韓国に譲歩はNG。尊厳と国益を大きく損なうニッポンの甘い対応

11月4日、訪問先のタイで、通訳を交え「会話」した日韓両首脳。韓国サイドは「友好的な雰囲気の中での歓談」とする一方、日本側は「言葉を交わしただけ」との認識を示すなど、二国間の温度差が改めて浮き彫りになる形となりましたが、この先日本は隣国にどのような姿勢で向き合うべきなのでしょうか。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では著者の津田慶治さんが、日本の甘い態度が韓国に「日本が譲歩するという妄想」を抱かせているとして、強い態度に出るしか問題の解決はないと記しています。

米国株強し

バブル崩壊の危険があると有名なトレーダーが警告するが、米株価のナスダック、SP500は最高値を更新し、NYダウも高い。この原因と今後を検討しよう。

米国株価

NYダウは、利下げ期待で、7月16日27,398ドルと最高値を更新したが、その後下落して、製造業ISMが50割れ、かつ米欧貿易戦争も始まり大きく下落したが、ステルスQE4と3回目の利下げ、10月新規雇用12.8万人で事前予測7.5万人より強く、9月も18万人と8月も21.9万人に上方修正。

その上に、米中貿易協議も部分合意で署名できるレベルになったと米中当局同時発表。このようなことで11月1日に27,347ドルと最高値まで51ドルに迫っている

米国FRBがPOMOで、月600億ドルの短期国債を買い、資金を市場に大量供給したことで、株価は上昇し始めているが、その上にFRBは0.25%の利下げで適温相場になって、雇用統計や米中貿易交渉の合意もなり、SP500:3,066とNasdaq:8,386と史上最高値を更新した。そして、JPモルガンは、SP500が3,200まで上昇すると言っている。

しかし、株価は、現時点でも50%も高い水準にあるとバフット氏は、言っているようだ。それでも上がるのは、資金がジャブジャブで、かつ金利が低いことによる。

ドイツ銀行の倒産なども起こりえない状況であり、合意なきブレクジットも起こらないし、米中貿易戦争も一服して、経済の問題点がすべてなくなり投資家心理が改善したことも大きい。

そして、完全にリスクオン相場になってきた。有名なトレーダーは、バブル相場であり官製相場に注意が必要と述べているが、景気の底割れを回避したと、米経済評論家は述べている。というように総楽観相場になっている。

この総楽観相場は、強引な金融政策による株高・債券高であり、トランプ大統領が再選されたら、どこかで正常な金融政策に戻す必要がある。しかし、アマゾンとアップルなどGAFA株は、2019年9月をピークに株価は下げているので、現時点で株価上昇を支えているのは多くのバリュー株である。

トランプ大統領は、2020年6月あたりをピークにしたいのかもしれないが、このような早期の株価上昇をさせると、2020年6月まで持つのだろうかと不安になる。しかし、今の所、トランプ大統領の株価コントロールは大成功をしている。

日本株価

日経平均株価は、2018年10月2日24,448円になったが、以後低調で、12月26日18,948円と暴落し、その後はレンジ相場になり、10月から売り残の買戻しとFRBのステルスQE4、それに伴う海外投資家の買い越しで上昇したが、10月29日23,000円を付けた達成感から横バイが続き、11月1日22,850円となっている。

FRBは利下げしたが、日銀は何もしなかった。しかし、為替は、1ドル107円と円高に一瞬なったが、直ぐに108円台に戻している。日本のGPIFなど機関投資家は、米国の債券と株に投資していることで、ドルを買うのでドル円はほとんど動きがないようだ。

自動車関連など製造業を中心に下方修正になっているが、半導体と電池関連の株価が上昇している。5Gで半導体関連企業の受注見込みが急増していることで、株価もしっかりしている。米中貿易戦争が一服すると、中国からの一層の受注も加わると、半導体・電池関連会社は期待しているという。

しかし、自動車の売上高は減少して、自動車部品会社は再編が必要となり、アイシン精機は子会社を併合したし、ホンダと日立の部品会社も合併した。というように自動車関連企業が厳しいことになっている。しかし、再編で一転株価は上がっている

11月5日は、米国の株高を反映して、23,000円台を回復する可能性もある。しかし、実体経済は減速しているのに、上げているバブル相場であることは、知っておくことが必要だし、この上げは、海外投資家の出遅れ日本株の買いで支えられている

米国の今の金融政策は、プラザ合意後のバブル形成になった日本の金融政策を思い出す。その米国金融政策が日本に波及しているので、このバブル形成は抑制する必要がある。

日経平均株価が、23,000円を越えたら、日銀は手持ちのETFを売り、相場を冷やす必要があると思う。20,000円以下であれば、大量にETF買いをして暴落を止め、23,000円以上になれば、日銀はバブル形成を抑制する必要がある。今の相場は、常識的な相場とはかけ離れた状態になっている。

日銀は、市場の暴落を止めると同時に、市場のバブル形成を止める役割もあるはずで、そうしないと日銀の株式での金融政策運営がおかしくなる。

ETFを買うなら売ることも、日銀は仕組み的には備えることが必要である。10年国債も金利をプラス圏に維持するために、日銀は10年国債を売る方が良い。短期金利をマイナスにしても、スティーブ化で、長期金利は2%程度にする必要がある。

元国税が指摘。チュート徳井は正確に申告すれば税金は半分の根拠

巨額の申告漏れが発覚し、活動自粛にまで追い込まれた人気お笑いコンビ・チュートリアルの徳井義実氏。国民の義務をないがしろにした行為についてはいかなる言い訳も許されませんが、専門家は今回の騒動をどう見るのでしょうか。元国税調査官で作家の大村大次郎さんは今回、自身のメルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』で、まともに申告していれば納税額は半分以下で済んだはずとし、今回の件は徳井氏の「ズボラさが招いた」と結論づけています。

※本記事は有料メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』2019年11月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール大村大次郎おおむらおおじろう
大阪府出身。10年間の国税局勤務の後、経理事務所などを経て経営コンサルタント、フリーライターに。主な著書に「あらゆる領収書は経費で落とせる」(中央公論新社)「悪の会計学」(双葉社)がある。

徳井氏はきちんと申告したほうが税金は安かった!?

チュートリアルの徳井氏の課税漏れ問題に驚かれた人も多いでしょう。筆者も驚きました。あんな著名な芸能人が税務申告を長期間していなかったわけですから。すごく美形なのに変態性を隠さないという芸風は、筆者としても非常にツボでありましたので、残念でなりません。が、救いは徳井氏の課税漏れが、「欲得にかられた税逃れというよりは本当にズボラだったから」ということです。

徳井氏は過去に無申告で、税務署から指導を受けており、「税務署から指導が入れば申告する」というスタンスを取っていたようです。元国税調査官の目で見た場合、徳井氏は「無申告にしておくよりも、きちんと申告したほうがよほど税金は安くなった」のです。

なぜ芸能人が会社をつくると税金が安くなるのか?

まず芸能人が会社をつくればなぜ税金が安くなるのか、ということをご説明したいと思います。

芸能人などは売れ始めるとよく会社を作るものです。でもサラリーマンにとって、なぜ会社を作れば税金が安くなるのか、よくわからないですよね?

事業を始めるとき、その形態は二種類あります。個人名義でする「個人事業」と、会社を作って行う「法人事業」です。この二つの違いは、会社の登記をしているかいないかだけです。たとえば、同じラーメン屋でも、会社の登記をしていなければ、ラーメン店の店主の個人事業ということになります。でも会社の登記をしていれば、ラーメン店はその会社の事業ということになります。

このように登記の違いだけしかない個人事業と法人事業ですが、税金の取り扱いは大きく違ってきます。まずかかってくる税金の種類が違うのです。個人事業の場合は、その事業者の個人の所得税、住民税がかかってきます。でも法人事業の場合は、法人税、法人住民税がかかってくるのです。所得税と法人税は税率が違いますから、同じように儲かっても税金の額が違ってくるのです。このように個人事業と法人事業では、紙切れ一枚の違いながら、税制上の取り扱いはまったく異なるのです。

芸能人というのは、基本的にはテレビに出演したときの出演料(ギャラ)などが、主な収入源です。この出演料は、事務所が手数料を差し引いて残りの額が、芸能人の手元に行きます。ほとんどの芸能人は事務所に所属していますので、ほとんどはこの形態でギャラが支払われます。そして、そのギャラが芸能人の所得ということになります。

芸能人は、衣装代など様々な経費がかかりますが、そのほとんどは事務所が丸抱えとなっているので、あまり経費として計上するものはありません。なので、ギャラがそのまま所得として税金の対象になるのです。

しかし、自分で会社を作った場合は、ギャラは違う流れになります。ギャラは所属事務所から、一旦、芸能人の会社へ払い込まれることになります。そのギャラは、会社の収益として計上され自分は自分の会社から給料をもらう、という形をとることになるのです。

自分の会社では、家賃、人件費など様々な経費が認められるので、課税対象となる収入を大幅に減らすことができます

このままでは莫大な赤字?「楽天モバイル」が一刻も早くすべき事

ついに始動した楽天モバイルの無料サポータープログラム。5000人の当選者限定とはいえ新しいキャリアのサービス開始に、価格競争の激化を期待する向きもありますが、道はたいへん厳しいようです。今回のメルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』では、著者でケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さんが、KDDIが公開したローミング料金から、楽天独自の基地局整備が進まなければ莫大な赤字が出ると指摘。NTTドコモ、KDDI2社の社長の厳しい指摘とともに課題を浮き彫りにしています。

楽天MNOからKDDIに1GB500円のローミング料金――早急な全国ネットワーク展開なければ莫大な赤字発生か

KDDIが楽天モバイルへのローミング契約についての約款を公開。それによると、データローミングの通信料金が1GBあたり約500円(1パケットあたり0.0000596円)であることが明らかにされた。

この設定は、楽天モバイルユーザーがKDDIに支払うローミング料金となっている。そのため、楽天モバイルが実際にKDDIに支払う額とは異なるが、実態はあまり違いはないだろう。KDDIとしては、データチャージカードの1.5GBが1650円となっていることから0.5GBで約500円という設定が妥当であるとしているようだ。

楽天モバイルが10月から開始している「無料サポータープログラム」では毎月100GBのデータ通信が無料となっている。ただし、追加のデータ容量も無料であることから、実質使い放題という扱いだ。仮にサポーターが、100GBをKDDIローミング圏内ですべて使い切った場合、楽天モバイルはKDDIに5万円近いローミング料金を支払うことになる。

この設定は、無料サポータープログラム期間だけでなく、本格的な商用サービス時も適用され、2026年3月末まで継続されることを考えると、楽天モバイルのことがちょっと心配になる設定だ。商用サービスでユーザーから料金を徴収したとしても数千円程度であることは間違いない。確実に赤字が出るのではないか。だからといって、ユーザーに「auローミング料金」を基本料金とは別に負担してもらうわけにもいかないはずだ。

NTTドコモやKDDIが設定してる30GBの料金プランを作った場合、ローミングで使われたら1万5000円の負担になる。この設定金額を見てしまうと、楽天モバイルが「使い放題」のような料金プランを提供するのは現実的ではないような気がしてならない。

ローミング収入に対して、KDDIの高橋誠社長は「楽天モバイルはスロースタートになってしまったが、ローミング料金は定額の部分と従量の部分があるので、それに従って頂戴することになる。ローミングされ具合という面では、現状では東京23区を出ると、概ね、我々のネットワークを経由して繋がることは間違いない。あとは地下鉄やビルなどは貸しています。楽天モバイルは1.7GHzでエリアを作るので、しっかり整備しないことには、屋内浸透は厳しいのではないか」とした。結局のところ、「楽天は一刻も早く全国に基地局を整備しましょう」ということに尽きるようだ。

炎上だらけのSNS。なぜ、マイナスの声は大きく聞こえるのか?

企業や店舗に対するクレームといった「マイナスの声」が、SNSを通してまさにあっという間に響き渡り大炎上を巻き起こすといったケースが跡を絶ちません。その反響の大きさに恐れをなし、自分たちのこれまでのやり方を変えてしまう経営者も少なくありませんが、果たしてそれは正解なのでしょうか。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、「重視すべきはプラスの声だ」とした上で、マイナスの声への対処法を記しています。

マイナスの声はでかい

筆者の坂本がこの歳まで生きてきて(たったの33年間ですが)、1つ明らかになっていると思っていることがあります。「マイナスの声ほど声がでかい」ということです。

誰かを非難するような声、何かに対して文句をつけるような声、サービスに対して否定するような声。クレームにしても怒りにしても、そういったマイナスな声ほど、声は大きくなり、人の耳に入りやすくなるということです。

決して、声のボリュームの話ではなくて、目にする機会が増えるとかそういった部分の話をしています。例えば、SNSやニュースなんかは、本当に顕著です。

昨今のネットニュースなどを見てもそうです。ニュースというのは、人目を引いて、まず読んでもらうことが大事なので、なかなかのタイトルがついています。今パッと開いてみたニュースサイトにも、

「〇〇の正義を疑え!」
「□□が大激怒!」
「△△社が大炎上のワケとは!?」

みたいなタイトルが踊っています。週刊誌にしても、ゴシップ新聞にしても、こういったタイトルで、人目を引いて、部数を伸ばそうというワケです。同じようなことが、接客販売業界でも、たくさんあります。

「接客されるのが嫌だ」
「販売員がうっとうしい」
「名前を覚えられると、もう行きたくない」

といった、販売員からすると、マイナスな声がネット上や、その他の多くの場面で、よくみられるようになりました。

もちろん、そういったお客様がいらっしゃるというのは事実だと思います。しかし、これらはマイナスの声なので、とても大きく見えがちなのですが、逆のプラスな声があるということも決して忘れてはいけません

毎日接客をしている人なら、きっとわかってもらえるはずだと信じていますが、お客様からプラスの声をいただくことはたくさんあります。

「あなたに接客してもらえてよかった」
「良いモノが見つかったよ。ありがとう」
「気持ちよく良い時間が過ごせました」

こういう声をいただくことは、いくらでも出てくるわけです。しかしこういった声は、マイナスの声ほど、人目を引かないので、あまり大きくはありません。でも、そう感じてくれているお客様はたくさんいるというのを忘れてしまうと、ただただ物事を否定的にしか、見られなくなってしまいます。大事にすべきなのはこちらの声のはずなのにです。

だから、接客に携わるすべての人たちは、マイナスの声に踊らされることがないように注意をしておく必要があります。

例えば、クレームが起きた時、大声で怒鳴られたからといって、その内容が、必ずしも正解とは限りません。むしろ、そのサービスを喜んでくれているお客様だっているかもしれませんよね。

1人のマイナスの声が大きいというだけで、99人は、そのサービスを気に入っていたら、マイナスの声を聞いてしまって、サービスを変えてしまうのは、おかしな話だと思います。だったら、大事にするべきはプラスの方です(もちろん、クレームを受け入れなくて良いという話ではなくて、内容は考慮しなくてはいけませんよ)。

ニュースやSNSで目にすることも、同じことだと思います。誰かが、「これが嫌だった」と呟いていたからといって、それが、必ずしも本当に良くないことかどうかは、わかりません。マイナスの声は出しやすく、大きいものなので、たまたまそれが目に入っただけなのかもしれないのです。

でも、プラスの声を持っているお客様がいるなら、自分たちが、そのサービスややり方を、プライドを持って信じてやれているのなら、大事にすべきはやはりそちらではないでしょうか。

ただ単に、マイナスの声を目にした耳にしたからというだけで、やり方をブラすのではなく、本当にそうなのかを考える力を持っておきましょうという話です。

大きい声だけを受け入れていると、必ずどこかで破綻してしまいます。信じてやり続けるということも、時には大切だと思っています。

今日の質問です。

  • 最近耳にした、目にした、接客や販売に対するマイナスな声にはどんなものがありましたか?
  • その声は、自分たちのお客様が本当に思っていることでしょうか?逆にプラスの声があるとしたら、どんな声ですか?

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ふと見上げると明るい2つの星。木星と金星のランデブーは11月末

秋もすっかり深まり朝晩の冷え込みも厳しくなってきましたが、同時に空気も澄んで天体観測にはもってこいの時期が巡ってきました。今回の無料メルマガ『1日1粒!『幸せのタネ』』では著者の須田将昭さんが、11月の星空について解説。おうし座流星群や木星と金星の接近など、今月も見どころ満載のようです。

今月のほしぞら案内(11月)

夏はひたすら「月と木星・土星が近づきます」ということを書き続けてきましたが、木星もそろそろシーズン終了。西の空低くになって観望には適さない時期となってきました。土星はまだかろうじてみられますね。

6日の水曜日にはおうし座流星群が極大を迎えます。おうし座は、すばる(プレヤデス星団)があるので、だいたいあの辺だ、というのはわかりやすい星座ではないでしょうか。目立ってたくさんの流星が流れるタイプではないのですが、火球とても明るい流星がよくみられるとされているので、月明かりに邪魔されないほどの明るい流星に出会えるかもしれませんね。

今月の一番のおすすめは、下旬の連休ごろに見られる木星と金星の接近でしょうか。上にも書きましたが、木星はどんどん西に傾いていて、日が沈む頃には西の空低くに輝いています。一方、金星が徐々に高度を上げてきます。宵の明星ですね。一番星としてすぐに見つけられるかもしれません。マイナス4等級。

日の入り30分後ぐらいの、まだほの明るい時間帯で高度が10度ほどしかないので、西の空が開けたところでないと厳しいのですが、木星がマイナス2等、金星がマイナス4等とひときわ明るい二つの星が近くにあれば、見つけること自体はたやすいのではないかと思います。

一番近づくのが24日ですが、23日、24日、25日と連続してみていると、木星と金星の位置関係がすれ違っていくのを確認できるはずです。

この手のランデブーは、空が見えていれば、特別な機材がなくても見られるのがいいですね。一瞬で終わる現象でもないので、ふと空を眺めて「あ、そうか、今日は月と土星が近いんだった」という感じでもみられます。待ち構えていなくても良い。

また、特に星に興味がない人でも明るい星がふたつ並んでいると気になる、ということもあります。「あれなんやろ?」と2人、3人と空を見上げて話をされているのに出くわすことがあります(駅から出た時など)。そんな時にそっと「あれが金星で、こちらが木星ですよ」なんて教えてあげられるかもしれませんし、ぜひ教えてあげてください。

一緒に星を愛でたい冬の空です。

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優しさゆえに傷ついてる。譲りすぎてしまう子こそ配慮すべき理由

大人より守られるべき存在である子どもたちですが、共感性の強い子は、年下等「弱い相手」に対して自己を犠牲にし譲り過ぎる傾向にあるようです。今回の無料メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』では著者で現役教師の松尾英明さんが、「共感する気持ちが強すぎる子」が将来、DVなどの暴力被害に陥る可能性を指摘するとともに、こうした子どもたちに対する配慮の必要性を訴えています。

「弱い相手」に弱い子どもに目を向ける

CAPというNPO法人団体がある。現在の勤務校では、この団体から「子どもワークショップ」「保護者ワークショップ」の両方を開いてもらい、定期的に学んでいる。以下、CAPについての説明文をHPから引用する。

CAP(キャップ)とは、Child Assault Prevention 子どもへの暴力防止の頭文字をとってそう呼んでいます。子どもがいじめ・虐待・体罰・誘拐・痴漢・性暴力など様々な暴力から自分の心とからだを守る暴力防止のための予防教育プログラムです。

CAPプログラムとは

力の弱い子どもたちにとって、大変有益な学習である。

この学習における、「誰もが持っている大切な権利」としての中心的キーワードは「安心」「自信」「自由」である。本来、地球上の全ての人に、これが保証されるべきである。しかしながら現実としてそれが成立していないために、このような団体が活動してくれている訳である。

このワークショップの中で、子どもの呟きの一つが気になった。

「自分の権利をとられそうなのに、『いやと言えない相手がいますか?」

この問いに対し「年上」「大人」「強い人」という答えは、当然出る。その中に「年下…」という呟きが聞こえた。

そう。ここも結構、見落としがちなところである。

心の優しい共感性の高すぎる子ども(大人も)は、「弱い相手」や「弱っている相手」に弱い。自分を犠牲にして譲りすぎてしまうのである。大人になってもこの傾向が続くと、配偶者にDVや暴言等の虐待を受けているのに「私が我慢すれば」となる。当然、相手は増長し、行動はエスカレートし続ける。

実は、妹や弟、病気や障害のある兄弟等に、何かと譲って苦しんでいる子どもは結構多い。そこに対し「わがまま」を言えるぐらいならいいのである。問題は大人以上に配慮して全て自分で抱え込んでしまう子どもがいることである。

ここへの配慮が必須である。

子育てだけでなく、学級経営においてもいえる。「手のかかる子」には、教師の目も手も届きやすい。しかしながら、それを傍で見てやられてもじっと我慢して、何も他人に迷惑をかけない子ども。身近な大人は、ここへこそ、配慮すべきである。

子どもは、基本的に、優しい。一見乱暴に見える子どもも、その優しさゆえに傷ついていることが多い。苦しみが、「暴れる」で発露するか「我慢」で発露しないかという、表現の違いだけである。

暴力を振るう大人を見て真似る子どもは、他人に暴力を振るう形で表現する。自分の受けた苦しみを、他人にぶつけて、更に苦しむ。

暴力に耐える大人を見て真似る子どもは、他人の暴力に耐える形で表現する。自分の受けた苦しみを、抱え込むことで、更に苦しむ。

どちらも正しくない。理不尽な暴力への抵抗の仕方を学ぶべきである。CAPは、その具体を示している点で、大変有益である。

全ての子ども安心」「自信」「自由を保証すること。子どもの教育に携わる大人は、これを常に自分に問いかける姿勢が必要である。

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国旗の「公共性」から考えるインクルーシブな行動が自然な社会

さまざまな福祉活動に関わるジャーナリストの引地達也さんが、その活動の中で感じた課題や、得られた気づきについて伝えてくれる、メルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』。今回は、来年のオリンピック・パラリンピック開催を意識し万国旗の下で実施したイベントをきっかけに、国旗のもつ多様性と公共性について考察。インクルーシブな行動が自然にできる社会実現のための考えを述べています。

国旗の「公共性」から考えるインクルーシブな行動

シャローム大学校で行っている10月のオープンキャンパスは、本拠を置く埼玉県和光市が2020年のオリンピック・パラリンピックの射撃競技の会場の玄関口になることから、五輪を知ってもらい、玄関口の清掃作業をする「学び」のイベントを行った。

五輪のキーワードは多くの国が参加することの多様性であるから、学びの雰囲気を盛り上げるために、会場には万国旗が張られて、その色彩と模様の鮮やかさに、参加者も支援者も楽し気な気分になった。

会場が狭いために飾られた国旗はごくわずかではあったが、なかなか難題な国旗もあって、どこの国の国旗か想像するのも楽しい。以前、子供向けに国旗を通して世界を知ってもらうプログラムの開発や、「国旗おぼえうた」なるものを制作した経験から、国旗はその国の文化や地域性が分かると、国旗が示すそれらの色や形は識別の記号ではなく、その国が持つ物語となって鮮明になってくる。だから、面白い、との話を久しぶり語ってみた。

会場で掲げられた国旗は、タイ、フィリピン、マレーシア、インドネシア、イラン、イラク、アフガニスタン、カタール、バングラデシュ、タジキスタン。インドネシアはモナコと同じ国旗なので、それはモナコかもしれないが、アジアの中にあることから、おそらくインドネシアであろう。そんな話もしながら、それぞれの色の意味についての話をしていくと、話している方も楽しくなってくる。障がい者向けの学びの場の中で色から始まる話は展開がしやすい

タジキスタンの国旗はいきなり見せられて分かるほど、日本での露出度は多くはない。国旗の認知度はそのまま日本での関わりあいの深さによって高低するものだが、どれにも等しく尊厳がある。尊厳という言葉は堅苦しいが、本来ならば国旗はそれぞれの国家が民主的な手続きでコンセンサスを得た「公共的なシンボル」であるのが理想と思いつつも、民主的ではない形で成立している国旗があることも事実だ。

国際交渉人が強める懸念。バクダディの『死』で混乱増す中東情勢

ISのリーダーのバグダディ氏の死をトランプ大統領が発表。死そのものを疑うだけでなく、もし事実だとしてもテロの脅威が低下したとの論調は「非常に甘い希望的観測」と断じるのは、メルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』の著者で国際交渉人の島田久仁彦さんです。島田さんは過去の経験から「テロの脅威が高まる」理由を述べるとともに、独自の情報網から、ますます混沌とする中東情勢について、特に米ロの関わりの変化に焦点を当て解説します。

バクダディ“死去”とテロ新時代の幕開け

現地時間10月26日夜、シリア北西部の街イドリブで、ISのリーダーであり、自らをカリフと名乗ってきたアブー・バクル・アル=バグダディ氏(以下、バクダディ氏がアメリカの特殊部隊の奇襲攻撃を受けて死亡したとのニュースが入ってきました。

トランプ大統領の発表によると、アメリカの特殊部隊の軍用犬が隠れ家に突入し、最後は自爆ベルトで自爆死したとのこと。「自爆により遺体はバラバラになったが、15分後にDNA鑑定で本人であることを確認した」と発表されました。

8年ほどISIL絡みの調停を行ってきましたが、彼らの精神的な支柱であり、かつイスラム法学者としてISILの構成員の信仰・信義の方向性を定めていた存在とされてきたバクダディ氏殺害のニュースには一瞬声を失いました。

しかし、同時に『本当かなあ?』という疑問も浮かんできました。これまで何度も死亡説が流れていますが、ずっと10月26日まで生き永らえ、世界中に散らばるISILの構成員にテロの指示を出し続けてきたことと、“爆破によって遺体がばらばらになった”とのことで死亡の確認が取れていないこともあり、どこかまだ信用できていません。

ちなみに『DNA鑑定の結果…』というのは死亡確定にはつながらず、あくまでも彼の下着などのサンプルからのDNA採取のうえでの鑑定だったようなので、自爆ベルトで自爆した男が、バグダディ氏とは限らないと考えられます。

ロシアの諜報機関によると、「バグダディ氏死亡については、確証は得られていない」としていますし、作戦が行われたイドリブには、とても優秀なトルコやイランの情報機関員も多くいるため、そこからの情報が出ていないのもまた不気味です。

国内でのウクライナ疑惑への追及をかわす狙いからの大袈裟なオペレーションなのか、来年の大統領選挙に向けて支持率が伸び悩んでいる状態へのカンフル剤なのかは分かりませんが、トランプ大統領は、今、このタイミングでこのニュースを出してきました。

では、仮にバクダディ氏が本当に爆死していたとしたらどうなるのでしょうか。日本のメディアの論調を見ていると、挙って「これでISの脅威は著しく低下した」というような方向になっていますが、私は非常に甘い希望的観測であると考えています。

あくまでもバクダディ氏は、ISILの思想的な方向性を示し、自らをアラーの声を伝えるカリフと名乗っていますが、カリフについては、当たり前ですが『神そのもの』ではなく、何らかの理由で亡くなった場合、また別のカリフが立てられ、国やグループを率いることになります。つまり、ISILの存在がバグダディ氏死亡で終わるわけではないのです。

心理のプロ直伝、心の中の怒りや恨みつらみのマグマを減らす方法

世の中、全て自分の思い通りにいくわけもなく、不満や怒りのタネは毎日尽きることがありません。しかしこれらを上手に発散できないでいると、マグマを心に溜め込んでしまうことにもなります。今回の無料メルマガ『東北NO1メンタルトレーナーが送る『自信をはぐくむ、幸せな自分のなり方』』では著者で心理カウンセラーの吉田こうじさんが、そんなマグマを発散するための訓練法「恨みつらみを癒やすワーク」を紹介しています。

心の奥底にたまった恨みつらみを癒すワーク

周囲の人から気に入られようとして自分の素直な気持ちを押し殺していると心の中に怒りや恨みつらみのマグマが溜まります

例えば没頭できる趣味がある人ならその趣味に夢中になって没頭することで、マグマを癒すことができるかもしれません。あるいは、カラオケBOXに行って大好きな歌を思いっきり歌うとか…。瞑想するとか…。

そうやって何らかのマグマ発散方法を持っている人はまだしも、そうした発散方法を知らないとか、発散方法を知っていても発散できる場所がないとか何らかの理由で発散できないと心のマグマはどんどん大きくなるばかりです。

だからといって、これまで他人の都合を最優先してきた生き方を180度転換できるかと言ったら、それもなかなか難しいし、そもそも怖い…。

そうやって溜め込んだ怒りを時に私たちは「正義という隠れ蓑を使って発散しようとします典型的なのがべき論ですね。こうするべき、こうするべきじゃないと断定的に決めつけるわけですが、その際には決して「私は」こうするべきだと思うとか「私は」こうするべきじゃないと思うとは言わないんです。

なぜなら、主語を明確にした時に否定されたり反論されるのが怖いから…。

あくまでも主語をうやむやにしたまま、「こういう場面では普通こうするべきという具合にあたかも社会の正義かのごとく正義を振りかざします。

でも、そんなことをしていても一向に心の中のマグマって癒されないんですよね~。それどころか、むしろ「いつか自分の本音がばれるんじゃないか?」「いつか見抜かれるんじゃないか?」って、対人恐怖感が増すばかりなんです。

ってことで、そういうネガティブワールドにはまっている人にお勧めするのが今日のワークです。

やり方はとっても簡単です。

まずノートとペンを用意したらこれまでの人生をずーっと振り返って、「人に認めてもらうために本当は嫌だったけど我慢したことをひたすら書き出すんです。そうやって心の奥底にしまった恨みつらみをおもてに吐き出しちゃうんです。

「あの時、嫌われるのが怖くてついYESって言ったけど、本当はとても不快だった」とか、「本当はあれをしたかったけど、バカにされそうで怖かったからするのを我慢した」とか…。

そんな感じで、「人に流されてしまった自分の中の失敗体験思い出したものからとにかく全部書いてしまうんです。失敗したことでも、恥ずかしいことでも、悔しかったことでも、頭にきたことでも何でもOKです。

で、書き出したら、今度は視点を変えて、「その不愉快な体験から学んだことは何か?も書き出していきます。不快な体験から得ている学びに気づかないと、これからも何度も不愉快な体験をし続けることになりますからね。なので、その体験から学んだことをしっかりと明らかにして自分自身にインストールしておくのです。

ワーク自体は以上ですが簡単ですよね?

ただ、人によっては過去の失敗体験を思い返すこと自体苦痛に感じる場合もあります。そういう人は、無理して思い出さなくていいので、パッと頭に思い浮かんだものだけでまずはワークをやってみてください。やってみると、思っている以上に心のマグマが減っていくことを実感できるかと思います。

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