深田恭子、電撃破局で「大胆ヌード」披露に現実味。大富豪の元婚約者を怒らせた40代演出家「男物Tシャツ事件」で深キョン“一生独身”を決意か?

女優の深田恭子(41)が「結婚目前」と伝えられていた実業家の杉本宏之氏(46)と破局していたことが6日、スポニチのスクープで明らかになった。年内にもゴールインとも噂されていた二人の破談の裏には、「はじこい」の呼び名でヒットした2019年の深田主演ドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS)に携わった40代演出家が関係しているという。個人資産100億円とも言われる富豪との結婚目前に報じられた「電撃破局」。21年に適応障害で芸能活動を休止していた時も深田を支えていた杉本氏だが、報道から見えてくるのは演出家の「悪意」と、深田の「軽率さ」だ。

適応障害の深田を支えた個人資産100億円の大富豪

スポニチが2019年1月に報じたことで発覚した深田と杉本氏の交際。その二人の破局をスクープしたのも、皮肉なことにスポニチだった。同紙の取材に対して杉本氏は「お別れしたのは事実です」と深田との関係解消を認めるも、「それ以上はすみません。彼女の幸せを願っています」と、破局に至った理由は口にしなかったという。深田の所属事務所も、「プライベートは本人に任せています」と答えるのみだったと報じられている。

深田といえば2021年に適応障害で芸能活動を休止した時のことが記憶に新しいが、その際に献身的に支えたのが、個人資産100億円ともいわれる杉本氏だった。深田の実家をたびたび訪れるなど、結婚前提での交際が続いていた二人。先月2日の深田の誕生日には彼女の指に婚約指輪が光っていたというが、一体何が起きたのだろうか。

深キョンの部屋に「Tシャツ忘れ」の悪意

スポニチが伝えたところによると、『初めて恋をした日に読む話』(TBS)で深田の信頼を得、さらに彼女の連ドラ復帰作『18/40~ふたりなら夢も恋も~』(同)の制作にも携わった40代の演出家が大きく関わっているという。映像制作会社のスタッフで深田より年上の彼は明るい人柄で上司や仕事相手の覚えもめでたく、都内の隠れ家風バーで深田と仲睦まじくグラスを傾ける姿も目撃されているというから穏やかではない。

さらに、である。今年10月と11月、件の演出家が杉本氏の出張中に深田の部屋を一人で訪れていたことも発覚。それだけでなく、彼女の部屋にTシャツを忘れた演出家が、「Tシャツ大丈夫?」というLINEを深田に送っていたこともわかっている。そこに悪意はなかったのか。


にわかに浮上する深キョン「大胆ヌード」披露説

このような事態に見舞われた深田に浮上しているのが、「大富豪」杉本氏との過去と「Tシャツ忘れ」演出家との決別を宣言する「大胆ヌード」披露だ。

深田の親族が代表を務める資産管理会社は、かねてより杉本氏が経営する不動産投資会社「シーラテクノロジーズ」の株式を保有していると伝えられる。シーラ社は今年4月に米ナスダックに新規上場。深田サイドの保有株数は明らかになっていないが、大株主であった場合、売却してしまえば「億万長者生活」は保証される。何もヌードになる必要はない、と思われるのだが…。

深田はお金のために脱ぐのではなく、過去との決別、そして自分をこんな目に遭わせた演出家への「当てつけ」と、“一生独身宣言”の意味も込めヌードになるのでは、と話すのは、元テレビ関係者だ。

「深田さんといえばかつては共演者キラーとして、ジャニタレやイケメン俳優、果てはお笑いタレントさんとも浮き名を流してきた、まさに剛の者。そんな彼女がようやく掴みかけた“大富豪の妻”の座を逃したことで、『もう結婚はやめた!』とヌードになることは十分ありうる話だと思うんです」

そしてこうも話す。

「仮に破局の原因が“Tシャツ忘れ”の演出家だとしたら洒落にならないですね。深田さんはホリプロの看板女優さんですし…、この演出家はよっぽどの怖いもの知らずなのか、それともバカなのか。いずれにしても彼の今後も心配になってしまいます」

3年ぶりにドラマ復帰も果たし、公私共に順調と思われた深田恭子。思わぬ形で足元をすくわれたが、そもそも杉本氏の出張中にタワマンへ男を連れ込み、相手に“Tシャツ置き忘れ”を許すなど、深田の「軽率」な行動もネットでは批判されている。そして今回の報道で一番恐ろしいのは、演出家が深田に「Tシャツ大丈夫?」とLINEしたことが表立って伝えられていることではないだろうか。かようなダメンズとは一刻も早く縁を切り、文字通り「裸一貫」でイチから女優として勝負してほしいと願うばかりだ。

現役医師が解説。インフルエンザ罹患時に「使ってもいい解熱剤」はコレだけ

全国的に流行が見られ、12月1日の厚労相の発表では、47都道府県の半数の地域で定点当たり患者報告数が30人を超える「警報」レベルとなっているインフルエンザ。インフルエンザといえば高熱がつきものですが、解熱剤の服用に当たっては細心の注意が必要なようです。今回のメルマガ『糖尿病・ダイエットに!ドクター江部の糖質オフ!健康ライフ』では現役医師の江部康二先生が、インフルエンザ罹患時に使用していい解熱剤を紹介するとともに、それ以外の解熱剤を使用した際に起こりうる症状について解説しています。

インフルエンザと解熱剤その1:アセトアミノフェンは安全

2023年は夏から、インフルエンザは流行っていて、今も、流行が続いています。

インフルエンザに罹患した患者さんで高熱がでれば、私も解熱剤を処方することがあります。

インフルエンザと解熱剤に関して、皆さんに是非知っておいて欲しいことがあります。

それは「インフルエンザ罹患のとき、使ってもいい解熱剤はアセトアミノフェンだけ」ということです。

商品名はカロナール、コカール、アンヒバ、アセトアミノフェンなどです。

それ以外の、ロキソニン、ボルタレン、ポンタール、インダシン、アスピリン等の一般的なNSAIDS(非ステロイド系抗炎症薬)は、脳症のリスクがあるので全て使用してはいけません。

脳炎と脳症の違い

病理学的には、脳炎(encepahlitis)とは、ウィルスが直接脳に侵入、脳細胞に感染して増殖し炎症を起こすもので、脳神経細胞がウィルスによって直接破壊されます。

実は、インフルエンザウィルス自体による脳細胞の直接障害はあり得ないので「インフルエンザ脳炎」という病気はありません。

脳症(encephalopathy)は、脳の中にウィルスが存在しないのに脳が腫脹します。

インフルエンザウィルス感染により、まれに脳症が生じますが、原因は不明とされています。

何らかの原因により高サイトカイン血症などが引き起こされて、脳に浮腫などの障害をひき起こします。

すなわち、病理学的には「インフルエンザ脳炎」は存在せず、「インフルエンザ脳症」が存在するということになります。

インフルエンザウィルスは血中に入れない

現時点では、インフルエンザウィルスはA型もB型も新型も血中に入れないとされています。

従って、インフルエンザウィルスが脳に直接感染することはないのです。

インフルエンザウィルスは、上気道・下気道・肺と消化管以外には感染できません。

マスコミでインフルエンザ脳炎とかインフルエンザ脳症と言っているのは、正確には「インフルエンザ関連脳症」という病名が一番適切です。

麻疹ウィルスやヘルペスウィルスは血中に入れる

麻疹ウィルスは血中に入れるので、脳にも感染して、まれではありますが、麻疹脳炎を生じ得ます。

ウイルス感染性脳炎としては単純ヘルペス脳炎が最も多いです。

日本脳炎ウィルスや狂犬病ウィルスも、脳炎を起こします。

インフルエンザ脳症とサイトカインストーム

インフルエンザ脳症の鍵となる現象は、サイトカインストームと呼ばれる免疫系の異常反応です。

免疫細胞の活性化や機能抑制には、サイトカインと総称される生理活性蛋白質が重要な役割を担っています。

サイトカインは免疫系のバランスの乱れなどによってその制御がうまくいかなくなると、サイトカインストーム(※)と呼ばれるサイトカインの過剰な産生状態を引き起こし、ひどい場合には致死的な状態に陥ります。

全身の細胞から通常量をはるかに超えるサイトカインが放出され、体内を嵐のように駆け巡ります。

この過剰なサイトカインストームにより、インフルエンザ関連脳症が生じると考えられています。

サイトカインストームが起こる原因は、今のところ不明です。

しかし解熱剤がサイトカインストームに悪影響を与えている可能性が示唆されています。

この記事の著者・江部康二さんのメルマガ

苦手な店員は意外と多い?「お連れ様」がいるお客様への接客方法は何が正解?

夫婦、カップル、友人同士…お連れ様がいるお客様は、いつものパターンで接客できないので困ってしまう…という店員さんは多いようです。今回、無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、そのパターンは「実はチャンス」だとして、坂本さん流の接客方法も紹介しています。

お連れ様がいる時はチャンス

接客をしていて困るパターンとしてよくあがってくるのが、『お連れ様がいるお客様の接客』です。

たとえばご夫婦やカップルだったり、友人同士だったりしますが、こういうパターンの接客でどうすれば良いか困る人は少なくありません。

なぜ困るかというと、お客様同士のトークになりやすいからです。

何か気になることがあってもお客様同士で、

「これってこうじゃない?」

「こっちの方がいいよね」

「うーん、なんかちょっと違うね」

などなどいろんなトークが展開されていき、場合によってはネガティブ寄りになる。

そうするとせっかく見てもらっている商品が売れにくくなるように感じるわけです。

個人的にも気持ちはだいぶわかります(笑)。

販売員として伝えたいことがあるのに、それを聞き入れてもらいにくい気もしますし、お客様同士で完結されてしまうと商品が売れないなんてこともたくさん経験してきました。

でも、お連れ様とご一緒のお客様はある意味、チャンスだと捉えてみてはどうでしょうか?

この時期は特にクリスマスシーズンも相まって、冬休み時期にもなればさらにカップルのお客様も増えるはずです。

そうした時に苦手意識を持ちすぎると、売れる可能性を逃してしまうかも。

じゃあなぜお連れ様がご一緒のお客様はチャンスだと捉えることができるのか?

その理由のひとつは、本心が出ていることが多いという点です。

僕も妻と買い物に行く機会はよくありますが、妻と会話をしている時は、結構な本心を出しています。

「これはイマイチかな」
「こっちはこういう理由でいいね」

みたいに、店員さんにはまず言わない本心からくる言葉を口に出しているのです。

つまり、こうした言葉を(言葉は悪いですが)盗み聞きできれば、お客様の求める商品の提案がしやすくなるわけですね。

異例の「日本に学べ」報道。いま中国の自動車業界ができなくて、日本ができていること

日本の自動車企業が次々に撤退している中国で、なぜか「今、日本の自動車業界から学べ」という異例の記事が発表されました。日刊で中国の自動車業界情報を配信するメルマガ『CHINA CASE』では今回、その記事内容について紹介。中国の自動車業界は日本から何を学べと言っているのでしょうか?

ちっぽけな国なのに世界で4分の1の自動車生産・販売台数を記録。「日本の自動車業界に学べ」中国メディアが分析

中国自動車情報メディア「汽車公社」が、「日本の自動車業界に学べ」と題する分析記事を発表した。

先日閉幕したジャパンモビリティショーでも「日本車オワコン化」の論調が強い中国現地で、改めて日本に学ぶ、というのは稀有。

数年前にスズキが、2023年には三菱がそれぞれ撤退、マツダやスバルも下火、日産やホンダも販売急減、トヨタでさえも状況が厳しくなっている中国において、中国は何を日本から学ぶべき、としているのか。

ちっぽけな国なのに

全世界のわずか0.2%の国土面積、2%程度の人口にも関わらず、日本は世界で4分の1の自動車生産・販売台数を記録しており、それは2022年、とうとう2000万台の大台に達している、としている。

第二次大戦後、日本は自国の「軽」という世界的に見てもほとんど見られない自動車文化を背景に自動車産業を勃興させてきた、とする。

その後、自動車輸出を加速、オイルショックを契機に、米国での自動車ニーズが省エネに転じると、その圧倒的なエコパフォーマンスによって、米国市場のシェアを獲得。

同時に環境に興味関心が高まった欧州でも同じように日本車が愛されるようになり、1967年には日本国内販売を日本からの世界輸出台数が初めて上回るようになった、と指摘。

この記事の著者・CHINA CASEさんのメルマガ

謎多き「ビットコイン生みの親」サトシ・ナカモトは、なぜ匿名で発表し姿を消したのか?

全世界に衝撃を与えた、ビットコインの登場。その開発者として名の上がる「サトシ・ナカモト」氏ですが、彼がどのような人物であるのかは未だ謎に包まれたままとなっています。そんなサトシ・ナカモトの正体に迫るNHKの番組に出演したというのは、Windows95を設計した日本人として知られる中島聡さん。中島さんはメルマガ『週刊 Life is beautiful』で今回、その番組の後半部分で「ドラマ仕立てで描くべきだった」と考える、ビットコインが作られた経緯や匿名での発表となった理由を記すとともに、ナカモトに焦点を当てたNHKに対する評価を付しています。

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

NHKも特集した「ビットコインの生みの親」サトシ・ナカモトは一体誰か?その人物像と匿名の謎

私も出演者の一人として関わった、「市民X:謎の天才『サトシ・ナカモト』」がようやくNHKで放送されました(ダイジェスト版が11月13日、完全版が11月26日)。

NHKのプロデューサーから連絡を受けたのが、今年の5月、実際に取材を受けたのが8月ですが、8月には、プロデューサーとカメラマンがシアトルの私の家まで足を運び、撮影機材を設置して簡易スタジオを作り、数時間かけて撮影する、という丁寧なものでした。

私と同様の取材を12人の人にしたのですから、莫大な時間とコストをかけた番組で、民放では到底出来ない芸当です。

ビットコインや暗号通貨に関する解説番組ではなく、ビットコインの生みの親であるサトシ・ナカモトに焦点を当てた番組作りは素晴らしいと思いましが、取材された私の目線では少し消化不良を起こしそうな番組です。

ビットコインがいかに画期的だったかに焦点を当てた前半は、悪くはないとは思うのですが、12人もの人に意見を聞いたため、逆に分かりにくくなっていた部分があると思います。分かりやすさを重視するのであれば、3人ぐらいに絞って、一人一人にもう少し話させた方が良かったと思います。

12人もの人に意見を聞けば、異なる見方や意見が出てきても当然ですが、その部分が曖昧になってしまっていた部分が多いと思います。

ちなみに、「サトシ・ナカモトがビットコインを作った意図」に関して言えば、「政権の都合で赤字国債を発行するたびに希薄化される法定通貨」とは異なる「誰にもコントロールされていない、発行量の決まった、薄まらない通貨」を作りたかった点に関しては疑問の余地はありません。

中央の管理者が不要な分散台帳を作ろうという試みは20年以上の間研究者の間で行われていましたが、それに答えを見つけたのがサトシ・ナカモトであり、だからこそ「ノーベル経済学賞に値する」と私は発言したのですが、その分散台帳が可能にするのが、政府の支配下にない通貨なので、彼がビットコインを実装し、世の中に放ったのは当然の流れで、そこにそれ以上の意図を読み取る必要はありません。

彼が本名を隠した理由も、それが「マネーロンダリングを可能にする」「米国の基軸通貨としての地位を揺るがせる」などの理由で、米国政府から指名手配されることを避けたかったから、と解釈すればそれで十分だと思います。彼が、同じくP2Pソフトウェアの開発者である金子勇氏が逮捕されてしまった「Winny事件」のことを知っていた可能性は十分にあります。

ちなみに、出演者の一人が「見返りを求めずにビットコインを作った」ことを褒め称えていましたが、ここは大いに疑問です。そもそも、ビットコインを成功させるにはオープンソース化する必要があることは明確で、そこを褒める必要はありません。また、ビットコインの価値が上がれば、彼が初期の頃に自らマイニングして手に入れたビットコインが大きな収入になるだろうことは十分に予想できた訳で、そこを考えれば、「見返りを求めずに」という発言は不適切です。

この記事の著者・中島聡さんのメルマガ

パー券ウラ金疑惑もオスプレイ墜落も「放置」する、日本政治の嫌な“空洞”

岸田政権のみならず、自民党がまるごと吹っ飛びかねない安倍派のパーティ券裏金疑惑。しかし政界の反応もメディアの追求も、どこか迫力と本気度に欠けるように思えてしまうのが現実です。この「違和感の源泉」はいったい何なのでしょうか。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では米国在住作家の冷泉さんが、これまで日本の政治は「均衡」により保たれてきたものの、昨今はそれ自体が成立しなくなってきていると解説。その上で、先日起きたオスプレイの墜落事故やパーティ券裏金疑惑を例に挙げ、日本政治に「空洞」を感じざるを得ない理由を詳説しています。

※本記事は有料メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』2023年12月5日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

何もかもが未解決のまま放置される感覚。日本政治における「空洞」

大昔から、日本の政治というのは均衡によって保たれて来ました。2つの政権担当可能な考え方があって、民意の選択によって交代しながら政権を担当するのではありません。そうではなくて、政治思想ということでは、極端に保守であったり極端に左派であったりする言論があり、その真ん中にあるべき実務的な実行可能な政策には思想的な根拠が希薄だが、左右両派の均衡によって、その真ん中に落とし所が来るというシステムです。

均衡というと、安定したイメージありますが、日本の場合はそうではなく非現実な2つの極端があって、その無謀な綱引きの結果、辛うじて真ん中でバランスしている、そんな危うい均衡であると思います。

安全保障がその際たるものでしょう。右派のホンネは自主防衛と核武装であり、現実問題としては全く成立しない考え方です。自主防衛というのは、安保条約で米国に守ってもらうのではなく、敗戦に伴う占領の延長である在日米軍を追い出し、正規軍を持ってそれが国家の防衛に当たるという考え方です。

考え方としては成立しなくもないですが、仮に敗戦に至った旧枢軸の名誉を重視するあまりに旧枢軸軍の復活のような建付けになってしまうと、国際的な孤立を招いて仮想敵国を利するだけです。要するに安全を保障する考え方ではありません。核武装に至っては、NPT体制を崩壊させるもので、戦後の世界秩序を破壊する行為になってしまいます。

反対に、左派の考え方も同様に非現実的です。あらゆる軍事的なものを悪と決めつけて、例えば国連や有志連合における平和維持活動にも背を向けるというのは、確かに「戦争は殺人であり、汝殺すなかれというタブーに抵触するので非倫理だ」という確信に支えられているのは分かります。ですが、個人の感想ではなく政治思想として組織化するとなると大きな問題を生みます。

まず、実力行使を伴う国連の平和維持活動など「手を血で汚す仕事」は他国に押し付けておいて、しかもその各国軍の活動を非倫理的だと白眼視するというのは、いくら大戦の膨大な犠牲と名誉の喪失を経験した国であるにしても、同盟国や国連に対して余りにも非礼だということがあります。言い換えれば、日本だけが「世界に冠たる非戦、非武装、平和の国」であり、他国は非倫理的だと見下すというのは、唯我独尊的な究極のナショナリズムだとも言えます。

また、どうして非武装なのかという理由の中には、日本は武装すると再び侵略などの加虐行為をしてしまうからという、軍や保守派への究極の不信があるわけです。これは分断を煽る行為として、かなり極端なものだと言えます。更に、冷戦期には、こうした非武装論というのが、結果的にはソ連陣営を利するものであって、何らかの調略を受けた結果という問題もありました。

この記事の著者・冷泉彰彦さんのメルマガ

Ado「2024年初顔出し」の経済効果は?NHK紅白スタジオ歌唱で“生顔”か再びシルエットか…巷の「ブサイク説」は大ハズレの訳

歌い手のAdo(21)が2日、初めてテレビの音楽番組に生出演し話題となった。Adoが出演したのは日本テレビ系音楽特番「ベストアーティスト2023」で、もちろん顔出し無しのシルエット披露のみ。すでに31日の「NHK紅白歌合戦」へのスタジオ出演が決定しているAdoだが、早くもネット上では「紅白で顔出しあるんじゃ?」「またシルエットだろ」といった議論が沸騰している。もし紅白で「顔出し解禁」となるなら当日の視聴率はもちろん、2月に始まる世界ツアーへの影響などその経済効果は計り知れない。はたしてAdoは大晦日、素顔を見せるのだろうか。

金網で囲まれたステージでのパフォーマンス

2020年に発表されたメジャー・デビュー曲「うっせぇわ」が翌年にかけ大ヒットを記録し、そのタイトルが「『現代用語の基礎知識』選 2021ユーキャン新語・流行語大賞」の新語・流行語大賞を受賞するなど、大きな社会現象を巻き起こした歌い手のAdo。そんな「今、もっとも勢いのあるアーティストの一人」が、2日午後7時から放送された日本テレビ系列の音楽特番「ベストアーティスト2023」に生出演し、動画再生回数30億回のヒット曲「唱」と映画「ONE PIECE FILM RED」の挿入歌「Tot Musica」を歌い上げ大きな話題となっている。

Adoといえばこれまで一切メディアに素顔を公開したことがなく、加えてこの日がデビュー以来初のテレビ番組でのスタジオ生歌唱とあって、放送前から話題が集中。「初顔出し」も期待されたが、結局この日も金網で囲まれたステージに立ったAdoに正面からライトが当たることはなく、顔出し無しの「シルエット出演」にとどまった。それでもSNS上は、「Adoさん、かっこよ過ぎて鳥肌立ちました」「Adoさんちょっと化け物すぎた」といった、圧巻のパフォーマンスに対する称賛の声で溢れた。


注目される紅白での「初顔出し」はあるか

そんな人気絶頂の歌い手Adoは、今年のNHK紅白歌合戦の出場が決定している。果たして大晦日の「初顔出し」はあるのだろうか。ネット上では日テレの「ベストアーティスト2023」と同じ「シルエット出演」を予想する声が多数だが、中には「紅白で顔出しするんじゃね?」と、謎の素顔が明かされることを期待する声も上がっている。

NHKとしては44年ぶりの「ジャニーズ抜き」紅白となるだけに、大きな話題がほしいところ。Adoの出場だけでも目玉であることは事実だが、ここで「顔出し解禁」が期待されるとなれば心配される視聴率も爆上げとなることは間違いない。

秘すれば花。「顔出しNGはブサイクだから」は大ハズレ?

ところで、Adoが顔出しをNGとしている理由について巷では「ブサイクだからだろ」といった声も一部あるようだ。しかし、その「逆」は考えられないだろうか。つまり、容姿に自信があるからこそ、その容姿に左右されることなく歌唱力だけで勝負したいという思いがAdoの中で強いのでは、という「新説」だ。

海外でも高く評価されているAdoの歌唱力。そこにミステリアスな要素として、その名の由来となったという、顔を隠す「能」の要素を加えていると考えれば、「ブサイク説」はハズレである可能性が高いだろう。「秘すれば花」だ。

1ヶ月を切ったNHK紅白歌合戦のオンエア。Adoは6日のフジテレビ系『2023 FNS歌謡祭』にも出演することが発表されている。果たしてFNSでも披露するのはシルエットにとどまるのか、そして紅白では待望の顔出しか。来年2月からの世界ツアーも決定しているAdo。その歌声とともに「顔」への注目が集まっている。

現役小学校教師が明かす、凸凹があることで成立する「良いクラス」とは?

小学校の「クラス内の環境」を良くするためには何をすれば良いのか?担任を持つ教師であればよく分かる悩みではないでしょうか。メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』の著者で現役小学校教師の松尾英明さんは今回、「信・敬・慕」という3つの大切な条件について語っています。

なぜ学級の子どもたちの言葉遣いがよくなるのか

半年前、小学館のスタッフとEDUPEDIAの学生スタッフの方々が教室参観に来て取材をしてくれた。その時のEDUPEDIAの記事が2本、本日アップされた。

【教員の働き方】不親切からの働き方改革

【レポート取材】リアルな教員の1日に密着

この記事は半年前だが、既に学級の素地はできている。今はこの記事でやっていることをやっていなかったり、別のことをやっていたりしている。しかし、根幹の部分は変わっていない。子どもが個としても集団としてもレベルアップしているのが最も大きな違いである。

先月も参観があり、今月の頭にも他市からの初任者の参観があった。最近よく学級参観をしてもらっているせいで、子どもたちも慣れたものである。参観者とすぐに仲良くなってしまう。子どもたちのコミュニケーション能力の高さが見られる。

今回は参観したのが初任者ということもあり、放課後には教育の成立条件である「信・敬・慕」の話をした。私が師と仰ぐ野口芳宏先生の御言葉であり、過去に何度も紹介しているが、大切なことなので改めて書く。

子どもと年齢の近い、若い先生たちは「慕」については獲得しやすい。一緒に動けるという身体的にも、心理的にも近いのである。

「信」は、一生懸命さが伝わることで、ある程度獲得できる。本気でやるほど、言葉とその人の行動が一致していくからである。「口ばっかり」と思われると、ここが崩れる。特に、子どもの悩みに寄り添い、共に解決できるかということは大きい。

「敬」は、なかなか難しい。尊敬するというのは、相手を仰ぎ見る状態である。自分自身でどういう時に尊敬の念を抱くかを考えればわかるが、相手が自分よりも上だ、ためになる、すごいと感じる時である。(上とは年齢のことではなく、子どもに対して尊敬の念を抱くことも十分に有り得る。)

「敬」については授業で力をつけるのが最もよい方法だが、ここは経験がものを言う上に、なかなか忙しくて時間が割けない。結果、土日等を費やして、かつ私費を投じて修行することになる。一見「働き方改革」の流れには沿っていないようで、特に経験の浅い内は恐らくその方がよい。非能率で無駄とも思える小さな一歩の積み重ねが、結果的によりよい仕事に繋がっていく。若い時分の無駄とも思えるほどの地道な苦労は、将来の大きなリターンが期待できる有益な「投資」である。

他には「得意の相互提供」の話に時間を割いた。参観した皆さんが口を揃えて言うのは「子どもたちの言葉がよい」「雰囲気が温かい」という点である。実はここのベースに「得意の相互提供」がある。また、これは子ども同士の「敬」にも繋がる。

なぜ、お笑い芸人を辞めて「ニート」になった彼は億万長者になれたのか?

お笑い芸人からニートを経て億万長者へ。そんなフィクションのようなサクセスストーリーが実際にあるのです。今回、無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者土井英司さんは、起業家の森武司さんが書いた一冊の本を紹介しています。

【お笑い芸人から年商146億円?】⇒『スタートアップ芸人』

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スタートアップ芸人

森武司・著 ダイヤモンド社

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、お笑い芸人、ニートを経て、年商146億円の企業を作った、森武司さんによる起業本。

著者は、NSC(吉本総合芸術学院)に入学して、4年間お笑い芸人として活動しましたが、吉本若手の大会決勝で野性爆弾と戦い、30対0の大敗北で引退を決意。その後、ニートを経て起業の道に入ったようです。

本書のなかでも力点が置かれているのが、企業を成長させるための「仲間づくり」。

どんな人間を探してきて、仲間にするか、仲間をどう成長させるか、仲間とどう絆を深めるか、顧客や取引先をどうやって巻き込むか、著者の持論が展開されています。

会社の成長につながるAランク人材をどうやって口説くのか、エピソードを交えながら語られるノウハウは、一読の価値があると思います。

「仲間づくり」というとどうしてもフワッとした印象がありますが、本書のすごいところは、その仕組み、ノウハウがきちんと確立できている点。

顧問紹介・顧問派遣サービスから無理なく一流の人材を得る方法、コンサルティング会社に多額のお金を払わなくてもノウハウを得る方法、相手がやる気になる役割の言い渡し方などは、じつに勉強になりました。

成長著しい起業初期の頃に読んでおけば、会社の成長に著しい違いが出ること、間違いなしです。

他にも、月一回の役員会で結束を強める仕組みや、悪口、陰口を言わない仕組みなど、仲間を大切にする著者のマネジメントの秘訣が示されており、創業期・成長期のマネジメントで苦しむ経営者には、ヒントとなる内容です。

著者らが挑んだマーケティングに関する記述もあり、スタートアップの経営者には、ぜひ読んでいただきたい内容です。

エピソード、文章も面白く、起業物語が好きな方には、きっと刺さる内容だと思います。

首相退任後に議員辞職する英国、居座る日本。菅義偉、野田佳彦、麻生太郎…なぜ我が国は「ゾンビ元首相」が多いのか?

先日、イギリスのキャメロン元首相が、スナク現首相の要請に応じて外務大臣に就任したことが話題になりました。英国では首相経験者が閣僚に就任することは稀で、実に35年ぶりのことでした。同国では首相退任後に議員辞職することも多いようです。翻って日本の状況を見ると、英国とは大違い。今も多くの首相経験者が要職に就き、議員辞職もしていません。今回のメルマガ『ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)』では伊藤さんが、英国と日本の違いについて紹介しながら、日本で「ゾンビ元首相」が生まれてしまうメカニズムについても解説します。

プロフィール伊東 森いとうしん
ジャーナリスト。物書き歴11年。精神疾患歴23年。「新しい社会をデザインする」をテーマに情報発信。1984年1月28日生まれ。幼少期を福岡県三潴郡大木町で過ごす。小学校時代から、福岡県大川市に居住。高校時代から、福岡市へ転居。高校時代から、うつ病を発症。うつ病のなか、高校、予備校を経て東洋大学社会学部社会学科へ2006年に入学。2010年卒業。その後、病気療養をしつつ、様々なWEB記事を執筆。大学時代の専攻は、メディア学、スポーツ社会学。2021年より、ジャーナリストとして本格的に活動。

英元首相キャメロン氏の「外相復帰」で問われる”元首相の品格”。日本とイギリスとの違いは?「ゾンビ元首相」を生むメカニズム

つい先ごろ、イギリスと日本において”元首相の品格”が疑問視される事態が発生した。イギリス政界を引退し、一般人となっていたキャメロン元首相が、現首相のスナク氏の要請に応じて、外務大臣に就任した。

イギリスで首相経験者が閣僚に就任するのは53年ぶりの出来事であり、現地ではかなり注目を浴びている。あるイギリスの元閣僚は、

「キャメロンは現代の政治史上、最大のアップグレードだ」(1)

とまで評したという。

イギリスのスナク首相は、13日に内閣改造を行い、キャメロン氏を外相に任命した。保守党を率いるスナク氏は、2025年1月までに行われる次の総選挙に向けて、経験豊富で知名度の高いキャメロン氏を閣僚に起用することで、支持率の回復を目指している(2)。

実は、イギリスでは首相が退任すると、議員を辞職するケースも少なくない。そのため、キャメロン氏の”復帰”がますます注目を浴びている。

早稲田大学の高安健将教授(英国政治)によれば、歴代の英首相の中には、サッチャー氏(首相任期1979~1990年)のように上院議員に転身したり、メイ氏(2016年~2019年)のように下院議員として務め続けたりする例もあるという。

ただし、キャメロン氏(2010年~2016年)やブレア氏(1997年~2007年)、ジョンソン氏(2019年~2022年)などは、首相任期終了後に議員を辞職した(3)。

対して、日本もイギリス同様、議院内閣制の国であるが、日本の元首相たちは政界から引退することが少ない。

菅義偉氏、野田佳彦氏、麻生太郎氏など、首相経験者たちは現在も議員として活動を続けている。この状況は、「ゾンビ元首相」と呼んでいい事態だ。なぜ、イギリスと日本では、ここまで違いが生じるのか。

目次

  • キャメロン元首相とは
  • 対して“元首相”がいつまでも影響力をもつ日本
  • ゾンビ元首相を生むメカニズム

キャメロン元首相とは

キャメロン氏は2010年に43歳で首相に就任。イギリスの財政再建や経済成長をある程度、もたらし、とくに中国との経済関係強化を進め、「英中蜜月時代」をもたらした。

他方、イギリスの欧州連合(EU)離脱の是非を問う2016年6月に実施された国民投票ではEU残留を訴えるも、しかしEU離脱支持が多数となった結果を受け、同年7月に首相を辞任。9月には下院議員も辞めて政界から引退する。

 英BBCは、

<「政治というのは、本当になんともはや。

ブレグジット(イギリスの欧州連合離脱)という、イギリス外交におけるここ数世代で最大の出来事をうっかり扇動してしまった人物が、ブレグジットを支持する首相の下で、外交の顔となった。

そう、うっかりだ。思い出してほしい。キャメロン氏は2016年に行ったEU離脱をめぐる国民投票によって、自分が推進するEU残留が勝つと期待していた。しかしそうはならず、彼は政界を去った。少なくとも今までは。

いったい、なにごとなのか。」>(4)

とまで書いている。

キャメロン氏が首相だった頃、スナク氏は完全な無名であり、若く野心的な議員だった。しかし、スナク氏はブレグジット(EU離脱)を支持し、首相に抵抗し続ける。そして今ではスナク氏が首相になり、キャメロン氏を自分の閣僚に任命した。

さらに、キャメロン氏は政界復帰に際し、上院(貴族院)の議員になり、「キャメロン卿」ともなる。彼は国際的な人脈を持っており、新たな外相としては大いに役立つだろう。また、彼は総選挙で勝つためのアドバイスも持っているとされる。

一方、最大野党の労働党の議員たちは、キャメロン氏の復帰について困惑している。

「ぼうぜんとしてマーマレードを落としてしまうほどの大ニュースだからといって、それが良いアイデアとは限らない」(5)

とまで話す議員もいた。このキャメロン氏の抜擢が、「保守党政権の終わりの始まり」となる可能性さえある。

対して“元首相”がいつまでも影響力をもつ日本

しかし、キャメロン元英首相が外相として政権に復帰した件は、非常に劇的なものであったことを繰り返していう。さらに言えば、彼は下院議員ではなく、選挙によって選ばれない貴族議員として政府高官に復帰した。

これと同様の例は、英政界でも1700年以降にわずか12人程度しか存在しない。実際、イギリスでは首相が辞任した後に議員も辞めるケースは珍しくない。先の早稲田大学の高安氏も東京新聞の取材に対し、

「(イギリスは)「日本と異なり、基本的に英首相は在任期間が長く、新しいリーダーで次の時代を進んでいくに当たり、仕切り直しの意味合いから前の時代と距離を取る傾向が強い」(6)

と指摘。

「政争で引きずり降ろされたり、総選挙で負けたりするなど英国でイメージ良く辞めた首相はおらず、その後に議員などにとどまっても、昔のことを批判され続けるリスクもある。党にとってもそれは望ましくないので、新陳代謝が進む傾向にある」(7)

と説明する。

一方、日本の元首相たちは、一般的に政界からすぐに姿を消すことは少ない傾向にある。例えば、麻生太郎氏はかつて総選挙で敗れて首相を辞任したが、その後に自民党が政権を奪還すると、副総理兼財務相として政権の舞台に舞い戻る。

同様に、安倍晋三氏も健康上の理由から首相の座を1年で去ったものの、数年後に再びその地位に就くこととなる。過去には、宮沢喜一氏が小渕恵三首相の要請で蔵相に就任した例や、森政権時代に橋本龍太郎氏が行政改革や沖縄・北方担当相として登用されたケースも。

加えて、田中角栄氏のように派閥のリーダーとして長く影響力を保ち、「キングメーカー」として政界に名を馳せた人物もいる。政治ジャーナリストの泉宏氏は、

「次の大統領選に出るというトランプ氏は例外で、首相経験者が国のトップや閣僚に返り咲く例はG7ではほぼ日本だけ。それは日本の政治構造の特殊化に起因している」(8)

と語る。

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