん分かっていると思いますけど、その延長線上でやらせてもらっていて。

洋服の着こなし方でオシャレになるとか、ユニクロを着てオシャレになるとかって、割といろんな人がやっているけど、結構みんなマスに向けてやろうと思っていて、当たらない玉をひたすら投げていることをしているんじゃないかと思います。僕は100人に1人でいいから、その人のみぞおちにボカッと入るぐらいのボールを投げるつもりで、いつも書いているから、多分濃いファンが生まれるんです。濃いファンや濃い支持者が生まれて、その人たちが支えてくれる。ビジネスモデルといったら変ですけど、そういうマスなんだけどワン・トゥ・ワンに近いような形ですね。

高岳 分かる。メルマガでも、一個一個のスタイルの解説長いもんね。

MB 長いですよね。

高岳 普通にユニクロUのコレとコレで組み合わせてって言って、それでおしまいかと思ったら、解説というかそこに至った背景がどうでというのが続いて。

MB 徹底的にやります。でも、本当の裏側を言っちゃうと、アレは全然特別なものじゃなくて、10年も20年も前からやっていたことなんです。接客でずっとやっていたことを、メルマガにしているだけなんで、僕としては何も変わってないんです。昔からああいうことをずっとお客さんに言って、説明していて。それでお客さんの10人に1人ぐらいは、感動してくれるんです。「こんなこと考えているヤツいるんだ」みたいな。

高岳 そりゃそうですよ。例えばユニクロのこの襟のところって、実はグッチのコレクションから来てる。こんなことって言われないわけですから。だから「すごっ。え、そうなの?」「でも、見てみたらそうだよね、確かに」と思うわけですよ。

MB そういうことをやっていたんで、すごくワン・トゥ・ワンに近いと思うんですけど。ただ、僕の長いメルマガを嫌いっていう人も、もちろんいると思うんで。基本的には今、時間のかかるメディアって嫌われると思うし、逆に動画とかインスタントで見られるほうが支持は集まりやすいから、結構時代に逆行していると思うんですけど。

高岳 その動画でも、YouTubeのコマーシャルなんてみんな5秒で飛ばす。もたないんです、それ以上。それだけに、あれだけ読ませるっていうか、あれだけの分量でずっとやっているのって、すごいですよね。

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MB/【最も早くオシャレになる方法】現役メンズバイヤーが伝える洋服の着こなし&コーディネート診断

高岳史典/銀行とP&Gとライブドアとラムチョップ

LINEの社長は土日はSNSを見ない。非効率の贅沢が求められる時代へ

MB そうなんです。でも、話はちょっと変わるんですけど、YouTubeってみんな見るのかな。僕はちょっと疑問に思っていて。……何が言いたいかっていうと、YouTubeって意外と時間が取られるんじゃないかなって。だって、視覚も聴覚も取られるじゃないですか。「ながら」ができなくて、YouTubeを見るっていうことしかできないから。もちろん、テレビよりは便利だし、時間を気にしなくていい、いつでも見られるし、どこでも見られるから便利だと思うんだけど。ただ僕も高岳さんもそうだと思うんですけど、すごく忙しいから、YouTubeを一つ一つ見る時間なんて、ないんですよね。

高岳 確かに。ちなみに僕は、夜中にYouTubeで尾崎豊を聞き出したら、永遠にずっと尾崎豊を聞いてるんで(笑)。

MB (笑)。めっちゃ分かる。

高岳 俺は今晩、尾崎豊で終わるなと思いながら、ずっと尾崎豊が止まらないんだけどっていう。めちゃくちゃ時間取られます。

MB 分かります。超時間取られるから、そういう意味では、ラジオがもう一回来るんじゃないのかなって。

高岳 ラジオは来そうな気がします。

MB そんな感じしますよね。

高岳 気はしますよね。

MB だから、みんなやること多くて忙しいじゃないですか、今って。すごく忙しいビジネスマンとかではなくても、みんなやることが多くて、すごく大変だと思うんです。そんななかでYouTubeで何かを伝える、視覚も聴覚も占領するって、現代っぽくないよって思っていたら、アメリカで今ポッドキャストがまた再燃した。日本でもまた、ポッドキャストが再燃するんじゃないかみたいな話があって。

高岳 そうですよね。ボイシーみたいなサービスで、自分たちでラジオ放送やったりして。

MB ボイシーもそうですよね。だから音声で何かしながら、「ながら」で勉強できるとか、「ながら」で何か情報を得られるようなものって、意外と需要があるんじゃないのかなって、個人的には思っているんですよね。

高岳 今、ZOZOに田端信太郎って……。

MB 田端さん、はい。

高岳 会ったことあります?

MB ないんです。

高岳 今度、紹介します。めっちゃ話が合うと思う。

MB 本当ですか。

高岳 知っています? 田端信太郎って、よく炎上する人(笑)。よく炎上する男がいて、彼も僕の同僚だったんです。彼がたまに真面目なこと言うんです。「メディアのキングは映画だ」って。2時間の間、完全に何もできない状態にする。アレがキングだって。だからこそ、みんなあそこにお金を払って、逆に行くんだと。ていうのが彼が言っていることで、たまにはそういうことを言って、たまに余計なこと言うから、前澤さんと一緒に炎上していますけど(笑)。

僕なんかもう逆に、全てを忘れたい時は映画館に入っちゃいます。スマホも何もできなくなるんで、とにかく朝行って、やっている映画を見ると。ゴジラだったらゴジラを見るし、欅坂の映画だったら欅坂を見る。それも結構、また面白かったりするんだけど。そういう意味では、完全に取られる。逆に取られたいから行くみたいなのって。

MB それはあるかも。……今、僕、ラジオが来るみたいな話の仕方というのは、普通に需要としてあることだと思うんですけど、ファッションブランドの話で例えると、分かりやすいのかな。トレンドって、作用と反作用で出てくるっていうんです。太いのが流行ると、次、細いのが流行るよとか。カジュアルが流行ると、次はドレスが流行るよとか。大体、その波みたいなものがあって。今、音声を聞くと視覚が取られなくて手間がかかんないから、ながらで勉強できるよっていうのって、正の多分トレンドだと思うんですけど、同時に逆もあるなと思っていて。

こないだ僕、インドネシアに行ってきたんですけど、そこで比較的ラグジュアリー層が集まるようなプールに行ったんです。そしたら、入り口で「スマホをよこせ」って取られちゃうんです。

高岳 スマホ、取られるの?

MB 結局VIPがいるから撮っちゃいけないし、あとSNSを忘れて欲しいっていうコンセプトみたいで、取られちゃうんですけど、これが結構新鮮だったんです。何にも考えないで、本当にやること何にもない。雑誌も置いてないし、何も置いてないけど、パラソルとベッドが置いてあって、酒が頼めてピザが頼めてみたいな感じで。外人ばっかりなんですけど、みんながスマホをいじってなくて、ボーっとやって酒を飲んでるっていう空気が、これってすげえ確かに需要あるなって。反作用のほうで需要があるなって、すごく思って。

高岳 逆にそっちが。

MB そう、だから映画の話もそうですよね。映画ってすげえ非効率だと思うけど、非効率だからこそ多分、今、求められてるところもあると思ってて。

高岳 あまりにも効率化が進みすぎたんですよね。似たような話で、こないだ出澤さんって、今LINEの社長やっている彼と話ししていて、彼は土日にスマホをいじらないと言うんです。LINEも基本的にはしないんだそうです。なぜそうなったかというと、彼の奥さんと自分のFacebookのタイムラインを比べた時に、全然違うらしいんです。友達のつながりが違うから。そうすると、日々Facebookを見ていて、自分たちに入ってくる情報が「そうだ」と思っていても、隣の人は全然、違うタイムラインを見ている。これって多分、Twitterもそうなんです、フォロワーによって。

彼はそれにはたと気付いて、実は自分が限定された情報しか持っていないんだっていうのが分かったらしくて、全部それを外してみた。土日は逆にテレビを見たり、本を読んだり、新聞を見たりとして、スマホから外れるようにしているんです。そうすると、全然違うんですって。それで、また月曜からめちゃくちゃLINE、スマホの世界に戻るという、このバランスが。これに気付いたから、全然違う風になったって言っていたので。

そう考えると、情報は効率化されていて、そこから逃げたいとか、まさに反作用もあると思うんですけど、自分が思っている効率化って、実は効率化じゃないのかもしれないとか。

MB うーん。そうですよね、確かに。

高岳 キュレーションされ、自分にぴったり合い過ぎていて。例えば、スマートニュースと日経新聞と、あとLINEニュースでもいいんですけど、1面を見ると全然、違いますから。僕はそれで最近、日経新聞をわざわざ取るようにしているんです。あとテレビでニュースを見るという習慣も、もうずっとなかったんですけど、テレビでニュースを見るとながらで見られるし、日経とかに載っている欲しい情報がバーっと入ってくるんで、めちゃくちゃ効率いいことが分かって。こいつをスマホでやっていると、そもそも一般的なところに流れてるニュースが、僕のところに全然、流れてこなくて。「これ、ヤバいな」って。

今、スマホを見ていたら、一番のニュースはほとんど吉本芸人の闇営業ばっかり。それはなぜかというと、ページビューが取れるからです。ページビューを取れるもんばっかり上がってきちゃうから。でも一般のニュースって、別にページビューなんて考えないで、ニュースは起こっていて、そこに触れないとヤバいのかなと、特に最近、思っています。みんな思い当たるでしょう。全然、当たるニュースが違うんで。違う人、今、MBさんと僕も全然、違うところにいるんです。実は永遠にタコ壷に入っているっていう。

MB そうです。コンフォートゾーンみたいな話だと思うんですけど、同じような。よくメルマガでも、差別化みたいな話をしますけど、みんなと同じことしてるから、みんなと同じ結果しか生まれない。違うことをやらないと、違うことは生まれないんで、みんなと同じものしか見てない。例えばスマホの話もそうですけど、みんなと同じことしかしてないと、結局みんなと同じ視点しか持てないんで、みんなと同じ感想しか出てこなくて。闇営業の話を見て「こいつら何だ」って非難して、それでSNSで盛り上がって、気分が晴れたみたいなことをやっていると、いつまでたっても人生変わらないので。「そんなの見ないほうが、だったらいいんじゃないか」っていうのは僕も思うし。


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MB/【最も早くオシャレになる方法】現役メンズバイヤーが伝える洋服の着こなし&コーディネート診断
高岳史典/銀行とP&Gとライブドアとラムチョップ

中学生になった息子が「干渉しないで」初めて言われた母の戸惑い

子供が成長するに連れ、親との関係性にも変化が出てくるのは当然のことですが、なかなか受け入れることができない親御さんがいるのも現実です。今回の無料メルマガ『幸せなお母さんになる為の子育て』では、ご主人からも「干渉しすぎではないか」と言われるほどに我が子とべったり過ごしてきたお母さんから届いたお悩みに、著者のパピーいしがみさんが回答しています。

子供の自発と親の関わり

こんばんは。パピーいしがみです。さて、今日のメルマガは「子供の自発と親の関わり」と題しました。

「子育て」を考えた時、多くの方が乳児・幼児・小児…の関わり方をお考えになりますが、子供たちは必ず成長し中学生高校生になって行きます

子供が成長するに従って変化があるのが当然ですが、なかなかそれを受け入れられない方や、子供に変化があっても親の関わり方が上手にできずお悩みになる方もおられます。

今日は、そんな中学生になった息子さんとの接し方で悩んでおられたマルモンさんをご紹介したいと思います。

まずはマルモンさんからのご相談メールにはこのようにありました。

パピー様、この度、勉強を始めさせていただきました。マルモンです。初めてのご相談ですが、よろしくお願いします。

 

私が今、悩んでいる事は、中学1年生になった一人息子の事です。

 

何が起きた…という訳ではないのですが、今まで私の子育てがとても自分本位のものだったので、中学に入ってどんどん変わっていく息子に戸惑っています。

 

息子はもともととても大人しくて、からかわれやすい子でした。

 

幼稚園の時にも、からかいやいじめられることが(私自身が)辛くて、二度転園しています。

 

小学校でも、最初は公立の小学校に入学したのですが、からかいが頻繁にあったので、私立の小学校に転校しました。

 

私立の小学校でも、からかいがあったものの、いじめにまでは行かず、又、先生にお伝えすることで未然に防げてもいましたので何とか過ごすことができました。

 

ですが、パピーさんの勉強を始めてから、簡単に転園や転校を選んでしまった事。これはすべきことではなかったな…と反省しています。

 

又、反省や後悔は他にも数々あって、この子は運動が苦手だから…と決めつけて「苦手な運動をするより勉強を頑張ればいい」と嫌な事から逃げるように教えてきてしまったと思います。

 

そして「勉強だけは…」と私も執着し過ぎてしまい、毎日、子どもと一緒に家庭学習をして、子供の学力も上位をキープさせていました。

 

それを見ていた主人からは「ちょっと干渉し過ぎじゃない?」「もう少し自分で考えさせた方が…」と言われることもありましたが、心配性な私が過保護になり過ぎて、結局、小学校卒業まで子供にべったりになってしまいました。

 

中学になり、学校の方針として“文武両道”を勧める事も有り息子は陸上部を選び、初めてのスポーツと向き合うようになりました。

 

土日は試合がなければお休みの日が多いのですが、毎日授業の後、部活があってとても疲れて帰ってきます。

 

今まで一緒にやっていた家庭学習も「疲れているからムリ」と拒否をするようになり、次第に「自分のやりたいようにやるからほっといて」と言い、今では「あんまり干渉しないでくれる?」と拒絶されるようになってしまいました。

 

直近の成績では、学年で真ん中ぐらいまで落ちてしまい、この先どうなってしまうんだろう?と心配でどうしたらいいのか悩んでいます。

 

今までの私の子どもとの関わり方に問題があったと思うのですが、今後、私はどうしたらよいかお教えいただきたく思います。よろしくお願いします。

松下幸之助と稲盛和夫に退社を決意させた「ダメ上司」の一言

経営者や組織を率いるリーダーにとって、業績を上げることが成功のひとつであることに疑いはありませんが、「究極の成功」となると何が上げられるのでしょうか。今回の無料メルマガ『戦略経営の「よもやま話」』では著者の浅井良一さんが、一流の経営者らのエピソードや名言を紹介しつつ考察しています。

「人の成長」こそが

“人使いの達人”松下幸之助さんは「人間は本来働きたいもの。働くことをじゃましないことが一番うまい人の使い方である」と言い、ジャック・ウェルチは「リーダーになる前の成功とは、自分自身を成長させることである。リーダーになったならば、成功とは他人を育てることである」とリーダーのあり方を規定します。

ドラッカーは「『人こそ最大の資産である』という。マネジメントのほとんどが、あらゆる資源のうち人がもっとも活用されず、その潜在能力も開発されていないことを知っている。だが現実には、人のマネジメントに関する従来のアプローチのほとんどが、人を“資源”としてではなく、問題雑事費用として扱っていると実情を批判しています。

松下幸之助さんと稲盛和夫さんの創業の経緯を観ます。そこには「よくあるケース」として取り上げられもしない「卓越した人材を失ってしまう」典型的な中間管理職の対応の姿があります。よく経営者が言う「良い人材がいない」というのは大きな錯誤で、人材を発掘するシステム”“ノウハウを知らないがための不幸です。

松下幸之助さんが起業した経緯ですが、「いろいろ相当苦心して工夫してつくった改良ソケットを上司に見せたところ、使いものにならないと酷評されてくやしい思いをした」のがきっかけになったそうで、もしこの時、聞く耳を持った上司がいたなら「大阪電灯内」に有望な新事業部門が立ち上がっていたかもしれません。

稲盛さんが京セラを立ち上げたのも同じような経緯です。松風工業という碍子メーカーに勤めていたのですが、セラミック真空管の試作に悪戦苦闘しているさ中に、新たに着任したばかりの技術部長に「君の能力では無理だな。ほかの者にやらせるから手を引け」と引導を渡され、これが会社を辞めて起業する契機となったそうです。

この時の心境をこのように吐露しています。「私はとかく思い込むとわき目もふらず独走する。それを『彼は自由にさせた方が力を発揮するタイプ』と前任の部長は任せながら支援をしてくれた。後任は外部からきた人で『あなたこそニューセラミックスがわかるのか』と頭の血が逆流した」とその時の状況を明かにしています。

またドラッカーの言葉を引用します。

「組織には“価値観”がある。そこに働く者にも“価値観”がある。組織において成果を上げるためには、働く者の価値観が組織の価値観になじむものでなければならない。同じである必要はない。だが、共存しえなければならない。さもなければ、心楽しまず、成果を上がらない」

ジャック・ウェルチは「人に自信を持たせることが、わたしにできる何より重要なことだ。自信さえ持てば人は行動を起こすからである」と。

あなたが経営者なら、達人技をマスターすることこそが力となります。「マネジメント」の本質と一体化するならば、松下幸之助さんや稲盛和夫さんのような「利他」を行いつつ、業績を上げることとなるでしょう。ここで大切なことは「腑に落ちる」ことで、それが起こったなら勇気を持って精進し努めることで後は試行錯誤して“やり通す”ことです。

リーダーになると「成功とは他人を育てることである」となります。経営者になると「リーダーをも育てることである」となります。ドラッカーは「組織が一人ひとりの人間に対して位置と役割を与えることを当然としなければならない。同時に、組織をもって自己実現と成長の機会とすることを当然のこととしなければならない」と言います。

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死に至る暑さ。現役科学者はどんな装備で熱中症を防いでいるのか

夏本番を迎えるにあたり、目下の心配のひとつといえば「熱中症」ですよね。そこで!今回の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』では著者で科学者のくられさんが、 熱中症対策に有効なモノ、そして逆におすすめできないモノを紹介してくださっています。

コミケでの熱中症対策

我々さんのところで夏のコミケットでの告知が始まりました。

夏コミ参加のお知らせ&二次創作ルール(2019.07)

長蛇の列が予想される上に、真夏です。夏のコミケ会場は炎天下になりやすいので暑さ対策が必須です。感覚的には真夏のビーチに行く(ただし靴はビーチサンダルはNG)という感じで考えておけばよいでしょう。

熱中症対策はまずは、軽装であること白っぽい服がいいと帽子を欠かさないこと。帽子は邪魔にならない小さいもので、やはり白色のような薄い色のほうが好ましいです(黒は光を全部熱に変換するので熱い)。日傘はコミケでは危ないのでNG。帽子です。汗をかくのでメイクをする人はウォータープルーフでないと顔が溶けます(笑)。

鞄の中に凍ったペットボトル1本凍ってないものを1本スポーツドリンクとお茶か水という感じにしておきましょう。モンエナのような濃い甘いものやコーヒーなどは自殺行為なのでスポドリと水っぽいもの…という組み合わせです。1本を凍らせて(コンビニに売ってる凍ってるものでもOK)もう1本は普通に飲める状態にしておくのがベスト。

水分補給は喉が乾いたらすぐ飲む方がベスト。すごく汗をかくのでそもそも尿が出にくいのでトイレのことはあまり考えないで1時間にコップ1杯程度の水分補給は絶対しましょう。

家から行く人は手のひらサイズの保冷剤を保冷バッグにいれて数個持って行くとかなり無双できます。脇や内もも胸元(女性ならブラのパッド入れの中に)いれることで、驚異的なクーリングが可能です。

また首からタオルをかけるのもオススメです。特に気化熱タオルはかなりオススメ。

冷感タオル(amazon)

別にこの商品である必要は無いですが、薬局などで売られている冷感タオルは濡らしただけで、気化熱でかなり冷やしてくれるのでペットボトルの水やお茶とあわせて少し湿らせて首にかけておくとかなり涼しいです。

逆にオススメではないのは冷感スプレー。メンソールの冷感効果で冷たく感じて、炎天下ほど冷たく感じる強いものも売られています。「冷たく感じる」だけで「冷たくならないので熱中症待ったなしです(笑)。

また携帯扇風機も気温が体温より高いとただのドライヤーです。

ポケットクーラー、ホッカイロの逆のやつ。効果的ではありますが、所詮は硝酸アンモニウムの吸熱反応を利用したものなので、冷温はマジで一瞬です。重さのわりにコスパもどうしようもないので、1、2個非常用に持ち歩く程度で過信は禁物です。

せっかくの楽しいイベント、熱中症には気を付けて楽しみきりましょう!

なお、冒頭でウォータープルーフなメイクについて触れましたが、ポータルにりりか先生の「夏場崩れない調合コスメ」という記事があるので、気になる人はぜひご一読を。

【寄稿:淡島りりか】理系女子の選ぶ、夏場崩れない調合コスメ
アリエナイ理科ポータルのこの記事をお読みになりたい場合は、こちら

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現役教師が暴露、夏休みの宿題テキストが無くならない大人の事情

いつの間にか、児童各々の家庭環境や、学習理解度を考慮をせず、ワークブックなどの一律配布スタイルが定着した「夏休みの宿題」。今回の無料メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』では著者で現役教師の松尾英明さんが、読者から届いた悩みに返答する形で、画一的で受動的な宿題と上手く付き合う方法を具体的に記しています。

「夏休みの友」を考える

読者の方から、質問をいただいたのでお答えする。夏休みの宿題の在り方についてである。

どこから、どう変えていけばよいのか、ヒントをぜひ、メルマガでいただけるとありがたいです。無しにするなら、どこからアタックすればいいのでしょうか。

慣習」としてある様々なあれこれを変えられないのが、現場の教師の切なる悩みである。ここに関してお答えする。

何よりも最優先で、真っ先に考えるべき点がある。

一番の当事者である子どもと家庭教育の主役である保護者の意見考えである。一番大切なこれらの人の意見が置いておかれて、すべて学校が一方的に決定していることが多いのが現状である(10年以上前からの「例年通り」で議論の余地も工夫もないひどいものも散見される)。

宿題について扱う場合、これは本来家庭教育の分野である。実施時の監督責任者は、学校での教師から家庭での保護者に移る。つまり、保護者の了解を得ない大量の宿題というのは本来あり得ない負担はすべて家庭だからである。

しかし、これがまかり通っている。なぜか。「慣例」「暗黙のルール」だからである。中学校あるあるの「1年生は白ソックスのみ、第一ボタンを開けてはいけない」みたいな謎の慣例と同じである。「私たちも苦労したから」「いじめられたからいじめていい」というような理不尽な論理である。そして慣例としてみんながそう信じているものには、強大な力がある。

ここは本来、口出ししていい部分である。我が子がその課題をこなすのにどれぐらいかかるか、理解していない(というより全く考えていない)可能性が高い。

「夏休みの友」のようなドリル、ワーク集の類が一番わかりやすい。あれを個別に相談せずに丸投げした宿題というのは弊害が相当に出る(ちなみに、私も過去にこれを実施したことが一度や二度ではない。深く考えていなかったという点においても、全くの同罪である。贖罪の念を込めて書く)。

はっきりいうと、このワーク集の最大の良い点は経済が回ることである。教材を作る会社と売る会社に多くの利益が出る。最近では、加えて代行業者にもお金が回っていくようである(こちらは自由研究系の宿題の需要がより高い)。この辺りの利益を享受できる人々からすれば、「夏休みの宿題をなくすという考えの輩は排除すべき存在である。

夏休みの宿題系は、お金以外にもとかく利権問題等の大人の都合が関わるものが多いのでなくしづらいのである。一教諭の判断だけでは簡単になくせない理由がここにもある。

夏休みワーク集の宿題には、最大の問題点がある。個人差に対応していないことと、学力面で平均値から大きく外れている子どもにとっては、全く役に立たないどころか害悪になることである。

見開き2ページの問題をやるのに、Aさんは2~3分で終わる。すべて理解しているこの子どもにとっては、ほぼ無意味な作業の繰り返しである。「人生は無意味なことでも、我慢して取り組まなければならない」という面を学ぶにはいいのかもしれない。

一方、Bさんは60分かかる。Cさんに関しては、2時間かかる。極端な例のようだが、どの学級でもよくあるごく一般的な話である(過去十数年に何度も面談等で相談されていることで、間違いない。授業をしていてもわかる)。

BさんやCさんのご家庭が真面目にこれを終わらせるとなると、とんでもないことになる。しかも、ご両親は働いていて、日中宿題を見てくれる人はいないというパターンも多い。たまに見てあげれば、我が子のあまりの遅さと理解の悪さにイライラして叱るはめになり、子どもの自尊感情も下がる。当然、ただでさえ苦手意識をもっていた子どもがより勉強嫌いになる。

どうするか。最終的にさっぱり意味のわからない答えを丸写しするしかない。この行為から何を学ぶかは、言わずもがなである。

いつでも、その教育行為が「子どもを悪くしているかもしれないという可能性を考える必要がある。善意から発している、あるいはただの慣例としてやっていることの中に、これが多い。