【書評】若者のせい?日本の人口が凄い速度で減っている理由

世界でも稀に見る速度で人口が減り始めている、現代の日本。少子化対策もうまく機能しているとはいえず、高齢化にも歯止めがかかりません。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』では編集長の柴田忠男さんが、この事態を踏まえたうえで、日本の人口減少を「止めなくてもよい」と考える一冊の本を取り上げています。

偏屈BOOK案内:可谷珪一『日本は小国になるが、それは絶望ではない

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日本は小国になるが、それは絶望ではない

可谷珪一 著/KADOKAWA

稀に見る超絶ヘタな表紙カバーデザイン。二つの書体が大小縦横でびっしり入りまじって、統一感なし。そのくせ帯には著者のポートレート入り。この猥雑な表紙カバーでは、とうてい中身を期待できない。だいいち手に取る気になれない。本文は普通の組版で、なかなか読ませる内容なんだからもったいない。

日本は経済大国であった。GDPは中国にこそ抜かれたものの、2019年時点でも世界第3位をキープしていたのは、1億2,000万人という人口の多さによるところが大きい。ところが、日本は世界でもまれに見る速度で人口が減り始めており、1億人を割る時期は2049年、2100年にはなんと4,900万人。戦慄を覚える予測だ。

少子化対策を充実させなければならないのだが、これを実現するのは難しい。人口動態というのは50年、100年スパンで動くものであり、もはやタイミングを逸している。今起こっているのは「人口減少と高齢化の同時進行」である。何らかの手段で人為的に出生率を上げたと仮定すると、増加を続ける老人に加え、子供の数も増えるから、子育て世代は想像を絶する負担がかかる。

KDDI「国に携帯料金決める権利ない」発言で武田総務相が激怒。ガチバトル勃発

武田良太総務相と携帯電話大手KDDIが一触即発の雰囲気となっている。きっかけはKDDIの高橋誠社長が日本経済新聞の取材に対して、「国に携帯料金を決める権利はない」と発言したこと。武田総務相は27日の閣議後の会見で、携帯大手の囲い込み状況をモニタリング調査することを明らかにし、携帯電話料金を巡ってバトルが勃発しそうだ。

武田総務相がKDDI社長の発言に激怒

auを展開するKDDIの高橋社長は、政府が求めている主力ブランドの値下げについて「すぐには動かない」と話し、即座の対応を否定。「国に携帯料金を決める権利はない」「国は矛盾している」と日本経済新聞のインタビューで答え、不満をぶちまけている。

好き勝手に言われた武田総務相も黙ってはいない。

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大臣就任直後から携帯電話料金の引き下げについて言及している武田総務相は、高橋社長がメインブランドでの値下げを静観する趣旨の発言をしたことについて、「非常にがっかりした」と発言。

その上で、国が料金を決める決めないの話ではないとし、「公共性の高い事業として、国民に対してどういうサービスを提供しなきゃいけないかということぐらい、常識で考えてわかると思う」と怒りを爆発させたと朝日新聞は報じている。

武田総務相は大手携帯会社のメインブランドから格安ブランドに移る際に多くの手続きや手数料がかかる、いわば囲い込みのようなものが存在しているとし、各社の対応を毎月モニタリング調査することを発表した。

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KDDIの高橋社長の発言は武田総務相の怒りの導火線に火をつけた形となり、携帯電話大手3社に対する風当たりは今後厳しくなることが予想される。

携帯電話料金の引き下げを巡り、これからどのような展開が待ち受けているのか?国と大手3社とのバトルが繰り広げられそうだ。

Twitterの反応

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by : Ned Snowman / shutterstock

オンライン忘年会は地獄?セクハラ&余興の強要で参加したい人ゼロ説

新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、東京都や大阪府などで酒類を提供する飲食店などに営業時間の短縮を要請が再び始まる。年末の忘年会シーズンに重なるため飲食店からは悲鳴が上がっているが、その一方で今年は「オンライン忘年会」を予定している企業も多いようだ。しかし、ネット上では早くも「オンラインで忘年会とか勘弁してくれ」「今から気が重い」「オンライン忘年会は地獄」など、こちらも悲鳴が上がっている。

「オンライン忘年会」はありなのか?

Zoomなどを利用したオンライン飲み会が流行したが、これはあくまでも友人や会社の同僚と気楽にお酒を楽しもうというもの。これが会社や部署全体で行う忘年会となるとまた話が変わってくる。

上司には画面上で気を使わなければならないし、親しくない同僚たちとも無理に会話をしなければならない。ましてや、幹事を任された場合には頭を悩ますことになりそうだ。

そこで、実例に基づいた“ウザイ”オンライン忘年会の中身を検証していこう。

「地獄のオンライン余興」と「Zoom芸の強要」

忘年会につきものといえば余興。気兼ねなく過ごせる友人とのオンライン飲み会と違い、上司も交えた忘年会では間が持たない。ただ飲んでいるだけでは沈黙が続くだろう。そうなると、やはり余興が大事になってくる。

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忘年会ではたいていその年に流行ったお笑い芸人のネタやヒット曲を模したダンスなどが披露されがちだ。

たとえば昨年だと、DA PUMPの「U.S.A」、Foorinの「パプリカ」、チョコレートプラネットの「TT兄弟」、EXITの「チャラ漫才」、どぶろっくの「下ネタソング」などを披露する人たちが多かった。映画「ボヘミアン・ラプソディ」のヒットでフレディー・マーキュリーになりきるツワモノまでいた。

想像していただきたい。これをオンラインで一人でやる地獄である。

小さなパソコンのカメラに向かって、「ウィ~アーザチャンピオン~」と歌い切ることがどれだけ恥ずかしいか。

これを今年流行ったネタや人で考えると、フワちゃん、ぺこぱ、鬼滅の刃、活動休止前の嵐あたり。若手女性社員がフワちゃんのものまねをしたり、男性5人でなりきり嵐とか見ていられない。

鬼滅の刃のコスプレはおそらく今年の鉄板ネタであろうが、ふと我に返った時、「オレ、自分の家で何してんだろう」と思うに違いない。思わず「時を戻そう」と言いたくなる。

酒に酔った上司から「お前なんかやれよ」とZoom芸を強要されかねず、パソコンの前で参加者が失笑している姿が目に浮かぶ。

スケベな言葉攻め「上司からのZoomセクハラ」

オンライン忘年会ではZOOMセクハラも横行しそうだ。

ZOOMなどで会議をしている時は仕事の話だけしていれば良いが、忘年会ではそういうわけにはいかない。最初は普通に飲んでいるだけかもしれないが、酒が回ってくれば上司も饒舌になってくる。

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「今日の洋服かわいいね」レベルならまだしも、「寝室見たい」「どんな格好で寝てるの?」「パジャマ姿見せて」「クローゼット開けてよ」など、酒の勢いに任せてセクハラ発言はどんどんエスカレート。

さらにハメを外して、「〇〇ちゃんの下着の色当てゲーム!」「画面に向かってリモートキス大会!」と合コンノリで悪ノリしてくる上司もいるかもしれない。

会社でなら絶対に口にしない言葉も、自宅で酒を飲んでいるという気の緩みから、上司も思わずゲスの極みのようなセクハラ発言をしかねない。注意が必要だ。

大谷翔平も学んだ。哲人・中村天風が説く「観念要素更改法」とは

2018年のメジャーリーグデビュー以来、輝かしい成績を残し続けている大谷翔平選手。そんな彼が心酔していると言われるのが、哲人・中村天風氏です。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、天風氏が説いた「観念要素更改法」がわかりやすく解説されています。

大谷選手も学んだ潜在意識の力を高める方法──天風哲学

心を積極的観念で満たし、人生を正しく明るく生きることを説いた哲人・中村天風。大リーグ・エンゼルスで活躍する大谷翔平選手も、その哲学に学んでいたといいます。今回は上智大学名誉教授の渡部昇一氏に、その哲学の要諦を語っていただきました。


天風哲学の要訣は、どのような環境にあろうとも心を常に積極的に保つことで、人生を明るく前向きにいきいきと生きていこうという教えであり、そのための実践方法だといえます。

真夏に汗をかきながら「暑くてたまらないな」と思うか「暑いな、夏は暑いほうがよい」と思うか。同じ環境でも、その人の捉え方によってはまるで違ったものになってきます。同様にどのような苦しく厳しい条件に身を置こうとも、不平不満を並べるのではなく、心を正しく明るく前向きに保つ人がいます。そうなれば、その人にとって厳しい環境も幸せを掴むチャンスになるはずです。

天風氏が事あるごとに述べる「人生は心一つの置きどころ」とはそういうことなのです。

では、どのような時も積極的に心を保てるようになるにはどうするか。天風氏はその1つとして「観念要素更改法」を説きます。私たちの潜在意識に怒りや恐れ、悲しみ、怨み、憎しみといった消極的観念要素が巣くっていると「死んでしまいたい」「希望を持てない」などの思いが渦巻き、運勢も暗転します。観念要素更改法とはこの消極的観念要素を積極的観念要素に入れ替え、人生を好転させる方法にほかなりません。

潜在意識を積極的観念で満たす方法として天風氏は次のような方法を紹介します。寝る前、鏡に映る自分に向かって「おまえは信念が強くなる」と命令する、そして目覚めた直後、「私は、きょう信念が強くなった」と耳に聞こえるように言う。

これは「命令暗示法」「断定暗示法」と呼ばれますが、このほかにも寝床には消極的な思いは一切持ち込まず、明るく朗らかに、いきいきと勇ましい積極的なことだけを連想しながら眠る、という教えも説いています。

image by: Erik Drost, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

緊急事態宣言に備えて。マンション理事会をオンライン化する方法

新型コロナウイルスがまたも猛威を振るい始め、緊急事態宣言の再発令もありうる状況となってきました。各種会合等ではオンラインの導入が進んでいますが、高齢者が多いマンションの理事会での活用にはまだまだ「壁」があるようです。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では著者の廣田信子さんが、さまざまなマンションの現状を紹介しつつ、理事会へのスムーズなオンライン導入法を考察しています。

オンライン理事会が可能な仕組が必要な訳は…

こんにちは!廣田信子です。

コロナ感染拡大が続く地域では、またリアルでの理事会が開催しにくくなっています。マンションコミュニティ研究会のアンケート調査では、コロナ禍でも

  • 理事会が中止になったことがない が56.3%
  • 1回中止 が18.8%
  • 2~3カ月開催できなかった が21.2%

でした。コロナ禍が原因で理事会に出席できない役員がいたか…は、

  • 出席できない役員はいなかった が43.2%
  • 感染が心配で参加できない役員がいた が13.6%
  • 会社に会合への参加が禁止されている役員がいた が4.7%
  • 家族から止められている役員がいた が3.8%

でした。オンライン会議システムを活用したか…は

  • 活用した が21.5%

でした。これを分析すると、「活用した」は、首都圏で圧倒的に多く、築年数が浅いほど多く、規模が大きいほど多くなっています。

オンラインを活用した経験がある管理組合では、コロナ感染拡大で、またオンライン中心の理事会にすることは難しいことではありません。が、オンラインを活用する準備ができていない、高齢化が進んだ高経年マンションでは、話し合うべき課題は多いのに、感染防止対策で、高齢の理事が集まりにくく、集まっても短時間で審議をするような状態が、まだまだ続くのではとちょっと心配です。

理事会にオライン会議システムを活用することについては、築年数が比較的浅く、現役世代の理事が多いマンションでは、抵抗がなく、むしろ歓迎する意見が多くなっています。

当面は、リアルでもオンラインでも参加できるようにし、オンライン参加ができる人が集会室に出てこないことで、集会室の密を防ぐという形で、理事会を進めることが中心になっていくと思います。

オンライン会議を経験し、オンライン参加ができるようになることで、プラスの要素も多くことに、管理組合が気づいています。現に、

  • コロナ後もオンラインを利用したいという声が多い
  • オンライン参加ができると理事の負担感が減る
  • 出張が多い人、外部組合員が理事をできるようになる
  • 理事会の日程調整がしやすくなる

等のご意見があります。それでも、オンラインに抵抗がある高齢者に理解してもらい、オンライン会議ができる状況を整えるのは難しいと考える管理組合が少なくありません。高齢者が多いことがオンライン導入へのネックになっていることは自由記載のご意見からよくわかります。具体的には…

  • ITリテラシー、パソコンスキルがない人が多い
  • そもそもインターネットというものを理解していない
  • パソコンを持っていない人がいる
  • パソコンどころかスマホも持っていない理事が少なくない
  • 自宅にインターネット環境がない人が多い
  • 会議室にインターネット環境がないがその整備にお金を支出することに理解を得られない

等々のご意見です。

首長の「現金給付」は禁止せよ。カネをエサに当選を狙う政治家たち

最近、有権者への「現金給付」を公約に持ち出して当選する政治家が相次いでいます。新型コロナの影響で先が見えないこともあり、「お金をくれるんだったら」と思ってしまうのが庶民感情ですが、9年に渡って小沢一郎氏の秘書をつとめた元・衆院議員の石川知裕さんは自身のメルマガ『石川ともひろの永田町早読み!』の中で、「首長の現金給付は禁止すべき」だと提案。その理由を示すとともに、給付金の原資は国民全体であることを再認識すべきだとしています。

 

「首長の現金給付」は禁止にしたらどうか

日本の自治体財政は、ほとんどが「1割自治」と呼ばれ、国の地方交付税交付金やひも付きと呼ばれる国からの財政支援で賄われている。

自治体に権限も財源も渡して地方自治の拡充を進めるべきというのは、地方分権一括法制定からずっと言われていることだ。 しかし、最近の現金給付をエサに当選をしようと目論む政治家が増えている現状を考えると、自治体の現金給付については禁止すべきだと思ってしまう。

一番最初に現金給付を打ち出したのは、マンション売買疑惑の目を逸らそうと区民一人当たり12万円の支給を決めた東京都千代田区長だ。 いまだにマンション疑惑は解明されていないが、12万円支給の影響は大きく、リコールなどの騒ぎは起こっていない。

区長が代われば12万円支給はなくなり、区議会議員は区長を辞めさせようとすると、有権者から指摘されることが怖いので結局、12万円の支給は可決された。

次に現金支給を打ち出したのは、愛知県・岡崎市長選挙だ。 元衆議院議員の中根康浩氏は市民に5万円支給を前面に打ち出して当選したが、議会の反対に遭い給付を断念。 市民からは「裏切り」の声も上がる。

さらに、現金支給を打ち出して現職首長を破る選挙があった。 11月15日に投開票された兵庫県丹波市長選だ。

自民、公明の推薦を受けた無所属現職の谷口進一氏(67)が、無所属新人で元丹波市議会議長の林時彦氏(66)に敗れた。争点になった市役所統合庁舎の整備は同市の積年の懸案だが、「市民の声を聞いて決める」と歯切れの悪い谷口氏に対し、林氏は「新しい庁舎は要らない」と公約で訴えた。 新型コロナウイルス対策として打ち出した全市民への5万円給付案も大きな注目を浴び、明暗を分けた。 (出典:『神戸新聞』NEXT 2020年11月19日

岡崎市長選挙で勝利した中根氏と丹波市長選挙で勝利した林氏に共通しているのが、選挙本番直前で現金給付を打ち出した点だ。 相手陣営に反論の時間を与えない作戦で、どちらも計算しつくして発表しているのだ。

このままだと現金給付をエサにして選挙に勝とうとする候補者が増えてくる。 長年にわたって積み上げられた財政調整基金を取り崩すことは、自治体運営にとって良いことではない。 

そもそも地方交付税交付金は国民全体の税金を分配しているのであって、原資は地域の人だけの税金ではなく国民全員が拠出しているものだ。

 

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エヴァを巡る衝撃のツイートに学ぶ、勝手な決めつけが危険な理由

お客様に商品やサービスをお勧めする際、邪魔になるのが先入観。しかし、接客のプロでも時としてその「罠」にはまることもあるようです。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、『新世紀エヴァンゲリオン』を巡るあるツイートに気付かされた、時間の流れを無視した勝手な決めつけの危険性を、自戒の念を込めて記しています。

感覚はいつの間にか

少し前にあるテレビ番組を見ていたときに、ちょっと衝撃的だったことがありました。

アニメの主題歌の中で人気のものは何かをランキング形式で発表するという番組だったのですが、アニメ好きな私は結構一人で盛り上がって見ていたのです。そして同時に、世間の反応はどうなのかを知りたくて、Twitterでもその番組のタグを見ながら、視聴していました。

結果は、『新世紀エヴァンゲリオン』の「残酷な天使のテーゼ」が1位だったわけですが、まぁこれは納得です。多分知っている人も多いでしょうし、アニソンといえば、まずこれが思い浮かぶという人もたくさんいる気がします。

ただ衝撃だったのは、そのことについて誰かがツイートしていた内容でした。

新世紀エヴァンゲリオンというアニメは、ロボットアニメだけではなく、アニメというものの立ち位置を大きく変えたアニメとしてかなりの評価を受けています。私も結構好きなアニメですし、その後の映画版なども追いかけて見ています。

ですが、あのアニメが始まったのは、1995年、つまり今から25年前なんですね。これは知っていたので何とも思いませんでしたが、ある人が、

当時35歳だった人がもう60歳になっている。

というようなことをツイートしていたのです。

エヴァンゲリオンは、放送当時から中高生以上に、ある程度大人になった人たちがハマったアニメだとされていましたから、その当時に30代だった人は60代に入っていることになるのです。その番組は年代別のランキングも同時に発表していたのですが、確かに50代から60代の得票率が多かったのにも、合点がいきました。

25年経っているわけですから、そりゃそうなのですが、これを文字で見た時に、私は結構なショックを受けました。なぜなら、自分の感覚では、60代の人はそんなにアニメに詳しいわけがないと勝手に思っていたことや、エヴァンゲリオンは若者がハマったアニメだという先入観があったからです。自分が見ていた当時、小学生や中学生くらいの若い時の感覚のままでいたのですね。その事実に気づいたことにショックを受けたと同時に、自分の感覚の古さに情けなくなりました。

多くの人は、何となくですが、「このぐらいの世代はこういう感覚を持っている」とイメージで思い込んでいます。60代ならもうアニメは見ないとか、30代ならもう大人なんだから、ゲームなんてしないみたいな感覚です。ですが、時代はどんどん流れていて、自分自身も歳を取っていきます。その分、周りの人も同じように歳を取っているので、その当時の感覚のまま成長していっているものなんです。

現役精神科医が「悪夢は脳を健康にする」と言い切るエビデンス

積極的に「悪夢」を見たいという方は多くないと思われますが、実は「良い夢」よりも「悪夢」の方が脳にとっては有用なんだそうです。今回の無料メルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』では著者で現役精神科医のゆうきゆうさんが、専門家の目線でそのシステムを解説しています。

【悪夢】は脳を健康にする!悪夢の隠された意味とは~

こんにちは、ゆうきゆうです。

皆さん日々、いいものから悪いものまで、いろんな夢を見られると思います。追いかけられる、殺されてしまう…など、悪夢を見てしまった日はつらい気持ちになることも多いでしょう。

ゆうメンタルクリニックにいらっしゃる患者さんも「悪夢を見るんです」とお話してくださることがよくあります。

それでもなぜ、人は悪い夢を見るのでしょうか。

「睡眠」について

それではまず、「睡眠」についてお話していきましょう。睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2種類があります。

「レム睡眠」のレムというのは、REM(Rapid Eye Movement)¥)を指しています。この睡眠のとき、目はぎょろぎょろと動き、脳は活発に活動しています。

反対に、「ノンレム睡眠」という状態もあります。こちらは脳が休んでいる状態です。

そして夢というのは、「レム睡眠」のときに見られるといわれています。

脳が休むのは、もちろん疲労するからです。しかしこの疲労は、筋肉のように「たくさん動かすこと」が理由ではありません。脳は「退屈」によって疲れてしまうというのです。

脳は「退屈」によって疲れてしまう

人は「楽しい」「幸せ」と感じているとき、決して眠くなることはありません。

好きな人と一緒にいたり、ゲームをしているときは長時間になっても、なかなか眠くなったりしませんよね。しかし、魅力を感じない相手やつまらない勉強をしていると、一瞬で眠くなるはずです。

「同じことの繰り返し」や「つまらないこと」で退屈になってしまう、これこそが脳の疲労の正体だと考えられています。

このときに活躍するのが「レム睡眠」であり「夢」です。夢の中ではまるで別世界に旅立つように、普段にない刺激を味わうことになります。

この刺激は、脳をウォッシュ=洗ってリセットするような作用を持っています。そのため、寝て起きた後、人はスッキリとした感覚を味わうことができるのでしょう。

「悪夢」は脳を洗う?

特に「悪夢」は良い夢よりも刺激的なため、より脳を洗う効果が高いと言えます。殺される夢はまさにそうですね。そんなサスペンス映画のようなことは日常で経験する可能性が低いため、刺激も強いです。

気持ちとしてはつらいかもしれませんが、「脳に刺激を与える」という目的においては、大変意味のある夢なのです。

そのため、悪夢を見てしまったときは、つらい気持ちにとらわれるだけではなくて、「これで脳がスッキリしたんだな」「この夢を見る意味があったんだな」と考えてみてくださいね。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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読売が安倍「桜」で連日スクープの怪。菅首相にも浮上した不記載の疑惑

安倍晋三前首相が主催した「桜を見る会」前日に安倍氏の後援会が開いた前夜祭の費用の一部補填を巡って、東京地検特捜部が安倍氏の公設第1秘書らから任意で事情聴取している件で、衝撃的なスクープを27日に読売新聞が掲載した。それは、同秘書が一部補填の事実を認め、その補填分は「政治資金報告書に記載しなければならないことを知っていた」(にも関わらず記載していなかった)と供述したことが関係者からの話で判明した、というものだ。

何も、この供述内容が「衝撃的」だったのではない。「桜」前夜祭をめぐって、一部補填があったことや、秘書らが記載の義務を怠っていたことは容易に想像がつくからだ。それよりも驚きなのは、このような内容が、あの「読売新聞」のスクープとして報道されたという事実である。今回の安倍氏の「桜」疑惑の一連のスクープは、読売とNHKから「関係者」の話として報じられているが、誰よりも安倍氏を擁護してきた「応援団」が背後から主を撃つようなマネを始めたのは一体なぜだろうか?

【関連】誰が「安倍前首相を逮捕せよ」の大号令をかけたのか?黒幕候補4つ

パワーバランスに変化? 安倍忖度をやめた「読売」の裏切り

今回の「桜」報道に力を入れている読売新聞といえば、モリカケ問題の裏側を暴露した元文科省事務次官の前川喜平氏について「出会いバー通い」記事を掲載して批判を浴びた「忖度」メディアの張本人だ。読売は、今までも重要なニュースを「スルー」もしくは「論点ずらし」までして、安倍政権の支持率アップに貢献してきた言っても過言ではない。

その読売が「桜」前夜祭で連日のスクープとは、安倍氏にしてみれば、悪い夢でも見ているような心持ちではないだろうか。

27日の読売スクープは、以下のようにも報じている。

公設第1秘書は10月頃から特捜部の任意の聴取に応じ、当初は「補填分の会計処理は東京に任せていた」などと説明していたが、「後援会の収支報告書に記載すべきだった」との供述を始めた。また「書かないことが慣例となっていた」とも話しているという。

この「慣例となっていた」ことが事実であれば、安倍氏は、補填分を収支報告書に書かないことを知っていた可能性がある。こんな重要なニュースが読売から出た、ということが今回の一連の報道で最も重要な点だといえるだろう。自民党とメディアとの間でパワーバランスの変化が起きていると思われても不思議ではない。

矛盾だらけのNHK。デタラメのキレイごとも本音は受信料の“強制徴収”

参院総務委員会に出席したNHKの前田晃伸会長は26日、受信料の支払い義務化について強制的な徴収は幸せではないと語り、反対の意向を示したと毎日新聞が報じている。NHKは10月の有識者検討会分科会で、テレビを設置した際の届け出を義務化する制度を要望していた。

どうしても受信料を強制徴収したいNHK

NHKが受信料の徴収について矛盾するような態度を繰り返している。

そもそもNHKがテレビ設置の届け出義務化や、未契約者らの氏名などを公的機関に照会できる制度導入を要望していた。

これは明らかに受信料徴収を強化しようというもので、半ば強制的にお金を払わせることが狙いだった。しかし、反発する声が相次ぐと、11月には「届け出ていただく必要はない」と早々に意見を修正し、見送る方針を示していた。

NHK前田会長の参院総務委員会での「強制的な徴収は幸せではない」という発言は、明らかにこれまでの対応と矛盾しており、「とりあえず今回はやめておきます」というその場しのぎにしか感じられない。

【関連】えげつないNHKの「受信料強奪」作戦。電力・ガス事業者をスパイに

NHKは構造改革の1つとして「訪問によらない営業活動の実現」を目指していることから、ほとぼりが冷めた頃、また同じようなことを言い始めることは間違いないだろう。

こうしたNHKの態度に民放のトップも苦言。TBSの佐々木卓社長は25日の定例記者会見で、「受信料の徴収ということよりも、まずは業務全体のスリム化が必要」と語り、NHKの姿勢を批判した。

多くの国民や視聴者から理解を得られていないにもかかわらず、受信料の徴収ばかり念頭に考えているNHK。衛星契約と地上契約の関係の見直しや番組制作体制の見直しなど、まず始めに手を付けるべきことは山ほどある。

【関連】誰が「安倍前首相を逮捕せよ」の大号令をかけたのか?黒幕候補4つ

一連の受信料徴収問題でさらに国民の心が離れてしまったことは否めない。国営放送としてのあるべき姿が今後も問われていきそうだ。

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

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