「私は福島汚染水を飲める」なぜ韓国の科学者はこのような文章を発表したのか?

 福島の汚染水放流によって、お隣の韓国では民主党中心に「汚染水怪談」が垂れ流され、国民の不安を煽っています。そんな中、出てきたのが大韓薬学会放射性医薬品学分科の学会長の論文。汚染水を飲めるとまで言い切った彼のインタビューを今回、無料メルマガ『キムチパワー』で韓国在住歴30年を超える日本人著者が紹介しています。

自らの危険を冒してまで福島汚染水の安全性を語った韓国人科学者

日本福島原発汚染水が海洋放流秒読みに入った。東京電力は放流設備を試運転しながら作動に問題がないか点検している。放射線は目に見えないし、感じることもできない。狂牛病やサード電磁波のように、無知が恐怖を増大させる。

韓国では現在、民主党を中心に「汚染水怪談」を垂れ流している(福島の処理水が危険すぎるという議論を手を変え品を変えしながら煽り立てているのだ)。そんな中、ある科学者が今月初めに生物学研究情報センター(BRIC)公開掲示板に載せた文章が大きな波紋を起こした。「私は処理された福島の汚染水を持ってきたら、許容濃度まで薄めて飲む。科学で判断する事案を主観的な感じで歪曲してはならない。文章の著者は忠北(チュンブク)大学薬学部の朴・イルヨン教授(64)。大韓薬学会放射性医薬品学分科の学会長だ。

インタビューの約束を取るために(朝鮮日報の記者が)電話した時、彼は「(親日派をぶん殴ってやるという)ある市民団体代表が抗議訪問するだろうという警察情報課の連絡を受け、気が気でない」としながらも「社会が不必要な混乱に陥った時、科学者は知識を土台として正しい情報を発信しなければならない。私に対する非難より非科学的恐怖が広がるのがもっと怖かった」と話した。

BRICは、黄禹錫(ファン・ウソク)教授の幹細胞疑惑の際、国内生物学研究者らが様々な問題点を指摘し、論文捏造疑惑を明らかにする発火点となった空間だ。朴教授の書き込みは数日で再生回数1万回を突破した。科学者がなぜあのような刺激的なタイトルで議論を招いたのだろうか。14日、朴教授に会いに(朝鮮日報の記者が)忠北大学薬学部1館816号のドアをノックした。

事実を知っている故、沈黙できなかったと朴教授は話した。小さくて痩せ型、しかし表情と話し方は断固としていた。ソウル大学で学士・修士・博士号を取得し、忠北大学薬学部長を務めた。彼は自身を「放射性医薬品の特性と人体に対する影響を30年間研究し講義した」と紹介し「消耗的な論難に割り込んでも非難の大きいことは明らかだがその分野をよく知っている専門家として、今回は沈黙できなかった」と話す。

逮捕の市川猿之助容疑者「移送先」目黒署は騒然。殺人罪での立件は?

歌舞伎役者・俳優の市川猿之助(本名、喜熨斗孝彦=きのし・たかひこ)容疑者(47)が27日、母親の自殺を手助けしたとして、自殺幇助の疑いで警視庁に逮捕された。新聞テレビなどマスコミ各局が一斉に報じた。猿之助容疑者は5月18日、自宅内で意識が朦朧とした状態で倒れているのを関係者に発見され、2階で仰向けで倒れていた歌舞伎俳優で父の市川段四郎さん(76)と母の喜熨斗延子さん(75)は、いずれも死亡が確認されていた。警視庁は、入院先の病院から目黒署に移送された猿之助容疑者を今後、父親の自殺を手助けした疑いでも捜査を進めるとしている。最初の事件報道から1ヶ月以上が経過してからの逮捕劇。事件現場となった自宅周辺、目黒署の当日の様子はどうだったのか。MAG2 NEWSは、朝から慌ただしかった現地の様子を取材した。

6月に逮捕されるのでは?と聞いていた

報道関係者はこう話す。

「26日夜、猿之助容疑者が27日に逮捕されるという情報が入りました。朝方、容疑者が移送される目黒警察署に着くと、すでに複数の報道陣がいましたので、各社とも取材準備が相当慌ただしかったのではないかと思います」

逮捕は秒読みという流れから一転、膠着状態が続いていた猿之助事件。今回の逮捕劇を関係者はどのように見ているのだろう?

「猿之助容疑者の精神状態を考えて慎重に捜査をしているとは聞いていましたが、6月には逮捕されるだろうと話す関係者が複数いたので、そろそろ来るとは思ってましたよ。ただ、今回の容疑は母親の延子さんへの自殺ほう助。父親の段四郎さんへの容疑についてはこれからということで、こちらが思っていたよりも慎重に捜査を進めている印象です」(夕刊紙記者)

殺人罪になるのではないかと不安だったの声も

事件発生直後は報道陣で騒然としていた猿之助容疑者の自宅近辺も、逮捕当日の今日は数名の取材陣しかいなかった。野次馬とみられる人の姿もない。

容疑者の自宅から徒歩圏内に住む女性は「閑静な住宅街ですから……」と話し始める。

「事件のときはすごい人だかりで、このエリアはどうなってしまうのかと思いましたが、事件の翌日には報道陣もまばらになり静かな日常を取り戻していた印象です。歌舞伎ファンの私としては、〈逮捕される〉と報道されてから時間が経っていたので、もしかすると殺人罪になってしまうんじゃないかと不安だったんです。罪の重さが全然違うはずですから、自殺ほう助は不幸中の幸いというか……。また歌舞伎の世界に戻ってほしいと願っています」

不祥事だらけNHKの“イヌ化”が止まらない。受信料のために公共性を捨てた放送局が煎じて飲むべきBBCの爪の垢

公共放送の看板を掲げ、国民から問答無用で受信料を徴収するNHK。しかし現在、その「公共性」について多くの視聴者が疑いを持たざるを得ない状況にあるのが現状です。その原因はどこにあるのでしょうか。メルマガ『ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)』の著者でジャーナリストの伊東森さんが、NHKがこのような体質となってしまった複数の要因を指摘し解説。さらに彼らが主張する公共放送としての自らの役割を、「ごまかしに過ぎない」と斬って捨てています。

プロフィール伊東 森いとうしん
ジャーナリスト。物書き歴11年。精神疾患歴23年。「新しい社会をデザインする」をテーマに情報発信。1984年1月28日生まれ。幼少期を福岡県三潴郡大木町で過ごす。小学校時代から、福岡県大川市に居住。高校時代から、福岡市へ転居。高校時代から、うつ病を発症。うつ病のなか、高校、予備校を経て東洋大学社会学部社会学科へ2006年に入学。2010年卒業。その後、病気療養をしつつ、様々なWEB記事を執筆。大学時代の専攻は、メディア学、スポーツ社会学。2021年より、ジャーナリストとして本格的に活動。

相次ぐ「NHK」の不祥事。自ら政治権力にすり寄り肥大化、問われるNHKの公共性

とある一国の公共放送の番組による告発が、他国のエンターテインメント業界を大いに揺るがしている。といってもその主人公は日本の公共放送NHKではない。

イギリスの公共放送BBCがジャニーズ事務所創業者ジャニー喜多川氏(2019年死去)による性加害について取材したドキュメンタリー番組が3月に放送、これを受け、日本の芸能界、あるいはメディア業界はまさに“パニック”に陥る。

ジャニー喜多川氏の性加害問題については、古くは1960年代から語られていたとはいえ、いくつもの鉄壁の“タブー”の檻に囲まれ、日本の大手メディアは自ら報道することはなかった。それをBBCは見事に打ち破ったのだ。

一方、日本の公共放送NHKは、情けないことにこの期間、不祥事が相次ぐ。NHK総合で5月22日に放送されたドキュメンタリー『映像の世紀バタフライエフェクト』内で独ソ戦を取り扱った際、旧ソ連の最高指導者スターリンの発言として紹介したものが別人の発言だったなど、内容に不正確な部分が複数あったことが判明。

問題があった番組は『独ソ戦 地獄の戦場』というタイトルで第二次世界大戦中のナチスドイツの侵攻による独ソ戦を紹介。その中で、放送で引用された「ドイツ人は人間ではない。一人でも多くのドイツ人を殺せ!」とのスターリンの発言は、ソ連軍の機関紙に掲載された別人の発言であった。

それだけでなく、戦闘シーンとして紹介された映像の一部に軍事演習中の映像が含まれていたり、ロシアのプーチン大統領の発言の翻訳にも誤りがあり、いずれも再放送で修正される。

NHKの不祥事は今に始まったことではない。21世紀に入りインターネットが登場するとともに、多くのネットメディアがNHKの不祥事を次々と報道。NHKの信用は地に落ちた。

NHKに何が起こっているか。私たちは、NHK受信料を払う価値はあるのか。NHKは公共放送を名乗る資格はあるのか。

この記事の著者・伊東森さんのメルマガ

絶対に生かしてはおかぬ。プーチンの「秘密」を握ったまま出国したプリゴジンの命運

世界を驚愕させた、ロシアの民間軍事会社ワグネル創始者プリゴジン氏の反乱。モスクワまで200kmの地点で進軍を停止し内戦は回避されましたが、そもそもなぜ彼はロシア国内でここまで力を持つに至ったのでしょうか。今回のメルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤さんが、海外報道を引く形でプリゴジン氏の波乱に満ちた半生と、彼がプーチン氏に重用された理由を紹介。さらにプリゴジン氏が身の安全を図るため取るべき行動を提示しています。

ロシア傭兵部隊「ワグネル」ブリゴジンは何を考えているのか?

ロシアの民間軍事会社「ワグネル」が、ロシア政府と衝突、反乱にまで発展しました。

ワグネルはロシア南西部のロシア軍拠点に入り、首都モスクワへ向かって北上していました。

しかしワグネル創設者のプリゴジン氏は24日夜、流血を避けるために前進を中止したと明らかにしました。ベラルーシへ移動するそうです。

6月25日午前現在では事態が今後どうなるか流動的です。

しかし、このワグネルを指揮するブリゴジンはどのような人なのでしょうか?

英国BBCニュースの記事抜粋です。

ワグネルの創業者エフゲニー・プリゴジンは、ホットドッグ・スタンドのチェーン店経営からキャリアをスタートさせた。

 

ロシアの軍部指導部に対して批判的な発言を数週間にわたって繰り返してきたエフゲニー・プリゴジンは、ロシア国内で反乱を起こし、傭兵部隊に命じて主要な軍事施設を占拠させた。

 

プリゴジンはワグネル・グループのリーダーとして、2022年のロシアによるウクライナ全面侵攻のキーパーソンとなった。ワグネルの戦闘員は、戦争の主要地域でロシアの猛攻を指揮した。

 

戦闘が進むにつれ、彼はウクライナにおけるいわゆる「特別軍事作戦」が失敗していると見なし、ロシアの軍高官に対する批判を強めていった。

 

しかし、過去に親密な関係にあったロシアのプーチン大統領を非難することはしなかった。

 

では、なぜこのような経歴の男が、あれほどの影響力、そして恐るべき残虐性の評判を得ることができたのだろうか?そして、なぜ彼はロシア国内の反乱の指導者になったのか?

 

プリゴジンは、プーチンの出身地であるサンクトペテルブルク出身だ。

 

1979年、わずか18歳で初めて前科を受け、窃盗罪で執行猶予付きの2年半の判決を受けた。その2年後、強盗と窃盗で13年の実刑判決を受け、うち9年は刑務所で服役した。

 

刑務所から出所したプリゴージンは、サンクトペテルブルクでホットドッグを売る屋台チェーンを立ち上げた。商売はうまくいき、数年のうちに市内に高級レストランを開くことができた。

 

そこで彼はサンクトペテルブルク、そしてロシアの上流階級の人々と交わるようになった。

 

彼のレストランのひとつ、「ニューアイランド」は、ネヴァ川を上り下りする船だった。

 

ウラジーミル・プーチンはこのレストランを大変気に入り、大統領になった後、外国からの客をそこに連れて行くようになった。

 

そして、それが2人の最初の出会いだったようだ。

この記事の著者・大澤裕さんのメルマガ

ブリンケン国務長官の訪問前から温度差。中国の反応が冷淡なワケ

アメリカのブリンケン国務長官がバイデン政権として初めて北京を訪問し、19日には習近平国家主席との会談も実現。米中関係が改善するのか気になるところですが、多くの中国関連書を執筆している拓殖大学の富坂聰教授は懐疑的です。今回のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』では、ブリンケン氏の北京訪問直前に大統領補佐官がインドを訪問し「中国への懸念」について話し合うなど、米国の「言行不一致」が続いていると指摘。20日には早速、バイデン大統領が習近平氏を「独裁者」と呼び、中国が猛反発する事態を予期していたかのように、米中関係を分析しています。

ブリンケン訪中でも「良質な競争」への道は遠いと考えられるいくつかの理由

競争が紛争に陥らないようにする。

6月18日午前7時ごろ、アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官が北京国際空港に降り立った。この原稿を書いている段階では、まだ具体的な訪問の成果は伝わってきていない。しかし今回の訪問は、様々な意味でサプライズが予測しにくい動きだったといえるかもしれない。

冒頭の一文はブリンケン訪中が発表された6月14日、米ホワイトハウスや国務省高官らが口をそろえた訪問の目的だ。ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のカート・キャンベル・インド太平洋調整官、カリーヌ・ジャンピエール報道官。そして国務省のダニエル・クリテンブリンク東アジア太平洋次官補とマシュー・ミラー報道官らだ。

ブリーフィングに臨んだキャンベルは、「中国とは競争があるが、衝突や対抗、或いは新冷戦は求めない」とし、責任をもって両国の競争を管理したいと説明。国務省も「競争が誤解や葛藤に飛び火しないようにするための開放的で権限のある意思疎通チャンネルを構築」し、「アメリカの価値感と利益を代弁し、地域および世界の安保問題についての話し合い」、「世界が直面する課題についての協力の模索」するなどの目標に言及した。

ブリンケン長官が中国を訪問するのは就任後初めて。米国務長官の訪中も2018年のマイク・ポンペオ以来のことだというから、米中関係の冷え込みを象徴している。それゆえにこの訪問を機に米中関係が前進するのではないかとメディアが期待を込めたのも無理からぬところだ。

だが原稿の冒頭で「サプライズが予測しにくい」と書いたのは、ブリンケン訪中で米中関係が大きく変化するとは思えない要素が、あまりにも多く見つかるからなのだ。

まず14日にはブリンケンは中国の秦剛外相と電話会談を行っているのだが、これを発表した中国側の反応は思いのほか冷淡で、シンガポールのテレビ『CNA』など多くのメディアが米中の温度差に焦点を当てて報じたほどだった。

もろ手を挙げてゲストを大歓迎するのは中国外交の基本だが、今回は様子が少し違っていた。6月16日、定例会見でブリンケン訪中について質問された中国外交部の汪文斌報道官は、「アメリカは力によって中国との関係が決められるという幻想を抱くべきではない」と厳しい表情で釘を刺し、歓迎ムードどころか警戒をにじませたのである。

この記事の著者・富坂聰さんのメルマガ

面倒でも「シカタガナイ」。空気を読み“日本人化”する外国人たち

車が来なくても歩行者用信号が青になるまで待っている日本人。ルールを守るというより、「みんなが渡らないから渡れない」でいるうちに習慣化したのかもしれません。この「感覚」「空気」の影響力は、日本にやって来た外国人にも及んでいるようです。今回のメルマガ『東南アジアここだけのお話【まぐまぐ版】』では、マレーシアに11年以上滞在する文筆家で編集者の、のもときょうこさんが、帰国して見聞きした外国人の言動を紹介。日本が大好きで移住したマレーシア人の友人が、「めんどくさい」「シカタガナイ」と話し、“日本人化”していたと驚いています。

日本にいる外国人が「日本人化する」現象と「日本は外圧では変わらないな」と思った話

本日は、日本の引力は半端ない、という話です。

「空気を読む」外国の人たち

京都にいきました。グローバル化の波で日本にも外国人が増えたから、少しは意識が変わるのかなー?と思ってたら、母国、あんまり変わってない。

面白いことに日本に住むと大抵みんな「空気を読む」を身につけるんですね。おおっと思ったこと。それは、意外と外国人観光客も信号を守っていることです。

京都の四条河原町あたりには、距離の短い信号がたくさんあるんです。「マレーシアならみんなこれ無視して渡るだろーな……」と思って周囲を見たら、中国語話してる人たちも、英語話す人たちも、意外にみんなちゃんと守っているんですよね。

以前マレーシア人のラジオDJシュックさんと横浜に行ったとき、彼は、「どうして車が来ない交差点でも信号を守ろうとするの?」と聞きました。マレーシアは自分の判断で大丈夫だと思ったら渡る人が多いんです。

ところが、意外にも、京都では大勢の外国人が、車が来ない交差点で信号を律儀に守ってるんです。「郷に入れば郷に従え」かなぁ、と思いました。

「日本人化」する外国人たち

長く日本に住んでいると、日本人みたいになっていく人もいます。旅行業に関わるマレーシア人の友達とご飯食べてきました。彼女は、長年一緒に仕事してきたパートナー。5年前に日本に移住。

マレーシアにいたときには、大の日本ファンでした。昔はいかに日本が清潔で優れているか、文化がユニークかを話してくれ、彼女のブログは日本愛に溢れていたんです。ところが実際に当地に住んでみると、便利で進んだ国に見えていた日本の内情に驚き、愚痴が多くなりました。

グラブは解禁されてない。まだファクスが現役だったり、フリップフォーン(折りたたみ型携帯)を使っている人がいたり(ほんと???)、幼稚園ではクレヨン1つ1つに名前の記入が必要で、ママ友の付き合いが暑苦しい。京都の街には意外にゴミが落ちてる。綺麗な場所だけじゃない

そんなようなことを、英語でバーっと話してから、一言、「めんどくさい」と彼女は日本語で言いました。しかし、じっと黙っているそうです。「マレーシアにいたときは、ブログであんなになんでも歯に絹着せず言ってたじゃない」と聞いたら彼女は一言「シカタガナイ」と日本語で言いました。

「シカタガナイ」それなんです。

この記事の著者・のもときょうこさんのメルマガ

守られぬ法律。第三者委員会という「いじめ擁護委員会」が乱立する絶望的状況

2013年9月にいじめ防止対策推進法が施行されてから約10年。しかし日本全国で「法律破り」が横行し、いじめ被害者が苦しい立場に立たされ続けている状況は全くといいほど改善されていません。なぜこのような現状が放置され続けているのでしょうか。今回のメルマガ『伝説の探偵』では現役探偵で「いじめSOS 特定非営利活動法人ユース・ガーディアン」の代表も務める阿部泰尚(あべ・ひろたか)さんが、各地の学校や教育委員会で相次ぐ、被害者を追い詰める許しがたいいじめ対応を紹介。さらに抜け穴だらけと言わざるを得ないいじめ法の迅速な改正を強く求めています。

いじめ防止対策推進法から10年。調査対象者が「いじめ第三者委員会」を設置する異常

2013年にできたいじめ防止対策推進法は10年、一度大きく改正か!?という動きがあったが、法律改正の中心である国会議員団の座長が突如、校長会などの反発を聞き入れ、とんでもない折衝案を、座長試案として発表し、調整がつかない状態となり、とん挫した。

この大きな改正のときの議連の資料や会議の資料をみると、いじめ防止対策推進法は発足当初から悪用する教育委員会があるなど問題点があったから、それを未然に防止したり、詭弁が通じないような工夫がなされていた。

しかし、マスコミに公表したらどうなるか知らんぞと警告して公表された(事実上は公表されたと言えない)という座長試案は、全てを後退させ、自由に隠ぺいが可能な改正案であり、到底受け入れ難いものであった。

当時、私も伝説の探偵で取り上げている。

【関連】いじめ探偵が告発する「いじめ防止法」座長試案の許せぬ改悪部分

私が思うに、この時以降、あきらめムードが漂い改正の兆しは小波程度しか起きていない。

例えば、現在政府が推進する「少子化対策」において、いじめの問題は子育て世帯が直面する脅威であると言える。なぜなら、年間60万件以上も発生し、連日いじめ自死ではないかというニュースを目にするからであり、そこには教育機関や司法が上手く対処できていない問題が証拠付きで浮き彫りになるからだ。

しかし、法改正についての議題にも上がらなければ、実際にご遺族から話を聞いていくなどのヒアリングも行われたとは聞こえてこない。一方、全国の教育委員会からの報告を文科省は受けているはずで、こちらについてはニュースにいちいちならないが、耳を傾けている状態だと考えられるのだ。

いじめ防止対策推進法立法当時に立法側にいた関係者に話を聞く機会は、比較的多い方だと思われるが、皆声を揃えて、まさかここまで被害者側と教育委員会側が対立するとはおもわなかったし、ガイドラインすら守らない教育委員会などが多発するとは思わなかったと言う。

確かにそれはそうだ。教育委員会自体、その職員は公務員であり、法律を順守するのが当然の立場である。守らないはずはない立場が、法律を悪用したり無視をする。再調査が起きれば、それまでの調査が問題だらけであったと事が発覚するのだ。

この記事の著者・阿部泰尚さんのメルマガ

訛りが酷すぎてピザ屋をクビになった福山雅治がキムタクに勝利できたワケ

俳優・福山雅治主演の連続ドラマ『ラストマンー全盲の捜査官ー』(TBS系)が最終回を迎え、平均世帯視聴率13.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、視聴率は全話2桁台を記録しました。一方、“キムフク戦争”として注目されていた木村拓哉主演のドラマ『風間公親―教場0―』の最終回視聴率は9.8%。今回のドラマ対決は福山“完勝”の結果に終わったようです。これに芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんは、ここ数年の福山の変化について言及。「彼の“みなぎる自信”を感じて仕方ない」と、福山が進化した理由を推察しています。

福山雅治に“みなぎる自信”。話し始めた「謎の私生活」

放送がスタートするまで“キムフク戦争”とも呼ばれ、大いに盛り上がった木村拓哉の“月9”枠『風間公親-教場0-』と福山雅治の“日曜劇場”枠『ラストマン-全盲の捜査官-』が共に最終回を終えましたね。

キムタクは9.8%、福山は12.9%という平均視聴率も発表され(ビデオリサーチ調べ/関東地区)軍配が上がりました。

視聴者の“テレビ離れ”、“ドラマ離れ”が進む中、特に最終話に13.4%を記録した『ラストマン~』はキャスティング、ストーリー、プロモーション展開の高いクオリティが受け入れられ、福山雅治という座長の存在感が改めて認識されたように思えます。

私は特に福山の、ここ数年のキャラクターの変化に、彼の“みなぎる自信”を感じて仕方ありません。

福山の微妙な変化の皮切りは、2年前の『ファミリーヒストリー』にあるような気がします。

この番組に福山が出演したこと自体、当時は驚いたことを憶えていますが、ここで実父の明さんが被爆者だったことや、53歳という若さで肺がんで亡くなっていたことを、家族写真まで提供して語っていました。

芸能記者たちの間でも“あの福山がプライベートを、これほど詳細に話すとは…”と、ちょっとした評判になっていたものです。

1993年の『ひとつ屋根の下』が高視聴率ドラマとなり、一躍注目され始めた福山でしたが、その私生活に芸能マスコミが入り込むことは業界内ではタブーとされていました。

ところがここ数年、本人の意思なのか事務所戦略なのかはわかりませんが、福山はサラっと私生活を話し始めているように思うのです。

最近で言えば『ラストマン~』大ラス1週前の18日に放送された『日曜日の初耳学』でもそうでした。

もちろんドラマの最終回に向けてのプロモーション出演で“バディ”大泉洋が福山を大絶賛するコメントを溢れ返らせたわけですが、ここでも福山は自分は役者ではなくミュージシャンとして成功するために上京し、西武新宿線の『拝島駅』近くに住み、アルバイトをしていた新宿区新大久保の宅配ピザ店まで往復3時間かけて通っていたことを口にしたのです。

故郷・長崎には当時無かった都心の宅配ピザで働けば、若者たちの最前線に身を置けると思ったと言い、結局この店は「長崎君(福山の当時の呼び名)、訛りが酷すぎるから…」とクビになった事も話していました。

当時この近くに住んでいた私は宅配ピザを頼むこともしょっちゅうでしたから、思わずテレビの前に身を乗り出して観てしまいました。もしかしたらあの店に…なんて想像しながら…。

あまりに安すぎた『ひとつ屋根の下』前の給料

番組では所属事務所のギャランティについても、極めてレアなケースですが言及していました。

事務所のオーディションに受かってからデビューするまでの給料は8万円で、『拝島』の居心地の良かった材木店でのバイト収入は月17、8万円。

1990年にアーティスト・デビューをした後は材木店を辞め事務所の給料は15万円に上がったものの…「給料(総収入)、下がってるじゃないか、アミューズ…もう…」とカメラ目線で話す福山…これには結構驚きました。

そして『ひとつ屋根の下』が終わってしばらくしたら、ようやく材木店の倍くらいに給料を上げてくれた…とも。

『ひとつ~』の“チィ兄ちゃん”の頃はJR南武線『武蔵新城』駅近くの、1階には『CHAGE and ASKA』の『SAY YES』を大音量で流す外国人数人が住む、家賃5万5千円の“第一石井荘”に住み、ドラマを観て感情移入した近くの『京樽』でバイトしていた女子高生が「チィ兄ちゃん、大変なんですね。店の廃棄処分間近のお寿司、食べて下さい」と定期的に部屋のドアノブに寿司の入った袋を下げてくれていたエピソードも明かしていました。

その女子高生は今、何処で何をされているのでしょうね…心温まる話です。

24時間の緊迫。プーチンを追い詰めた「プリゴジンの乱」一部始終

公然とロシア軍幹部への批判発言を繰り返していた、民間軍事会社ワグナーの創始者プリゴジン氏。6月23日、ついに武装蜂起を宣言するもわずか1日で兵を退く結果となりました。ロシア国内で今、何が起きているのでしょうか。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、ウクライナ戦争の最新の戦況と、プリゴジン氏によるクーデターの一部始終を紹介。その上で、プーチン政権の「寿命」とこの戦争の行方を予測しています。

ウクライナ軍が苦戦、ロシアはクーデターの季節。戦争はもうすぐ終わるのか?

ウ軍は、本格的な攻勢のフェーズに入ったが、バフムト、ドネツク州西部、ザポリージャ州で前進できず、前哨ロ軍陣地を抜けていない。このままであると、ロ軍防衛線にも達しないで停滞すると、占領地のロシア化が進む可能性もある。

これを防ぐには、ある程度の速度での反撃が必要であるが、現状は前進できないである。この現状をどう見るかだ。

クピャンスク・クレミンナ方面

ロ軍は、ザポリージャ州での停滞で、余裕が出てきて、クレミンナやクピャンスクで、攻勢をかけ始めた。ウ軍の攻撃が弱いことで、ロ軍の攻撃戦力が捻出できたような形である。

クピャンスク方面では、シンキフカやビルシャナ付近で、ロ軍が攻撃で、ウ軍は防戦しているが、押されている。ロ軍の大部隊が攻撃しいているようである。ウ軍の増援をこちらに向かわせようとしている。

クレミンナ方面では、ディブロバ近郊にロ軍が攻撃して、ウ軍陣地の一部を奪っている。ここでも砲撃と空爆が開戦以来初めての規模であり、すごいとウ軍中隊長が述べている。その他にセレブリャンスクの森にもロ軍は攻撃しているが、こちらは撃退された。

この攻撃では、囚人兵主体のストームZ突撃隊を使ったが、壊滅的な損害を出している。バフムトではストームZ突撃隊を解散したが、クレミンア方面では使っているようだ。しかし、壊滅した可能性もある。

この方面でのロ軍の大規模攻勢をウ軍が止めることができるか、どうかも焦点の1つになったようである。ここのロ軍はロシア領土から近く補給に問題がなく、攻撃しやすいことがある。

ロ軍の物量に、ウ軍の質が勝てるかどうかでしょうね。

バフムト方面

ウ軍はバフムト北西郊外で、M03号線をヘルソン州からの最強ロ軍増援部隊でウ軍から取り戻しているが、この最強ロ軍空挺部隊は、国内治安維持に回されたようであり、ロ軍はバフムトで攻撃しなくなった。ウ軍は、M03号線近くまで攻撃し奪還した。

ウ軍は、トボボバシュリフカ、ベルキウカやヤヒドネ、市内南で攻撃している。ウ軍への抵抗が大きく和らいだようである。ロシア国内でクーデターが起き、バフムトの最強部隊がいなくなったことによる。

バフムト南西のウ軍独立第24突撃大隊と第3突撃旅団はクリシチウカ方向に攻撃しているが、まだクリシチウカを占領できずにいる。

ウ軍はクデュミウカの西側で反撃して、運河の西側からロ軍を排除した。

この記事の著者・津田慶治さんのメルマガ

スポーツ記者が語る大谷翔平「言葉の力」。リーグ2冠の男が二刀流に挑戦し続ける理由

ロサンゼルス・エンゼルス・大谷翔平選手の活躍が止まりません。2番・DHで出場した26日(日本時間)の試合で、両リーグ単独トップとなる61打点目を記録。25本塁打と合わせてア・リーグ2冠の状況と絶好調なのです。日本でも否定的な意見が多かった「投打二刀流」を世界の舞台でやってのける大谷。単純計算で他の選手の2倍働く彼の原動力とは一体何なのでしょう?これまでに大谷への2度のインタビュー経験を持つスポーツジャーナリストの氏原英明さんが、過去の発言を振り返りながら、大谷が二刀流に挑戦し続ける理由を探ります。

WBC優勝と大谷翔平の取材

WBC優勝と大谷翔平の取材について、今日はお話したいと思います。私は過去に2回、彼のインタビュー取材をさせていただきました。それぞれ、プロ入り前とメジャーリーグ入り前に行われたもので、とても恵まれた経験でした。

彼のインタビューは、淡々とした語り口が多く、素の感情が見えにくいように感じるかもしれませんが、しかし、実は彼の本音や確信が出てきていたり、しっかり考えていることがわかる言葉があるのです。細かく感情が入っているようには見えないのですが、よく聞いてみると考えが深く、興味深い話をしてくれます。むしろ、もっと深く話を聞けるチャンスがあったにもかかわらず、線引きをしすぎて聞けなかったことを後悔することが多いです。彼の言葉には本当に力があり、感動を与えてくれます。

WBCの優勝決定後、様々な報道がされ、記者会見やインタビューが行われました。そんな中、大谷翔平選手のコメントに注目が集まりました。彼の言葉には、WBC優勝は夢であり本当に嬉しいという感慨が込められていた。また、チーム全員が自分たちの仕事をして粘り強く最後まで諦めなかったことも強調していた。

彼のコメントには、日本だけでなく、韓国や台湾、中国など、さまざまな国の野球ファンにも野球を好きになってもらえるような一助になったことへの想いも込められていた。この言葉に、聞いた人たちは感動したり、鳥肌が立ったりした。大谷翔平選手のこのコメントによって、WBC優勝は単に日本の威信をかけたものではなく、さらに大きな意義を持つものになったことがわかった。

二刀流の可能性について

大谷翔平選手のWBC優勝に関するコメントについて、このコメントから彼が目指していることに共感したという話がありました。彼は日本人だけでなく、韓国や台湾、中国などの国の人たちにも野球を好きになってもらいたいという気持ちがあることがわかり、野球界全体のレベルを上げるために新しいことに挑戦することが大切だと話していました。

また、高校時代に160キロ投げた理由も、一人の投手が160キロを超えることで他の人たちが自分を超えようとしてレベルを上げることができる。野球界全体にとって重要なことを示唆していました。

そして、二刀流についても、やり方によっては可能だということを伝えており、これまでの固定観念を変え、新しいことに挑戦することが楽しいと伝えていることがわかります。彼のコメントは、野球を愛する人たちにとって感動的であり、彼の目指すものに共感し、新しいことに挑戦する勇気を与えてくれます。