どんなお店もやればできる、ブランド力を手に入れる確実な方法

ナイキやアディダス、スタバ、ユニクロなど、ロゴマークを見るだけで企業名がすぐ頭に浮かぶ大ブランド。「自分たちもそうありたい」と思うものの、とても広告費など捻出できない…、という中小企業の皆さんのために、今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では著者の梅本泰則さんが、町の小売店がブランド力を手に入れる方法を紹介しています。

お店のブランド力を上げる法

ブランド力をあげるために、スポーツに力を入れている大学や高校があります。しかし、一歩間違うと、そのブランドイメージが悪くなってしまうことだってあるのです。せっかく築いてきた努力が無駄になります。これは、企業やお店でも同じことです。

では、ブランドとはいったい何でしょうか。ベンツ、ナイキ、アマゾン、ユニクロ、スターバックス。世間には、ブランドというブランドがあふれています。そのマークやロゴが頭に浮かんでくれば、もうれっきとした大ブランドです。

ご存知のように、ブランドの始まりは、牛の烙印」だと言われています。他の牧場の牛と区別をするためのものです。つまり、ブランドの本来は、他の商品や企業とを区別するためのものでした。

やがてブランドは、「お客様に選んでもらうための目印」としての役目に変化していきます。その後さらに、品質の保証歴史評判信用、イメージといったものが含まれるようになってきたのが、現在のブランドです。

そのブランドに傷がつくということは、これらの形のない財産に傷がつくということになります。ですから、ブランドを大事にする企業やお店は、そんなことにならないようにさまざまな決まりを設けたり行動をしているのです。

そして、そうしたブランドの凄いところはブランドマーク一つで価値を上げられることです。例えば、同じデザインのシャツでも、ブランドを付けるだけで価格を高くしても売れていきます。これが、ブランド力です。

デキる社員は叱られ方まで違う。その時あの人は何を考えているか

どんな人にでも仕事のうえで学びの機会は均等にあるにもかかわらず、人によって吸収力や成果に差がでるのはなぜなのでしょうか。無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、その理由を「目線が違う」と話しています。ではその目線、どこにどのように置けばいいものなのでしょうか。

誰の目線で学ぶか

仕事をしている以上は、常に学ぶことがあります。自分自身で資料を集めたり勉強会などに参加することも学びでしょう。また、職場で上司と話したり先輩に仕事の仕方を聞くことも同じく学びと言えるでしょう。そして、お客様と接することで得た情報やスキルも学びです。

場所や状況は違えど、いろんな場面で情報を得たり、スキルアップを図ったりと学ぶ機会があります。

しかし、誰にでも同じように得られる、この“学ぶ”という機会なのに、人によって、吸収力に差が出たり成果に差が出たりしますよね。同じように上司に教えられているのに、ある人は、一向に同じ仕事ばかりしている。ある人は、さっさと次の仕事を覚えて、どんどん先へ進んでいく。

これは、同じように学んでいても、見ている目線が違うからです。

多くの人は、何か学ぶ機会があった時に、とにかく自分のことに置き換えて学びます自分自身にとってどうかという目線です。これが悪いというわけではありません。自分自身のレベルを上げるためにも、自分目線は必要な要素です。

ですが、そのもう一歩先の目線を持つ人もいます。そういう人たちは、上司の目線やもっと違う目線で学んでいます

例えば、何か叱られるようなことがあった時。普通なら、「もう叱られないようにしないと」「同じミスを繰り返さないように気をつけよう」とか、自分の目線で聞きますよね。

でも、もう一歩先の目線を持つ人はというと、「もう叱られないようにしないと」と思いながらも、同時に、「自分が叱るときはどう叱ったらいいだろう」「同じようなことを〇〇さんに言うにはどんな伝え方がいいだろう」と、いった目線で見たりしています。自分が叱られている中でも、自分が叱る側の立場になった時のことを考えていたりするのです。

あー仕事を辞めたい。ところで退職届と退職願はどう違うのか?

退職願と退職届、一見そっくりな名前の2つの書類の違いをご存知でしょうか? 今回の無料メルマガ『新米社労士ドタバタ日記 奮闘編』で取り上げられているのは、何かとトラブルの多い退職手続きについて。退職にまつわる驚きのエピソードや、知らずにいると大損する事実も交えて、大変わかりやすく紹介しています。

退職願と退職届

退職に関するトラブルは多い…。そこで、今回は、普段から手にしている書類にもかかわらず、あんまり意識していないかもしれない、退職を申し出てもらうのに従業員さんに提出してもらう「あの」書類について、知っておきたいこと。関与先の社長と先輩とのやりとりを観察したい。


O社社長 「こんにちは。今回、従業員が退職するので、雇用保険の手続きをしたいんですが、注意点ってありますか?」

大塚 「退職理由は何ですか?」

O社社長 自己都合です」

大塚 「自己都合っていっても、『再就職のため』『遠くへ移転するため』『病気のため』場合によっては、『ハラスメントのため』なんて会社側に関連する場合など、様々なケースがありますよね。退職願はもらってますか?

O社社長 「いいえ、特にもらってません」

大塚 「雇用保険の喪失手続きにも、原則として退職願や退職届を添付しますので、ご本人にもらっておいてください」

O社社長 「え? そうなんですか。今まで出したことはないかと…。ホントは、必ず添付するものなんですか?」

深田GL 「添付がなくても、受理はしてくれますが、離職理由でトラブルになることもありますのでそれを避けるためにも退職願を提出するのが無難ですね。自己都合であれば、なおさらそうするようにしてください」

O社社長 「へぇ~、うちは今までトラブルがなかったけど、今の時代で考えると、ラッキーだったんでしょうね」

深田GL 「そうかもしれませんね。トラブルになるケースは案外あるんですよ」

日本の領空は未だ特攻隊で散った英霊に守られているという真実

元空将の話から日本の防衛の現実がみえてきます。AJCN Inc.代表で公益財団法人モラロジー研究所研究員の山岡鉄秀さんは無料メルマガ『日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信』の中で、我が国の憲法の矛盾に起因するしわ寄せが現場の自衛官にのしかかっている現状を、元航空自衛隊トップが講演で語った内容を引く形で紹介。日本人はこれ以上その「矛盾」を放置すべきではないと記しています。

元空将の話に凝縮された日本人の長所と短所

全世界のアメ通読者の皆様こんにちは。山岡鉄秀です。

織田邦男元航空自衛隊空将の講演を聞いてきました。空将は、航空自衛隊のトップですね。感動しましたが、自衛隊のあり方にこそ、日本人の長所と短所が凝縮されているな、と痛感しました。

まず短所から。

拙書『日本よ、もう謝るな!』(飛鳥新社)にも書きましたが、日本人の最大の短所は、「日本国内でしか通用しない議論を延々と続けて恥じないこと」だと思います。

普通に憲法9条を読めば、自衛隊は違憲でしょう。少なくとも、違憲の疑いがある。だから、無理な解釈をしてその場しのぎをしようとする。自衛隊が、警察以上軍隊以下の実力組織だなんて、意味分かりません。さっさと改正して矛盾を解消すべきです。

北朝鮮のミサイルが頻繁に日本列島を飛び越えていた頃、海外の新聞にも「いよいよ日本も憲法改正に踏み切るか?」というような記事が出ました。でも読んでみると、次のような内容なのです。

増大する北朝鮮の脅威に押され、安倍首相は平和憲法を改正し、これまで、自衛のためにしか武器を行使できなかった自衛隊を、普通の軍隊として、どこへでも派遣できるようにしようとしている。

ここでのポイントは、この記事を書いた記者は、自衛隊は、防衛の為に武力行使することは許可されていて、その範囲での憲法法律上の問題はないと思い込んでいることです。

実際には、誰も自衛隊を海外派兵などしたくありません。それどころか、憲法の制約で、自国防衛にも支障があるから改憲論議をしているなんて、夢にも思わないのです。自国防衛は当然の権利であり、そのための交戦権を制約された軍隊なんて理論的にあり得ないからです。日本人の議論は外国人には非常に理解し辛いものです。

ところが、「国民の大多数が自衛隊を認めているんだから、敢えて自衛隊を憲法に明記する必要はないじゃないか」などと言う人たちがいます。

それがいかに無責任か、理解しているのでしょうか?

憲法上の矛盾に起因するしわ寄せが、全部、現場の自衛官にのしかかってしまうのです。

たとえば、航空自衛隊によるスクランブルです。防衛省統合幕僚監部によると、平成29年度のスクランブル回数は904回に上り、うち、500回が中国機によるものでした(産経ニュース2018年4月13日)。

その腹痛、胃が弱いんじゃなく胃に悪い食べ物と食べ方のせいかも

胃弱体質に悩んでいる方、日本にも多いようですが、実は食習慣を見直すことで改善できる可能性が高いことをご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、胃に悪いとされる食べ物と食べ方を紹介しつつ、胃弱を克服できる食習慣の見直しポイントをレクチャーしています。

胃の弱い方へ

さて、本日は日本人に多い病気のお話。

私、胃が弱いんです。ちょっと冷たいものを飲んだり、苦手な乳製品を食べたりすると、テキメン

  • 胃痛 & 口内炎

に悩まされます。胃痛なんて、もうその日のうちですから。身体が

  • 天敵来襲!!! 即刻叩き出せ~~~!!!

って叫んでいるのが聞こえる気がするくらい。いや、つまり激しい症状が出るんです。で、身体からいなくなると

  • フー、やれやれ国難のときは去った…

みたいなカンジで、何事もなかったかのようなんです( ̄∇ ̄)。

実は私のようなタイプが日本人に増えている(もともと多かった?)んだそうです。みなさんのご家庭にもひとりくらいオナカが張った、ガスが出過ぎる、胃が痛いと嘆いている人がいるんじゃないでしょうか。

驚くのは、この胃痛の原因がありふれた

  • 食べ方 と 食べ物

にあるらしいことです。ランチは家族それぞれが外で食べても、それ以外は家庭内で食事をしますよね。そのときに知らずに胃に悪いことをしているのかもしれません。

まず、食べ方として胃に悪いのは

  • リラックスしていない状態で食べること

です。具体的には

  • ながら食べ と 早食い

です。

……いやー、これを言われると辛いですねえ。会社員だったころは、とにかく速く食べ終わろうとしていましたし、昼にかかってくる電話のために会社の席で食べていたこともよくありましたもん。きっと同じようなランチを過ごしている方は多いんじゃないでしょうか。いけませんねえ、胃弱予備軍ですよ。

竹内薫さん「日本の教育は鎖国状態、世界に遅れをとっている」

著書の執筆にテレビのコメンテーター、さらにはホームスクール風のフリースクール運営と、さまざまな分野で精力的に活動されているサイエンス作家の竹内薫さん。そんな竹内さんが4月13日に有料メルマガ『竹内薫のシュレ猫日記<101冊目の始まり>自薦集+書き下ろし』を創刊しました。多忙な中での、新たな挑戦。なぜいまメルマガを創刊しようと考えたのか、そして毎号どんな思いを込めて執筆しているのか、MAG2 NEWS編集部が竹内さんに直接お話をお聞きしてみました。

サイエンスライターは絶滅危惧種

──テレビ番組のコメンテーターとして竹内さんをご存知の方は多いと思うのですが、竹内さんが何をされている方なのか知らない人も多いと思います。オフィシャルサイトのプロフィールでは、ご自身を「猫好き科学作家」(サイエンスライター)としていますが、このサイエンスライターという肩書きについて具体的に教えてください

竹内:サイエンスライターとは科学を分かりやすく伝える仕事です。世界中で科学と社会のつなぎ役として非常に重要視されていて、NASAはもちろん、さまざまな研究機関には必ずいるし、尊敬される存在なんです。ですが、日本でサイエンスライターは絶滅危惧種になっている。それは受験勉強で子供はもちろん、大人までも科学が嫌いになっているからなんです。

──受験勉強によって「科学は難しい」「嫌い」になってしまっていると

竹内:本当は科学はワクワクするものなんです。子供の頃、科学の実験をするのは楽しかったじゃないですか? でもそれが受験勉強によって難しいイメージがついて嫌いになってしまう。例えば、最近亡くなったホーキング博士(スティーヴン・ホーキング:イギリスの理論物理学者。現代宇宙論に多大な影響を与えた人物)の論文でどんなことが語られているのか、ということは一般の人が彼の論文を読んでも理解するのは難しい。でもそんな論文で語られていることを一般の人に分かりやすく、大人も子供もワクワクするような話として伝えていくのがサイエンスライターの仕事であり、社会的に重要なことなんです。ですが、海外では50万部売れている科学雑誌が、日本で刊行されるのは2万部とかになってしまっていて、日本では科学や数学の面白さを知る機会が減っているんです。

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──確かに子供の頃、科学の実験はワクワクさせてくれるものでした

竹内:暗記ばかりが必要な受験勉強をさせられることで科学に対するワクワクする気持ちは無くなっていってしまう。興味が無くなれば、当然科学雑誌は無くなってしまいますし、サイエンスライターは食べていくことができなくなってしまう。もちろん、各自治体にある科学館や大学などにまだ細々と生き残ってはいますが、非常にレアな職業になってしまっているんです。

──科学というと、今の親世代、特に40代、50代の人たちはSF作品から科学に触れることが多かったイメージがあります

竹内:確かに、僕らの世代などはSF作家が描く世界でワクワクするような科学がありましたが、それも科学雑誌同様に衰退してしまった。この問題は全世界で起きているわけではなくて、実は日本、韓国などを含む東アジアだけで起こっているんです。これを僕は日本版科挙」(清朝の末期まで中国で行われていた官吏の採用試験)と呼んでいるんですけど(苦笑)。

――日本版の「科挙」というのは言い得て妙ですね。長い間、中国で使われていた官僚の採用システムが現代の社会に移り変わる際に中国で廃止されたように、日本の受験システムも新しい時代に向けて廃止される時期が来ている

竹内:それがAI(人工知能)の登場により壊れはじめている。これまで暗記することで得られた知識は不要になって来ているんです。もちろん最低限の知識は必要ですが、暗記して覚えることが重要ではなく、すでにある知識を使って何をするのか? ということが重要になってきている。実は文部科学省も受験システムの改革をし始めていて、英語も実際に使える英語のほうが重要視され始めています。それに海外の大学では暗記型の試験だけではなく、これまでどんなことをしてきたのかどんな人生を歩んできたのか、ということが重要視されている。多様性が求められる時代になってきているんです。

AI時代に向けて必要なサバイバルスキルとは?

──暗記はAIの登場によって不要になり、知識で何をするのか、今まで何をしてきたのかが重要になってくると

竹内:これから受験システムが変わりますし、社会で求められることも当然変わってきている。そもそも仕事はプロジェクト単位で動いていることが多く、常に学んでいくことが重要ですよね? 仕事で学んで得ることは新しい発見よりも、再発見が多いですが、そういった再発見をする自分から学んで理解する、ということは勉強でも同じで、そういったことを子供の頃からすることが重要なんです。自分で発見が出来るということは楽しいし、それが理解につながっていく。もちろん、これからは自分がやっている仕事が急にAIに取って代わられることがあるかもしれません。ですが、自分で学び、考えて答えを導き出すということを子供の頃からしていれば、「これがダメだったから他の答えを、次の仕事を探してみよう」という次へのステップを踏み出すことができるサバイバルスキルが身に付くわけです。そうやって教育が変わっていくことによって、科学を能動的に学ぶようになり、またサイエンスライターの活躍する場も復活すると思っているんです。

──それが竹内さん主催のホームスクールで実践されている、アクティブラーニング(能動的な学び)なんですね

竹内:30年前であれば、学校に行って、さらに塾に行って偏差値の高い学校に入る、というのが成功パターンだったんですけど、今はそれが崩れてしまっている。実際に子供を持ってみて、どんな学校に通わせようかと思った時に、学ばせたい学校が見つからなかった。だから自分でホームスクールを立ち上げたんです。本来は国を挙げて危機感を持って取り組まなければいけないのですが、日本はいわゆる鎖国状態なんです。

──日本の教育は、世界の教育に比べて遅れていると?

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竹内:すでに世界は動き始めています。それで僕が主催しているホームスクールでは世界で採用されている最先端の教育をすることによって、世界に通じるサバイバルスキルを持った子供たちを育てていこうと。世界で行われている最先端の教育に注目していれば分かることなのですが、子供たちが能動的に学ぶこと、アクティブラーニングが重要になっているんです。

――最近ネット上で話題になった算数の問題で、「8人にペンをあげます。一人に6本ずつあげるには、ぜんぶで何本いるでしょうか?」という問題の子供が書いた「6×8=48」という答えは間違えとされて、「8×6=48」と答えるべきと書かれていた。というものがありましたが、そういった「こうあるべき」という日本の教育は時代遅れでしょうか?

竹内:いろいろと調べたんですが、文部科学省では8×6は、6×8ではいけない、とはどこにも書かれていない。学習指導要領(文部科学省が定めた学校教育法等に基づき作られた各学校で教育課程を編成する際の基準)には書かれていないんです。

──えっ? そうなんですか!

竹内:実はある教科書会社のアンチョコにそのように誤解を招くようなことが書いてあっただけで、それがいつの間にか答えとして全国に波及してしまっただけなんです。

──いわゆる忖度されただけだったと

竹内:そうなんです。いつの間にか忖度ばかりされてしまっているんです。

──そしていつの間にか明文化されてしまっている。まさに日本的な悪いところが出てしまっているんですね

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竹内:文部科学省も変わろうとしているのですが、日本は規模が大きい国なので、なかなか変えていくのは難しい。でも今始めないと間に合わない。だから自分でホームスクールをやり始めたんです。

メルマガは竹内薫のサバイバルの一つ

──そんな中で、なぜ竹内さんはメールマガジンを発行しようと思われたのでしょうか?

竹内:以前は1冊の本を書くとすると、初刷りが1万部で、ある程度重版すれば、大ヒットといかなくても約100万円ほどが原稿料として残る、というビジネスモデルがあったのですが、今は初刷りの部数が減ってしまい、重版のハードルも上がり、本を書いているだけでは生活できなくなった。それは出版業界全体としての流れなんです。

ではどうすればいいのか、といった時に僕はプロジェクト自体を変える必要がある、と思ったんです。単に本を書くのではなく、テレビにコメンテーターとして出演する。そうすることで本が売れることもあるだろうし、講演会の話をいただくこともある。そういった自分なりのサバイバルを実践しているわけです。自分達の子供にもそういったサバイバルを身につけて欲しいと思っている。そんな中で、新しいプロジェクトとして注目したのがメルマガです。メルマガというのは、ネット上で申し込むことで手軽に読むことができる。そしてこれまで本などの媒体で書けなかったことが書けるであろうと思ったんです。

──そんな竹内さんのメルマガはどういった理由から日記形式にしたのでしょうか?

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竹内:これは正直に言いますが、試行錯誤の一つです(笑)。もちろん成功への方式があって、こうすればいい、というのがあれば、「私はこういうことを書きます」と言うことができます。でも僕はメルマガに初めて取り組むわけで、自分の中に成功への方式はまだありません。だから日記という形を取らせてもらっています。日記であればいろいろなことを書くことが出来るし、柔軟に自分自身も変わっていくことができると思ったんです。

──内容だけでなく、自分自身も変わっていくために日記という形にしたのですね。メルマガでは読者の方からの質問も受け付けていますが、どういった狙いからなのでしょうか?

竹内:メルマガという新しい形の中で、読者の人と一緒に考えていきたい。科学の話をするにしても、上から、こういうことを教えますよ、というのではなくて、読者の人と同じ場所に立って、一緒に考えていきたいと思ったんです。今、複数の読者から数学や物理の入門講座をやって欲しいというものがあって、確かにサイエンスライターとして、そういった入門をメルマガでやるというのは、理にかなっているなと。そうやって読者とのコミュニケーションから内容が変わっていくのは面白いと思いますし、テレビや本などこれまでの媒体では言えないことも書いていくことができる。

──メルマガのサンプル号でも、テレビや本、Twitterでは言えないことを書いていく、と書かれていましたよね。でも、読者はもっと様々な分野の突っ込んだ話をされるのでは? と思っている方も多いと思います

竹内:メルマガでは、もちろん政治の話やエネルギー問題なども書いてみようとは思っています。ですが、もう少し読者との方々との関係性ができてから書きたいんです。僕はサイエンスライターと名乗っているように、何かを説明する場合、筋道を立てて考えて説明していくのですが、そのためには僕が今どんなことを考えていて、どんなことに触れているのか、どんなことを問題だと考えているのか、ということを共有して欲しいし、理解してもらう必要がある。

──そういう前提がある話は、本はもちろんテレビやTwitterでも難しいのでしょうか?

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竹内:本ではもちろん読者と対話することはできませんし、散漫な話は難しい。逆に深い話や突っ込んだ話は世界中に発信するTwitterでは難しい。Twitterはフォローしてくれている人だけではなく、検索すれば誰でも見ることができますし、拡散もされてしまう。竹内薫という人間がどのような考えのもとにこういう発言をしているんだ、という前提は加味されず、その言葉の強さであったり、一つのことだけが話題になってしまう。

それはテレビのコメンテーターも同じで、ある事柄に対してコメントを求められて答えているわけで、それは竹内薫という人間のすべてではないし、テレビではそんな前提がない状態で皆さんはご覧になっているわけで、限られた時間の中で議論をすることも難しい。

ですが、メルマガは竹内薫のメルマガを購読すると決めた人だけが読めるものであって、同じ文章でも本という媒体とは語り口が変わってくる。だから、メルマガではもっと秘密めいた(笑)会員制クラブのような感じで、もっと突っ込んだ話ができればいいなと思っています。だから竹内薫という人間を分かってもらうために、猫の話も出てくるし(笑)、最近観た映画の話も出てきてもいいと思っています。

読者と一緒に作り上げていく場としてのメルマガ

──竹内さんが、どういうことを考えていて、どういうことを問題だと思っているのかを説明したうえで議論をしていく場と考えているということですね

竹内:そうです。もちろん政治などの難しい話ばかりだけでは、飽きてしまうというのもありますが、物事を考える際にいろいろな角度から見ることが重要なように、竹内薫という人間をいろいろな角度で見てもらいたいんです。

──なるほど。では最後に、竹内さんのメルマガはどんな方に読んでもらいたいと思っていますか?

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竹内:まずは猫好きの方に読んでもらいたいですね(笑)。猫のネタは必ず入ってきますので。あとは数学とか物理とか宇宙とか、高度な話なんですけど、それを分かりやすく解説する入門的な話も入れていく予定なので、そういったことに興味がある方に読んでもらいたいです。そして先ほども言ったように、まずは竹内薫がどんなことを考えているのか、どんなことを問題だと思っているのか、ということを日記形式で書いていければ思っています。皆さんも、特にお子さんを持たれている方々には、これでいいのだろうか? もっといい形があるのではないだろうか? と、教育であったり、日本のあり方だったりを考えていたり、迷われている方も多いと思います。そういった疑問を持って答えを探している方々と一緒に考えていく場を作れればと思っています。

──ありがとうございました、今後のメルマガ配信を楽しみにしております

「ブロックチェーンはネットに次ぐ発明」と言う人を信じてはいけない理由

昨年12月の1万ドル超えで多数の「億り人」を出し、一躍注目を集めたビットコイン。しかしそのバブルが思わぬ事態を招いてしまったようです。今回のメルマガ『週刊 Life is beautiful』では、著者でアメリカ在住の世界的エンジニア・中島聡さんが、ビットコインが通貨としての役割を果たせない理由と、ビジネスサイドの人間はおろか技術者の8割方がブロックチェーンの技術を理解していないと鋭く指摘しています。

※ 本記事は有料メルマガ『週刊 Life is beautiful』2018年6月5日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール中島聡なかじまさとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

私の目に止まった記事 1

What I Learned After Attending 15 Blockchain Events

暗号通貨のベースになっている技術、ブロックチェーンを勉強するために、15のブロックチェーン関連のカンファレンスに出席した人の感想です。暗号通貨に興味のある人はぜひとも読むべきだと思います。

幾つかの指摘の中で、もっとも重要なのは下の一文です。

Very few people can explain the uniqueness of blockchain technology

 

This was the most surprising finding. The technical community has expressed strong skepticism about the uniqueness of blockchain for non-trading applications. I found many passionate believers on the business side but much fewer on the technical side.

ブロックチェーンの暗号通貨以外の応用(non-trading applications)に関しては、技術者の多くは疑いを持っていますが、一方で、ビジネスサイドの人たちは大いに盛り上がっているのです。

これは、私が漠然と感じていたことと全く同じなので、少し解説します。

ビットコインのベースになっているブロックチェーンは本当に素晴らしい発明で、サトシ・ナカモトにノーベル経済学賞を与えても良いほどのものですが、その価値は、「(誰でもサーバーを立てられるという)オープンな形の分散データベース上での二重支出(double spend)問題を多数決によって解決する」というところに尽きます。

多分、この発明の凄さがちゃんと理解できる人は、エンジニアの中でも賢い連中だけで、比率で言えば2割ぐらいだと思います。当然ですが、ビジネスサイドの人たちにはほとんど理解できず、彼らは、(優秀な)エンジニアたちが、「凄い発明だ」と言っていることを鵜呑みにしているだけです。

強行採決「高度プロフェッショナル」が日本でグダグダになる理由

5月31日に衆議院を通過した、働き方改革関連法案。はたしてこれで、労働条件の改善やQOLの向上は実現するのでしょうか。今回の無料メルマガ『日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信』では、AJCN Inc.代表公益財団法人モラロジー研究所研究員の山岡鉄秀さんが、自身の海外就業経験と比較して痛感した、日本ならではの「高プロ制度」4項目義務化+1の必要性を強く提言しています。

高度プロフェッショナル制度は日本で機能するか?

全世界のアメ通読者の皆様こんにちは。山岡鉄秀です。

今回は、5月31日に衆議院を通過した働き方改革関連法案に含まれる、いわゆる「高プロ制度」について考えてみました。高プロ制度とは、簡単に言うと、

特定の対象業務を行う一定の年収(とりあえず1千75万円以上)の労働者について、一定の条件を満たす場合に、残業代の支払義務等がなくなる制度

ですね。まず結論から言うと、「このような制度は世界的には珍しくなく、メリットもあるが、今のまま日本で適用するのは危険だから、もう少し手を加えた方がよい」というのが私の意見です。

私事ですが、オーストラリアで大学院を出てから、いわゆるグローバル企業で長く働きました。現地の労働法も勉強して、労務管理にも取り組みました。多民族社会での労務管理は本当に大変で、正直、今思い出してもゾッとします。まず、オーストラリアの文化がベースとしてあって、その上に様々な民族性が乗っている感じです。

その文化の違い、ということが、この問題を考える上で、非常に大切だと思います。

オーストラリアでは基本的に年俸制で、特にIT企業では、ノートパソコンを持って、いつどこで働いてもいい傾向が強かったですね。そもそも、上司が国内に居ないことも珍しくありません。だから、自己管理が基本。私用で朝遅くなっても、午後早く帰っても、特に報告の義務もなし。仕事の結果さえきっちり出せばいいわけです。高度なスキルが要求される成果物重視の業種では、この傾向がさらに強くなります。時間で縛っても意味がないから、当然のことではあります。

このシステムのいいところは、なんといっても柔軟性です。自分にとって最も効率の良い方法や、ライフスタイルに合わせて仕事することが可能になる。人によっては、午前中よりも夜働いた方がいいという人もいるでしょう。逆に言えば、それができなかったら意味がありません。そして、仕事に追われまくって、柔軟性もなにも無くなってしまう恐れは常にあります。

私自身も経験しましたが、オフィスにいると、「あ、こんな時間だ、そろそろ帰らなきゃ」という気持ちになりますが、自宅の自室で仕事をしていると、気が付いたら夜遅くなっていて、結局労働時間が長くなってしまった、なんてことはよくあることです。

高プロに反対する方々は、まさにこの点を心配して、「猛毒とか死の制度」と呼んだりするのですね。

女子生徒いじめ自殺の聞き取りメモ隠蔽は、「タテ組織」の弊害だ

神戸市で起きた女子中学生の自殺をめぐり、神戸市教育委員会の課長級という立場にあった人物が、女子中学生の通う中学の校長に対して、「いじめ」の有無に関する聞き取りメモの存在を隠蔽するよう指示していた事件が波紋を呼んでいます。新聞の報道では、同市教育委員会のある幹部が「タテ割りなど組織的風土の問題」とコメントしていますが、アメリカ在住の作家・冷泉彰彦さんは自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』の中で、「この事件は『タテ割り風土』の問題ではない」とバッサリ。同市教育委員会という組織が抱える「本当の問題点」を鋭く指弾しています。

いじめ隠蔽問題は、『タテ割り風土』のせいではない

神戸市で2016年に起きた当時中学3年の女子生徒の自殺を巡って、神戸市教育委員会首席指導主事が当時の校長に直後の聞き取りメモの存在を隠蔽するよう指示したという信じられないような事件がありました。

隠蔽したと言う事実も驚きですが、その理由もまた驚くべきものでした。公表された理由というのは、「メモの存在が明るみに出ると遺族との関係が悪化する」とか「事務処理の煩雑さなどを危惧した」というものだったのです。報道によれば、何度も訂正する機会はありながら「うそにうそを重ねた」対応になっており、市教委幹部らは「縦割りなど組織的風土の問題」と「うなだれ
た」(神戸新聞)そうです。

現時点では、隠蔽をしたのは教委の指導主事(当時、課長級)であって、上司は知らないという話になっています。また、再三に渡って公開を主張した校長に対しては、この指導主事は「先生、腹をくくってください」などと隠蔽を強制していたという報道もあります。

この事件ですが、「タテ割り風土というのは間違いだと思います。「タテ割り」の問題というのは、同じような土地取引について、国有財産だと金融庁、国道や空港関連だと国交省というように、お役所の組織が「縦に割られていて」それぞれが独立して横の連絡が上手くいかないケースのことを言います。

そうではなくて、今回の問題はリーダーシップ」の問題です。