やはり親の関わりが重要。何事にも尻込みしない子供に育てる方法

起業や転職、職場の異動など、我々の周りにはチャレンジしなければならない事案が数多く存在します。新しい事に挑むのはいくつになっても大変なものですが、それは子どもにとっても同じこと。今回の無料メルマガ『子どもが育つ“父親術”』では、子どものチャレンジ精神を高めるため大人がとるべき姿勢を紹介しています。

チャレンジしようよ!

今日は「新しいこと・まだできないことへのチャレンジ」について。

従来の私の考えでは、

  • 「こんなことができると、こんな良いことがあるよ」とだけ見せる、伝える
  • 本人に心の準備ができるのを待つ
  • チャレンジしている時はよく見守る
  • 準備ができる前に背中を押すのは、かえってチャレンジを遠ざける

との方針でした。ですが、最近になって、新しく

  • 場合によっては、周囲から促す・背中を押してあげることも効果的

との考えを持つようになっています。きっかけは、息子がサッカーを習っている時の観察から。コーチが、利き足でない方の足を使うことや、新しく習った技術を実践することを子どもたちに勧めながら、

「どんどんチャレンジしようよ!」
「失敗していいんだよ。失敗するから、上達できるんだから」
「その代わり、チャレンジしないでチャンスから逃げたらダメだからね!」

と言っていたのを聞いて、気づかせてもらいました。その働きかけに対して、子どもたちは萎縮することもなく、徐々にチャレンジするようになっていったのです。

もちろん、チャレンジを始められるタイミングは個人差が大きい(言われてすぐトライする子もいれば、その日の最後に初めてトライしてみる子もいる)ものの、みんな新しいことにチャレンジしていました。

こうした「チャレンジを促す」という働きかけは、日常生活でも可能ですが、やはりスポーツや習い事などの方がやりやすい側面があります。

  • 子ども自身の中に、最初から「上達するために練習する」という意識があること
  • 失敗しても、実際に困ることは何もないということ

がその主な理由です。もし身近な子どもに対して、ちょうど良い状況があったら、「チャレンジを促す」という働きかけを試してみていただいても良いと思います。

チャレンジできなかったら励ましを

「あれ~、今、左足で蹴らないで右足に持ち直しちゃったね~」
「持ち直している間に、相手が来てシュート打てなかったね」
「次は、左足で打ってみような!」
「ミスしてもいいから、思い切ってやってみよう!」

チャレンジしたら認めてあげる

「お!今、左足でシュートしたね!」
「すぐシュートしたから、相手が来る前に打てたね!」
「次もやってみような!」
「続けていれば、必ず狙った所に行くようになるよ!」

堀ちえみ舌がん公表の衝撃。がん罹患2人に1人時代の向き合い方

タレントの堀ちえみさんによる自らの舌がん公表がメディアで大きく取り上げられ、衝撃が広がっています。健康社会学者の河合薫さんは、自身のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』で今回、アメリカのがん患者に対する手厚い処遇を紹介するとともに、日本社会に対してがん患者の「声にならない声」へのさらなる取り組みを求めています。

※本記事は有料メルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』2019年2月20日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

ドナー休暇と世界対がんデーと。

「トランプ大統領をノーベル平和賞に推薦した」という驚愕の事実が報じられる中、「安倍首相 ドナー休暇支援」とのニュースが飛び込んできました。18日の衆院予算委員会で、競泳の池江璃花子選手が白血病と診断されたことを受け「希望する人が(骨髄の)ドナーになりやすい環境整備が重要だ」とし、来年度から「ドナー休暇制度の普及啓発活動を支援する考えを示したというのです。

池江選手の公表以降、日本骨髄バンクにドナー登録に関する問い合わせが通常の50倍も急増したことは既に報じられていました。ドナーは患者さんと適合してから採取後の健康診断に至るまでに、8回程度平日の日中に医療機関に出向く必要がありました。

そこでその日数を、ドナー自身の有給休暇を使うのではなく、勤務先が特別休暇として認めるのがドナー休暇制度」です。ドナー登録していても日数の多さからあきらめる人も多く、日本骨髄バンクを中心にこれまで「ドナー休暇制度」の普及を行ってきました。

直近のデータでは全国で347社で導入されています。詳細はこちらでごらんいただけますが、企業だけでなく大学や病院なども協力しています。

ドナー休暇制度導入企業・団体(日本骨髄バンク)

政府が、しかも安倍首相のトップダウンでドナー休暇支援に乗り出すことは、とてもすばらしいことです。

が、その一方でひねくれ者の私は「利用されてる感」を抱き、なんとも言葉にし難い気分になりました。

念のため繰り返しますが、今回の決断は支持します。でも、タイミングがイヤラシすぎる。厚労省の勤労統計問題に加え、桜田五輪相の「がっかり」発言問題がありましたから、それらをデフォルメするための支援策だろ!と、“脳内のおサルさん”が騒いでやまないのです。

もし、安倍首相がドナー休暇支援だけだけなく、すべてのがん患者への支援策を打ち出してくれていたら話は別

だって2月4日は「世界対がんデー」。がんへの誤った情報を正し、意識の向上と予防、検出、治療への取組を促すために世界で定められた記念日です。

伊藤忠社員をスパイ容疑で1年拘束する、中国という不可解な地獄

2月14日、伊藤忠商事の日本人男性社員が中国で1年もの間、長期拘束されていることが明らかになりました。繰り返される中国当局による外国人のスパイ容疑での逮捕劇。習近平政権はいったい何を守ろうとしているのでしょうか。台湾出身の評論家・黄文雄さんが自身のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』で分析・考察しています。

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2019年2月19日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【中国】中国でまたもや発覚した日本人拘束

中国広州、伊藤忠社員を1年拘束 市国家安全局、スパイ容疑か

伊藤忠の40代の男性社員が中国に1年間もスパイ容疑で拘束されているというニュースです。具体的にどんな行為がきっかけで拘束に至ったのかという詳細は報道されていないのでわからないし、中国の報道官も「詳細は未確認」とのコメントしか出していませんが、拘束は事実です。

伊藤忠側も公式見解は出していません。朝日新聞の報道を以下に一部引用します。

社員は拘束当時、東京本社に在籍し、私的な旅行の最中に拘束されたとみられるという。数年前まで広州市のリニア地下鉄プロジェクトに従事し、その期間に関わる何らかの嫌疑がかけられたとみられるという。

 

別の関係筋によると、社員は中国に出張中、休みをとって旅行している時に拘束されたとの情報もある。具体的にどのような行為が問題にされたかは不明だが、「国家の安全に危害を与えた罪」に問われた可能性がある。広州市の裁判所で初公判が終わっているが、判決は出ていない。

伊藤忠社員を中国が拘束 1年前、私的旅行中か

以前のメルマガでも述べましたが、ここ数年で中国で日本人が逮捕される事件は少なくありません。彼らの容疑は一様にしてスパイ容疑です。

2015年、上海市で日本人女性が逮捕されました。東京都新宿区の日本語学校幹部で中国出身の日本人女性です。彼女はその後、スパイ罪で懲役6年の実刑判決を言い渡され、5万元(約82万円)を没収されました。

そのほか、「中国当局は15年5~6月、日本人をスパイ容疑で相次いで拘束した。17年3月には温泉開発のための地質調査に入った邦人男性6人が山東省と海南省で拘束。うち4人は帰国したが、男性2人は正式に逮捕され、今年6月までに起訴された」

日本人女性に懲役6年 中国「スパイ罪」

なぜ沖縄県中部地区の住民には心筋梗塞や脳卒中患者が多いのか

2018年10月10日、世界保健機関(WHO)ヨーロッパ地域事務局は、騒音に曝されることによって、心筋梗塞や脳卒中、糖尿病を発症する可能性が高まるということを明言し、新騒音ガイドラインを発表しました。1年半前の沖縄帰郷で、自身も騒音汚染に苦しんだ現役医師の徳田安春先生は、自身のメルマガ『ドクター徳田安春の最新健康医学』で、沖縄県内の騒音による健康被害の実態を解説。日本が含まれるWHO西太平洋地域事務局でも新ルール適用の必要性を訴えています。

騒音汚染に悩む私

2017年4月から沖縄に戻りました。約10年ぶりの帰郷です。帰郷してホッと一息つくことができたものの、私と家族はある汚染に苦しむことになりました。それは「騒音汚染」です。騒音の出現元は自動車だけでなく、米軍基地所属の航空機があります。

騒音によって、血液中のアドレナリンとコルチゾールが上昇します。アドレナリンは交感神経や副腎髄質から分泌されるもので、血圧と心拍数を上昇させます。コルチゾールは副腎皮質から分泌され、これも血圧を上げる作用があります。また、全身の血管は収縮します。これらにより、心筋梗塞や脳卒中、糖尿病が起こりやすくなります。

夜間の騒音は睡眠を妨げます。睡眠の質は低下し、疲労とストレスが蓄積します。睡眠負債が増えていきます。夜間の騒音により、睡眠開始時刻は遅れ、覚醒時刻は早まります。睡眠の深さは浅くなり、途中覚醒が増えていきます。長期化することによって、日中の活動でのパフォーマンスは低下します。

騒音のおかげで、私の睡眠の質は低下しました。家族の血圧も上昇し、減塩もかなわず、病院に通院して血圧を下げる薬を飲むことになりました。少しでも静かな環境を求めて、私と家族は県内の別の市町村に引っ越ししました。今のところ、移り済んだ家では自動車騒音は少ないですが、米軍機は相変わらずです。最近私は、睡眠時にはノイズキャンセリング付きのヘッドフォンを装着するなどをして対応しています。

基地と騒音、そして健康被害

世界的にも、騒音がもたらす健康被害は空港周辺が最も深刻となります。イギリスのヒースロー空港周辺の騒音は歴史的にも有名です。民間空港をはるかに超える騒音被害をもたらすのは軍事空港です。実際、米軍戦闘機の騒音は凄まじいものがあります。

私は琉球大学医学部を卒業してから約15年間沖縄県立中部病院で診療していました。その頃から私は、心筋梗塞や脳卒中が沖縄県中部地区の住民にかなり多いことに気づいてました。その原因の大きな部分は、米軍機がもたらす騒音であると考えています。

嘉手納基地爆音差し止め訴訟で専門家意見を提出した、北海道大学の松井利仁教授は次の試算を発表しました。米軍嘉手納基地の航空機騒音によって心筋梗塞や脳卒中にかかる人は、毎年約30人にもなると試算されています。夜間騒音が原因の睡眠障害に悩まされている基地周辺住民は約1万人います。松井氏は、戦後70年の間に約300人が騒音による心筋梗塞と脳卒中で死亡したと試算し、これは「大規模な公害病だ」と述べました。

子ども向け田舎体験ビジネスで農業体験を組み入れてはいけない訳

読者からのさまざまな質問に回答してくれる、メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の著者で人気コンサルの永江一石さん。今回は、子どもを対象にした田舎体験ビジネスの可能性についての相談が寄せられました。永江さんによれば成功のカギは、子どもを預かる家庭選びと田舎選びにあるようで、具体的にアドバイスを送っています。

田舎体験ビジネスの可能性を探る

Q.
私は九州の田舎の出身です。私は東京に住んでいますが、田舎でのビジネス(田舎の衰退を止める側面もあるもの)を何かできないか考えています。そこで以下のアイデアを考えました。

【田舎(自然)体験合宿】
対象:田舎を持っていない家庭(の子ども)。両親共に関東圏出身で、田舎がない。仕事が忙しく、子どもをどこかへ連れていけない家庭。

期間:夏休み等の長期休暇内の一週間程度。

内容:親元を離れ集団生活をしながら、キャンプや釣りなどの自然遊び、農業体験、歴史探訪等の学び分野などを体験。

料金:高所得層をターゲットにし、安くない料金設定にしたい。(子どもの質をあげるため)

永江一石さんからの回答

これって実は既にやっているところが多くて、わたしの周りでも子どもたちが学校のサマーキャンプのようなイベントで沖縄の離島に約1週間泊まりに行っていました。学校側もキャンプの道具を一から揃えたり、滞在中の手配を全部するのが非常に大変なので、業務委託する専門の事業者さんがいて、滞在先をコーディネートしてくれるわけです。

なので、特に私立の学校などに営業かけるのが良く、仕事は取れると思います。ただ問題なのは、滞在先の人選ですね。万が一にも事件があってはいけないので、宿泊先の審査はかなり慎重に行わないといけません。男性だけの家とかはもちろん不可で、夫婦揃っていることは大前提でしょう。日中に子どもを一人にするわけにもいかないので、お兄ちゃんやお姉ちゃんがいるご家族が良いです。

またまともな家であっても、一日に数千円の謝礼で子どもたちのご飯を作ってお風呂に入れて洗濯までしてくれるなど負担は大きいので、お金のためではなく本当に子どもが好きで進んで面倒を見てくれる家庭であることが必須です。

協力してくれる家庭を探しやすくするためにも、プログラムは滞在先に負担がない方が良く、子どもたちは自由に虫捕りしたり川で泳ぐなど好き勝手に遊んでもらうのがベストです。農業体験なんてやると農家さんは一日仕事を止めなきゃいけないので大打撃になってしまいます。

そうすると、放っておいても子どもが自分で遊んで楽しめるくらいの自然が必要なので、東京の郊外と変わらない地方の市街地ではなく、山奥や離島など結構なレベルの田舎が良いでしょう。東北や北海道は人が閉鎖的でよそ者はいじめられたりするリスクもあるので、人懐っこい人が多い九州や沖縄などが良いと思います。あくまで個人の偏見です。w

例えば沖縄の離島や九州の沿岸部のど田舎で、ご夫婦揃っていて夏休み中にはお姉ちゃんやお兄ちゃんもいる甲斐甲斐しくて明るいご家庭を見つけて、釣りをしたり海に潜ったり島や浜辺を探検して一週間過ごす、といった田舎体験合宿などは良いのではないかと思います。

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プーチンの危険な決断。ロシアが大規模ネット規制に踏み切る理由

2月12日、「国内のインターネット通信を国外サーバーから切り離す」という、現在の日本では考えられない事態も含んだ法案の採決を行なったロシア。今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では著者で国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが、ロシア動向を懸念する読者のメールを切り口とし、今、ネット規制強化対策がロシアで重要視されている理由について持論を展開しています。

北野がモスクワを離れた理由、その後

先日、シリコンバレー在住Aさまから、こんなメールをいただきました。

以前ご指摘のロシアのインターネット事情ですが、ますます険しくなってきたように見受けられます。アメリカ情報ピラミッドの情報で恐縮ですが、以下にようと、ロシア全体をインターネットから切り離す実験が計画されているようです。

 

Russia to disconnect from the internet as part of a planned test

 

取り急ぎ、お知らせのみにて失礼致します。

皆さんご存知のように、私は28年モスクワに住んでいました。モスクワは、なかなか快適でした。なんといっても28年住んで、一度も反日ロシア人にあったことがないのです。周りが「親日だらけ」というのは、すばらしいこと。その辺、中韓とロシアは違います。

しかし、去年の11月離れることにした。いろいろ理由はありますが、最大のものは、「インターネット規制で実害がではじめたこと」でした。

この記事も閲覧できない。いまロシアで起きている信じがたい現実

シリコンバレー在住のAさまは、このことを覚えておられ、「北野さんが離れた後も、プロセスは進行していますよ」と伝えてくださったのです。その後、日本の新聞にも出てきました。

ロシア下院、インターネット隔離法案を支持 「北朝鮮式」可能に

2/13(水)8:30配信

 

【AFP=時事】ロシア下院は12日、同国のインターネット通信を国外のサーバーから切り離すことを可能にする法案の1回目の採決を行い、賛成334、反対47で可決した。反対派は、これは検閲強化の取り組みだと批判。さらに、北朝鮮のような外部から隔離されたネットワークの構築につながる可能性があるとしている。

ところで、なぜロシア政府は、ネットを規制するのでしょうか?私の理解は、以下のようなものでした。

プーチンは、ロシアのメディア、特にテレビを支配しています。ロシアのテレビでプーチン批判を聞くことは、一切ありません。ところが、ネットは反プーチン派の天下。それで、ロシアでは、「テレビ中心の年配層は親プーチン」「ネット中心の若い層は反プーチン」というはっきりした傾向がみられる。

「テレビ中心の年配層」(親プーチン)は、毎年たくさん天国に旅立ちます。一方で、「ネット中心の若い層」(反プーチン)は、年々増えていく。クレムリンが、「ネットを支配しなければ政権は危うい」と考えるのは当然でした。

それで、私が未来を考えたとき、「規制がどんどん強まるのは当然だな」と見通しをもった。だから、モスクワを離れることにした。今回、「やはりそっちの方向にむかっている」ことが明らかになりました。

大企業と中小企業の「正しい違い」は?現役社労士に聞いてみた

働き方改革により誕生する数々の新制度ですが、その施行日は企業の規模によって異なります。皆さんはご自分の会社の規模を正しく把握されているでしょうか。今回の無料メルマガ『採用から退社まで! 正しい労務管理で、運命の出会いを引き寄せろ』では著者で現役社労士の飯田弘和さんが、「大企業と中小企業の違い」について解説しています。

大企業と中小企業の違い、ご存知ですか?

働き方改革に関連して、様々な法律が改正され、新たな制度が誕生しています。早いものは、今年の4月から新制度がスタートします。

ところで、これらの新制度の中には、施行日が大企業と中小企業で異なるものがあります。たとえば、36協定として皆さんに馴染みのある時間外労働の上限規制。この施行は、大企業については2019年4月中小企業について2020年4月からとなります。

たとえば、今まで中小企業については適用を猶予されていた、月60時間超の残業への50%以上の割増率の賃金支払い義務。大企業については既に適用されていますが、中小企業については2023年4月からの適用になります。

たとえば、同一労働同一賃金。これについては、大企業は2020年4月中小企業については2021年4月からの施行になります。

ところで、大企業と中小企業について、きちんと違いを理解しているでしょうか?大企業か中小企業かを判断するときは、事業所単位ではなく企業単位で判断します。

36協定などは、事業所ごとでの協定締結・届出が必要ですが、大企業か中小企業かの判断は企業単位です。ですから、たとえ従業員が数人の事業所(支店等)であっても、企業規模でみたら大企業といった場合には36協定は今年の4月から新様式での届け出が必要です。

自分の型にはめようとするコンサルが、企業を「虚弱体質」にする

世にコンサルタントを名乗る人間は数多いますが、「彼らが主導する公式や方程式を用い成功したと見えても、その大半は一過性で終わる」と断言するのは、無料メルマガ『ビジネス真実践』の著者・中久保浩平さん。今回の記事では中久保さんがそう判断する理由を記してくださっています。

型通りにはめるコンサルタント

数年前、婦人雑貨販売経営のクライアントが、ポロっと言った言葉がいまでも耳に残っています。

社長 「中久保さん、実はね、うちは以前○○総研にコンサルタントを依頼したことがあるんですよ」

 「へぇ~そうなんですね。で、どうでした?」

社長 「それがね、資料やらマニュアルやらは、やたらと立派なものを持ってくるんですけど…で、それに当てはめて色々とアドバイスくれるんですけど…。その資料やマニュアルを見るだけでも正直疲れてしまうんですよ。なので、実践するまでに腰が重くなるというかなんというか…まぁ今更愚痴っても仕方が無いことなんですけどね」

コンサルタントによって様々な型があります。○○の法則、方程式などをまとめたマニュアルやレポートの類がそうです。

このクライアントの話を聞いて、「コンサルタントって自社の型に当てはめて結果をだすのが仕事なの?ほんとにそんなものに当てはめる必要があるの?」なんてことを随分と考えたことがあります。

確かにコンサルタント主導の下、公式や方程式に則った方が上手くいく場合があります。ですが、それは一過性のもので終わるケースが大半です。なぜなら、そうした公式や方程式に頼る体質になるからです。また、その公式や方程式に当てはまらない場合、無理に当てはめようと難しく考えすぎてしまい空回りするからです。あるいは、疲れ果てて続かなくなるからです。

つまり、公式や方程式だけでは自社で課題や困難に向かい、乗り切っていく自力を養うことができなくなるのです。答えを導く方程式を教えてもらい、成績が良くなったけど、真の学力が身に付かない小学生と同じことなのです。テストで良い点を取るためのテクニックを学んでも意味が無いのです。

型に当てはめることはある意味です。

僕も以前は「このとおりにすれば上手く行きますよ」というようなことをアドバイスさせて頂いたことがたくさんあります。WEBサイトの文章はこのようなリズムで…とか、営業トークはこのような切り口でといってはスクリプトを作るとか、チラシはキャッチコピーとリード文をこうして…など。

でもそういう類の型とおりのことをやってもらって結果が出てもそれは表面的に数字が良くなるというだけで全く意味がありませんでした。

臨床心理士も実感。白鵬の横綱相撲に学ぶ、「怒り」のいなし方

怒りをコントロールするための「アンガーマネジメント」に関する書籍や記事は数多くありますが、いざ実践しようとなるとなかなかうまくいかない、ということもままあるようです。そんな方のために、今回の無料メルマガ『生きる!活きる!『臨床力』』では、著者で獣医師と臨床心理士の資格を持ち、大学で教鞭も執られている渡邊力生さんが効果を実感したという、ある意味感動的とも言える「怒りのコントロール法」を紹介しています。

感動的なアンガーマネジメントの方法は、横綱の取り組みから学ぶことができる!

人間関係におけるトラブルの最大の要因は“怒り”にあるように思います。様々な“アンガーマネジメント”に関する書籍が発行されたり、セミナーも各所で開かれていると聞いたことがあります。色々な知見、考え方、スキルがあるようですね。それらをここで詳らかに紹介することはいたしませんが、「怒り コントロール」と入力して検索するだけでもかなりの記事が出てきます。

その中で個人的には、説得力があって、効果を実感できているなぁと思っているのが「怒りの6秒ルール」というものです。有名な話ですのでご存知の方も多いかと思いますが、ご存知でなければ以下の記事をお読みいただければ、私と同じように「あ、なるほどー」とお感じになられる方もおられるかもしれませんね。科学的根拠に乏しい、という声もあるようですが、少なくとも私には合っているな、と感じています。

6秒間で怒りを可視化~感情的ではなく理性的に~

とはいえ、そう簡単にはいかないから怒りとは厄介なものです(汗)。自分の【怒りという感情】との戦いにおいてそれまで、15戦15敗だった私も、この方法でいけたところはせいぜい3勝12敗ぐらいでした(涙)。

怒りの暴発というのは相手を傷つけたり相手に嫌な思いをさせるにとどまらず、「またやってしまった…」という自尊心の毀損も引き起こしてしまいます。本当に誰も得をしないんですよね。

実はここであえて10戦10敗としなかったのにはワケがあるのです。

言葉では「6秒ルールというのは理解できたけれども、やはり何かガツンとくるイメージが必要なんじゃないか」。そんなふうに思っていたところ、先日「これは!」というイメージに出会い感動しましたので、紹介させていただきたいと思います。

横浜の中に神奈川区?カラスはなぜ都市に?「地理思考」の面白さ

「むこう」の山だから六甲、なぜ中目黒は人気スポットになったのか、都市はなぜ必ず川の流域にある?など、“そうなっている”のにはワケがあり、それは地理的要因に規定されていると説くのは、TVプロデューサーとして「からくりTV」「金スマ」などを企画制作した角田陽一郎さんです。メルマガ『角田陽一郎のメルマガDIVERSE』の中で、世界のさまざまな「そうなっている」理由を地理的要因で解説。「地理思考」という捉え方を惜しみなく披露しています。

「地理思考」

―inspired by【最速で身につく世界史】

今回は今僕が書いている『地理思考』という本のことを綴りたいと思います。地理思考とは?

僕らの人生は、自分の力でどんなに切り開こうとしても、周りの状態=環境に常に左右される。その呪縛からはのがれられない。つまり人生を斬り開くためには、どう環境と自分を合致させるか?がもっとも大切な鍵になる。

ほとんどの人生で起こることは自分の想い通りにはならない。若い時には若いという理由で、歳取ると歳取ったって理由で。ペーペーの時はペーペーという理由で、偉くなっても偉いんだからという理由で。

お金が無くては想い通りにできないし、お金があってもお金じゃできないこともあるし。ここに、そんな思い通りにならない環境のお手本がある。それは地理

人類は、誕生以来、常に環境との因果応報=地理を学ぶことで、進化・発展して来た。つまり、その人類と地理の関係を学べば、そしてその地理から授かった環境への知見をあなたの人生にフィードバックすれば、あなたの人生の成功の鍵を手にいれたことになる。つまり、『地理思考』とは、現在の“孫子の兵法”ともいえる、最強の人生の指南本である。

まあ、最初から大きく出ましたが、そんな思いを込めてこの『地理思考』という本を書きました。これはまさに今の時代に読んで欲しい本だからです。

21世紀も19年経って、自然でも社会でも世界でも日本でも僕らの想定外のことが色々起こり始めています。僕は大人になれば、未来になればわからないことが減っていくのだと子どもの時には思ってたのですが、実際に大人になって21世紀になって、むしろわからないことがどんどん増えていってる気がするのです。

それは自分自身の問題なのでしょうか?はたまた人類全体の問題なのでしょうか?子どもの頃には薄々わかっていたその境い目すらももはやわからないのです。つまり世界はそんな未来に突入したのです。

だから今までの「こうだったからこうしよう」、「こういう時はこうすべき」的な決まりや発想や生き方に沿ったメソッドは最早悲劇しか生まないのです。一人一人が自分自身でその都度その都度、環境の変化に順応し、環境の変化に即応するしかありません。

そして、そんな環境の激変に呼応して、僕たちの日常の仕事や生活も、まさにいろいろな業界でかつて力を持っていた既存の組織の権力と圧力とが急速に薄らいでいます。今までだったらその組織の権力で封じ込めていた個人への理不尽さが、露わになってきています。

つまり、みなさんの周りの環境の変化が一気呵成にあなたを襲っているのです。それを見知った時、一人一人がどんな所感を持ちどんな行動を取るか?その総体がこれからの環境の新しいあり方を形作ると思うのです。