日本経済の恥部が露呈した、みずほ銀行システム障害の「終った感」

2月28日に全国で発生したみずほ銀行の大規模なシステムトラブルですが、そこに至るまでの背景には極めて深刻なものがあるようです。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では米国在住作家の冷泉彰彦さんが、当トラブルの原因を分かりやすく解説。さらにこの事件は日本経済の恥部を露呈したものであると断罪した上で、根本的な解決策を取らなければ銀行全体が吹っ飛ぶと強い言葉で警告しています。

みずほのシステムトラブルに見る「終った感」

ATMが止まって吸い込んだ通帳が出てこないとか、これは本当かどうか知りませんが、ATMコーナーの自動扉が動かなくなって閉じこめられた人が出たという報道があります。こうなると、ベンダーの中で悪意をもったエンジニアが、クライアントに仕掛けた時限爆弾のようなものと思えます。

勿論、これは完全に冗談ですが、仮に意図的に妨害した人がいたとしたら、事態としては「まだまし」とも言えます。妨害しようという要件定義をして、それをシステム設計に落として適切なプログラムを書いて、それをハックした基幹システムに乗っけたのであれば、「問題の所在はつかめる」し「回復は可能」だからです。

ですが、実際はどうなのでしょうか。私は密かに一つのことを恐れているのです。それは、この銀行の基幹システムは「まだ統合されていない」という可能性です。

複数の銀行が経営統合した場合には、基幹システムの統合が必要となります。例えば、銀行の場合は一番の根幹にあるのは勘定系のシステムです。更にその中の一番の根本は勘定元帳です。非常に単純化すると、勘定元帳というのは

A)支店名+預金種別+口座番号による口座の特定
B)入出金など起きたアクションの種別(勘定科目)
C)金額
D)日付と時間
E)取引の相手(勘定科目)

などを含むデータのことです。B)やE)については、勘定元帳では簡単な符号にしておいて、預金系のDBや為替系のDBとリンクすることもあります。いずれにしても、銀行でカネが動いた場合の大元のオリジナルデータということになります。

問題は、この勘定元帳のファイルレイアウトが、古い銀行の場合はそれぞれに異なるということです。例えば金額を記載したカラムが、Aという銀行では14桁目からなのが、Bという銀行では18桁目からだとか、マックスの桁数が違うというような問題です。

本当は、AとBが合併した場合には、新しい勘定元帳のデータベースを作って、そこで、金額を記載したカラムが21桁目から、桁数がこれこれということになったら、AとBの元帳データは1対1でコンバートしてコピーし、新銀行のシステムに引き継がねばなりません。

また、勘定元帳にリンクしている例えば預金系のシステムがあるとして、その運用基準がこれこれで、ファイルレイアウトがこうだとすると、新銀行の場合はこれも1本化して旧データはA銀行のものもB銀行のものもコンバートして新システムに格納するし、システム統合以降の運用は全て新しいDBで運用すればクリーンになります。

ところが、日本の場合はこうした統合を完全にはやりません。何故かというと、A銀行の場合はベンダーX社のメインフレームでやってきたのでDB更新作業に癖があり、なおかつ合併後もXとの取引や資本関係は継続するのでXは切れない、またXに馴染んだA銀行系の人材も終身雇用なので維持するからです。

一緒の銀行になったはずの元のB銀行でも同様です。ですから、旧B銀行系の支店のシステムはY社のままで、結局は経営統合といってもABの両銀行のシステムが維持されて、X社とY社との関係も継続するということになります。

人命より利権か。イベルメクチンが厚労省に承認されると困る人々

以前掲載の「権力誇示のため『イベルメクチン』をコロナ薬として承認せぬ厚労省のカン違い」では、厚生労働省の人命軽視とも言うべき許しがたい所業を暴いた、元国税調査官で作家の大村大次郎さん。大村さんは今回のメルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』で、同省がイベルメクチンをコロナ薬として承認しないさらに闇の深い理由を明らかにするとともに、そんな厚労省を擁護する「御用医師」の実名を記しています。

【関連】権力誇示のため「イベルメクチン」をコロナ薬として承認せぬ厚労省のカン違い

※本記事は有料メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』2021年3月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール大村大次郎おおむらおおじろう
大阪府出身。10年間の国税局勤務の後、経理事務所などを経て経営コンサルタント、フリーライターに。主な著書に「あらゆる領収書は経費で落とせる」(中央公論新社)「悪の会計学」(双葉社)がある。

 

なぜ新型コロナの特効薬「イベルメクチン」は緊急承認されないのか2?

前回号でご紹介した新型コロナの特効薬「イベルメクチン」の件の続きです。

前回号では、「日本発のイベルメクチンという薬が、世界中で新型コロナの治療に効果を発揮しているという報告がある」「しかも予防にもかなりの効果が認められている」「しかし厚生労働省はなかなか新型コロナの治療薬として承認しないので、日本の医療現場ではなかなか使えない状況になっている」「そして厚生労働省がなかなか承認しないのは巨大な利権が絡んでいる」ということをお伝えしました。

このイベルメクチンは、昨今、報道番組で相次いで取り上げられています。

特に2月25日のBS-TBSの『報道1930』では、イベルメクチンが特集的な扱いをされていました。この『報道1930』では、ノーベル賞医学生理学賞を受賞した京都大学の本庶佑教授や、イベルメクチン研究の第一線におられる北里大学の花木秀明教授も出られていました。

「厚生労働省は試験で効果が確認できなかったとしているが、厚生労働省が行った試験は現実とかけはなれた条件で行っている」「なぜ普通の条件で試験をしないのか?」「厚生労働省は平時での対応をしている」「しかし今は世界的なパンデミックのさなかであり、人がどんどん死んでいる」「なぜ有事の対応をしないのか」と述べた花木教授の発言には心打たれるものがありました。

また本庶佑教授も「厚生労働省に近い研究者だけの判断で行っている」として厚生労働省の閉鎖性を強く批判され、有効な薬品がなかなか使えない状況を嘆いておられました。

厚生労働省というのは、医療界の総元締め的な存在です。医療に関するあらゆる許認可を握っています。研究者や医者にとって、厚生労働省を批判することは、非常に恐ろしいことのはずです。実際、医者や研究者の側から、あからさまに厚生労働省を批判するようなことはそうあるものではありません。

だから花木教授や本庶教授の発言というのは、かなり腹をくくった上での、いわば「命がけの発言」だったといえるでしょう。

吉岡里帆、ヌード解禁間近の怪情報!? 上位互換の16歳美女・米倉れいあが台頭、残された道は「脱ぐしかない」のか

『どん兵衛』のCMなどで見せるあざとかわいさで、世の男性たちに人気の女優・吉岡里帆(28)。しかし、そんな彼女に強力な“ライバル”が現れた。それは、ホリプロのガールズユニット『821(ハニー)』のREIAこと米倉れいあ(16)。その米倉が吉岡にそっくりだと今話題となっているのだ。

米倉れいあはホリプロが猛プッシュする次代のスター

『821(ハニー)』とは2018年に開催された『第43回ホリプロタレントスカウトキャラバン』の合格者から選抜されたダンス&ボーカルグループ。米倉はソロとしても活動し、現在放送中の連続ドラマ『青のSP』(フジテレビ系)で生徒役、『ZIP!』(日本テレビ系)でもコーナーレギュラーを務めている。

そんな米倉が2月24日発売の雑誌『B.L.T.』に登場することを、自身のインスタグラムで告知したところ、「吉岡里帆にそっくり」「かわいすぎる」と大きな反響を呼んだ。

 
 
 
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所属事務所であるホリプロは現在、米倉を猛プッシュ。事実、同社に所属している藤原竜也(38)が主演を務めているドラマ『青のSP』にバーターとしてねじ込んでいる。これは事務所を上げて米倉を売り出そうとしていることを意味している。

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今回、「吉岡里帆にそっくり」と思わぬ形で話題になったことで名前が広まった米倉れいあ。事務所としてもウハウハな思いだったことは間違いない。

そっくりな16歳・米倉れいあは吉岡里帆の上位互換

一方、これに焦りを感じているのが吉岡里帆だ。いわば米倉は吉岡の上位互換だといえる。

現在、16歳の米倉は吉岡と一回りの年齢差があり、圧倒的に若い。多くの可能性を秘めており、これからの育て方によっては、女優や歌手、モデル、タレントなど、さまざま芸能人生を歩ませることができる。

また、事務所から猛プッシュを受けており、大きな期待を掛けられていることがよくわかる。

対する吉岡といえば、今年1月で28歳となり、女優としてひとつの壁となる30歳が迫ってきた。アラサーとなり決して若いとはいえない。ある程度のキャリアを積んできたことで、可能性の有無も見えてきた。

そんな吉岡が米倉の下位互換に甘んじないためには、突破口となる変化が必要。吉岡の大きな武器は豊満なボディであるが、どのように利用すればよいのだろうか。

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もともとはグラビア出身で水着などもいとわなかった吉岡だが、女優業へと転身してからは封印。だが、世間の反応はシビアで、グラビアを卒業してからはわかりやすく人気が下降線を辿っていた。

吉岡はそれを打破するため、昨年11月にセクシー写真集を出版すると人気も回復。再び吉岡の姿をテレビで目にするようになっていった。

確かに豊満なFカップボディは吉岡の強みではあるものの、一度使った手は再び使えない。単なる“セクシー”の範疇では、下位互換に甘んじてしまう可能性もある。

米倉にはなくて吉岡にあるもの、“大人の女”を今後は全面に押し出していく必要があるといえるだろう。

「検索避け」でMNP転出阻止、ドコモとKDDIのセコさに総務省がキレた訳

NTTドコモとKDDIがMNP(モバイルナンバーポータビリティ)で他社に転出するための手続きに関するページに、「検索避け」のタグを付与していたことが明らかになり、ドコモとKDDIはそれぞれ釈明しました。メルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』著者でケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さんは、2社の「いいわけ」を紹介するとともに、総務省が本来の仕事をしたと評価。接待問題で揺れる総務省が変わっていくことに期待を示しています。

解約やMNP転出手続きページを検索できないようにnoindex――NTTドコモとKDDIの「いいわけ」は?

総務省「スイッチング円滑化タスクフォース」において、NTTドコモとKDDIのウェブサイトにて解約やMNP転出手続きを紹介する方法のページに、検索から除外されるよう「noindex」タグが付与されていたことが明らかにされた。

KDDIは2020年12月25日、NTTドコモは2021年1月20日にぞれぞれ削除を行っている。KDDI関係者によると「解約を案内するページは2つ存在し、noindexが設定されたページは解約を検討するユーザーに向けたものであり、もうひとつの解約手続きを具体的に紹介するページには付与されていなかった」という。

一方、NTTドコモ関係者は「ユーザーが解約するとなると、ポイントの失効や端末購入の残債など、じっくりと確認して納得してもらわなくてはならない事案が多い。いきなり解約ページに飛んで、すぐに手続きが完了してしまわないような配慮だった」と語る。

いずれも「いいわけ」にしか聞こえないが、企業側の論理としては無理もないだろう。今回の件は、まさに総務省のお手柄と言える。「スイッチング円滑化タスクフォース」の役目を果たしたと言えるのではないか。

そもそも、総務省は、ユーザーがキャリアを辞めやすくし、市場の流動性をあげることに徹すればいいと思う。キャリアが一生懸命、ユーザーのニーズをくみ取り、作ったサービスに対して、改訂を迫るような愚行はすべきではない。サービス面に関して、ユーザーからの支持が得られなければ、ユーザーがキャリアに対してそっぽを向き、解約して離れるだけのことだ。キャリアはユーザーに支持されないとわかれば、必ずや改善することだろう。

総務省は各キャリアのサービスや割引にとやかく口を出すべきではない。総務省の役人や有識者会議に出席している先生方が、一般ユーザーのことをどれだけ理解しているというのか。

ようやく解除料やMNP手数料などもゼロ円になり、契約年数に応じた割引もなくなり、いつでも辞めやすい環境が整備されつつある。MNPも早期にワンストップで手続きできるようになるべきだ。オンラインで契約できるようになるのであれば、オンラインで解約できなければおかしな話だ。

総務省がルールを作りすぎ、キャリアを縛れば、競争は生まれなくなる。今後、腐った総務省幹部が一掃されるだろうから、これからの総務省は、ユーザーが辞めやすく、スイッチングしやすい環境づくりに徹して、余計な口出しはしないでもらいたいと切に願うばかりだ。

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日本は「危害射撃」で尖閣を守れるか?軍事アナリストが抱く海保の不安

「海警法」を成立させ、国内法を盾に尖閣諸島周辺海域での活動をさらに活発化させようとする中国。それに対抗し、日本も「警察官職務執行法7条」を根拠に「危害射撃」(敵国または第三国などの船が臨検に応じないとき船体に向けて行う射撃)が可能になるとの見解を示しました。メルマガ『NEWSを疑え!』を主宰する軍事アナリストの小川和久さんは、1月28日掲載の記事で、「海警法成立は日本の突破口になりうる」と国内法適用の可能性に言及していて、今回の見解を「ようやく」と評価。ただし、「危害射撃」を実行する場合、海上保安庁の「文化」に不安があり、絵に描いた餅になるのではないかと危惧しています。

危害射撃で海保が抱える問題

尖閣諸島をめぐる中国の強硬姿勢について、日本政府もようやく強い姿勢を明らかにしました。

「岸防衛相は26日の閣議後の記者会見で、中国の海上保安機関・海警局などの船が沖縄県の尖閣諸島に上陸する目的で島に接近した場合、『凶悪な罪』だと認定し、自衛隊が、相手を負傷させる可能性のある『危害射撃』を行える場合があるとの見解を示した。

 

危害射撃の法的根拠として、岸氏は警察官職務執行法7条を挙げた。具体的にどのような場合に認められるかは、『海警の船舶がどのような行動をとるかによって変わってくる。個別の状況に応じて判断する』と述べるにとどめた。

 

海警船の領海侵入などには、海上保安庁が対処できない場合に限り、防衛相が海上警備行動を発令して自衛隊が対応に当たる。

 

海上警備行動で自衛隊に認められる武器の使用基準は、警職法7条などが準用される。同条項は正当防衛と緊急避難のほか、3年の懲役・禁錮以上の『凶悪な罪』の現行犯を制圧する場合などに限り、危害射撃を認めている。

 

25日の自民党の国防部会などの合同会議で、政府側は海上保安庁の海上保安官が、『凶悪な罪』を理由に海警船などへ危害射撃できる場合があるとの法解釈を示していた。(後略)」(出典:2月27日付 読売新聞

これで武器使用を認めた中国の海警法成立に対する備えができたのですが、実はまだ不安材料が残っています。海上保安庁の「文化」の問題です。

海上保安庁が新しい機関砲の導入を考えていた2004年頃、私は当時の海上保安庁長官から仰天するような返事を聞かされ、もう少しで椅子から転げ落ちるところでした。私は海上保安庁の政策アドバイザーの一人として、会議の席で次のように指摘しました。

「導入が検討されているスウェーデン・ボフォース社の40ミリ機関砲は、性能面では一定の水準にあるが、相互運用性(インターオペラビリティ)の面で重大な欠点がある。この機関砲は南米のアルゼンチン海軍しか採用しておらず、弾切れになった場合、周囲に海上自衛隊や米海軍の艦船がいても、弾薬の提供を求めることができない。少なくとも海上自衛隊と弾薬を共有できる機種にすべきではないか」

すると、運輸官僚出身の海上保安庁長官は言ったのです。「われわれは警察ですから、そんなに撃ちませんから」。当時の海上保安庁が、外国の海上警察組織と衝突する事態などまったく想定していないことがわかりました。せいぜい密輸・密漁業者相手に威嚇射撃できればよいと考えているレベルだったのです。

その後、その40ミリ機関砲は導入され、高速高機能大型巡視船などに装備されましたが、一般の巡視船にはオーバースペックと判断されたようで、ほかは30ミリ機関砲と20ミリバルカン砲(6銃身)、12.7ミリガトリング砲(3銃身)から組み合わせを選択して装備する形になっています。

このように、危害射撃が可能になったと言っても形だけ、弾切れにすら対応できない可能性は残されています。きちんと機能するかどうかを検証し、その能力を備えなければ絵に描いた餅です。政府と国会議員の皆さん、法律に基づく政府見解が示されたからと言って、それで終わりではないことを忘れないでください。(小川和久)

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経営の神様・稲盛和夫氏が語った「こんな人間がチャンスを掴む」

京セラの創始者として知られ、瀕死のJALの再建を果たした経営の神様・稲盛和夫氏。彼はまた、数多くの名言を紡ぎ続けてもいます。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、そんな稲森氏の名語録の中から4つを厳選し紹介しています。

名経営者・稲盛和夫氏──魂に響く名語録

反省と努力

ほとんどの人は心の大切さに気づかず、心を立派にしようなどということに関心をもたない。まずは、心を高めなければならない、心を美しくしなければならない、と思わなければならない。そうしても、我々は煩悩、欲にまみれた人間であるから、なかなかそうはなれない。なれないけれども、「ならなければならない」と思い、反省する。この反省があるから、また努力をしようと心がける。この反省と努力が「心を高める」にあたり、大切なのである。

チャンスをつかむ人

素晴らしいチャンスは、ごく平凡な情景の中に隠れている。しかし、それは強烈な目標意識を持った人の目にしか映らないものだ。

思いは必ず実現する

思いは必ず実現する。それは、人が「どうしてもこうありたい」と強く願えば、その思いが必ずその人の行動となって現れ、実現する方向におのずから向かうからです。ただそれには、強い思いでなければなりません。漠然と思うのではなく、「何がなんでもこうありたい」「必ずこうでなくてはならない」といった、強い思いに裏打ちされた願望でなければ、決して実現しないのです。

災難の考え方

災難に遭うことにより過去の業は消える。そこで、「ありがたい。この程度の災難ですんでよかった」と感謝し、明るい方向に考え方を変えていく。災難さえも前向きに解釈することで、運命をよい方向に変えることができる。


メルマガが本になりました!新刊のご紹介 

cc20201202-s1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書
(致知出版社 刊)
致知出版社の「人間力メルマガ」』が一冊の本になりました。
日本が誇る超一流の方々の名言集、好評発売中!

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意外と多い夫婦不仲の原因「妻の年収が俺より多い問題」の解決法

子どもが生まれても夫婦「共働き」のまま生活するのは当たり前の時代となりましたが、実はそれによって夫婦関係が悪くなってしまう場面もあるようです。それは「妻の年収が夫よりも多い」パターン。なぜこれが不仲の原因になるのでしょうか? 今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、世界中で夫婦仲をギクシャクさせてしまっているという「妻の年収問題」の解決法を紹介しています。

妻の年収

さて、本日は実に悩ましいおカネのお話。

我が家はそこそこ仲良くやっていっているのですが、世の中の夫婦はそういうわけでもないようです。いろいろな理由はあるのでしょうが悩ましいのが

  • 妻の年収がアップした

ことが不仲の原因になっている場合です。

いや、アップするだけならまだいいんですよね。日本だけではなく世界でも、

  • 妻の年収が世帯収入の40パーセント超

になると、夫婦関係がギクシャクしてくるといわれています。

ギクシャクって、具体的には、

  • 悲しい
  • 緊張する
  • 落ち着かない
  • 絶望感
  • 無力感
  • 努力がムダになっている気がする

んだそうです。えええええ、大変…。

ちなみに、結婚前から妻の年収の方が夫よりも高い場合には、ストレスを感じにくいんだそう。つまり、結婚時には自分と同じか低かったものが、結婚後に自分を上回るとストレスを感じるってことでしょう。なんか分かる気がしないでもないけど、繊細だよなあ。

この話、個人的には

  • すごく難しいな

と思います。

  • 妻の年収がアップしたのを喜んでやれないなんて、サイテー!

という憤慨は、実に分かる。そして、その憤慨は完全に正しい。どんなことでも、出来ないより出来た方がよく、その結果周囲から評価されて、年収という具体的なものに結実するというのは

  • メデタイ話

ですから。

他方で、揺るぎない事実として、男性が傷ついてしまうということがあるんです。サイテー!からの帰結として、

  • 傷つかないようメンタルを鍛えろ

ということになるでしょう。これも分かるし、正しい。その通りだと思いますね。

日本人の3割しか知らない。「確信犯」という言葉の正しい使い方は?

「国語」に限らず、中学入試において重要となってくるのが語彙の多寡。そんな語彙を増やすため親としてできることがあるなら、知っておきたいものですよね。今回の無料メルマガ『親も子供も一緒に伸びていく』では著者の高久手はるかさんが、「語彙を増やすことに繋がる生活習慣」をレクチャー。言葉へ意識を向けるきっかけは、日常のいたるところに転がっているようです。

言葉の感覚を磨いて子供の語彙も増やしていこう

今日は「言葉」にフォーカスを当ててみたいと思います。

コロナ禍で「自粛警察」とか「マスク警察」なんていうワードが生まれましたね。今は新型コロナの流行を終わらせるためには、外出するな!マスクしろ!と周囲に強力にしかも過度にアピールしたり、果ては種々の実力行使に及んだりする人たちのことです。

こういう行動をする人のことを一括りにして、あなたなら何と呼びますか?

「確信犯」だと言えるのではないでしょうか。

ここで、もう一つ質問です。この「確信犯」は、自分たちの行為を「悪いと知っていながらやっている」のか、「正しいことと考えている」のか、どちらでしょうか?

文化庁のサイトでは、「確信犯=政治的・思想的・宗教的な信念に基づいて行われる犯罪という意味」とされています。

「確信犯」の意味

つまり、自分が悪いことをしているとは微塵も思っていないんです。悪いことと分かって行う人のことではないんです。

でも、日常の中で、ちょっとズルいことをズルをしていると分かっていそうなのに、素知らぬ顔でやっている人を見かけたら、「あの人って、確信犯だよね。」なんて使っていませんか?これは誤用なんですが、今や7割の人が「悪いと分かってやっている」の意味として使っているそうです。つまり、正しい意味で使っている人は、たったの3割ってことです。

誤用と正しい意味の両方を知っているのと知らないのとでは、お家の中の言葉の環境は大きく違ってきます。

もし、「確信犯」がテレビで使われたら、「これって、どっちの意味で使っているだろう?」とご家族で話題にしてみてください。言葉には正しい使い方(意味)がありますが、その一方で言葉はナマモノなんです。

「難しい」を「むずい」や「ら抜き言葉」というのも誤用ですが、若い世代を中心に学校の先生でも使ったりしています。あと何十年かしたら、もっと一般的な表現になっているかもしれませんね。

このようなことを家庭で話題にする、ちょっと気になる言葉があったら、リビングで辞書を引いてみる。これを続けていると大人だけではなく、子どもにも言葉へ意識を向けるきっかけを作れます。

それが子どもの語彙を増やすことに繋がりますよ~。

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立地が悪く駐車場なし。それでも町のお米屋さんが生き残れた戦略

大手スーパーやチェーン店に太刀打ちできず、廃業に追い込まれる個人商店が激増しています。我々の生活に密着していた商店街も、このまま消えゆく存在となってしまうのでしょうか。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、大復活を遂げたとある小さな米穀店の事例を取り上げつつ、そこから学べる「大手に負けない戦略」をレクチャーしています。

どうやって生き残ったのか? 小さな米穀店の成功戦略

今回は、ある米穀店の事例から、繁盛戦略を探ってみます。積極的かつきめ細かな販促策で、売り上げを飛躍的に向上させています。

おぜき米穀店(仮称)は、三代目店主を含む家族3人で切り盛りしています。取扱商品は、米95%、灯油5%。お米の販売先は、一般家庭30%、飲食店40%、スーパー30%となっています。お店の立地は悪く、店舗も古く、駐車場もありません。経営状態も年々下降線。

そこへ、大手スーパーの進出が決まりました。その大手スーパーに、お米の取り扱いを営業するものの、大手ゆえにすでに決まったルートがあり、入り込めませんでした。悪いことに、これまで納入していた中規模スーパーの閉店も決まり、米販売の20%がなくなろうとしています。

それだけではありません。当然、大手スーパーへのお客さまの流出も考えられます。店主は、慌てました。これまで特別な販促策を講じることもなく、昔からの商売を続けてきただけだったのです。このままでは、近い将来、お手上げになることは眼に見えています。

そこで、重い腰を上げ、積極的に動き出したのです。まずは、各種交流会や勉強会に出かけることから始めました。さまざまな業種の経営者やコンサルタントと出逢い、経営的なモノの見方、お客さまの集め方、売り方などを勉強していきました。この姿勢が大切です。

焦ると、すぐに効果の上がる方法を探してしまうものですが、そんな手立ては、簡単には見つかりません。日頃から、情報を収集して、勉強をしている人であって初めて、“ひらめく”ものがあるのです。まずは、切羽詰まった状態まで放って置かないことが第一ですが。幸い、おぜき米穀店の店主は、最悪の状態になる前に動き出したことで、多少なりとも明るい光が見えてきたのです。

そして、次の手立てとして、これまでの経営方法を見直し、新しい米穀店の姿を探ったのです。

出てきた策は、「個人客重視への戦略転換」。

小学1年生の育児は「壁」の連続。何をどう乗り越えればいいのか?

子どもの小学校入学を控えたこの時期、親御さんはさまざまな準備で忙しくされています。ですが実は、入学してからが忙しさや困り事は本番になるというケースが多々あるようです。メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』著者の柳川由紀さんは、小学校入学によって育児環境が変化した親、特に働く母親を苦しめる「壁」にどんなものがあるかを伝え、事前準備から事後の対処法によりどうすれば乗り越えられるかを詳しく教えてくれます。

「小学一年生の壁」を乗り越えるには

Question

shitumon

来月ピカピカの1年生になります。子どもの成長は嬉しいのですが、上司からは『小学校に上がれば、時短勤務じゃなくても良いのでは?」と言われました。保育園と違い、これからが育児と仕事の両立が大変だと思うのですが、どれほど大きな壁なのでしょう?(今年1年生になる男児のママより)

柳川さんからの回答

子どもが小学校に上がるタイミングで、仕事を続けることが難しくなり、退職するママが多いことから、言われるようになった言葉です。「壁」の大きさは当事者それぞれで違いますが、「壁を乗り越えていくためのヒント」をご紹介します。

1.何が壁か?

  • 学童のお迎え時間が、保育園のお迎え時間より早い。
  • 保育園のような情報交換やサポートが無く、圧倒的に子どもの相談をする機会が少ない
  • 長期休み期間の預け先がない
  • PTAや保護者会など学校活動で平日の親の参加が求められる
  • 持ち物や宿題、勉強のサポートが追いつかない
  • 子どもの相談をする機会が圧倒的に少ない
  • 子ども同士のコミュニケーションが複雑化し、子どもが見えにくくなる
  • 時短は未就学児のみ、という企業が多い

こうした数々の壁は、一年を通しておきます。秋からは、日が短くなり、一人で帰宅させることも心配の一つです。

2.入学前にしておく準備

・学童選び
小学校低学年が学校で過ごす時間は年間1200時間。一方、放課後と長期休みの時間は1600時間です。それだけ多くの時間を有意義に過ごすためにも、学童選びをしっかりしましょう。学童は大きく2種類。自治体が運営する公立学童保育と、企業やNPOが運営する民間学童保育です。金額や内容が違いますから、子どもと相談しながら選びましょう。

・登下校の確認
保育園では親が送迎をしましたが、小学校に入ると、子どもだけで登下校することになります。集団下校期間も学校により異なります。学校までの距離はもちろん、事故に遭わないための交通ルールの確認や「いかのおすし」といった不審者への対応について、親が一緒に通学路を歩きながら確認しましょう。

・習い事選びや通い方の確認
習い事に通う子どもたちが増えるのも小学校入学のタイミングです。子どもの興味関心にもよりますが、習い事の取捨選択には、学童からの送迎サービスの有無や、費用の検討も必要です。