お金を稼ぐには適さない国・ニッポンから出ていく優秀な人材たち

アメリカだけでなく、韓国・中国でも高騰している人件費、そのため日本国内の人材流出は避けられない状況になってきています。そこで今回は、メルマガ『倒産危機は自力で乗り越えられる!』 by 吉田猫次郎』の著者で事業再生コンサルタント、作家、CTP認定事業再生士の顔を持つ吉田猫次郎さんが、中小企業が今後陥るであろう危機について予想しています。

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世界中で人件費が高騰。 日本の中小企業はどうなってしまうのか?

世界中で人件費が高騰しています。アメリカは言うに及ばず、韓国や中国でも上昇トレンドが続いています。

● 「出稼ぎ日本人・・・寿司職人は時給8000円

といったようなニュースも、よく見かけるようになりました。

大卒の初任給も、日本では長年にわたって大卒20万円以下が続いていますが(そのかわり終身雇用が前提なのも長年変わりませんが)、海外では、終身雇用を約束しないかわりに、初任給からいきなり40万円強や、GAFAクラスにいたっては初任給600万/年に加えて入社時ボーナスなどを合わせて新卒社員に年1,500万円以上を約束するなど、大変な格差が出てきています。

こうなると、人材流出も避けられないことでしょう。日本の優秀な学生さんが、国内企業や公務員を目指さずに、卒業後いきなり海外企業へ就職することも珍しくなくなると思います。

それだではありません。

これまで東南アジアなどの国から「出稼ぎ」で日本に来ていた人たちも、これからは日本を目指すことが減り、もっと給料のいい国を目指すことでしょう。英語圏や中国語圏のほうが言葉の壁も少ないでしょうし。

日本は治安がよくて清潔でいい国ですが、お金を稼ぐのにはあまり適さない国、とみなされていく気がしてなりません(観光客や買い物客は10月11日の規制緩和を境にさっそく増えているようですが)。

となると、私たち中小企業はどうなってしまうのでしょうか?

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党首討論でもウソ八百。野田元首相「安倍氏追悼演説」で語られなかった“負の側面”

10月25日の参院本会議で行われた、野田佳彦氏による安倍晋三元首相に対する追悼演説。各方面から絶賛の声が上がっていますが、「安倍政治」は美談だけで語られることが許されない負の側面も大きかったようです。今回、毎日新聞で政治部副部長などを務めた経験を持つジャーナリストの尾中 香尚里さんは、野田氏の追悼演説を「名演説」と認めつつ、そこで語られなかった安倍氏の国会における、政府のトップとして恥ずべき振る舞い等を紹介。その上で、安倍政治を検証する作業は国葬や追悼演説で区切りがつくようなものではない、との厳しい見解を記しています。

プロフィール:尾中 香尚里(おなか・かおり)
ジャーナリスト。1965年、福岡県生まれ。1988年毎日新聞に入社し、政治部で主に野党や国会を中心に取材。政治部副部長、川崎支局長、オピニオングループ編集委員などを経て、2019年9月に退社。新著「安倍晋三と菅直人 非常事態のリーダーシップ」(集英社新書)、共著に「枝野幸男の真価」(毎日新聞出版)。

野田元首相による安倍氏「追悼演説」で思い出す、あの2012年の党首討論と「その後」

その政治的所業をおよそ積極的に評価できない政治家を悼む言葉に、これほど心を揺さぶられるとは。25日の衆院本会議。立憲民主党の野田佳彦元首相による、安倍晋三元首相への追悼演説である。

10年前、衆院選で安倍氏率いる自民党に惨敗して政権の座を明け渡した、民主党政権最後の首相。「仇のような政敵」の安倍氏に対し、追悼という目的に沿って故人への敬意とねぎらいの思いを示す一方で、抑制的ながら安倍政治の「負の遺産」についても演説にしっかりと刻み、さらにそれを踏まえて民主主義のあるべき姿をうたい上げる――。

名演説だった。政治的立場の違いを超え、多くの国民の心を打ったことも頷ける。

しかし、だからこそ「その上で、申し上げたい」ことがある。野田氏が追悼演説に立つ最大の理由となった、10年前の党首討論と「その後」についてだ。もちろん、野田氏は演説でこの党首討論に触れた。しかし「その後」については語っていない。

「追悼」の場だからこそ、語られなかったこと。忘れるわけにはいかない、安倍政治の負の側面だ。

あの党首討論は2012年11月14日に行われた。野党・自民党の総裁として野田氏に衆院解散を迫る安倍氏に対し、野田氏は、この日衆院に提案した、衆院議員の比例定数を削減する法案などについて、今国会での成立に向けた自民党の協力を求めた。

民主、自民、公明の3党は、野田政権最大の政治課題だった「社会保障と税の一体改革」をめぐり、2014年4月に消費税率を8%、15年10月に10%に引き上げることで合意していた(いわゆる「3党合意」)。野田氏には「国民に痛みを強いる以上、政治家も身を切る覚悟を示さなければいけない」との思いがあった。

比例定数の削減に難色を示す安倍氏に、野田氏は畳み掛けた。

「(定数削減への協力に)ご決断をいただくならば、私は今週末の(11月)16日に解散をしてもいい。ぜひ国民の前で約束してください」

解散期日を国会の場で明示して野党に協力を求めるという、異例の行動に出た野田氏。虚をつかれた安倍氏は「今、私と野田さんだけで決めていいんですか。そんなはずないんですよ」と逃げを打とうとしたが、野田氏はさらに「明快なお答えをいただいておりません」と追い討ちをかけた。

「16日に解散をします。(定数削減を)やりましょう」

「それは約束ですね。約束ですね。よろしいんですね。よろしいんですね」

この2日後の16日、民主、自民、公明の3党は定数削減について「(2013年の)次期通常国会終了までに結論を得た上で、必要な法改正を行うものとする」という合意文書をまとめた。野田氏はこの日、言葉通りに衆院を解散した。民主党は選挙で大敗して野党に転じ、自民党は政権を奪還。安倍氏は野田氏の後任の首相に就任した。

クーデター発生の可能性も。“子飼い”で周辺を固めた習近平が抱える新たな火種

5年に一度の共産党全国代表大会を経て発足した第3期習近平政権ですが、前途洋々とは行かない可能性が高いようです。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では元国連紛争調停官の島田さんが、軍事クーデター等を含む習近平氏が抱える複数の火種を挙げ各々について詳説。さらに今後の中国の「版図拡大」にウクライナ戦争が大きく関わってくるとして、その理由を解説しています。

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世界は一体どこへ向かっているのか?

「世界は、国際社会は一体どこに向かっているのだろうか?」

中国で5年ぶりの中国共産党大会が閉幕し、習近平国家主席が異例の3期目を手中に収め、自らの長年の側近と子飼いを新最高指導部(チャイナセブン)に引き立て、敵対関係にあったともいわれる胡錦濤前国家主席派を排除することで、自らの権勢の基盤を強固なものにしたと言われていますが、実際にはどうなのでしょうか?

いろいろな状況を見ていると、すでに習近平国家主席の3期目は厳しいものになるだろうと予想されます。

言い換えると、習近平体制は言われているほど、安泰とはいえないと思われます。まず、閉会式で起こった胡錦濤前国家主席の退席騒動は世界にショックを与え、また様々な憶測を呼んでいますが、前国家主席をぞんざいに扱い、かつ彼が目をかけていた胡派の面々を冷遇したことで、早速、周辺に火種を抱えることになったと思われます。

共青団に対する習近平国家主席のライバル心は有名ですが、周辺を子飼いで集め、反対勢力を最高指導部から排除したことは、常々噂される政権・体制転覆に向けた機運を再燃させるかもしれません。

習近平国家主席は自身、終身国家主席・党主席を狙っているとされていますが、さすがに次はないだろうとも見られており、これから5年の間に共青団側からの反攻が起こるかもしれないとの予測も多々行われています。

2期目の間に弱点とされていた中国人民軍の制御も成し遂げたかと思われていましたが、台湾を核心的利益と位置付けながらも、米ペロシ下院議長の訪台を許し、その後もアメリカの議会関係者の相次ぐ訪台を許したことは、軍の強硬派からは看過できない大失態と受け取られており、3期目に入って以降、もし台湾情勢への対応が生ぬるいと感じられた場合には、クーデターの可能性を含むネガティブキャンペーンが実行されるかもしれません。

これまで台湾対策を一手に担ってきた子飼いも、今回の共産党大会を経て昇進して台湾海峡対応から外れたことも様々な憶測を生み、人民軍内での微妙な力のバランスに影響がでる恐れがあると、すでに分析がなされています。

いろいろな危険な憶測ゆえでしょうか。共産党大会開幕時、そして3期目が確定した際にも、再三、台湾併合への強い決意を述べていますが、現行のロシア・ウクライナ情勢の動向を受け、どこまで迅速に、軍部を納得させることが出来る行動に移せるかは微妙だと見られています。

次に習近平体制の根幹を揺るがしかねないのが、失速している経済成長率と高成長時に成長のエンジンとなっていた不動産業界への強度の締め付けに対して聞かれる不満(一応、バブル時に比べて物件価格は3割強下がり、消費者に恩恵と取られてもいいはずですが)が増大していること、そして何よりもゼロコロナ政策の徹底が経済活動を実質上停止させていることで、多くの破産・閉業が起きていることも大きな不満のもととなっているようです。

特に国家資本主義の下、中国共産党が国民生活を“指導”する役割を担っているにもかかわらず、政府の経済のかじ取りはお粗末と言わざるを得ず、ゼロコロナ対策が生み出す国内の歪みと相まって、国民の不満が噴出する可能性が高まっていると言われています。

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本業もコラボも絶好調。なぜドムドムハンバーガーはここまで人気が高いのか

ハンバーガーショップの人気もさることながら、近年はアパレル等とのコラボグッズを通して本業を知ったという新たなファンが激増中のドムドムハンバーガー。日本最古のバーガーチェーンは、なぜ他業種と積極的に協業する道を選んだのでしょうか。これまでもさまざまな飲食店の「成功の秘訣」を探ってきたフードサービスジャーナリストの千葉哲幸さんは今回、ドムドムハンバーガーを率いる女性社長・藤﨑忍氏にインタビュー。そこから見えてきたのは、ユニークな経歴を持つ藤﨑社長の「業界の常識や慣習」に拘泥しない柔軟な発想力でした。

プロフィール千葉哲幸ちばてつゆき
フードサービスジャーナリスト。『月刊食堂』(柴田書店)、『飲食店経営』(商業界、当時)両方の編集長を務めた後、2014年7月に独立。フードサービス業界記者歴三十数年。フードサービス業界の歴史に詳しい。「フードフォーラム」の屋号を掲げて、取材・執筆・書籍プロデュース、セミナー活動を行う。著書に『外食入門』(日本食糧新聞社発行、2017年)。

可愛いキャラクターでアパレルとコラボも。ファンを育てる「ドムドムハンバーガー」の作戦

象をかたどったロゴがおなじみの「ドムドムハンバーガー」が最近何かと話題に上る。このロゴは今日「どむぞうくん」というキャラクターとなっていて、アパレルや生活雑貨販売とコラボでこれをあしらった服やグッズの販売を展開している。

本業のファストフードでもヒットを飛ばしている。2019年9月に初めて販売した「丸ごとカニバーガー」(ソフトシェルクラブを使用)はビジュアルから食味まで革新的な存在であり、その後個性的な商品を次々と発表するようになり(後述)、ドムドムファンのすそ野を広げている。

日本のハンバーガーファストフードの歴史は1971年7月にオープンした「マクドナルド」に始まるように思われるが、実はこのマクドナルドはダイエーがアメリカ本国と日本展開を進めていてそれが決裂、その後継となったのが藤田田氏率いる藤田商店であった。ダイエーは独自にハンバーガーショップを開発し、1970年2月東京・町田に1号店がオープン。事業主体はその後移り変わり、1990年代ピーク時の店舗数は400店以上となった。

その後、レンブラントホールディングスが事業譲受して2017年4月ドムドムフードサービスを設立、同年7月事業スタートした。現在の代表は藤﨑忍氏。藤﨑氏がハンバーガーチェーンの代表となるまでの足跡は、自著『ドムドムの逆襲』に詳しくまとめられている。

その概要はこうだ。藤﨑氏は39歳まで政治家の妻で専業主婦であったが、夫が病に倒れたために外で働くようになった。最初は東京・渋谷109のギャル向けのショップ。次に居酒屋でアルバイト。そして居酒屋経営者となった。この時ドムドムのメニューの監修を依頼されるようになり、2017年11月入社。以来業績回復に大きく貢献し2018年8月に代表取締役社長に就任した。「ドムドムハンバーガー」の店舗数は2022年10月末現在で29店舗(うちFC7店舗)となっている。

あの『きかんしゃトーマス』が急に2Dアニメへの絵柄変更を決めた理由

世界中で愛されている『きかんしゃトーマス』のアニメシリーズが、12年ぶりにリニューアル。オリジナルのイメージを残した3DCGから2Dアニメ風に絵柄が変更され、日本でもまもなく放送が始まるようです。賛否が分かれる今回の変更について、ビジネス視点での解釈を求められたのは、『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』著者で人気コンサルの永江さん。現実的な見方を示したうえで、可愛らしい絵柄にすることで女の子のファンを取り込む狙いとの見解については否定しています。

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『きかんしゃトーマス』の絵柄変更、ビジネス的視点でどう解釈する?

Question

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きかんしゃトーマスの絵柄が変わる!?12年ぶりのフルリニューアルをチェック|ウォーカープラス

こどもに見せるものとしてお世話になっているきかんしゃトーマスですが、当初のリアル造形から3DCGに変わり、なんと今回アニメになってしまいます。男の子がメインターゲットだった時代から、女の子へも広げる戦略が書かれていますが、永江さんはこの改変をどう見ますか。

単純に3DCGのコストがかかる、アニメのほうが自由な描写が可能、YouTubeの台頭でこども向けコンテンツの競争が激化した、色々理由はあると思いますが、トーマスのリアルな描写と、あくまでも社会の中で機関車としての役割を果たす中での物語に共感していたのですが。永江さんには全くアンテナ立たない内容かもしれませんが笑、よろしければ考察お願いします。

永江さんからの回答

アニメ通の人が見たら違うと言われるかもしれませんが、これは単にアニメの方が制作コストが安いからじゃないかと思います。昔のように、模型を動かしながら何カットも撮る実写版を作ったら人件費も時間もすごくかかるでしょうし、3DCGで作るのもかなりのコストです。

アニメなら、今は描画ツール・動作を出すツールもあるので人が1枚ずつ絵を書かずとも作れます。昔は日本だけが進んでいましたが、今はスムーズに動くきれいな絵のアニメはアメリカでも中国・韓国でも作れます。テレビやNetflixやYouTubeにアニメが溢れているのは安く作れるからですね。

トーマスは、実写で作っても3DCGで作ってもアニメで作っても、大して収益性が変わるとは思えません。なので収益性を上げようと思ってコスト見合いで考えたら、結果的にアニメで制作することになったんじゃないかと予想します。

ちなみに、トーマスは別に男の子がメインターゲットではないと思いますよ。好みで男女の性差が出てくるのは6~7歳くらいからなので、女の子も普通にトーマスを見ると思います。

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精神科医が解説。なぜ「座りっぱなし」だと心も体も疲れていくのか?

集中力がなかなか続かない、 心も体も疲れている…そう感じるときはありませんか?その原因はズバリ「座りっぱなし」にあるとするのは現役精神科医のゆうきゆう先生。今回の自身のメルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』では、体を動かすことで何が変わるのかを解説しています。

座っていた原始人はいない!集中を高め愛を盛り上げる役立つ技術

こんにちは、ゆうきゆうです。今日も元気でお過ごしでしょうか。

さて作業しているとすぐに集中が切れてしまい、なかなか続かないという方も多いのではないでしょうか。

こんなときに使える非常に有効な方法があります。

それは「体を動かす」ことです。

ずっと座っているのは「不自然」!

作業をするときにはずっと座ったままという人が多いと思います。

しかし実は、人間というのは同じ姿勢を取り続けていると体がどんどん凝り固まってしまい、頭も働かなくなってしまうのです。

ここで、原始時代について考えてみてください。

人類は、狩猟採集で生きていた時代が長くありました。

動物を狩ったり、落ちている木の実を拾ったりと動き回ることが多く、一か所にとどまって何かをするという場面はあまりなかったのです。

そして集中するといえば、武器や道具を作るという職人みたいな人ぐらいで、一般的ではありません。

また原始時代にイスというものは無く、座るときは基本、地べたに座っていました。

確かにイスに座った方が、手先を動かすような作業のときに、多少楽な姿勢を取りやすいということはあるかもしれません。

それでも座るということは、これまでの人類の歴史から見ても不自然なことなのです。

ですので座ってずっと作業をしているという人は、定期的に立った歩いたりすることを心がけることが重要です。

政治家への転身、離婚、借金…猪木の「生き方」はビジネスで活きる

2022年10月1日、多くのファンに惜しまれながら亡くなったプロレスラーのアントニオ猪木さん。その人生は決して平坦ではありませんでした。なかでも「マウントを取り続けた」彼の心構えについて書かれた一冊をメルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の中で紹介しています。

アントニオ猪木の人生訓⇒『最後に勝つ負け方を知っておけ。』

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最後に勝つ負け方を知っておけ。

アントニオ猪木・著 青春出版社

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、2022年10月1日に亡くなった、アントニオ猪木さんによる人生訓。

アントニオ猪木が47歳の時に書いた本で、人生後半戦に向かう著者の本音や心構えがよく書かれています。

文庫化にあたり、棚橋弘至さんが序文を書いていますが、これも含め、良い人生訓に仕上がっています。

アントニオ猪木さんといえば、若い頃のプロレスでの活躍はもちろんですが、政治家への転身、事業による借金、離婚など、波乱万丈の人生を送ったことでも知られています。

そんな波乱万丈の人生のなかで、著者が何を考え、どう困難に立ち向かっていったのか、本書を読めば、その詳細がよくわかると思います。

著者が事業を営んで数十億円の借金を負ったせいか、心構えはビジネスにも通じるものがあると思います。

青春文庫は、岡本太郎の『自分の中に毒を持て』はじめ、良い自己啓発書が多いですね。

※ 参考:『自分の中に毒を持て

アントニオ猪木ファンの方は、秘められたエピソードを、そうでない方は、味のある人生訓を楽しめる一冊だと思います。

「負けてなおマウントを取る」と、棚橋弘至氏が評しているように、自己正当化の弁も多分にありますが、そこも含めて著者らしくて面白い。

 

劇的変化。リクルートはなぜ会議の通称を「ヨミ会」に変えたのか

ビジネスでも家庭でも、なかなか相手が思うように動いてくれないことやうまく回らない時ってありますよね。そこで、今回のメルマガ『尾原のアフターデジタル時代の成長論』では、著者で、Google、マッキンゼー、リクルート、楽天の執行役員などを経て、現在はIT批評家として活躍されている尾原和啓さんが、 雰囲気が良くなる「ふたつの魔法の言葉」を紹介しています。

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たった「2つの言葉」を変更するだけで、チームも家庭も劇的に変わる

今日はこんなことしてみたらどうでしょう?ということを語りたいです。

僕が色んなプロジェクトに入らせていただいて、最初にすることがあるんですけど、その中で1個だけ皆さんに強制することがあるんです。

これだけは皆さんお願いします、騙されたと思ってやってくださいよ!っていう2つの事をやると組織の雰囲気がめちゃめちゃ変わって且つ、結果的に生産性が良くなる、っていうマジックワード2つがあるんですよ。

そのことについてちょうど僕の遊び友達である楽天の学長である仲山さんが丁度2年前に同じポストをされていて、これが正に僕もやっていたことなのでお話したいんですね。

2つのマジックワード

その2つとは僕が何をするかっていうと、「〇〇させる」って言葉をまずやめましょうっていうのが1個。

あともう1つが人を叱るときに、過去を叱るのではなくて未来を一緒にどうしようか、っていうことをする。

これを短く言うと、過去にWHYするんじゃなくて未来をHOWしようよ、っていうこと。

〇〇させるをやめて、過去のWHYをやめて未来のHOWにしようよっていうこの2つをやると、本当に組織変わるんですね。

じゃあ具体的にどういうことかと言うと、まず今ここに書いてますけども〇〇させるをやめるっていうのはここに書いたように、それさぁあいつにやらせようよ!とか、客に買わせろ!とか、家庭の中で子供に勉強させろ!とか。

あと、もっと可笑しな言葉だと、感動させる!とか共感させる!とかっていう言葉ってついつい使っちゃってません?

でもこれそもそも言葉として可笑しなことがあるわけですね。

感動させるとか共感させるって、感動とか共感は自分心から湧き上がるものじゃないですか。

それを自然に感動させようよ!って言ってるわけですよ。

これって相手をコントロールできる、操作できる、っていうことに囚われてるんですよね。

だけどよく分かるように、自分で考えさせる!とか子供に勉強させる!っていう風にやってると結局子供って人から言われないと出来ない子供になるかもしれないし、もっというと自分で考えさせるって言ってる時点で自分で考えていないわけですよ。

これってほんと矛盾なわけですよ。

何よりも最近大事なことは2つあって。

基本情報はいっぱいあってユーザーが選択できる時代になってきたときに、自発的にお客様自体がやりたい!って思う気持ちにならなかったら長続きしないんですよね、周りからやらせようとしても。

っていう話と、あともう1個大事なことは結局何かをさせるっていうのは相手を無理やり動かそうとしてるから、土台大変なわけですよ。

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プーチンが安倍氏に明かした“尊敬する日本人”の名が示唆するウクライナ「30年戦争」

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、西側諸国が科した厳しい経済制裁。しかしその効果は極めて疑わしく、そもそもプーチン大統領には自ら退く意思は無いようです。今回のメルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』では著者で国際政治経済学者の浜田和幸さんが、欧米による経済制裁の恩恵を被っているのは他でもないロシアだとしてその理由を解説。さらにプーチン氏が安倍元首相に語ったという「尊敬する日本人将校」の名を紹介するとともに、ウクライナ紛争が「30年戦争」になってしまう可能性を示唆しています。

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西側の対ロシア経済制裁は効果薄:プーチンは小野田寛郎を尊敬

ぶっちゃけ、ウクライナへの軍事侵攻を行ったロシアに対して欧米諸国や日本は効果の薄い経済制裁を継続しています。

ロシアが外貨収入源とする原油や天然ガスなどの輸入を制限することで、ウクライナ侵攻を経済的にも継続できないようにしようとする試みです。

しかし、侵攻から8か月が経ちましたが、戦況は長引くばかりで全く終わりが見えません。

確かにロシアは国際社会から孤立しているように報道されていますが、それは西側のメディアの一方的な「反プーチン」姿勢から出ている広報戦略に過ぎません。

実は、欧米による経済制裁の恩恵を被っているのはロシア自身なのです。

というのは、インドや中国などが値下がったロシア産の天然資源の輸入を大幅に拡大しているため、ロシアの貿易収支の黒字幅は急拡大を遂げているからです。

これでは何のための経済制裁なのか、アメリカ国内からも疑問や見直しの声が上がっているほどです。

日本を含め、西側の大方の見方は「孤立化するロシアやプーチンは早晩、方向転換を余儀なくされるだろう。しかし、“窮鼠猫を噛む”の例えのように、核兵器のボタンを押すことが心配される」といったもの。

とはいえ、こうした希望的観測は根拠が希薄としか言いようがない偏ったものです。

2014年のプーチン大統領と安倍首相の首脳会談を思い起こして下さい。

あの年はロシアがクリミアを併合した年。

プーチンが語ったのは、フィリピンのルパング島で戦後30年に渡り孤独な戦いを続けた旧日本兵の小野田寛郎氏のことでした。

曰く「俺は30年間もジャングルで一人戦い続けた、あのオノダのような男が好きだ」。

安倍首相は「プーチンの本音に触れた思いがした」と述べていたものです。

日本では関心を呼びませんでしたが、プーチンもオノダも共通のバックグラウンドを背負っていたことは注目に値します。

というのは、小野田少尉は陸軍中野学校の二俣分校の出身でした。

KGB出身のプーチンとは“同じ穴の狢”といっても過言ではありません。

先の大戦で日本は降伏していたにもかかわらず、小野田少尉は日本の敗戦を受け入れず、持久戦を戦い抜くことで、ルパング島における日本軍の再上陸のための準備を続けたのです。

そんな小野田少尉への熱い思いを吐露したのがプーチン大統領でした。

恐らく、周りが何と言おうと、プーチンはウクライナ東部で差別や虐殺の犠牲になってきたロシア系住民を救うためには、西側がどう動こうと一徹に戦いを続ける覚悟のようです。

10月26日、ロシア軍の陸海空の核戦力部隊がミサイル発射演習を実施したのも、その固い決意の表れに違いありません。

ぶっちゃけ、プーチンの孤独な闘いは「30年戦争」になるかも知れません。

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岸田首相が泣きついたか。統一教会べったり山際大臣更迭劇の裏側

旧統一教会を巡る質問についてはあくまで白を切り続けたものの、有権者からの想定以上の激しい逆風にとうとう辞任に追い込まれた山際経済再生担当相。岸田政権はこの一件をもって、すっかり失ってしまった国民からの信頼を取り戻すことはできるのでしょうか。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では著者で元全国紙社会部記者の新 恭さんが、山際大臣の辞任について「遅きに失した感は否めない」と評した上で、事実上の更迭劇を振り返りつつその舞台裏を推測。さらにこの先、岸田政権が襲われかねない「新たな不安」を挙げています。

【関連】統一教会との関係が次々判明。なぜ岸田首相は山際大臣のクビをすぐに切れなかったか?

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遅きに失した山際大臣更迭。政権はさらなる窮地に

統一教会(現・世界平和統一家庭連合)とズブズブの関係でありながら、鉄面皮でウソをつき通し、身内の自民党幹部からも、セトギワ大臣と揶揄されていた山際大志郎経済再生大臣がとうとう辞任した。

記憶がない。記録もない。報道されたのだから事実なのだろう。そんな言いぐさ、通るわけがない。あまりに評判が悪く、野党の攻撃に勢いを与えるばかりとなったため、与党内からも更迭を求める声が上がっていた。

辞任劇のあった10月25日。参院予算委員会の集中審議で、山際氏を更迭するのかと、一部報道をもとに野党議員に問われた岸田首相はそれを完全否定した。山際氏が辞表をしのばせて官邸を訪れたのは、その3時間後だった。

どうやら、数日前から動きがあったようだ。山際氏の答弁では政権が持たないと観念した岸田首相は側近たちと相談のうえ、更迭を決断。山際氏の所属する麻生派の会長、麻生太郎副総裁に電話して了解を得た。山際氏が辞表を出し、岸田首相が受理したという体裁をとっているが、事実上の更迭といえるだろう。

しかしこのタイミング、いささか遅きに失した感は否めない。どうして、臨時国会を召集する前に、手を打っておかなかったのか。統一教会問題に対する毅然とした姿勢がないまま、ズルズルとここまできたために、危機はより深まり、岸田首相の政治勘の鈍さを露呈してしまった。

岸田首相はみすみす政権浮揚のチャンスを逃したともいえるのではないか。ガタ落ちの内閣支持率を反転させるには、大向こうをうならせるような大胆な策をとるしかない。たとえば、かつての小泉純一郎首相が「自民党をぶっ壊す」と言って喝采を浴び、構造改革を進めたように。

かりに岸田首相が、教団と関係の深い萩生田自民党政調会長や山際大臣らを、悪党を成敗するとばかりに更迭し、安倍元首相や細田衆院議長と教団との関係についても調べを進めると公言していれば、現下のようにひどい状況には陥っていなかっただろう。

岸田首相の決断が遅れた背景には、山際氏の後ろ盾といわれる甘利明氏に気を遣ってきたこともある。昨年の総裁選で岸田氏の勝利に貢献した甘利氏は党幹事長となり、同じ麻生派の鈴木俊一氏と山際氏の入閣を強く進言し、実現させた。甘利氏にとって山際氏は、同じ神奈川県が地盤であり、ともにエネルギー政策などに取り組んできた子飼いの政治家だ。

だから、岸田首相が“山際更迭”の腹を固めたあと、麻生氏のみならず甘利氏にも了解を得ていたことは容易に想像できる。ひょっとすると、甘利氏が岸田首相に泣きつかれて、山際大臣に引導を渡したというのが真相かもしれない。

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