影で足を引っ張る人間を制したマンション理事長の「大人の対応」

もし誰かが意図的に、あなたの立場を貶めるような噂を流したとしたら、どのような対応をみせるでしょうか。同じ熱量で切り返したくなる気持ちも否定できませんがそれでは相手の思う壺、だからこそ一層冷静な対応が必要とも言えます。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では著者でマンション管理士の廣田信子さんが、ある大型マンションの理事長による、事実に反する風評を跳ね返したクレバーな対応を紹介しています。

表で議論しないで陰で足を引っ張る理事の思惑は…

こんにちは!廣田信子です。

ある大型マンションのA理事長は理事長歴10年を越えます。就任前、修繕積立金の運用失敗で大損をしたり、大規模修繕工事時に理事と業者との癒着が疑われたり…と、いろいろ問題があって、管理組合が荒れていました。そのころ、ちょうど現役としての第一線を離れたこともあって、何とか立て直そうと理事長になったのでした。数々の改革で管理組合運営の健全化を図り今も先駆的な取り組みをしています。

そうしたら、最近、突然、「理事長の長期政権が問題だ業者との癒着がある」というような話が、どこからか流されるようになり、まわりまわって、A理事長や家族の耳にまで達するようになりました。どうも、一部の理事がそれを意図的に広めているらしいのです。

A理事長は、理事会で満場一致で理事長に選任されています。理事会での議論はオープンですし、過去の反省もあり透明性を何より大事に運営して、そのことを一番よく知っているのは理事のはずです。各部長に一定の権限が与えられていますし、業者選定も常に明確な競争入札で行っています。

もし、何か問題があるというのであれば、理事会で提案すればいいし、飲みながらざっくばらんに話す機会も多いので、理事長に何か不満があるなら言える機会はいくらでもあります。でも、いっさい、そんな話はなく、普通に付き合っていて、陰で理事長の足を引っ張り理事会を貶めるようなことをするのはなぜか…です。

そんなことをされたら、そこまで言われて理事長を続けるつもりはない…と切れてしまいそうですが相手はそれを狙ってやっていることだから、絶対にそれに乗ってはいけないと…A理事長は言います。

嫌気がさしたり、怒ってやめてしまったら、それは相手の思うつぼだ。表立って議論したいことも特にないが理事長と言う権力はほしい…でも、それには、今の理事長が邪魔だから、そのためには、裏工作してその人を陥れる…そんなことはサラリーマン社会ではよくあることだ…と。

こういうことをする人間は権力を持ったら必ずよからぬことを考えるから、絶対に、権力を持たせたらいけないんだ…。だから、それを阻止するためにも、自分がもうひと頑張りするしかない…と。

「長期政権で業者と癒着がある…」。これ、根拠もなく陰でささやきやすい陰口です。そんなひそひそ話がマンション内で伝わっているとしたら、ほっておくことはできません。理事会活動の信頼性にも関わりますから。

で、理事長がやったことは…陰で工作をしている理事を問いつめることでも、自分の正しさを主張することでもなく、よりソフトに一般組合員に対する事実の広報に力を入れたのです。

情報を常にオープンにするために広報はこれまでも力を入れてやってきましたが、自分がどういう考え方でこれまでどのような事業を行ってきたかを改めて分かりやすくまとめたものを発行したり自分の信念や人となりが分かるようなインタビュー記事を広報紙に載せたり…です。

理事会の中のごたごたにしないで、おかしな噂を聞いたかもしれない組合員に広く「説明責任」を果たしているのです。「説明責任」をあやふやにする国会議員より、ずっときちんとしていますよね。とても、戦略的で賢い理事長さんだと改めて思いました。やましいことがなく信念があってそれをしっかり言葉にできる人は強いです。

失敗「させない」子育ては正解か。子供の成長を妨げる、親心の罠

「自立心のある子供に」「友達と仲良く」「悪さをしてほしくない」と思うのが親心ですが、だからといってすべて子供の「先回り」をしてしまうことは、果たして正しいことなのでしょうか。今回の無料メルマガ『子どもが育つ“父親術”』では、「気が済むまでたっぷり甘えさせる」「子供同士のけんかは見守る」「悪いことは止めない」等々、目からウロコながらも言われてみれば納得できる子育て術を紹介しています。

“親心”の罠

子どもが何かしているのを見ると、上手なやり方を教えてあげたくなる。きょうだい・友だちと仲良く過ごせたらいいのに、と思う。自立した子に育って欲しい。良い子に育って欲しい。

だから、失敗しないようアドバイス・手助けをする。ケンカが始まったら、止めに入る。甘えさせすぎないよう、気をつける。悪いことを覚えたり、したりしないよう、しっかり躾ける。

ですが、こうして育てられた子は、決して上手にはならないし、仲良くできないし、自立もせず、良い子には育ちません。純粋な親心から出た育て方でも、親心だけから育て方を決めてしまうと良い結果が得られないことが多い(むしろ、正反対の結果を招くことも少なくない)のです。

必要なのは、親心を持つのと同じくらい、子どもという存在について理解すること。そうして初めて、

  • 親心×子どもという存在の性質適切な接し方

を見つけることができるのです。

子どもという存在の性質」を具体的に挙げると、たとえばこんな具合です。

  • 失敗をいっぱい繰り返して、上手になる
  • ケンカをたくさんして、仲良くする方法がわかる
  • たっぷり甘えることで、新しいチャレンジに向かう力が湧いてくる
  • 悪いことをさんざんやって、時には面白かったり、時には後味の悪い思いをしたりして、「やってはいけないこと」がわかる

だから、【親心】上手にやらせたい ×【性質】の解は、「口出し・手出しせずチャレンジさせて失敗したらチャレンジしたことをほめて次のチャレンジを励ます」(→すると子どもはどんどんチャレンジして、失敗の経験を積んで、上手になる)。

【親心】仲良く ×【性質】の解は、「ケンカを止めず見守るその後で気持ちを聞いてあげて考えの整理や相手の主張の理解をサポートする」(→それでも子どもはまたケンカする(何度でも!)。長い時間をかけて、他者の考えを理解したり、話し合いで解決したりすることを学ぶ)。

【親心】自立 ×【性質】の解は、「自立に向けてのチャレンジを急かさず気が済むまで甘えさせる」(→やがていつか子どもは、自分から自立に向けてのチャレンジを始める)。 ※1

【親心】良い子 ×【性質】の解は、「悪いことを止めず結果を自分で感じて学ぶことを妨げない」※2(→子ども自身で結果を受け止める中で、「これくらいならいいか」「さすがにコレはまずいな」の境界を感じ取っていく)。

となるのです。

※1:甘えさせているうちに、親の側が「甘えさせてあげている自分」から抜けられなくなってしまうケースがあります。子どもが徐々に親離れを始めたら自分も子離れする覚悟だけはいつでも持ち続けたいものです。

※2:悪いことを「止めない」だけで、「勧める」ではありません。言い方を変えれば「見て見ぬフリをする」でしょうか。

子どもを「親の思うように育てる」ことはできませんが、親が望ましいと思う方向に導いたり親が望ましいと思う成長を支えて促進することは可能です。せっかく「子どもの成長に立ち会う」という幸運に恵まれたのだから、後悔のない接し方を選んでいただけたら、私もうれしいです。

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その慣れが致命傷。「わかったつもり症候群」が職場を破壊する訳

仕事や人間関係において、馴れてきたときに生まれる「そこまで言わなくても大丈夫だろう」という慢心は、往々にして後に、信じ難いミスを引き起こしてしまうものです。今回の無料メルマガ『起業教育のススメ~子供たちに起業スピリッツを!』では著者の石丸智信さんが、そんな「わかったつもり」が招く実害と、その防止法を記しています。

それは「〇〇しているつもり」になっていませんか

かなり前に、『知ってるつもり?!』というテレビ番組がありましたが、以前聴講した研修の中で「つもり症候群から脱出することの大切さについて取り上げた講義がありました。この講義を聴講して、この“つもり症候群”でいることによって、物事がうまくいかないことに加えて人の成長を妨げるように感じました。

本号では、“つもり症候群”の状態、状況などについて考察していきたいと思います。

知っているつもりだった」「言っているつもりだった」「分かっているつもりだった」など、「〇〇している“つもり”」というような状態、状況などを経験したことがあるのではないでしょうか。

研修において講師は、「“つもり”というのは、実際はそうではないがそうなっているような気持ちのこと」と、講義していました。いわゆる、自分の中で“勘違い”している状態、状況と置き換えることができるかもしれませんね。

運転免許を取得、更新された方は、聞いたことがあると思いますが、交通事故につながる状況状態のひとつとして挙げられるのが、「“だろう運転」です。例えば、「対向車は来ていないだろう」「歩行者はいないだろう」など、こういった自分の中での“だろう”が、事故につながってしまうと言われます。

“つもり症候群”の講義を聴いて、“だろう”運転に加えて、“つもり”運転も事故につながるな、と感じました。「信号を見ている“つもり”」「歩行者を確認している“つもり”」など、この“つもり”運転も、重大な事故へとつながってしまうように思います。

交通事故に限らず、“つもり”症候群になってしまうと、重大なミス失敗につながってしまうのではないでしょうか。

別の研修の中でも、相手に「伝えている“つもり”」で失敗した事例について、お話を聴いたことがあります。それは、その研修に登壇していた講師が、その当時、上司として部下にお客様に提案する提案書を作成して欲しいと依頼した時のことです。

上司は、「お客様に〇〇という提案をしたいから、△△の提案書を金曜日までに作って欲しい」などと内容を詳細に伝え、部下も上司からの依頼に「分かりました」と応えたそうです。

そして、期限である金曜日になり、上司が部下に「提案書はできているかな?」と訊くと、部下も「できています」と応えたのですが、その提案書を見て、上司であった講師は、ビックリしたそうです。なぜなら、上司が依頼した提案書の内容と部下が作成した提案書の内容がまったく違ったからです。

上司は、「えっ、こんな内容の提案書をお願いしたっけ」と部下に訊くと、部下も「依頼された内容の提案書です」と言ったそうです。その提案書は、その金曜日当日にお客様に提案する案件でしたが、まだ時間があったこともあり、部下と一緒になって提案書を作り直して、そのお客様に無事、提案することができたそうです。

この経験から講師は、指示や依頼する時には、その内容を部下に復唱させてお互いに確認を取るようになったそうです。まさに、物事を軽々に「分かった」と思わせず、本当に理解させているか、と確認することが大切ですね。

これは、自分と相手との関係だけでなく、自分の中で思い込んでいる「○○している“つもり”」という状態、状況でも当てはまるでしょう。

自分の中で「知っているつもり」「分かっているつもり」「努力しているつもり」などと思っている時こそ、「本当にそうなのか」と自問自答して確認していくことが大切なのでしょうね。そして、“つもり”ではなく、本当に理解してはじめて自分自身の成長につながっていくと思います。

ここまで“つもり”症候群について私なりに考察してきましたが、この“つもり”症候群から脱出することは、子どもたちが自ら成長していく上でも、そして、子どもたちの成長を促していくためにも必要なことではないでしょうか。

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もう存在意義なし? これからの「問屋」にできる事、できない事

小売店からすればメーカーとの間に入ってくれる問屋さんは大切なものです。しかし、メーカーが直接店舗を構える「中抜き」も多い今、問屋の存在意義がなくなってきています。今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では経営コンサルタントの梅本泰則さんが、これからの問屋の役割を提案しています。

問屋の役割の変化

「近ごろ、問屋さんの営業マンがあまり店に来なくなった」というお店がありました。どうして営業マンが来なくなったのでしょう。

そのお店は、決して業績が悪いわけではありません。話を聞いてみると「売れる商品を持ってきてくれない」とか、「商売の役に立つ話をしてくれない」といったグチが出てきます。

どうもこのお店にとって、問屋さんは「売れそうな商品」や「安く売れる商品」を紹介してくれる存在のようです。おそらく、このお店は問屋さんにいつも「何か売れる商品はないか」とばかり要求しているのでしょう。

そうなると、問屋さんの営業マンは「商品」のことばかりに目や頭が行ってしまいます。ところが、最近の問屋さんからは「売れる商品」がなかなか手に入らなくなっているのです。

理由があります。それは、主だったメーカーさんは、問屋さんに余分な在庫を待たせることを避けているからです。市場に商品がだぶつかないように、ということでしょう。だぶつくことで、価格の乱れにつながりますからね。

また、売れる商品があっても、メーカーさんは、納める小売店さんを制限しているようです。これも、市場在庫やブランドのコントロール策なのでしょう。しかも、メーカーさん自身が店舗を構えて、直接消費者に商品を販売しています。いわゆる「中抜き」ということですね。

こうしたことによって、中間流通として在庫コントロールをしていた問屋さんの存在意義が減ってきてしまっているのが最近の傾向です。ですから、問屋さんの営業マンも小売店さんに行かなくなってしまっているのでしょう。困ったことですね。

問屋さんの戦略

実は、今のスポーツ用品業界はメーカーさんが力を持っていると言っていいです。その証拠に、スポーツ用品メーカー出荷額は、2008年に1.3兆円だったものが2018年には1.53兆円と18%ほど伸びています(出所:矢野経済研究所)。

一方、主力6社の問屋さんの売上を見ますと、2008年の1,324憶円に対し、2018年は1,343憶円と、わずか1.5%の伸びです(出所:日経MJ)。これを見ても、問屋さんが苦しんでいることが分かります。

とはいえ、それぞれの問屋さんが、いろいろな戦略を打っています。ファッションショップ、ディスカウントストア、ホームセンター、ドラッグストアなど現状のルート以外に販路を増やす戦略もその一つです。

しかし、それはスポーツショップにとってはたいして良い影響を及ぼすことではありません。スポーツショップが問屋さんに求める戦略は、スポーツショップのためになるものです。そんな戦略があるのでしょうか。

そこで、私のアイデアをお伝えします。まず、問屋さんは「商品」だけを見る姿勢を変えることです。そして、「マーケティング」に目を向けることです。

マーケティングとは「誰に、何を、どうやって」提供するかを考えることでした。それに沿って考えていきましょう。最初に「誰に」からです。

ミッション系高校の悲劇。長崎「いじめ自死」学校の呆れた対応

2017年に発生した長崎市の高校生自殺事件を巡る学校側の対応に、各所から疑問の声が上がっています。今回の無料メルマガ『いじめから子どもを守ろう!ネットワーク』では、当案件の事実関係等を改めて紹介するとともに、同校関係者の自己保身に走る姿勢を強く批判しています。

教育者は「いさぎよい」姿勢を

2017年4月に長崎市の私立高2年の男子生徒が自殺し、第三者委員会は2018年11月に「いじめが自殺の要因」としていました。しかし、学校側はこれを不服として調査結果の公表を拒否しておりました。この調査結果を受け取ってから1年後の今月に、学校が公表に応じたとのことです。しかし、学校側は「自死との因果関係に論理的飛躍があるなどとする見解を表明しています。

平成29年4月20日発生の(当時海星高等学校2年制在籍者)自死事件について

しかも、学校はHPに掲載した文書の中で、「第三者委員会に対し根拠資料の開示や説明を求めたが拒否され続けてきた」などとして、第三者委のメンバーに対し、近く長崎簡裁に調停を申し立てる予定だと報道されています。

この事件では、両親が記者会見し、自殺の数日後に学校側が突然死したことにした方が良いかもしれない」「転校したことにもできるなどと提案をしていた事実が明らかになっています。

隠蔽工作を行い、さらに「いじめが自殺の要因」とされると調査結果を公表せず、いまだに認めようとしないという学校の姿勢は非難されても当然だと思います。

もしも第三者委員会の結論が間違っていると主張したいのであれば、なぜ、再調査委員会を組織しなかったのか、疑問が残ります。あるいは、調査結果を受け取って、すぐさま裁判で是非を問わなかったのでしょうか。やれることはあったはずです。1年も放置しておいて「なにをいまさら」不服を申し立てるのでしょうか。対応がおかしいことを学校自らが認めているようにしか見えません。

この学校は、ミッションスクールであり、教育理念の一つとして「『己のごとく人を愛せよ』とのキリスト教の愛の精神により、人間の尊さを学び、思いやる心を大切にする教育を行います」と掲げています。宗教の学校であり、教育者である「聖職者」であるならば、天に召されたときに、イエス・キリストの目の前にて、「私は聖職者として立派な人生を生きました」と言えるようでなくてはならないと思います。教育者は保身をはかるのではなく子供たちに恥じないいさぎよい姿勢を示してほしいものです。

私たちもひとりひとりの子どもたちの抱えている悩みを一緒に考えられる大人でありたいと思います。先日、「NPO法人BONDプロジェクト」さんからメールをいただきました。NPO法人BONDプロジェクトさんは、「10代20代の生きづらさを抱える女の子のための女性による支援」をテーマに、居場所を失った女の子の自己肯定感向上や自立に向けた支援を行っている団体です。ちなみに代表の橘ジュンさんは、渋谷の街でさまよう女の子の声を聞き続けていることで有名です。

そのBONDさんが、東京都自殺対策事業として「東京都在住の小学生中学生の女の子専用LINE」(LINE ID: @bondproject)を期間限定で開設するそうです。相談できる日は、

  • 2019年11/10・11/24・12/8・12/29
  • 2020年1/12・1/29・2/9・2/23
  • 相談受付時間 午後4時~午後7時

あくまでも、東京都に住んでいる中学生の女の子専用とのことです。その他の電話、メールでのご相談は、「NPO法人BONDプロジェクト」をご参照ください。

教師間の「いじめ」のニュースも相次いでいます。大人ですから明確に暴行事件、傷害事件として報道してほしいものです。さて、年末に向けて子どもたちにとっては大切な時期です。なにか気にかかることがあればご相談いただけたらうれしく思います。

一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明

【書評】お客様はモンスター。NHKクロ現が捉えたカスハラ実態

「不寛容の時代」と言われて久しい現代社会ですが、カスタマーハラスメントも世界規模の問題となっているようです。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』で編集長の柴田忠男さんが取り上げているのは、そんなカスハラの実態を放送したNHK「クローズアップ現代+」取材班による一冊。なぜモンスタークレーマーはここまで増えてしまったのでしょうか。

偏屈BOOK案内:NHK「クローズアップ現代+」取材班 『カスハラ モンスター化する「お客様」たち』

716nDetJLELカスハラ モンスター化する「お客様」たち
NHK「クローズアップ現代+」取材班 著/文藝春秋

カスハラ……カスタマーハラスメント、知らなんだ。NHK「クローズアップ現代+」で2回放映し、大反響を呼んだ「カスハラ」の実例と分析、処方箋を、放送し切れなかった情報までまとめて書籍化、というもの。ここ何年もテレビ番組はほとんど見ないから、気がつかない。お客様は神様、ではなくてモンスター。セクハラパワハラと並ぶカスハラは世界的な現象になっているという。

そういえば、毎日買い物に行く妻が、またイヤなものを見たと話していた。レジ前で小銭入れからコインを出すのに難渋していた老婦人がいて、その後ろに並んでいた爺さんがいきなり無言でレジのデスクを激しく叩いて、別のレジへ向かった。老婦人は怯えていたが、レジの女性は「また、いつもの人ですよ」と言っていたという。わけわかんないモンスターじじいはよくいるらしい。

カスハラを受けた事例が6件、元クレーマーの50歳男性の告白、カスハラ対策例が3件、読み応えあり。取材者はカスハラに詳しい大学教授に、クレーマーの実像や登場した背景などを聞く。「最近のクレームの傾向や特徴があれば教えて下さい」って、NHKよお前もか、最近インタビューで「教えて下さい」という幼稚な問いかけが耳障りだ。傾向や特徴はどういうものですか?だろうが。

教授の説明によれば、普通なら見過ごすようなことで引っかかる人が増えている、これが限界という怒りの沸点が下がってきていて、「ちょっとしたことで逆鱗に触れてしまう、そういう傾向が見て取れる」という。おいおい、逆鱗の用法が違うだろうが。目上の人、地位の高い人を激しく怒らせてしまうという意味だぞ。教授も編集者もNHKもみんなアホだ。というわたしはクレーマー?

こういったクレーマーが増えたのは、団塊の世代が退職し始める時期と重なる。現在高齢者の団塊の人、なかでも高学歴高所得社会的地位の高い人からの、筋論的な、わりと上から物を言う「権威型」「説教型」が多いらしい。しかし、沸点が低いのは高齢者だけでない。いまや年齢は無関係だ。さらに因果関係が無茶苦茶なケースもある。自分の不注意を平然とメーカーのせいにしたりする。

悪質なクレームが増えている理由は、過剰サービスによる過剰期待、情報化社会の影響、社会の疲労による不寛容、格差社会の進行、所得が大きく伸びていないこと、言語能力の低下、消費者を甘えさせた日本の企業風土、労働者への想像力の欠如、人手不足などいくらでも挙げられる。抑え込む手はないようだ

元クレーマー・堀さん(仮名・50歳男性)が26ページにわたり登場。冷静な普通人がクレーマーになる至った状況を自己分析していて、非常に興味深い。元コンビニのオーナーだった人だ。経験上、よかれと思って言うべきことを言うと、それはクレーマーだとSNSで祭り上げられ、怖くなってなにも言えなくなったこともある。クレーム=悪であるという一方的な決めつけは間違いだ。

それでもクレームを繰り返す。そこには二つの感情の要素があって、ひとつは虚栄心というか、相手を攻撃しながら自分の心を満たし、もうひとつは攻撃していることに対する罪悪感があるという。いまシルバーモンスターが増えている。ごく普通の体裁の単行本なのに1,650円!高過ぎる!文句をつけるだけのわたしだが、カスハラではない。一字違いのカステラ、大好きです。

編集長 柴田忠男

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鍼灸師推奨。健康寿命を延ばす「深い呼吸と大きな声と大笑い」

「笑う門には福来る」なんて言葉もありますが、大声で笑うことは健康で長生きという「福」をもたらしてくれるようです。メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者、のぶ先生が、「憎まれっ子、世にはばかる」、「美人薄命」といった言葉が東洋医学的には理にかなっていると解説し、憎まれずに朗らかに長生きするコツを教えてくれます。

声の大きな人は元気

【「憎まれっ子、世にはばかる」】

「憎まれっ子、世にはばかる」なんていいます。「憎まれっ子」を「思っていることをあけすけになんでもしゃべってしまう」ことで、人から誤解される人のこと、と定義してみるとしてみましょう。

「憎まれっ子=素直に思ったことを話せる人」ということだとすると、「憎まれっ子=悩みや恨みをため込まない」表現方法と考えることができます。

愚痴や不満を人に平気でぶちまけられる人って、周囲の人から嫌われますが、そんなことお構いなしに、自分の思っていることを素直に表現することは、意外と健康的。そんなわけで、「憎まれっ子」は元気で長生きできるので「世にはばかる」

【「美人薄命」なんて申します】

「憎まれっ子、世にはばかる」の対になる言葉として「美人薄命」なんてことをいいます。思い悩みやつらいことも、一切他人に話さない。言葉にしない、大きな声で話さない、喜びの表情を豊かに表現できない。

いつもきれいな微笑み顔で過ごしていても、心の中にわだかまりを抱えていると、笑顔にもこわばりや不自然さを伴うことになっちゃいます。

心の中に不平不満を抱えて人に良い顔を見せようとしていると、お腹の中にストレスがどんどんたまっていって、結局「美人薄命=胸の内をぶちまけられないと短命」なんてことに。

【たまには大きな声を出す】

深い呼吸で過ごしている人は、代謝が旺盛でストレスに対する防御力も高いです。思い悩みやつらいこと、ストレスにさらされ続けている人でも、ガハハッと笑い飛ばせる人は、「憎まれっ子」にも「美人薄命」にも属さない。さっぱりスッキリ笑って済ませることのできる人は、丈夫で無敵(人から憎まれない)なんじゃないかなって思います。

難しい人間関係が当たり前の日本社会。空気を読んでばかり過ごしていると、健康寿命はどんどん短くなりそうです。(※健康寿命って、元気に長生きできる寿命ってこと)

元気に長生きしていくためにも、大きな声で深呼吸しながら過ごせるようになるといいですね。それが難しければ、せめて意識的にガハハッと大笑いできる時間を作ること。

そんなわけで、上機嫌を維持するのは、ちょっとした努力が必要です。そんな努力を怠けると、すぐに不機嫌になるのは人の常。不機嫌はカラダの働きがあちこちふさがる原因になります。ちょっとの努力で上機嫌を保ちましょう。大きな声で笑ってみるのが、上機嫌をとりもどし保つ早道ですね。

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窃盗で逮捕した男の自宅冷蔵庫に性別不明遺体で「世も末だ」の声

愛知県瀬戸市で12日、窃盗容疑で逮捕した男の自宅にあった業務用冷蔵庫から性別不明の遺体が発見されたと、読売新聞TBSニュースなどが報じている。地元警察で身元確認を急いでいるという。

読売新聞によると、逮捕されたのは愛知県瀬戸市東山町の無職の小嶋孝一容疑者(58)、瀬戸市内の商業施設で2017年1月20日、カップ麺1個を盗んだとして、瀬戸署は12日午前、窃盗容疑で逮捕していたという。署員が男の自宅を捜索したところ、性別不明の遺体を発見。干からびた状態で、死後数年が経過していたとしている。TBSニュースによると、小嶋容疑者は1人暮らしだったが、6年前まで母親と暮らしていたとみられ、警察は遺体が母親の可能性もあるとみて身元を確認するとともに、死体遺棄事件の疑いも視野に調べているという。

このニュースを受けて、ネットでは「上空にヘリ飛んでたと思ったら…」「怖っ」「世も末だ」など、驚きの声が多く挙がっている。

Twitter上の反応





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sauce: TBSニュース読売新聞

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探偵が見た八尾市小6女子いじめ暴行事件の大人達によるクズ対応

大阪府八尾市の小学校に通う女子児童が、同級生男子から後遺症が残るほどの暴行を受け、その後PTSDにまで悩まされているという深刻ないじめ事件。しかしこの件に対する警察や学校サイド、教育委の対応はお粗末極まるものでした。当案件に関して被害者家族から相談を受けていたと明かすのは、これまでも数々のいじめ問題を解決に導いてきた現役探偵の阿部泰尚(あべ・ひろたか)さん。阿部さんは今回、自身のメルマガ『伝説の探偵』で、関係各所の呆れた対応を白日の下に晒すとともに、八尾市長に対して政治パフォーマンス抜きでの一刻も早い「事件」の解決と被害者への支援を求めています。

 

大阪八尾市小学生いじめ暴行事件

大阪八尾市の市立小学校に通う女子児童Aさんが同級生の男子児童Bに公園で暴行され骨折などをしてPTSDになったとのいじめ重大事態で、八尾市教育委員会は、第三者委員会を設置した。

と報道されたのは2019年4月の中旬のことであった。その後、この調査が不十分であったとして、八尾市市長が新たに第三者委員会を設置し再調査に当たるとニュースになったのは確か7月に入ってからのことであった。

ところが、10月に入り、被害家族はメディアの取材に対し、「何も変わっていない助けてほしい」と告白したことがニュースになった。

実は私は今年6月ごろから被害保護者の相談を受けており、開示請求の結果を待って本件にあたる準備を進めていた。ところが、八尾市市長の再調査宣言により、一旦その調査結果を待とうとなった経緯がある。

事件以前

Aさんへの本格的ないじめが始まったのは小学4年生からであった。Aさんは、同じ幼稚園から一緒のC君からはじめ、「ブス」「デブ」「ゴリラ」などの悪口を言われ、これにB君がのって、悪口いじめが酷くなっていった。ついには、身体をぶつけるという行為や何もしていないのに、「ツッコミ程度の叩き」をしてくるなどになった。

学級担任はベテランと言える中年女性教員であり、堪らなくなったAさんは何度も相談をしている。

当初、この担任は注意をしていたが、だんだんと注意をしなくなっていった。そこで、Aさんに対してしたアドバイスは、「無視しろ」であった。その結果、AさんはBやCを無視するようになるが、今度は、BやCから暴力や暴言を無視したという理由でAさんは担任から酷く叱られてしまった

こうして、Aさんは担任教師への信頼を失っていったのだが、この中年の担任は、好き嫌いが激しく、お気に入りの児童には手心を加え嫌いな児童へは徹底して怒るという性格であったため、Aさんは嫌われてはいけないとストレスを溜めながらも平静を装っていた。

学校では、Aさんも時には言い返すことがあったとしてこれをいじめとして認識していなかった。よって、具体的な対応は見られず、被害はエスカレートしていった。

その中には、B君C君を含めたいじめの中心人物5人の男子児童が、Aさんを羽交い締めにして、前髪を引き抜くという事件も発生している。男子児童による執拗な女子児童への暴力行為は日常化していたのである。

また、Aさんはあまりに「ブス」「デブ」「ゴリラ」などと悪口を言われることから、日常的にマスクをつけて、顔を隠すようになっていった。