「全編iPhone撮影」のショートフィルム公開に感じる映画“新時代”の到来

宮崎駿監督『君たちはどう生きるか』、山崎貴監督『ゴジラ-1.0』の日本映画2作品が米アカデミー賞を受賞。映画の道を志す人が増加しそうな快挙をスマホの進化が後押ししてくれるかもしれません。今回のメルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』で、ケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さんは、アップルが全編iPhoneで撮影したショートフィルム『ミッドナイト』を公開したニュースを紹介。画質とアクションモードの向上で、誰もが映画を撮れ、世界に向けて公開できる環境が整っているとして、名もなきクリエイターが賞を獲る時代が来ると伝えています。

アップルが全編iPhoneで撮影した「ミッドナイト」を公開──各スマホメーカーの「映画も撮れます」アピールが過熱

アップルは全編、iPhoneで撮影したショートフィルム『ミッドナイト』をYouTubeやApple TVで公開した。プレミア試写会には出演した賀来賢人さん、加藤小夏さん、小澤征悦さん、三池崇史監督が登壇した。

もはや映画撮影の現場において、iPhoneが使われること自体は珍しくない。『シン・ウルトラマン』の樋口真嗣監督には自分がやっているラジオ番組「スマホNo.1メディア」にゲストとして出てもらい、撮影現場におけるiPhone活用の利点を語ってもらったこともある。

ミッドナイトの北信康撮影監督も語っていたが、iPhoneは「映画用のカメラを設置できないところに置ける」というメリットが一番大きいようだ。

『シン・ウルトラマン』ではセットのなかに大量にiPhoneを配置し、1シーンを同時に様々な角度から撮影すると言う手法がとられていたようだし、『ミッドナイト』では、クルマのアクセルペダルの横にiPhoneを設置し、賀来賢人さんがアクセルを踏む様子を撮影していた。

さらに『ミッドナイト』では加藤小夏さんが全力疾走するシーンがあるのだが、これまでの映画なら車両を併走させて走ったり、レールを引いて、台車のようなものを走らせるといったことをしていたが、iPhoneであれば、カメラマンが手持ちで撮影し、加藤小夏さんの横を走り、前に回って表情を捉えるといった撮影が可能になったようだ。

いずれも、iPhoneでも、映画に耐えられる画質で撮影できるというのが大きいだろう。全力疾走で併走するシーンもアクションモードがあるからこそ、手ぶれの少ない映像で撮影できるようだ。

アップルを筆頭に、ここ最近、GalaxyやXiaomiなど「映画クオリティの映像が撮れますよ」というアピールをするメーカーが本当に増えた。映画とのシナジーをアピールしてきたのはXperiaも一緒だが、Xperiaはカメラアプリを搭載するものの、それでソニー自身が「Xperiaで映画を撮影しました」までの訴求はせず、「映画の現場でモニター代わりにできます」に留まっていたように思う。

さすがに映画撮影のための専用カメラを出しているメーカーとすれば、ユーザーに対して「映画っぽく撮影できるアプリ」は提供できても、気安く映画をXperiaで撮影するというところまでは踏み込めないのかも知れない。

三池崇史監督が語っていたがスマホという「映画を撮影できるカメラを誰もが普段から持っている環境」というのは、クリエイターを増やすポテンシャルは計り知れない。それこそ、若者だけでなく、あらゆる人がすぐにでも映像作品を作って、世界に公開できる環境が整っているのだ。

今後、スマホだけで撮影した名もなきクリエイターが、世間を感動させる映画を作り、賞を獲るなんてことは珍しくなくなるのだろう。ただ、スマートフォンのカメラで映画クオリティの映像を撮影できるとアピールしただけではメーカーとしてはまだまだ努力が足りない。やはり、単に撮影できるだけでなく、「編集が簡単」というアプリも提供しないことにはクリエイターは育たない。その点、Xperiaは去年から編集アプリをようやく搭載し始めたので、その点においては一歩前進といったところだろう。

【関連】手塚治虫が描いた、疾走する“駅馬車”。晩年の代表作『ミッドナイト』から感じた芳香と咆哮

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深夜営業の「あんかけうどん専門店」に毎日行列ができている理由

みなさんは、うどんのお店というとどのようなイメージを持つでしょうか?老若男女、手軽に食べられるものとしてフードコートには必ずといっていいほどうどんのお店は入っていますよね。しかし、今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが紹介するお店は定番ではない「あんかけうどん」を専門にし、しかも深夜帯営業で大成功しているお店です。マーケティングの基本をしっかりおさえたそのお店の繫盛の理由に迫ります。

つゆを飲み干さずにはいられない!“あんかけうどん専門店”の魅力とは?

神戸三宮。飲み屋街の一角に、あんかけうどん専門店があります。

お客さまの9割が頼む「カレーあんかけうどん」をはじめ、「肉あんかけ」「梅わかめあんかけ」「八宝あんかけ」「とじあんかけ」「きざみあんかけ」など、メニューのほとんどが“あんかけ”となっています。

あんかけ以外は、「きつね」「かす」「ぼっかけ」「ぶっかけ」「やまかけ」のみ。

うどん屋さんと言えば、きつね、天ぷら、玉子とじ、昆布などが定番ですし、それを望む人が多くいます。

なのに、あんかけうどんがメイン。

どうして、あんかけうどんに力を入れているのでしょうか。

それは、店主の実家が旅館を営んでいた頃の名残りなのです。

旅館で提供していた、店主の母親が作るあんかけうどんが、美味しいと評判だったので、店主の代となった時、あんかけうどん専門のうどん屋さんとして、新たなスタートを切ったのです。

旅館を継続するのは難しいと判断し、母の味で勝負することにしたのです。

うどんメニューの中では地味とも言える“あんかけ”を専門に営業するのは、勇気のいることだと思います。

そこを敢えて挑戦することで、他店との差別化に成功しているとも言えます。

しかも、このお店は夜8時~朝3時までの深夜営業。

場所柄、飲み屋帰りの人が多いことを見込み、この時間帯となったのです。

深夜のみの営業で、しかも、あんかけうどん。

この珍しいスタイルは、店主の閃きかもしれませんが、マーケティングの基本「AIDMAの法則」に合致した店づくりとなっています。

A:Attention(注意)

I:Interest(興味)

D:Desire(欲求)

M:Memory(記憶)

A:Action(行動)

飲み屋街での深夜営業で「注意」を引き、あんかけうどん専門ということで「興味」を持たせ、飲み屋帰りのシメとして食べたい「欲求」を生み、カレーあんかけの味と香りで「記憶」に刻み、飲んだ後はこのお店という、お決まりの「行動」を起こさせています。

意識することなく、マーケティングの基本を実践しているのです。

だから成功したとも言えるのです。

いまでは、「シメのカレーあんかけうどんと言えばこのお店」が定着し、深夜であっても行列ができるほどの大人気となっています。

それだけではありません。

仕込みに5時間。うどんは40年以上使い続ける機械で自家製麺。睡眠時間は2、3時間。

こうした店主の一途な想いが、マーケティングの法則にプラスされたからこそ、繁盛店となったのです。

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なぜ、宮崎駿は「湯婆婆」のセリフを話す子どもを見て“危機感”を抱いたのか?

宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が、アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞。このニュースは多くの日本人を沸かせました。そこで、今回のメルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、2001年に宮崎駿さんが養老孟司さんと語ったインタビューの一部を掲載しています。

祝・アカデミー賞。宮崎駿さんが養老孟司さんと語ったこと

宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」がアカデミー賞長編アニメーション賞を受賞しました!

偉業達成を祝し、2001年に『致知』にご登場していただいた記事の一部を特別配信いたします。対談のお相手は、古くからの宮崎アニメファンである養老孟司さんです。

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〈宮崎〉
(平成13年)10月1日に「三鷹の森ジブリ美術館」がオープンしました。そこにアニメーションの絵を展示しているんですが、その前で突然映画のセリフを言いだす子がいるんですよ。

〈養老〉
どんな絵が貼ってあるのですか。

〈宮崎〉
湯婆婆(ゆばーば)のでかい顔が壁にどんと貼ってあるんだけど、その湯婆婆のセリフをしゃべりだすんです。

その子どもが何回観に行ったかはわかりませんが、まだビデオ化はしていませんから、1回か2回のうちに覚えているんですね。それを見て、自分たちの映画はすごかったと思っているスタッフがときどきいますが、それはとんでもない錯覚なんですよ。

本来子どもというのは、年長者の言っていることを意味もわからずまねしたりして言葉を覚えていったはずなんです。その機会が減っているから、代わりにアニメーションでやっているだけなんです。

あの映画には力があるからじゃないんです。ぼくらの社会がますますやばくなっていると証明しているだけなんです。ぼくの作品をビデオで60回も観たという子どもがいましたが、そういうのを聞くと、いまの子どもたちはかわいそうだなと思うんです。

〈養老〉
そういえば、そうですね。

〈宮崎〉
子どもが、元気になる世の中なんていうと、ものすごく誤解を招くんですが、なんとかしないと、この国の子どもたちはこれからの時代に世界で一番対応できない無力な大人になっていくしかないんでしょうね。

〈養老〉
リアリズムという言葉は……

● 続きはWEBchichiにて公開中。
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日本がまた敗戦国に?元陸自総監「台湾有事シナリオ」の呆れた空論ぶり…沖縄は再び「捨て石」にされるのか

『文藝春秋』4月号に掲載された、本松敬史氏(元陸上自衛隊西部方面総監)の台湾有事シナリオ。そのことごとくを「机上の空論」と喝破するのはジャーナリストの高野孟氏だ。「台湾有事は日本有事」の勇ましいスローガンに導かれ、我が国は再び“敗戦”への道を突き進んでいるのか。法解釈から戦闘想定、住民の避難計画まで、ご都合主義シナリオの目にあまるデタラメぶりを詳しく見ていく。(メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』より)
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:何を言っているのか分からない自衛隊OBの台湾有事論。『文藝春秋』4月号特集の呆れた内容

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

自衛隊OB・本松敬史のデタラメ台湾危機シナリオ

『文藝春秋』4月号の巻頭特集は「日本地図から『新しい戦前』を考える」で、マイク・ポンペオ=前米国務長官、本松敬史=元陸自西部方面総監、李喜明=元台湾軍参謀総長、劉明福=中国国防大学教授がそれぞれの視点から「台湾有事は日本有事」と言われる危機シナリオについて論じている。

そのどれもが大いに問題がある論稿で、いちいちすべてを指摘したいところだが、とりあえずここでは自衛隊OBの本松の混乱に満ちた言説を取り上げる。

安倍・麻生の軽率なメッセージを“常識”扱い

本松は要旨次のように言う。

▼安倍晋三元首相が言い出した「台湾有事は日本有事」という言葉はなかば“常識”と化している。

▼が、日本側は「中国が台湾に侵攻すれば、隣接する日本が巻き込まれる危険性がある」という理解であるのに対し、台湾側は「我が事として日本が助けてくれる」と、180度異なった理解である。日本側にも台湾防衛のために自衛隊が協力すべきだと考えている方がいるかもしれない。

▼しかしこうした認識は“現実”からかけ離れている。台湾防衛のために自衛隊を派遣することはそもそも法的にできないからである。

▼台湾とは正式な国交がないため、「日本台湾交流協会」台北事務所に元自衛官と文官が常駐しているだけで、台湾軍と自衛隊の直接交流はなされていない……。

本松は、「台湾有事は日本有事」はなかば常識化していると言うが、彼のこの文章そのものがすでにその“常識”の怪しさを物語っている。

第1に、安倍と麻生太郎副総裁(当時)が21年3月のデービッドソン=前インド太平洋軍司令官の「6年以内に中国が台湾に侵攻する」との議会証言に悪乗りして言い出した「台湾有事は日本有事」発言だが、定義もなく戦略的な検討もない無責任な軽口のようなものであったため、台湾側には台湾有事に際して自衛隊が参戦・加勢してくれるかの誤った期待を抱かせ、また中国側にはいざという場合には米軍だけでなく自衛隊をも最初から敵として計算に入れて作戦を立てなければならないかの過剰な対日警戒感を植え付けることになった。

国家と国民の安全を危険に晒す軽率極まりない対外的なメッセージであった。

「日本が自衛隊を派遣できない理由」を勘違い

第2に、日本が台湾防衛のために自衛隊を派遣することがそもそもできないというのはその通りだが、その理由を「法的に」と言うのは間違いで、「憲法上」と言わなければならない。

第3に、本松がその「法的に」の説明として台湾との間に国交がなく、自衛隊と台湾軍の直接交流がないことを述べているのは全くのピント外れ。仮に国交があったとしてもそれだけで他国の防衛に自衛隊を派遣することは、日本国憲法上はもちろん国際法上も、できない

相互防衛条約を結んでいれば「台湾有事は日本有事」として自衛隊を送れるけれども、「日本有事は台湾有事」でもあるので、例えばロシアや北朝鮮が日本を攻撃した場合は台湾軍が来援すると盟約し合わなければならない。

それには中国との国交を断絶して台湾と国交を結び、さらに日本国憲法違反を侵してそのような軍事同盟を結ばなければならないので、現実には不可能である。

第4に、それなのに、米軍と一緒になって台湾有事に対処するシミュレーションを盛んにやっているのは、「米軍の背中に隠れてやれば大丈夫だろう」という奴隷根性の現れに過ぎない。

鳥山明と小澤征爾を過小評価。日本人が「大谷翔平クラス」の偉大な2人の功績を理解できない訳

2月6日に小澤征爾氏、3月1日には鳥山明氏と、“偉人”と言っても過言ではない2人を相次いで失った日本。彼らの訃報は海外でも大きく報じられましたが、米国在住作家の冷泉彰彦さんは日本における扱いに「非常な残念感」を抱いたと言います。冷泉さんはメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で今回、小澤・鳥山両氏の業績を紹介するとともに、2人が世界に与えた影響について解説。その上で、彼らを正当に評価することができない日本に対する自身の心情を吐露しています。

※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題「鳥山明氏、小澤征爾氏は大谷クラス」

大谷翔平クラスの活躍を見せた鳥山明氏と小澤征爾氏を正当に評価できない2人の母国

漫画家の鳥山明氏が死去し、その前には指揮者の小澤征爾氏の訃報もあったわけです。この2人に関しては、日本国内の反応がどうにも盛り上がりに欠ける印象で、非常な残念感があります。

多少不適切なたとえかもしれませんが、この2人は世界では大谷クラスの活躍をしているにもかかわらず、日本国内での死去報道では、せいぜい松坂、松井秀喜クラスといった感じで、良く言って野茂レベルと言う感じです。

しかし、どう考えても2人は大谷クラスだと思います。

まず、鳥山氏の場合は、『ドラゴンボール』の成功は、ミレニアル以下の世代の全世界の人々の人生を変えたといっても良いインパクトがあります。更に『ドラクエ』のデザインクリエーターとしても、世界的な影響力があったのです。ですが、日本のある世代から上になると『Dr.スランプ』の「アラレちゃん」の作者といったイメージしかなく、その影響力が正当に評価されていないように思います。

その訃報に対して、CNNやBBCが大きく扱ったり、フランスや中国の政府が公式に哀悼の意を表明したり、その存在感は巨大なのですが、国内ではピンと来ていない感じがするのは残念です。

この記事の著者・冷泉彰彦さんのメルマガ

中国に機密漏洩で禁固10年! 元グーグル従業員の犯罪が“出来心”で済まぬ怖い理由

Googleで働いていたエンジニアが、仕事中にAI向け専用チップの設計図や機械学習関連のソフトウェアなど機密情報を盗み出し、中国企業に漏洩させていた事件。この人物には禁固10年が言い渡されましたが、これは氷山の一角にすぎないという見方が有力です。最先端の技術情報を中国に盗み取られることを「避けられない」理由とは?Windows95を設計した日本人として知られるエンジニアの中島聡さんが解説します。(メルマガ『週刊 Life is beautiful』より)
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

中国に機密を漏洩、ベンチャーCEOとしてカネを集めて「禁固10年」

元Googleのエンジニア、Linwei Dingが、Googleで働いている間に会社から盗んだAIに関する機密書類を中国企業に渡した罪で起訴され、10年間の禁固刑を言い渡された、という報道です。

Ex-Google engineer charged with stealing AI trade secrets while working with Chinese companies

Dingは単に情報を流していただけではなく、それを活用して(中華ベンチャーの)CEOとして資金集めをしていたそうです。

盗んだ情報の中には、TPU(Googleの人工知能向けの専用チップ)の設計図、Googleのスーパーコンピュータ・データセンターにデプロイされたGPUの仕様、Googleのスーパーコンピュータ・データセンターで機械学習をマネージするソフトウェア、などが含まれていたそうです。

「中国のスパイ活動はどこにでもある」マーク・アンドリーセンの警告

ちなみに、中国への情報漏洩に関しては、1年ほど前のインタビューで Marc Andreessen(編註:米国のソフトウェアエンジニア・投資家。WebブラウザMosaicやNetscape Navigatorの開発者として著名)が以下のように語っています(An Interview with Marc Andreessen about AI and How You Change the World)。

(※Googleの対話型AI「Gemini」による翻訳)
「ええ、問題はですね、おそらくあなたはご存知でしょうが、中国のスパイ活動は非常に洗練されていて、もはやどこにでもあるような状態です。ですから私の推測では、中国は基本的に毎晩、あらゆるものの最新情報を入手していると思います。

ほとんどすべての企業や研究所は完全に浸透されているのではないかと考えています。

ちなみに、それは実在の人物によって行われている可能性もあるし、別の手段を使っている可能性もあります。

多くの会社にハッキングする方法の一つは、清掃業者と契約して、USBメモリを何かに差し込ませることです。つまり、侵入経路はたくさんあるのです。そしてもちろん、中国によるアメリカの技術的知的財産の窃盗に関しては、長い実績があります。

私の推測では、中国はとにかく毎晩すべての最新情報を入手していると思います。ですから、世界のどこかの誰かがそれに取り組んでいる限り、中国は基本的に毎日それにアクセスできるのです。

そのような状況下では、中国がその技術を最先端の形で手に入れるのは避けられないことであり、問題はその後私たちがどのように対処するかということになるのです」

中島聡さんの最近の記事

(『週刊 Life is beautiful』2024年3月12日号「私の目に止まった記事」コーナーからの一部抜粋です。続きはご登録の上お楽しみ下さい。「Google Geminiが抱える大きな問題」を詳しく分析したメインコンテンツのほか、「Claude 3のシステム・プロンプト」や「中島氏が考えるスタートアップ企業のアンチパターン」に関する記事もすぐ読めます。初月無料です)

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アップルEV開発「断念」で中国にも衝撃。数十億ドルと10年の月日を注ぎ込んでも中止したワケ

これまで10年の月日と数十億ドルを注ぎ込み、EVの開発に取り組んできたアップル。しかし米メディアは先日、同社がEV分野からの撤退を決断したと伝えました。EVの販売台数が8年連続で世界一位を記録している中国では、アップルのこの動きはどう受け止められたのでしょうか。日刊で中国の自動車業界情報を配信するメルマガ『CHINA CASE』は今回、「中国自動車業界のご意見番」らの反応を紹介しています。

※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです

アップルEV断念、中国でも衝撃。称賛の声と自身の道貫くものも

米アップルは電気自動車(BEV)開発を中止する。今後アップルはEV開発のリソースを生成AI分野に振り分けていく。

米テスラのイーロン・マスク氏も反応していたが、2014年ごろから10年がかりの取り組みで、数十億ドルを投じてきたアップルのこの巨大プロジェクトの終了は、中国でも衝撃を持って迎えられている。

スマホメーカーが自動車分野に参入という先駆けとなったアップルだが、それに触発された中国スマホ勢も自動車分野参入を進め、すでに一部では実現している。

また、中国では自動車メーカーがスマホ製造に乗り出したり、スマホメーカーを買収したりする動きもある。

シャオミトップ

まさに完全にアップルに触発されてEV開発に参入した、と思われる、小米(シャオミ)ファウンダーの雷軍CEOは公式Weiboで、「このニュースを見た時、非常に驚いた。シャオミの戦略は人-車-家のフルエコシステムであり、EV開発の難易度を深く知りながら、3年前に確固不動の戦略的選択を実施、本当にまじめにシャオミファンに良いクルマを届けたいと思っている」とした。

シャオミカーの初弾をすでに発表されており、早ければ2024年6月までに納車を開始する。

Li autoトップ

本件に最も強く反応したのが、中国自動車業界の新たなご意見番、中国新興メーカー理想(Lixiang)ファウンダーの李想CEOだ。やはり公式Weiboで、「アップルがEV開発を断念、AI分野に集中する選択は、絶対的に正確な戦略的選択であり、時間としても最適なタイミングだ」と称賛した。

その理由として二点挙げ、「第一に、コンシュマー向けAI事業者として、アップルは10兆ドルの企業になれる。もしAI分野で敗退すれば、1兆ドルの企業にとどまる。AIはすべての設備、サービス、応用、取引の最も底辺な入口となり、それはアップルが必ず奪取しなければならないものだ」とした。

「第二に、自動車で大成功を収めれば、アップルは2兆ドルの時価総額を新規に獲得するが、自動車での大成功の必要条件は依然としてAIだ。自動車の電動化は前半戦であり、AIこそが決戦だ」とした。

上から目線

また、「スマホから伸びたAIはビットであり、自動車のAIは原子であって、AIはデジタルと物理の世界を横断するものだ」と指摘。「AI成功の三つの必要条件は、人材、データ、演算力だ」とした。

相当上から目線の物言いだが、中国のスピード感を見ていると、確かに10年で量産にこぎつけられていない時点で相当厳しいとも思われる。一方で、急ぎ過ぎている中国の「巻き」の実態もある。

何が正しいのか、やはり少し時間が必要のようだ。

出典: https://auto.gasgoo.com/news/202402/28I70383889C601.shtml

CHINA CASEは株式会社NMSの商標です。

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ぐるなび、食べログ、そしてGoogle。地方の大箱居酒屋がコロナ禍“3年の空白”からV字回復するため強化したこと

3年にも渡ったコロナ禍で、これまでにない苦戦を強いられた飲食業界。ことに席数の多い大型居酒屋が受けた打撃は大きなもので、閉店を余儀なくされた店舗も少なくありませんでした。そんな中にあって、大箱店を擁しながら見事にV字回復を果たした居酒屋企業を取り上げているのは、外食・フードデリバリーコンサルタントの堀部太一さん。堀部さんはメルマガ『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』で今回、とある地方都市で複数の専門居酒屋を展開する企業が、業績回復のために打った手を詳しく紹介しています。

※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです

大箱店V字回復でやった事と次の施策

年商10億円規模のご支援先。人口20万都市ですのでトップシェア群。

好立地の物件はかなり押さえられていらっしゃり、坪家賃は高くとも売上は絶好調。その結果、営業利益もCFもかなり良い感じ。

今日は事業を回復させてきたポイントと、次の狙いを見ていこうと思います。

■お店の概要

人口20万人ですので同じ業態をすると自社カニバリが起きるので、専門居酒屋で展開をされています。

市場規模の大きい海鮮や焼き鳥などは席数も100席くらいの大箱で。

それ以外の業態は市場規模が小さくなるので50席くらいの中箱で。

このような考え方で展開をされています。

■一番苦しかった時

もちろんコロナ禍ですね。100席以上の店は全く埋まらず!本当にここから回復するのか?

これは全員が思われていた不安でした。しかし今やV字回復!実際に下記のような収益性の高さです。

■今の収益モデル

店前業態1

売上 :1,400万円
原価 :406万円(29%)
人件費:308万円(22%)
水光 :42万円(3%)
家賃 :70万円(5%)
その他:42万円(3%)
営利 :532万円(38%)

めちゃくちゃ素晴らしいですよね。売上が伸びてもLをコントロールできる形なのと、以前よりも値上げした分、効率が良くなられました。

また地方都市の魅力がやっぱり家賃!確かに地域的には坪家賃は高い。しかし東京に比べたら1/3くらいです。

これもあって、この売上を達成しつつも家賃比率5%に抑えられているのは大きいです。

店前業態2

売上 :2,400万円
原価 :720万円(30%)
人件費:480万円(20%)
水光 :72万円(3%)
家賃 :120万円(5%)
その他:48万円(2%)
営利 :920万円(40%)

これぞ居酒屋の醍醐味!ここまで収益性が高いと気持ちが良いですよね。

もちろん商品力は凄く高く、地方都市で事業を伸ばし切る強みです。

■V字回復のためにやった事

ひたすらに宴会強化です。

「えっ、今更宴会?ダメじゃないの?」

このような声もあると思います。ただ元々こちらは売上の60-70%は宴会。

そのため、ソロのお客様や小規模宴会は伸ばしたとしても、売上は絶対に伸びませんでした。

そのため、センターピンは絶対に宴会。

ただ危機感と共にチャンスになった事があります。それは「馴染み店が無くなった」事です。

この記事の著者・堀部太一さんのメルマガ

現役精神科医が勧める、落ち込んでいる時に使いたい「4秒呼吸法」とは?

ネガティブになったり、気持ちが焦って疲れたり……そんな時はありませんか?今回のメルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』では、著者で現役精神科医のゆうきゆう先生が紹介しているのは、そんな状況に使えるとっても簡単な呼吸法です。

最強の呼吸法「ボックス・ブリージング」とは!?~女医が教える心理学

こんにちは、ゆうきゆうです。

元気でお過ごしでしょうか?

さて、皆さんは気持ちが焦ったり疲れたり、もしくはネガティブになってしまうことはありますか?

その時に速攻で使える少し気持ちを持ち上げる、ほんの少しのテクニックというものがあります。

それこそが、「ボックス・ブリージング、ボックス呼吸法」というものです。

■ ボックス・ブリージングの方法とは?

イエール大学の心理学者でデビッド・クレマンスキさんという方が提唱しています。

箱のような呼吸法って何?と思うかもしれませんが、非常にシンプルです。

4秒掛けて息を吸う、そして4秒息を止める、4秒掛けて息を吐く、そしてまた4秒掛けて息を止める、4秒を掛けて息を吸う。

このように吸う止め、吐く止め、吸う止め、吐く止めを繰り返します。

なぜボックスかというと、それは4秒ごとに行われるので、線を書いてみると、

↓吸う

→止める

↑吐く

←止める

という動きを繰り返していけば、四角形(ボックス)を描くから、となるからのようです。

もちろん「4秒ごとに」というのは一つの例です。

絶対的に4秒でないとダメ、とかではありません。

ただ4というのは「四拍子」の音楽にも代表されるように、わかりやすく繰り返しやすい数かな、と思います。

山手線にも潜伏?JR車内で目撃のトコジラミに囁かれる「テロ」の可能性…事実なら首都大パニック、自宅に入ったが最後“地獄の痒み”があなたを襲う!

2020年前後から話題となり、賛否両論を巻き起こした謎のコオロギ食。そんな日本で今、またしても「を巡る大騒動が勃発した。しかも今回は人間が「食べる側」ではなく「食われる側」に立たされるという、最大の危機に直面しているのだ。

日本人をパニック一歩手前まで追い詰めているその虫の名は、トコジラミ。かつては「南京虫」と呼ばれたカメムシ目に属する体長5ミリから8ミリの昆虫で、刺されるとその痒みは激しく一晩中眠れないほどのものだという。

戦後は殺虫剤の普及などで我が国から姿を消したかのようにも見えたこの害虫、なぜここに来て被害が広がっているのか。

「コロナ禍が明けてインバウンドが回復し海外から持ち込まれた可能性が指摘されています。海外に出かけた日本人が持ち帰ってきてしまったケースも多いとも言われていますね」

このように話すのは50代のテレビ情報番組関係者だ。彼はこう続ける。

ホテルや漫画喫茶などでトコジラミの被害が続出していまして、皆さん駆除に躍起になっています。駆除業者さんのサイトなどを見てみますと、最近では一般家庭からの駆除依頼も多いと言いますから、日本中に蔓延しつつある状況かもしれません」

さらに悪いことに、10年ほど前から薬剤耐性を持つスーパートコジラミも出現しているという。

「殺虫剤で死なないって、それ本当に虫なの?なんて思ってしまいますよね(苦笑)」(同前)

いま、日本で何が起きようとしているのだろうか?

首都圏を走る「JR線車内」で目撃されたトコジラミ

そんな中、X(旧Twitter)にこんなポストが投稿された。

妻が帰りの電車のシートにトコジラミが居るのを発見してからガラガラだけど怖くて2人して立って帰ってる
イベントで疲れてるのに…

上野から乗車した宇都宮線でしたのでもう都内のどの路線に生息していてもおかしくない様な気がします💧
鉄道会社には報告済みですので手遅れになる前に早急に対策してくれることを切に願います🙏

投稿者によると、トコジラミを発見したのは「上野から乗車した宇都宮線」の車内で、これにネットユーザーは大きく動揺した。

《もう座席に座れないじゃないか》

《どんなに疲れてても座ったら終わりや》

《混雑路線でいつも座れない自分はむしろ勝ち組》

しかし、である。このトコジラミ目撃情報が真実で、投稿者の「もう都内のどの路線に生息していてもおかしくない様な気がします」とのポストが杞憂に終わらず現実のものとなってしまった場合、「席に座らないようにする」という努力は無駄だ。なぜならトコジラミは、満員電車内で服から服へと移動してしまうからだ。

「トコジラミを自宅に持ち込んでしまったら終わりですね。とにかく繁殖力が強いんです。夜も眠れないほどの痒みに苦しめられた挙げ句、業者さんに駆除を頼むとワンルームでも10万円ほどかかる場合もありますから、絶望的ですよね」(同前)

今まさに、東京23区520万世帯がトコジラミに侵略される寸前の状態であることに間違いはないだろう。

トコジラミを巡る2つの「テロ説」

そんなトコジラミ騒動を、「テロ」と結びつける見方もある。さまざまな週刊誌での執筆経験を持ち、現在も独自の取材を続ける50代の男性ライターによると、2つの説があるという。

「1つは“情報戦”ですね。“心理戦”“認知戦”と言ってもいいと思うのですが、『日本や東京のイメージダウンを狙って、実際には大量発生していないトコジラミを『大発生している』と情報拡散する手口です」

そう話すと、“実例”を挙げてくれた。

「フランスで23年の秋にトコジラミ蔓延騒動があったのですが、1日にマクロン政権の閣僚が『トコジラミの蔓延を、より深刻なものに見せかけてフランス国内を混乱させるため、ロシアを拠点とするアカウントがSNSで情報を拡散させた』とプーチン政権を批判したんです。ロシアは情報戦が得意な国として知られていますから、十分にありうる話ではないでしょうか」

実際にXには、以下のようなポストもある。

とは言え、日本国内でトコジラミの被害が拡大しているのは、各種報道や報告からもまず間違いのない事実。

そこで持ち上がってくるのがもう1つの説、『敵対国による“首都圏電車内トコジラミ散布テロ”』の可能性だという。

「例えば北朝鮮からミサイルが発射されても、国民のほとんどは『またやってるわ』くらいの受け止め方で、通勤や通学といった日常生活に支障が出ることはまずありません。なんなら『連休明け直前に会社に撃ち込んですべてを破壊してほしい』という人もいるほどじゃないですか」(同前)

さらに言えば、自民党政権の支持率が低下すると、まるでその回復を祈願するかのようにミサイルが発射される、などという説が広まっているのも事実だ。

「そんなミサイル発射と比べれば、電車内へのトコジラミ散布テロは現実的な脅威になりますし、何より敵対国からすれば“コスパ”が良すぎます。金属探知機も反応しないので対策はまず不可能、持ち込み放題&繁殖させ放題で日本国民に大ダメージを与えることができるとなれば、“生物兵器”としてあまりに優秀と言わざるを得ません」

確かに、妙な説得力がある。我が国の政治家たちは、裏金で毎晩遊興に耽ったり女性ダンサーにチップを口移ししている場合ではない。議員先生の移動手段は主に車だが、そのシートにもトコジラミの魔の手は確実に迫っているのだ。