なぜテレビ番組を「卒業」?一般人が疑問に感じる芸能界の常識

新型コロナウイルスの影響により、例年とは趣きの異なる卒業シーズンを迎えていますが、所定の学業を終えた人には心から「おめでとう」の声をかけてあげたいもの。そんな「卒業」について、あれこれ考察するのは、メルマガ『8人ばなし』著者の山崎勝義さん。山崎さんは、テレビ番組などで「お疲れさま」の声とともに「今日で卒業です」と送られる様子に芸能界の偽善を感じ、そこに面白みも見出していいるようです。

「卒業」のこと

卒業の季節である。本来、国語における卒業とは学校等で所定の学業を学び終えることである。この時、つまり卒業式などで「おめでとう」の言葉を以て祝すのは学籍にあるそれまでを半人前あるいは修行中と見なし、それを終えた以上は一人前に一歩近づいた筈だという判断からである。

この「半人前の状態から一人前に」というところが大事で、ここから派生して例えば「ニート生活を卒業して定職に就いた」とか「独身は卒業して身を固めることにした」といった表現が可能となるのである。

逆に言えば「サラリーマンは卒業した」という表現が日本語として適格文となるか不適格文となるかは現在の状態次第ということになる。つまり「サラリーマンは卒業して起業した」なら適格であり、「サラリーマンは卒業してニートになった」なら不適格ということである。一般論としてはこれでいい。

ただこれが芸能界の話となると事情は大分変わって来る。例えば「アイドルグループ○○を卒業する」といった表現はどうか。前述の通り、その後の展望が例えば女優業に専念するとかハリウッドに挑戦するとかならそれはステップアップと言えるだろうから、まず適格としても良いであろう。

仮にその後芸能界を引退するにしても、以下に述べるような理由を以て適格とできるのではないか。まずアイドルと呼ばれる人たちのほとんどが高校生か大学生くらいの年齢に当たる点を考慮すれば、特殊な芸能科のある高校か大学で学んだのと同等かそれ以上の経験を積んだと確実に言えること。

またアイドルのほとんどが芸能人としてのキャリアをアイドルとしてスタートさせるから、アイドルであるうちは半人前あるいは修行中であると言って差し支えがないこと、などである。以上二例に関しては「卒業おめでとう」と言ってあげられる。

鍼灸師が教える「股関節の痛み」を楽にする「ブラブラ」運動法

年齢とともに体のあちこちに生じる痛み。その多くは、長年の生活習慣によるところが大きいようです。股関節の痛みもその一つ。メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者のぶ先生は、痛みを和らげるためには「意識的に動かす」必要があると、簡単な運動法を教えてくれます。

「股関節痛」は人生のツケ

【生活習慣の負担が現れる場所】

長期間頑張り続けると、「四十肩五十肩」といわれるものになりやすいです。慢性疲労の蓄積が、最終的に「肩関節」に集約して「関節への負担」をかけることで、「肩が動かない」「肩が回らない」という症状に行きつきます。股関節も同様に、「生活習慣の負担」が長期にわたり積み重なって現れる症状です。

【生活を支えるのは「足腰」】

精神的な負荷を支えるのは、胸や肩などの上半身。肉体的な負荷を支えるのは、足腰などの下半身。股関節はひざ関節同様、とても可動域の広い関節です。

ひざ関節のような屈伸運動ばかりでなく、開いたり回したりねじったりできる「運動する」ことを支えてくれる大事な関節です。日常生活が体にかなわないと、毎日の睡眠だけでは回復しきれません。疲れた体は委縮し始めて、足腰がこわばりやすくなります。

そんな「こわばりの影響」が一番出やすいのが股関節。ダイナミックに動く股関節ですが、普段の生活で「足腰」をあまり使わない生活をしていると、委縮する股関節のことに気が付かないまま、不摂生を続けてしまいます。

【意識的に股関節を動かす】

すでに「変形性股関節症」や「股関節炎(大腿骨頭炎)」などをおこしているようなら、適宜医療機関を受診することが必要です。そうなる前であれば、委縮する股関節を「意識的に動かす」ことで、「股関節の痛み」が楽になることがあります。

運動不足な股関節は、関節内の「潤滑油」が減っていて、動きが悪いことがあります。関節は「血管」をもっていないので、じわっと動かすようにして、周囲の血管から栄養素を染み出させて「潤滑油」を増やすしか、動きを滑らかにする方法がありません。

壁に手をついて片足立ちになり、浮いている方の足をブラブラ前後や外側に開いたり、股関節を中心に足先を外や内側にクルクル回すように開くことで、股関節がよく動くようになります。ポイントはダラダラ・ブラブラやること。

本気になってしっかり動かそうとすると、周囲の筋肉が萎縮したり、関節に負荷をかけすぎて炎症を起こす原因になります。くれぐれも痛みを伴うほどやらないように、要注意です。

慣れてくると、股関節の痛みのない範囲で、少し大股で歩いたり、ひざを抱えたり、足を後ろに伸ばして、股関節の可動域を広げるようにするとよいです。

また、股関節の委縮は生活習慣の乱れが原因です。運動不足であれば運動習慣を。食事の不摂生があれば献立を見直して、毎日の便通がつつがなく行われるように工夫してみる。くれぐれも寝不足などないように気を付けて暮らしましょう。

もし、股関節に症状がないようなら、日頃から股関節の可動域を試すような運動をして、生活習慣と体調のチェックをしてみてもよいですね。

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柚子を愛した米国人が起業「キミノ・ドリンクス」に学ぶべきこと

1月19日から21日かけてサンフランシスコで開催された「第45回ウィンター・ファンシー・フード・ショー」のレポートを『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』の著者で、マーケティングのプロでもあるりばてぃさんが届けてくれました。今回は、日本の柚子に惚れ込み柚子を使ったドリンクを製造・販売しているアメリカの会社を紹介。海外で日本の食材を使った商品を販売するときに、プレゼンの仕方やデザインなど、学べる点が多いようです。

【前回記事】● 米国にノンアルコール飲料ブームの兆しで日本企業にもチャンス

柚子を愛して起業

前回に続いてサンフランシスコで開催された「ウィンター・ファンシー・フード・ショー」(45th Winter Fancy Food Show)から。いろいろ取り上げたい話題は多いがひとまず今回で最後。

ご紹介するのは、フード・ショーの新商品エリアを紹介するWhat’s New,What’s Hot!に出展していた「キミノ・ドリンクス」(Kimino Drinks)。2017年にマーク・シュラゲターさん(Markus Schlageter)が起業した会社で日本の柚子や梅などを使った飲料ドリンクを生産販売している。

出展ブースは木目を基調に和っぽい感じを表現していてぱっと目を引く洗練されたデザイン。思わず吸い寄せられて立ち止まった。展示してある商品デザインもとってもシンプル。柚子を使ったドリンクには「Yuzu」とローマ字で書かれ、柚子の写真タイプの絵が描かれている。そして試飲用に置かれているコップは和柄の小さいコップだった。

興味深く商品をみていたところすっと駆けつけてきたのが創業者であり代表取締役のマーカスさん。さっそく試飲を勧められ飲んでみると、日本人の想像する柚子ドリンクとは違った。日本人の想像する柚子ドリンクは比較的甘めの印象。でもキミノのは甘すぎずすっきりした飲みごこち。柚子エキスを天然の炭酸水で割っているとのこと。どうりですっきりした味わい。他に梅を使ったものもあり、どれも甘すぎずすっきりしている。

それにしてもブースのイメージがあまりにも和風なのだけど、販売はどうみても日本人ではない。当然英語を話す。すごくいきさつが気になって柚子を使ったドリンクを作った理由を聞いてみた。

マーカスさんはもともとバーを経営していてカクテルを作っているときに柚子に出会い感動。日本の柚子農家の運営にも関わるほど好きになってしまい、日本に住みながらキミノを創業したのだそうだ。どうりですっきりした味わいなはずだ。そのまま冷やして飲んでも美味しいけどカクテルにも使えるような飲み物となっているのである。

マーカスさんはキミノ以外にもいろいろ手掛けたご経験を持っていて、例えばすでに売却してしまったそうだがドイツ料理のチェーン店の共同創業者だったこともある。長く飲食ビジネスに携わってきた中で、日本の土壌の日本の農家さんだからこそ作れる柚子や梅、みかんは世界の人たちも好きになるのではないかと考えたのだそうだ。

だからキミノの公式サイトには、実際に柚子や梅などを生産している農家さんたちの写真やメッセージを掲載して日本産を強調している。

ご参考キミノ

現在は主にアメリカを中心に販売しておりニューヨークのレストランにも卸しているとのこと。日本のものを好きで海外に広めてくれている人は様々な分野でいるけども、日本の食材を使ってドリンクのような加工品として販売している事例は少ない気がする。

今回のフード・ショーにJETRO主導で日本の企業も多数出展し美味しいものも多数あったけど、商品のプレゼンの仕方や商品デザイン、もちろん味についてもキミノから学ぶこと多いように感じた。

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集客がカギ。イオンが名古屋にオフィス併設型モールを作る理由

イオンモールが2021年秋、名古屋にオフィス併設型のモールを開業するそうです。東京都心で見られるオフィス併設型の複合施設をほかの商業圏でも展開しようというイオンの狙いをメルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』発行人の理央周さんが解説します。理央さんは、この試みが成功して広がれば、地方の活性化にも繋がると期待を寄せています。

なぜイオンはオフィス併設モールを作るのか?

イオンモールは、「オフィスを併設した複合施設の開発」を強化すると発表しました。名古屋駅近くのノリタケの森のあたりに、2021年秋に開業するとのこと。1から3階に商業フロアがあり、その上にオフィスを造る計画とのことです。

日経新聞(2月12日)によると、その商業フロアにはオフィスワーカーの方々が、勤務後に立ち寄れる、食品スーパーや飲食店を誘致するという計画だそうです。店舗は全部で計160店が入居予定で、近隣住民のほか、オフィスで働く人の利用を想定し、勤務以外の時間を有効活用してもらうことを狙っています。

確かに、自社のオフィスの下にイオンモールがあれば、働いている人たちはランチにも気軽に行けますし、休み時間中にちょっとした買い物もできます。さらに、帰りには夕ご飯の食材を買ったり、服や雑貨などを楽しんで買い物できますよね。イオンとしては、「オフィス需要はまだまだこれからも堅調」とのこと。

2019年9月末に閉店したイオン京橋店(大阪市)の跡地にも、このようなオフィス&ショッピングモールを建設予定で、こちらの方にはシェアオフィスも入れていく予定とのこと。さらにこの動きをひろげ、地方にある既存のイオンモールに、シェアオフィスを追加することも検討しています。

一昨年、ニューヨークに行った時に、ブルックリンに港に近いエリアがあり、そこが街全体を再開発していました。そこには5、6棟のビルがあり、各ビルの1階が店舗で、2階から上がオフィスになっていました。それを見た時に、「働く人たちも便利だし、店舗の売り上げも安定する」と感じたものです。

小売業のマーケティングにおいては、集客をすることがまずは鍵になります。その際に、単独で店舗を持つよりも、イオンのような開発者(デヴェロッパー)が、店舗の集合体(モール)などを作り、そこに集客をするという形のモールと、テナントの店舗の合体での仕組みがこれまでは盛んでした。

しかし、このような業態も多くなってきて、ここ数年はイオンなど大型ショッピングモールも苦戦しています。そんな中で、オフィスを併設することで、オフィスの人たちからの売り上げをベースにしよう、という考え方です。

考えてみれば、商業施設の上の階にオフィス階がある、というビルは東京には多く、森ビルが手がけている六本木ヒルズや虎ノ門ヒルズ、三井不動産がやっている、東京ミッドタウンや日比谷ミッドタウンにCOREDO日本橋、三菱地所の丸ビルなどありますよね。

私も好きでよく行くのですが、平日でもかなりのお客様がいます。ヒルズやミッドタウンには、商業施設とオフィス以外に、郵便局やコンビニ、ホテルやマンションもあり、まるで1つの街になっていて、ここで生活ができてしまうほどです。

このようなモデルをタウンマネジメントといいますが、このモデルの一部を東京以外にも展開していこう、ということです。これが広がると、地方の活性化にも繋がっていきます。その意味では、社会の生態系を変える、今で言うところのエコシステム的な発想ですよね。

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価値観の違う「ママ友」とストレスなく付き合うための3つのコツ

子育て中の親御さんにとって避けては通れない、親同士の付き合い。いわゆる「ママ友」の場合は、交流が密になればなるほど、価値観の違いに悩まされることも多いようです。メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』の柳川由紀さんが、自慢や陰口が多いママ友との付き合いが苦痛だとの相談に答え、上手に付き合うコツを教えてくれます。

ママ友との付き合いが苦痛

Question

shitumon

さりげなく子供自慢をしたり、人の陰口をたたいたり、持ち物チェックをしたりするママ友がいます。1年ほど前から付き合いだしたのですが、子供同士の仲はとても良いため、全く付き合わないわけにもいきません。距離を置いても縮めて来るので困ります。(小6女児、小4男児のお母様から)

柳川さんからの回答

ママ友同士は、相手との距離が近すぎるため、トラブルが起きる確率が高いと言われます。上手な付き合い方のコツをお伝えします。

1.スルー力をつける

ママ友は、子供同士の繋がりからできた付き合いなので、価値観が違うママ友がいて当然で仲良し集団ではありません。嫌なことを我慢するより、スルーした方が精神的に楽になります。持ち物チェックをされても、陰口をたたいてもスルーしましょう。

特に陰口は、言わなくてもその場にいるだけで言ったことになります。聞き役に回り、何も言わないでおくことが賢明です。そしてなるべく早くその場を離れましょう。

2.見ざる言わざる聞かざる

家庭について質問したり、言ったりしないことです。ママ友の家庭について質問したことで「詮索された」と思われたり、自分の家庭について話すと「自慢」と受け取られたりします。

相手がそうした話を持ち出してきたら、「みんなそんなものじゃない?我が家も似たようなものよ」とさらっと答え、話題を変えましょう。

3.前向きな言葉かけを

自慢話が始まったら「すごいですね」と相槌を打って、好きなだけさせてあげましょう。持ち物チェックが始まったらすかさず、相手の持ち物を褒めましょう。

家庭教育アドバイス…「ママ友はあくまでママ友」

ママ友は、そもそも子供を介して繋がっている存在。「自分の気持ちをすべて打ち明けて良い存在」とは限りません。最初から信用しすぎて付き合う距離感を間違える方も多数います。

ママ友づきあいしないと「ぼっち」になってしまう、「子どもの友達関係に影響」してしまう、などの不安がありますが、ママ同士の付き合いに疲れて消耗し、ストレスを溜めては、子どものためとはいえ、本末転倒です。幾ら子どもが仲良しでも、自分が苦手だと思う相手は、無理に付き合う必要はありません。自分の気持ちを優先しましょう。

ママ友は、学校の情報を共有したり、子育ての悩みを共感したりと上手に付き合えばメリットはたくさんあります。けれども、常に一緒にいる必要はありません。どんなときも自分らしさを忘れず、自分や家族のために時間を使うように心がけましょう。そういう人はきっと「ママ友」以上の関係になれる友達ができるものです。

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橋下徹氏、発熱で仕事キャンセルし自宅療養にネット心配の声

元大阪府知事の橋下徹氏が24日、37度3分の発熱のため自宅で静養していることを自身のツイッターで明かした。橋下氏はテレビ出演などをキャンセルして「しばらく自宅にて様子を見たいと思います」と報告している。


橋下徹氏が発熱で自宅療養

橋下氏はツイッターの中で、「新型コロナウイルス肺炎が日本において騒がれるようになってから、仕事の関係上、起床・就寝前はもちろん、一日のうちでも各仕事前には必ず体温計で体温チェックをしていました。本日の朝チェックしますと37度3分ありました」と更新。

さらに、「昨日までは体温に問題もなく通常通り仕事をしていました。過去、この時期に熱が上がったことは記憶にありません。喉には痰が絡む違和感を覚えます。せきは出ていません。倦怠感は、この程度の熱なので、あると言えばある、ないと言えばない、という感じです。息苦しさについても同様です」と詳細な症状を伝えた。

続けて、「正直、これまでこの程度の熱、体調の場合には、薬を飲んで仕事をしていました。しかし、今は厳禁です」と状況を鑑み、「特に本日の仕事も、大阪から東京に公共交通機関を用いて移動しなければなりませんし、テレビ番組は室内のスタジオ等で出演者と近接距離で話します。ゆえに仕事関係者の皆様には大変なご迷惑をおかけしますが、しばらく自宅にて様子を見たいと思います」とした。

また、自宅内でも「僕は一室に閉じこもり、家族との接触には特に気を付けるようにします。家族にも体温計測等は徹底させます」とし、「その後の状況等については、ツイッターで適宜報告します」と綴っている。

死刑が区切りではない。重度障がい者と共にある社会に必要なこと

2016年7月に神奈川県相模原市の「津久井やまゆり園」で起こった事件の一審判決は、求刑通り死刑となりました。重度障がい者の生涯学習に携わり、この事件に大きな関心を寄せてきたメルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』著者の引地達也さんは、「死刑」を区切りにしてよいはずはないと声を上げます。引地さんは、50年前に先人が語った「保護」を「隔離」にしてはならないという考えの浸透と、そのための「学び」の重要性を訴えています。

福祉の中の「教育」から見出す「ほんとうの意味」

神奈川県相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者ら45人を殺傷した事件で、横浜地裁は被告の男性に死刑判決を言い渡した。重度障がい者への一方的な偏見による身勝手な犯行に「死刑」で区切りを打ってよいはずはなく、私たちの社会が被告の偏見を生み出してしまったという自覚を持ちつつ、重度障がい者とともにある社会を具体的に描かなければいけないと考えている。

私の活動に関連付けるならば、障がい者という福祉の中にいる方々へ「教育」という概念を展開することで、共に学びあい、共に生きることを分かち合う、という考えを広く共有するところから始めたい。この教育とは、鋳型にはめ込む方式の「教え込む」のではなく、各々の特性に合わせた学びはすべて「教育」に値するという考え方であり、それは重度の知的障がい者にも対応する普遍的な思想であり、信念であることを社会の中で確認したいと思う。

重度障がい者への「教育」が、生きることへの尊重につながるという考え方は、半世紀以上前、重度の知的障がい者施設「やまばと学園」設立に向けて活動していた故長沢巌先生の文書でも必要性が強調されていたから、今始まったことではない。

1969年9月のやまばと学園の開設準備を伝える機関紙「やまばと」には、当時、重度障がい者を「隔離」する風潮が残る日本社会にあって、施設を重度知的障がい者の身の安全を守るための「保護」を「隔離」にならないように注意しなければならないと説いた上で、「施設を社会に対して開放されたものにしなければなりません。地域の人々がボンランテヤ(奉仕者)としていつも出入りするなどのことが望ましいと思います」(原文ママ)との考えを示す。

重度の障がいが「社会に出て働けるようになることは思いもよらない」と書きつつも、「彼らのうちにひそんでいるたとえわずかな能力でも、これをじゅうぶんに伸ばすことが、結局彼らをほんとうに人間として尊重したことになります」とし、教育の概念を強調する件となる。

「ひとりで食事ができるようになるとか、おしめがなくてもすむようになるとかいう、生活のごく基本的な事柄が達成されるだけのことであってもこの子たちにとってはじつにすばらしい進歩であるわけです。(中略)たとえきわめて遅々としていても、成長し続けるのだということを忘れてはなりません」とし、「『保護』とともに『教育』をわたしたちの仕事の眼目にするということです。やまばと学園の『学園』という名前はこの施設が教育の場であることを表しています」と断言する。

安倍首相が菅氏中心の官邸主導から自らの直轄体制に舵を切った訳

休校要請やイベント自粛要請が安倍首相の独断であり、それまでの菅官房長官を中心とする「官邸主導」の危機管理対応に変化が生じた背景を15日付けの読売新聞が伝えています。この記事で語られている安倍首相の「腹心」について補足するのは、メルマガ『NEWSを疑え!』を主宰する軍事アナリストの小川和久さんです。小川さんは、平時型の秀才官僚任せで通用しなかったクルーズ船対応を契機に、出番が回ってきた有事型の官僚が果たす仕事に期待を寄せています。

有事型の人材が前面に出た安倍官邸

3月15日付の読売新聞は、「『知恵袋』は腹心2人、首相がトップダウンの決断繰り返す…菅長官との間にすきま風」とする長文の特集記事を掲載しました。

「新型コロナウイルスへの政府の対応をめぐり、首相官邸内の力学に変化が生じている。危機管理対応を一手に引き受けてきた菅官房長官の存在感が薄れ、安倍首相は2人の腹心に支えられてトップダウンの決断を繰り返している」

「首相が今、政治決断を下す際に知恵袋として頼りとするのが、今井尚哉首相補佐官と北村滋国家安全保障局長だ」

ご存じの通り、今井氏(経済産業省)と北村氏は(警察庁)はともに第1次安倍政権で首相秘書官を務めました。第2次安倍政権では、政務秘書官(今井氏)、内閣情報官(北村氏)という立場から首相を支えてきましたが、2019年9月の人事で今井氏は首相補佐官を兼務し、北村氏は国家安全保障会議(NSC)の事務方トップである国家安全保障局長に就任、政権の要として表舞台で活動できる立場になりました。

読売新聞の記事は、今井、北村両氏が関わった事例として、一斉休校、中国・韓国からの入国制限の強化を紹介したあと、2人が前面に登場してきた理由を具体的に示します。

「北朝鮮のミサイル発射や大規模災害などの危機管理対応はこれまで、菅氏と警察庁出身の杉田和博官房副長官が巧みに省庁を束ねながら、『官邸主導』で進めてきた。だが、クルーズ船対応でもたつき、2月25日に発表した政府の基本方針がイベント自粛や休校について踏み込み不足で批判を浴びると、首相はトップダウンでの対応にかじを切った」

そして、記事は次のように締めくくります。

「今井、北村両氏が下支えする『首相主導』の政治決断には根回し不足も目立ち、省庁とのあつれきが生じている。それでも、首相は周囲にこう言い切る。『緊急時は、走りながら決めていくしかない。調整や制度設計は後回しでも仕方ない。今の日本の政策は正しい』」

私は戦史には疎いほうですが、戦争に勝った事例を見ると、開戦の段階で平時型の将軍を有事型の将軍に置きかえ、難局を乗り切ってきた印象があります。

政治家である菅官房長官は、典型的な平時型の秀才官僚である杉田官房副長官と和泉首相補佐官を頼りにしてきました。それが通用しなかったのが、クルーズ客船への対応だったわけで、今井、北村両氏という有事型の官僚の出番となったのです。

まるで、ドイツ軍の電撃作戦によって敗戦が色濃くなったフランスで、主流から外れていたド・ゴールが頭角を現し、連合国の一員として勝利を手にした事例と重なるかのようです。今井、北村氏による「コロナ撃滅作戦」の成功を祈らずにはいられません。(小川和久)

image by: 首相官邸HP

決行のK-1観客に「発熱」報道。自粛を拒否した主催者に賛否の声

新型コロナウイルスによる感染拡大を防止するため、西村経済再生担当大臣と埼玉県が自粛を要請していた、キックボクシング団体「K-1」の大規模イベントが22日に開催された。主催者側が対策を講じているとして自粛を拒否し、さいたまスーパーアリーナで予定どおり開催され6500人が参加したとTBSニュースNHKなどが報じている。

主催者側は「自粛」拒否

このイベントは「会場で歓声が上がり、飛まつ感染のおそれが大きい」といった理由から埼玉県が何度も自粛を要請していたイベント。しかし、主催者側は自粛に応じず、「来場者へのマスク配布」「チケットの半券に住所や電話番号を記入し、感染者が出た際には追跡できるような環境づくり」などを約束して開催されたという。

大野知事「何度も要請したのに残念」

埼玉県の大野元裕知事は、主催者と事前に交わされた約束が守られているか確認するため、22日の当日会場を訪れた。そして「何度も要請したにもかかわらず、協力いただけずに開催したことは残念です。基本的に止める権利はないので、ご協力いただきたかった」と明かし、「当然、心配だから来ました」と話した。

イベント参加者に発熱症状

その後、イベント参加者のなかに「発熱症状が出た」としてPCR検査を受けていた方がいると、夕刊フジが24日に報じた。最寄りの保健所が不安に思い、厚生労働省に連絡を入れたという。24日14時30分時点では、この観客が新型コロナウイルスの検査で陽性か陰性かはわかっていないが、万が一、陽性だった場合はほかの観客に感染する恐れもある。

「24」日本版ジャック・バウアー唐沢寿明に決定で期待と不安の声

アメリカの大ヒットドラマ「24」の日本リメーク版で、唐沢寿明(56)が日本版ジャック・バウアーを演じることがわかったと、産経新聞日刊スポーツ東京中日スポーツなどが報じた。放送はテレビ朝日で10月からスタートし、オリジナル版と同様に24時間を24話で描く。このキャスティングに、日本のネット上では賛否両論が巻き起こっている。

「キャリア史上一番賛否両論ある」

唐沢は、主人公ジャック・バウアーにあたる、テロと戦う捜査官「獅童現馬(しどう・げんば)」を演じるという。日本版のストーリーは、オリジナル版のシーズン1が採用され、日本初の「女性総理」が誕生するまでの24時間が描かれるとしている。

何十回も見ていたほどの「24」ファンだという唐沢は「自分の携帯もCTUの内線電話の着信音にして、友達からの電話にはアルメイダと名乗って出ていたんですよ」と明かし、今回の主人公決定に「まさか自分が」と驚く。また、大人気作のリメイクという点については「今回は僕のキャリア史上、一番賛否両論あるんじゃない?」「でも、批判や意見は何をやっても付いて回るものですから、気にしていても仕方ない」とし、「自分自身も本当に大好きな作品だから、思い入れも人一倍あります」と語ったという。

ドラマ「24」とは

オリジナルの「24」は、2001年にアメリカでシーズン1がスタートし、2010年のシーズン8まで制作されたアクションテレビドラマ。キーファー・サザーランド演じる架空のテロ対策ユニットの捜査官、ジャック・バウアーの戦いを描いており、日本ではレンタルビデオで大ヒット。シリーズ累計レンタル回数「3億回」という記録もある。日本のネット上では、今回の唐沢寿明の抜擢について、さまざまな意見が投稿されている。

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source:産経新聞日刊スポーツ東京中日スポーツ

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