日テレ『スッキリ』アイヌ民族差別発言で露呈した「無知」という罪

日本テレビ系の情報番組『スッキリ』内で、アイヌ民族に対する差別的な表現が放送され問題となっています。制作サイドの不勉強さが露呈したあまりに酷い事態でしたが、「無知は時として罪となってしまう」とするのは、人気ブロガーのきっこさん。きっこさんは今回の『きっこのメルマガ』で、自身の体験を交えつつ、「無知」が原因となり言葉で人を不快にさせないため、一人ひとりが心がけるべきことについて考察しています。

 

無知の知

3月12日(金)の日本テレビ『スッキリ』の中で、アイヌ民族を傷つける不適切な表現があったとして、同日の夕方のニュース番組の中で局アナがお詫びするという出来事がありました。わが家にはテレビがないので、あたしは事後にネットで確認しましたが、毎週金曜日の最後に動画配信サービス「Hulu(フールー)」の番組を紹介する「週末ジョイHuluッス」というコーナーで問題発言がありました。

この日に紹介されたのは、アイヌ文化の中で生まれ育った女性の葛藤を描いたドキュメンタリー『Future is MINE -アイヌ、私の声-』という作品でした。コーナーを担当するお笑い芸人、脳みそ夫さん(41)が「スッキリス」というリスの着ぐるみで進行し、作品を紹介した後に「アイヌって本当に美しいッスね~」と感想を述べました。そして「この作品とかけまして、動物を見つけたと解く。その心は、あ、犬!ワンワンワンワン!」と謎かけを披露したのです。

脳みそ夫さん自身が考えた謎かけなのか、放送作家が書いた台本なのかは分かりませんが、これは番組側の大失態です。長年、アイヌ以外の日本人「和人(わじん)」から迫害を受けて来たアイヌの人たちにとって、この「アイヌ」を「犬」にかけて呼ぶという行為は、実際にアイヌの人たちが経験して来た「人間以下」を意味する差別の象徴のような言い回しなのです。

野田サトルさんの人気漫画『ゴールデンカムイ』でも、アニメなら第1期の第2話「のっぺら坊」の中に、アイヌの少女アシリパ(「リ」は小さい字)を連れた不死身の杉元が、雪山で脱獄王の白石を見つけて捕縛した場面で、次のようなやり取りがあります。

白石 「そのアイヌは、お前さんの飼犬かぁ?」

 

杉元 「あご砕いて、本当にしゃべられんようにしてやろうか!」

 

アシリパ 「よせ杉元!私は気にしてない。慣れてる」

すると杉元は、白石のあごを掴んでいた手を離し、下を向いてつぶやくように言う。

杉元 「慣れる必要なんかないんだぜ‥‥」

杉元は和人ですが、アイヌをよく理解しており、熊に襲われた時に助けてくれた命の恩人でもあるアシリパのことをとても大切に思っているため、侮辱されたアシリパの代わりに怒ったのです。そして、アシリパ本人は「アイヌ」を「犬」にかけて侮辱されることに「慣れてる」と言っています。この作品は明治時代の北海道と樺太が舞台ですが、アイヌ語やアイヌ文化の専門家が監修しているため、こうした負の歴史についても当時の事実に正確なのです。

今回の『スッキリ』の放送後、SNS上には「これは酷すぎる」「公共の電波で許されない差別」「アイヌの作品を取り上げるなら最低限の勉強をしてほしい」などの声が相次ぎました。そして、日本テレビは「コーナーの担当者に、この表現が差別に当たるという認識が不足しており、放送前の確認も不十分でした。その結果、正しい判断ができないまま、アイヌ民族の方々を傷つける不適切な表現で放送してしまいました。アイヌ民族の皆様、ならびに関係者の皆様に深くお詫び申し上げるとともに、再発防止に努めてまいります」と謝罪しました。

しかし、この謝罪を受けても「北海道アイヌ協会」の大川勝理事長(76)は「頭から水を掛けられたような気持ちで、はらわたが煮えくり返る思い。残念というほかない」とコメントしました。そして、何らかの形で日本テレビに対応を求めて行くと述べました。また「静内アイヌ協会」の葛野次雄会長(67)は「撤回、謝罪したからといって消せるものではないし、許される問題ではない」と述べ、日本テレビに抗議文を送ると言いました。

めるる「生娘説」の真実味。中2まで一緒にお風呂のファザコン、みちょぱに“しばかれ”成長、CanCam専属モデルに抜擢

昨年12月に「Popteen」を卒業しためるること、モデルでタレントの生見愛瑠(19)が「CanCam」の専属モデルに加入することがわかった。初登場となる5月号(23日発売)でいきなり表紙デビューというVIP待遇。現在放送中の深夜ドラマ『おしゃれの答えがわからない』(日本テレビ系)で主演を務めるなど大忙しのめるるだが、人気急上昇中の一方である“疑惑”が持ち上がっている。

めるるはファザコン?中2まで一緒に父親とお風呂

「名古屋イチかわいいJK」と言われ、女子中高生たちからカリスマ的人気を誇っているめるる。最近ではバラエティ番組にも出演し、その知名度を一気に上げてきている。

めるるは2014年、小学校6年生の時に『第2回ニコ☆プチモデルオーディション』でグランプリを獲得し、同誌専属モデルとしてデビュー。2015年からはPopteenに移籍しモデル活動を本格化させていった。

同世代の女子から圧倒的な支持を得ていためるるだが、家庭ではとんでもないことをしていた。なんと中学2年生までお父さんと一緒にお風呂に入っていたのだ。

めるるは自ら公言するほどのお父さん好き。好きな男性のタイプは「お父さん」と答えるほどで、今でも大の仲良しだという。

しかし、中1で「ニコ☆プチ」専属モデルでデビューした時には身長が160㎝を超えていたことから、体つきはすでに“大人”だったとみられる。この時期の女性は一気に体つきが変わってくる。思春期ならではの体の変化に悩んだりするものだ。

にもかかわらず、ずっと一緒に2人でお風呂に入っていたというめるる。さすがにお父さんの方から「もう入らない」と断ってきたそうだが、ファザコンのめるるは今でも一緒に入りたいと語っている。

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恋愛は奥手でささやかれる、めるる“生娘”説

そんなファザコンぶりが影響してか、めるるは恋愛に関してかなり奥手だと公言している。仕事現場ではカメラが回っている時は話ができても、そうでない時はまったく口を開かない。

めるるは過去に出演したテレビ番組の中で、「彼氏がいたのは中学2年生までで、それ以降はいない」と語っている。

当時付き合っていたされる男性は“学校イチのイケメン”だったが、「図書館デートみたいなことしかしたことがない」と打ち明かしていた。芸能事情に詳しい週刊誌の記者は次のように語る。

「幼い頃から派手なモデル業界にいるめるるですが、確かに浮いた話がありません。今、大人気な彼女ですから、男性関係を暴こうと狙っている週刊誌もありますが、まったく収穫がないようです。テレビ局や撮影現場の移動ばかりで怪しい動きが一切ない。たまに出掛けても買い物くらいで記者たちもお手上げなようです」

そんなめるるについて、いつしかネットでささやかれ始めたのが、めるる“生娘”説。

中学2年生で付き合っていた彼氏とすでに結ばれているという見方もあるが、「飽きたから」という理由ですぐに別れたと本人が語っており、どうやらその線は薄そうだ。

「過去にめるると噂になった男性といえば、彼女がブレイクするきっかけとなった恋愛リアリティーショー『太陽とオオカミくんには騙されない』に出演した際に共演した俳優の高橋文哉さんだけ。これも番組の延長上で噂になっただけで交際の事実はないでしょう」(前出・芸能記者)

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実際にめるるが“生娘”かどうかは不明だが、いずれにせよ好きな男性と恋愛することは自身を大きく成長させてくれるはず。今後モデルや女優としてステップアップしていくのであれば、そうした恋愛経験も必要となってくるだろう。

政治の不甲斐なさが目立つ今あえて問う。リーダーに必要な資質とは何か?

少人数のグループの統率者から国の指導者まで、一口にリーダーと言ってもさまざまな立場があり、背負う責任も千差万別です。それでもどんな立場のリーダーでも、究極的に必要な資質の二本の柱は「創造性」と「楽観性」になるとリーダー論を説くのは、メルマガ『8人ばなし』著者の山崎勝義さんです。山崎さんは、この二本柱がそれぞれどのような要素で構成され、発揮されるべきものかを解説。翻って私たちのリーダー(日本の柱)に「二本の柱」が備わっているのか、問いかけています。

リーダーの資質のこと

果たして自分はリーダーというものに向いているのだろうか? こんな風に悩むリーダー(あるいはその予備軍)は意外と多いのではないか。そこで今回は、所謂リーダー論について考えてみたいと思う。

そもそもリーダーにはどのような資質が必要なのだろう。まず何と言っても一番に挙げるべきは「創造性(creativity)」である。この創造の力なからせば、如何なカリスマの言葉といえど忽ちにその説得力は失われ、皮相なものになってしまうであろう。では、それ程重要な「創造性(creativity)」というものを今改めてどのように分析することができるだろうか。

まず何よりも大切なのはその独創性(originality)である。そして合わせて重要視すべきなのがアイデア数(number of ideas)である。これらは、アイデアの質と量と言い換えてもいい。質はともかく量が必要なのは意外かもしれない。しかし、アイデアというものが究極的には一人の人間の思考より出たものである以上、そこには必ずどこか独りよがり的な要素が含まれるものである。そういった状況を補完するためにも、やはり数が要るという訳である。

さらに自らのアイデアを実現するためには他人の意見も容れなければならない。そこで柔軟性(flexibility)が必要となり、また周囲を納得させるためには周到さ(elaboration)も必要となる。

以上のことをまとめると、リーダーに必要な能力とは、独創的なアイデアを数多く出し、変わり行く状況に柔軟に対応し、行動に際しては周到に準備できることである。もっともこれらのことはリーダーに限らず誰にとっても大切なことでもある。つまり個人としてリーダー的であることが、集団を率いるリーダーとしても必要な第一の条件ということになるのである。

次にリーダーというものをまた別の側面から論じてみたいのである。それはリーダーとしての属性の話とは異なる、言ってみれば、リーダーとしての在り方の問題である。蓋し、物事には「何が」と「如何に」の二相が常にある。「what」と「how」の二相と言い換えてもいい。つまり前述の創造性(creativity)が「what」論であり、これから述べようとするのが「how」論ということである。

その「how」即ちリーダーの在り方を論ずる時、最も重要なのは何と言っても「楽観性(optimism)」である。この楽観性は先の創造性とは異なり、独りの場合ではさほど大切とも思えない。が、集団を率いるとなると何よりも大きな意味を持つのである。

【書評】東大医学部の「健康診断」受診率が低いのにはワケがある

企業でも学校でも年に一度の定期的な健康診断が行われています。しかし、なぜ、健康診断を受けなければいけないのか深く考えたことはあるでしょうか?私達は知らない間にコントロールされている可能性があるかもしれません。無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』編集長の柴田忠男さんが紹介する一冊には捻じ曲げられた解釈を信じ込ませられるからくりが書かれています。

偏屈BOOK案内:池田清彦『自粛バカ リスクゼロ症候群に罹った日本人への処方箋』

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自粛バカ リスクゼロ症候群に罹った日本人への処方箋

池田清彦 著/宝島社

「健康診断は受けてはいけない」「健康診断は利権だ」と主張する生物学者。わたしもそんな気がしていたので読んでみた。

養老孟司が言うことには、東大で健康診断の受診率がダントツに低いのは医学部だ。医者は健康診断に意味がないのを知っているから行かないそうだ。笑える話。

全国の企業や学校では年に一度、定期健康診断が行われている。会社には健康診断を実施する義務があり、従業員には受診する義務がある。労働安全衛生法の定めである。違反すると50万円の罰金が科せられるという。

著者は健康診断をもう長いあいだ受けていない。早稲田大学に14年間、国際教養学部の教授として勤務したが、一度も受けなかった。大学側は受けるようにと言ってくるが、彼はあくまで「受けたくない」「クビにしろ」と抵抗した。

料理の味すら美味しく感じる。老舗の「高級箸」が高めてくれるもの

私たち日本人が手にしない日はないと言っても過言ではないのが「お箸」ですが、こだわりをお持ちの方はそう多くないようにも思われます。そんなお箸こそ良い物をと言うのは、無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』著者の真井花さん。真井さんは今回、250年以上の歴史を誇る老舗で購入した高級箸の使い心地を紹介しつつ、毎日使うものに「良い品」を選ぶべき訳を記しています。

日本人のソウルツール

さて、本日はそれだけで育ちが分かると言われちゃうモノのお話。

毎日食事をするとき必ず使う

  • お箸

日本人は、箸の使い方に厳しいですよね。使い方が下手なだけで

  • やーね、お里が知れるわ おほほ(*゚∀゚*)

と言われちゃいそうです。いや、天皇家じゃなければ平気かな?

そんな日本人のソウルツール(そんな言葉あるのかしら?)、お箸ですが、みなさんはどんなお箸を毎日使っているでしょうか。

私も以前は、フツーの、というかテキトーにスーパーとかホームセンターとかで買ったものを使っていたんです。が!おカネ持ちの友達に

  • 箸くらいイイものを使いなさい

と一喝され、ココで買えと勧められたのがこのお店↓

市原平兵衛商店

明和元年創業だそうです( ̄∇ ̄) いつだよ、ソレ。あ、調べてみました。1746年だそうです。ははは。アメリカ、まだ独立してませんね。イギリスの植民地のころですね。ははは。こういう、長寿企業が生き残っているのは日本だけです。

で、オススメに従って買ってみたんですが、なるほど違う。

  • 掴みやすく
  • クチビル当たり(?)がいい

んです。食事の味は変わっていないはずなのに、まさに

  • 一味違う

気がするんです。考えてみれば、たまにしか使わないものは、レンタルしてもテキトーなものでもいいかもしれなしけど、毎日使うモノこそちゃんとしたイイものを使って、生活の質を上げるべきなのかもしれません。

それ以来、お箸はお高めのもの、ちょっと変わったものをよく見るようになりました。

ついでですが、こちら↓は、また全然違う箸があります。ポップで可愛くて、何種類も欲しくなる感じ。

箸蔵まつかん

ここには、洋風箸があるんですが、これが面白い。たしかに和食に合わせるのとは違う色味・形をしています。買う予定が無くても、見るだけで楽しい。むしろ箸を料理や食器に会わせてコーディネイトするようなイメージなのかもしれません。

毎日使う日本人のソウルツール。これは少しいいものを使うのもアリですよ。

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全ての仕事に当てはまる。元自衛隊教官の流儀「正早安楽」とは

生きていく上で重要な指針を与えてくれるのが「人生の師匠」という存在ですが、iU情報経営イノベーション専門職大学の教授を務められている久米信行さんの「スキーと人生の師匠」は、ユニークな経歴をお持ちの方のようです。久米さんは自身のメルマガ『久米信行ゼミ「オトナのための学び道楽」』に今回、そんな師匠の前職と類まれなるスキーの指導力を詳細に記すとともに、あらゆる仕事に通用する「正早安楽」の教えを紹介しています。

久保教官の教え。正早安楽に動く。そして生きる

みなさんには、何かのスポーツと人生とを同時に教わった師匠がいますか?

それも親子して生涯にわたって教えを授かる師匠がいますか?

先週末、志賀高原スキー場で、御年80歳の久保光俊(くぼ みつとし)教官による最後の特別講座、通称「クボゲリ最終期」に長男と参加してきました。

久保教官の驚くべきキャリア

なぜ久保先生ではなく教官と呼ばれているかというと、スキー教師になる前に、陸上自衛隊・北部方面隊・当期戦技教育隊で教官をされていたからです。加えて、なぜ講座名が「クボゲリ」かというと、教官が厳冬の北海道・ニセコをスキーで駆け巡り雪洞にこもって耐え抜いたり、白装束でヘリから降下して銃を連射するゲリラを育成していたからです。

久保教官のプロフィールを見ると、きっとみなさん驚かれるでしょう。

元・陸上自衛隊冬季戦技教育隊戦闘戦技教育室室長。1968年、レンジャー・遊撃の教育を受け首席で卒業。その後、冬季戦技教育隊の助教に抜擢され、経験を積んで教官となる。1994年、退官(3等陸佐)。この間、レンジャー、遊撃、スキーの指導者と手塩にかけて育てた学生は1,000人を超え、伝説の教官として今なお語り継がれている。

久保教官の自衛隊時代の経験や教えをまとめたビジネス書『リーダーのための自衛隊ゲリラ式ビジネス戦闘術』は、私にとって大切な経営バイブルのひとつです。想定を超える極限状態での戦闘は、まるで私たち中小企業の経営の様にも見えたからです。

■『リーダーのための自衛隊ゲリラ式ビジネス戦闘術

存在感を示したいだけ?日本中に増殖する「正論マン」の迷惑千万

「正論」ばかりを振りかざす人のせいで周囲が迷惑を被っているというケース、よく耳にするものです。無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』の著者・廣田信子さんの知人も、そんなタイプの人々に消耗させられている一人。廣田さんは今回、その知人とのやり取りの一端を紹介するとともに、自分が他人を困らせる「正論マン」にならぬよう気に留め置くべきことを記しています

「正論」は議論の場を委縮させることもある

こんにちは!廣田信子です。

いろいろな地域活動に参加していて、今期、管理組合の理事長もしている知人から、「正論」って何だか疲れるね…と珍しく弱気なメールがあり、気になって電話をしました。管理組合の理事長になって、管理組合の理事会での何が目的かわからない「正論」の主張の応酬にかなり疲れているようでした。それぞれが自主的に参加して目的を持って活動しているグループとは大きく違う…と。

彼の言う「正論」とは、自分の正しさを、いろいろな権威の裏づけで補強し、周りに主張すること…だとわかりました。自分たちのマンションの管理規約の役員資格について話し合っているのに、「標準管理規約」には書いてある…いや、〇〇先生はこう言っている…と、突然、主張合戦が始まる。それによって、それまでささやかに積み重ねてきた

  • 役員の仕事を減らして誰もが引き受けやすくしよう
  • オンラインで参加できるようにしたら外部組合員も理事になることができるのでは…

というような前向きの議論が吹き飛んじゃって、

  • 標準管理規約には、どれほどの拘束力があるか…
  • 標準管理規約と違う定め方をしていたら、管理組合の評価でマイナスにならないか…

というような後ろ向きの議論になってしまう。国のマニュアルとか評価基準…みたいな話になると、それを無視できないし、一般の理事の自由な議論は委縮してしまう。

で、一番腹が立つのは、そんな権威(に見えるもの)を全面に出した「正論」をなぜ振りかざすのか、目的がわからないこと。

現状を把握し、組合員の事情や公平感を考慮して、自分の考えをまとめる…ということをしないで、権威を振りかざすことに何の意味があるのか…悪いけど、自分の考えがなくて、それでも自分の存在感を示したいための言動としか思えない…と。

さらに、公平性を担保するための手段として、役員報酬を出すことを検討し始めたら、

  • 理事はボランティア精神でするものそもそもボランティアとは…〇〇にこう書いてある
  • 「利己心」ではなく「利他心」で生きるのが自分の信条、その精神で理事は努めなければならない

なんて、立派な正論を言うので、そこで議論はストップ。じゃあ、あなたは、その精神で理事の仕事をやっているのですか?理事会に出て言いたいことを言っているだけじゃない?その「利他の精神」を誰がどうやって組合員に自覚させられるのか…と言いたくなるのをこらえたけど、なんか、どっと疲れてね。まだ、自分勝手な主張の方が、対処方法があるので、こんなに疲れない。否定できない「正論」を無自覚に主張される方が、消耗するよ…と。

ショッピングモール側が客に会いに行く?三井不動産の始めた斬新な試み

昨年のコロナ禍以降、世界中のさまざまな業種が経営危機に立たされています。中でも打撃が大きかったのは、飲食業やアパレル、そしてそれらの店が出店している商業施設など、お客が来るのを待つしかない対面販売の業種でした。そんな時代でもアイデアで生き残りを図ろうとしているのが、「ららぽーと」や「三井アウトレットパーク」などを運営する三井不動産です。今回のメルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』では、発行人の理央周さんが、店側からお客に会いに行くという、三井のショッピングモールが始めた斬新な試みを紹介しています。

ショッピングモールが外に出る? 三井不動産が取り組むオムニチャネル&チャネルシフト

三井不動産は、ビルの管理や住宅事業など、いろいろな不動産事業を展開している中で、小売をする商業施設の事業もやっています。

「ららぽーと」や「三井アウトレットパーク」などを、デべロッパーとして運営していますよね。

私も買い物が好きなのでよくいきますが、どの場所も珍しいお店や美味しい飲食店が入っているので、買い物をする目的がなくても、いくだけで楽しい場所を作っている、というイメージです。

また、インターネット通販事業でも、「アンドモール」というEコマースのサイトを運営しています。

こちらもなかなか便利なサイトで、ららぽーとの店舗とマッチさせており、ららぽーとのどのお店で、どんなキャンペーンをやっているのか分かるので、お目当てのものがあれば、ららぽーとに行って買ってもいいし、もちろん商品によってはネット上のアンドモールでそのまま買うことができる、といった具合です。

このように、三井のショッピングモールは、その場所に行って買うこともできるし、インターネット上でも買えるという便利さがあります。

ただ、コロナ禍の中、人の移動が減ったことにより、モールにいく人たちも減っていることもあって、出店している店舗さんたちは一時期苦戦しました。

そこで、あたらしく「移動販売」を始めたのです。

LINEのトーク、韓国ではなく中国に筒抜け!? 中共の“日本人監視”に懸念、個人情報管理の甘さに批判殺到

通信アプリ大手「LINE」がシステム開発を委託している中国の関連会社で、国内利用者の個人情報に現地の技術者がアクセスできる状態になっていたことが17日、分かった。朝日新聞などが報じた。LINEは利用者向けの説明が不十分だったと判断し、政府の個人情報保護委員会に報告した。

中国側からアクセス可能でLINEの個人情報流出か

LINEによると、関連会社「LINEデジタルテクノロジー上海」の大連の拠点で、従業員4人が2018年8月から、国内にサーバーがある利用者データにアクセスできる状態だったとし、32回のアクセスが確認されたという。

データには利用者の名前、電話番号、IDなどのほか、一部暗号化していなかったトークの内容も含まれていたとみられる。

LINEは規約で「個人データ保護法制を持たない第三国に(個人情報を)移転することがある」などとしているが、国名は明記していなかった。しかし、昨年6月に成立した改正個人情報保護法(2年以内に施行)では、原則として移転先の国名などを明記するよう求めている。

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関連会社はゲームプラットフォームの開発などを行っていて、「業務に必要な範囲でアクセス権限をつけて管理していた。不適切なアクセスは把握していない」とLINEは説明し、今後は改善を検討していくとした。

しかし、今や社会インフラとしての性格を強めるアプリだけに、識者や政治家からは問題視する声が多くあがっている。

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自分の個人情報が中国に覗かれている不安

LINEの国内利用者は約8600万人。一部自治体で住民票や給付金などの申請窓口になっているほか、新型コロナウイルスワクチンの予約システムも提供するなどインフラとしての性格を強めている。

にもかかわらず、利用者が知らない間に個人情報が覗かれているかもしれないという不安。しかも、それが中国であるということが大きな問題となっている。

中国は2017年に国家の情報活動を強化する目的で「国家情報法」を制定。第7条で「国民と組織(企業)は国の情報活動に協力しなければならない」と規定している。すなわち、国が必要とあらば企業が知り得た情報を提供しなければならないのだ。

今回のLINEの場合も、アプリから抜き取った個人情報を中国政府が手にすることができ、いわば筒抜け状態になってしまう恐れがある。

米国と中国の技術的覇権争いの中で、国内でも中国の情報管理体制を警戒する動きが強まる中、大袈裟にいえば「日本人も中国の監視対象」になってしまうかもしれない問題。

個人情報は安全保障に直結することであり、外国に流出させてしまうなどもってのほか。大切な個人情報は日本国内できちんと管理すべきだろう。

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東京五輪というドロ船から逃げ始めた聖火リレー芸能人の出口戦略

かつて原発事故対応の最前線となっていた福島県のJヴィレッジを皮切りに、3月25日から7月23日までの予定で全国を回る東京五輪聖火リレー。しかしながら五輪自体については、その開催すら危ぶむ声が多いというのが現状です。開会まで残り約3ヶ月となりましたが、誰がいつ、どのような判断を下すのでしょうか。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では米国在住作家の冷泉彰彦さんが、利害関係、新型コロナ、責任問題という「3つのファクター」を勘案しつつ、五輪開催の可否について考察しています。

五輪開催の可否、3つのファクターを考える

菅内閣だけでなく、実行委も、IOCも含めて五輪をやるのか、やらないのか、決めていないとしてどんな検討がされているのか、一向に話が見えません。勿論、彼等なりに情報を管理していて、本当のことは喋らないと堅く決意しているからでしょう。とにかく現時点では大事なことは話さない、態度の問題としてそうしているのは分かります。

何故かということも、薄々は分かります。利害が錯綜しているからです。五輪を強行開催する、その場合に無観客でやる、海外観光客は入れない、いやこうなったら中止だ、いやいやパリに譲ってもらって2024年に東京でやる、色々な選択肢があるわけですが、「決定のプロセスで曖昧に態度表明をする」と、表明されたパターンにおいて損する人、トクする人が出て大騒ぎになり、決定がひっくり返されてズブズブになる危険があります。

そうなると、下手に選択肢を提示したり、見当の方向をオープンにしたりすると、結論が出なくなるわけで、だったらダンマリを決め込むしかない、そんな態度です。コミュ力のない政治家が陥るパターンに他なりません。いずれにしても、開催の可否による利害調整の難しさという話が1つ目の「ファクターA」です。

もう1つは、実際に開催できるかどうかですが、これは今回の五輪に関してはコロナの感染拡大の動向によります。これを「ファクターB」としておきましょう。

更にもう1つ、全く別の問題があります。それは「誰がどのように」して「開催」もしくは「延期」または「中止」を決めるのかという問題です。つまり誰の責任で決めるのか、あるいは言い出すのかといった問題、これを「ファクターC」としておきましょう。

このABCは複雑に絡んでいます。

まず、利害についての「ファクターA」を考えてみましょう。思いつくままに整理してみますが、結構複雑ではあります。

(Aの1)ハコモノは造ってしまったので維持費以外はこれ以上の流出はないが、仮に東京五輪が「マボロシ」になってしまうと、その建造物のブランド的な価値は下がるかもしれない。

(Aの2)無観客にするか、海外観光客を入れるかという問題は、宿泊業界と航空業界に関しては大きな問題。但し、関係者としては、断腸の思いで既に「ゼロ」は織り込み済みという感触も。

(Aの3)選手にしてみれば、2020にベストコンディションを持っていくようにキャリアを設計、少なくとも2021にそれを維持する努力をしているので、中止や延期の負荷は大。

(Aの4)スポンサーや芸能人などで、五輪をブランド価値向上のチャンスに考えていたグループは、世論の反対が多数派になる中で「出口戦略」を考慮中であろう。少なくとも聖火リレーの辞退は、ブッキングの問題ではなくて、アンチ五輪、アンチコロナの世論を敵に回したくない中での真剣な判断か。

(Aの5)実行委が公言しているが、マンションとして売却済みの選手村は、1年入居を待ってもらっており、これ以上の延期は購入者との民事上の係争を生んで、キャッシュフローの上で双方が不幸になる模様。

(Aの6)中止や再延期の場合のIOCの資金繰りは相当に苦しいはず。その場合の放映権契約がどうなっているかにもよるが、中止、延期の場合の「保証金」などで保険ではカバーされていない部分について、どういったカネの流れになるのかは依然として不透明。

(Aの7)IOCとケンカになった場合に、招致活動スキャンダルの更なる暴露など、日本が何かを人質に取られている可能性はゼロではないかも。