「やり遂げた!」と自分を毎日のように褒めまくると実はつらくなるって本当?

日常的にやっていることをやり終えた時「やった!」と感じるのは間違いなんだそうです。今回のメルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』では、著者で現役精神科医のゆうきゆう先生が、ご自身も驚いたその理由について明かしています。

「やり遂げた!」と喜んではいけない!?プロから学ぶ行動の秘訣

こんにちは、ゆうきゆうです。

元気で過ごされていますでしょうか?

さて、皆さんは日常生活の中で行動するとき、どのような心境でやっていますか?

「自分はがんばってる!」と感じながらやっていますか?

はたしてその思考は正しいのか、今回お話していきましょう。

■ 「やり遂げた」で人はツラくなる!

僕は瞑想や悟りについての本も、勉強のために読んでいます。

その中で見つけた、ある面白い内容についてご紹介します。

瞑想は一般的に、座って静かに深呼吸をしながら行います。

自分の心境について、まったりゆったりと思いを巡らせていく。

これが瞑想であり、マインドフルネスという行動です。

その瞑想のプロである先生に、あるとき瞑想初心者が次のような質問をしました。

「自分は瞑想が終わったときに『やった、瞑想をやり遂げたぞ』と毎回言っていますが、これは大丈夫でしょうか」

するとその瞑想の先生は、「それは良くない」と答えました。

なぜなら「やった、やり遂げた」というのは、それだけ大変でツラいことをやり遂げた、という意味になります。

そしてそれは、瞑想を「ツラいこと、大変なことだ」と思っていることに他なりません。

「やり遂げた、やった」と言い続ければ、「ツラい」という思いもセットで感じ続けてしまいます。

すると瞑想そのものに対してイヤな気持ちを引きずってしまい、いつまでたってもそこから抜け出せません。

そしてツラいという気持ちが続いていると、いつか瞑想を辞めてしまうかもしれません。

そうではなく

「終わったということを何ら誇らず、『やり遂げた』という感情を持たずに単純に『終わった』、もしくは終わったとすら思わなくても良い」

と先生は回答しました。

これは、非常に面白いストーリーではないでしょうか。

「やった、やり遂げた」というのは一見前向きに聞こえます。

しかしそれは、やり遂げるまでがツラく、大変だったという証明になってしまうのです。

約1万人を調査して判明、「エクササイズの継続」が脳の体積を大きくする可能性

定期的な運動は認知機能に好影響を与えるとする説がありますが、その根拠と言えるかもしれない調査結果が公表されたようです。今回のもりさわメンタルクリニックの無料メルマガ『精神医学論文マガジン』では、約1万人を対象にしたエクササイズの習慣と脳体積の関連を調べた研究を紹介。エクササイズを習慣化することで脳体積が大きくなる傾向にあると伝えています。

運動を継続的に行うと脳体積が増えるかもしれない

エクササイズとしての運動は認知能力低下を予防する効果があるのではないかと指摘されてきました(以前のブログでもお伝えしたように、仕事としての身体活動はそうではないようです)。

今回は、大きな規模でエクササイズの習慣と脳体積との関連を調べた研究をご紹介します。

エクササイズとしての身体活動は脳体積と関連する
Exercise-Related Physical Activity Relates to Brain Volumes in 10,125 Individuals

健常者10,125人(平均52.98歳、52.3%が男性)が対象となりました。エクササイズを「10分以上通常よりも呼吸と脈拍数を増加させる身体活動」と定義して、エクササイズの習慣とMRI画像で調べた脳体積との関連を調べました。

結果として、以下の内容が示されました。

  • 7,606人(75.1%)の人が週4日程度のエクササイズを行っていました。
  • 年齢、性別、BMIについて調整を行った後、エクササイズの日数が増加することは、全体的な脳体積の増加(全灰白質、全白質、海馬、前頭葉、頭頂葉、後頭葉を含む)と関連していました。

要約:『習慣的なエクササイズの回数が多い人ほど、脳の体積が大きいかもしれない』

ここでは純粋に脳体積に着目しており、機能的な面は不明ですが、客観的な指標として「運動→脳が大きくなる」という関係が分かりやすい内容でした。

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「株価急騰」後に年金生活者と氷河期世代を襲う「最悪の貧困」1ドル=500円の悪夢…反日自民アベノミクスの連帯責任で全滅へ

年初から急騰が続く日経平均株価が、一時3万6000円の大台を回復。1990年2月以来およそ34年ぶりとなる高値水準に、投資家たちの期待が高まっています。ただ、日本円の価値低下やインフレと引き換えの株高は、年金受給者や氷河期世代にとってはさらなる貧困化の原因にも。その明快な理由と、知っておきたい資産防衛術を、投資コンサルタント&マネーアナリストの神樹兵輔さんが詳しく解説します。(メルマガ『神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図──政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる!』より)

アベノミクス大失敗の後遺症が日本を襲う!「1ドル=500円」のインフレ到来で年金世代も現役世代も老後は強烈な貧困地獄に!

2024年は、これまでと違って円高になるぞ――と予測する識者も多いのですが、そんな状況は一時的にすぎないでしょう。

せいぜい 1ドル140円台が130円台 に乗る程度でしょう。

120円台に乗るのは、かなり難しいのではないでしょうか。

米ドルの政策金利が下がり始め、日米の金利差が縮小したとしても、それほどの円高にはならないと思われます。

なぜなら、国際決済銀行(BIS)が発表した2023年8月の円の 実質実効為替レート(2020年=100)は73.19 と過去最低となっており、「1ドル=360円」の固定相場だった1970年8月よりも円の価値が相対的に安くなっているからです(2023年9月21日付・日本経済新聞)。

「1ドル=360円」の時代といえば、「一生のうち一度ぐらいは海外旅行にいってみたい」といわれた時代です。

すでに現在、各種の海外旅行の広告やパンフレットを見ても、コロナ禍以前と比べて、ツアー料金の価格は2倍近くなっているものが散見されるほど、値上がりしています。

むしろ、かつてはそこそこ散見された「格安海外ツアー」そのものがまったく消えてしまった――といってよい状態なのです。

それほど、ニッポンの国力の衰退は進み、すでに円の価値はもはや強くはない状況なのです。

悲惨なのは、それだけではありません。

円レートを高めに修正する術は、もはや、すべてアベノミクスによって完全に打ち砕かれてしまっているからです。

日本は、輸入インフレで国民が苦しもうが、短期金利1%、長期金利2%以上にはアップさせられないのです。

たとえ、物価上昇率が欧米のように5%、7%となっても、政策金利(短期金利)は、1%以上には上げられないのです。

これは、すでに昨2023年の時に私たち日本人が体験・実感した事実でしょう。

日銀は、金利を上げられないので、「いまだ安定的な物価上昇率が2%に達しているとは言い難い」とかなんとか、ゴニョゴニョ言い訳をして金融緩和を相変わらず続けています。

しかし、本当のところは違います。

日本は、政策金利を上げられないのです。

日銀保有の国債が巨大な含み損を抱えてしまい、政策金利が1%、長期金利が2%になれば、「債務超過」で日銀資産の12兆円をすっ飛ばしてしまうからなのです。

日銀は「簿価会計」 だから、「含みの損失」は表面化しない――といっても、世界は「時価会計」が主流です。

「簿価会計」だから損失は表面化しない――と標榜しても、世界の金融マーケットはどう評価するのでしょうか。

つまり、円はもっと安くなってもおかしくない現実が目前に控えているのです。

日本は、アベノミクスによる無責任な日銀の大規模異次元緩和によって、もはやニッチもサッチも行かなくなっているからです。

金利の正常化――などは夢のまた夢でしょう。

これが無責任にも10年も継続したアベノミクスの大災禍であり、それがこれからの日本を直撃するのです。

冗談のように聞こえるかもしれませんが、「1ドル=500円」という驚異的な時代に備えた「資産防衛術」も考えておかねばならない状況なのです。

この記事の著者・神樹兵輔さんのメルマガ

「中国との距離」に振り回された台湾人の国民感情。総統選の“得票率”が物語る台湾の厳しい現実

13日に投開票が行われた台湾総統選で、見事勝利を収めた蔡英文総統の後継者である頼清徳氏。独立思考が高い民進党候補の勝利に、中国はどのような反応を見せたのでしょうか。今回のメルマガ『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤さんが、ワシントン・ポストの記事を引きつつ、嫌悪感を隠さない中国当局の姿勢を紹介。さらに、台湾を巡り中国共産党に対してかねがね抱いていたという疑問を記しています。

「危険な選択」。民進党が勝利した台湾総統選に中国が示した反応

台湾の総統選が行われました。

独立派の与党・民進党の頼清徳氏が次期総統となりました。

これについてワシントン・ポストが勝利直後に記事を配信しているのでご紹介しましょう。

台湾、頼清徳氏を総統に選出。中国は危険な選択と呼ぶ

 

台湾は、かつて台湾独立を主張し、現在は北京の侵略を撃退しながら北京との平和を維持する民進党の重要な支持者である頼清徳氏を総統に選出した。

 

拮抗した選挙戦の中で、頼氏は、北京、台北、ワシントンの信頼関係が崩れ、中国の軍事的嫌がらせがエスカレートして紛争に発展しかねない時期に、米国と緊密に協力して台湾の防衛力を強化することを約束した。

 

台湾の選挙は、「民主主義と権威主義の間で、我々は民主主義の側に立つ」ことを世界に示した。「民主主義に新たな一章を刻んでくれた台湾の人々に感謝したい」と述べた。

 

彼は40%の得票率を獲得し、最大野党・国民党の侯友宜(こう・ゆうぎ)の33%を上回った。第3の候補者である民衆党の柯文哲(か・ぶんてつ)氏が26%の票を獲得し異例の接戦となった。(記事時点の数字)

 

頼清徳氏、このハーバード大学を卒業した64歳の元医師はウィリアムという名でも知られている。

 

2017年に首相に就任した際、彼は自らを「台湾独立のための現実的な働き手」であり、その目標を常に持ち続けると述べた。

 

中国は新総裁に選ばれた頼清徳氏に対する嫌悪感を露わにしている。

 

中国当局は台湾の主権に関する彼の見解を「分離主義者」とみなしており、両岸関係に「深刻な危険」をもたらすだろうと述べている。

解説

ここで注目していただきたいのは2つの野党の得票率です。

国民党は親中国ですし、民衆党も融和的な路線です。この2つの野党の候補者調整ができて統一候補がいればその候補が勝ったでしょう。

つまり台湾人も中国への距離についてゆれ動いているのです。中国と仲良くする事で得られる経済的利益は大事ですから理解できます。

次回の総裁選では勢力がひっくり返ってもおかしくないでしょう。

ウクライナ、中東に米国内戦?2024年の世界を左右する「3つ戦争」

1日に能登半島地震、2日にはJAL機炎上事故と、波乱の幕開けとなった2024年。海外に目を移せば、ウクライナや中東で上がる戦火は収まる気配もありません。かような2024年の「リスク」を考察しているのは、ジャーナリストの高野孟さん。高野さんは自身のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』で今回、米国の国際情勢分析家が発表した「2024年10大リスク」を引きつつ、今年の世界を大きく左右するであろう「3つの戦争」を解説しています。

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2024年1月15日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

2024年の世界を左右する「3つの戦争」の深刻

米国の国際情勢分析家イアン・ブレマー=ユーラシアグループ代表が毎年初に発表する「今年の10大リスク」は正月の楽しみの1つで、もちろん本誌の見方とは一致するところもあればしないところもあるが、その両方を含め大いに知的な刺激を与えてくれる。近年は英語版本文の発表と同時にユーラシアグループ日本オフィスから邦訳が公開されているので、全文を読むことをお勧めする。

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人生いろいろ、お肉だっていろいろ味わえるのよ。カロリーオーバーを気にせず食べるには?

肉といっても種類は豊富、どれを食べたら良いのか迷うこともありますよね。今回の無料メルマガ『美容と健康ひとくちメモ』では、「いろいろなお肉」の効用についてご紹介しています。栄養があるのはどのお肉?

人生いろいろ、お肉も色々!!

カロリーが高いと思っているお肉でも、部位を選んで食べれば、カロリーコントロールをすることが出来るのだそう。

例えば、牛肉や豚肉のバラ肉は、脂身が多いため高カロリーになりがちですが、脂身の少ない赤肉などを選べば、脂質が少ないうえに、脂肪の燃焼をサポートするカルニチンが豊富に含まれており、お腹周りの脂肪が気になる方でも、カロリーオーバーを気にせず食べることが出来るそうです。

また、烏骨鶏は、東洋医学的に、胃腸を強くし下痢を止める働きや、虚弱体質の人の微熱や寝汗を止めるなどの働きがあり、ビタミンEが豊富なので、更年期障害にも効果があるといわれ、烏骨鶏は古くから”婦人科のクスリ”としても知られているらしいです。

精肉ではあまり売られていないそうなので、卵や卵油、サプリメントなどで摂ってはいかがでしょうか。

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神田正輝“激ヤセ”に関係者も動揺。番組8連続欠席、沙也加さん急逝で強烈なストレス…松田聖子はいま何を思う?

体調が心配されている俳優の神田正輝さん(72)が、MCを務める旅番組『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系)を8週連続で欠席。愛娘の故・神田沙也加さんが2021年末に急逝して以来、日に日に痩せていく姿に視聴者から不安の声が上がっていましたが、復帰のメドすらわからない状況となり芸能関係者にまで動揺が広がっているようです。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。

神田正輝の“激ヤセ”めぐり芸能界に動揺広がる

昨年11月11日の放送を最後に『朝だ!生です旅サラダ』を欠席している神田正輝の近況が心配されています。

昨年春ぐらいから、徐々に…少しづつ様変わりした神田の容姿に、視聴者からも心配の声がテレビ朝日に多く寄せられていたといいます。

本人は「ファスティング(断食)を始めた」とか、番組MCの勝俣州和や松下奈緒からは「体のメンテナンス」というアナウンスはあるものの、具体的な理由を聞かされない私たち視聴者は想像するしかないのが現状です。

この神田の異変については芸能関係者の間でも諸説囁かれていますが、やはり2021年12月18日に亡くなった愛娘・神田沙也加さんと無関係ではないように思います。

沙也加さんが亡くなって3日後、札幌の斎場に詰めかけたマスコミ取材陣の前で、元妻で沙也加さんの母である松田聖子を庇いながら気丈に振る舞う神田の痛々しい姿は今でも鮮やかに蘇ってきます。

ライブだったかVTRだったかは忘れましたが、一緒に映像を見ながら「無理をしなくてもいいのになぁ…」と呟いたベテラン芸能マネージャーの声とともに…。

たとえ“仮面夫婦”でも、愛娘の沙也加さんを守りたかった…

38年前、聖子が生まれたばかりの沙也加さんを抱っこし、神田と病院を退院した時の3ショットから知っている私としては、愛娘を亡くした心労が心身を蝕んでいったのでは…と強く思います。

もちろん愛娘を亡くしたことなど無い者にとっては、想像さえもつかない痛みだと思いますけれど。

神田正輝といって私が真っ先に思い出すのは、沙也加さんが誕生した数年後に騒がれた聖子の裏切りです。

私がニューヨークで接触した聖子の英会話の先生と称されていた白人男性は、聖子は2人っきりになると「神田との結婚生活は既に破綻している」「離婚が成立したら貴方と再婚したい」と、まるで映画のワンシーンのように囁いてくれた…と証言していました。

沙也加さんが誕生してからわずか数年後のこの告白は、芸能記者としてはまだまだキャリアの浅かった私にはとても衝撃的でした。

当時は理想のカップルとして名前が挙がっていた神田と聖子が、既に破綻状態にあるとは…。

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この告白は記事として記載されたわけですが、当時の神田は頑なにこれを認めませんでした。

これでもか…と不倫の証拠であるプライベート写真もグラビアで2ページを割いて掲載したのですが、神田はとうとう最後まで、聖子の不倫にノーコメントを貫きました。

私はそこまでされても一切黙秘する神田に、ハートの強さを感じました。

「神田正輝という役者は柔和で優しそうに見えるけど手ごわいヤツだ…」と。

松本人志を斬り捨てた上沼恵美子の“お叱り”は事実上の「引退勧告」か?女帝の“合図”で大阪の全おばちゃんが敵に回る日

性加害疑惑を受け芸能活動を一時休止している松本人志(60)にとって、一番恐れていた事態が起きてしまったようだ。70年代に一世を風靡した姉妹漫才コンビ「海原千里・万里」で活躍した元“天才漫才少女”にして、自他ともに認める「大阪のおばちゃんの代名詞的存在でもある関西お笑い界の女帝・上沼恵美子(68)。「M-1グランプリ」の審査員としても全国区の知名度を誇る「大御所的存在」が、松本批判を展開したのだ。

上沼が松本を一刀両断したのは、14日放送の読売テレビ系『上沼・高田のクギズケ!』。週刊文春が報じた一連の騒動を「真っ赤な嘘ではないと思っている」とした上で、記事を読んだ感想を「私、一応なんぼ年いってても女やってるんで、あの、吐きそうになった」と偽らざる心情を吐露し、「超一流の人間やのに、なんや遊びは三流以下やったね」と苦言を呈した。

この一件を、松本がお笑い界の大先輩に「お灸を据えられた」程度に見る向きも多い。しかし、実のところ事の深刻さは桁違いだ。世間のほとぼりが冷めるのを待つ身である松本にとって、上沼の「お叱り」は実質的な引退勧告」と言えるのである。

なぜ上沼の「お叱り」が「引退勧告」に等しいのか

上沼は松本よりはるかに長い芸歴を持つ大先輩であり、松本と同じく「笑いの神」に愛された天才でもあり、テレビ局の上層部とも強いパイプを持つことは周知の事実だろう。しかしそれだけならば、松本が「終わる」ことなどない。

では何が松本にとって致命的なのだろうか。そのヤバさは、上沼の意見は「大阪のおばちゃん世代全体の意見」と同義であり、それはすなわち「大阪の総意」になってしまうという、いびつのように見えるが当然でもある構図にある。

関西以外の読者にはピンとこないかも知れないが、大阪の男性は、芸能人はもちろんのことサラリーマンであれ学生であれ、誰もが皆「おばちゃんとの関係性」を大切にしている。なぜか。それは職場などでひとたび大阪のおばちゃんに、「こいつおもろない」「あいつきっしょい」と認定されたら最後、それがどんなにイケメンでも金持ちであっても冷遇された挙げ句、上沼恵美子仕込みのしゃべくり芸で社会的に抹殺されてしまうからなのだ。

上沼恵美子が大阪のおばちゃんたちに上げた狼煙

大阪のおばちゃんは、いわゆる「シュッとした男」を好むが、それ以上に「おもろいんか?」「男前なんか?」という面を重視する傾向にあることでも知られる。松本の場合、年齢的に「ルックス勝負」は難しい。それでもこれまでは、圧倒的に「おもろい」ゆえに「男前」の範疇内とされてきた。まさに関西特有の価値観だ。

だが今回、女性を粗末に扱う、金払いが悪いといった報道が繰り出された結果として「もう松ちゃんでは笑えない」という新たな評価が定まりつつあった。そんな危うい状況下での上沼による松本批判は、大阪を実質的に支配するおばちゃんたちへの「こいつ、いてもうたれ」という狼煙でありトドメの一撃でもある。よって松本は「終わる可能性」大なのだ。

大阪のおばちゃんが絶大な権力を持つことは、嘘つきの上に目立ちたがり屋な吉村洋文(48)が大阪府知事でいられることからも明らかだ。吉村は今のところ「シュッとしていて、なおかつ男前」と“誤認”されている。だが、吉村が推しに推した大阪・関西万博と吉本興業の関係性は?

上沼の鶴の一声で、松本はおろか大阪万博や吉村知事まで巻き込んで対消滅する可能性すら出てきたとは言えまいか。

生まれ故郷の尼崎にも帰れない?松本人志の苦悩

松本の故郷といえば尼崎市(通称:アマ)。誤解されがちだが大阪府ではなく兵庫県南部に位置する。

松本が若き日々を過ごした1970~80年代と比べ、JR(旧国鉄)尼崎駅の周辺は再開発で見違えるほど発展。その一方で阪急塚口駅エリアはさびれてしまったが、ヘドロが泡を吹いていた庄下川は水質が劇的に改善され魚が戻った。あるいは松本も、「アマに戻る」という選択肢を検討しているのだろうか。

だが尼崎の市外局番は「大阪06」であるし、神戸三宮より大阪梅田に出るほうが断然早い。住民の価値観も含めて大阪丸出しで、完全に上沼恵美子の勢力圏だ。もし松本が尼崎に戻っても、今後は至るところで大阪のおばちゃんに監視されることになる。これはあまりにつらい。

しかし、かつて松本と同じ高校に通い、一回り下の後輩にあたるという男性(尼崎市・49歳)は言う。

「松本人志いうたら尼工のスーパースター。卒業してだいぶ後やった思うけど、『尼崎市民まつり』にダウンタウンが戻ってきたことがあって。ネタはもう忘れたけど、松っちゃんそらもうおもろかった。あれは天才や。近所の人間がえらい出世したな思って、誇らしいやら妬ましいやら。なんせ、女の子からもアイドル並の人気やったからな(笑)」

やはり、ダウンタウンは地元・尼崎の誇りであり、誰からも愛される存在であった。しかし、今回の松本に関する報道は、そんな地元民を驚かせガッカリさせたようだ。男性は、こう続ける。

「まさか、こんなことになるっちゅうんは…(まったく想像していなかった)。M-1がついこの間やろ?それがネットやと完全に犯罪者扱いや。疑惑の段階でさすがに可哀想。いうて、吉本芸人同士で擁護しあっても、もっと炎上するだけかもしれんけど…松っちゃんは今、芸能界以外の友達が必要なんちゃう?なんかそういう気がするなあ」

「寂しかったら、アマに戻ってきたらええ」

周りに自分を叱ってくれる人間が一人もいなくなった天才ならではの孤独、であるがゆえに彼はいつの間にか「裸の王様」状態になってしまったのではあるまいか。男性は、松本に「寂しかったら、アマに戻ってきたらええ」とアドバイスする。

「松っちゃんがもし尼崎でハネ伸ばすんやったら、昔の実家の近所は避けて、あえて阪急沿線がええやろ。アマは北から順に阪急、JR、阪神が走っててな、南に行くほど大阪度が上がる。昔も今もそうや。そやから阪急塚口あたりがちょうどええ。さんさんタウンの観覧車はもうないけど、『塚口サンサン劇場』はかなりコアな映画館に進化してる。上映中はおばちゃんの目も気にならへん思うし、リラックスできるんちゃう。知らんけどな…」

かつて『大日本人』『しんぼる』『さや侍』と3本もの監督作品を世に出した松本が「無類の映画好き」であることは推して知るべし。最近は7本ものレギュラーを抱え、多忙ゆえゆっくりと映画を観る時間もなかったことだろう。生まれ故郷のアマで、これまでの人生を振り返りながら映画を鑑賞しつつ、自分自身を見つめ直す時期に来ているのではないだろうか。上沼恵美子からの「重い言葉」を胸に、アマの劇場の重い扉を開ける松本の姿が見られる日はそう遠くないのかもしれない。

“ダイハツの親会社”トヨタとは大違い。ブリヂストン創業者・石橋正二郎の経営理念

ビッグモーターやダイハツなど、名前を知られた企業による「反社」も驚くような法令違反が明るみに出た2023年。日本企業の質の低下を感じている人も多いのではないでしょうか。ダイハツの親会社のトヨタが日本を代表する企業になっていることが「日本の不幸」だと厳しく批判するのは、辛口評論家として知られる佐高信さん。今回のメルマガ『佐高信の筆刀両断』では、トヨタとは対照的に広告競争には加わらず、顧客のための品質向上を重視したブリヂストン創業者・石橋正二郎氏の方針を「経営の原点を示す言葉」として紹介しています。

経営の原点示した石橋正二郎

『ぐ~す~月刊とくし丸』の編集長、住友達也を通じて、同じように同誌に連載している小林照幸から、『琉球新報』のコラムに私の一文が引かれている、と教えられた。

ブリヂストンの創業者、石橋正二郎が、関東大震災に乗じて地下足袋の粗悪品を乱造する会社を特許権侵害で訴えたという話である。

「われわれは一企業の私利私欲のため係争しているのではない。当社の地下足袋は労働者階級の履物であり、自信をもって品質優秀のものをつくっている」という石橋の言葉を引きながら、コラム子は「今や人々の足と言えば車となるが、ダイハツ工業は大衆の不利益を考えなかったか。安全性試験など品質不正で全工場が停止した」と指摘している。

しかし、ダイハツ以上に親会社のトヨタの責任が問われなければならないだろう。トヨタが日本を代表する企業であるところに日本の不幸がある。

城山三郎や内橋克人など、日本の企業をよく知る私の先輩たちはトヨタを相手にしなかった。批判しても、まったく馬耳東風だからである。トヨタを豊田家のものと思っている現会長の豊田章男など、豊田藩の馬鹿殿様でしかない。

城山より少し上の伝記作家、小島直記が『創業者・石橋正二郎』(新潮文庫)を書いている。私の一文は、その解説を要約したもので、私が「紹介していた」と書かれると、いささかならず面映ゆい。

働く者重視の石橋の考え方は、ブリヂストンの東京工場を見学したソビエト(現ロシア)の視察団を驚かせ、その福利厚生施設の立派さに目を見張った彼らは、「ミスター・イシバシは社会主義者か。もしこれがソ連なら勲章ものだ」と讃嘆した。

「勤労階級」のために、「大衆」のためにという石橋の考え方は、次のような広告競争反対論につながる。

「私は、商略本位と広告競争には断然反対であった。無益な広告をして需要者の購買心をそそり、値段を高くして売りつけるのはなんとしても邪道だからである。

 

私は堅い信念にもとづいて、広告戦に加わらない方針を堅持した。そのかわり、実質的に品物の改善に意を注いだ。すなわち値が安くて良い品を売って、需要者の真の利益をはかるのが永遠の策であるという信念で戦った。

 

したがって広告費となすべきものはこれを品質の改良に、利益の大部分もこれまた改善という具合にしたから、心ある需要者から見れば、値段が1,2割も安い上に品質は最良である結果となって、ますます信用を高めることになっていった」

まさに経営の原点を示す言葉だろう。倉敷レーヨン(クラレ)の大原総一郎にも同じ精神が見られるが、それとまったく対照的なのがトヨタや松下(現パナソニック)である。特に批判を受け付けずに「トヨタイムズ」などと言っているトヨタは論外だ。

この記事の著者・佐高信さんのメルマガ

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能登半島を襲った震度7。現在も苦しむ被災地に、私たちが現地へ行かずにできること

元旦に能登半島を襲った震度7の地震。時間がたつにつれ、その被害の大きさが浮き彫りになってきています。今回のメルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では、一級建築士及びマンション管理士の廣田信子さんが、災害について私たちが何をすべきかについて語っています。

災害は助け合いが何より重要、寄付が当たり前に

こんにちは! 廣田信子です。

元旦に襲った能登半島地震。最大震度7を観測し、マグニチュード7.6の地震の爪痕はどんどん厳しさを増しています。

建物の下敷きになった方々が発見され死者の数がどんどん増えていきます。

海が4メートルも隆起し、津波が襲っています。

半島を走る道路は大規模ながけ崩れで、見る影もなくなっています。

そこで避難生活を送る人の苦悩が伝わってきます。元旦で田舎に帰っていた家族が犠牲になったこともあったでしょう。

お正月で役所には人がいなくて、緊急体制もとれなかったことと思います。

映像を見て胸が痛みます。

この地域は、これまでも地震で珠洲市と輪島市は一時、完全に麻痺状態となった経験があります。

このところ続く地震に、住民は戦々恐々としていたはずです。

過去には北陸の地震をきっかけに、巨大地震を引き起こしたと考えられる例もあり、今後、多数の死者が出る大震災に繋がる可能性があるとの指摘もありました。

さらに、能登半島は典型的な地滑り多発地帯。地震と連動して深刻な地滑りが起きてしまう可能性も高かったのです。

地震発生のニュースを聞くたびに、ここで暮らすことは怖いはずだけど、みんな自分の生まれ育った地への思いがあって、引っ越すことは考えられないのです。

地震の救護のために何かできないかと思いますが、今回は、はっきり、個人の物資の寄付は受け付けない、ボランティアも遠慮してくださいと言っていました。これまでの事例からはっきりしたことです。

そんな中、自衛隊や他の地域の行政や病院から救援隊が派遣されるニュースに心が熱くなりました。

個人にできることは寄付のみなので、ふるさと納税のサイトから寄付しました。

返礼品なしで、手数料もなしですぐ使えます。すでに多くの方が利用しています。

何かもっとできることがないかと思いますが、今は、一番、気持ちが表せるものだと思います。

私たちは、災害に備えながら、でも、結局は助けてもらわなければなりません。

東日本大震災時に、上水も下水も使用不可で敷地が泥だらけになった時、他の自治体からの排水管補修のための車輛がたくさん入ってくれて、本当にありがたく心強かったことを思い出します。

これから自然災害は日本全国に及びます。そのときのために、助け合う準備をし、個人は迷わず寄付できることが当たり前になっていくでしょう。

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