嵐の相葉雅紀も侮辱。パワハラ疑惑の斎藤知事周辺で「職員自殺」が相次ぐワケ…逃げ切れない7つの重大疑惑

兵庫県の斎藤知事による「パワハラ」などを内部告発する文書を配布し、県から懲戒処分を受けた元幹部職員が亡くなった。この職員は今月19日の百条委員会に証人として出頭する予定だった。斎藤知事周辺での職員自殺はこれで2人目という異常事態だ。

内部告発を「嘘八百」呼ばわり、兵庫県・斎藤元彦知事の重大疑惑

兵庫県・斎藤元彦知事(46)の「違法行為」や「パワハラ」を内部告発する文書が、報道機関などに配布されたのは今年3月。亡くなった元西播磨県民局長(60)が作成したもので、斎藤知事に関する疑惑が7項目にわたって記載されていた。

(1)五百籏頭眞先生ご逝去に至る経緯

(2)知事選挙に際しての違法行為

(3)選挙投票依頼行脚

(4)贈答品の山

(5)政治資金パーティ関係

(6)優勝パレードの陰で

(7)パワーハラスメント

(1)は、神戸大名誉教授で、ひょうご震災記念21世紀研究機構の理事長を務めていた五百籏頭 眞(いおきべ まこと)氏が、今年3月に急性大動脈解離で急逝する前日、斎藤知事から「理不尽な仕打ち」を受けたとするもの。大動脈疾患はストレスも大きな要因とされ、「先生の命を縮めた」としている。

(2)は、2021年7月の知事選挙に斎藤知事が立候補した際、複数の県職員に選挙期間外の事前運動を手伝わせ、その見返りに当該職員を人事面で優遇し昇任させたとする疑惑。これらは公職選挙法や地方公務員法に抵触する違法行為としている。

(3)は、斎藤知事が2023年下半期から、次回知事選挙での自分への投票依頼を開始しているとする疑惑。商工会などに出向き投票依頼を行った日付も記載されており、これらもまた公職選挙法や地方公務員法に違反する行為としている。

(4)は、斎藤知事の「おねだり体質」を批判する内容。知事は企業から私的な贈答品を多数受け取っており、視察先やカウンターパートを選定する際の企業リストには「何が貰えるか」や「役得」を記載するための備考欄があると暴露している。

(5)は、斎藤知事の2023年7月の政治資金パーティに際し、県下の商工会議所や商工会にパー券の大量購入を強要したとする疑惑。県からの補助金カットをほのめかして圧力をかけたとしている。

(6)は、2023年のプロ野球阪神・オリックス優勝パレードについて、県費をかけずクラウドファンディングや企業からの寄付で費用を賄う方針だったところ、必要額が集まらなかったため、信用金庫への県補助金を増額し、それを募金としてキックバックさせることで費用を補ったとする疑惑。公金横領や公費の違法支出にあたるとしている。

(7)は、斎藤知事のパワハラを強く批判する内容。「出張先の施設のエントランスが自動車進入禁止のため、20メートルほど手前で公用車を降りて歩かされただけで、出迎えた職員・関係者を怒鳴り散らし」たなど具体例を列挙したうえで、知事のパワハラは職員の限界を超え、あちこちから悲鳴が聞こえているとしている。

斎藤知事の「嘘八百」こそ大嘘だったのか?職員自殺者は2人目

斎藤知事はこれらの問題が表面化した当初の3月、「業務時間中に嘘八百の文書を作って流す行為は公務員失格」などと疑惑を完全否定。文書について内部調査を行った県は、告発は事実無根として職員を停職3ヶ月の懲戒処分とした。

ところが5月になり、その県の内部調査に、文書内で問題を指摘された団体の顧問弁護士、つまり斎藤知事と懇意な利害関係者が協力していたことが判明。

さらに、兵庫県議の丸尾牧氏が実施した県職員への独自アンケートでも、斎藤知事によるパワハラや企業からの贈答品はあったとの回答が複数寄せらる異常事態となった。

かくして、今回の内部告発は「嘘八百」どころか高い信憑性を持つと考えられるようになり、兵庫県議会は6月、実に51年ぶりとなる百条委員会の設置を議決。今月19日の同委員会では7つの疑惑が徹底追及され、告発文書を作成した職員も証人として出頭することになっていた。ところがその直前に証人が死に追いやられてしまった。

「知事選で無駄なコストの削減を訴えて当選した斎藤知事は、2021年8月の知事就任後、公用車をトヨタの高級車センチュリーからアルファードに切り替え、大きな経費削減ができたと自身の成果をアピールしていました。ところが今回の告発文書では、公用車を降りて20メートル歩かされただけで職員らを怒鳴り散らしたとされています。怪しい贈答品や金の流れも指摘されており、もしこれらが事実なら、すべてはマスコミ向けの『ポーズ』にすぎなかったということになるでしょう。さらに恐ろしいのは、斎藤知事周辺での職員自殺は今回がはじめてではないということ。告発文書によれば、阪神・オリックス優勝パレードで不正の片棒を担がされた担当課長はうつ病になり休職に追い込まれたとされているのですが、その課長もその後自死しているんです」(ネットメディア編集デスク)

嵐・相葉雅紀にもパワハラ仕草、斎藤知事の驕り高ぶり

告発文書によると、斎藤知事は県職員のみならず、外部の企業や団体に対しても当たりが強かったとされる。権力の座に就き、ヒト・カネ・モノすべてを自分の意のままに動かせると勘違いしてしまったのだろうか。知事就任から約1年が経った2022年10月には、なんとあの嵐・相葉雅紀を侮辱する「暴言」を吐いている。

石丸伸二氏が奪った“無党派層取り込み”の役割。証明された維新と国民民主という「第三極系の政党」の終焉

7月7日に行われた東京都知事選で「党の顔」蓮舫氏が惨敗した立憲民主党と、同日の都議補選で2勝6敗という「大惨敗」に終わった自民党。主要メディアは両党が負った痛手を盛んに報じていますが、彼ら以外が受けた大ダメージを指摘する声も上がっています。今回、毎日新聞で政治部副部長などを務めた経験を持つジャーナリストの尾中 香尚里さんは、維新の会や国民民主党といった第三極系とも言うべき政党が「役割を終えた」として、そう判断せざるを得ない理由を解説。さらに彼らの役割を奪う形となった石丸伸二氏の国政進出の可能性について考察しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:都知事選と都議補選、第三極の壊滅

プロフィール:尾中 香尚里おなか・かおり
ジャーナリスト。1965年、福岡県生まれ。1988年毎日新聞に入社し、政治部で主に野党や国会を中心に取材。政治部副部長、川崎支局長、オピニオングループ編集委員などを経て、2019年9月に退社。新著「安倍晋三と菅直人 非常事態のリーダーシップ」(集英社新書)、共著に「枝野幸男の真価」(毎日新聞出版)。

都知事選と都議補選、第三極の壊滅

7日投開票の東京都知事選と東京都議補選は、政権与党の自民党と野党第1党の立憲民主党の双方に、大きな打撃を与える結果となった。

自民党は、支援していた現職の小池百合子知事が順当に3選を果たしたものの、裏金事件の影響で「ステルス支援」に徹したため、勝利と党勢復活が直結していない。都議補選では、都連会長を務める萩生田光一前政調会長の地元・八王子で敗れたのをはじめ2勝6敗に終わり、選挙前から3議席減らしてしまった。

立憲民主党は都知事選で「党の顔」でもあった蓮舫氏が参院議員を辞職して挑戦したが、出馬表明から選挙までの短さもあり、小池氏のみならず前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏も下回る3位に。都議補選では唯一の自民党との直接対決となった足立区で勝利するなど一定の成果を収めたが、トータルでは敗北の印象が強く、躍進ムードにブレーキがかかった。

このように、実際に選挙を戦った2大政党の敗北感は、目に見えるだけによく伝わってくるが、この選挙で本当に「敗北」したのは、実はこの両党ではないと思う。野党第2党の日本維新の会をはじめ、2大政党のどちらにも与しない形で独自の存在感を発揮してきた政党が存在感を失った、というより、その役割を終えた選挙になったのではないか。

東京都知事選は、維新以下第三極系の政党にとって「チャンスを作れる」選挙でもある。選挙区の人口がめちゃくちゃに広く、無党派層の割合も多い。衆院に小選挙区制が採用され、国政で2大政党の動向に関心が向きがちになるなか、都知事選のような注目度の高い選挙で存在感を発揮すれば、党としての「勝ち」は見込めなくても、その後の国政のありように微妙に影響を与えることも可能だからだ。特に今回の都知事選は、この後比較的早い段階で衆院解散・総選挙が噂されているだけに、なおさらだ。

にもかかわらず、こうした政党の存在感は、都知事選でも都議補選でも皆無に近かった。

「らしくない無理した笑顔」が敗因か。森本毅郎が見抜いた都知事選で蓮舫氏が若者から支持されなかった理由

演説会場の圧倒的な盛り上がりもあり、巷では都知事選「小池百合子氏3選」を阻む可能性すら囁かれた蓮舫氏。しかし結果は石丸伸二氏にすら及ばぬ3位落選という結果に沈んだのが現実でした。なぜ蓮舫氏はここまでの惨敗を喫してしまったのでしょうか。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、その敗因を分析。さらにカンニング竹山氏がラジオ番組で指摘した、小池氏に対する3つの刑事告発の内容を紹介しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:灼熱の東京都知事選!

灼熱の「七夕決戦」東京都知事選!蓮舫氏が3位になった理由

7月7日(日)が投開票のため「七夕決戦」などと言われた東京都知事選挙は、現職の小池百合子氏(71)が午後8時の投票締切とともに、いわゆる「ゼロ打ち」で3選を決めました。開票率100%での上位3候補の得票数と得票率は以下の通りです。

小池百合子(71) 291万8,015票(42.8%)
石丸伸二(41)  165万8,363票(24.3%)
蓮舫(56)    128万3,262票(18.8%)

あたしは蓮舫氏を推していたのですが、正直、この結果は意外でした。今回、蓮舫氏はどこの演説でももの凄い集客力で、声援も凄かったからです。一方、討論会から逃げ続け、演説も事前に告知しないゲリラ演説に徹した小池百合子氏は、多くの都民から「辞めろコール」を受け、演説を途中で中断したりしていました。そんな選挙戦を見て来たので、この結果は本当に意外でした。

また、自民党の調査による3氏の支持率も、小池百合子氏が43.6%、蓮舫氏が32.1%、石丸伸二氏が8.3%だったので、あたしは蓮舫氏の3位になるなどとは夢にも思っていませんでした。あたしは「最低でも2位」と思っていたので、その上で何とか小池氏に勝てるようにと、無党派層への呼びかけなどを行なって来たのです。しかし、フタを開けてみると、石丸氏が善戦したぶん蓮舫氏の得票が伸びず、3位に甘んじる結果となってしまったのです。

同じ敗戦でも、200万票の大台に乗せた2位での敗戦と、政党の支援のない石丸氏にも水をあけられた3位での敗戦は、意味が大きく違います。今回の蓮舫氏の敗戦は、4月の衆院補選の東京15区で乙武洋匡氏が、小池百合子都知事の全面支援や国民民主党の支援を受けながら5位に惨敗した時と似たような印象がありました。

東京15区の補選での乙武氏と、今回の都知事選での蓮舫氏の共通点は、どちらも「無所属」を謳いながら、背後の政党色が強く出ていた点です。乙武氏は自身がファーストの会の共同代表をつとめながら「無所属」を謳ったことで、政党政治を嫌う無党派層から見放されてしまいました。

今回の蓮舫氏も、立憲民主党を離党して「無所属」を謳いつつも、立憲民主党や日本共産党やの支援が明確だったため、政党政治を嫌う無党派層の支持が集まらなかったのだと思います。何しろ、有権者は蓮舫氏の話が聞きたくて街頭演説に駆け付けているのに、福山哲郎氏だの長妻昭氏だのと立憲民主党の幹部が次々と登場して演説し、30分くらいしないと蓮舫氏は出て来ないのです。暑い中、待ってる人たちはたまらないし、これで「無所属」と言われても「はぁ?」って感じです。

特にあたしが大失敗だと思ったのは、無党派層だけでなく立民の支持者にも愛想をつかされている野田佳彦氏に応援演説をさせたことです。せっかく手に入れた政権を、自分の手に負えないからと自民党にノシをつけて献上し、悪夢のような第2次安倍政権の基礎を築いたA級戦犯、そんな人物に応援演説させるなんて、あれほどのマイナスキャンペーンは他にないでしょう。また、選挙戦の初盤では自民党の裏金問題への批判を前面に出し、「与党対野党」の構図に持ち込もうとしたこと、これも無党派層を遠ざけた一因だと思います。

この記事の著者・きっこさんのメルマガ

ドン・キホーテ創業者が教える「不運から這い上がる」経営・マネジメントの考え方

いまや知らない人はいないほどに成長したドン・キホーテ。その創業者の著書を今回、無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』著者である土井英司さんが紹介しています。運についての考え方や、どんぞこからの経営、マネジメントへの考え方は一見の価値ありです。

【印税辞退で驚安価格(笑)】⇒『運 ドン・キホーテ創業者「最強の遺言」』

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運 ドン・キホーテ創業者「最強の遺言」

安田隆夫・著 文藝春秋

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、「89年末以降に株価が大きく上昇した主な銘柄」ランキングで5位にランクインした、ドン・キホーテ(パン・パシフィック・インターナショナルHD)の創業者、安田隆夫さんによる「最強の遺言」。

オビに「印税辞退で驚安価格!」と書かれているのが笑えますね。(今どき720円+税です)

内容は、創業者にありがちな成功譚と精神論が中心ですが、ここぞという場面での勝負勘や不運に見舞われた時の心構え、経営・マネジメントにおける考え方は、大いに参考になります。

不振に終わったコンビニ新業態「情熱空間」を損切りし、社内の反対を押して「長崎屋」を買収、生鮮部門のノウハウを獲得したことで「MEGAドン・キホーテ」に繋がったという話は、なるほどと思いました。(地方に住んでいると、この業態がいかに有望かがわかります)

著者の行動のベースとなっている「打率と打点の交差主義比率」、「果敢な挑戦」と「迅速な撤退」は、常にセットであるべきだという主張、付き合ってはいけない人間のタイプなどは、全ビジネスパーソンの参考になると思います。

そして、マネジメントに携わる人が参考にしたいのが、後半で語られる「集団運」の高め方。

人の上に立つ人の多くは、最初、何らかのハングリー精神から物事を起こすと思いますが、そのままでは「個運」は高まっても「集団運」は高まらないということが書かれています。

では、集団運を高めるにはどうしたらいいか。

本書には、その秘訣と、同社がそれをどう現場のマネジメントに落とし込んだかが書かれています。

絵にかいた餅の大政奉還。討幕派とともに岩倉具視が出した「秘策」とは

前回の記事で旧500円札の顔である岩倉具視について語った『歴史時代作家 早見俊の無料メルマガ」』の著者である作家の早見俊さん。今回も引き続き、岩倉の知られざる過去について紹介しています。

旧500円札の顔。続・岩倉具視の知られざる過去

志士との交流を続けながら、岩倉は討幕へと考えを固めてゆきます。幕府に対し、孝明天皇は攘夷を断行しないことには不満を抱いていたものの、政は任せるというお考えで、幕府による長州征伐にも賛同しておられました。

慶応二年(1866)十二月、孝明天皇が崩御され、討幕派が活気づくかと思いきや、即位された明治天皇は十六歳と年若く、二条斉敬が摂政に就任しました。斉敬は親幕府で、摂政は天皇に代わって政務を代行する役目、関白よりも強い権限を持っていました。二条斉敬の摂政就任は、孝明天皇在位の時よりも朝廷が幕府寄りとなったのです。

それでも、新帝即位に伴い、翌慶応三年の正月に禁門の変に関わった公家が赦免されました。その時、岩倉は許されず十一月になってやっと許されました。十月には大政奉還があり、時代は岩倉を必要としているかのようでした。岩倉は水を得た魚となります。五年間培った知識と人脈により、討幕派の志士たちから強い信頼を得てもいます。

幕府が大政奉還したからといって、朝廷が日本の政治を担うようになったわけではありません。そもそも朝廷には政治を担う財力も組織もないのです。それを見越し、徳川慶喜は政権を朝廷に返上しました。遠からず朝廷の方から政治を担ってくれと泣き付いてくるという計算あってのことです。

実際、徳川宗家は依然として日本最大の領地を支配する大名であり、慶喜は将軍こそ辞したものの、内大臣の官職には留まっていました。このままでは大政奉還は絵に描いた餅です。そこで、岩倉は薩摩藩の大久保利通や西郷隆盛、同志である公家中御門経之、中山忠能らと慶喜に内大臣辞職と領地返納を迫る辞官納地を進めます。

なぜ、日本を代表する大佛師は「1日を3で割って」考えるのか?

運慶・快慶の流れをくむ慶派の大佛師である松本明慶さん。日本を代表する仏師の松本さんが、師のもとで学んだのはわずか1年半という短期間だったそうです。無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、時間についての大切さを語る松本さんのインタビューを紹介しています。

大佛師の松本明慶さん「大事な時間をどう過ごすかが、人生」

躍動感のある造形力、慈愛に満ちたみほとけのお顔に溢れる表現力。大佛師の松本明慶さんがつくる仏像は、一つの表情で喜怒哀楽がすべて表現されていると言われています。

しかし驚くことに、世界屈指の腕を持つ松本氏が師のもとで学んだ期間は僅か1年半。1日で3日分生きることを心掛けてきたという松本氏が説く時間の使い方、修行の要諦とは──。

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〈松本〉
……4歳年下の弟の無念な死を契機に17歳で仏像を彫り始め、瞬く間に60年が経とうとしています。

一般の方々とは異なり、出発点が悲しみの底にありましたので、私の体験談は参考になるのだろうかと考えます。しかし、いつの時代でも生きている時間、働ける時間は決まっています。

1日24時間は誰にも公平。ですから若い人は特に「命」とは何かを考えてほしいのです。父母からもらった大切な命、それを私は時間だと思っています。その大事な時間をどう過ごすかが、人生なのです。

私は年に2度ほど、大学で話をしています。先日、「どうしたら先生みたいに人を上手に指導できますか」と質問してきた生徒がいて、「君はなれると思う」と即答しました。そして「そのためには皆の努力の3倍踏ん張りなさい。つまり、人の3倍の仕事をやってのけないと、人はついてきません」と伝えました。

自分は動かずに、こうせいああせいと指示をしたところでうまくいきません。まず自らが一所懸命汗水流して努力してこそ、人はついてくるものです。

「3倍の力」を伝えるためにこんな話をします。1日を3で割ると8時間という数字が出てくるでしょう。最初の8時間は誰よりも競争心を持って仕事を頑張りなさい。

「人との競争」と皆さん勘違いされますが、競争するのは誰でもない「自分」です。もう一つの8時間は休息の時間。ぐっすり寝て、十分に休みなさいということです。

そして残りの8時間が一番大切で、この時間をどう使うかが人生を決めると言っても過言ではありません。仕事の後に遊びに行くのか、それとも1時間でも2時間でも一人で腕を磨くのか。その小さな努力を1年も続ければ、必ず大きな差となって表れるものです。

ですから、環境が悪かった、親が頭よく生んでくれなかったと嘆くよりも前に、自分に与えられたその8時間をどう過ごすかです。怠けて過ごして、それで結果が出ないと嘆いても、誰も助けてくれる人はいません。

※本記事は月刊『致知』2021年7 月号 連載「二十代をどう生きるか」より一部抜粋・編集したものです

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教師から性被害や暴力を受けた生徒は、現場が学校であっても迷わず警察に相談すべき理由

深刻化する教員による児童や生徒への性加害。6月には子供に関わる仕事に就こうという人間の性犯罪歴を確認する「日本版DBS」の導入が決まりましたが、それだけでは不十分という声も多く上がっています。今回のメルマガ『伝説の探偵』では、現役探偵で「いじめSOS 特定非営利活動法人ユース・ガーディアン」の代表も務める阿部泰尚(あべ・ひろたか)さんが、学校内で性加害や暴力を受けた場合に迅速に取るべき行動を紹介。さらに現在の法制度に対して抱く率直な感情を記しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:教職員等からの性暴力などを防止する法律について

教職員等からの性暴力などを防止する法律について

NPO法人相談窓口の実態

相変わらず、NPO法人ユース・ガーディアンには相談が多い。

要はそれだけいじめ問題が多く、学校や教育委員会がそれに対応せず、放置状態になっているということだ。ただし、相談の中には全く関係が無いもの、子どものいじめ対応なのに大人のいじめも対応しろと迫るもの、相談者を装った他団体からの調査、精神を病んでいるのかいじめ被害がないのに被害者を装うものもある。

特に、被害保護者を装う相談と対象外の相談に対応しろと迫る者は厄介だ。対応できない旨を伝えると、ネットで酷いところだと拡散してやると脅されたり、事実として、書き込みをされたりコメント欄を荒らされるということもあった。この相談対応をしてボランティアスタッフを辞めたいとスタッフから言われてしまうこともある。だから、私は相談スタッフや受付をしたスタッフが所属や名前を名乗ることを禁じ、担当者という概念はないと決めたり、あまりに酷い場合は警告書の発行を行うなど、したくはないがせざるを得ない状況になるケースもある。

相談窓口を持っている友好団体の方々にも聞いてみたが、大なり小なりどこも同じような状況のようだ。

ある団体の長は、社会貢献活動をするとどうしても発生する付き物のようなもので、どこに目を向けるかが大事だと世間には言っているが、モチベーションが著しく下がるのは人間だから仕方ないと話していた。それについては私も同感だ。

一方で、児童生徒間のいじめ問題ではないが、不適切指導や体罰問題は深刻なものが多く、一部相談対応するケースもある。教員加担のいじめやいじめを誘発する指導など、普通の感覚で被害者の話を聞いたら、そんなこと起きるはずないと想像がつかない被害も現実として起きている。そして、これらは相談したり被害を申告するところがあまりに少なく、特に性被害などは時折加害教師が逮捕されたりするが、それは氷山の一角であろうし、その後なぜか不起訴になるものも多い。

私が代表を務めるNPO法人ユース・ガーディアンの6月中旬から7月第1週において、性被害の疑いがある相談が相次いだ。センシティブな問題であるため詳細は控えるが、下は小学生から男女問わずの相談であった。

よって、今回は、当然我々に相談してくれてもよいのだが、令和3年に公布され、令和4年4月1日から施行された現在運用されている法律である「教育職員等による児童生徒性暴力の防止等に関する法律」があることを、まずは多くの方々に知ってもらいたい。

これは、大人だけでなく被害当事者となるこどもたちに広く知ってもらいたいのだ。

この記事の著者・阿部泰尚さんのメルマガ

不倫相手が記者に証言した神田正輝&松田聖子の残酷な夫婦関係。『旅サラダ』卒業で脳裏によぎる沙也加さんの顔とNYの冷たい街並み

俳優・タレントの神田正輝さん(73)が、27年間MCを務めてきた旅情報番組『朝だ! 生です旅サラダ』(テレビ朝日系)を卒業することに。一報を受けた芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんは、神田さんの元妻・松田聖子さん(62)の不倫騒動が脳裏をよぎったと言います。不倫相手が語った生々しい証言の中身とは?

神田正輝さんが9月で『旅サラダ』卒業。一時激ヤセで重病説も

神田正輝が、初代MCだった草野仁の後を受け、27年間続けてきた『朝だ! 生です旅サラダ』を、9月28日の放送を最後に卒業することを発表しましたね。

昨今のテレビ事情は、企画倒れや視聴率の不振を理由に1~2クールであっという間に消えてしまう番組も少なくないですから、役者でありながら、なんとも立派な平成→令和の長寿MCと言えるでしょうね。

私もコロナ禍前には、土曜日の朝にその回に放送される諸国を、行った行かないに関係なく、外国の観光地事情を楽しみに、神田の“オヤジ・ダジャレ”に思わず笑ってしまったり、勝俣州和との掛け合いを面白く拝見していたものでした。

役者としては2018年の『下町ロケット』以降、観ることがなくなってしまった神田ですが、何といっても視聴者の間で大騒ぎになったのは、昨年春頃の長期離脱からの“激やせ”でしょう。

根底で影響が出たのかもしれませんが、この2年程前には北海道で、愛娘・沙也加さんの葬儀が行われ、そこで元妻であり沙也加さんの母親の松田聖子をいたわりながら気丈にマスコミの前に登場した神田を憶えている人たちには(私も含めて)、言葉を失うほどの姿ではなかったでしょうか。

「ファンの前に老いぼれたり、病み上がりの姿を見せるのは、一流の役者としては絶対にやってはいけないこと」…これは米国『アクターズスタジオ』で役者を指導する演出家の名言ですが、SNSで散々騒がれた重病説に、居ても立っても居られずに復帰してきたということかもしれません。

不倫相手が記者に証言、神田正輝と松田聖子の「冷え切った夫婦関係」

私の中で神田正輝といってすぐに思い出すのは、30数年前にニューヨークで、松田聖子の不倫相手だったと言われた人物に取材をした時に聞いた、生々しい発言の数々です。

自分と聖子がどれほど愛し合っていたかを聞かされたと同時に、この人物は、神田と聖子の夫婦間の事情まで(その人物からの一方的な話ですから真偽のほどは定かではありませんが)答えたのです。

娘が生まれた直後から、夫婦としての関係は破綻していた…と聖子が話していた」

「聖子は、夫が平気で浮気をするのだから、私が不倫をしても誰にも後ろ指を指されることはないと言っていた」

とか…。そして――

「離婚が成立したら、貴方と結婚できる。娘だってきっと貴方には懐くはずだわ…」

とまで。

小雨降るマンハッタンの冷たい街並みとともに、少しだけキーの高いその人物の声は、今でも私の頭の中にはっきりと残っています。

役者・神田正輝と言えば、一番はやっぱりあのドラマ

神田の番組卒業に関しては多数のマスメディアが報道していますが、私が目にとめたのは『女性セブン』の記事でした。

その記事には、2年程前に撮られた“献身的にサポートする銀座のママAさん”なるキャプションのついた写真も…。

皆さんはどんな“役者・神田正輝”を憶えていらっしゃいますか?

石原裕次郎さんの個人事務所として設立された『石原プロモーション』に在籍して間もない『大都会』や『太陽にほえろ!』でしょうか。

私個人としては、何と言っても『俺たちは天使だ!』です。それまでの神田には想像できなかった、コメディの出来る役者としての印象が強く残っています。

27年続けた番組を卒業すると決めた神田の勇気を称えるとともに、過去のいい思い出だけを胸に、まだまだ楽しんで過ごして欲しいと願っています。

楽しい番組をありがとうございました。

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プロフィール:芋澤貞雄

1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」