もういいよ…。連日の「舛添問題」報道を識者たちはどう見たか?

日本中を巻き込んだ大騒動となった、舛添要一東京都知事による公費の私的利用問題。16日にやっと辞任する意向を固めた舛添氏でしたが、退職金として2200万円もの大金を受け取ることも発覚し、まだまだ騒ぎが収束する兆しは見えません。そんな今回の「舛添騒動」を、人気メルマガ発行者である識者達はどのように見たのか?それぞれの観点で語っています。

結局、舛添都知事騒動とは何だったのか?

ファーストクラスやスイートルームの度重なる利用といった、高額すぎる海外出張費が指摘されたことに端を発し、その後は公用車の私的な利用や、家族旅行の宿泊費や飲食費なども政治資金で処理したことも発覚し、世論の批判を一身に浴びていた、東京都の舛添要一知事

当初は続投に意欲を見せるなど、強気な姿勢だった舛添氏。しかし、都議会での集中審議を経て提出された不信任案が、支持母体である自民党を含む全会一致で可決する流れとなったことから、ついに引責辞任の意向を固める格好に。前任の猪瀬直樹氏に続いて、政治とカネの問題で都知事が任期半ばで辞職するという事態となってしまった。

東京都民のみ問題に留まらず、広く注目を集める形となった今回の騒動。メルマガを日々配信する著者たちからも、今回の問題に関してはいろいろな意見が挙がった。

まずは、朝日・読売・毎日・東京の各紙朝刊の比較を連日行っているメルマガ『uttiiの電子版ウォッチ』。著者・内田誠さんは、16日朝に配信したメルマガで、この日の各紙一面がすべて舛添氏辞任だったことを受け、

もう、どうしようもない展開。昨日(15日・編集部注)に続いて「マスゾエ」による完全制覇です。

と、その熱狂ぶりを半ばあきれ気味なテンションで紹介。くわえて、

もう一日、「マスゾエ」とお付き合い下さい。しかし舛添さん、このまま逃げちゃうのって、ひどいなあ…。

と、説明責任を果たさないまま辞任を決めた舛添氏に苦言を呈している。

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また、メルマガ『日刊 大石英司の代替空港』を連日配信している作家の大石英司さんは、辞任の報道を受けて

いったいこの人は、いつからこうなったのか? 昔からマッチョな人ではあったけれど、こんなに金に汚い人だったとは思えない。厚労大臣になった辺りが分岐点だったのかとも思うけれど、実家の親族との確執も考えると、知らないふり、気付かないふりをしていたメディアの責任も大きいのでしょうね。

メディアによる権力監視がなされていなかったことを指摘。そして話は早くも次なる都知事候補に向き、

で、次は櫻井君パパで決定ですよ。まだ現職の官僚だから、出ますとは言えない。快諾しちゃうと、いかにも自民のポチみたいな印象を与えるから、いやいやしているだけ。

野党側は、人がいないですね。宇都宮先生は無しです。弁護士として実績があるというのと、都政都庁を回せるかというのは全く別ですからね。負けると解っている人を担ぐくらいなら、まだ蓮舫に賭けた方がまし。

来る都知事選の行方を分析している。

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最強の和解法。たった15分で「許さない」が「水に流す」になったワケ

オフィスで社員が大揉めし、何をアドバイスしようにも火に油状態でもうお手上げ…。そんな状況を上役としてはどのように収めればいいのでしょうか。7,000人以上の読者を持つ人気無料メルマガ『たった一つの小さな「コツ」があなたを変える』では、著者の野澤卓央さんが実際にそんなケースに遭遇した友人に伝授した「コツ」が紹介されています。

周りの人が味方になり繋がるコツ

先日、ある経営者の友人がお礼を伝えたいと会いにきてくれました。

2ヶ月前、「2人の女性社員がお互いを否定しあい、どうしたらいいかわからない。仲裁しようと間にはいっても、火に油を注ぐように炎上してしまい、お手上げの状態で困っている。」という相談を受けました。

そこで、「ただ話を聞いて、相手の感情に寄り添い相手の中にある感情や願いだけを返してみて」と、答えました。それを聞いた友人は「本当にそれでいいの?」と最初は戸惑い気味でしたが、それまで何を試してもダメだったので、会社に帰ってAさん、Bさんそれぞれの話を相手の気持ち、感情に寄り添って聴くことに徹底したそうです。

まずはAさんの話を聴きながら、「そうなんだね、それは苦しいよね、そうか、それは辛いよね」と、相手の中にある感情を感じ取り、それを相手に伝えました。15分くらい続けていると、「あの人だけは絶対に許さない!」と言っていたAさんがいいました。

「私も本当はこんなことしたくない。もう水に流す

Bさんも、「違うことで私もイライラしていた。本当はケンカはしたくない」と、本人の口から言い出したそうです。

それだけではありません。相手を許すことができたAさんがその日を境に大きな変化と成長を遂げました。Aさんはこれまでの職場でも誰かとぶつかっては退職を繰り返してきました。自分がBさんを許したとき、自分にもそうできるのだとハッと気づき、それまでのAさんとは話す内容が別人のように変わってしまったそうです。

さらに、社長である友人に対してAさんは、「あなたの言うことは信じられる」と言ってくれるようになり、急に右腕ができてとても心強い。自分の悩みの中心人物だった人が、社長として助けて欲しい所を助けてくれる人に急激に成長したことに驚いてました。

「ただ相手に寄り添っただけで、これほどの成果が出るとは思わなかった。相手と心の底から会話をすることで自分の心の底を人にさらけ出せるようになった。今回の体験で自分自身、社長としても大きく成長させてもらうことができた気がする」と、わざわざ言いに来てくれました。

相手に寄り添って話を聴く。僕自身できないときもあります。しかし、その効果、力強さは家庭や職場で体験し、心から信じることができます。

相手の気持ちや感情に寄り添って話を聴く。この効果の大きさは計り知れない。体感して、やってみて初めてわかるのかもしれないな。

【今日のコツ】

相手の気持ち、感情に寄り添って話を聴く力と効果に気づく。

image by: Shutterstock

 

たった一つの小さな「コツ」があなたを変える
人生を良くするコツはシンプルで誰でも出来る方法ばかり。僕が実際10年間ノートに残し、試してきた、生きたコツを1日1話お届けします。
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試食三昧!日本征服目前のスイーツ大魔王、米子でどら焼きを乱れ食い

山陰地方を東へ東へと進んでいる『ママチャリで日本一周中の悪魔』こと大魔王ポルポルさん。島根で名物「割子そば」を堪能した後に向かったのは、おとなり鳥取県の米子市。……実は米子って、どら焼きで有名な場所だって、みなさんご存知でしたか?

悪魔もアチチ…どら焼きを丸ごと揚げた「揚げどら」って?

ママチャリで日本を征服する旅も、いよいよ終盤へと差し掛かってきた。

日本列島は、このまま黙って大魔王に支配されるのを待つだけなのか……。きっと日本中が不安になりながらビクビクする毎日を過ごしていることだろう。

そんななか、鳥取県の米子市が実は「世界一のどら焼きの生産量」を誇るという素晴らしい情報が、魔界から入ってきた。

甘いモノには目がない我輩。もちろんどら焼きも大好きだ。

思えば大阪ではフレンチトースト、この前の萩では丸ごとみかん羊羹など、日本中の甘いものを食べつくしてきた。こうなれば魔族として、本場のどら焼きも平らげなければならない。

そのうえ米子市には、どら焼きの神を祭る「どら焼き神社」まであるのだという。

「これは期待できるな! ガッハッハッハッハッハ!!」

闇のオーラは全開。ママチャリ(魔魔チャリ)のスピードは時速12キロメートル

「ガッハッハッハッハ!! どら焼き、どら焼き……」

我輩はワクワクした気持ちを抑えつつ、国道9号線を東へと向かう。横には島根が誇る名所である宍道湖中海が見える。普段なら広大でキレイな湖面に心を奪われるところだが、いまの我輩の頭の中はどら焼きでいっぱいだ。

「どらやき……どらやき……ガッハッハッハッハッハ!!」

こうして国道9号線は、闇へと落ちていった。

 

松江からママチャリを走らせること数時間。途中、何度も警察が横を通るも、愛想の良いお辞儀で職務質問を切り抜けつつ、我輩は無事に米子市にたどり着いた。

しかし、一体どの店のどら焼きが美味しいのか、まったくわからない。

「おい!! この街で一番ウマいどら焼き屋はどこだ!! どこなのだ!!」

我輩はスマホに向かって怒鳴りつける。するとグーグルは、それは「丸京庵」だと教えてくれた。

我輩はさっそく、その「丸京庵」へと向かった。すると、その店の隣には例の「どら焼き神社」が併設されていた。

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どら焼きの神を前にして、テンションが上がる我輩。

「今夜はどら焼きパーティーだ!! ガッハッハッハッハッハ!!」

我輩はママチャリを置くと、意気揚々と店の中に入っていく。

「ガッハッハッハッハッハ!! ここのどら焼きはうまいと聞いたぞ、ニンゲンども!!」

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しかし、中にいる店員さんは、白塗りで不気味な我輩の顔を見てもまったく動じない。どうやら忙しいようだ。我輩は邪魔にならないように、店の隅の方へと移動する。

店の中には、買ったどら焼きをその場で食べられるよう、ちょっとしたスペースが設けられていた。イスには大きなどら焼きのクッションまで置いてあり、それは我輩の心をくすぐる良いサイズのクッションだった。

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店員の忙しさが収まるまで、我輩はどら焼きクッションで遊びつつ、店の中を隈なく偵察することにした。

すると、この店には普通のどら焼き以外にも「ふんわり焼き」「どら焼きラスク」「パンケーキどら焼き」といった、魅力的なスイーツがたくさん並んでいることに気付いた。どんな味なのか買って確かめたいところだが、長旅の途中なため手持ちの金が少ない。さて、どうしようか……。

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「!!! ……喜べ! 我輩が試食してやるぞ!!」

我輩は店員に試食の許可をもらい、さっそく「どら焼きラスク」をつまむ。文字通り、どら焼きをラスクのようにしたという、不思議な食べ物。しかし口にしてみると、甘い餡子のカリカリとした食感がたまらない。

「え……ウマ!」

思わず試食だということを忘れて、ボリボリと食べてしまった。

続いて、「ふんわり焼き」にも手を伸ばす。どら焼きの生地が通常の物よりフワフワしているから、どうやら「ふんわり焼き」と名付けられているようだ。

「な……なんだこれは!!」

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口の中でとろける食感。まるで、夢の中にいるみたいだ。

あまりのウマさに試食が止まらない。……とはいえ、タダ食いばかりするのは、いくら我輩が魔族だとはいえ気が引ける

「おい、店員! 貴様に命令する。我輩のために「揚げどら」なるものを1つもってこい!!!

……とエラそうに言いたいところだが、ここはお金を差し出しつつ、

「あの……すみません。「揚げどら」を1つもらえますか?

謙虚にお願いをした。

 

一応は注文をしたということで、後ろめたさがなくなった我輩。再び試食という名の乱れ喰いを始めた。

先ほどの「どら焼きラスク」「ふんわり焼き」にくわえ、「抹茶味のどら焼き」「パンケーキどら焼き」などなど、瞬く間に全てを制覇した。なかでも個人的には、「どら焼きラスク」が気に入った

「試食はタダだ! ガッハッハッハッハッハ!! うまいうまい!!」

試食コーナーがすっかり闇に支配されたその時、注文していた「揚げどら」が供された。

「だ……大魔王様!! で、で、で、出来上がりました!!」

恐る恐る「揚げどら」を我輩へと差し出す店員さん。

「ガッハッハッハッハ!! これが「揚げどら」! 日本の輝く食べ物か!!」

辺りには、すでにあんこの甘い匂いが漂っている。

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「揚げているどら焼き……ものすごく熱いのだろうな。 ガッハッハッハッハッハ!!」

我輩は用心をしながら、「揚げどら」を口に入れる。

「あ……熱い!!! なんだ! これは!!!!」

どら焼きの中は灼熱地獄だった。欲張って口の中にいれたので、思いっきり舌をやけどしてしまったのだ。

「くっ! ……むかつく野郎だ!」

思わず「揚げどら」に向かって毒付くが、むこうは湯気を上げるばかりである。

こうして熱さと闘いながら、我輩は「揚げどら」を堪能したのであった。

 

ひとしきりどら焼きを食べ終わると、どら焼きの神に一言お礼を言おうと、「どら焼き神社」へと向かった。

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その名の通り、どら焼きを祭っている神社だが、そういえば以前には、そうめんを祭っている「そうめん神社」にも行ったこともある。

「日本には、まだまだ変わった神社があるのだな。我輩もそのうち、魔界神社でも建立してやろうか。ガッハッハッハッハッハ!!」

そんなことを考えながら社の前に立ち、手を合わせて一言お祈りした。

「事故なく、ゴールさせてください」

サクサクかと思えばふわふわだったりと、多彩な表情を見せてくれたどら焼きへの恋心が芽生えてしまい、鳥取県を支配できなかった我輩。そもそも鳥取はマンガ大国であったり、広大な鳥取砂丘があったりと、魔族からしても強敵なのである。

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我輩は鳥取県の支配を諦めて、再び西へと向かった。残す征服の場所は、あとわずかだ。

 

DATA
丸京庵 米子本店
住所:鳥取県米子市灘町3-57
営業時間:9:30~18:00
定休日:火曜日

 

『大魔王ポルポルの日本征服の旅』
著者/大魔王ポルポル
日本一周の旅をしている大魔王ポルポルである。旅の裏側、隠れた小話など話したいことは盛り沢山!! だがしかし! タダで公開はできない。メールマガジンで日本のいろいろなことを掲載するのだ。メルマガに記載のアドレスに悩みや質問を送ってくれればメルマガで公開回答するぞ! ガッハッハッハ!!
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隠蔽体質からの脱却。神戸市立校のいじめ件数が約11倍になったワケ

このほど神戸市と仙台市のいじめ認知件数が発表されましたが、両市ともこれまでより大幅に増加したことが明らかになりました。「そんなに増えたのか」と思ってしまいがちですが、実は今まで「いじめと捉えていなかった事案」まで掘り下げたために得られた数字。無料メルマガ『いじめから子供を守ろう!ネットワーク』ではこの結果を「軽微なものも無視せずにいじめの把握に務めた」と高く評価するとともに、いじめ解決に向け、両市の教育委員会の姿勢を全国に浸透すべきと訴えています。

これはいじめですか?

6月2日、「神戸市立校のいじめ11倍に」との報道がなされました。2015年度の神戸市の市立小中学校、高校、特別支援学校のいじめの認知件数が3,412件に上り、2014年度の310件に比べ約11倍に急増したというものです。この数値は途中経過の認知件数ですので、最終値はさらに増える見込みです。神戸市教育委員会によると、文部科学省の積極的認知の指導もあり、2015年11~12月、認知方法を根本から見直すよう各校に求め、「従来いじめと捉えていなかった事案を含めた結果」ということです。

続いて6月7日には、仙台市のいじめ認知件数が報道されました。小中高校生約8万人を対象にした調査で、昨年4月から11月の8か月間のいじめ件数は1万4,160件でした。どちらの市教委も、軽微ないじめも無視せずに、いじめの把握に務めた結果です。

本来、いじめ認知件数の調査は、実態把握のために行われるものです。しかし、毎年発表されるいじめ認知件数は、都道府県間で大きな差が出ています。その時々の文科省からの方針によって変動するため、いじめの実態を捉えているとは言い難いのが現実です。昨年発表された全国のいじめ認知件数は18万8,057件です。前述の仙台市でいじめを受けた生徒は17.5%にあたっています。30人のクラスの中で5人もの子が、1年間でいじめを受けていたのです。この比率を全国に適用すれば、計算上は230万人もの子がいじめを受けたということになります。膨大な数字のように見えますが、地域差を考慮しても、全国で100万人以上の子供たちがいじめを受けていると推測されます。

北海道新幹線。開業から2ヶ月で何が変わったのか?

北海道新幹線が開業して早2ヶ月以上がたちました。北海道新幹線の一番列車に乗った、無料メルマガ「客車隊報」の中尾一樹さんが、開業後、北海道新幹線をめぐるまわりの変化についてレポートしてくれました。

北海道新幹線開業で変わった事情

北海道新幹線が開業して早くも2ヶ月が経ちました。この間に起こった様々な事象に「数字から」切り込んでみたいと思います。

新幹線の線路使用料、1.14億円

国土交通省の発表によると、北海道新幹線の「貸付料」が年間1.14億円となった。

これは東北新幹線の盛岡〜新青森が149億3000万円、北陸新幹線の高崎〜上越妙高が340億円、上越妙高〜金沢が80億円、九州新幹線が102億円なのに対し極めて安く設定されている。

基本的に整備新幹線は国が保有し、JRに貸し付けているのだが、その貸付料はそれまで運行されていた在来線収入額以上となる増収予測分だけを負担するルールとなっている。

にもかかわらずこの低額となったのは在来線特急(2002年12月以降、青函トンネルは普通列車の運行がないため、すべて特急・急行列車となる)だけでは青函トンネルの維持費が賄い切れず、増収となる部分がないためで、今回の貸付料設定も在来線部分の赤字額が減少する額を増収額とみなして設定されたと仄聞する。

つまり在来線旅客列車を全廃することで赤字額を全て新幹線に転嫁し、従来の赤字額を整備新幹線使用料の算出根拠とするためだけに(夜行列車を含む)在来線旅客列車を全廃したと考えるのは筆者の邪推だろうか?

JR東日本の「根元受益」22億円

上記の国土交通省の発表によると、貸付料の不足額を少しでも補うべく(?)、JR東日本から22億円を徴収する旨が併記されている。

これは従前JR東日本やJR東海が必死に回避してきた「根元受益」負担をついに押し付けられたということを意味している。

「根元受益」とは、例えば東京から函館まで新幹線で行く場合、JR北海道の売り上げとなるきっぷ代金は全体の2割に過ぎず、残りの8割がJR東日本の売り上げとなってしまうため、その分ほかの整備新幹線の建設費を(この試算例ではJR東日本に)負担させようという政治的な動きを指した用語である。

事実JR東海ではこの根元受益による請求を避けるべく全額「自前で」リニアを建設しており、今回(しぶしぶとはいえ)JR東日本がこの22億円を支払った事例ができてしまったことは本州のJR3社にとって脅威であろう。

カシオペアの運転日数、とりあえず22日間

多客臨時列車(時刻表に掲載される臨時列車のこと)としての運行を終了した寝台特急カシオペア号だが、4月6日付のJR東日本公式発表によると、今年6月から7月にクルーズ列車(団体専用で、ツアーとして発売される)カシオペア号はのべ22日間運行されるとのこと。

特に青函トンネル区間はJR貨物からのEH800型機関車をレンタルしての運行となり、GW連休前には青森駅乗り入れ訓練が行われた。

来年にはクルーズトレイン四季島も登場するが、上述の通り新幹線貸付料試算根拠として在来線列車を廃止する必然は最早なくなっており、四季島と隔日交互にて運行する「多客臨時列車」カシオペアの復活を期待したいところである。

夜行列車利用客、一日平均600人

4月13日付の毎日新聞に「新青森〜新函館北斗間の1日の平均利用者は上下合わせて約5700人。

在来線だった前年同期(中小国〜木古内間)の特急・急行は同2700人(うち夜行600人)だった」という記述がある。

新幹線の平均乗車率が試算値の26%を1%だけとはいえ上回ったのは良いことだが、同時に夜行列車に一日平均600人もの需要があったということもわかってしまった。

これまで夜行列車の廃止は利用率低迷が主たる理由であったが、いくら座席車が多い夜行急行「はまなす」がメインとはいえ1日平均600人という数字は見逃せない。

なぜならば仮に夜行列車が存続していた場合、道南いさりび鉄道の赤字額が0円になっていた可能性すらある。

開業前の試算値だが道南いさりび鉄道の赤字額は10年間で23億円。

つまり年間2.3億円の赤字が見込まれている。これを一日あたりにすると63万円・・・夜行列車利用者数の600人で割ると一人当たり1050円。

いさりび鉄道全区間(五稜郭〜木古内)の運賃が960円なので、仮に夜行列車に乗るには「いさりび鉄道の」急行券とかの購入を必須とすれば、余裕で赤字解消が可能であると推定される。

もちろん車両や乗務員のレンタルコストがかかるので急行券の額を200〜500円程度にする必要はあろうが、それでも道民の負担が減るのであれば今からでも夜行列車復活を真剣に検討すべきであろう。

英EU離脱から透けて見えるシルバー民主主義。反映されぬ若者の声…

イギリスのEU離脱を問う国民投票が、6月23日に実施される。最近の世論調査では離脱派が残留派を上回っているが、世代別にみれば、若者は残留を支持しており、上の世代とは大きなギャップが見られる。離脱が現実となれば、最も影響を受けるのは若い世代なのだが、未来を決めるのは高齢者ではないかという意見も聞かれる。

若者は残留支持でも、投票に結びつかない

英ガーディアン紙と世論調査会社ICMによる最新の調査で、離脱を支持する人は53%、残留は47%となり、他の調査同様、離脱が優勢という結果になった。しかし、世代別で見れば、18-34才では残留56%、離脱39%なのに対し、65才以上では残留39%、離脱55%となっており、世代間で違いが見られる。

残留派にとっては若者の支持は朗報だが、ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)は、歴史的に見ても、若者は投票に行かない傾向が強いと述べ、特に今回は、残留を望む若者の投票を動機付けるものがないと指摘する。残留に投票するということは、変化を求めるということではなく現状を維持するということであり、もう一つ情熱的になれないというのだ。

さらに投票システムにも問題があるようだ。投票は登録制となっており、申請に必要な情報の不備などが原因で、多くの若者が登録を断念してしまったと米公共ラジオネットワーク「NPR」は説明する。加えて、投票日の23日は、コールドプレイ、ミューズ、アデルが登場し、18万人の観客を集めるグラストンベリー・ミュージック・フェスティバルや、30万人から50万人のイギリス人が集まるとされるサッカーの欧州選手権と重なる。当日投票できない場合は郵送または代理人による投票となり、手続きが面倒なことから、登録を済ませていても、投票所に足を運ばない若者が増える可能性もあるとNYTは見ている。

冷めた若者、熱い老人

ミレニアル世代(1980年から2000年代初頭に生まれた人々)の女性向けサイトの編集者、ビッキー・スプラット氏は、英誌「Spectator」に意見を寄せ、若者はEU離脱を問う国民投票に興味はないと言い切る。

同氏は、離脱議論は、借金なく大学を卒業し、家庭と家を持ち、年金ももらえる、特定の階級に属した年長世代が支配しており、今の20代の現実など全く考慮されていないと述べる。自分達の世代は家賃の支払いで精一杯で持ち家などは幻想であり、日々生活するのに懸命でEU離脱議論などしている暇はない、と主張する。離脱とは、リスクを犯して未来へのギャンブルに出られるほど安定した人々の考えで、そんな贅沢をする余裕は若者にはないと述べる。

ニュースサイト『Globalist』に意見を寄せた、イギリスの元国会議員、デニス・マクシェーン氏も、Brexitには世代間の隔たりがあり、議論は老人を中心に行われていると述べる。77才のジョン・メジャー元首相、84才のナイジェル・ローソン元財務相を筆頭に、60代以上が声を上げる。キャメロン首相、独立党のナイジェル・ファラージ党首、ボリス・ジョンソン元ロンドン市長でさえ50代、労働党のジェレミー・コービン党首に至ってはもう67歳で、今のイギリスの政治は、年配者の年配者による年配者のための政治になっているとマクシェーン氏は批判する。

同氏は、年配の有権者は離脱に投票するだろうと述べ、離脱派の票は、おそらく若いイギリス人のEU市民権を取り上げ、EU域内をビザなしで自由に移動し、働き、生活し、老後を送る権利も取り上げてしまい、世代間の怒りをもたらすだろうと述べている。

不確実な未来。ツケは若者へ

前出のスプラット氏はまた、欧州懐疑主義でも欧州嫌いでもなく、欧州の一部として育った自分たちの世代には、なぜ今EU離脱が議論されるのか理解できないと述べる。そしてEUを離れればどうなるかは誰も分からないとしながらも、今EUを離れることは多くの若者にとって多大な不確実性を抱えることだと述べる。イギリス自体がどうなるのかということに加え、学生ローンは払いきれるのか、家は買えるのか、年金はもらえるのか、子供は持てるのかなど、今の若者には自身の未来における不確実さも付きまとうと説明している。

時代は変わったのに、古い政治家はそのことに気が付いていないという同氏は、離脱が決まるなら、それは若者ではなく、年金と家を確保した年配者が投票した結果だと述べる。そしてそのツケのほとんどを払わされるのは自分達の世代だとしている。

(山川真智子)

 

記事提供:ニュースフィア

ベビーカーは悪者なのか。電車内で見たケースから考える「寛容」の心

ネット上などで今も続く「ベビーカー論争」。確かに「ちょっとこれは…」と思ってしまうようなケースもありますが、「それをネットで拡散しても、いたずらに『不寛容』を広めるだけ」と無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』の著者・廣田信子さんは言います。今回は廣田さんが実際に遭遇したシーンを紹介しつつ、一人ひとりができる「心配り」について考察しています。

電車の中のベビーカーと杖

こんにちは! 廣田信子です。

先日、ちょっと難しい場面に遭遇しました。

電車にベビーカーをそのまま持ち込むことには、いろいろ論争があります。私は、子供を連れての外出、ベビーカーは必需品ですから、持ち込めるようになってよかったと思っていますし、ベビーカーで乗車した方が、周りに冷たい目で見られないようにと願っていますが…、最近、外国製のすごく大きなベビーカーがあるんですね。かなり大きいので、混んでいる車内にあるとかなり邪魔です(笑)。

私が遭遇したのは、そのベビーカーに乗っていた1歳ぐらいの子どもがかなり機嫌が悪くて泣いているので、お母さんが抱っこして、優先席の入り口側に座り、その前にデーンと荷物満載のベビーカーがある状態です。

お母さんは、赤ちゃんの泣き声が周りに迷惑かけているのを気にして必死で赤ちゃんと格闘しています。

そうしたら、そこに杖をついた半身にマヒが残っているような高齢者の方が乗車してこられました。優先席の真ん中は空いているので、お母さんは、その方に気づきましたが空いている席に座ってもらえばいいと思って、体を端に寄せて赤ちゃんを抱っこしながらベビーカーがじゃまにならないようとポールにぴったりつけています。

実は、つい最近、骨折した友人から、足が不自由で杖をついている状態で、つかまるところがない真ん中の席って座れないのよね~と聞いたばかりなので、もう気になって、気になって。

その状態では、の高齢者の方は、ベビーカーが邪魔でポールにつかまることもできませんし、もちろん、空いている真ん中の席に座ることもできません。

私も、友人からその話を聞いていなかったら、たぶん、席が空いているのに座らないのは、すぐ降りられるのかな~と思ったことでしょう。

でもつかまるところがない車内で立っているのは本当に危なそうで、私が立っていた反対側のポール付近を少し空けるようにして、(周りの人は迷惑だな~と思ったかもしれませんが…)その方が手を伸ばしてポールにつかまれるようにしたのが精一杯でした。

瞬間、いくら電車にベビーカーを持ち込めるようになったからと言ってこの時間帯に、この大きさのベビーカーを持ち込むのはどうかな~と思っている自分がいました。

その直後、いえいえ、きっといろいろ事情があったんだろう。子どもが泣いているというのはどこか体の具合が悪くて、緊急で病院に行かなくてはならなかったのかもしれない。それに、周りに迷惑をかけているのではと一番気にしていたのは本人だろうし…と思い直しましが…、ハンデがある状態の人もできるだけ自由に安心して外出できる社会にしていこうというのはすばらしいことですが、こうやって、2つの問題が重なってしまった場合どうすればいいのか…と考えてしまいました。

カレー屋の貼り紙「賃金2年払われてない」→ 従業員が裏事情を激白

Twitterユーザー・さかさな金曜西e13bさん(@sakasana)が、カレー屋で見つけた張り紙が話題になっている。

それがこちらだ。

 

 

 

賃金が2年払われていない!? もし本当であれば、大問題だ。

お店はカレー屋「シャンティ」。ホームページでは、複数の店舗があるのが確認できる(MAG2NEWS編集部注:6月17日現在、ページは閉鎖されている模様)。

このツイートは、お店の従業員と思われる人からリツイートされ、さらに以下のようなツイートが投稿された。

 

 

 

 

 

 

全額給与されず、人によっては4万円だったり、税金もきちんと支払っていないなど、衝撃の話が次々と出てきた。

ネットでは「払われずになんでそこで2年も働いてんだ?」「これはもう弁護士に賃金未払いを相談した方がいい」「実際どうだかなっていう案件」「最悪人身売買の可能性もある」など、さまざまな声があがった。

真相はわからないが、解決の方向に向かうことを願いたい。

関連:シャンティ ホームページ(閉鎖中)

 
※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

記事提供:ViRATES

 

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