木村花さん死去で「中傷した側」から弁護士へ相談急増に怒りの声

22歳の若さで亡くなった人気女子プロレスラーの木村花さん。恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演中だった木村さんの部屋からは、遺書とみられるメモが見つかったことがわかっている。木村さんを苦しめたのは、SNSによる誹謗中傷。この木村さんの死去で、弁護士事務所には誹謗中傷を受けた人…ではなく、「誹謗中傷をした側」からの相談が増えていると、SNSで話題になっている。

他人を誹謗中傷して自分は保身

「テラスハウス」に出演していた木村さんへの誹謗中傷は、番組内で交際を断られた相手の陰口を叩いたとして、今年1月頃から始まったと言われている。そして、3月31日配信の番組内で、男性共演者が木村さんのコスチュームを誤って洗濯してしまい、木村さんが怒った一件以降、誹謗中傷が激しくなっていったという。

木村さんの死を重く見た国は対応策を協議。高市総務相は「どのような手段であれ、匿名で他人を誹謗中傷する行為は、人として卑怯で許しがたい」と述べ、匿名で他人を中傷する書き込みをした発信者の特定が容易にできるよう、検討する考えを示している。

このような動きが影響してか、誹謗中傷をした側が、自分のことを心配して、弁護士事務所に電話やメールで相談するケースが増えているというのだ。

ネット上ではこの話題を受け、匿名で誹謗中傷することに対して、激しい非難の声が上がっている。

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by: 木村花Twitter

飲食店から伊勢神宮まで。コロナで「99%減」になったモノまとめ

4月に日本を訪れた外国人旅行者数が、前年同月比と比べて99%減少したことが、先日明らかになりました。新型コロナウイルス感染拡大の影響がはっきりと数字に表れた形ですが、それにしても99%という数字のインパクトは凄い。しかし、調べていくと、様々な分野でこの「99%減」という現象が起きていました。

インバウンド需要が「99%減」

まずは新型コロナウイルスの影響を思いっきり受けた旅行関係。訪日外国人旅行者数が99%減となれば、それに付随する部分でも同じ現象が起きているはず。見ていくと、はい、ありました。しかも色々と。

日本最大の羽田空港。ゴールデンウィークの国際線の利用者数が、前年と比べて99%減と大幅に減少。5月初め頃の空港の様子を映したニュース映像などを見ると、確かにその数字も納得できます。しかし、この現象は羽田だけではありませんでした。

海外への空の玄関口、成田空港でも同じ期間で前年同期比で99.0%減。出入国者数は1万2720人でした。さらに、関西国際空港も99%の減少。こちらの利用者数はわずか2150人という散々たる数字。単純計算で1日あたり165人の利用者にとどまりました。

しかし、話は日本だけでは終わりません。海外の空港も同じでした。報じられているだけで、香港国際空港、ハンガリーのブタペスト国際空港、そしてドイツの空港も、前年比の4月と比べて利用者数が99%減少。世界中の国際空港から人がいなくなったことを表しています。

大幅な減少は空港だけではなく、大手旅行会社の日本旅行も今年3月の海外旅行総取扱額が99%の減。また、今年4月に韓国を訪れた日本人が、昨年同月の29万人から99%減のわずか360人だったことがわかっています。

新型コロナウイルスの影響で旅行できないから仕方がないとはいえ、99%も人がいなくなってしまってはたまりません。スペインなど国によっては外国人観光客の受け入れを再開したところもありますが、しばらくはこの状況は続くとみられ、かつてのような賑わう空港の姿はまだまだ先かもしれません。
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お役所のくだらない美学。日本の給付金支給が混乱する当然の理由

「オンラインよりも郵送による申請のほうが給付が早い」などとも言われ、政府の言うところの「スピード感」とは程遠い有り様となってしまった個人向けの特別定額給付金。なぜここまでの大混乱が起こってしまったのでしょうか。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では著者で米国在住作家の冷泉彰彦さんが、日本に比べスムーズに支給されたアメリカのケースを紹介しつつ、その原因を考察しています。

給付金10万一律支給、どうして日本では混乱するのか?

個人向けの「特別定額給付金」の支給が上手く行っていないようです。アメリカでは、所得制限をかけるなど条件付きでやっていますが、とりあえず最速で制度決定から4週間でカネが届き始めて、6週間でほぼ完了していますが、日本では市町村ごとに、かなり混乱しているようです。

勿論、アメリカ式が100%良いとは言えないのですが、どこに違いがあるのかを検証しておくのは意味があると思います。

まず、支給金額ですが、日本は成人だろうが子どもだろうが一律10万円とシンプル。一方でアメリカは、とりあえず成人は1,200ドル(12万9,000円程度)、子どもは500ドルと差をつけています。

またアメリカの場合は所得制限があります。つまり、単身世帯では年収75,000ドル以下で満額、75,000を超えると徐々に減っていって、99,000ドルを超えるとゼロになります。つまり、日本のほうがずっと単純です。

手続きですが、日本はネットもしくは紙で申し込みます。一方で、アメリカは原則として「何もしなくていい」という対応です。

つまり、アメリカの場合は何もアクションは起こす必要はなく、それで自動的に自分の銀行口座に1,200ドル(単身者)、3,400ドル(夫婦と子供2人)、といった金額が振り込まれたのです。ちなみに、現在はこの「第2弾」を行うかどうかの議論が進んでいます。

事務仕事ということだと、アメリカの場合は実にいい加減で偉そうで、しかも非効率…そんなイメージがあります。一方で、日本の場合は迅速で正確な…はずでした。ですが、この給付金に関しては、日本の方が金額は一律で所得制限もないなど、はるかに単純であるにも関わらず、手続きは複雑になっており、かなりトラブっているようです。

一体どうしてなのでしょうか?

まず、アメリカの場合は、原則として居住者は全員が確定申告(タックス・リターン)を行います。また、確定申告は原則として電子申告。また申告の際の還付金は銀行振込、追徴金は銀行引き落としです。

ですから、国税庁(内国歳入庁=IRS)は、原則として全ての納税者の毎年の課税所得と銀行口座を知っているわけです。今回は、これを利用して「課税所得額」を根拠に、所得額のチェックを行い、また持っている銀行情報に振り込みの手続きを行いました。ですから、何の申請も必要はなく、しかも迅速に振り込みがされたのです。

また個人の特定には、ソーシャルセキュリティー番号という一種の国民総背番号があり、これで特定をすることが可能でした。というのは、この番号は本来は年金番号なのですが、大昔からこれを個人向けの納税者番号として使ってきた蓄積があるからです。

勿論、所得の低い人、社会保障年金(ソーシャルセキュリティー)だけしか収入のない人など、例外もありますが、その場合はネットで情報を入力すればいいことになっています。また、小切手で受け取るとか、銀行口座のない人はプリペイドカードでもらう選択もできますが、その場合は受け取りは遅れて完了は今月中旬になっていました。

一方の日本の場合は、全く違う制度になっています。まず、国民全員が確定申告を行うということはありません。確定申告の場合も、勤務先を通じた年末調整の場合もマイナンバーとの紐付けがあるようですが、100%徹底はしていません。銀行口座も同じです。

ですから、今回のような給付の場合は全国一律で、「全員に全ての必要な情報をインプット」してもらう必要が出るわけです。

コロナ後のエリートは、リゾートに住みリモートワークが主流の訳

リモートワークの加速度的な導入など、期せずして私たちの「働き方の根本」を見直すきっかけを作った新しいウイルスは、この先「新しいエリート層」をも生み出すようです。そんな、他の人たちの数倍から数十倍の生産効率の高さを持つゆえ、我がままな働き方が許される層の誕生を予想するのは、米国在住で世界的エンジニアの中島聡さん。中島さんはメルマガ『週刊 Life is beautiful』で今回、自身が「ニューエリート」と名付ける彼らが持つであろう特徴を紹介するとともに、その存在が「世界のフラット化をもたらす」との見解を記しています。

※ 本記事は有料メルマガ『週刊 Life is beautiful』2020年5月26日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

コロナ後の世界:ニューエリート

新型コロナ対策のロックダウンにより、リモートワークが出来る職種と出来ない企業、オンラインツールが使いこなせる人と使えない人、などの二極化を招いているという話を前に書きましたが、これが新しい形のエリート層(ニューエリート)を生み出すことになると私は見ています。

彼らは、

  • オンラインツールを使いこなし生産効率が桁違いに高い
  • 非同期なコミュニケーション能力が高い
  • コアタイムやZoomミーティングなど、時間に束縛されることを極端に嫌う
  • 会社との関係は対等もしくはそれ以上
  • 「やる価値がある」仕事だけを選んで働く
  • オフィスには出勤せず、リゾート地などからリモートで働く
  • 時間には束縛されず、仕事の成果のみで勝負する
  • 自分なりのライフスタイルを持っている

などの特徴を持っています。

職種はソフトウェア・エンジニア、AIサイエンティスト、ゲーム・クリエーター、デザイナー、データ・アナリストなど、リモートで出来る仕事に限られたものになりますが、21世紀の第2四半期(2025~2050年)に起こる、社会全体のデジタル・トランスフォーメーションにおいて、大きな役割を果たします。

特に重要なのが、彼らの生産効率の高さです。その生産効率は、他の人たちと比べて、数倍から数十倍に至る上に、作る物の質も高いため、人材市場で圧倒的な力を持つことになり、その結果として、こんな「我がまなな働き方」が許されるようになるのです。

特にソフトウェア・エンジニアリングの世界は、生産性の高い人とそうで無い人の間に大きな差が出る世界ですが、そこにオンライン・ツールの使いこなし方や、コミュニケーション能力の差が加わると、その差は圧倒的なものになります。

ITゼネコンが(仕様書だけ書いて実装は下請けに丸投げして)100人月かけても作るものを、一人の優秀なエンジニアが3ヶ月で作ってしまう、今は、そんな時代なのです。

ちなみに、こんな働き方が可能になると、外国人に働いてもらうための就労ビザが不要になる点が、ソフトウェア業界にとっては、大きな意味があります。

米国のソフトウェア市場は、優秀な外国人をH-1Bビザで招き入れることにより成長して来ましたが、移民の受け入れば、常に「米国人から職を奪う」と批判の対象だったし、特にトランプ政権が誕生して以来は、政治的に微妙な問題でした。

しかし、リモートワークが機能するのであれば、移住などせずに国をまたいで雇用関係を持てば良いため、就労ビザが不要になります。つまり、中国人には中国で暮らしたまま、インド人にはインドで暮らしたまま、シリコンバレーの会社にリモートで働いてもらえば良いのです。

それが行き着く先は、世界のフラット化です。少なくとも、こんなニュー・エリート層に対しては、会社側は能力に応じて対価を支払うだけなので、その人が住む場所に応じて給料を変えるなどはナンセンスな時代が来るのです。

そして逆に、働く方も、ソフトウェア・エンジニアの職を得るためにシリコンバレーに移住する必要も無くなるので、自分のライフスタイルに合わせた場所に住むことが可能になるのです。

最近、シリコンバレーで成功した人がハワイに別荘を買うという話を良く聞きますが、それが別荘ではなく、活動の本拠地になる時代が来ようとしているのかも知れません。

ペットの日中の睡眠場所は確保できてる?獣医師が教えるSOSサイン

リモートワークや外出自粛により、飼い主が自宅にいる時間が増えたことは、ペットの生活にも影響を及ぼしています。メルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』の著者で獣医師の佐藤貴紀先生は、これまでは昼間ゆっくりリラックスしていたペットたちの睡眠不足やストレスを心配し、ペットが発するSOSをキャッチするための糞尿のチェックポイントを教えてくれます。

コロナウイルスに負けるな! シリーズ7「オシッコ・ウンチにご用心」

緊急事態宣言が解除されましたね。でも、今までと全く同じ生活ができるわけではありません。ウイルスのワクチンや治療薬もないという事は、この新型コロナウイルスとうまく、生活の中でお付き合いし、共存しなければいけないという意味です。

これは、人間だけではなく「犬」や「猫」も同じです。今後も在宅勤務が多い、飼い主さんもいらっしゃるでしょう。普段は学校や仕事で留守にしている静かな家の中で、ペットたちはたっぷり睡眠をとっていますが、在宅勤務のおかげで、睡眠時間が減りストレスをためている子も多いハズです。

そんなストレスや身体の異変のバロメーターはオシッコとウンチです。今日はその異変についてご説明しましょう。

見逃すな!トイレの回数が減る増える…排泄の異常はストレスのSOSサイン

トイレの回数が減った。反対に増えた。これは、身体の異常のサインだと思ってください。オシッコとウンチの観察でストレスチェックができます。色や形ニオイもとても大切です。

通常、健康なオシッコは綺麗な黄色です。猫の場合には独特のアンモニアの匂いがしますが犬の場合には程よい匂いです。これが色が濃かったり、匂いが強烈だったら要注意です。

ウンチも通常は、小型犬の場合には人差し指くらいのモンキーバナナくらいのものが健康と言われています。柔らかすぎず、硬すぎず。匂いもほんのり(でもウンチ臭い)。これが、下痢、ウサギみたいにコロコロ、便秘だったら要注意です。身体のどこかか、ストレスのSOSの信号です。病院にご相談ください。

●まとめ
長期間、家族が家で過ごすことを考えると、犬や猫のストレスの緩和のために、静かで安心できる睡眠場所を一定時間は確保することが大事だと思います。ペットを静かに見守る時間や、睡眠の大切さなども教えて、そのスペースを作ってあげてほしいです。

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親からの注意や叱責は逆効果。約束を守れない子へのサポート法

「ゲームは1日30分」「帰ったらまず宿題を済ませる」など、子どもにさまざまな約束をさせては、守らないことにイライラ、ハラハラしている親御さんが多くいます。どうしたら約束を守らせることができるのでしょうか。メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』の柳川由紀さんは、親が「約束させて」いては実行は難しいと、子ども自身が「自分に約束する」ようになるためのサポート方法を伝えています。

子どもが約束を守らない!

Question

shitumon

子どもが、家族で決めた約束を守りません。塾の宿題や学校の宿題、習い事の練習などやることがたくさんあるため、ゲームをしないなどの約束をしました。にもかかわらず、それを守らずお手上げです。(小5男子のお母様より)

柳川さんからの回答

やることがたくさんあるのにやらないという状態は、親としてハラハラしますね。一方、子どもにとっては、決めたことを必ず行う、というのは決して楽なことではありません。親としてのサポート法をお伝えします。

1.優先順位を自分で「見える化」

子どもが一目見てわかるよう、やるべきことを「見える化」しましょう。縦軸に「大切度」、横軸に「お急ぎ度」という時間管理マトリックスを作成し、やるべきことを4つの枠に分けておけば、一目で、最重要事項がわかります。

必ず、自分で仕分けするように、子ども自身にさせましょう。その際に、いつまでにやるのかという日付や時間も記入しておくとわかりやすいです。

2.自分と約束する

子どもに限らず、人からの注意や叱責は、気分のいいものではありません。何度も言われるようであれば、聞き流します。だからこそ「優先順位の見える化」を自分でやるのです。自分でやれば、緊急度や重要度がわかり、やらなければいけないことを自覚します。

3.約束を守るには

心理学的見地から見ると、約束を守る確率は「意欲」、「感情」とは無関係ということがわかっています。「誠実さ」と「自己統制力」によって決まるからです。

まずは、「守れない約束をしない」という誠実さが大切で、次に、「守るための具体的計画を立てる」ことが必要です。ですから、意欲があっても「計画性」がないとなかなか約束を守れません。親は、「守れる約束」を守るための「具体的計画」を「子どもと一緒に」練りましょう。視覚と聴覚に訴えると効果的です。

家庭教育アドバイス…「具体的アプローチ」

約束事は、親が決めるのではなく、自分で決めるさせるのが一番良いのですが、中には「自分に甘い」子どももいます。中学生で「勉強時間は1日15分」と決めた子どもがいました。でも、それで良いのです。その先が大切だからです。

「自分で決めたことを本当に実践する」ことが大切なのです。だから、どうぞ自分に甘い子どもでも、その子どもが決めたことは黙って見守りましょう。ただし、2週間続けられたら、大いに子どものがんばりを認めましょう。子どもは自信がつくはずです。「やればできた!」と。

そこで、改めて次のステップ、例えば「もう15分増やす」など、自分との約束をするのです。こうして2週間ごとのステップを踏んでいくと、3ヶ月後には、当初「1日15分」だったものが、「1日に90分」が当たり前にできていることになるのです。

親としては黙って見守ること。できていなかったことに注目するのではなく、できたことに注目し家族の前で、大いに認めましょう。

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コロナ流行で判った、家事能力が高いほどリクスを回避できる事実

その感染流行により、多くの「常識」を覆すこととなった新型コロナウイルス。効率最優先で突き詰めてきた私たちの生活様式ですが、ウィズコロナ時代を生き抜くためには再考が必要なようです。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、「家事能力」こそがこれからの時代のリスクヘッジになりうるとして、その理由と具体例を記しています。

解除後の家庭

さて、本日はいまだ見通せない世界のお話。

多くの地域で緊急事態宣言が解除されました。大都市圏は、まだ解除されていませんが、いずれも感染者数が減少傾向で5月中にはすべて解除されるのではないでしょうか(編集部注:5月25日、全国で緊急事態宣言が解除となりました)。

…ようやく不要不急の外出もOKになるわけですが、なんだか外出の仕方を忘れちゃった気がします。なんていうか、こう、日常を取り戻す気分ではなく、

  • 家にいるのがノーマル

な感じがあるので、外出に何とも言えない抵抗感があるんですよ。StayHomeが徹底されたおかげで、

  • 家でやることの価値が見直された

一ヶ月になりました。今後も第二波第三波が到来することが確実視されています。そのとき同じように緊急事態宣言が出されるかどうかは分かりませんが、それでも重症化リスクの高い人やその同居の家族は外出を控えるようになるでしょう。つまり、全面的あるいは部分的に

  • 今回と同じことが繰り返される可能性がある

んです。そう、またまた家に閉じ込められることがあるかもしれないんです。

こうなると、

  • アウトソースしていた家事が家庭に逆流してくる

でしょう。現在、たくさんの家事が外注されていますが、その大半のサービスが停止してしまい、各家庭に戻ってくるからです。

外国では、富裕層が家政婦さんやメイドさんが感染リスク回避のために出勤できなくなり、

  • 自分で家事をせざるを得ない(@@;

状況になったそうです。

同じようなことは、日本でも起こりました。コンビニ飯や外食に頼っていた人は、お店が休業してしまうと食事さえもままならなくなってしまったのです。

しかも、日本の場合、テレワークが実施できた企業は、全国で27.8パーセント。
約60パーセントの企業は、テレワークができなかったことになります。お寒い現実ですよね。

っていうか、ほんとは、文字媒体を介して指示を出したり受けたりすることに慣れていないので、文字を書くのに時間がかかっていて、それをオジさんたちがめんどくさがっているんじゃないかと邪推してますけどね。「ちょっと、コレ、やっといて。アレは、そのうちでいいからさ」とかこういうのを文字で書けないんじゃないの?ヒソヒソ。

閑話休題。で、企業の業績はダダ下がり。家事のアウトソースには当然おカネが掛かりますが、その原資は吹き飛んだわけです。

自宅でやるしかなくなりますよね。こういう点で、今回の新型コロナの感染拡大は、おカネで家事をアウトソースし必要なときに必要なものだけをすぐに購入する生活の

  • 脆弱さを見せつけた

と言えるでしょう。おカネがなくなればアウトソースはできないしおカネがあっても店が閉まっていたり欠品していれば、すぐには入手できないわけです。そういうライフスタイルの方は、この自粛生活中さぞかし苦労されただろうと思います。

大げさなことを言うと思われるかもしれませんが、このことは家庭だけではなく

  • 国家でも同じことが

起こりました。マスクや防護服という、ウィルスと闘うための基本装備すら手に入らない。しかもそれは数カ所の病院レベルの問題ではなく、各国政府が手を尽くしても入手もできない。素材が入ってこないから自国で生産もできない。使えるのは、備蓄していたものか、自国内で生産できるものだけ。「買えばいい」とは、ソトからという前提が見逃されてきたから成立していたやり方だったのです。

【書評】米国民が納得も感動もできぬトランプの演説に熱狂する訳

時に扇動的に、時に差別的な内容を含む言説ながら、多くの有権者を熱狂させ支持を得ているトランプ大統領。彼の何が米国民の心をここまで惹きつけるのでしょうか。。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』では編集長の柴田忠男さんが、気づいたときには聞く者を自分の虜にしてしまう「トランプの話術」を分析・解説した一冊をレビューしています。

偏屈BOOK案内:浅川芳裕『ドナルド・トランプ 黒の説得術』

dc20200526-2ドナルド・トランプ 黒の説得術
浅川芳裕 著/東京堂出版

トランプが大統領候補になる前、著者はトランプの演説や討論会をくまなく見ていった結果、「トランプは『話術』のとんでもない達人であり、『説得術』のとてつもない天才である。(略)彼が駆使する技術があまりも自然で、巧み過ぎ、誰もその凄さに気づけないぐらいのレベルに達しているのだ」と分かったという。大方の予想に反して共和党予備選を勝ち上がる。しかもダントツで。

トランプは共和党の歴史上、最も人気を獲得した大統領である。トランプの凄さは、演説の達人・オバマの話術と比較すれば分かる。オバマは説得力で感動させ、聞き手に影響を与える。トランプの話はバカげていて、説得力があるとは思えない。感動できない。にもかかわらず、無意識のうちに聞き手の心に忍び込んでいき、気がついたときにはトランプの虜になってしまう、らしい。

このトランプの「黒の説得術」のテクニックを公開、解説するのがこの本の目的だ。古代ギリシアから伝わる弁論術、現代の心理学、言語学、最新のブランド理論、自己啓発思想などの教えを独自に組み合わせたシンプルなもので、トランプはそれを愚直に実践しているのだという。思いつきの人ではないようだ。でも我々がテレビで知るトランプの話からは、強い説得力が感じられない。

我々がそんな不安をいだいてしまうのは、トランプ得意の「脅迫論証」話術を駆使した成果が出ているだけで、狙い通りだという。トランプが言っていることの中身など、じつはたいした問題ではない。そもそもトランプの発言の70%が事実にもとづいていない(2016年の調査)。よく理解できないのだが、けっこうトランプのこと好きになった私。トランプの発する口撃も嫌いではない。

トランプの悪口は、自分の存在感を高めるために用いているのだからそれでいいのだ。共和党大統領予備選でトランプと最後まで戦ったテッド・クルーズは、キリスト教右派やティー・パーティから絶大な支持を得た強者だが、トランプから「嘘つきテッド」と仇名をつけられて敗退した。なんと幼稚な、と思うが「聖書を高く掲げいつも嘘をつく」と言いいふらされたんだからたまらない。

トランプはさらに追い打ちで「人の姿をした悪魔」という別の仇名もつけた。トランプは宗教心がないとみなされ、キリスト教右派からの支持が低い。しかし自分がすぐに信仰心に篤いイメージを醸し出すのは難しい。そこで、クルーズの信仰心が嘘であると細工すればいい。それを信じた人々がトランプ支持に鞍替えしてくれればいいのだ。汚い手口である。結果は狙い通りになった。

トランプは「名称だけで価値の『低さ』がわかり、顧客(有権者)から『嫌われ』、商品(立候補者)として『選ばれない』状況を確立させたのである。ポジティブなブランド構築につかうはずの手法を、ネガティブなブランド構築に応用したのだ」。なんという悪辣なwww。一時はトランプに迫ったクルーズの人気は、トランプのネガティブ・ブランド化を境に一気に暴落してしまった。

「言論の正しさ」を得意とする説得術は封じられた。仕返しにトランプに「いじめっこ」「不道徳」「ナルシスト」とあだ名をつけたが、まったく流行らなかった。なぜなら、それらはトランプのブランドそのものだったからだ。結局、クルーズはトランプに利用されただけだった。トランプの言動を中心に世界は回っている。カオスのようなトランプの説得術を学べる役立ち本。

編集長 柴田忠男

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会社からの「割増退職金」オファーを絶対に断ってはいけないワケ

新型コロナウイルスによる業績悪化で、今後ますます採用する企業が増えると思われる早期退職制度。会社側から制度利用を打診された際、つまりは自分が「リストラの対象」となっていることが判明した時、どのように動くのが正解なのでしょうか。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが、自身の経験を交えつつ、「リストラに遭う時の対応策」をレクチャーしています。

狙うは割増し退職金

リストラリストラって言ってますけど、日本は世界的に見ても非常に解雇の難しい国でして、会社が潰れない限りは、事実上解雇ができないようになっています(揉めないのは懲戒解雇くらいですから)。

だからいくら景気が悪いからといって、自部門の業績が悪化したからといって、簡単に解雇という手段を執ることはできないんです。ここは労働者は須く理解すべきポイントです。

結局のところリストラといっても、最後は本人が納得して辞めたという形、体裁になっているものがほとんどです。ここで注意すべきは、そのリストラが会社都合での解雇なのか、本人都合による離職なのかです。前者であれば、最悪の場合裁判をすることで、身分保全ができる(つまり解雇が無効になる)というケースもあるんです。

ですから会社側は、なんとかして本人に自発的に辞めてもらおうとするわけですよ。大企業がやっている追い出し部屋って要するに、そういうところに閉じ込めて、嫌気が差すようにして、自ら辞めますって言わせるための装置ですから。事情がどうであれ、本人都合つまり自己都合での退職となると、これは退職願を出した途端に、裁判は厳しくなります。無実の罪で捕まったのに、自白してしまいそのことが供述調書に書かれたようなものです。

ここが分かると、リストラに遭う時の対応策が見えてきます。

会社としては裁判という最悪の結論にならないように、なんとか自己都合で社員に辞めて欲しいわけです。そうなるための最大のエサが、早期退職制度なんですね。これは例えば50歳以上の社員全員に、

 ● 今退職するのなら、退職金を割り増ししてお支払いしますよ

という通知を出して、応募してきた人たちを自己都合で辞めてもらうというやり方です。自己都合とはいえ、たっぷりとおカネをもらっているので揉めることはありません。あなたがリストラの当落上にいるのなら、この割り増し退職金が出ないかを見極め、場合によっては要求したら良いと思います。どうせ辞めようと思っているのなら、後は辞めるという行為をマネタイズすべきなんですよ。会社側はどうにかして人員を削減させたい、でも裁判で揉めるのはイヤだと考えているんですから。おまけにあなたも、割増退職金をもらえるのなら、辞めても良いと思っている。それなら交渉はその一点に絞られるわけですよ。

私はサラリーマン最後の会社で、退職勧奨を受けたんですが、まさにこの交渉をやったんです。私は会社に、会社都合で辞めることと、割増退職金(外資ではパッケージとかシビランスっていいます)の2点を要求した交渉をしたのです。もちろん会社都合とはいえ、割増退職金をもらって辞めたらもう裁判はできませんよ。裁判をするのは、あくまでも自分は絶対に辞めたくない!というケースで、一切の譲歩を(割増退職金も)拒否する場合ですからね。

これは駆け引きのゲームですから、駆け引きが上手な人はたくさんもらえて、下手な人は最低限のおカネしかもらえないことになります。たくさんもらった人は、他の人に自慢なんてしませんし、会社から他言無用とクギを刺されますから、誰がいくらもらえたのかという情報は、なかなか表に出て来ません。

ちなみに私は、この交渉で在籍たったの3年だったのに、850万円をもらいましたから。おまけに退職金としての所得でしたから、ほぼ無税でした。まさにごっつぁんでした!という感じですね。

ちなみに追い出し部屋って、そういう会社側のオファーを蹴った人が入れられるんです。会社もおバカじゃありませんから、最初は穏便にことを済ませようと、下手に出ておカネの話をするんですよ。ですから、この話があなたにもたらされたら、そのオファーを断るイコール、追い出し部屋に行かされるか、裁判で決着を付けるかのどちらかしかないのだ、と知っておくべきです。これはどちらも同じくらい最悪の選択ですから。

なぜ最悪なのか?を次回解説します。

【映画評】日本の政府関係者に観てほしい10年前のコロナ予言映画

新型コロナウイルスの感染拡大が引き起こしたさまざまな事象を予言するかのように描いていた映画があると話題です。2011年公開の映画『コンテイジョン』で描かれた世界が、現在の状況とぴったり重なると驚くのは、メルマガ『NEWSを疑え!』を主宰する軍事アナリストで危機管理の専門家でもある小川和久さんです。小川さんは新型コロナ対策に取り組む政府関係者こそ、映画と馬鹿にせずに観てほしいと伝えています。

コロナを予言した10年前の映画

先週末、ネットフリックスで『コンテイジョン』というアメリカ映画を観ました。Contagionとは、感染という意味です。いやはや、とても参考になりました。2010年製作の映画だというのに、そのリアルさと言ったら。いまのコロナのパンデミックと、ぴったり重なっているのに驚かされました。

この編集後記を書き始めてからWikipediaで知ったのですが、Newsweek日本版(4月8日号)は次のように伝えています。

「新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大するなか、2011年の映画『コンテイジョン』(スティーブン・ソダーバーグ監督)で描かれた状況が、今の世界によく似ていると注目が集まっている」

香港から全世界へと感染拡大。正体不明のウイルス。セキ、発熱という感染者の症状。コウモリ、養豚場、子豚の肉、それを調理したシェフと握手、マカオのカジノでの隣の客との濃厚接触…。

感染拡大に伴うパニックが米国を舞台に描かれていますが、CDC(疾病予防管理センター)の活動、人の集まる施設の休業、公共交通機関の休止、ソーシャル・ディスタンス、州兵部隊を動員したロックダウン、WHO(世界保健機関)、ワクチン開発の様子、ネットで広まっていくニセ薬…。

いまの世界の状況とどこまでも重なる展開に、身につまされて観ることになりました。コロナのパンデミックがなければ、この映画は大して面白くないスリラー映画として、取り上げる気にもならなかったでしょう。それが現実とオーバーラップしながら迫ってくるのは、正確な考証によるものだと思います。

製作者たちはCDCや他の感染症の専門家から情報や助言をもらったとのことですが、さきほどのNewsweek日本版によると、考証を務めたイアン・リプキン医師もCOVID-19に感染した事が複数のメディアで伝えられているそうです。

政府の皆さんも、たかが映画と馬鹿にしたりしないで、じっくり見ていただきたい。情報専門家の世界では、情報はそれを取りに行った人間のレベルに見合った情報しか手に入らない、と言います。この映画からどんな情報や教訓を引き出し、今後の対策に活かしていけるか。のちの歴史に「日本政府はバカの集団だった」と書かれないようにしてほしいものです。(小川和久)

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