クレジット・ローン破産=公害。宮部みゆき『火車』で描かれた地獄の淵の深さ

宮部みゆきの初期の代表作の一つ『火車』。サラ金やカードローンによる多重債務に苦しむ人々を描いたこのミステリー小説の文庫化に際し、解説を書いたのが評論家の佐高信さんです。今回のメルマガ『佐高信の筆刀両断』では、作品の中で弁護士が「クレジット・ローン破産=公害」と語る件りを紹介。佐高さんとの対談で、若い人や子供たちが教えられていないこととして、“世の中を動かしているもの”について宮部さんが話した言葉を伝えています。

「宮部みゆき」を好きな共産党委員長・田村智子

日本共産党の委員長となった田村智子と対談した。それは5月末に発行される『ZAITEN』7月号の「佐高信の賛否両論」で読んでほしいが、田村の好きな作家が宮部みゆきであると知って、私が宮部のベストセラー小説『火車』(新潮文庫)の解説を書いたことを思い出した。

1992年夏に出されたこの小説には「年間貸出額60兆円、個人の借金比率世界一のクレジット・カード王国日本。その結果の百万人とも言う破産予備軍。襲いかかる美味な“情報”に破れ、富の川を流されてゆく“生きている幽霊”の素顔!」と書かれたオビがついていた。

意志の弱い人間だけがそのローン地獄に落ちていくのか。自分の過去を消し、他人になろうとしてなりきれなかった女たちを描いて、この小説は哀切だった。

作中に登場する弁護士は「クレジット・ローン破産=公害」論を唱える。次々とサラ金から借りまくった多重債務者を人間的に欠陥があると決めつけるのは、たやすい。しかし、それは交通事故はすべてドライバーの責任というようなものだ、と弁護士は説く。それでは「おざなりな自動車行政や、安全性よりも見てくれと経済性ばかりにこだわって、次から次へとニューモデルを出してくる自動車業界の体質」は見逃される。

自動車事故において、「まともな人間なら事故など起こさない」とは言い切れないように、まともな人間ならローン地獄には落ちないとは言えないのである。

親が多重債務者となり、姿をくらましてしまったら、どうなるか。「自己破産」といった方法があることを知らない娘は、逃げても逃げても追ってくる取り立て屋の前に、ついに力尽きた…。夜逃げの前に、死ぬ前に、そして逆に、思いあまって人を殺す前に、破産を思い出せ、と弁護士は強調する。

ローン地獄に落ちる人など、自分とは無縁だと思っている人でも、『火車』を読めば、きっと、そうした人を身近に感じるだろう。そして、現代の日本にパックリと口をあけている、その地獄の淵の深さに戦慄するに違いない。

私は宮部と藤沢周平について対談したことがある。拙著『司馬遼太郎と藤沢周平』(光文社知恵の森文庫)に収録したが、彼女は、私が司馬と藤沢を対比させたことに「どきっ」としたらしい。田村によれば、志位和夫は宮部と同じく藤沢ファンだとか。この対談は色川大吉と私の対談などと共に「佐高信評伝選」には収録されていない。宮部との対談はかなり長いものだが、彼女はこう言っていた。

「今の世の中で、特に若い人や子供たちが教えられていないのは、結局世の中は理不尽が動かしているんだよってことだと思うんです。だからこそ、そのなかで、どれだけ自分の思いをとげて生きてゆくかが課題になる」

理不尽を知って、それを打破する努力を宮部も田村も、そして私も続けるのである。

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いじめ加害者側とは思えぬバカな決断。被害者を訴えた逆ギレ保護者の呆れた「斜め上」発言

膨大な数のいじめ事件と向き合い、多くを解決に導いてきた現役探偵で「いじめSOS 特定非営利活動法人ユース・ガーディアン」の代表も務める阿部泰尚(あべ・ひろたか)さん。そんな阿部さんには、いじめの「加害者サイド」からの相談も入るといいます。今回のメルマガ『伝説の探偵』では、加害者家族が阿部さんにぶつけてきた理解に苦しむ主張を紹介。それでも彼らからの相談を受け付けてきた理由と、今後学校へ望むことについて記しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:いじめ加害保護者からの相談

「こんな親いるのか?」いじめ加害保護者から探偵が受けた相談内容

加害者からの相談は実際にある。年に10件前後くらいだが、確かにある。

最も多いのは、加害者本人ではなく保護者からだ。

そして困ったことに、ニュースになるような重大事態の加害保護者からの相談が年に数件必ずあるということだ。

例えばこうだ。

加害保護者 「うちの子は確かにいじめをした。でも暴力ではなく、距離をおいただけ。その理由は、被害を訴える子が、遊ぼうとしつこく誘ってきたり、やたらと絡んでくるから、鬱陶しくなって、無言で答えただけだ」

しかし、実際は、無視をしただけではなく、周囲を巻き込み無視をするように話しかけた子に指示をしたり、「帰れ!」コールをしたり、ランドセルに使用済みのぞうきんを入れたり、「臭い」と言いがかりをつけたりしていた。

それだけではない数多くの嫌がらせを数か月間続け、結果、転校したばかりの被害者は学校での居場所を失い、自尊心を傷つけられて、自死をはかろうとしたところ(調べによるとマンションから飛び降りようと思い、歩いていたところ)、近所の夫婦に声をかけられて、事態が発覚したのだ。

これを問うと、我が子はそんなことはやっていないという。被害者の子が弱いから、そうなっただけだというのだ。

加害保護者 「そもそもうちの子なら、私に相談するはず。被害の人は親子関係が上手くいってなかったんじゃないですか!」

各データからそう思っているのは親だけというのはわかるのだ。

相談してくれるはずと答える親は6-8割いるが、実際に相談があった親は1割程度しかいない。

こういう調査は文科省もやっているし、私が代表を務めるNPO法人ユース・ガーディアンでもやっている。つまりは、「相談してくれるはず」は間違いで、何か隠し切れない出来事があって発覚するというのが親の身からすれば、ほとんどなのだ。

それに、やっていないという言葉を勝手に信じるのは自由だが、それを全ての前提にして表に出すというのは、いかがなものか。

結局、どうしたいんですか?と問えば、こういうのだ。

加害保護者 「加害者扱いされて、うちの子も苦しんでいますから、謝って欲しいんです」

あほか!である。

どう考えたら、そこまでおバカな論理展開ができるのだろうか。理解に苦しむところだ。

もっと酷いものもある。

この記事の著者・阿部泰尚さんのメルマガ

ドヤコンガ情勢は複雑怪奇。人気声優・佐倉綾音と水瀬いのりの今の関係は?あやねるが見せつけたコンガの高み

2024年のネット流行語大賞暫定1位とも言われる「ドヤコンガ」情勢をわかりやすく解説。前回の記事から1ヶ月以上が経過し、新たに「ドヤコンガコール」「ドヤコンガの高み」「ドヤコン川」などの動向がキャッチされた。はたして事態は融和に向かうのか、それともドヤコン川を渡ってしまうのか?

戦争か融和か。注目のドヤコンガ情勢をいち遅くレポート

初代ドヤコンガの名前を奪う形で誕生した2代目ドヤコンガ(以下単に「ドヤコンガ」)。ドヤコンガは、その豊富なアニメ・声優知識と老練なレスバトル技術で、ネット民に恐れられ、また一目置かれる謎多き人物だった。

そんなドヤコンガの「正体」に世間の注目が集まったのは今年春先のこと。

『ご注文はうさぎですか?』(チノ役)、『Re:ゼロから始める異世界生活』(レム役)、『五等分の花嫁』(中野五月役)などで知られる人気声優、水瀬いのり(28)のXアカウント乗っ取り騒動をキッカケに、実はドヤコンガの“中の人”は水瀬いのりなのではないか?との疑惑が拡散したのだ。

この「ドヤコンガ=水瀬いのり説」の詳細は、弊サイト4月9日の記事で紹介したが、オジサン世代にとっては調べれば調べるほど話がややこしく「頭がおかしくなりそうだった」と当時の担当者は話している。

【関連】イチから学ぶ「ドヤコンガ」の正体。人気声優・水瀬いのり本人なのか?スタッフなのか?「整形ばらし」「口パク暴露」の真犯人は

さて、あれから1カ月以上が経過し、ドヤコンガ情勢はどのように変化したのだろうか?中東情勢などを正確に理解するよりもよほど難しく、正直尻込みしてしまうのだが、「2024年のインターネット流行語大賞で上位入賞は絶対確実」(ネットメディア編集デスク)とまで言われたら逃げるわけにもいかない。重い腰を上げて追加調査することにした。

怖い?面白い?「ドヤコンガコール」は評価二分

とはいえ記者はアニメ・声優業界に不案内だ。そこで以前の記事でも協力してもらった、アニメ全般に深い造詣を持つ40代男性ネットメディア編集デスクの話を聞くことにした。

「前提として、ドヤコンガの正体は依然として不明です。水瀬いのりさん本人だと見ているファンも、そうではないファンもいて真相は藪の中。ただ前者に関しては、当初の『否認』『怒り』をすでに乗り越え、現在は『受容』の段階に至っているようです。それから、かつてドヤコンガに叩かれていた側の女性声優さんたちの所属事務所が、事実とは異なる書き込みや誹謗中傷に対して法的措置を示唆している、この点も押さえておいてください」(ネットメディア編集デスク)

了解です。ではそれを踏まえて、最近のドヤコンガ情勢はどのように推移しているのか?

「まずは、このGWの連休中に初観測された『ドヤコンガコール』から勉強しましょう。こちらの動画をチェックしてみてください」(同)

動画を見ると、複数の男女が「ドヤドヤドヤドヤドヤコンガ!」と不思議な雄叫びをあげながら、実に楽しそうに踊っている。これは一体何なのか?昔流行った「ハレ晴レユカイ」のヲタ芸にも似ている気がするが。

「肉フェス2024お台場の4月27日、アニソン色が強い肉料理フェスティバルの様子です。大昔の涼宮ハルヒブームとはまた違って、先の騒動を知ったばかりのファンたちが、純粋に心のドヤコンガを抑えきれない様子が見てとれます。ただ重要なのは、この催しに水瀬いのりさんは出演していなかった、という点なんです」(同)

ドヤコンガの「正体」はいまだ不明ながら、そもそも渦中の人物が不在の状態で、ここまで盛大に踊り狂っていたということか。にわかには信じがたい話に思えるが。

「そのとおりです。そのためファンの間でも、この『ドヤコンガコール』に対する評価は二分されています。頭を空っぽにして、響いてくるリズムに身を任せれば、確かにちょっと楽しい気はする。でも冷静に考えると、本人不在の空間でドヤドヤ踊り出すなんて怖すぎるのではないか?いずれ悪ノリが事件に発展して、他のリアルイベントで不測の事態を引き起こしてしまうのではないか…と。いま振り返ってもこの27日は、情勢が最も緊迫した、ドヤコンガのいちばん長い日だったと思います」(同)

中国は「アジア版NATOへの変貌」を警戒。日本メディアはAUKUS入りの準備進める自国の動きをなぜ報じないのか?

米英豪3カ国による安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」。かねてからこのパートナーシップへの参加が取り沙汰されている日本ですが、海外ではどのように報じられているのでしょうか。今回のメルマガ『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤さんが、香港の有力紙が伝えた記事内容を翻訳して紹介。その上で、AUKUSへの参加準備を進める自国の動きについて、さしたる議論が見られない日本国内の状況を疑問視しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:AUKUSに入る準備をする日本

AUKUSに入る準備をする日本

AUKUS(オーカス)は、アメリカ、イギリス、オーストラリアの三国間のパートナーシップです。2021年9月に発足が発表されました。

AUKUSには柱が2つあります。

第一の柱はアメリカとイギリスによるオーストラリアへの原子力潜水艦の開発および配備の支援です。

第二の柱は、人工知能や極超音速ミサイルの共同開発をはじめとする先端技術分野での協力です。

このAUKUS、アメリカのオースティン国防長官は第二の柱である先端技術の分野で、日本との協力を検討していると明らかにしました。

これについての香港サウスチャイナモーニングポストの記事をみてみましょう。

韓国、日本、ニュージーランドは現在、AUKUSのいわゆる「第二の柱(Pillar 2)」に署名したがっている。

 

この柱は、量子コンピューターや人工知能から極超音速兵器に至るまで、多くの最先端技術革新に関する機密知識や軍事専門知識へのアクセスを約束するものだ。

 

シンクタンクの非常勤研究員であるエレノア・ヒューズ氏によれば、日本と韓国は間違いなく最先端の技術的ノウハウやテクノロジーをオーカスに提供することができるという。

解説

記事では「日本と韓国、ニュージーランドがAUKASに入りたがっている」というニュアンスです。

しかしながら日本の問題も指摘しています。

オーストラリア国際問題研究所のメンバーでもあるヒューズ氏は、「しかし日本がAUKUSに参加するには、サイバー攻撃に対するより高い耐性を構築する必要がある」と付け加えた。

 

日本側としては、2月に閣議決定され、現在国会で審議されている「セキュリティ・クリアランス法案」によって、セキュリティを向上させ、機密データの漏洩を防ぐ動きを見せている。

解説

私は方向として同意するものですが、進め方に納得できません。

この問題、なぜ日本の報道でもっと取り上げないのでしょう。

日本の国際政治の大きな節目になる超重要事項なのにです。

中国の『環球時報』は、4月8日付の記事で、オーカスの拡大は「憂慮すべき動き」であり、「協定がさらに『アジアのNATO』へと変貌することを意味する」と述べています。

NATOは、メンバー国が互いの防衛を約束する集団防衛の原則に基づく軍事同盟です。

それに対してAUKUSは軍事同盟というよりは技術的協力と安全保障の強化を目指すパートナーシップです。

その面でNATOとAUKUSは違います。しかし確かにAUKUSは発展的にアジア版NATOになりうる枠組みなのです。

それに対する布石を日米政府ともに着々と打ちながら、日本国内にさしたる議論がないのは健全とは思いません。

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(『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』2024年5月12日号より。この続きをお読みになりたい方はご登録ください。初月無料です)

社会の分断化を推し進める「バランスを欠いた報道」を見極めるために

メルマガ『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』 では、在米14年の経験と起業家としての視線、そして大学教授という立場から、世界で起きているさまざまなニュースを多角的な視点で分析。そして各種マスコミによる「印象操作」に惑わされないためのポイントを解説しています。5月中であれば、5月配信分のメルマガ全てが「初月無料」でお読みいただけます。この機会にぜひご登録ください。

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敏腕コンサルが指南。年商2億から10億への成長時に起きる「社員の離職ラッシュ」を防ぐ対策は?

企業経営者にとって売上の伸長は大きな目標ですが、急激な成長は往々にして社にとって喜ばしくない事態も引き起こしがちなもの。そのような状況を回避するために、経営者はどのような手を打つべきなのでしょうか。今回のメルマガ『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』では外食・フードデリバリーコンサルタントの堀部太一さんが、飲食業で最も多い「年商2億から10億に成長する際に起こる離職ラッシュ」を防止するため経営者が体系的に進めるべき3つのステップを紹介。各々の段階で「すべきこと」を具体的に挙げるなど、詳細かつ分かりやすく解説しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:会社が2億から10億に急成長。しかし離職ラッシュが起き内部対策でやった事とは?

会社が2億から10億に急成長。しかし離職ラッシュが起き内部対策でやった事とは?

経営者は孤独だ。

これはよく言われる言葉ですし、確かに大逆風の中でも希望を失わず、明るく振る舞う必要もあります。

ただこの大逆風時。

「何でこんな試練が…」と思うかもしれませんが、実はその試練は皆がぶち当たるものだったりします。

私もベンチャー、地域一番、全国チェーン、上場企業とかなり幅広いお手伝いをしていますが、「あっ、この悩みはあの時の!!」というケースは多々あったりします。

飲食で最も多いのは、2億から10億に成長する時の成長痛。

失敗から学びそれを少しでも回避できるよう、下記がまた意思決定の参考になれば幸いです。

■多々起こり得ること

離職ラッシュ。これに尽きます。

年商2億の時は組織として、

  • 店舗数:4店舗程
  • 社員数:8名程

同じ釜の飯を食べるじゃ無いですが、経営者と皆の距離感もめちゃくちゃ近い。

大変な事も多いが、そこから得られる学びも多い。「大変だけど、よしやってやるぞ!」という熱量が結果的にキープされやすい組織体です。

これが年商10億の時は組織として、

  • 店舗数:20店舗程
  • 社員数:40名程

こうなって来ると経営者と皆との単純な接触頻度は減ってきます。

今まで週に1-2回だったものが、月1回くらいになってくる訳ですね。

ここで離職が一気に起こってくる訳ですね。

「何でこんな大変な事をやっているんだろう」
「これだったら自分でやったらいいじゃないか」

ここをマンパワーのケアでやっていたのが、出来なくなってしまうというのが理由ですね。

■責任は誰にあるのか?

経営者です!それは別にマインド面の話だけでなく、仕事内容でという事ですね。

2億規模の経営者は基本ゼネラリスト。出店戦略・採用教育・マーケティング・ファイナンス・日々のいざこざ。

全部対応しますよね。というより対応しないと会社が止まるという。

これ自体は必要な能力。でもそのまま走ると会社を成長させる必要な能力が経営者にだけ集中。

それにも関わらず従業員さん達に足りない事ばかりを指摘するだけ。みたいな形になっちゃいます。

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5月は要注意。正体を隠して学生や新入社員を狙うカルト教団の詐欺と悪質マルチ商法の勧誘が増える理由

大きな社会問題となって久しい、SNS上で展開される有名人なりすまし投資詐欺。5月に入ってからは大阪府の八尾市議がスマホの乗っ取り詐欺被害に遭っていたことを公表するなど、日本社会に詐欺が蔓延していると言っても過言ではない状況となっています。これらの犯罪について、「旧統一教会の信者らは40年以上前から行っていた」とするのは、かつて自身も同会の信者だったジャーナリストの多田文明さん。多田さんはメルマガ『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』で今回、その手口について解説するとともに、信教の自由を盾に自らの行いを正当化するかのような旧統一教会の姿勢を強く批判しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:スマホ乗っ取り詐欺 有名人をかたる詐欺 なりすまし手口の源流に霊感商法をみる

スマホ乗っ取り詐欺 有名人をかたる詐欺 なりすまし手口の源流に霊感商法をみる

有名人になりすまして、偽の投資サイトに誘導する。スマホの持ち主になりすまして偽造のマイナンバーカードを使い、携帯ショップでSIMの再発行をしてスマホを乗っ取り、詐欺行為をするなど、何者かに「なりすまして」お金を騙し取るのが、最近の詐欺の傾向です。しかしさかのぼって考えれば、この手法はすでに、旧統一教会の霊感商法で行われていたように思います。その理由は後でお話します。

1.スマホ乗っ取り詐欺は、私たちの身近に起こる可能性も

スマホを使う利用者が頭に入れておかなければならないのが、乗っ取られるかもしれないというリスクです。

もしご自身のスマホが圏外になり続けていると思えば、すぐに携帯ショップに行って、スマホのなかにあるSIMが再発行されていないかを確認してください。それが、単なる故障ではないかもしれないからです。

先月から今月にかけて、大阪の市議のスマホが偽造のマイナンバーカードを使って勝手に機種変更をされて、高級時計を買われたり、キャッスレス決済にオートチャージされていたりと、金銭的被害に遭ったことが報道されています。

その出発点となっているのが、個人情報の流出です。このケースでは市議ということで個人情報を公にしなければならないので仕方のないところですが、私たちも氏名、生年月日、電話番号が詐欺犯側に知られることで、身分証の偽造がなされて、それを使ってのスマホの機種変更がなされる可能性があります。

スマホの中には、銀行口座情報などの重要情報が詰まっていますので、それを使われてしまうと多額の金銭的被害に遭うことになります。昨年も、この手口でネットバンキングから1,000万円ほどが不正送金された事例があります。

スマートフォン乗っ取り詐欺 不正利用を止めたから安心ではない 被害に遭わないために必要な対応とは?

すでに記事にもしていますが、この被害に遭った時には、スマホの不正使用を止めたからといって安心しないでください。Wi-Fiなどを使って、スマホのあらゆる情報にアクセスできるからです。スマホのなかにある金銭被害につながりそうなメールやサイトなどのパスワードは必ず変えるようにしてください。

この記事の著者・多田文明さんのメルマガ

一過性かもしれない日本ブーム。インバウンド客に頼り過ぎない経営戦略はコレだ!

観光地や繁華街に出れば、必ずといって良いほど見かける外国人旅行客。コロナ禍を乗り越えて、インバウンドの波が日本にもやってきています。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』で、繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、長く続くかはわからないインバウンド客が、これから減少した時にも儲けられる新しい経営戦略を語っています。

もしインバウンド客が減少したとしても…格差社会を捉える「2層ターゲット」の新経営戦略

とある高級焼肉店では、インバウンド客による予約で、連日大盛況となっています。

1人数万円のコース料理が注文され、お店は笑顔の絶えない状況です。

このお店は、選び抜かれた和牛を提供し、それを欲するインバウンド客を満足させています。

日本人からすると高いと感じる価格であっても、収入の上がっている海外の人にとっては、安いのです。

価格に納得した上で、払うことのできる人に買ってもらうのです。

ただし、このお店は、一過性かもしれない日本ブームに乗っているわけではありません。

日本で進行している格差社会を見越しての店舗展開なのです。

もしインバウンド客が減少したとしても、日本の富裕層が来てくれることを想定しています。

より良いものを納得の価格で提供し、金額に躊躇しない富裕層にもアピールしているのです。

こう書くと、金持ち相手の商売をしているだけのお店なのかと思うでしょうが、そうではありません。

それでは、ブームに乗っかるだけで、ブームが去ると自滅してしまう、エセ商売人となってしまいます。

このお店の優れたところは、高級焼肉店以外に、リーズナブルな庶民派焼肉店を運営しているところです。

牛を一頭買いし、高級店用とリーズナブル店用に分けて使っています。

これで仕入れ価格を下げて、利益率を高めているのです。

2店舗あることで、さまざまなリスクを分散させることもできます。

一方が業績不振でも、もう一方で補えます。

100歳の裏千家前家元が教える「苦しい人生の乗り越えかた」とは?

2023年に100歳を迎えた茶道の裏千家前家元の千玄室氏。今回のメルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、長い時間、世の中を見てきた千氏に人生を生き抜くために重要なことは何かを聞いた貴重なインタビューを紹介しています。

茶道裏千家・千玄室氏が語る、艱難辛苦が続く社会を生き抜くために大切なこと

茶道裏千家前家元の千玄室氏は2023年に100歳を迎えられました。70年以上、国内外で茶道の普及を続けるその精進努力には、いささかの衰えもありません。

長きに渡り世の中を見てきた千氏の目には、現代社会はどのように映っているのでしょうか。独自の観点で艱難辛苦が続く社会を生き抜くために大切なことを語っていただきました。(月刊『致知』2020年4月号より)

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私たちの人生は、いつ何時、どんなことが起きるか分かりません。

今朝の新聞を見ておりましたら、本年中というわけではありませんが、南海トラフの大地震で最高36メートルの津波が来ると書かれてありました。

東北のほうでは東日本大震災の苦しみから立ち上がるべく、たくさんの人たちがいまも頑張っておられます。

私も現地に行きまして、被災者の方とお目に掛かってお話をさせていただいたり、お茶を差し上げたりしました。

あるお婆さんにお茶を差し上げた時、「ああ、このお茶がいただけてよかったな。私はお茶のことは知らんけど、この点ててもろうたお茶が、どんなに心を癒やしてくれたことか」としみじみ、そうおっしゃいました。

それを伺った時に私は「たった一碗のお茶でも、こんなに役に立つのだな。ありがたいな。もっともっと多くの方にこの一碗のお茶を飲んでいただいて、皆さんが少しでも苦しみ、悲しみから逃れられるようにしなければいけない」と自分に言い聞かせたものです。

大切なのは、苦しみの多い人生であったとしても、そういう思いやりの気持ちを失わないで、他の人に対して手を差し伸べていくことではないかと思うのです。

自分の手を使って他の人のために少しでも何かをして差し上げる、その喜びが自分に返ってくる。その時に人生の本当の幸せを感じられるのではないでしょうか。

「ありがたいな、もったいないな」という気持ちを一人でも二人でも三人でも多くの人が持っていただけたら、平和という言葉を使わなくても本当に落ち着いた世の中になっていくのではないでしょうか。

(本記事は月刊『致知』2020年4月号特集「命ある限り歩き続ける」より一部を抜粋・編集したものです)

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北朝鮮の核科学者は奴隷そのもの。法律に書かれた「従業員の安全を保障」の大嘘

核・ミサイル開発が重要視される北朝鮮ですが、実は「核科学者が優遇されている」という事実はないのが実態のようです。無料メルマガ『キムチパワー』の著者で韓国在住歴30年を超え教育関係の仕事に従事している日本人著者が、北朝鮮の核科学者の現状について詳しく紹介しています。

北朝鮮の核科学者の実態

「北朝鮮の核科学者たちは小学生の頃から研究分野、住居、飲食、結婚などほとんどすべての分野で人生経路が決まっている自己決定権がない存在だ。失敗がまさに命取りになる北朝鮮社会で『祖国の事業』のために仕事ばかりして死んでいくしかない非人間的な状況下にある」。

核・ミサイル開発に邁進している北朝鮮は、金正恩が前面に出て核科学者をおんぶするほど優遇すると知られているが、実状はこれとは全く違うという分析が米ワシントンDCの韓半島専門家から提起された。北朝鮮の核関連専門人材の数は約1万人と推定される。

31年間在韓米軍に服務し、韓米連合司令部最高戦略家などを務めたロバート・コリンズは10日に発表した報告書「爆弾のための奴隷(Slave to the Bomb)・北朝鮮核科学者の役割と運命」で、彼らの人権侵害の実態を詳細に描いた。

彼が面談した脱北民の証言と各種非公開資料などをもとに、このような結論を下したのだ。コリンズ氏は「外部の人たちは金正恩と北朝鮮の生存に核があまりにも重要で、科学者たちが良い待遇を受けていると思っているが、そうではなかった」とし「最高指導者が米国本土まで叩ける精巧な兵器開発を要求している中で、核科学者たちは成功以外に他の退路がない危険な未来に直面している」と話した。

本紙(朝鮮日報)が事前入手した約200ページ分量の報告書内容を見れば、いわゆる「爆弾の奴隷」としての運命は早ければ10才にもならない年齢で決定される。北朝鮮は田舎、都市を問わず行政単位別に数学・科学に優秀な人材を「中央」に選抜できる体系を持っている。

コリンズは報告書で「地域別に最も優秀な学生たちを集めて数学・物理など科目別に英才教育を実施する」として「頭角を現せば家族全員が上級学校進学のために強制的に引越ししなければならない場合もある」と語った。金正日(キム・ジョンイル)が通った平壌新院洞(ピョンヤン・シンウォンドン)の「第1中学校」は、英才教育の産室で、北朝鮮全域から秀才が集まる。学生たちが国際数学オリンピアードなどに着実に参加するほど水準が高い。

なぜ、人口が縮小する日本でお菓子のグミが市場拡大を続けているのか?

みなさんは、グミを食べたことがありますか?コンビニでもスーパーでも多くの種類を目にするグミですが、今、若い世代を中心にグミが売れているそうなのです。今回、無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者である土井英司さんが、そのヒット商品を生み出す秘訣を書いた一冊を紹介しています。

【なぜ今、グミが売れているのか?】⇒『グミがわかればヒットの法則がわかる』

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グミがわかればヒットの法則がわかる

白鳥和生・著 プレジデント社

こんにちは、土井英司です。

みなさんは今、若い世代を中心に「グミ」が売れているのをご存知でしょうか?

入手困難で話題となったUHA味覚糖の「忍者めし 鉄の鎧」をはじめ、バラエティ豊かな商品が企画されており、ダイエットや集中力アップなど、さまざまな理由で売れています。

じつはグミ市場は、2022年の数字で前年比23%増。かつてはチューインガムに大きく水をあけられていましたが、2021年には、なんと縮小したチューインガム市場を逆転することに成功しています。(2021年はグミが635億円、チューインガムが593億円)

本日ご紹介する一冊は、この注目のグミ市場を、『日経MJ』『日本経済新聞』のデスクを歴任した著者、白鳥和生さんが解説した一冊。

人口が縮小する日本で、なぜグミが成長しているのか、トップ企業各社はどんな取り組みをしているのか、知られざるグミ市場の詳細と今がわかる内容です。

「関東のコンビニエンスストアにおけるグミ売上ランキング」

「全国のスーパーマーケットにおけるグミ売上ランキング」

「全国のコンビニエンスストアにおけるメーカー別シェア」

「全国のスーパーマーケットにおけるメーカー別シェア」

など、各種データも紹介されていて、明日からお菓子売り場の見方が変わること、間違いなしです。

タイトルに『グミがわかればヒットの法則がわかる』とありますが、まさに今ヒットする商品の条件がわかる、興味深いマーケティング書です。

消費者がグミを買う合理的理由、情緒的理由がわかれば、ヒット商品開発のヒントが得られると思います。