高畑充希が酒に酔ってフラフラ…成田凌との関係も噂される美人女優が歌舞伎町で見せた“魅惑の千鳥足”

1月から新作舞台『宝飾時計』に出演している女優の高畑充希さん(31)。その舞台終わりの私服姿が週刊誌にキャッチされ「芸能界屈指のセンス」と話題になっています。もっとも、実のところ芸能マスコミは、高畑さんのファッション以上に、舞台で共演中の成田凌さんとの関係を追いかけているとの見方も。新宿・歌舞伎町で目撃された高畑さんの“酒豪”エピソードをまじえつつ、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。

“共演者キラー”成田凌と高畑充希に熱愛の可能性!?

『NEWSポストセブン』が高畑充希の、その個性的な私服を【芸能界屈指のセンス】として紹介しています。

黒のムートンコートの下は右下半身はビビッドブルー、左下半身はオレンジ色というロングワンピース、楽屋出口を遠方から張り込んでいたとしてもすぐに彼女と認識できるファッションで、取材する側にとっては有難いアイテムです。

この近影は舞台『宝飾時計』東京公演が行われていた『東京芸術劇場』でのカットのようです。

舞台演者の出入り取材は、記者はその演者が何処の入り口から入って何処の出口から帰るのかというルート確認はもちろん、移動車輛が決まって停まる駐車場所や位置を、記者自身も何度も通って入念に確定させるものです。

車輛ナンバーや運転手の顔を把握していれば、最低で演者の近影…運が良ければ帰宅途中の“寄り道”を取材できるからです。

西池袋にある『東京芸術劇場』稽古場は地下鉄と直結した劇場地下にありますから、取材対象が決まっていない時でも時間に余裕があれば時々見に行ったりもしていた事を思い出します。もちろん今でも時々…。

さて、高畑の近況に戻りましょう。

芸能記者たちの間で高畑は、この舞台の公演前からある共演者との距離がちょっとした話題になっていました。

“ある共演者”とは、舞台3作目となる成田凌です。

年齢は成田の方が2歳下になりますが、“共演者キラー”として名を馳せている成田と高畑の距離感が、記者たちの間では話題になっていたのです。

舞台に懸ける情熱は半端ない高畑の懐に奥深く入り込んでしまうのでは…と、想像たくましい記者たちは妄想するわけです。

何といっても自宅マンションの洗面所に何十本の女性用歯ブラシを常時キープしていると暴露された成田ですから、舞台に全身全霊を注ぐ高畑の心の隙間に入り込むのもお手の物だと…。

この記事は、もしかしたら狙いは高畑のファッションではなかったかもしれません。

成田の事には一切触れていませんが、運が良ければ別々に劇場を出たふたりが帰宅途中にどこかで合流・密会する…ことを狙っていたのはほぼほぼ間違いないでしょうね。

高畑充希のすごい飲みっぷりと女優魂

高畑といえば、私の脳裏にはすぐに浮かんでくるワンシーンがあります。

それは6年前、舞台『わたしは真悟』の打ち上げを取材した時でした。

パーティは劇場近くの居酒屋を貸し切って行われたのですが、2次会は新宿・歌舞伎町の有名中華レストランに移動して行われました。

この中華レストランのエントランスから出てきた高畑の何とも表現するのが難しい表情が、いまだに私の頭の中からは消えないでいるのです。

以前あるトーク番組で“お酒を飲んで酔っぱらうとダメになってしまう。そんなダメになった私をみんなが楽しんでくれるのを見て、それでいいんだって思った。そこからは崩れる一方で…”と結構お酒も飲むことを告白していた高畑ですが、この日もおそらく紹興酒あたりをかなり飲んだのでしょう、赤い顔をして視線もうつろな、まるで昇天したかのような表情が、私の夢にはいまだに出てくるほどです。

そして顔を隠すこともなく、千鳥足で西武新宿駅方面へと歩いて行ったその小さな後ろ姿は、今でも彼女を見るたびに私の頭の中にフラッシュバックするのです。

“心が震えっぱなしの一年でした。
心臓をぐっと握られて、
そして優しく撫でられるような、
そんな大切で忘れられない瞬間が幾度もありました。”

これは自らのインスタグラムで昨年の自分の事を語った文章です。

ちっちゃくて、女優として意外は自分の存在を誇示しない印象の高畑は、ひとたび舞台など“女優・高畑充希”になった時は人が変わったように輝くタイプだと思われます。

女優に全身全霊を注いでしまうぶん、ホッと力が抜けた瞬間に見せたあのシュールな表情が、いいのか悪いのか私には、強烈に今でも残像として忘れられないのです。

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プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by : 高畑充希オフィシャルサイト

スキーヤーの間で「使ってる?」と話題になるほどの小さなパーツ

ウインタースポーツを楽しむ上で重要な道具の数々。今回は、MBAホルダーで無料メルマガ『MBAが教える企業分析』の著者である青山烈士さんが、スキーヤーの間で話題となっているある小さなパーツを分析しています。

道具の重要性。スキーヤー向け独自技術「ステルステック」を分析する

今号は、アルペンスキーヤーのブーツのフットベッド(中敷き)に付ける小さなパーツを分析します。

● 国立大学法人北見工業大学とブレイン株式会社の共同研究により生まれた「ステルステック

上達したいスキーヤーをターゲットに「独自技術」に支えられた「スキーが上達する」「滑りが変わる」「スキーが楽しくなる」等の強みで差別化しています。

スキーヤーの間で「ステルステック使ってる?」という形で、話題となり注目を集めています。

■分析のポイント

初めて「ステルステック」を見た時、そのサイズの小ささに驚きました。

スキーブーツのパーツということで、ある程度の大きさのものを想像していたので、ギターのピックほどの大きさのものとは思いもしませんでした。

ギターのピックのようなものをスキーブーツの中敷きに着けたとして、スキーが上達すると想像できますでしょうか。

少なくとも、スキーの素人である私には、想像を超える世界の話です。

ちなみに、ギターのピックも、厚さや硬さによって、音に影響があるようですが、それも、素人にはわからない世界ですね。

小さなパーツである「ステルステック」によって、スキーヤーのパフォーマンス向上につながるという結果を見て、改めて思うのは道具の重要性です。

様々なスポーツに共通することだと思いますが、トップ選手ともなれば、技術面や体力面で大きな差はつきにくいでしょうから、非常にわずかな差で勝敗が決まるはずです。

そのわずかな差を生み出すために、小さなパーツが役立つのであれば多くの選手は必要とするはずです。

そして、使用する選手が増えてきて、使用する選手が勝つようになれば使用していない選手も使用せざるを得ない状況になるでしょう。

マラソンや駅伝で話題になった「厚底シューズ」も同じような事象が起こっていたように感じます。『厚底シューズ』を履いたランナーが結果を出すことで、周りの使用率もどんどん上がっていきました。

「厚底シューズ」の場合は、外から見てわかりますが、「ステルステック」は、外からはわかりません。なので、スキーヤーの間で「ステルステック使ってる?」という話題が増えていったのでしょう。

今後、外からは見えない「ステルステック」がどのように拡がっていくのか注目していきます。

 

世界の人助けランキング、日本は「ほぼビリ」先進国とは言い難い我が国の現状

欧米諸国に比して、寄付文化がほとんど浸透していないとも言われる日本。その事実は数字にもはっきりと現れているようです。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』では健康社会学者の河合薫さんが、「世界寄付指数」をはじめとする各種調査において、日本が最下位グループ常連であるという現実を紹介するとともに、「とても先進国とはいえない」と批判。その上で、「日本らしい支援」の進化の必要性を訴えています。

プロフィール河合薫かわい・かおる
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

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これでも先進国?「日本らしさ」とは何か

トルコ南部を震源とする大地震の発生から、1週間が過ぎました。隣国のシリアを含めて、死者は計3万6,000人を超え、今もがれきの下に取り残された人たちの捜索活動は続いています。

一般的に、人命救助は「72時間がタイムリミット」とされていますが、今回の地震ではがれきの下に呼吸できる空間ができたことで、発生から182時間が経過しても生存者がいるとのこと。11日には赤ちゃんが、13日には10代の少年が建物のがれきの中から救出されました。一人でも多くの命が助かってほしいと心から願います。

一方、国内では、トルコ政府宗務庁が管理する「東京ジャーミイ・ディヤーナトトルコ文化センター」や日本ユニセフ協会をはじめ、多くの団体が募金などの協力を呼び掛けています。

今回の惨事は、規模が大きい上にシリアが内戦下にあることで、息の長い支援が必要です。シリアは極寒で食料や洋服などの物資も限られています。私も微力ながら募金をさせていただきました。どうかみなさんも、できる人が、できる時に、できることをお願いいたします。

日本はさまざな分野で、世界からおいてけぼりをくらっているのですが、寄付などの人助けもその一つです。

世界寄付指数、別名「人助けランキング」は英国に本拠を置くCAF(Charity Aid Foundation)が毎年行う世界調査で、日本はビリグループの常連なのです。

「世界寄付指数」は、過去1カ月間に「見知らぬ人、もしくは助けを必要としている人を手助けしたか(人助け)」「慈善団体に寄付をしたか(寄付)」「ボランティア活動に参加したか(ボランティア)」などの質問を設けていて、2022年は世界119カ国を対象に行われました。

その結果、1位は5年連続でインドネシア、アメリカは3位、中国は49位で、日本は119カ国中118位です。

同様の結果はGallup社が2015年に実施した調査でも確認されています。「過去1カ月の間に、助けを必要としている見知らぬ人を助けましたか?」という質問に「はい」と答えた比率は、日本は25%で、調査対象国140カ国中139位でした。

これでは…先進国とはいえません。

また、2022年2月にロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まって1年になりますが、ミュンヘン安全保障会議が昨年11月に実施した意識調査で、日本ではウクライナ危機を「世界政治の転換点」と捉える回答が、主要7カ国G7や中国、インドを含む主要国で、最低だったことわかっています。

なぜ、こんなにも「世界」が遠いのでしょうか。

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「退職勧奨を断れば給与を減額するぞ」と言われた社員が会社を訴えた結果

日本社会では、社員の解雇=法律違反というイメージがありますが、条件をつけて退職を勧める「退職勧奨」は違法になるのでしょうか? 今回の無料メルマガ『「黒い会社を白くする!」ゼッピン労務管理』では、著者で特定社会保険労務士の小林一石さんが紹介する過去の判例から、その答えが明らかとなっています。会社経営者のみならず、社員の方も必見です。

退職勧奨は違法か、合法か

私がお客様からよくご質問いただくのが「退職勧奨は違法か」です。「解雇=法律違反」というイメージからか退職勧奨自体を違法と考えている社長や人事担当の人が非常に多いように感じます。

結論からお話すると退職勧奨自体が法律で禁止されているわけではありません(さらに言うと解雇も法律で禁止されているわけではありません)。

例えば、決して良いお話ではありませんが経営が非常に厳しい状況でしたらある程度の人件費削減が必要な場合もあるかも知れません。

また、これも決しておすすめするわけではありませんが、充分な実績をあげていない社員がいるのあればなんらかの検討をせざるを得ない場合もあるでしょう。

これらの場合に退職勧奨を行うことは決して全否定されるものではありません(そのようにならないようにするのが一番良いのは間違いありませんが)。

そこで問題になるのが「退職勧奨の仕方」です。その仕方によって「正当(合法)な退職勧奨」か「不当(違法)な退職勧奨」かに分かれるのです。

では、その違いとは何か?それについて裁判があります。

ある電機メーカー会社で、違法な退職勧奨を受け、断ったら降格されたとして社員が会社を訴えました。その社員は、「キャリア・チャレンジ研修」という社内研修で退職勧奨を受け、それに抗議したところ、その後の人事考課で管理職を外され、給与も大幅に下げられたというのです。「退職勧奨を断ったら給与を減額」という非常に厳しい会社の対応ですがではこの裁判はどうなったか?

会社が勝ちました。

裁判所は次のように判断し「違法性は無し」としたのです。

  • 退職勧奨自体は、労働者に退職を勧める用者の行為に過ぎず、このような勧奨行為を行うこと自体は自由である
  • 研修は「転職に活路を見出して欲しい」と参加者に精神的衝撃を与える内容とも言えるが、会社の参加者に対する評価を記載したものにすぎず、参加者の名誉感情を不当に害する表現も用いられていなかった
  • 就業規則により、昇格や降格が定められており、等級や職種の変更により給与の額が変動する仕組みも規定されている
  • (この社員は)3半期連続で賞与の最低評価が続いており、降格前の直近半期前の面談では上長より売上目標を達成できなかったら降格を予定している旨を告げられていた(にもかかわらず全く売上を上げることができなかった)

さて、みなさんはどう考えるでしょうか。

山本五十六、徳川家康、稲盛和夫…タイプの違う3人が遺した「リーダーシップのヒント」

山本五十六、徳川家康、稲盛和夫。日本人のビジネスマンなら知らない人はいないと思われるほどの有名人ですが、彼らはリーダーとしてどんな言葉を遺したのでしょうか? 今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では、経営コンサルタントの梅本泰則さんが、彼らが遺した言葉の中からリーダーシップに必要なヒントを拾い上げています。

山本五十六、徳川家康、稲盛和夫。3人のリーダーが遺した言葉

1.山本五十六の言葉

リーダーシップに必要なことは何でしょう。

世間には、いろいろなタイプのリーダーがいます。厳しいリーダー、やさしいリーダー、面倒見のいいリーダー、口やかましいリーダー、背中で引っ張るリーダー。いろいろですね。

あなたは、どんなタイプのリーダーでしょう。そして、どんなリーダーが結果を出せるのでしょうか。

そこで、3人のリーダーの言葉を拾ってみます。

最初は第二次世界大戦の海軍大将、山本五十六元帥の言葉です。

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ

有名な言葉ですね。

リーダーは、率先垂範が大事だと言っています。そして、部下を「動かす」ためには、「ほめる」行為が必要だということです。ただ命令指示するだけでは、組織は動いてくれません。そのためには、リーダー自らが動く必要があると言っているのでしょう。

軍隊という厳しい組織の中でさえ、部下を動かすのは難しいのですから、そうでない組織ではなおさらです。そして、この言葉の続きがあります。

話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず

さすがですね。

山本元帥は、リーダーとして人を動かすことだけを意識していたわけではありません。「人を育てる」ことが、リーダーの役目だと思っていました。そのためには、部下とよく話したり、部下の意見もよく聞き、認めてやりながら仕事を任せれば、人は育つと言っています。

どれも簡単なことではありません。部下を育てることに思いを向けていたというのは、実に立派なリーダーです。さらに、「人を実らす」こともリーダーの仕事だと言っています。そのキーワードは、「感謝」と「信頼」。部下に対して、ここまでの思いを持って接しているリーダーはどれくらいいるのでしょうか。

結論ありきの茶番劇。広島サミットのために圧力をかけた岸田政権「原発60年超運転」という恐怖シナリオ全貌

全会一致の議決が基本の原子力規制委員会で、異例の多数決で了承された老朽化原発の運転延長。国民の命に関わると言っても過言ではない重要な決定は、なぜこのような形でなされてしまったのでしょうか。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、その裏事情を徹底解説。今年5月に行われる広島サミットに向けて描かれた、「恐怖の岸田シナリオ」の全貌を白日の下に晒しています。

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また閣議決定。原発60年超運転を規制委に認めさせた政権の手口

2月8日(水)、原子力規制委員会は臨時会を招集し、岸田文雄首相が強引に進めている「老朽化原発の60年超の運転延長」や「原発新設」などに向けた改正案についての審議を行ないました。規制委は委員長を含めて5人の委員で構成されていますが、このうち1人の委員、東北大学の教授で日本地質学会の会長をつとめる地質や地震の専門家、石渡明氏が「反対」したため、この日は「今後も議論を続けて行く」ということで、決議は先送りされました。

すると、2日後の2月10日(金)、岸田首相は「老朽化原発の60年超の運転延長」や「原発新設」などを盛り込んだ「GX(グリーントランスフォーメーション)実現に向けた基本方針」を閣議決定してしまったのです。老朽化した原発の運転延長には「反対」の声が根強く、昨年12月から今年1月まで政府が実施したパブリックコメントでは、4,000件近く寄せられた意見の大半が「反対」だったと経産省の担当者も説明しました。しかし、西村康稔経産相は「100回を超える審議会を積み重ねて来た」として、政府や経産省に殺到した批判の声を封殺して押し切ったのです。

この突然の閣議決定には、規制委に対する圧力という政治判断が働いていました。ようするに「政府も閣議決定したのだから、お前らも先延ばしばかりしていないでトットと決めろ!」という圧力です。そして、この圧力に屈した規制委は、週が明けた13日(月)の夜、急遽、臨時会を招集し、「老朽化原発の60年超の運転延長」に向けた改正案を、8日の臨時会と同じく石渡委員が「反対」している状況なのにも関わらず、賛成4人、反対1人という多数決で強引に決定してしまったのです。規制委で何かを決定する場合は「全会一致」が基本なので、これは異例中の異例であり、初めから「結論ありき」で進められたシナリオ通りの茶番劇としか言いようがありません。

「反対」を訴える委員の声を封殺した強引な可決

現在の規制委は、石渡委員の他に、委員長が大阪大学の教授で核燃料の安全性を研究している山中伸介氏、委員は東京大学の教授で核燃料サイクルや放射性廃棄物の研究をしている田中知氏、日本原子力研究開発機構・安全研究センター副センター長の杉山智之氏、東京医療保健大学の教授で旧動力炉・核燃料開発事業団に所属する伴信彦氏がつとめています。それぞれ専門が違うのは、様々な角度から原発の安全性をチェックするためであり、1人でも「反対」する制度や法案は、基本的には認められません。

13日の臨時会では、地質や地震の専門家である石渡明委員が、8日の臨時会に引き続き「反対」したのですが、石渡委員は、審議そのものに対する「反対」と、制度案の内容に対する「反対」を訴えました。まず、石渡委員の主張は、安倍政権下の2020年に規制委が示した「原発の運転期間は利用政策側(推進側)が判断する事案であり、規制委は意見を言う立場にない」とする見解でした。

普通に考えて、これは小学生でも分かる常識でしょう。原子力規制委員会は現行の原発が安全に運用されているかどうかをチェックする機関であって、間違っても原発の運転期間を決定する組織ではありません。それなのに、その規制委に対して、時の政権が閣議決定した危険極まりない改正案を審議させ、「反対」の声を封殺して強引に可決させ、「規制委のお墨付き」を取り付けた上で改正法案を今国会に提出する。こうすれば野党も反対しにくくなりますし、毎度お馴染みの数の暴力で強行採決しても、国民からの批判を一定程度は押さえることができると見積もったのでしょう。

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アベノミクスの“二の舞い”か?不安しかない岸田政権「異次元の少子化対策」の大問題

もはや「待ったなし」などという段階を遥かに超えた状況にある我が国の少子化問題。岸田首相は「異次元の少子化対策」を打ち出していますが、問題を思惑通りに解消することは可能なのでしょうか。立命館大学政策科学部教授で政治学者の上久保誠人さんは今回、岸田政権の少子化解消策を「カネをばらまく対症療法にすぎない」と強く批判。さらに日本が少子化に陥った根本原因を分析・解説するとともに、政府に対して具体的な解決計画を提起しています。

プロフィール:上久保誠人(かみくぼ・まさと)
立命館大学政策科学部教授。1968年愛媛県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、伊藤忠商事勤務を経て、英国ウォーリック大学大学院政治・国際学研究科博士課程修了。Ph.D(政治学・国際学、ウォーリック大学)。主な業績は、『逆説の地政学』(晃洋書房)。

岸田首相「異次元の少子化対策」の認識不足

通常国会が開幕した。岸田文雄首相は、「異次元の少子化対策に挑戦する」と表明した。「少子化問題」が日本の最重要課題の1つであることはいうまでもない。それに、岸田首相が取り組むという決意を表明したこと自体はいい。だが、胸を張っていえることじゃない。

「少子化問題」は、少なくとも1980年代には広く社会で認識されるようになり、1995年度から政府が本格的な対策に着手していた。育児休暇制度の整備、傷病児の看護休暇制度の普及促進、保育所の充実などの子育て支援や、乳幼児や妊婦の保健サービスの強化などを進めてきた。だが、合計特殊出生率は下落を続け、2021年は1.30人である。また、2022年の日本の出生数は80万人を割り込む見込みだ。

要するに、政府は20年近く取り組みながら、十分な効果を上げられなかったということだ。この連載で批判してきたが、自民党はほとんどの政策課題に取り組んではいる。だが、問題は「Too Little(少なすぎる)」「Too Late(遅すぎる)」「Too Old(古すぎる)」ことだ。

また、「異次元」と謳っていることも気になる。「異次元」といえば、安倍晋三元首相の経済対策「アベノミクス」だ。だが、アベノミクスは金額が異次元だっただけで旧来型のバラマキ政策だった。輸出産業など斜陽産業を延命させるための「対症療法」だったといえる。日本経済を本格的に復活させる新しい産業を生み出す、いわば本質的に経済を改革する「原因療法」と呼べる規制緩和や構造改革は十分に行われなかった。

「異次元の少子化対策」は、アベノミクスによく似ている。まず、岸田首相が掲げた政策が「3本の柱」で成り立っていることだ。

  1. 児童手当を中心とする経済的支援強化
  2. 幼児教育や保育サービスの支援拡充
  3. 働き方改革を、将来的に予算を倍増させて実現する

いずれも既存政策の拡充だ。それを「異次元のバラマキ」でやろうとする。

掲げた3本の柱が、すべて子どもが誕生した後に、その子どもや親の生活をサポートする「子育て支援策」であることも問題だ。子育てにおカネがかかる親にとっては、子どもに本や衣類などが買えるので助かるだろう。だが、それでもう1人子どもを持とうとは思わないという声はすでに出ている。ましてや、結婚したいのに経済的理由でできないでいる人たちや、子どもを持てない人は対象外なのだ。これは「少子化対策」ではない。

要は、前の前に見えている子育ての問題を収めるために、とりあえずカネをばらまくという「対症療法」にすぎないのだ。「少子化問題」の本質的な解決を図ろうしていない。このあたりもアベノミクスに似ているのだ。

「少子化問題」の本質的な解決とは、希望しながら結婚できない人を減らし、子どもを持てない人たちを減らすことである。これまで、なぜ歴代の政権はそれに取り組むことができなかったのだろうか。それは、自民党内などの「保守派」にとって受け入れがたい改革を行うことになるからである。

教育者の資格なし。マスクの着脱すら自分で決められぬ学校の無能

2月10日に開かれた新型コロナウイルス対策本部で、3月13日からのマスク着用については個人の判断に委ねると決めた政府。しかしこの決定に教育現場から困惑の声が上がっているようです。今回のメルマガ『宇田川敬介の日本の裏側の見えない世界の話』ではジャーナリスト・作家として活躍中の宇田川敬介さんが、マスクの着脱すら自分で決められない学校の姿勢を強く批判。さらに彼らのような人間に教育が任されている現実を不安視しています。

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コロナ対策とマスクの自主性 自分で着脱を決められない学校

マスクをしていることや会食ができないことなどから、学生の活動が制限されているということが問題になっています。

様々なことが言われていましたが、最も大きな衝撃を与えたのは、昨年の夏の甲子園の優勝校である仙台育英高校の監督が言った「青春は密なので」という言葉ではないでしょうか。

多くの大人たちが「コロナウイルスは怖い」ということは思いながらも「青春は密」ということを体験してきているので、そのことから、今の学生たちの「寂しさ」や「青春を味わえていない」ということが見えてきたのではないでしょうか。

その頃から、なぜか「対策会議」の尾身会長がテレビなどには出てこなくなりました。

私はいつも言っているのですが、「医者は、自分たちの責任になりたくないので、最も安全な方策を過剰に支持する」ということになります。

多くの人が経験していると思いますが、少しでも病気をすれば、「会社を休んで安静にしてください」「消化の良いものを食べてください」などと言われます。

しかし、実際の社会人をやっていれば、そんなに会社を休むことはできませんし、安静になどはしていられません。

消化の良いものを食べろといわれたって、会食や付き合いなどで、そのようなことができない場面も少なくないのです。

そのように考えれば、「ある程度のバランス」ということが大事ですが、今回のコロナウイルス対策では「バランスを欠いた対策編重の処理」が行われたのではないでしょうか。

そのようなことでは、経済が悪化したり、子供や学生たちが健全に育たなくなってしまう可能性がありますし、また、その事で心を病んでしまっても、また心の成長が悪化してもかれら「感染対策を提言した人々」は何の責任も取ってくれないのです。

そのようなことから「まだだめだ」などと言っていても、徐々に国民が耳を傾けなくなってきているということが本音ではないでしょうか。

さて、そのようなときに、この時期なので「卒業式は皆顔を見せてはいかがか」ということで、3月13日から、「マスクの着脱は自主性に任せる」ということを政府は打ち出しました。

驚いたことに、そのことで困ったのは学校だというのです。

「政府に決めてもらわなければ困る」

いや、何を言っているのでしょうか。

まさに、現在の学校の教員たちが「自分で責任を取ることのできない人々」で「他人に決めてもらわなければ何もできない」ということなのです。

つまり「マスクを取りたい」という人々も「コロナが怖い」という人も、どちらに対しても対処することができず「政府の指針に従っています」ということだけで済ませよう、もっと言えば政府に責任を転嫁しようということを考えているということにほかなりません。

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ウクライナは既に存在しない。プーチンのメンターが語った「恐怖の戦争観」

各国のマスコミが「プーチンの頭脳」と呼ぶロシアの思想家アレクサンドル・ドゥーギン氏。そんな人物が日本のメディアに語った内容が今、話題となっています。今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが、TBSのサイトで公開されているドゥーギン氏のインタビューを抜粋掲載。その「恐怖の戦争観」を紹介しています。

プーチンのメンター・ドゥーギン恐怖の戦争観

独裁者ヒトラーには、ハウスホーファーというメンターがいました。

独裁者プーチンには、アレクサンドル・ドゥーギンというメンターがいます。昨年8月、彼の娘のダリアさんが爆殺され、世界的に有名になりました。その前は、マイナーな存在だった。ですが、ロシア研究者の間では、ずっと前から有名な存在でした。

彼の影響力については、いろいろな説があります。「西側メディアがネタとして作り上げだだけで、実はそれほど影響力はない」という人もいます。

しかし、私が元ロシア国営テレビ勤務の人から聞いた話によると、「ドゥーギン信者のドミトリー・キシリョフがロシア・シヴォードニャのトップになってから、ロシアメディアはプロパガンダマシーンに変貌した」そうです。そして、FSBやSVRにもドゥーギン信者がたくさんいる。

さて、「プーチンのメンター」と呼ばれるドゥーギンは、ウクライナ戦争について、何を考えているのでしょうか?TBS NEWS DIG2月12日付に彼のインタビューが載っていました。

“プーチンの頭脳” 思想家ドゥーギン氏初めて語る…「ロシアの勝利か人類滅亡かの二択」【報道1930】

ドゥーギンは、特別軍事作戦の失敗を認める

ドゥーギン氏 「この特別軍事作戦は軍事的な側面で見ると、失望に近いものになったと思います。2月24日に我々が行った先制攻撃によって敵は混乱し(負ける)と思っていました。素早く勝利が出来なかったことは社会を失望させたということを強調したいです。」

正直です。これは、「プーチンは当初、2~3日で侵攻が終わると確信していた。だから、ウクライナ侵攻を『戦争』と呼ぶことを禁じ『特別軍事作戦』と名づけた」という説を裏付けるものです。

ウクライナ戦争は「文明の戦い」

ドゥーギン氏 「国民はこの対立の規模を理解し始めました。これは限定的な反テロ作戦や領土の統合ではなく、文明の戦いだということを国民が理解し始めたのです。特別軍事作戦の目的を国民も政府も理解している通り、多極世界の構築であり、ロシアは中国やイスラム諸国や南米諸国等と同様に独立した極になります。一極集中の世界と多極世界との戦いである長期的で大変な戦争に準備しなければならないということを理解したのです。」

「ウクライナ戦争=文明の戦い」だそうです。

ロシア情勢をずっと追っている私から言わせてもらうと、これは【後付け】です。プーチンは当初、「楽勝だ」と考え、「特別軍事作戦」と名づけた。ところが、全然勝てない。それで、「勝てない理由」を説明する必要が出てきた。

ロシアの国営メディアは、「ウクライナに勝てない」というと「恥」なので、「ロシア軍がなかなか勝てないのは、この戦いがウクライナとの戦いではなく、NATOや西側全体との戦いだからだ!」と説明し始めました。

さらに戦争が長引くと、今度はプーチンが、「西側の支配者たちは、悪魔主義者だ!」と主張し始めました。つまり、これは「神側(ロシア)と悪魔側(欧米)の聖戦なのだ」と。ちなみに、プーチンによると、日本国は「悪魔側」です。どう見ても「神側、悪魔側が反対なのでは?」と思うのは、私だけでしょうか?

なぜ「消滅集落」にあるフレンチにここまで多くの客が集まるのか?

50年前に無人となった「消滅集落」に、なんとフレンチレストランがオープンしました。絶対にこんなところには誰も来ない!と思われていましたが、その結果は意外なものでした。今回のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では、そのお店のマーケティングを分析しています。

過疎の町に産業を創出!?消滅集落にポツンとフレンチレストラン!

富山県南砺市利賀村。

元は100人ほど暮らしていましたが、50年前に無人となってしまった消滅集落です。

2020年、この地にオーベルジュ形式のフレンチレストランがオープンしました。

「前衛的地方料理」をテーマに、厳選した地元の食材を使い、真の地産地消を目指しています。

世界的潮流である、「ローカルガストロノミー」として注目され、予約半年待ちの人気店となっています。

「ローカルガストロノミー」とは、地域の風土や歴史、文化、さらには農林漁業の営みを料理に表現する、という新しい流れのことです。

地域に根づいた「食」を観光資源として捉え、レストランや宿泊施設と農林漁業、加工業を連携させ、地域の経済力を高める仕組みを作ろうとする取り組みです。

このお店は、「前衛的」と言うだけあって、非常にユニークな料理を提供しています。

熊や猪、鹿、山羊、ムジナといったジビエをはじめ、スッポン、ヒキガエル、深海魚、モクズガニなどが供されます。

しかも、食材を無駄にしない考えから、熊の皮や内臓、鹿の舌などもテーブルに並びます。

珍しいものが食べられる、かつ美味しさが認められ、ミシュランガイド2つ星にも選ばれています。