豚肉バカ一代。豚に魅せられた元イタリアンシェフが「フルコース」で揚げたてを出す“とんかつ屋”の衝撃

世に数多ある名店と呼ばれるとんかつ屋。そんな中にあって、「唯一無二」と言っても過言ではない超人気店が大阪に存在することをご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、1ヵ月500席のネット予約が1分で完売するというとんかつ屋を紹介。同店の何がそこまで客を惹きつけるのかを解説しています。

※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題「豚肉バカになった、元イタリアンシェフ。予約開始1分で500席分が完売する、とんかつフルコースとは?」

予約開始1分で1ヶ月分が完売。“豚肉バカ”と化した元イタリアンシェフが作る「とんかつフルコース」が美味すぎる

大阪のとある下町住宅街。古びたアパートの1階を改装した、とんかつ屋さんがあります。

夫婦だけで営む、カウンター5席だけのお店。

イタリアン出身の店主は、寝る間も惜しんで、豚肉を研究し続ける人。

定休日もお店に出て、研究三昧。

どうすれば、美味しいとんかつをお客さまに食べてもらうことができるのか。

そればかりを考えているので、豚肉バカと呼ばれるように。

これは!と思う豚肉を全国から取り寄せ、どんな仕込みをすれば美味しいとんかつになるのか、どんなパン粉を使えばサクサクになるのか、どんな揚げ方をすればお客さまは喜ぶのか、を毎日毎日考え続けているのです。

とんかつの提供方法は、昼は2種類の定食、夜はおまかせ。

定食・おまかせと言えど、ひと切れずつ違う銘柄・部位の揚げたてを提供するコース仕立てとなっています。

銘柄豚の食べ比べができるようになっているのです。

北海道の「望来豚(もうらいとん)」、群馬県の「あわ雪ポーク」、茨城県の「三右衛門」、千葉県の「林SPF」、東京の「TOKYO-X」など。

店主が選び抜いた銘柄豚をブロックで仕入れ、自身の手で細かな部位に切り分けています。

研究によって豚肉を知れば知るほど、普通のとんかつ屋さんのやっていることに疑問を持つようになったと言います。

美味しいと評判のお店であっても、ロースとヒレという大まかな部位を使い分けているだけです。

しかし、ロースにはリブロースや肩ロースがあり、肩ロースの中にも「ハネシタ」や「クラシタ」があり、それぞれ味わいが違うことを知りました。

ならば、ロースとして提供するのは間違いで、部位をひとつひとつ別々に調理して、提供すべきだと考えたのです。

選び抜いた豚肉をこだわり抜いた調理法でとんかつに仕立て、揚げたてをコースとして食べていただく。

他に類を見ないとんかつ屋さんとして話題となり、1ヵ月500席のネット予約は、
わずか1分で完売してしまうこともあるほどの人気となっています。

ここのとんかつを口にした人は、その美味しさに驚き、感嘆の声をあげ、また次の予約を心に決めます。

古く寂れた住宅街にありながら、いつも予約で満席となるとんかつ屋さん。

たかがとんかつを至福のひと皿に仕上げた店主夫妻はお見事です。

手を抜くことなく、真剣に取り組めば、立地を気にすることなく、たくさんのお客さまに来ていただけるのです。

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フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOが韓国大統領に呼び出された理由

韓国の尹錫悦大統領がマーク・ザッカーバーグCEOに協力を呼びかけたようです。これは何の呼びかけだったのでしょうか? 無料メルマガ『キムチパワー』の著者で韓国在住歴30年を超え教育関係の仕事に従事している日本人著者が、現在の状況を詳しく語っています。

ザッカーバーグ、三星(サムスン)を重要視

尹錫悦大統領は2月29日、フェイスブックの親会社メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営者(CEO)に会い、人工知能(AI)と半導体分野で韓国企業の強みに触れ、緊密な協力を呼びかけた。

ソン・テユン大統領室政策室長はこの日午前、龍山大統領室でブリーフィングを開き「ユン大統領は今日午前10時、10年ぶりに韓国を訪問したザッカーバーグCEOと接見した」と伝えた。2人は約30分間対話を交わし、AIデジタル生態系造成のためのビジョンとともに、韓国企業とメタ間協力強化案について話し合った。

ユン大統領はまず「AIシステムに必須なメモリーで韓国企業が世界1・2位を占めるなど世界最高競争力を保有している」として緊密な協力を要請した。特にユン大統領は「韓米両国政府間の緊密な供給網協力体系が構築されているだけに、必要ならば政府次元でも両国企業間協力を積極的に支援する」と話した。

それと共に「スマート家電、ウェアラブルデバイス(手首や腕、頭などに装着するコンピューターデバイスのこと。代表的なウェアラブルデバイスの例として、腕時計のように手首に装着するスマートウォッチ、あるいはメガネのように装着するスマートグラスが挙げられる)、スマートカーなど多様なポートフォリオを保有している韓国こそメタのAIが適用される立派なプラットフォームになりうる」と強調した。

メタは2021年、既存フェイスブックで社名を変えた後、一般人工知能(AGI)開発を宣言するなどメタバースとAI新技術確保に熱を上げている。ユン大統領は「韓国も未来の稼ぎ頭であるメタバース産業を育成するための支援を続けている」とし、「メタバース生態系造成のための研究開発(R&D)人材養成などメタとの協力を希望する」と話した。メタが力点的に開発中のXR(拡張現実)ヘッドセットに言及したユン大統領は「メタが想像して設計したものを韓国産業が積極的に支援する準備ができている」と話した。

心理的症状にも「鍼治療」が有効?PTSDの症状も改善するという研究結果

疾患や症状に適したツボに金属の細い針を刺入する鍼治療。実はPTSDにも有効であるという驚きの研究結果が、今回のもりさわメンタルクリニックの無料メルマガ『精神医学論文マガジン』で紹介されています。

「鍼治療」はPTSDに有効か?

◎要約:『鍼治療はPTSD治療に有効で、特に驚愕反応の軽減に効果が大きい可能性がある』

PTSDではフラッシュバックと呼ばれる侵入的な想起(再体験症状)の他、ささいな刺激に対しても大きな驚きが生じる驚愕反応の亢進等、多彩な症状が認められます。

今回は、PTSDに対して鍼治療を行い、偽刺激との違いを調べた研究をご紹介します。

Acupuncture for Combat-Related Posttraumatic Stress Disorder

A Randomized Clinical Trial

戦闘関連のPTSDに対する鍼治療

戦闘関連のPTSD症状がある85人(平均39.2歳、8人が女性)が対象となりました。

治療は1回1時間、週に2回、合計24回行われ、鍼治療と偽刺激との違いを調べています。

結果として、以下の内容が示されました。

・PTSD症状の改善は鍼治療で大きくなっていました(鍼治療: Cohen d, 1.17 vs 偽刺激: Cohen d, 0.67)

・特に、鍼治療で驚愕反応の減少が大きくなっていました。

鍼治療が、身体的な症状だけではなく、心理的な症状と考えられる範囲にも有効である点が興味深く感じられました。

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アップルが「Spotifyに不当な扱い」「Apple Musicを優遇」との指摘は妥当なのか?

欧州委員会は、米アップルが自社の音楽配信サービス「Apple Music」を不当に優遇しているとして、新たに制裁金を課す可能性があると噂されています。今回のメルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』で、ケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さんは、この噂を検証。スウェーデンに拠点を置く音楽配信最大手の「Spotify」については、アップルの仕組みにほぼタダ乗り状態で、同社や欧州委員会の訴えは「イチャモン」に近いものがあると指摘しています。

アップルはSpotifyに不当な扱いをしているのか──欧州委員会がアップルに多額の制裁金を課す可能性

「サイドローディング」に続き、欧州委員会がアップルに対して「イチャモン」をつけてくるのではないか、と複数のメディアが報じている。

AppStoreにおいて、音楽配信に関連する自社サービスを優遇し、他社サービスとの公平な競争を阻害しているのではないかと、アップルに対して多額の制裁金を課すのではないかとしているのだ。

特にAppStoreに対しては、スウェーデンに拠点がある音楽配信最大手「Spotify」が2013年ごろから欧州委員会を通して複数回、係争を行っている。特にアップルの音楽配信サービス「Apple Music」を優位にしようと、アップルが開発者に対して手数料を徴収しているのは「差別的な税金だ」という主張だ。

ただ、実際のところ、Spotifyが多額の「差別的な税金」を支払っているかと言えば、そんなことはない。SpotifyはAppStore内では「リーダーアプリ」という位置づけとなっており、Amazonなどの書籍、新聞、音楽や動画コンテンツビューワーアプリと同様に、決済する際にはAppStoreの仕組みを使わず、一度、アプリからSpotifyのウェブサイトに移動して有料プランに加入し、再度、アプリでログインしてサービスを利用する流れとなる。

そもそも、Spotifyは導入時は無料アプリであるため、アップルに対して手数料の支払いは発生しないし、サービス加入時もSpotifyによる自前の決済手段を利用するため、アップルへの手数料の支払いはない。

アップルでは開発者に対して、毎年、Developer Programにおける年間登録料の支払いを求めている。個人の場合は99ドル、100名以上の従業員を抱える組織は299ドルだ。

Spotifyは299ドルを支払うだけで、AppStoreが提供するあらゆるAPIを利用でき、iPhoneだけでなくiPadやMac、AppleTV、Apple Watchといった製品にアプローチできるだけでなく、CarPlayにつなぐための機能も提供されている。

iOS17.4以降では年間100万ダウンロードを超える開発者は「コアテクノロジー料」として毎回0.5ユーロを支払う仕組みができた。しかし、Spotifyの場合はリーダーアプリであるため、コアテクノロジー料を支払う義務はない。

実際に、Spotifyのシェアは30%を超えているのに対して、Apple Musicは8%ほどしかない。アップルとすればSpotifyに対して「AppStoreにほぼタダ乗り状態で大儲けしやがって。そのくせ、欧州委員会に訴えるとは何事だ」と内心、思っているかも知れない。

この記事の著者・石川温さんのメルマガ

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現代アートを極めていたら、マタギの嫁になっていた。ウソのような本当のお話

現代アート作家がマタギと結婚し、移住してみたらどんな生活になるのか? 無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者である土井英司さんが今回紹介するのは、そんな漫画のような現実のお話です。人生を楽しむためのヒントがたくさん書かれている一冊です。

【タイトル勝ち】⇒『現代アートを続けていたら、いつのまにかマタギの嫁になっていた』

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現代アートを続けていたら、いつのまにかマタギの嫁になっていた

大滝ジュンコ・著 山と渓谷社

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、たまたまXで存在を知り、タイトルに惹かれて思わず買ってしまった本。

読んでみたら、どうやら移住の本だったようです。

著者の大滝ジュンコさんは、埼玉県坂戸市生まれ。東北芸術工科大学工芸コースを卒業し、同学院実験芸術領域(現複合芸術領域)を修了した方で、卒業後は、現代アート作家として国内外で活動されています。

長崎県波佐見町ギャラリー「モンネポルト」の代表、富山県氷見市アートNPO「ヒミング」のアートマネージャーを務めており、山形新聞、長崎新聞、月刊「望星」でも連載を持っているそうです。

本書は、そんな著者が2014年に友人の誘いで山熊田(新潟県村上市)のマタギとの飲み会に参加、その後縁あって同地に嫁ぐという、衝撃の移住体験を綴ったものです。

大谷翔平選手の結婚発表があったばかりで、世間では決断する「潔さ」みたいなものが取り上げられていますが、著者がお婆さんに言われた、「おめさん、ここさ来る気はあるか?」の一言は衝撃ですね(笑)。

著者は最初答えに困ったといいますが、それでも一年後、嫁いだというから、なかなか現代アーティスト、パンクですね(笑)。

著者が現地で学んだ生きる知恵や教訓が紹介されており、移住希望者はもちろん、そうでない方にも、刺激となる内容です。

基本、移住日記なので、自己啓発的に書かれているわけではありませんが、意識して読めば、生きるための知恵や教訓が得られると思います。

人生を変えるヒントやきっかけが欲しい、と考える方には、面白い一冊ではないでしょうか。

山下達郎も西城秀樹も気づかなかった名曲「かぎりなき夏」の奇跡。世界的シティ・ポップ大ブームを呼んだ「滝沢洋一とマジカル・シティー」48年目の真実【最終回】

数年前から世界中で大ブームを巻き起こし、今やスタンダードとして定着した感のある音楽ジャンル、シティ・ポップ。音楽業界では山下達郎と大貫妙子の在籍したバンド「シュガー・ベイブ」が“シティ・ポップの先駆け”ということが定説に…

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令和バブルと不動産投資の甘い罠。初心者と富裕層で真逆の相場観、“今さらサラリーマン大家”に出口はあるのか?

「平成バブル崩壊後の“失われた30年”は、日本の平凡なサラリーマンにとって、不動産投資で富裕層に簡単に成り上がることができるボーナスステージだった。だが今後は違う。近い将来、リスクを取り過ぎたサラリーマン大家が次々と破産していくだろう」──今回は、投資コンサルタント&マネーアナリストの神樹兵輔さんが、不動産投資のウマ味と怖さ、そして「令和バブル」のサバイバル術を解説。30年前に戻りたいと嘆くよりも、次の30年を見据えて賢く資産を運用していきたいものです。(メルマガ『神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図──政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる!』より)

サラリーマン大家の独り勝ち。超低金利・マイナス金利時代はいつまで続く?

今回は、いわゆる「サラリーマン大家さん」のアパート・マンション経営など不動産投資がテーマ。これから老後資金の確保を見据えて投資に乗り出そうと考えている人は、ぜひ参考にしていただきたいと思います。

日本で低金利政策が始まったのは、バブル崩壊後の1990年代の後半からです。バブル崩壊の後遺症で金融が目詰まりを起こしてきたからでした。

1993年9月に当時の公定歩合2・25%を1・75%とし、さらに95年4月には1・75%から1%に引き下げます。そして同年9月には0・5%にしたのです(当時の公定歩合とは、日銀の市中銀行への貸し出し金利)。

次いで、97年の金融危機を迎えたのち、98年9月には政策金利を0・25%に引き下げています。

ここからが、もはや「超低金利」といってよいレベルなのです(政策金利とは、短期金融市場の「無担保コール翌日物金利で別名オーバーナイト物のことを指しており、これが金融政策の目標値となり現在に至っています)。

こののち多少の変動を経て、政策金利は0%台が続きます。

こうして、2006年からは「ゼロ金利」が常態化して、今日に至るのでした。

結局、この超低金利時代は、かれこれ今日まで実質30年にもおよぶ長年月となって続いてきています。

不動産投資の成功でサラリーマンを「卒業」する人が続出

その結果、何が起こったのでしょうか。

当時から続く「超低金利」を活かして、不動産に対する「レバレッジ投資」の最大化が試みられるようになったのです。

日銀の政策金利の低下は、公定歩合と同様に、市中の金融機関の貸し出し金利にも影響して、引き下げに向かわせますから、住宅ローン金利をはじめ、金融機関の貸し出し金利は軒並み低空飛行となったのでした。

ちなみに、レバレッジとは「てこの原理」であり、小さな力でも大きな力をもたらすことを意味します。すなわち、少ない自己資金しかなくても、低金利の借金で膨らませた「大きな軍資金」とすることで、不動産投資に活用できることをいいます。

つまり、資金の乏しいサラリーマンでも、レバレッジ(借金)の最大化によって不動産投資に乗り出すことで、打ち出の小づちのようにキャッシュフローが生み出せる状況が到来したのでした。

かつて、80年代後半のバブル期より以前の時代は、サラリーマンが不動産投資を行うには、非常に厳しい制約がありました。

マンションやアパートといった不動産にローンを使って、投資を行おうとするにも、年間のローン返済額のほうが家賃収入よりも大きかったからです。

不動産投資で得られる収益の利回りが2%~3%に対して、不動産投資ローンの金利が7~10%と高く、逆ザヤが生じる状況だったのです。それでも、これが当時の当たり前でした。

ゆえに、バブル期以前の高度経済成長期(1955年~73年)に、マイホーム取得のための住宅ローンは別として、不動産投資ローンを活用して不動産投資を行う人は、非常に少なかったという状況がありました。

では、その頃はどんな人がアパマンに投資できたのか──といえば、土地を保有している人たちが中心でした。

つまり、マイホームの敷地以外での土地保有者といえば、その多くが先祖代々からの継承による「地主」に他ならなかったわけです。

そうした地主以外の人で、不動産投資を行おうとする人は、毎年の家賃収入よりも投資ローンの返済額のほうが大きかったため、差額を自分で埋める「自腹での持ち出し」を覚悟しなければ、不動産投資など行えなかったのです。これを20年~30年と継続させて、自前の不動産資産を築く以外になかったのです。

ところが、80年代後半に株や不動産が、2~4倍に値上がりする資産インフレのバブル景気を経たのち、90年代に入ってバブルが崩壊し、株や不動産の価格が半値以下に下落することで様相が変わったのです。前述の通り、「超低金利時代」が到来したからです。

不動産価格が下落しても、家賃収入は値下がりすることなく、ほぼ今まで通りの価格水準で推移していたのですから、不動産投資での「逆ザヤ」が解消したどころか、新たな収益(キャッシュフロー)をもたらしてくれるようにさえなったわけです。

バブル崩壊で財テクに走った企業は大きな痛手を被った。しかし…

この頃は、バブル景気で「財テク」に走った企業は、大慌てとなっていました。借金して購入した株式や不動産の価格が、半値以下に下落してしまっては、売却して出口に到達しようにも、売却価格よりも借金額のほうが大きいと、売るに売れなくなります。

「損切り」するより「出口」がなかったのです。

そのためこれは、「バランスシート不況」の到来ともいわれました。

バランスシート(貸借対照表)の右側の負債を圧縮する行動が一斉に起こったために、資金需要は枯れて、日銀が低金利政策に転じても、不況が広がったままだったのです。

つまり、企業の「バランスシートの健全化=資金需要の縮小」となり、こうした企業は資産縮小と借金返済に励む以外になかったのでした。これが当時の経済状況でした。

バブル期に借金をして不動産投資を行い、その値上がりを期待してキャピタルゲイン(値上がり益)を得ようと「財テク」に走った企業は、バブル崩壊の結果、物件価格の下落で軒並み「担保割れ」となり、四苦八苦の資金状況を迎えたのでした。

生き残りをかけたこうした企業の多くが、値下がりした不動産資産を損切りで売却し、借金を返すことに専念したことにより不況が広がっていきました。

有田芳生氏が一刀両断。自民党「裏金調査報告書」に書かれていない“不都合な真実”

自民党の裏金問題を受け開かれた衆院政治倫理審査会(政倫審)に、現職の首相として初めて出席するも、従来の説明を繰り返すのみに終わった岸田首相。実態解明に何の役も果たさなかったと言っても過言ではないこの政倫審、そして一連の裏金問題を、識者はどのように見ているのでしょうか。今回のメルマガ『有田芳生の「酔醒漫録」』ではジャーナリストの有田芳生さんが、裏金作りが判明した51人のうち46人が出席を申し出ていない政倫審を「茶番」と一刀両断。さらに外部調査で判明した裏金を巡る事実をあらためて詳細に解説するとともに、調査報告書が明らかにしていない部分を取り上げ、そこに重要な問題が隠されているとの指摘を記しています。

終わらない自民党「裏金問題」。衆院政治倫理審査会の茶番

2月29日、3月1日に衆議院政治倫理審査会が開かれ、岸田総理と5人の「安倍派」「二階派」の議員が出席した。しかし裏金作りが判明した51人のうち、46人が出席を申し出ていないから茶番だ。

とくに二階俊博元幹事長や萩生田光一前政調会長は、多額の裏金をもらっていたにも関わらず、黙ったままである。森喜朗元首相などは、1998年から2000年、01年から06年に派閥会長を務めたが、岸田総理は調査の「必要がない」と逃げてしまった。

直接には裏金疑惑のない総理本人が政倫審に出るのは、予算案を通過させないと政権崩壊に直結するからだ。「出る」「出ない」で優柔不断ぶりを示してきた「安倍派」4人組は、政権を揺さぶる目的もあった。しかし、総理が出席して自分たちが出ないと処分される可能性があったので、最終的には折れるしかなかった。

当面は衆議院の政倫審が終わり、予算案が衆議院で通過すれば、舞台は参議院へと移る。それでも「裏金問題」は終わらない。

裏金を「還付金」、中抜きを「留保金」とする姑息なごまかし

自民党の森山裕衆議院議員を座長とする調査チーム(6人)は、外部の弁護士事務所(森・濱田松本法律事務所、東京八丁堀法律事務所)に聴き取り調査を依頼した。7人の弁護士は、2月2日から8日までに91人の自民党議員などから調査を行った。その結果として「聴き取り調査に関する報告書」を2月15日に自民党に提出している。

調査対象は現職の自民党国会議員82人と現職ではない選挙区支部長3人。あとは派閥・グループの代表または事務総長8人だが、重複があるため、実際の対象者は91人だ。派閥の内訳では「清和政策研究会」(安倍派)79人、「志帥会」(二階派)6人である。

この調査では「派閥からの金銭の還付」を「還付金」と表現しているが、政治資金パーティーのノルマを超えて販売した金額が派閥から還付されたにも関わらず、政治資金収支報告書に記載しなかったから「裏金」だ。

さらにパーティー券を販売しても、ノルマ超過分を派閥に渡さなかったものを「留保金」と表現したが、これは「中抜き」である。言葉の意味を誤魔化すのはジョージ・オーウェル『1984』の世界だ。「ニュースピーク」(新語法)で、たとえば「自由は屈従である」。「裏金ではない。還付金だ」。

この記事の著者・有田芳生さんのメルマガ

キンプリ永瀬廉の“20歳年上熟女不倫”にファン悲鳴! れんれん“胸板ハグ解禁”の裏事情とは?板谷由夏を抱き寄せたワケを記者が解説

4月期の新ドラマ『東京タワー』(テレビ朝日)に出演するKing&Princeの永瀬廉さん(25)。恋愛ドラマ初主演にして、いきなり女優の板谷由夏さん(48)をお相手に「20歳差の不倫」にチャレンジするというから驚きです。今回のれんれんの“胸板ハグ解禁”には、どんな裏事情が?芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。

永瀬廉が過激エッチを披露!? ドラマ『東京タワー』

「ファンの皆さんには確実に見たことのない僕をお見せすることができる」「僕自身としてもレベルアップできる作品」と意気込みを語っている、『King&Prince』永瀬廉の4月期の出演ドラマ『東京タワー』がちょっとした話題になっているようです。

これは江國香織の恋愛小説を“令和版”にアレンジしたドラマです。

2005年1月に公開された劇場版は中園ミホが脚本を担当、黒木瞳と岡田准一、『嵐』松本潤と寺島しのぶの出演で、興行収入は約16億3,000万円を記録しました。

シャツを羽織った永瀬の裸の胸に顔を寄せる板谷由夏の画像と、たった15秒の予告動画が解禁になるや否や、ファンの間からは悲鳴が上がっている状態です。

『夕暮れに、手をつなぐ』での広瀬すずと軽いキス・シーンだけでも当時、ファンの間からは「見れない」とショックを受ける声が上がっていましたが、今回はそれをおそらく上回る過激なシーンもありそうで…。

SNSでは「ベッドシーンなんて絶対いらない! 最低視聴率で打ち切りになっちゃえばいいのに!!」なんてコメントも呟かれています。

ドラマ視聴率がふるわない「役者・永瀬廉」を“胸板ハグ”でテコ入れか

『シンデレラガール』でデビューしてからわずか6年のアイドルが、ドラマ設定とはいえ親子ほど歳の離れた人妻との不倫ドラマ出演…。

これには私も、ジャニーさんとメリーさんが御存命だったら絶対にやらせなかっただろうな…と思ってしまいましたが。

ただ、永瀬廉という商品を考えれば、これも決して理解できないものではありません。

2022年7月期に永瀬が主演した『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将』は、トップアイドルとして絶好調だったにもかかわらず、4%台前半という平均視聴率の低さでしたし、2023年1月期の『夕暮れに~』は6%台前半、現在の『厨房のアリス』も今のところ5%台前半をウロウロ…。

これでは“役者・永瀬廉”をどうにかしたい…と所属事務所が思うのも理解できます。

“不倫相手”を演じる板谷由夏は微妙なキャスティング?

もうひとつ、永瀬の不倫相手を演じる板谷由夏というキャスティングも個人的には少々寂しい気がします。

“アイドル・永瀬廉と共演できる約20歳ほど年上の女優”として、事務所的には板谷が無難な落としどころだったのかもしれませんが、個人的にはなんとも“消化不良”が否めないのです。

永瀬が不倫&ベッドシーンというこれまでの殻を打ち破ると腹をくくったのなら、いっそのこと相手役も、もっと個性の強い女優、クセの強い女優の方が話題にもなるし、共演という化学反応を楽しめるのになぁ…なんて思ってしまうのです。

私がもしこのドラマのキャスティング・ディレクターなら、真っ先にオファーを出すのは広末涼子しかいません。

それがダメなら深田恭子、沢尻エリカ…石田ゆり子や篠原涼子も許容範囲でしょうか。

永瀬の所属事務所やスポンサーの縛りを一切考えなければ、これぐらい大胆なキャスティングをしないと、今の時代はテレビやドラマから若者が離れるばかりではないでしょうか。

永瀬にも、「廉クン、そこまでやらなくていいから…」なんて演出家が思わず言ってしまう程の大胆な演技を期待したいものです。

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“リアコ”と呼ばれる、芸能人に対してリアルに恋をしているファンが多いと言われる永瀬ですが、いつまでも“Prince”でいられるわけがないのは御本人も重々承知のことだと思います。頑張れ! れんれん!!

プロフィール:芋澤貞雄

1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by:オシドラサタデー『東京タワー』|テレビ朝日

日本製鉄の米企業買収計画をトランプが「阻止する」と明言。早くも高まる日米関係の懸念

11月に行われるアメリカ合衆国大統領選挙の共和党候補となることが濃厚とされるトランプ前大統領。バイデン大統領の支持率の低迷もあり、「もしトラ」から「ほぼトラ」に変化しつつあるとも言われますが、トランプ氏が再登板となった場合、日本はどのような状況に置かれることになるのでしょうか。安全保障や危機管理に詳しいアッズーリさんは今回、第2次トランプ政権の発足が日本にもたらしかねない「トランプリスク」を解説。対日経済圧力の強化も否定できないとして、我が国の経済界や企業に事前検討を呼びかけています。

「頼みの安倍」も今はいない。日本がトランプ再選で直面する強大リスク

11月5日の米大統領選に向け、米国内の動きが活発になってきた。しかし、余程の事がない限りバイデンVSトランプの戦いになるので、我々はトランプ再選のシナリオを想定しておく必要があろう。

共和党の候補者選びはトランプ一強モードで、オハイオ州やニューハンプシャー州、サウスカロライナ州などに続き、最近もミシガン州での選挙戦で圧勝し、これで6連勝となった。3月5日には共和党使命レースの山場となるスーパーチューズデーを迎えるが、アラスカ州やアラバマ州、カリフォルニア州やマサチューセッツ州など全米15州で一斉に選挙戦が行われ、ここでトランプ氏が全勝もしくは圧勝すれば、もう勝負は決まったと言えよう。共和党はもうトランプ党のような様相を呈している。

第1次政権時より「やりたい放題状態」となるトランプ

仮に来年1月にトランプ政権が再発足することになれば、中国との間で再び貿易摩擦が激しくなることは間違いない。第1次政権時、トランプ氏は中国との貿易不均衡(中国に対して米国が大きくマイナス)に強い不満を持ち、中国製品に対して次々に追加関税を課していき、中国はそれに対して報復関税を行うなど、米中間では貿易摩擦が激化していった。

バイデン大統領も中国・新疆ウイグル自治区における人権侵害、中国による先端半導体の軍事転用防止などを理由に、中国への輸出入規制を強化したが、それは第2次トランプ政権にも継承される。トランプ氏は、最近も中国からの輸入品に対して一律60%の関税を課すと言及しており、第2次政権でも中国に対する輸出入規制や関税制裁を行っていくことが予想される。

しかも、懸念されるのは第2次政権では第1次政権よりも貿易摩擦が激しくなる恐れがある。これはトランプ氏だけに言えることではないが、通常、米国の大統領は2期8年を意識し、1期目は再選を考え慎重に政権運営を担っていくことになるが、2期目は後のことを気にする必要がない。要は、トランプ氏にとって残りの任期は4年しかないので、第2次政権では自分のやりたいことを一期目以上に思う存分やっていく可能性がある。