プーチンが国連脱退を決意?ロシアが辿るかつての日本と同じ道

国連常任理事国に日本を入れることを支持するとバイデン首相が発言して話題となりましたが、国連は「もはや機能不全に陥っている」との声も多く聞かれます。そこで今回は、メルマガ『石川ともひろの永田町早読み!』の著者で、小沢一郎氏の秘書を長く務めた元衆議院議員の石川知裕さんが国連について詳しく紹介。その上で、ロシアはかつての日本を同じ道を辿っているとし、今後の行動について予測しています。

 

機能不全の国連で、日本が果たす役割とは

国際連合(国連)の存在意義が問われている。

国連の前身である大戦前の国際連盟は、アメリカが議会の反対で加入しないまま、日本など主要国が相次いで脱退し、平和のための国際機関として機能せずに役割を終えた。

この反省を踏まえて結成されたのが国際連合だったことは、歴史の勉強で“いの一番”に習うことである。 しかし、その国連がウクライナ危機では全く機能していない。ロシアへの制裁でもNATO側とロシア側で真っ二つに割れたままで、国連の存在は見えない。

国連の最大の課題は、国連安全保障理事会(安保理)が機能不全に陥っていることだ。これまでの国際紛争解決の際は、米ロ中が調整しながら行ってきた。しかし、ウクライナ危機では、拒否権を持つ常任理事国にロシアがいることで国連として行動することが不可能となっている。

満州事変と今回のウクライナ侵攻が極めて似ていると、私は以前に指摘した。

実効支配する領土を増やし日本人を入植させ最終的には傀儡国家を作る。この過程は歴史をなぞっているようである。ここまで一緒だと、今後のロシアの動きは、当時の日本の動きをなぞると考えられる。

それは、国際連合からの脱退である。

国際連合の枠組みは、第2次世界大戦の戦勝国であるアメリカ、ロシア(ソ連)、フランス、英国、中国を安保理の常任理事国にし、拒否権を与えている。この枠組みが現在揺らいでいることは言うまでもない。

ロシアが新たに、自国のための国際秩序として中国と連携を強めていくことは十分に考えられる。中国は、米国との戦略的互恵関係を望んでいるものの、中国の人権問題や海洋派遣拡大に関して国連が足かせになるようならロシアとの連携をさらに強める可能性もある。

国連が分裂しないようにするためには、中国と米国との対話に際し、日本が積極的に橋渡しの役目を果たすことが重要だ。参院選が近づいている。各党の主張には違いがある。 これも大きな争点の一つだと思う。

 

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なぜ無給?スマホが使えない高齢者支援に2万人、見えないデジタル化への本気度

政府は今月、「デジタル田園都市国家構想」の実現に向けての基本方針案をとりまとめました。中でも注目すべきは高齢者のデジタル機器利用を支援する策について。そこで今回はメルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』の著者で、ケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さんが、スマホがなければ何もできない時代に取り残される高齢者の支援について語っています。

 

政府が「デジタル推進委員」を2万人、確保すると発表—–スマホのことなら「プロ」に任せればいいのではないか

政府は6月1日、デジタル化を進めて地方活性化につなげる「デジタル田園都市国家構想」の実現に向けて基本方針案をとりまとめた。そのなかで、デジタル機器を利用する高齢者を支援する「デジタル推進委員」を今年度中に2万人以上、確保すると発表した。

このニュースを聞いたとき「報酬がもらえるのなら、素晴らしい制度」だと思ったのだが、調べてみたらなんと無給なのだという。

民生委員やオリンピック・パラリンピックのボランティアなど、世間に奉仕したいという一心で無給で行う仕事も存在するが、デジタル機器を使いこなせるようにシニアをサポートする仕事はきっちりと報酬アリでもいいのではないか。

日本全国に「キャリアショップ」があり、スマートフォンの設定や操作に長けた優秀なスタッフは数多い。

オンライン専用プランが台頭し、NTTドコモはドコモショップを700店舗、削減するというなか、経営的に厳しいキャリアショップを救う意味でも、デジタル推進委員は、キャリアショップにお任せするのが現実的ではないか。

一方で、総務省では「デジタル活用支援推進事業」を展開している。

こちらはNTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルが採択されており、全国でスマホ教室が展開されるようだ。

料金値下げや完全分離などで窮地に追い込まれたキャリアショップを総務省が救うつもりなのか。

いずれにしても、このような仕組みであれば、キャリアショップにもありがたいはずだ。

 

北朝鮮がコロナで崩壊の危機。米でささやかれる金正恩政権の瓦解

新型コロナウイルス感染症が拡散していると報じられる北朝鮮。今回、米国の専門家がコロナによって北朝鮮政権が崩壊する危険性があるとして韓国や日本への意見を提起しました。無料メルマガ『キムチパワー』では、韓国在住歴30年を超える日本人著者がその話題について触れ、今後の北朝鮮の動きや周辺諸国はどう動くべきかを語った米国専門家の言葉を紹介しています。

コロナで北が滅ぶ?

米国の専門家が新型コロナウイルス感染症の拡散で北朝鮮政権が崩壊する可能性があり、このような状況を考慮した韓半島統一対策計画を立てなければならないという主張を提起した。

3日(現地時間)、米国保守性向シンクタンクであるケイトー研究所のダグ・ベンド首席研究員は、フォーリンポリシーへの寄稿文で、「北朝鮮で新型コロナウイルス感染症が拡散し、統一問題が浮上している」と主張した。

ベンド研究員は「北朝鮮がパンデミックにまともに備えることができない状況」とし「金正恩王朝の没落を予見するのは多少時期尚早だが、可能性に対して備えないことも愚かなこと」と話した。(聯合ニュースベース)

彼は特に、北朝鮮でワクチン接種が事実上皆無であることを挙げ、拡散速度が速いオミクロン変異がワクチン未接種者にさらに致命的に作用する可能性があると説明した。

それと共に現在の状況が1990年に北朝鮮を襲った大飢饉と似ており、いな、それ以上に悪い可能性もありうるとし「今回はウイルスが指導層を襲う可能性もある」と警告した。

ベンド研究員は「このようなことは起きないかもしれないが、独裁者たちも時には運が尽きたりもする」とし「韓国と米国、日本は北朝鮮の不安定な状況または崩壊に対して体系的で足を地につけた議論を始めなければならない」と提案した。

バイデン訪日後に急変。米国がウクライナ援助を“様子見モード”に替えた裏事情

2月24日の開戦からついに100日を超えてしまったウクライナ戦争。さらなる長期化が予想される状況に、各国の当紛争を巡る対応にも温度差が現れつつあるようです。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では著者で元国連紛争調停官の島田久仁彦さんが、米英独仏伊、そしてトルコといった国々の思惑を解説。中でも「プーチン政権維持」を容認するほどまでに、バイデン大統領が大きな方向転換を見せた事情を分析・詳説しています。

 

移ろいはじめた各国の思惑―ウクライナ紛争と国際情勢

「プーチン大統領がモスクワに留まることを容認する」
「アメリカがウクライナに供与する武器がロシア領内に対して用いられることはない」

今週に入ってバイデン米大統領が突如として打ち出した方針に驚かれた方も多いのではないでしょうか?

根っからのロシアおよびプーチン大統領嫌いで有名なバイデン大統領ですが、この変心とも捉えられる発言に込められた意図はどういったものなのでしょうか。

東京から帰国してから、台湾問題を再度クローズアップさせたり、北朝鮮のミサイル・核開発問題に外交的なエネルギーを割くようになったりと、アメリカ外交安全保障政策の視点の拡大傾向がみられるようになったように思われます。

例えるならば、【ロシア・ウクライナ問題と、中国・台湾問題の両にらみ体制の発動】でしょうか。

2月24日にロシアがウクライナ全土に侵攻してから最近まで、欧州各国と連帯を強め、NATOという枠組みを軸にロシア対応をし、外交的なリソースも一気にそちらに集中投入したかのように振舞い、アジアシフトやアフリカ諸国へのコミットメント増大傾向が一旦後退したように見えました。

ただ大方の予想に反してウクライナ“戦争”が長期化の様相を見せると、We stand with Ukrainianという姿勢はアピールし、ロシア嫌いが多いと言われる議会上下院も非常に太っ腹な支援を次々と採択し、ウクライナに提供する武器弾薬のレベルもどんどんアップグレードされ、ロシアとの直接戦争というレッドラインを超える手前まで前のめりになっているように見えました。

しかし、このところウクライナ戦争の長期化に言及する高官の言葉が多く、もしかしたら戦略・アプローチをここにきて変更したのではないかと思われます。

ウクライナ・ゼレンスキー大統領などからの要請に対して、これまでは驚くほど気前よく応えてきたように見えましたが、先週号でも触れたとおり、アメリカ政府内でもウクライナ政府からの“くれくれ”攻撃にうんざりし、いくら支援してもゼレンスキー大統領やクレバ外相からは「まだまだ足りない」と本気度を疑うような非難をされることに対して、徐々に政府内での“ウクライナ離れ”が始まっているように思われます。

【関連】プーチンも驚愕?欧州が中国と描く「ウクライナ停戦」の仰天プラン

そこにアメリカ国内の人権擁護団体から、ウクライナに対してアメリカなどが供与している武器弾薬がロシアの一般人の殺害にも用いられているとの疑いが投げかけられ、おまけにロシアへの攻撃用にも用いられているとの指摘が寄せられていることに、人権第一を旗印に掲げるバイデン政権としては、イケイケどんどんな支援傾向に少しブレーキがかかったように見えます。

いろいろと聞いたところでは、ウクライナ軍が北部ハルキウ周辺で陣地を奪還し、一部ロシア領内に雪崩れ込んで攻撃を加えたとのニュースが入ってきたことを境に、アメリカ政府内で対ウクライナ軍事支援の方向性と規模に疑問符が投げかけられ始めたとのことです。

 

習近平、3選に暗雲か。権力闘争&重鎮から異論噴出でピンチ、問われる中国経済失速の責任

この秋に行われるとみられている中国共産党大会。日程がはっきりしない原因は、習近平国家主席の3選が盤石ではないことが影響しているといいます。中国経済の減速、ゼロコロナ政策の余波など、内政外交ともに思うように進まない習近平政権は今後どうなっていくのでしょうか。政治ジャーナリストの清水克彦さんが、習近平指導部の政策を検証しながら考察していきます。

清水克彦(しみず・かつひこ)プロフィール
政治・教育ジャーナリスト/大妻女子大学非常勤講師。愛媛県今治市生まれ。早稲田大学大学院公共経営研究科修了。京都大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得期退学。文化放送入社後、政治・外信記者。アメリカ留学後、キャスター、報道ワイド番組チーフプロデューサーなどを歴任。現在は報道デスク兼解説委員のかたわら執筆、講演活動もこなす。著書はベストセラー『頭のいい子が育つパパの習慣』(PHP文庫)、『台湾有事』『安倍政権の罠』(ともに平凡社新書)、『ラジオ記者、走る』(新潮新書)、『人生、降りた方がことがいっぱいある』(青春出版社)、『40代あなたが今やるべきこと』(中経の文庫)、『ゼレンスキー勇気の言葉100』(ワニブックス)ほか多数。

中国共産党大会の時期でわかる、習近平の安泰度合い

国際社会の注目が依然としてウクライナ情勢に集まる中、今年の秋、超大国のアメリカと中国が、今後の国際情勢を左右する大きな政治イベントを迎える。

アメリカは、11月8日、下院の全435議席、上院は3分の1にあたる34議席が改選となる中間選挙。そして中国は、習近平総書記の3選がかかる第20回共産党大会(20大)を控えている。

アメリカの中間選挙は日程がはっきりしているのだが、現時点で中国共産党大会の日程について、中国国営メディアは「今年後半に開く」としか伝えていない。

香港紙の明報は、4月11日付の紙面で「11月開催の見通し」と伝えているが、仮にこれが事実であれば、これまで確実と見られてきた習近平総書記の3選は100%とは言い切れなくなる。

5年に1度の共産党大会は、中国共産党幹部の人事を決め、指導部の体制を固める重要な場である。権力闘争は付き物だ。

前回(2017年)の大会は10月に開催されている。今回も、習近平総書記の3選がほぼ確実であれば9月から10月、権力闘争が続いているなら11月になる可能性が高い。

11月は15日から16日まで、インドネシアのバリ島で、中国も参加するG20首脳会議が開かれ、政治日程は窮屈だ。それにもかかわらず11月開催となれば、習近平総書記の3選が盤石とは言い切れない、と見ることもできる。

景気の減速に歯止めがかからない中国

習近平指導部に揺らぎが生じかねない背景はいくつかある。1つは、習近平総書記の3選に、かつて共産党の重鎮だった朱鎔基元首相らから異論が出ている点だ。

不動産大手、IT企業などへの締め付けが主な理由で、習近平総書記の政策が中国経済の減速を招いているとの声は根強い。

恒大集団のデフォルト危機で知られるようになった不動産バブルの崩壊は日増しに深刻化し、住宅価格の下落が止まらない状態だ。この元凶が習近平指導部の政策にあるというわけだ。

事実、4月27日付の英国紙、フィナンシャルタイムズは、中国共産党幹部の間で不動産企業への締め付けを継続するかどうかで意見が対立している、と報じている。 

政治局常務委員の韓正(江沢民派)、政治局委員の胡春華(李克強派)と、政治局委員の劉鶴(習近平の側近)との間で対立があるというのである。単に政策に関する考え方の相違というよりは、共産党大会を見据えた権力闘争の感が強い。

もう1つは習近平指導部による「ゼロコロナ政策」の余波だ。

中国最大の経済都市、上海では、6月1日、およそ2か月ぶりに、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として導入された都市封鎖(ロックダウン)が解除され、市民の9割にあたる2250万人が自由に外出できるようになった。

とはいえ、上海をはじめ北京でも行われた「ゼロコロナ政策」で、個人消費などの経済活動は大きな打撃を受け、何より市民の間で度が過ぎた政策に対する不満が充満する事態を生じさせている。

まだ参院選も「安倍氏が主役」か?元首相の“亡霊”がチラつく政界の実情

7年半に渡り総理大臣を努めた安倍晋三氏の影響は、2度目の辞任から1年8カ月余りを経た現在も政界に色濃く残っているようです。毎日新聞で政治部副部長などを務めたジャーナリストの尾中 香尚里さんは今回、国会の論戦の場で未だに安倍氏の存在がちらつく現状や、今夏に控えた参院選で熱狂的安倍氏支持者の取り込みを狙う日本維新の会の動き等を紹介。その上で、「安倍の残滓」を消すことができない日本の政界に対して批判的な目を向けています。

プロフィール:尾中 香尚里(おなか・かおり)
ジャーナリスト。1965年、福岡県生まれ。1988年毎日新聞に入社し、政治部で主に野党や国会を中心に取材。政治部副部長、川崎支局長、オピニオングループ編集委員などを経て、2019年9月に退社。新著「安倍晋三と菅直人 非常事態のリーダーシップ」(集英社新書)、共著に「枝野幸男の真価」(毎日新聞出版)。

参院選の主役はまたも安倍?

1日の衆院予算委員会集中審議。立憲民主党の泉健太代表が、岸田文雄首相に論戦を挑んだ。7月10日投開票が想定されている参院選まで、あと1カ月あまり。首相と野党第1党代表による国会での直接対決は、おそらくこれが最後になるだろう。

そしてやっぱり、質疑で印象に残ったのは、この場にいない「2代前の首相」だった。

「6、7月で(値上げは)3,000品目を超える。まさに値上げの夏であり、異次元の物価高騰であり、そして『岸田インフレ』と言われている。全然対策が取れていない」

質疑の序盤、ウクライナ情勢に伴う世界的な物価高について取り上げた泉氏は、成立したばかりの2022年度補正予算の内容の不十分さを批判した。しかし、質疑が進むにつれて焦点が当たっていったのは、岸田首相の経済政策と「アベノミクス」との関係だった。

泉氏は「これだけ欧米各国が利上げをしていこうとしているなかで、わが国だけがずっと金融政策を変えていないことが、輸入物価上昇の3分の1の影響を占める、と言われる円安につながっている」と指摘した後、前日の5月31日に発表された政府の「経済財政運営と改革の基本方針2022」(骨太の方針)原案に言及した。

「『今後とも大胆な金融政策、機動的な財政対策、民間投資を喚起する成長戦略を一体的に進める、という経済財政運営の方針を堅持し…』。これ、アベノミクスを堅持ということですね」

確かに、内閣府のホームページに現在も残る「安倍内閣の経済財政政策」の「3本の矢」と全く同じ文言である。岸田首相は「私の経済政策は、新しい経済モデルとして『新しい資本主義』と呼んでいる。アベノミクスとは呼んでいない。マクロ経済政策を維持しながら、経済全体の持続可能性を維持するために『成長と分配の好循環』と申し上げている」と釈明したが、そもそも「成長と分配の好循環」自体、安倍政権で示された言葉だ。

「これは詭弁じゃないですか。これアベノミクスじゃないですか。アベノミクスの堅持だと、ちゃんと言うべきではないですか」と泉氏。やや色をなした岸田首相が「全く異なると思っています」と答弁すると、議場から「えー」と声が飛んだ。質疑で泉氏は「岸田インフレ」と1度だけ口にしたが、「アベノミクス」は10回を超えた。

質疑を終えた後、泉氏は神奈川県藤沢市での街頭演説で「悪夢のアベノミクス」と声を張り上げた。言うまでもないが「悪夢の…」は安倍氏が民主党政権を口を極めて罵る時の決まり文句。こういう発言にまで今なお安倍氏の存在がちらつくのが、今の政界の実情だ。

「岸田政権は結局安倍政権と同じ」という観点から自民党批判を展開する立憲民主党に対し、日本維新の会は逆に「岸田政権は安倍政権から変質した」という立場から自民党批判を展開しているようだ。

【長尾和宏×蛭子能収】認知症になったエビスさんが町医者・長尾先生と考える、自分らしく生きるということ

多くの認知症患者の方と日々向き合っている在宅医療のスペシャリストで開業医の長尾和宏さんと、アルツハイマー型とレビー小体型の認知症を併発していると診断された漫画家・タレントの蛭子能収さんが、お互いの近況に触れながら「“自分らしく生きる”とは、どういうことか?」について語りました。今回のクロストークの模様を、一部だけテキストにて特別に公開いたします。(この記事は音声でもお聞きいただけます。

<動画で対談のダイジェストを視聴>

※「まぐまぐ!Live」アプリで対談動画を全編公開中。視聴方法は記事の最後で紹介しております。

長尾和宏×蛭子能収:二人の共通点は競艇?

長尾和宏さん(以下、長尾):みなさま、こんにちは。蛭子さん、はじめまして。兵庫県に尼崎っていうところがあるんです。近くにボートレース場があるんですけどね。そこで町医者、開業医をやっている長尾と申します。蛭子さんのことはテレビで拝見していて、いつも笑わせていただいています。

蛭子能収さん(以下、蛭子):笑わせるつもりはないんですけど(笑)。

長尾:そうですか(笑)。これまで散々笑わせていただいた蛭子さんと、こうやって直にお会いできて、本当に非常に光栄です。

蛭子さんのマネージャー(以下、M):蛭子さんも、よく尼崎ボートのイベントに出ていたんです。今まででお客さんの怒号が一番激しかったのが、尼崎ボートだったんです。

長尾:じゃあ、尼崎に来られたことあるんですか?

蛭子:尼崎はね、ありますよね。

M:昔よく行ってました。

蛭子:昔は、あっちゃこっちゃ行ってたんだけど、あまり覚えてないんです。

M:蛭子さんは全国に24ヶ所ある競艇場全てでイベントをやってました。

長尾:全部でイベントをやられていたんですか。24ヶ所もあったら、どこがどうだったか忘れちゃいますよね。

蛭子:そうですね。

長尾:競馬はされます?

蛭子:競馬はしないです。

M:競艇一本で。公営ギャンブルは競艇一本です。競艇の話になっちゃいますね。

長尾:いや、いいですよ。僕の母は尼崎ボートで舟券売りを何十年もやっていました。そのお金で育ててもらったので、僕は尼崎ボートさんに育ててもらったようなもんなんです。

蛭子:俺も本当は競艇で稼ぎたかったんです。とにかく自分のお金じゃなくて、人のお金で生きていくというのが快感にもなるし(笑)。競艇で稼いで生きていくってことを目指してたんだけど、負ける方が多かったので最近はやってないんです。

認知症の診断から生活の変化

司会:蛭子さんは2020年に軽度の認知症と診断されましたが、その後、生活のなかで大きな変化はありましたか?

蛭子:自分では変化は全然感じてないです。

M:周りの見る目も正直変わってないです。蛭子さんは昔から曜日とか会う人の名前も覚えていなかったので。競艇選手の名前は覚えてるんですけど(笑)。

長尾:大事なことは覚えてるんです(笑)。

M:周りの人も認知症って言われても「蛭子さんいつも通りじゃん」って言う人がいっぱいいました。

司会:先日、蛭子さんがテレビに出演されているのを拝見したんですが、とても元気な蛭子さんで、私もいつも通りの蛭子さんだなって感じました。

トラブル好きの蛭子さん

蛭子:俺は「他人の喧嘩」を見るのがすごく好きです。

M:自分に関係ないトラブルが好きですよね。

蛭子:自分が関係している喧嘩はだめ。負けますし、ただ痛いだけです。本当に喧嘩とかしたくない。

長尾:蛭子さんの好きな事といえば、「公園で遊んでいる子供を見るのも好き」って聞いたんですけど。

蛭子:俺、本当に意地悪なんですけど、子供が走ってて転ぶのを待ってる。バーンと転んでいるのを見て、あれがなんか面白いんです。これまずいよね(笑)。男と女の人の喧嘩が面白いです。何か意地悪なんだよね。

M:街中で喧嘩してる人がいると普通の人が少しだけ見るじゃないですか。蛭子さんはその喧嘩をガン見します(笑)。

蛭子:昔は街で見た喧嘩とかを漫画に描いてました。

M:認知症になってからは漫画を描く意欲とか、画力も落ちちゃったので、意欲が湧く方法などを長尾先生にお聞きしたいです。

長尾:外に出て人と会って、バカ話とか、こういう世間話をするのが一番だと思います。さっき男女の喧嘩を見るのが一番おもろいと言ってましたけど、コロナでこの2年間見る機会も少なくなって、楽しみがなくなっちゃったみたいな感じかな。

僕が知っている蛭子さんの話で面白かったのが、お葬式には参加しないという話です。その理由は「笑っちゃうかもしれない」「笑いを堪えるのが苦しいから行かない」。僕もその気持が判るような気がして、笑っちゃいけない場面で「笑っちゃいけない」って考えると、笑いそうになりますよね。

蛭子:お葬式はすごく苦手で、知り合いが亡くなっても、俺は本当に笑ってしまうから行かないって。断ってる。

M:蛭子さんにはお葬式が喜劇に見えるんですもんね。そこまで悲しくないだろうっていうような間柄の人でも、みんな神妙な面持ちをするじゃないですか。そういうのを想像すると笑けてきちゃうって言ってました。

 

まず行動せよ。サントリー創業者の口癖「やってみなはれ」の先見性

私たちの生活の質を飛躍的に向上させたデジタルツールの急速な普及ですが、それはまたマーケティングの手法をも大きく変化させたようです。今回、デジタル時代のマーケティングにおいて必要不可欠となった要素を解説するのは、神戸大学大学院教授で日本マーケティング学会理事の栗木契さん。栗木さんは記事中、行動しながら解をつかむというアプローチを取り上げ、その際に併せ持つべき「ある発想」の重要性を説いています。

プロフィール栗木契くりきけい
神戸大学大学院経営学研究科教授。1966年、米・フィラデルフィア生まれ。97年神戸大学大学院経営学研究科博士課程修了。博士(商学)。2012年より神戸大学大学院経営学研究科教授。専門はマーケティング戦略。著書に『明日は、ビジョンで拓かれる』『マーケティング・リフレーミング』(ともに共編著)、『マーケティング・コンセプトを問い直す』などがある。

サントリー「やってみなはれ」に実験発想がなぜ必要になったか

予測型が主流だったマーケティングの発想

この10年間ほどの間でマーケティングのデジタル化は急速に進んだ。そこにコロナ禍で拍車がかかった。

伝統的なマーケティングにおいて主流だったのは、事前に市場調査を行い、新製品・サービスの完成度を高めたうえで、市場に投入していく予測型のアプローチだった。ところが、デジタル時代が進行していくなかで、こうした伝統的なアプローチとは異なるやり方でのマーケティングの有効性が増している。たとえばプロトタイプ法のように、試作品的な新製品・サービスを販売し、顧客の反応などをデジタルツールで素早く収集して、機能の追加や改善を繰り返しながら、販売を拡大していくというアプローチである。

行動を起こすことで解をつかむアプローチ

デジタル時代において、可能な情報の収集と分析の広さと深さは急速に増してきた。しかし、市場のような複雑な場については、未来を正確に予測するというのは依然として見果てぬ夢である。

しかし、あきらめることはない。予想が難しいのであれば、やってみればよい。「やってみなはれ」はサントリーの創業者の鳥井信二郎の口癖だったという。需要のないところに需要をつくり、市場のないところに市場をつくるというのが起業家である(石井淳蔵・栗木契・横田浩一『明日はビジョンで拓かれる』碩学舎、2015年、136-138頁)。

高名な経営学者のP.ドラッカーも、大学の講義のなかで「将来は予測がつかない」と繰り返し口にしていたという。しかしドラッカーは「将来は切り開くことができる」と学生たちに語っていた。予測通りではない将来においても、目標に向けて粘り強く行動を続けていれば、未来はつくりだすことができる(W.コーン『ドラッカー先生の授業』ランダムハウス講談社、2008年、182-186頁)。

予測は難しくても、行動を起こすことはできる。そして行動をしながら解をつかみ取ればよい。この古くからのビジネスのテーゼの有効性が、先のプロトタイプ法のように、デジタル時代の進行とともに増している。そのなかで予測の精度を高める統計分析に加えて、市場での試行錯誤からより的確な情報を得るための実験計画の能力の重要性が高まっている。

アベスガを継ぐ空虚な器。「骨太の方針2022」で判る岸田首相の無能

「新自由主義からの転換」を旗印の一つに掲げ、昨秋の衆院選を大勝し政権運営を盤石なものにした岸田首相。しかし5月31日に示されたいわゆる「骨太の方針2022」の原案は、むしろ「新自由主義を推進する内容」であるという声も上がっています。今回のメルマガ『室伏謙一の「霞が関リークス」増刊号』では著者で国会議員や地方議員の政策アドバイザーを務める室伏謙一さんが、元官僚の目線でこの方針の内容を分析。さらに岸田首相に対して、「空虚な器」なる強烈な批判を記しています。

 

岸田政権の「新自由主義からの転換」は「新自由主義の強力な推進」だ

骨太の方針2022をめぐり、攻防が激しくなっている、とされています。世間の注目は2025年度のPB黒字化という目標が入れられるか否か。原案の段階では、PB黒字化とか2025年度といった言葉は姿を消し、「財政健全化の『旗』を下ろさず、これまでの財政健全化目標に取り組む」という文書に変わったので、「盛り込まれなかった!」、「PB黒字化目標が姿を消した!」と懸念する声(財務省の喧伝機関である大手メディアや貨幣観を間違えた御用言論人らが中心ですが)と、歓喜の声が入り混じっているようです。

しかし、元役人の私からすれば、表現ぶりが変わっただけで、実質的に何も変わっていないどころか、目標の「堅持」が目標に「取り組む」に変わったので、PB黒字化という緊縮目標を2025年度に達成したい勢力からすれば、更に前進したというのが正しい理解です。

つまり、自民党内の「対立」を上手く利用して、折衷案という形で事実上PB黒字化目標も達成目標時期も維持し、巧妙に表現ぶりを変えることでシラっと盛り込むことに成功した、財務省の完勝ということです(あくまでもこの時点での話ですが)。

積極財政派の議員たちは、責任ある積極財政推進議連の面々を中心に、騙されまいと、かなり細かく内容を精査して、党政調の会合で闘ったようで、財務省の完勝も糠喜びになる可能性もゼロではないかもしれません。

さて、この骨太2022、まだ原案の段階ではありますが、もっと大きな問題があります。それは、この骨太に記載されている内容が、ことごとく新自由主義の推進、小さな政府の推進のための事項であるということです。総裁選の時に訴えていた「新自由主義からの転換」はどこへ行った?と聞きたくなりますが、要するに言葉が踊っていただけで、何も考えていなかったということです。だから私は岸田総理のことを「新々空虚な器」と呼んでいるわけですが、その空っぽの器である岸田総理に、最大のブレーンである木原誠二官房副長官を通じて、新自由主義政策が大量に盛り込まれ、骨太2022という形に盛り付けられたということです。

以下具体的に一つ一つみていきたいところですが、一事が万事と言ってもいい程に、新自由主義色、小さな政府色が強い、強すぎるので、今回は「新しい資本主義に向けた改革」の二つ目の柱である「社会課題の解決に向けた取組」のうち、「民間による社会的価値の創造」について見ていきたい、というかバッサリ斬っていきたいと思います。

(メルマガ『室伏謙一の「霞が関リークス」増刊号』2022年6月2日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください、初月無料です)

 

image by: 首相官邸

高まる銃規制への声。米国「子どもの死因1位」が「銃暴力」の衝撃

5月24日、アメリカの小学校でまたしても銃乱射事件が発生し、著名人や政治家が銃規制への声を上げています。こうした声を後押しするように、米国では2020年に19歳以下の死因の1位が銃暴力になったことや、今年既に銃暴力による死者が17400人以上となっていることなど、衝撃的なデータをメディアが伝えています。紹介してくれるのは、『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』著者でNY在住人気ブロガーのりばてぃさん。銃の購入にバックグラウンドチェックを求める人が89%にも上りながら、実際にチェックが必要なのは50州中21州しかないことなど、すぐにでも改革できることはあると訴えています。

 

米国「子どもの死因1位」データの衝撃

日本でも大きく報じられているように、5月24日、テキサス州ユバルデの小学校で銃乱射が発生し児童19人、教師2人の21名が亡くなるという痛ましい事件がありました。

ブログの方でも取り上げましたが、プロバスケ(MLB)ゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーヘッドコーチ(つまり監督)が試合後のメディアインタビューで銃規制法案に対する議会の指導者たちの無策を批判する演説を行っていたり、上院議会での政治家による熱いスピーチ、他にも様々メッセージが出ています。

それだけでなく、ユバルデの襲撃を受けた小学校で生き残った子供たちの体験も伝えられており(すでに撃たれたクラスメートの血を塗って死んだふりしたなど)それらのニュースを見聞きするだけで、心を痛めている人は多いことでしょう。

アメリカではあり得ないほど数多くの銃事件が起こっていて、「もう十分だ」とみんな言ってるわけですが、罪もない、しかもまだまだこの先の将来がある子どもたちが殺されるのはあってはならないこと。1回目だろうと何回起きてようと重く受け止めきちんと対策を取らないといけないわけです。

そして対策をとるために重要な要素の1つがデータですが、報道機関は特にその辺の情報を取りまとめるのが早く複数出ているので今回はそれらをご紹介します。

(1)Gun Violence Archive

まず1つ目は、Gun Violence Archiveによる銃での死傷者数のデータです。銃による暴力に関する統計データ(2014~2020年)によると、銃乱射事件(Mass Shooting)による死者数は、年々、増加傾向。2014年には269人だったのが、2020年には611人に増加。

また、アメリカでの19歳以下の子どもの死因の第1位は2019年までは交通事故でしたが、2020年には銃による暴力が死因の第1位になっています。交通事故を抜くって相当の数です。

さらに2022年中、つまり今年、銃による暴力で亡くなった人はすでに17,400人以上とのこと。27件の学校での銃乱射事件が発生しています。

今回のテキサスの小学校以外にも大きく報じられていないだけで銃事件が起きているのです。異常です。
米国の子どもの死因1位は「銃による暴力」…高まる「これでいいのか?!」の声 : ニューヨークの遊び方