やってはいけない。仕事で犯したらお終いな「2つの禁じ手」とは

人間、仕事をしている限り、どんな時も順風満帆とはいきません。競合にプレゼンで敗れたり、ケアレスミスで周囲に迷惑をかけたり…。そんな中で、「本当に取り返しのつかない禁じ手」をご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ』では著者の佐藤しょ~おんさんが、ビジネスの世界でやってはいけない2つの禁じ手を紹介しています。

負けても良いけど、○○は絶対にダメ

久しぶりにタイトルに伏せ字を使ったんですが、この○○にどんな言葉が入ると思いますか?

ビジネスに勝ち負けは付きものですし、成功も失敗も付きものです。100戦100勝なんて人は歴史上もいないわけですよ。企業の不祥事による謝罪会見だって、毎月のように報道されていますよね。そんなものは取り返しが付くんですよ。何度でも敗者復活戦があるんです。

でも敗者復活が決して起こらないのが、○○の時なんですね。

ちなみにこの○○には、ふたつの言葉が入ります。今日はそのうちのひとつをご紹介します。

最初のひとつは、ウソです。勝負に負けた、失敗したことが明らかになった、不祥事が起こったという時に、その場をウソをついて切り抜けようとする人は、ビジネスの世界からは退場となります。残念ですが、この人に敗者復活はありません。行きたければ、勝手に歯医者さんに行って下さい。

私の甥っ子もウソをつくクセがありまして、何度もそれで痛い目を見たわけなんですが、親、保護者としては社会人になってウソがバレて(必ずバレるんですけどね)、その世界から退場を宣告される前に、ウソがどれだけ重たい罪なのかを分からせなきゃならないんです。ウソをついて乗り切った悪しき経験があるから、社会人になってもウソをつくんですね。

私は甥っ子には、

 ● 自分よりもアタマの良い人にウソをつくと必ずバレるよ

と言ってたんですが、これは自分が世界一アタマが良くない限り、必ずそのウソは誰かにはバレるということでもあります。

私は積極的にはやらなかったクチですが、厳しい上司だと、部下がウソをつくかテキトーなカマを掛けて、ウラ取りをする人もいますから。

遅刻の理由が電車遅延だというのなら、人事に問い合わせて定期券の経路を確認して、その上で経路の鉄道会社の遅延情報を確認するなんてのは、ホントによくある落とし穴です。ちなみに、これでウソをついていることが分かったら、ホントに大事な仕事にはその人を使いませんから。

ウソつきって、1回だけってことはないんです。たかが遅刻の理由にウソをついてしまうような人というのは、要するにゴメンナサイって謝罪ができないわけですね。だからウソをつくわけ。そんな人が他の場面でウソをつかずに謝罪するなんてことは、考えにくいわけですよ。

そうすると、その人の言動全てを疑ってかからなきゃならないですし、いちいちウラを取らなきゃならなくなるんですね。そんなクソ面倒なことをやらなきゃならないのなら、メンバーから外れてもらった方がはるかにラクですから。

これが会社ぐるみでのウソだとしたら(そういう例は定期的に発生しますよね、粉飾決算とか)、それは上層部、経営幹部、経営者にウソつきがいたということで、その時だけたまたま露見したけど、バレていないウソが背後に10倍以上あるということです。

外資でこれをやると、二度と仕事をもらえません。

ちなみにおバカはこのことも分かっていないんです。バレたら謝れば許してもらえると思っているんです。だからウソは一発退場だって。敗者復活はないの。セカンドチャンスはもらえないの。だからウソはダメなの。

言い訳とウソは決定的に違いますからね。事実で作られた言い訳は、ウソでないのでまだグレーなんですよ。もちろん評価は下がりますけどね。だから最悪なのは、言い訳のつもりで、ウソを言ってしまうことです。だから先ほどの遅刻の理由にウソの言い訳をするのは、最悪なんですよ。

そんなの当たり前だって?そう思えて、自分の過去を振り返って、ウソをついていないぞと断言できる人は、それだけで優秀ですよ。多分社会人の3割以上は、ここで脱落するはずですから。

次回はもう一つの○○を解説します。

ひな人形はいつまで飾る?ハマグリ、菱餅、ひなあられの意味は?

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、ほとんどの学校が休校になってしまい、おいそれと出かけることもできない状態で迎える令和初のひな祭り。女の子がいる家なら、ゆっくり桃の節句を祝うのもいいかもしれません。メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』の柳川由紀さんは、以前から年中行事について親子で一緒に学び、楽しむことを推奨していて、今回は、桃の節句の由来とひな祭りで食べたり飲んだりするものの意味を教えてくれました。

親子で楽しむ桃の節句

1.由来

中国の陰陽道から始まった節句。陰陽道では、奇数を陽の数として、同じ陽数が重なる日を恐れていました。そのため、1/1、3/3、5/5、7/7、9/9は身を清め、お供えをして邪気払いを行ったのです。これが年中行事となりました。

その後、江戸時代になると嫁入り道具としてひな遊びの人形が武家社会に持ち込まれるようになり、それ以降、上巳の節句(3/3)として、端午の節句(5/5)に対し「女の子のお祭り」と意識されるようになりました。

2.いつからいつまで飾る?

ひな人形には、娘の厄を引き受ける役目があるとされ、災いが娘に降りかからずに美しく成長して幸せな人生を送れるように、という願いが込められています。

「一夜飾り」は縁起がよくないと言われます。お正月の七草が過ぎたら飾って良いそうですが、二十四節気の「雨水」(草木が芽生える頃で、昔から農耕の準備を始める目安とされた時期)の頃を目処に飾ると余裕もあって良いでしょう。また、3月中旬の天気の良い湿気の少ない日に片付けましょう。

3.何を食べて祝う?

ハマグリのお吸い物、菱餅、ひなあられ、白酒、ちらし寿司を食べる風習があります。

ハマグリを食べる理由は、「一生添い遂げる仲の良い夫婦になるように」。なぜならハマグリの貝殻は、対でなければぴったりと合うことはないという理由からだそう。

菱餅は、植物の「菱」にちなんでいます。水面に広がって繁茂するため、成長や繁栄のシンボルとして古くから親しまれているのです。ヨモギの緑、菱の実の白、クチナシの赤いお餅を重ねて、厄除け、清浄、疫病除けの効果で健康と成長を願います。

ひなあられは、関東は米粒を炙った物が原型、関西は餅を砕いて揚げたもので、倹約の心を洗わしています。

白酒は、桃の花びらを浮かべた「桃花酒」で百歳(ももとせ)を願いましたが、江戸時代に白酒ができて以来、定着しています。

ちらし寿司は、長寿祈願の海老、見通しの良い人生を願うレンコン、健康勤勉を願う豆といった縁起の良い山海の幸を彩りよく散らします。

家庭教育アドバイス…「子どもと学ぶ」

ひな人形を飾りながら、この日ならではの食べ物を頂きつつ、節句の意味や由来を伝えましょう。一つ一つ意味があることがわかると、知的好奇心が刺激され、興味を持つかも知れません。

日本の伝統行事を知る良い機会です。是非、お子さまと一緒に家族で桃の節句をお祝いしましょう。

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小倉智昭が激怒。安倍首相の発言に「瀬戸際なのは安倍政権だ」

安倍晋三首相は2日の参院予算委員会で、新型コロナウイルスの検査に対する答弁を二転三転させたと共同通信などが報じている。


会見からトーンダウンか

首相は先月29日に国民に向けて行われた首相会見で、「すべての患者が受けられるほどの検査能力を確保する」と語ったが、2日に行われた参院予算委員会では「医師から検査を受けるべきだと判断された場合は、検査を受けられるようにしていくために全力を傾けたい」と修正。これに対して立憲民主党の福山哲郎幹事長が首相のトーンダウンを指摘すると、「十分な検査能力を確保していく」と訂正したという。

荒れた参院予算委員会

2日に行われた参院予算委員会で非難されたのは、これだけではない。首相会見を途中で打ち切った対応については「意見や批判に耳を傾けると言いながら、なぜ会見を続けなかったのか」と立憲民主党の蓮舫参院幹事長から追及されていた。これについて「首相会見は、いつもそのような形だ」と釈明している。

蓮舫参院幹事長が「休校要請」に伴い、高齢者施設を対象にしなかった理由について問うた際には、自民党の松川るい参院議員が「高齢者は歩かない」と最低のヤジを飛ばしている。問題続きの安倍政権、本当に大丈夫なのだろうか。

IR秋元司議員は、このご時世に政治資金パーティ

IR汚職事件で起訴された秋元司衆院議員が、今月25日に政治資金パーティを開催するという。講師には、自民党の林幹雄幹事長代理を招いており、会費は1万円。国民が不要不急の外出禁止を強いられているなかでの、パーティ開催の知らせ。意識の低さに、ネット上には批判の声が多く集まっている。

異例のケース。山本防衛副大臣、宿舎入らず公費118万でホテル泊

防衛省は2日、山本朋広防衛副大臣が公費118万円を使い、東京都内のホテルに1年5ヶ月で146泊したことを公表したと毎日新聞東京新聞TBSニュースなどが報じた。山本氏以外の政務三役に宿泊費を支出した例はないという。


公費118万円でホテル泊

北朝鮮のミサイル発射などの緊急事態に備え、防衛省では大臣か副大臣が都内に待機することになっている。山本氏は、当時議員宿舎に入居していなかったため、防衛省に近いホテルに宿泊していたという。利用したのは、2017年8月から18年10月の間に134回、2019年9月から10月の間に12回。金額にすると118万円にものぼる。しかし、防衛省は公費の返還は求めていないという。

議員宿舎に空きアリ

山本氏の選挙区は横浜市の一部や神奈川県鎌倉市などを含む神奈川4区。都内に自宅はなかったが、衆院によると山本氏が副大臣に就任した当初から議員宿舎には空き室があったとしている。外部から公費でホテル泊を繰り返していると指摘されたことから、「在京当番をやるにあたり宿舎に入るのが筋だ」とし、ようやく議員宿舎に入居するよう指示された。「危機管理対応のため」といいながら、空きのある議員宿舎ではなくホテルに宿泊。この判断は果たして正しかったのだろうか?

休校中の子供たちへ。ジャンプ、進研ゼミなど無償提供に称賛の声

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための措置として、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の「臨時休校」が要請された。子どもたちが家庭で過ごす時間が増えたことを受け、大手企業がさまざまな無償サービスを提供していることが話題となっている。

週刊少年ジャンプ

集英社は、「週刊少年ジャンプ」の2020年1月号から先週発売した13号までを漫画配信アプリ「少年ジャンプ+」と電子書籍ストア「ゼブラック」で無料公開中。配信期間は3月2日正午~31日午後11時59分まで。編集部は、公式Twitterで「子供たちはじめ外出が難しい方々に週刊少年ジャンプデジタル版を楽しんで頂ければと思います」と投稿。無料公開スタート時は、アクセスが集中し繋がりにくくなるなど、すでに好評を集めている。

コロコロコミック

小学館は、電子漫画ストア「小学館eコミックストア」で無料で公開すると発表した。「月刊コロコロコミック」の2020年1月号と「Sho-Comi」「Cheese!」「ちゃおデラックス」「ベツコミ」「プチコミック」「月刊flowers」のバックナンバーはすでに配信されている。コロコロコミックも、来週以降1号ずつバックナンバーを公開するという。配信期間は3月中を予定している。

KADOKAWAの人気シリーズ

株式会社ブックウォーカーは、「総合電子書籍ストアBOOKWALKER」にて児童書207冊を無料公開している。対象作品は、『怪盗レッド』『五年霊組こわいもの係』をはじめとしたKADOKAWAの「角川つばさ文庫」作品に加え、『どっちが強い!?』シリーズや『日本の歴史』などの角川まんが学習シリーズなど。配信期間は4月5日まで。

切られたトカゲの尻尾。案里氏ウグイス嬢「買収」で秘書ら逮捕

自民党の河井案里議員の陣営が去年の参議院選挙でいわゆるウグイス嬢に法律の規定を超える報酬を支払った疑いが持たれている事件で3日、広島地方検察庁は、衆議院第二議員会館にある夫の河井克行前法務大臣の事務所に公職選挙法違反の買収の疑いで捜索に入り、案里議員の公設秘書と夫の河井克行前法務大臣の秘書らを公職選挙法違反の運動員買収の疑いで逮捕したと、NHKニュースやTBSニュースなどが速報で伝えた。逮捕されたのは案里議員の公設第二秘書、立道浩容疑者(54)で、このほか、夫の河井克行前法務大臣の秘書らも逮捕されたという。


法定上限の倍額支払い

案里議員の男性秘書は2019年の参院選の選挙期間中、選挙カーの車上運動員に法定上限である1万5千円にさらに1万5千円を上乗せした計3万円を支払った公職選挙法違反の買収の疑いがもたれている。任意聴取では法定上限の倍額の支払いや、違法性の認識があったことを認めていた。案里氏や今回の件を理由に法相を辞任した夫の克行氏の関与の有無に注目が集まっている。

運動員の男性「96万受領した」

日刊ゲンダイの調べによると、広島地検は運動員だったという男性会社員も任意聴取しているという。この男性は違法性のある報酬だと認識した上で約96万円を受領したと説明しているとしている。男性は克行氏から「月70万円支払う」と口頭で約束され、選挙運動支援の依頼を受けたという。

韓国の新型コロナ集団感染、新興宗教の教祖を殺人罪で刑事告訴

韓国で新型コロナウイルスの感染を拡大させたとして、新興宗教団体「新天地イエス教会」の教祖が土下座して謝罪をした。感染者の増加が止まらない韓国。3月2日の発表で、新たに599人の感染が確認され、韓国国内の感染者数は4335人、死亡者は4人増えて26人となった。その感染の中心とされているのが、新興宗教団体「新天地イエス教会」だ。

新興宗教団体の教祖を刑事告訴

韓国の新興宗教団体「新天地イエス教会」の教祖、イ・マンヒ総会長は2日午後に記者会見を行い、大邱にある同団体の教会で新型コロナウイルスの集団感染が発生したことを巡り、「本当に申し訳ない。どのようにお詫びすればいいのか分からない」と話したと聯合ニュースが伝えている。

また「当局が最善の努力をした」とし、「われわれも即座に協力しているが本当に面目ない」と述べ、土下座して謝罪した。自身の感染は陰性だったという。

ソウル市は1日、殺人や傷害、感染病予防・管理に関する法律違反などの疑いで教祖であるイ氏や教団幹部らを検察に告発。その理由を、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための積極的な措置を講じなかったためとしている。

韓国の新型ウイルスの感染者のうち、およそ半数以上を新天地イエス教会の関係者が占めている。イ教主が問題発覚後、公の場に現れたのは初めてで、告発による刑事責任の追及を逃れる狙いがありそうだと毎日新聞が伝えている。

場当たり的な対策ばかり。「新型肺炎」で露呈した安倍官邸の無能

新型肺炎を巡る対応の遅さに批判が集中するや、突如小中高の「全国一斉休校」の要請に踏み切った安倍首相。その「決断」に日本中が大混乱となっていますが、なぜ首相はこのような決定を下すに至ったのでしょうか。ジャーナリストの高野孟さんは自身のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』で、安倍首相と今井補佐官の「その場さえ切り抜ければよしとする悪癖」を一因として挙げるとともに、自民党ベテラン議員が解説する「予想される政権崩壊のシナリオ」を紹介しています。

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2020年3月2日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

安倍首相独断で「全国一斉休校」に突き進んだ政権末期症状――その場限りの「やってるフリ」戦術のなれの果て

  • 中村時広愛媛県知事「場当たり的だ」(29日付東京)
  • 熊谷俊人千葉市長「いくらなんでも…。社会が崩壊しかねません」
  • 都立高校校長「急すぎる。期末試験をしなきゃ成績もつけられないし、卒業式もある」
  • 都内市立小学校の女性養護教諭「学校なら経済に影響が少ないからと、パフォーマンス的に休校にしている気がする。……学校の方が、検温、手洗い、うがいなど管理しやすいのに」
  • 小田嶋隆(コラムニスト)「『やっている感』を出さないといけないという首相の焦りを感じる。政府の対策に批判的な世論を気にして唐突に政治決断をしたように見える」(以上、28日付朝日)
  • 与党関係者「政権末期を見ているかのようだ」(29日付毎日)
  • 自民党幹事長経験者「今回の対応が安倍さんから人心が離れるきっかけになるかもしれない」
  • 自民党中堅議員「冷静な対応を呼びかけている首相自身が冷静さを失っている」(以上、29日付朝日)

――というように、今井尚哉補佐官が脚本を書いて安倍晋三首相が独演した小中高など学校の「全国一斉休校」要請が猿芝居にすぎないことは、最初から全国民的に見抜かれていた。それで慌てて29日、土曜日であるにもかかわらず異例の首相記者会見を6時から設営して弁解に努めたが、中身は薄っぺらで、例えば上記女性教諭の「なぜ学校が先なのか」というごく自然な疑問にも答えることも出来ていなかった。

子どもたちの間に特に感染が広がっているのであればともかく、感染者の中心は30歳代から60歳代の中高年で、しかも死亡者は既往症を抱えている高齢者が多い。逆に、子どもたちには感染者は極めて少なく、死亡者も出ていない。なのに、なぜ企業でも官庁でもなく学校が先なのか。

女性教諭が言うとおり「学校なら経済に影響が少ない」ので、断固たる決意を示すにちょうどいいだろうと見たのが、今井=安倍の軽薄コンビの浅知恵で、そうすると例えば小学校低学年の子どもを持つ働き手が出勤出来なくなったり、その中には医師や看護士や介護士も含まれているので、それでなくとも人手が足りない医療・福祉の現場をはじめ感染症対応の最前線がたちまち立ち行かなくなったりすることなど、官邸からの上から目線では想像すらできなかったのだろう。

反響の大きさにびっくり仰天した安倍首相は、これによって仕事に行けなくなった人には休業補償を出すとか言ったけれども、それは本末転倒で、それでなくとも人手が足りない医療現場の窮状はカネを出したからと言って解消されるものではない。他方、この補償なるものが、一体どれだけの厚みの書類を役所に提出し、窓口で突き返されてさんざん修正して出し直したりした挙げ句、満額認められるかどうか分からず、仮に認められたとしても何カ月たったら支給されるのかも分からないような代物であることは、庶民は皆知っているけれども、今井補佐官や安倍首相は知らない。

そのことを含め、会見場に詰めかけた記者たちには訊きたいことがたくさんあっただろうし、現に「まだ質問があります」と叫んでいる者もいたのに、安倍首相は17分間だけ質問に答えただけで、司会の「予定の時間をだいぶ超過したので」という声に促されて6時45分に出て行った。その後によほど大事な用事でも控えていたのかと思って翌日の「官邸日誌」を見ると、7時12分私邸着となっている。な~んだ、予定にない質問をされるのが嫌で家に帰ってしまったのだ。

世界のどの国の指導者も、会見では質問が出尽くして手が上がらなくなるまで答え続けるのが基本ルール。ましてやこのような緊急時に国民の納得を得て一致協力、疫病に立ち向かおうという呼びかけるために会見を開いているというのに、質問を振り切って出て行って、しかも自宅に帰ってしまうというのは幼児性の行為である。

首相が身内にバラ撒き。予算不足で新型肺炎に殺される日本国民

日本中から不満や戸惑いの声が噴出している、政府の新型肺炎への対応。なぜ安倍政権の対策はここまで後手に回ってしまったのでしょうか。そんな疑問に意外な「原因」を挙げるのは、元国税調査官で作家の大村大次郎さん。大村さんは自身のメルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』で、政府の予備費の不足を指摘するとともに、なぜその不足が生じたのかについても「事実」を記しています。

※本記事は有料メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』2020年3月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール大村大次郎おおむらおおじろう
大阪府出身。10年間の国税局勤務の後、経理事務所などを経て経営コンサルタント、フリーライターに。主な著書に「あらゆる領収書は経費で落とせる」(中央公論新社)「悪の会計学」(双葉社)がある。

新型コロナ対策が遅れを取った財政的理由

新型コロナの勢いが止まりませんね。

新型コロナに関しては、日本政府の初動の遅れが様々なところで叩かれています。

日本では今のところ感染者はそれほど多くはないですが、日本ではごくごく一部の条件に当てはまる人にしか検査を実施していません。感染の疑いがあっても検査を断られている人もいますし、政府の公報で「軽症であれば自力で治るので病院には行くな」という通知まで出しています。これは「軽症ならば感染していても放置する」ということです。つまり、政府は「これ以上拡大することを食い止める」つもりはなく病院が重症になった人を助けることにシフトをしているということです。

もちろん重症者を救うということが第一ですが、それ以前に感染拡大を防止しろよと、ほとんどの国民は思っているはずです。

クルーズ船の乗客の検査もすぐにせずにぐずぐずと引き伸ばし、衛生状況の悪い船内に、感染疑いのある人がいながら乗客乗員を2週間以上も閉じ込めてしまいました。これでは、乗客乗員にわざと感染させるようなものです。

また武漢にチャーター便を飛ばしたはいいけれど、帰国者を隔離するために用意した宿泊場所は部屋が十分に確保できておらず、一部の帰国者は相部屋になるという体たらく。感染の疑いのある人と2週間も相部屋で暮らすというのは、恐怖以外の何物でもありませんよね?しかも、チャーター便での帰国者に対し飛行機代を請求するというみっともなさ。

なぜ政府の対応が後手後手に回っているかというと、その大きな理由の一つとして「予算がない」ということがあるのです。

日本政府は年間予算が100兆円という超大きな予算規模を持っています。にもかかわらず、予算がないとはどういうことでしょうか?今回はその事情をご紹介したいと思います。

もっとテキトーに。パートナーに質問された時の話が膨らむ答え方

夫婦間やパートナーとの「会話」がいまいち弾まない…、そんな悩みを持ち続けている方、案外多いようです。何か良い解決法はないものでしょうか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、会話をふくらませる「ツケタシ術」について、具体例を交えつつわかりやすく解説しています。

ツケタシてふくらませる

さて、本日は給湯室&タバコ部屋のお話。違うか( ̄∇ ̄)。

仕事柄いろいろな方にお会いします。で、ナゼか少なからぬ方から

  • パートナーとイマイチ上手くいっていない…

というお話を聞くんですよね。ストレートに相談を持ち掛けられる場合には、まだマシなんです。だって、イマイチだという認識があるわけですから。もっと悪いのは、話をしていて

  • え?パートナーさんのその反応って??
  • そ、そんなこと言っちゃったの??

という感想を私が抱くのに、本人があんまり自覚していない場合です。イマイチだという認識自体がないパターンですね。

そういう方のお話は、なーんとなくなあああーーーとなくですが

  • 会話が弾みにくい

んです。なんていうか、こう、雑談が下手な感じです。雑談が下手って、別の言葉で表現すると

  • 問いかけに非常に的確に答えようとしている

感じなんです。問いかけ→答え、問いかけ→答え、みたいな。

  • 週末、どっか行ったの?→いや、家にいた

こんな感じ。質問の形式はとっていても、別にその事柄について質問しているわけじゃないですよね。

  • 週末、どっか行ったの?→ずっと家にいて、アマゾンで映画見てた

これだと、絶対次にくるのは、

  • へー、なんの映画?

ですよね。

そこらへんのテキトーさがないのか、質問のカタチで話しかけられると、すごくマジメに理由とか原因とか状況とか答えようとするんですね。で、それが上手くまとめられないと、黙ってしまうんです。

家族内、パートナーとの会話って、キホン雑談ですよね。

  • 質問→答え
  • 相談→アドバイス
  • 報告→了承

みたいなビジネスライクなものではないはずです。結論も始まりも、意味もまとまりもない、それがむしろフツーです。

これについて良く言われているのが、

  • 相手の話をふくらませて返す

と、会話が弾みやすいということです。簡単な例ですが

  • ○○を食べた → へえ、食べたことない。どんな料理なの?

こういうヤツです。食べたとは、自分の経験した事実を言っているだけで、だからどうしたという話しですよね。発展性はありません。ですが、これにどんな料理なの?と返すと

  • ふくらみます

よね。相手の話しを聞いていなければできないふくらませ方で、しかもその質問に答えると次に話しが展開していきます。こういうツケタシがあると、会話は

  • ハズむ♪

んです。

パートナーとイマイチだなと思われる方。とりあえず何かツケタシて返事をしてみてはどうでしょうか。雑談には、適確さなんか要らないんですよ。

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