「刀女子」が、本物の刀を見に美術ギャラリーへ行ってみた

東美特別展にも出店するギャラリーをチェック!

MAG2 NEWSで度々紹介してきた「第二十回東美特別展」がいよいよ今週末開催されます。今回、話題の刀剣も出品されます。案内役を買って出てくれたのは、女優やモデルとして活躍する辺見のり子さんと、女優や脚本家・Web番組のパーソナリティとして幅広く活躍中の浅間千代さん。特に辺見さんは、舞台では殺陣を披露するほどの腕前なので、刀剣に関しては人一倍興味があります。

なお、こちらの記事では東美特別展の特徴をまとめていますので、まだ特別展そのものについてあまり知らない、という方は是非チェックを。

参考:開催間近。三年に一度の「東美特別展」で超一流の芸術の秋を

刀剣は、武家の歴史と職人の技が生んだ特殊なジャンルと言えます。刀だけでなく鞘や柄にも技巧を凝らした作り手のこだわりが見られます。武士の精神性が宿ったような存在感があり、道具としての美のひとつの頂点ともいえます。

刀剣・刀装具や焼き物、書画などを扱う「杉江美術店」

「杉江美術店」は、創業以来60年以上、上野に店を構えていらっしゃいます。

刀剣、刀装具だけでなく、茶道具など数々の古美術を取り扱っているため、店内にはところ狭しと、数多くの作品が並んでいます。

今回、東美特別展では江戸時代前期の刀剣などを出品されます。

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井上真改「二代和泉守国貞」

「江戸時代の刀剣は戦国時代・安土桃山時代も終わり、ほとんど戦乱のなかった時代。全国に均質な鋼が流通してきたことにより、非常に綺麗な地鉄と評されます。刀も実用的なものから、贈答品や貿易品としての性格も持つことになります。人によっては、実際に使用されたり、多くの人の手を介した「古刀」を好む場合もありますが、美術作品としての美しさや装飾については、「新刀」を好む場合もあります。刀剣史では慶長(1596年から1615年まで)以降を新刀と定義しているそうです。」店主の杉江さんが、丁寧に説明してくださいました。

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杉江さん(左)

普段はショーケースに並べていない、勝海舟の刀剣も見せていただきました。

辺見さん、勝海舟のファンだそうで「え?触っていいんですか?ありがとうございます!」と満面の笑みです。

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最後に、辺見さんが気になったのが、武家の女性が嫁ぐ時に親から贈られていたと言われる「懐刀」の装飾です。般若の面が付いています。

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般若の面と言えば、「嫉妬や恨みの篭る女の顔」として能面でも使用されます。このような細かい部分にも思いを込め、当時の親御さんは娘さんに託したのでしょうか。

多数の刀剣・刀装具や甲冑などを扱う「日本刀剣」

虎ノ門ヒルズに近い日本刀剣さん。歴史は非常に長く、明治末期に古物商として創業され、現在では刀剣や武具(鎧)などを中心に取り扱っています。こちらから、浅間千代さんが案内します。

まず目を引くのが、刀剣の多さ。

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2階には刀装具もありますが、ほとんど刀剣・刀剣・刀剣です。

「こんなにたくさんの刀剣は一度に見たことがないです!」と、刀女子であると同時に、歴女としても活動されている浅間さんも興奮気味です。

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実施の刀剣を手に、時代背景とともに丁寧に説明していただいた、店主の伊波さん。

「刀剣の楽しみ方はやはり輝きです。時代によって反りや装飾なども変わりますが、きちんと手入れをして、輝きを見る、これがたまらないんですよ。刃紋がある場合はその流れも楽しむことができます。」

「私も手に取ってみていいですか?」

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実際に浅間さんも手に取り、その輝きをチェックします。

「すごく綺麗ですね。この光を見ていると、とてもこれそのものが戦争に使われてたり、人を斬ることもあったなんて想像はできないですね。」

日本刀剣さんは、東美特別展では装飾が豊かな江戸初期の小さ刀を出品されます。

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銀沃懸地塗玉装小さ刀

装飾が豊かなこの鞘(さや)、写真でも美しく見えるので、実際に手に取ると、さぞきらびやかなのでしょう。こちらは先に刀身が江戸初期に完成し外装は江戸後期に塗師が装飾したと言われています。このように、刀剣といっても、同じ一つの時代だけで完結していないものもあります。今も昔も、刀身だけでなく鍔(つば)や鞘を好みによって変えたりすることで、お気に入りの刀剣に仕上げるという趣向は普遍的なのでしょう。

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鐔にも様々な装飾が

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伊波さんと浅間さん

杉江美術店さんと日本刀剣さんも出店されている、東美特別展に是非足を運んでみてはいかがでしょうか。刀剣だけでなく、数多くの貴重な美術作品に実際に触れて見ることができます。

◆第二十回東美特別展

 特設サイトはコチラ

◆杉江美術店

東京都台東区上野4-3-8

03-3831-7803

◆日本刀剣

東京都港区虎ノ門3-8-1

03-3434-4321

◆辺見 のり子(へんみ のりこ)

大分県出身

11月28日生まれ A型

身長168㎝

HP:http://www.daikanyama-hb.com/network/model/henminoriko.html

◆浅間 千代(あさま ちよ)

東京都出身

3月17日生まれ 魚座 O型

身長163㎝

趣味・寺社巡り、舞台鑑賞、歴史探究

特技・ホルン

HP:http://chiyoasama.com/

どう見ても「ケーキには見えないケーキ」を作るプロ職人あらわる

みなさん、ケーキは好きですか? 最近では女性だけではなく、男子にも人気のスイーツ。「スイーツ男子」という言葉も定着し、オシャレなカフェで甘いものを食べる男性の姿も多く目にするようになりました。そんなスイーツフリークは必見の、独学でケーキ作りを学んだ、若干24歳の女性が作る「ケーキに見えないケーキ」をご紹介します。

「ケーキに見えないケーキ」がSNSで話題!

一目見ただけでは本物と区別がつかないそのクオリティの高さ。手がけているのは、若干24歳、何とケーキ作りのすべてを独学で習得したというイギリス在住のケーキ職人Laura Loukaidesさん。

上記の写真に写っている、「バッグから顔出してこちらを見つめているネコ」も、もちろんケーキ

圧巻の出来栄えですよね!

Lauraさんの大作はまだまだあります。

ハンバーガーにホットドッグにパンケーキ、その全てがケーキ。

 

なんとシーズー!目鼻立ちから毛並みまで、とてもケーキとは思えません!

 

ケーキで作ったお寿司。味の想像がつきません。

 

ユニコーンの作り方。まるで彫刻作品の制作過程を見ているようです。

 

何ともリアルなサラミ!

 

なかにはこんな作品も。

image by: Laura Loukaides Cakes

image by: Laura Loukaides Cakes

 

現在Instagramでは実に1万人以上のフォロワー数を帆起こるLoukaidesさん。

これまでにCake International Londonを始め、さまざまな賞を総なめにしています。

あいにく現時点ではケーキの注文は受け付けていないようですが、今後は販売も検討している様子。

見た目でその味を想像し、美味しいそうだから食べてみたい、と私たちの食欲を刺激するのがケーキを始めとするスイーツが一般的ですが、彼女の作るケーキは、もはや味の想像がつかない芸術品として、私たちの興味を駆り立てます。

一体どんな味のする「お寿司」なのか。

一度試してみたいですね。

 

Source by dailymailCake International LondonLaura Loukaid Es Cakes

Image by: Laura Loukaides Cakes (2014)

文/貞賀 三奈美

 

ほんの数分。松茸より旨い「しめじ」をもっと美味しく味わう方法

秋の味覚といえば、きのこ。その中でも特においしいとされるのが、今回の無料メルマガ『おひとりさんが健幸的に食べるシンプル調理の和風レシピ!』でも取り上げられているしめじですよね。メルマガでは現役板前のgatugatu佐藤さんが、しめじと大根さえあればいつでも手軽に作れる上においしい「しめじのおろしポン酢和え」のレシピをご紹介してくださっています。

単品食材のお手軽料理、しめじのおろしポン酢和え

gatugatu佐藤です。今回の「単品食材のお手軽料理」は、「しめじ」を使います。「香り松茸、味しめじ」。きのこの中でも香りは松茸が一番、味はしめじが一番旨い(本しめじを指します)という意味のことわざですが、これは私の中では「真実だ」と思っています。焼き松茸、松茸ごはん、松茸天ぷら松茸海老挟み揚げ、松茸の土瓶蒸し、松茸茶碗蒸し、お吸い物、松茸握り寿し、松茸土佐煮などなど、「松茸」もたくさんの料理があります。両方、作って食べてきて思うのですが、やはり「本しめじ」の方が噛んでいると味が出ておいしいと感じるのです。松茸の食欲をかき立てる「香り」は素晴しいですが、味に関してはさほど「旨い」と思えないのですね。もしかすると「香り松茸、味しめじ」のことわざに洗脳されているのかもしれませんが……ま、でも自分の舌に感じる感覚はある程度信用しているので、「味しめじは本当だと思います

そんな「味」が強いしめじを使った料理が今回のおすすめ「しめじのおろしポン酢和え」。

市販のよく売られているしめじは、「ぶなしめじ」です。ことわざ”しめじとは違うものですが、本しめじはなかなか手に入らないと思いますので、「ぶなしめじを使って料理しました。説明がいらないほど簡単に作れます。しめじをフライパンで蒸し焼き。大根おろしで和える。ポン酢をぶっかける。これだけ。ですが、このシンプルだからこそあっさりして美味しいのです。献立の酢のもの一品として感単に加えることができます。

「しめじのおろしポン酢和え」、私はよくお店で付き出しとしてお客さんに出します。秋、冬は特に出す回数が多いです。作るのが楽ですし、美味しくてお客さんも喜んでくれます。シンプルしめじ料理のレシピはこの先です。

レシピ

【材料】
しめじ……1/2パック
大根おろし……大さじ2杯
ポン酢……大さじ1杯くらい
一味唐辛子……少々

 

1.しめじは、根元部分を切り落とします。

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2.ばらします。大きなしめじは、半分に裂きます。

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3.フライパンを強火で熱し、熱くなったらしめじを投入。

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4.弱火にし、フタをして蒸し焼きにします。

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5.30秒おきにフタをあけ、しめじを混ぜ均等に熱を通していきます。

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6.しめじが軟らかくなったら、ボウルに入れ大根おろしも加えてザックり混ぜます。

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7.小鉢に小高く盛ってポン酢をかけ一味唐辛子を少々ふって完成です。

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シンプルあっさりの秋の一品が食えます。是非! しめじを買ってきて作ってください。

いよいよ開幕「東美特別展」。一足早く鑑賞&おさわりしてみました!

三年に一度だけやってくる1964年から続くアートの祭典、いよいよ開幕です。

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10月14日(金)から3日間の日程で開催される、アート見本市「東美特別展」。13日はその開幕に先立って、プレス向けのプレビューが催され、まぐまぐニュース編集部もさっそく参加してきました。

話題の絵画から超高額作品まで…注目作品を一気見!

正面玄関から入ってすぐのところで出迎えてくれたのは、片岡球子の絵画『めでたき富士』。これってどこかで見覚えが……と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこの作品、映画『シン・ゴジラ』の劇中、首相官邸のシーンで登場した、あの絵なんです。

もともと東京美術倶楽部の所蔵作品である『めでたき富士』ですが、今回『シン・ゴジラ』の大ヒットを受け、「東美特別展」での特別展示が決まったとのこと。劇中でもかなりの存在感を放っていた絵でしたが、実物はさらに圧倒されますよ!

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そんな『めでたき富士』を横目に見ながら、先へと進んでいくと、1階の展示ブースが。ここには、ゲーム『刀剣乱舞』の影響で最近女性のファンがすごく増えたという、刀剣を扱う美術商のブースがちらほらと……。

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なかでも目立っていたのが、「日本刀剣(ブース7)」が出品している、かの奥州白川藩主松平定信が愛用したと伝わる『銀沃懸地塗玉装小さ刀』。松平定信といえば、江戸時代の三大改革のひとつ・寛政の改革を行った人物で、厳しい倹約令を敷いたことでも知られますが、この作品は質素・倹約どこへやらな豪華絢爛ぶりで、まさに一見の価値ありです。

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会場である東京美術倶楽部の4フロアに渡って、ブースが展開される「東美特別展」。2階に上がると、靴を脱いで畳の上で鑑賞する和室スペースが広がっており、こちらには茶道具や掛け軸などの名品が多く並んでいます。

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和室スペースのエントランスには、各務珠実さんによる優美ないけばなの展示が。各務さんの作品はこちらのほか、同じく2階の床の間や3階の階段前にも飾られており、アート作品で溢れる会場にさらなる彩りを加えています。

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また2階の窓際には、会場巡りに疲れた身体を癒す休憩スペースも。……写真では暗くてほとんど見えてませんが、実は窓の外には、都会のど真ん中にあるとは思えないほど立派な日本庭園が広がっています。ちなみに、この休憩スペースのそばにある茶室では、茶道界の各流派を代表する顔ぶれが席主を務める茶席が、連日行なわれるそうですよ。

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さらに上の3階4階へと進んでいくと、日本画・洋画といった絵画から、陶磁器、彫刻、仏教美術などなど、様々なジャンルの美術品を扱うブースがズラリ。ここまで多種多様なアート作品を、一気に見ることができる機会というのも、なかなかないですよね。

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そんな数ある出品物のなかでも、今回もっとも高価な作品ではないかと噂されているのが、「繭山龍泉堂(ブース19)」にある『五彩龍文尊式瓶』。こちらは中国の古美術なんですが、そのお値段は、、、プロ野球の年俸くらいにもなるとのこと。いやはや、とんでもない世界です。

マクドナルドが犯した最大の失敗。「望まぬ顧客」はなぜ増えたのか?

最近ようやく業績が回復してきたマクドナルド。期限切れの鶏肉の使用と異物混入問題が業績悪化の決定打になったと言われていますが、無料メルマガ『店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業』の著者で店舗経営コンサルタントの佐藤昌司さんは、それ以前から「顧客の質」が低下し、危ない、うるさい、不衛生といったイメージが客足を遠のかせていたと分析しています。

マクドナルドは顧客の選別で失敗。「逆選択」のワナ

こんにちは、佐藤昌司です。顧客は選別する必要があります。一瞬、「えっ?」と思われるかもしれません。捉えようによっては、顧客の差別になるからです。

選別差別は違います。購買する顧客は優遇し、購買しない顧客を冷遇することは差別です。望ましい顧客が来店するようにし、望ましくない顧客が来店しないようにすることは選別です。

店によって望ましい顧客像は違います。店にとって望ましい顧客が来店するようにすることは大事なことです。これは差別ではありません

マクドナルドが犯した失敗とは?

マクドナルドの失敗を例に挙げます。マクドナルドが苦戦していることはご存知の通りです。2014年夏以降に発覚した期限切れ鶏肉の使用問題や異物混入問題などの影響で業績が悪化しました。

実は、マクドナルドの苦戦は期限切れ鶏肉の使用問題や異物混入問題の前から起きていました。美味しいメニューがない、価格が割高、店舗が汚いといった問題が指摘されていました。

そして、大きな問題となっていたのが「顧客の質の低下」です。マクドナルドを利用する顧客のモラルが低下していたのです。

「騒ぐ若者がたむろしている」
「食べ散らかす客が増えた」
「子供が騒いでも親が注意しない」

このような声が増えていたのです。望ましくない顧客が明らかに増えていました。マクドナルドは知らず知らずのうちに望まぬ顧客を呼び込んでいたのです。

「類は友を呼ぶ」ということわざがあるように、望ましくない顧客が望ましくない顧客を呼び寄せます。いつのまにか、店内が望ましくない顧客で溢れかえるようになりました。

なぜ、マクドナルドは望ましくない顧客で溢れかえるようになってしまったのでしょうか。それは、「逆選択の原理が働いてしまったからです。逆選択とは、取引主体間で情報の格差があることにより望ましくないものが残ってしまうことをいいます。

平安の女流作家「清少納言」は、頭が良すぎて嫌われていた?

『枕草子』の作者として広く知られる清少納言ですが、彼女がどのような人物だったかについてはさまざまな説があるようです。無料メルマガ『おもしろい京都案内』では、清少納言が大納言・藤原行成と交わした句を取り上げ、彼女の常人離れした教養の高さを詳しく分析しています。

女流作家「清少納言」の教養と知識の高さ

平安時代を代表する文化人に清少納言という女性がいます。彼女が書いた『枕草子』は、『徒然草』『方丈記』と並んで三代随筆のひとつに数えられていますね。清少納言は、宮中で一条天皇の中宮・定子ていしに仕えた女性です。彼女は宮中に仕えていたということから贅沢な暮らしをしていたと伝えられていたりもします。そして才色兼備で、その賢さをひけらかすような面があって、嫌味な女性だったという噂があります。実際に清少納言が贅沢をしていたのか、嫌味な女性だったのかわかりませんが、彼女の晩年はあまり派手ではなかったようです。

清少納言は、中宮・定子が第2子を出産した後に亡くなったことを機に宮仕えをやめています。定子の亡骸は、東山の鳥辺野(とりべの)に埋葬されたので清少納言はその近くの東山月輪に隠棲しました。晩年の清少納言は、出家して庵に住み定子の冥福を祈り続けたそうです。このような彼女の晩年の暮らしは清少納言が派手好きであったり、嫌味な女性だったとは思えません。

さて、そんな彼女が残した有名な一句があります。百人一首にも撰ばれているものなので皆さんもかるたなどで聞いたことがあるかもしれません。

夜をこめて 鳥の空音(そらね)は 謀(はか)るとも よに逢坂(あふさか)の 関は許(ゆる)さじ

この句には彼女の溢れんばかりの才気が現れています。技法のひとつである語呂合わせが沢山含まれているのです。

現代語訳はこんな感じになります。

夜がまだ明けないうちに、鶏の鳴き真似をして人をだまそうとしても、函谷関ならともかくこの逢坂の関は決して許しませんよ(色々とだまそうとしても、私はあなたに決して逢いませんよ)。

という意味です。詳しく見ていきましょう。

習近平が李克強に報復開始。中国「ゾンビ企業」倒産に見る権力闘争

もはや死に体と化しているにもかかわらず、雇用維持の観点から延命が図られてきた中国の「ゾンビ企業」のひとつである国有鉄鋼王手がついに経営破綻しました。メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では、この企業が習近平氏のライバル・李克強氏と深い関わりのある土地の会社であることから、来年秋の中国共産党大会に向けた権力闘争がいよいよ本格化してきたのではと分析、「今後も経済改革や政治改革が相次ぐ」との見方を示しています。

【中国】遼寧省の国有大手企業破綻の裏に権力闘争の本格化

中国の国有特殊鋼大手が経営破綻 債務不履行9回

中国の国有鉄鋼大手である東北特殊鋼集団が、経営破綻しました。これまで9回も債務不履行を繰り返していたため、債権者やサプライヤーから破産処理申請が裁判所に提起され、それが受理されたということです。

東北特殊鋼集団は、いわゆる「ゾンビ企業の代表格で、いつ潰れてもおかしくない状況にありましたが、国有企業ということでさまざまな支援によって生き延びてきました。しかし、今年3月の全人代で政府がゾンビ企業の整理を進めるということを決めたことで、破綻は免れられなかったということです。3月末には、同社のトップが自殺しています。

中国・特殊鋼大手、利息支払えぬ恐れ

さて、注目なのはこの東北特殊鋼集団は、遼寧省大連市の会社であるということです。遼寧省は2004年から李克強が党委書記を務めた地です。先日も、全人代常務委員会が遼寧省選出の代表45人を選挙違反を理由に当選無効だと発表しました。この当選無効となった代表者たちの多くは地元国有企業のトップなどの財界関係者だったといいます。李克強とも交流関係があったとされています。それだけに、このような事件は、暗に李克強の責任を追及することになります。

習近平国家主席VS李克強首相 権力闘争激化 首相「地元」で45人資格剥奪、習氏側近失脚で反撃か

この事件は、先に習近平の側近だった天津市の黄興国党委書記代理が失脚させられたことへの報復だという見方も出ていました。このメルマガでもたびたびお伝えしてきましたが、習近平政権の権力闘争が激化しており、とくに李克強首相の団派(共産主義青年団)との戦いは熾烈化していました。

それだけに、今回の東北特殊鋼集団の破綻も、たんなるゾンビ企業の整理ということではなく、習近平と李克強の権力闘争の結果として見ることもできます。もちろん、中国の鉄鋼は依然として供給過剰で、世界の鉄鋼価格の脅威となっていますから、ゾンビ企業の淘汰で生産調整が進むことは世界にとっても喜ばしいことです。

しかし、これが単なる権力闘争の結果であるならば、今後も国有企業の整理はそれほど進まず、お茶を濁す程度に終わるでしょう。

なぜ「紅葉」には、キレイな年とそうでない年があるのか?

これからの時期の楽しみのひとつに紅葉狩りがありますが、なぜ秋になると葉が赤く染まるのか説明できる方は少ないかもしれません。今回の無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では紅葉のシステムについて詳しく紹介、さらに年によってその時期がずれたり色づき方が違ったりする理由も記されています。

どうして秋になると紅葉するの?

この季節になると色づく葉。どうして夏は緑で秋になると黄色や茶色になるのでしょうか?

葉には「光合成」をするための「葉緑体」という器官があります。これには「クロロフィル」という光合成のための色素があって、この色素が緑色をあまり吸収しないので、反射された色が私たちの目に届きます。葉が緑色だというのは光合成をする器官の色素のせいなのです。

さて、秋になると日が短くなり、気温も下がってきます。植物は光合成を行うことで栄養を作り出すのですが、日が短くなって気温が下がると光合成の効率が悪くなります

一方、葉っぱ自体も養分を消費します。葉っぱが作る養分の量と消費する量を比べて、消費する量が上回るようでは葉っぱの役目は終わりです。

クロロフィルは再生と分解が繰り返されているのですが、徐々に分解だけが行われて、再生されなくなります。そうすると「緑」が減って、カロテノイドと呼ばれる黄色の色素がみえてくるようになるので、葉が黄色く見えるようになります。

では「紅葉」は?

こちらはもう少し複雑で、葉で作られたブドウ糖を枝の方に戻している流れをせき止める物質ができます。そうするとブドウ糖が紫外線で分解され、アントシアニンという色素ができます。その赤色が見えていると考えられています。

北海道の釣具店で「バット」が売っている、その驚愕の理由とは?

北海道の釣具店でバットが売っているというが、その理由とは・・・?

 

 

なんと店員さん曰く、“釣ったシャケをこれで殴って殺す”ためだという! この内容をみた人からの反応は以下の通り。

 

 

 

 

 

 

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

記事提供:ViRATES

 

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歴女が迫る!「第二十回東美特別展」、いよいよ今週末開催

「歴女」が東京美術倶楽部周辺を入念に事前チェック!

MAG2 NEWSで度々紹介してきた「第二十回東美特別展」がいよいよ今週末開催されます。歴史といえば任せてください!と案内役を買って出てくれたのは、女優や脚本家、Web番組のパーソナリティとして幅広く活躍中の浅間 千代さん。

この日も着物ながら、バッグに安土桃山時代の史書を忍ばせているほどの筋金入りの「歴女」。特別展の会場である東京美術倶楽部やその周辺のスポットを巡り、オススメのポイントをお伝えします。

なお、こちらの記事では東美特別展の特徴をまとめていますので、まだ特別展そのものについてあまり知らない、という方は是非チェックを。

参考開催間近。三年に一度の「東美特別展」で超一流の芸術の秋を

まず歴女がチェックしたのは駅からのアクセス。会場の東京美術倶楽部は、都営三田線の御成門駅が最寄り駅。A4出口が便利です。出てすぐ、背後に東京タワーがあることに気づきます。

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少し歩きますが、東京タワーまで15分程度。ただ、必ずしもタワーのふもとまで行かなくてもいいと言う浅間さん。「東京タワーって、眺めているだけで気持ちが安らぐというか、懐かしい感じがして、好きなんです。」

さて、東京タワーを背にし、御成門駅から東方向へ。愛宕警察署を左手に過ぎるとグレーの大きな壁面が現れます。

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駅から徒歩4分。東京美術倶楽部に着きました。準備中のため中には入れませんが、少し浅間さんの表情も心なしか締まってきました。

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「ここに日本最高峰の美術作品が並ぶことになると思うと、心なしか東京美術倶楽部という文字に威圧感があるように感じますね。」

アートにゆかりのある増上寺もチェック

初日と二日目は10:00〜19:00までの時間で開催されていますが、日が出ている時間に来られた方はとっておきの寄り道コースがあります。それは1393年に創建された歴史のある増上寺。東京美術倶楽部から徒歩10分程度で着きます。

重要文化財に指定されている三解脱門の近くでは、薪能やアートイベント、アーティストのライブが行われることも。浅間さんは朗読劇の脚本を書いたり、自ら出演もしているので、増上寺は歴史的な建造物としてだけでなく、アートの会場としても気になるようです。

「いつかここで舞台か朗読劇でもやってみたいです。」

残念ながらこの日、三解脱門は能楽の準備中のため、撮影できませんでした。

増上寺の敷地内に入ると、大殿と東京タワーが並ぶ、有名なロケーションが広がります。

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「旧総門である大門から大殿までの道のりは、極楽浄土を表現していると言われています。大門から三門(三解脱門)までは108間。そこをくぐったこの場所は煩悩から解脱した状態なんですよね」

増上寺をそのような意識で訪れたことのある人はそういないのではないでしょうか。浅間さんは先ほどの東京美術倶楽部前で緊張した面持ちから、何か安心したような表情に変わっています。

ちなみに、増上寺の北には東京プリンスホテル、南にはザ・プリンスパークタワー東京があるので、カフェやレストランなどに立ち寄ることもできます。

東美特別展にも出店。「平山堂」もチェック

東京美術倶楽部に最も近いギャラリー、平山堂にもお邪魔しました。

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東美特別展では江戸時代の絵師「青木木米」の作品を出品される予定です。青木木米は幕末の陶芸家としても名を馳せました。絵師としての活動期間の方が短いため、ある意味貴重な絵画ともいえます。

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青木木米「溪山煎茶図」

平山堂の高橋豊さんに貴重な美術作品についてご説明いただきました。まずは円山応挙の掛軸「楚蓮香図」。

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「この類の女性像は中国の絵画の影響を受け、華奢であったり、直線的なラインで表現する場合が多いですが、円山応挙は自らの好みをうまく取り入れ、弓なりというか丸みを帯びた姿が特徴的です。」と、高橋さんは作風だけでなく、背景も織り交ぜて丁寧にご説明いただきました。

浅間さん、説明を受けながらチラチラと目線を上下に動かしていましたが、高橋さんの説明を一通り聞いた後、

「あの掛け軸の2つある紐のようなものはなんですか?掛け軸によってはあったりなかったり・・・」

「あれは、風帯(ふうたい)といって、虫や鳥を避けるためのものだったらしいんですよ」

「え!でもあまり意味がなさそうですが。」と、目を丸くする浅間さん。

「中国では屋外でも掛物を鑑賞する風習があったそうで、昔の掛け軸にはよくついてるんですよ。今となってはほとんど機能していないですが。」

「掛け軸や屏風、絵画など多数ストックされているので、時間がいくらあっても足りないですね。思わず聞き入ってしまいました。」

いきなり、高橋さんが一つの掛け軸の前で電気のスイッチをつけたり、消したりし始めました。

「この絵をみてください、表情が変わるんです。」

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狩野惟信「菊慈童図」

明るい状態の絵がこちら。

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そして暗い時がこちら。

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「暗い時は、背景の影響もあって、どこか表情が憂いているように感じます。」

「そうなんです。これは古代中国の物語を表現したものです。慈童の凛とした表情と悲しげな表情が両方読み取れる、非常に繊細な絵なんです。王に寵愛を受けたものの、あることがきっかけで流されてしまったが、この絵の中にある菊の葉の滴を口にしたところ不老不死の命を得た、という設定なのでそのような表現になったのだと思います。」高橋さんの説明を聞くと、さらに様々な表情に見えてきます。この画像でお伝えするのは難しいですが。

さらに珍しい極小サイズの画巻。

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貫名海屋「馬関真景図巻」

江戸時代にはこのようなミニチュア作品も流行したそうです。

「ミニチュアってカワイイですね。画巻もそうですけど、箱はもっと(笑)。昔の人はどのように楽しんでいたんでしょうね。それを想像するだけで楽しいです。」

最後に高橋さんと。

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最後に浅間さんよりメッセージです。

「東美特別展は、古美術・茶道具・近現代美術・刀剣のジャンルに分け、一流の名品が並ぶと伺っています。私は歴史が好きなので、美術作品がどのような背景で作り上げられたか、作家さんの心情だったり時代などが気になってしまいますが(笑)、歴史や美術作品に詳しくなくても、パッと見ただけで美しかったり存在感を感じたり、何か感じるものはあると思います。また、会場周辺にも訪れるといいところは多いと思いますので、お気軽に来てくださいね!」

◆第二十回東美特別展
特設サイトはコチラ

◆平山堂
東京都港区芝公園1-2-4
03-3434-0588

◆浅間 千代(あさま ちよ)
東京都出身
3月17日生まれ 魚座 O型
身長163㎝
趣味・寺社巡り、舞台鑑賞、歴史探究
特技・ホルン

HP:http://chiyoasama.com/