「墓地の裏にある洞穴はなぁ…」意外と知らない「口伝」の重要性

ご先祖様の事を知るための史料といえば、紙の書物や墓石の文字など「有形」のものというイメージがあります。しかし、忘れてはいけない「無形」の史料といえば、言い伝え、つまり「口伝」です。無料メルマガ『自分のルーツ(祖先)を1000年たどる技術』の著者・丸山学さんは、史料としての言い伝えの重要性と、「口伝」が失われる危険性、その対策について語っています。

「言い伝え」も重要な史料

戸籍の範囲を超えて江戸時代の先祖探しを行う場合には様々な史料必要とします。

江戸時代に武士だった家であれば各藩の藩士名簿(分限帳)を見ますし、農民であったという場合には、ご先祖様が居住していた村の宗門人別帳(江戸時代の戸籍帳のような文書)や検地帳を探して閲覧していきます。

つまりは「」に書かれた史料を必要とする訳です。

時には墓石に彫られた文字によって江戸期のご先祖様名が判明する場合もあります。こちらは「文書」ではありませんが、石に刻まれた文字を読み取るという意味では紙の文書と同じです。

しかし、忘れてはならないのが「口伝」です。紙には書かれていないけれど、ご先祖様についてのエピソードが代々口頭で伝えられている事も実に多いです。

「それを記した文書などは存在しないのですか?」と、お聞きすると、「代々あたりまえのように話で伝わっているからなあ…」と、言われたりします。

今、近畿地方で「400年たどるコース」の案件の調査真っ最中ですが、既に文書類や墓石の文字を読み取り江戸時代中頃までのご先祖様名は明確になっています。しかし、江戸時代より前~つまり、戦国時代に何をしていたのかが今ひとつはっきりせず、それを示すような史料も現存していませんでした。

そこで、私はご依頼人家と同族に当たるであろう家々に、「江戸時代より前に何をしていたか?どこから来たのか?何かお聞きしていませんか」と、確認していきました。はじめ現役世代の方々に話を聞いていた際には、皆様あまり関心がなく「よく分からないなあ」という回答ばかりでしたが、たまたま現当主のお母さまと電話で話をしましたら、

「祖先の事はよく分からないけど、戦国時代まで墓地の裏手にあった小さな城の武士だったというのははっきりと伝わっています。墓地の最上段にある洞はその武士のものだから大切にしなければいけないと代々云われているけど…それ位しか分からないんですよね」

との事。それって凄い大事な話じゃないですか~!

こうした話は誰かが紙に書き留めるまでは「史料」にはなりません。でも、実際には紙で伝わろうが口頭で伝わろうが重要な史料である事には代わりありません。但し、決定的な違いはご先祖様について関心がない方はその口伝を真剣に聞かないですし、それを次の世代にも伝えません。

でも、紙で「○○家の由緒」と題してあれば、さすがに捨てられる事はありません。関心が無い方が間に入っても次世代に受け継がれていきます。

おそらく、今こうしている間にも貴重な言い伝えがあちこちで消滅している筈です。重要なのは口伝も史料の1つとして出来る限り収集する事。そして、その口伝をとにかくに書いて相応の題名を付けて保管しておく事(仏壇の中など捨てられる可能性の少ない場所に)。

ご先祖探しをされる場合には、地域の古老などにも出来るだけ話を伺いましょう。きっと、有益な情報を得られる筈です。

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「鍵かけたっけ?」何度も家に戻ったら注意。強迫性障害の基礎知識

強迫性障害の基礎知識 について見てみましょう。

強迫性障害とは、ある強迫観念が絶えず浮かんできて抑えることができず、その不安を否定し消し去ろうとして無意味な行動を繰り返したりする神経症です。

日常生活において不安な考えが頭をよぎり、その不安を解消しようとして特定の行動をとること自体は正常な人にもあることですが、強迫性障害の場合、不安を打ち消すために過剰な行動を繰り返してしまいます。

この病気の特徴としては、それが自分でもばかばかしい行動だとわかっていてもやめられず、習慣性を伴ってエスカレートしていくことで、日常生活にも支障が出てくるようになることです。

自分でも変だと思いながら確認せずにはいられない

具体的な症状として特に多いのが、汚染に対する心配で、罹患者全体のうちの40%以上がこれにあたるとされています。

例えば、トイレに行ったあと、ばい菌に汚染されたのではないかと不安になり何度何度も手を洗ったり、長時間お風呂に入ったりしてしまいます。

次に多いとされているのが他者を傷つけてしまうのではないか、という不安です。

車の運転中に人をひいたのではないかと不安になって引き返し、何度も道路を確認するなどのある種脅迫めいた異常な行動をとってしまうのです。

強迫性障害の基礎知識 :こんな症状は要注意

ほかにも、家を出る時に鍵をかけたか、ストーブやアイロンの消し忘れはないかなどの不安にかられて何度も家に戻って戸締りや火の元を確認する「安全性に対する不安」や、衣服を着る時などに必ず決められた順序で行わなければ不安になり、順序を間違えると最初からやり直さなければ気が済まない「正確性の追求」、特定の数字を不吉と感じ、どんな場合でもその数字を避けようとする「数字へのこだわり」などが挙げられます。

また、重症の患者に多くみられる症状として、自分で確認するだけでは安心できず、母親など他の人に指示して何度も確認させる「巻き込み型強迫性障害」もあります。

有効な治療法がある!一人で悩まないで

現在のところ強迫性障害の主な治療法としてとられるのは、認知療法、行動療法、薬物療法ですが、特に行動療法と薬物療法を組み合わせて行う治療法が主流となっています。

行動療法とは、患者の脅迫観念を引き起こす特定の状況において、一定時間いつもの行動をとらないよう指示した上で、不安が自然と消失するまでそこに留まらせるという方法で、薬物療法と同じく一定の効果があるとされています。

一人で悩んだり苦しんだりせずに精神科を受診しましょう。

執筆: Mocosuku編集部

 

【関連記事】

やりたいこと、達成したいことがあったら紙に必ず「大きく書け」

夢を叶えるために、どんな努力をしますか? 努力と聞くと、辛い道のりが思い浮かんで身構えてしまうかもしれません。そこで、今から実践できる夢の実践方法について、精神科医のゆうきゅう先生が、メルマガ『★セクシー心理学GOLD ~最先端の心理学技術★』の中で教えてくださっています。 

「必ず『大きく』書け」 

◆刺激と環境。

さて前回、エディス・コーワン大学の心理学者、デビッド・ライダーの「刺激や環境をコントロールすれば人間の行動を変えることができる」という言葉を紹介しました。

これを心理学では、「刺激・環境コントロール法」と呼びました。

そしてこれによって、「やりたくないこと必ず目の前から離すべき、ということについて教えました。

ビジュアルの情報が、気持ちを刺激してしまうからです。

とにかく「やりたくないもの」「やってはいけないもの」は、目の前から離してしまう…。この大切について話しました。

では今回は、その考えをさらに一歩進めて、「やりたいこと」「達成したいこと実行するための方法について教えましょう。

◆明確に、書く。

実はその答えはシンプルです。イヤなことの逆。とにかく明確に、自分の目の前に、その目標を、置いておくことです。

具体的には、たとえば「大きな文字でその目標を書いてしまうこと。

「絶対に大学合格!」

「仕事で出世!」

「年収○○万円!」

など、何でも構いません。

とにかくハッキリと書いてしまい、それを部屋のカベや、机などに張っておくことです。

これは「刺激」になります。

毎日、目にしているだけでも、あなたの気持ちは、そのことを思い出すはずです。実際に人間、どんなに明確に目標を定め、情熱を燃やしたとしても…。数日、いえ数時間、悪くすると数分後や数秒後に、その気持ちが冷めてしまうこともありえます。

だからこそ、明確に紙に書いておき、「常に」そのことを思い出すのです。

ある意味、「記憶のためのメモ」に似ています。

どんなにキッチリ何かを記憶しようとしても、必ず人は忘れてしまいます。だからこそ、メモして、記憶に残しておくわけです。

「夢」や「達成したいこと」も、それと同じ。きちんと紙に書き、何度も目にすることで、忘れにくく、そして意識の中から消えづらくするわけです。

◆大きい方が、いい

また文字は、とにかく大きく書くことです。

ビジュアルのイメージというのは、やはり大きなものの方が、目に飛び込みやすくなります。恥ずかしいからといって小さく書いていては、普段、たとえその紙を目にしたとしても、ハッキリ認識しづらくなります。

可能なら、一文字の大きさを、手のひらと同じくらいにすること。

そしてそのためには、目標の言葉を、短くシンプルにすることです。

大学に必ず受かる!絶対合格!

新しいビジネスを立ち上げて成功させる!新ビジネス成功!

など、短くすれば、その紙に大きく書けるようになります。

◆周りも巻き込むこと

また大きく書くことに、効用はもう一つあります。

それをあなたの家族や知り合いが目にすることによって、

「お、こんな目標あるんだ」
「へぇ、こういう方向に頑張ってるんだね」

など分かることになります。

これは宣言的な意味合いを持ちます。そのため「うまく行かなかったら恥ずかしい…」と思い、より頑張ることができるようになります。

人間、どんなにやる気を出しても、好きなだけ「サボる」こともできるもの。しかし外に向かってハッキリ宣言してしまったら、決してサボることはできなくなります。

これによって、自分を追い込むという「環境」を作ることができるのです。

また同時に、周囲の人が、

「そういえば、こんな勉強法があるんだって」
「自分の知り合いに、あなたのやりたいことの助けになれそうな人がいるんだけど…」

というように、サポートしてくれることだってありえます。

すると一人だけで頑張っているより、よっぽど夢に近づけるのではないでしょうか。

◆PCもアリです

もちろん「紙」というのが合わないのであれば、PCの壁紙や、付箋ソフトなどを使うのもアリです。普段使うPCに、何度となく夢の言葉が現れてくるのであれば、紙に書くのに近いかもしれません。

ただ、やはりインパクトという意味では、「がベストではないかと思います。

非常にシンプルかつ有効ですので、どうか覚えておいてください。

ギスギスした現代社会に生きる人に教えたい「はたらく」の素敵な語源

「働く」というと、きつい仕事をなんとかこなしてお給料をもらう…。ついついそんなふうに捉えてしまいがちな私達ですが、無料メルマガ『成功と幸せを驚くほど簡単に手に入れる方法!』では「はたらく」という言葉の素敵な語源を紹介しています。

はたを楽にする

日本には「はたらく」という言葉がありますが、これは本来、「はた(まわりの人)」を「らく(楽にする。楽しませる)」にするという意味です。つまり日本では本来、働くというのは、労働とかお金儲けという意味ではなく、まわりの人を楽にして幸せにするという意味を持っています。そして会社へ行くだけが「はたらく」ではなく、どんな時でもはたを楽にするという行動が「はたらく」ということです。

このよいお手本になるのが樹木です。樹木は動物などから出た「二酸化炭素」から、葉っぱの光合成によって酸素を生み出し、ほかの動物を生かしてくれています。そしてそのときに樹木内には樹木に必要な栄養分が生まれます。

私たちの人生も同じく、はたを楽にして生きることによって、結果的に自分に幸せが返って来るようになっています。「幸せは歩いてこない、だから歩いて ゆくんだね」で有名な「三百六十五歩のマーチ」という歌がありますが、「だから歩いて ゆくんだね」というのは、まわりの幸せのために生きるという意味になります。決して自分の我欲のために進んでゆくというのは真実ではありません。

そしてまわりの幸せのために歩いてゆくことによって自分にも幸せがやってきます。年々おかしな事件、事故が増えていますが、これもまわりの幸せなど考えず、自分のためだけに行動していることの現れです。個人でも会社でも自分のためだけに活動しているものは滅びます

【書評】1冊で敬語の極意を79個も学べる「虎の巻」のすごい内容

社会人には必須の敬語。正しい敬語を使うことで、相手の信頼を勝ち取ることもできます。ちょっとでも不安がある方、無料メルマガ『幸せを呼ぶ!クレーム対応術』で紹介されている、正しい敬語と共に社会人のマナーも学べる1冊は要チェックです。

karasawa
仕事ができる人の敬語術 79の極意」 唐沢明・監修 永岡書店

今回も、お客さま対応、クレーム対応をおこなううえで、どの本が参考にできるのか、書評をお伝えします。第31回目でご紹介する本は、「仕事ができる人の敬語術 79の極意」です。この本に、「監修者』」としてクレジットされているのは、唐沢明さんです。

プロフィールを抜粋します。

1968年生まれ。駒澤大学文学部社会学科卒業。東京書籍などの出版社を経て、2003年独立。東京新聞で「氷河期の中、26社から内定を獲得した就職の達人」で半ページ掲載される。全国19の大学のマスコミ・就職・面接・敬語・マナー講師。

唐沢明研究室(公式HP)より

現在の肩書きは、大学講師・就職コンサルタント・作家。そのほか、トマト研究家・日本一のトマト博士としても、活動されているそうです。

トマト赤デミー

内定26社、全国19の大学で講師、「敬語すらすらBOOK」(成甲書房)が、18刷10万部突破のベストセラー。この方、実はわたしの大学の先輩らしいのですが、上記のように、きちんと実績を数字で示せている、かなり突き抜けている、すごい人のようです。

では、目次から本の中身も見てみましょう。

はじめに
序章 ちまたにあふれる、こんな間違い、あんな間違い
第1章 挨拶は敬語の基本
第2章 敬語力が仕事力-ビジネスにおける敬語
第3章 豊かな人間関係は敬語から-お付き合いでの敬語
第4章 相手が見えないからこそ注意したい-電話対応の敬語
第5章 手紙やメールで正しく使う-書き言葉の敬語
【付録】すぐに使える敬語一覧

タイトルどおり、これら章立てのなかに、敬語の極意が79個書かれているという構成です。

第1章では、よく間違えやすいことばが紹介されていて、これだけでもかなり使える内容になっています。例えば、P16~では、

「的を得た」
「こだわっていらっしゃいますね」
「全然大丈夫です」
「とんでもございません」

などなど、ついやってしまいがちな誤った表現を、なぜ間違えているのか、どう直したらいいのか、わかりやすく解説してくれます。なかでも、

「このトイレはご利用できません」

この表現は、どこが間違えているのか、わたしも少し考えてしまいました。

P28の解説を抜粋すると、

この「ご~できます」という表現は、自分がへりくだるときの謙譲の言い方ですから、利用する相手への敬意を表す場合には使えません。

 

ここでは、トイレを利用する人に対して尊敬語を使う必要がありますから、「お(ご)~になる」に可能の意味を添えて「このトイレはご利用になれません」、もしくは、謙譲語の「ご~いただく」を使って「このトイレはご利用いただけません」とするのが正しい言い方です。

確かにいわれてみるとそうなんですが、くせになっていると、うっかり使ってしまいそうですね。

世界が日本の「タヌキ」にフォーリンラブ。一体どうした?

日本ではおなじみの動物、タヌキ。そのタヌキが海外メディアで注目の的になっています。一体なにが起こっているのでしょうか?

日本でおなじみのタヌキが海外でアイドル化!?

インターネットがタヌキにゾッコン」という少々大げさな見出しを掲げたのは大手米メディアのCNN

私たちはこのTanuに夢中だ」とタヌキをタヌという謎の愛称で呼んでいます。

どうやら「日本人男性に救助されたタヌキがネット世界で話題になっている」ようなのです。

あの米ヤフーニュースも「聞こえました?日本のタヌキに向かって、可愛さのあまりインターネット中が“aww”(まあ!/あ〜ん!の意味と悲鳴をあげています」と表現。

とても夢中具合が伝わってきます。

この他にも、現時点で「TANUKI」とニュースタブの検索エンジンに打ち込むと、この件を報じる世界各国のネットメディア一覧がでてきます。

ことの発端はバズフィード・アニマルに掲載された記事です。

「タヌキという動物がいて、日本人男性がそれをペットとして飼っているんだ」という見出し。

私たち日本人にとっては、「」が頭の中を占めるようなごく普通のタイトルです。(ペットとして飼うのは珍しいけれど)

同サイトでは「タヌキまたはラクーン・ドッグは日本の動物で、西洋ではアライグマと認識されがちだけど実は全く違う動物」と前置きし、「雪が吹き荒れる中、ツイッターユーザーの日本人男性がタヌキを発見」と説明。

そのツイッターアカウント「@chibi_tori」さんが掲載した写真が1万回以上もリツイートやいいね!されたことを報じていますが、これが海外にも広まり、欧米メディアに取り上げられたという経緯のようです。

以下はその話題のタヌキくんの写真です。(Image by: @chibi_tori

tanuki

スクリーンショット 2016-02-02 18.48.34可愛いですね。どこにでもいるようなタヌキくんですが。

この記事のコメントはというと…。

「なんて可愛いんだ!」
「ぽんぽこ!」
「このタヌを抱きしめたい」
「この可愛子ちゃんが僕にパンチした。気絶」

中にはこんなユニークコメントも。

「僕は31歳だけど、今さら気づいた。スーパーマリオブラザーズ3のマリオのタヌキスーツは実際にいる動物から来ていたなんて。タヌキ自体が存在していたなんて知らなかったよ(笑)」

ご存知のようにタヌキは野生動物。日本の他にも、朝鮮半島、中国、ロシアなどの地域に生息して、他の国では珍しい動物らしいです。

タヌキってどこにでもいそうな動物だったので、そこにびっくりでした!

映画「平成狸合戦ぽんぽこ」やタヌキの置物「信楽焼」、「タヌキ汁」(コンニャクだけど)などが今後海外でも流行るかもしれませんね。

image by: Twitter (@chibi_tori)

source by: Twitter (@chibi_tori) , CNN米ヤフーニュース

文/MAG2 NEWS編集部

結局、尖閣有事の際にアメリカは日本を守ってくれるのか?

尖閣諸島問題で一触即発となるも、最悪の事態は免れた日中関係。しかし無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では、中国は尖閣を諦めたわけではなく、「日本にアメリカという大きな後ろ盾があるため、手出しできなくなっているだけの話」と分析しています。

アメリカ、「中国から攻撃あれば日本を守る」宣言

08年に起こったアメリカ発「100年に1度の大不況」。これで、冷戦終結後つづいていた「アメリカ一極時代」が終わりました。そして、「米中二極時代」がはじまったのです。

「二極時代」といっても、2015年までその中身は、「沈むアメリカ昇る中国」。アメリカの影響力はどんどん下がっていき、中国のそれはどんどん増大していく。強大化する中国は、「日本には尖閣だけでなく、沖縄の領有権もない!」と宣言している。

※ 証拠=反日統一共同戦線を呼びかける中国

それで、日本の関心は、「尖閣有事の際、アメリカは日本を守ってくれるのか???」ということ。この件について、アメリカのハリス太平洋軍司令官は、こんな力強い発言をされています。

「中国から攻撃あれば尖閣を守る」 米軍司令官が言及

朝日新聞デジタル 1月28日(木)11時29分配信

 

米太平洋軍のハリス司令官は27日、ワシントンで講演し、中国が領有権を主張する尖閣諸島について「尖閣諸島が中国から攻撃されれば、米軍は同諸島を防衛する」と明言した。

 

米国は尖閣諸島が日米安全保障条約の適用対象になるとの立場をとってきたが、「中国の攻撃」に言及し、米軍による尖閣諸島の防衛に踏み込んだ発言は異例だ。

これ、どうなんでしょう。素直に喜んでいいのでしょうか?

トヨタが突然、全工場の生産を全面停止。一体、何が起きたのか?

1月に起きた関連会社の爆発事故等の影響で部品不足に陥ったとして、国内全16工場の組立ラインを6日間に渡り停止すると発表したトヨタ自動車。日本が誇る大メーカーの信じ難い事態を、新聞各紙はどう伝えたのでしょうか。メルマガ『uttiiの電子版ウォッチ』で詳しく紹介・分析されています。

各紙は、トヨタ自動車の生産停止をどう報じたか

今日のテーマは…各紙(《毎日》を除く)は、トヨタ自動車の生産停止をどう報じたか、です。

基本的な報道内容

トヨタ自動車は1日、今月8日から13日までの6日間、完成車の組み立てラインがある国内の全16工場を停止すると発表した。グループの愛知製鋼で起きた爆発事故により、エンジンなどに使う特殊鋼の確保が難しくなったためで、全工場が生産停止に追い込まれるのは2011年の東日本大震災以来となる。

適正な在庫量とは?

【朝日】は6面の経済面にやや分析的な内容を含む、この問題についての記事を置いている。見出しは「トヨタ 現場に悲鳴」「下請け『1週間 仕事ない』」。

リードには、愛知製鋼の爆発事故を他社の代替生産で乗り切ろうとしたが、大雪などで輸送が遅れ、部品不足に陥ったとしていて、「泣きっ面に蜂」的な状況が説明されている。

品質が不十分な車をつくるわけにはいかない。生産停止はやむをえない」というトヨタ幹部の発言。トヨタ関連の部品メーカーは2万社を越え、納入先ははトヨタだけという小さな会社も多いという。その1つを取材すると、1週間仕事がなくなるので、社員20人には急遽、有給休暇をとってもらうつもりだと社長が言っていたという。トヨタは今後2週間で特殊鋼部品の在庫をため、15日にライ
ンでの組み立てを再開する方針。愛知製鋼も3月末の生産再開を目指すという。

記事の最後のブロックには「代替生産 見込み外れ」という中見出しが付いている。神戸製鋼所など他メーカーに代替生産を頼み、生産は継続できると踏んでいたのだが、特殊鋼はノウハウの塊」であり、材料は愛知製鋼から船で九州や北海道に運ばなければならず、また大雪の影響で想定以上に時間がかかってしまったのだという。

《朝日》は最後にまとめとして、「今回の事態は、『万が一への備え』と『効率的なクルマづくり』の間でメーカーが抱えるジレンマをあらためて浮き彫りにした」という。また、これまでもあった大規模生産停止の対策として、仕入れ先の分散や緊急時の代替生産先の確保などに務めてきたが、手元の在庫を増やすことには後ろ向きだったという。その理由は「コストがかさむ上、部品の不具合が生じたときに原因を突き止めにくくなるといったマイナスが大きいとみている」からだという。

uttiiの眼

《朝日》がこの記事で表現しているのは、次の3つくらいにまとめられるだろう。1つは、トヨタはちゃんとしたクルマしかつくらない「真面目な生産者」であるというアピール、次に生産停止は、爆発事故と大雪という不運が2つ重なったことによる、気の毒な結果であること、さらに、在庫を増やせば問題は小さくなることが分かっていながら、基本的にはコストが増大することを嫌い、手を付けないできていること。

この記事、約めて言えば、こんな感じだろうか。

「真面目なトヨタがアンラッキーの連続によってこんなことになった。気の毒なトヨタ。下請けも可哀想だが、コストを上げるわけにはいかないから仕方がないですね」

正面からトヨタを批判せよなどと言うつもりもないけれど、記事の中に「トヨタ生産方式」や「ジャストインタイム方式」、あるいは「リーン生産方式」というような基本的なタームを書き込まないのはなぜだろうか。批判的なトーンを抑えようという慮りでなければよいのだが。それに、記者は「メーカーが抱えるジレンマ」などという、手垢の付いた言葉で状況を表現しているが、要は、大災害や事故のリスクを読み込んだ在庫量の最適解を見いだせないでいるということなのではないか。さらに、勘案すべきリスクの中には、膨大な下請け業者の仕事を維持するということも含まれているはずだ。《朝日》は折角、見出しで「トヨタ 現場に悲鳴」「下請け『1週間 仕事ない』」と打ったのだから、その見出しに相応しい記事にすべきだった。

一応、記事の中身に沿って以上のような感想を持ったが、実は、納得できないことがある。トヨタがラインを停止した本当の理由は何だろうか。大雪で輸送が遅れた?九州や北海道に運ぶのが大変だった? いずれも俄には信じることのできない言い訳だ。「ノウハウの塊」のような特殊鋼製造技術を、愛知製鋼は他社に提供したのだろうか。そんなことは到底信じられない。

シャンプーを使わない「湯シャン」は危険か?米医学界で大論争

日本でも流行の兆しを見せている、シャンプー剤をまったく使わない洗髪「湯シャン」。欧米では「ノー・プー」と呼ばれていますが、これは結局、頭皮に良いのでしょうか、それとも悪いのでしょうか? 無料メルマガ『e-doctor ドクタースマートの医学なんでも相談室』では、アメリカで起こっている専門医や大学医学部を巻き込んだ大論争を紹介しています。

シャンプーを使わない洗髪が美容のトレンドなんだって?

今日は、シャンプーを使わない洗髪が美容のトレンドなんだって?というお話です。

シャンプー剤を使わない洗髪が、新しい美容のトレンドになっているそうです。シャンプー剤に含まれる洗浄成分が、毛髪から健康的な皮脂まで落としてしまうという考えから、シャンプー剤を用いた洗髪の頻度を減らしたり、あるいは完全にやめたりする人が現れているそうです。たとえば最近、米国の著名人であるキム・カーダシアンは、5日に1回しか髪を洗わないことを明らかにしています。

米ウェストサイド・マウント・サイナイ皮膚科Lamb氏によると、この「ノー・プー」と呼ばれる方法が健康に良いかどうかは、毛髪や頭部のタイプによって大きく変わるため、一概にはいえないと述べています。

「ノー・プー」支持者は、洗浄成分の入った製品を使わずに毛髪や頭皮を洗うそうです。重曹リンゴ酢などをシャンプー代わりに用いることもあるそう。日本では、シャンプー剤をまったく使わない洗髪を「湯シャン」と呼ぶことが多いんですって。

毛髪はタンパク質でできており、根元の皮脂腺から分泌される油分が毛髪をコーティングし、傷つかないよう保護しています。米イェール大学医学部Donofrio氏は、「『ノー・プー』運動の背景には、毛髪に自然な皮脂を残せばスタイリング剤は不要だという思想がある。ジェルやムース、スプレーなどのスタイリング剤は、定期的に洗髪しなければならない理由のひとつとなる。これらの製品は洗い流さなければ毛髪を痛めうるからだ」と述べています。

しかし、スタイリング剤を使わなくても、定期的にシャンプー剤を用いる理由は存在すると、複数の専門家が指摘しています。植毛外科認定専門医(ニューヨーク市)のDorin氏は、「頭皮からは、皮脂、乾いた汗、汚れ、死んだ皮膚細胞を定期的に洗い落す必要があるが、『ノー・プーをうたう製品ではこうした汚れを十分に落とせない。また、シャンプー剤を使わない人は、真菌や細菌への感染リスクがある」と指摘しています。

Donofrio氏も、「『ノー・プー』では頭皮の炎症フケやニキビなどが生じる可能性もある」としていますし、Lamb氏もこれに同意し、「定期的にシャンプー剤を用いることで、こうした問題をコントロールできる可能性がある。ただし、洗髪頻度に明確な決まりはなく、ちょうどよい頻度を知るには自分の頭皮で試してみるしかない。『ノー・プー』で頭皮が極めて健康になったという人もいるし、脂っぽくなったり痒くなったりする人もいる」とアドバイスしています。

そりゃあそうですよね。シャンプーを使わないで洗髪するなんて、気持ちよくないですよね。アメリカ人は、こう言う類の話が好きですよね。「新し物かぶれ」とでもいうんでしょうか? ドクタースマートは、毎日シャンプーを使って、きれいに髪を洗っていますよ。

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次は東シナ海か?中国が日米分断を狙い「危機」を作り出す思惑

 「南シナ海」の次は「東シナ海」か――。複数の米識者が、アジア太平洋地域で海洋支配力を強める中国の「次の一手」は、尖閣諸島がある東シナ海だと警鐘を鳴らしている。中国は、尖閣諸島の接続水域に初めて重武装の巡洋艦クラスの“軍艦”を送り込むなど、「質」と「量」の両面で日本に対する示威行動を強めている。これに対し、「武力衝突の可能性はますます高まっている」(米ハドソン研究所上席研究員、アーサー・ハーマン氏ら)、「日本は無人偵察機やオスプレイの配備を急がねばならない」(米イーストウエスト研究所東アジア研究員、ジョナサン・バークシャー・ミラー氏)といった危機感に満ちたコメントが目立ち始めている。外務省関係者も、英フィナンシャル・タイムズ紙(FT)に対し、「東シナ海情勢は悪化している」とコメントし、明確に危機感を抱いているようだ。

日本の「しきしま」を上回る中国“モンスター巡視船”の配備が間近か

中国は昨年来、これまで以上に尖閣諸島周辺海域での示威的な行動を強めている。日本の海上保安庁に当たる中国海警局の艦船の侵入回数や、中国国営企業とのつながりが指摘されるガス田調査船の数が、目立って増加傾向にある。その中でも、特に日本政府関係者らに衝撃を与えたのが、12月22日と26日に中国船4隻が尖閣諸島から24カイリ以内の「接続水域」に侵入した事件だ。このうちの1隻が、37mm機関砲4門を装備した事実上の軍艦だったことが波紋を呼んでいるのだ。武装した船が尖閣周辺で確認されたのはこれが初めてだった。

この『海警31239』は、海軍の巡洋艦を改装した巡視船と見られる。イーストウエスト研究所のミラー氏も、『Nikkei Asian Review』に寄稿した『東シナ海は日本の安全保障の最大の脅威だ』と題したピニオン記事でこの件について、「中国がこの海域に武装船を送ったことにより、争いは相当に高まるだろう」と警告している。また、中国は2隻の1万トン級の巨大巡視船の配備を進めており、その1隻『海警2901』が進水間近と見られている。ネット上に投稿された上海の造船所に停泊している画像などによれば、同艦は37mm機関砲2基、対空用近接防衛システム2基、大型ヘリコプター2機を搭載。現役の巡視船で世界最大の海上保安庁の『しきしま』(7175総トン)を上回る“モンスター巡視船”だ。

FTは、12月23日から2日半にわたって、中国の巡視船が東シナ海上空に中国が一方的に設定した防空識別圏(ADIZ)に沿って航行した件にも注目している。同紙は「この行動が意味することの一つは、中国はADIZの監視と支配力を高めようとしているということだ」と記す。また、日本の外務省関係者はFTに、「我々が恐れているのは、同じルートを軍艦がたどることだ」と危機感を表している。

日米分断を狙って意図的に「危機」を作り出す作戦か

米ハドソン研究所上席研究員、アーサー・ハーマン氏(マッカーサー研究書『ダグラス・マッカーサー:米国の戦士』の著者』)と同研究所シニアバイスプレジデントのルイス・リビー氏(元ジョージ・W・ブッシュ政権大統領補佐官)は、最新の東シナ海情勢を分析した共著のオピニオン記事をWSJに寄稿している。両氏は、中国の海洋支配の「次の一手」の焦点は、東シナ海だと見ている。

ハーマン氏とリビー氏は、「中国は国際社会の注意をある方向に向けさせながら、もう一方で策略を進めるのが得意だ」と指摘する。世界の注目が南シナ海に集まっている隙に、東シナ海の支配力を一気に強めようと目論んでいるというわけだ。さらに両氏は、尖閣問題を解決するために、中国が意図的に「危機」を作り出す可能性を挙げる。「戦闘の一歩手前まで迫る対立を作り出せれば、日本側は、特に米国の軍事支援に頼ることができないと感じれば、すぐに後退して外交手段で解決を探ろうとするだろうと中国側は踏んでいる」のだという。国内の経済危機が叫ばれる中、人民の不満を外に向けさせるためにも、中国がギャンブルに出る可能性は捨てきれないという見立てだ。

また、中国は、アメリカのオバマ大統領が大統領選を前に中国との衝突に向かう可能性は極めて低いと見ている節があるという。一方、両氏は「日本は米国との同盟に確信を持っている」と指摘。そのうえで、中国の真の狙いは「尖閣」を刺激することにより、日米の認識のズレにつけ込み、同盟関係に亀裂を入れることだと見ている。「中国にとって、アジアにおける米国の砦を打ち破ることは、原油を発掘するのと同じくらい大きな価値を持っている」と記事は結ばれている。

「韓国との関係改善を利用して中国を孤立させるべき」

『Nikkei Asian Review』のミラー氏のオピニオンは、こうした中国の動きに対抗するために日本が取るべき対応を4つ挙げている。第1に、2014年11月の日中合意に基づき、尖閣問題に関わる危機管理メカニズムの導入を早急に進めること。そして、いまだ「グレーゾーン」になっている集団的自衛権の行使をはっきりと容認することだという。これは、裏を返せば、ハーマン氏らが指摘する「日米同盟のギャップ」に付け入る中国の策略にはまってはいけない、ということでもある。

中国は、“モンスター巡視船”の配備だけでなく、海軍力の中心を東シナ海方面に移動させているとミラー氏は指摘する。これに対抗するために同氏が必要事項に挙げているのは、自衛隊が進めている「グローバルホーク無人偵察機」「水陸両用車両」「オスプレイ輸送機」などの配備の早期実現と、初期対応を迫られる海上保安庁の予算を大幅に増額することだ。

そして、ユニークなのが、「韓国との関係改善を利用する」という戦略だ。ミラー氏は、先月の電撃的な慰安婦問題をめぐる合意によって日韓関係が改善に向かっている今が、「反日」で結びつく中韓を分断するチャンスだと見ているようだ。同氏は「前進している韓国との関係を利用して、中国に東シナ海の安定を乱すような行動を慎むよう圧力をかけるべきだ」としたうえで、「韓国との関係改善は東シナ海問題に直接関係はしないが、(中韓を分断すれば)海洋支配に攻撃的な姿勢を撮り続ける中国をさらに孤立させるだろう」と書いている。

 いずれにせよ、南シナ海問題を「対岸の火事」と見ていたら、痛い目に合うことだけは間違いなさそうだ。

(内村浩介)

 

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