なぜ日本人は列に並ぶのか?外国人が称賛する美徳のルーツは祖先にあった

列に並ぶ、信号を守る、順番を守る…私たち日本人には当たり前のことですが、外国人からは称賛される文化でもあります。こうした日本人の美徳は今に始まったことではありません。長い歴史の中で培われたことなのです。そこで今回は、メルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』の中でそんな“庶民の日本史を”紹介。誇るべき祖先の姿を知ることができます。

【一日一冊】庶民の日本史 ねずさんが描く「よろこびあふれる楽しい国」の人々の物語

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庶民の日本史 ねずさんが描く「よろこびあふれる楽しい国」の人々の物語

小名木善行 著/グッドブックス

楽しく歴史を教えてくれる「ねずさん」が、今回は私たちの祖先の庶民のリアルな生活について説明してくれる一冊です。

日本は島国であるためか、長い歴史の中で外敵から侵略されることが少なく、庶民の生活は盗みも争いごとも少ない平和な国でした。

その証拠に縄文時代の遺跡からは武器が発見されませんし、『魏志倭人伝』にも「窃盗せず、争訟少なし」と記載されているのです。

そうした日本が武装化したのは弥生時代に入ってからのようで、外敵に対抗するために古墳には弓矢を手にした埴輪が多数発掘されるようになったのです。

縄文時代の遺跡からはいまだにひとつも発見されていないものがあります…人が人を殺すための武器です…3世紀の古墳時代から…刀槍や弓矢を手にした像が多数発掘されています(p45)

日本は島国で独自の道徳観を持っており、そうした道徳を教えることが戦前までの教育のあり方でした。そうした道徳教育が明治から戦後にかけて知識偏重の教育に変わってきましたが、今の時代でも外国人から見ると、日本人は馬鹿に見えることがあるようです。

例えば、横断歩道で信号を守るし、列車のホームでは列をつくって並びます。契約は守るし、できるだけ良いものを作って納めようとします。誰もがやるべきことをやり切り、それを期待できるのが日本なのです。

マスメディアが創ったウクライナ侵攻の「物語」に乗せられる世界の人々

連日メディアで報道されるロシアのウクライナ侵攻のニュースを見ていて、みなさんはどのような解釈をしているでしょうか。ロシアのプーチン大統領は狂人でロシア軍は悪の軍隊である、と思っている人が多いでしょう。メルマガ『富田隆のお気楽心理学』の著者で心理学者の富田隆さんは 、その偏向報道に「へそ曲がり」の立場からの意見を、ロシアとウクライナの間に起きた事実とともに語っています。

 

金融の核爆弾

「コロナ禍騒ぎ」の先が見えて来たと思ったら、ウクライナで戦争が起きてしまいました。本当に、悩みの種は尽きませんね。

前回のお便りでも、ウクライナを巡るこれまでの「因縁話?!」については書きましたが、実際に進軍が始まり、戦端が開かれてしまうと、西側、特に日本の報道ぶりの酷さに愕然とする毎日です。

今更ながら、いわゆる「マスメディア」と呼ばれているものがディープステイト(世界を操る影の政府)のプロパガンダ機関であり走狗であることを思い知らされます。彼らの偏向報道ぶりは大変優れています。

ですから、私のようなへそ曲がりの年寄りでも、テレビのニュースばかり見ていると、ロシア軍が「悪の軍隊」であり、プーチン大統領は権力欲に憑りつかれた「狂人」であり、彼の領土拡大の野望がこの戦争を引き起こした、というような「物語」が頭の中に出来上がってしまいます。

もちろん、私だって戦争は大嫌いです。前回、書きましたように、戦争は軍の当事者だけではなく、その地域の無辜の民を巻き込み犠牲にします。

地下鉄に避難して身を寄せ合っているキエフ市民の映像は、私の頭の中で、東京大空襲で焼き殺された無辜(むこ)の民のイメージと重なってしまいます。

こんな戦争は、一日も早く終わらせなければならない。

それは、もっともなことなのですが、この「戦争を終わらせなければならない」という同じ思いが、ロシア軍の侵攻の背景にあるという事実も見逃すことはできません。

 

ピカールだけではない。話題の冷凍食品専門店、コロナ禍で大注目されるワケ

コロナ禍で家にいることが増え、冷凍食品を買いだめする人も増えています。そこで、注目されているのが冷凍食品専門のお店。今回、繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、自身のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の中で、 現在話題になっている3つの冷凍食品専門店の戦略を語っています。

冷凍食品専門店が、日本のキッチンを変える!?

いま、冷凍冷蔵庫に加えて、冷凍庫(単機能)を買い足す家庭が増えています。

コロナによって、外出を控えるようになり、保存の効く冷凍食品を買いだめする人が増えているためです。

また、最近は冷凍技術の進歩により、美味しい冷凍食品が多くなり、そのバリエーションも増え続けています。

「間に合わせ」から、「積極的利用」に変わりつつあります。そこで、冷凍庫が必要となるのです。

手間が掛からず美味しいのなら、そちらを利用したいと思うのは当然。時間に追われる社会で生きる現代の人びとは、料理に時間を費やすことは難しくなってます。手を抜きたくなっても、仕方のないことです。

そこで登場したのが、冷凍食品専門店。

フランス発の「ピカール」は、ご存知だと思います。

【関連】なぜフランス発の冷凍食品専門店は高い売値でも売れるのか?

本格的フレンチの前菜やメイン、デザートなど、ほぼフルコースの料理が冷凍で手に入ります。

・タラとサンジャックのパスタ
・スズキのファビュルーディッシュ
・ポム・デュセス(トリュフ入り)
・ミニメルヴェイユ・オ・ショコラ

……。

これらが、それほど高くない価格で手に入るのですから、グルメな人でなくとも、買ってみようとなるのではないでしょうか。未体験の食が、手軽に自宅で味わえるのです。

他にも、パン、パスタ、下ごしらえ済みの野菜、スイーツなども豊富に揃っています。

ロシア、デフォルト確定か。日欧米の制裁強化でルーブルは紙くず同然?現実味を帯びる経済破綻

ロシアが債務不履行いわゆるデフォルトに陥る可能性が極めて高いとロイター通信が報じた。ロシアのウクライナ侵攻に抗議した経済制裁に日本を含めた西側諸国の足並みも揃い、今後ますます制裁の厳しさは増すとみられている。ロシア経済は混迷を極めることになりそうだ。

債務不履行と2桁のロシア経済の縮小を示唆

ロイター通信によると、国際金融協会(IIF)は28日に、ロシアが対外債務の不履行に陥る可能性は「極めて高く」、今年のロシア経済は2桁の縮小に見舞われるとの見通しを発表した。西側諸国による制裁がかつてない規模になり、インフレ率も2桁になる見込みだ。

IIFは、ロシア中央銀行の他国に対して外貨建て債務の返済が困難になった場合に使用する準備資産である「外貨準備」の半分が資産凍結を行った国に保有されていると推定している。

また28日には、ロシア中央銀行が政策金利を従来の9.5%から20%に引き上げると発表したばかりだ。利上げは2月に入ってから2回目で、米欧の経済制裁の影響で通貨ルーブルが急落。28日には過去最安値を更新して、インフレ加速を抑えるために緊急の利上げを行った。

ロシア当局が経済を支えられなくなるのは時間の問題か。ルーブルが紙くず同然になる恐れが出てきた。

【関連】知恵の無さ露呈。ウクライナ危機に乗じ憲法改正を吹聴する人が信用できぬ訳

ロシア国民も経済崩壊を確信か

ロシア国内でも「経済が崩壊する」という悲観的な空気が広がり、ルーブル安を懸念しドルを確保しようとする動きが広がった。

「SWIFTから排除されたらどんな被害が起きる分からない」との思いから、早めに現金を引き出しておこうと「取り付け騒ぎ」が発生。週末の都市部のATMの前には市民の大行列ができた。

なんとSWIFT排除が発表された木曜日で1110億ルーブル(約1500億円)引き出されたとの報道もある。

敵も味方も誰も得をしない戦争にうんざり

ロシア軍が侵攻が始まり当初はものの数日で首都キエフが陥落するとみられていたが、意外なことにウクライナ軍が奮戦している。

ウクライナ当局は27日に、死亡したり捕虜になったりしたロシア兵を検索できるサイトを開設した。プーチン大統領がウクライナに送り込んだ兵士たち家族の消息を心配しているロシア国民に向けて作られたものだ。

一方、ロシア国防省は、ウクライナ侵攻で死亡した兵士の詳細を明らかにしていない。

【関連】見透かされたバイデンの弱腰。プーチンの発言で判るロシアの企み

自国は経済危機に陥り、家族は戦場に送り込まれる。攻めた側も攻められた側も誰も得をしていない戦争という名の愚行。情報を遮断できた世界では通用しても、世界に情報が発信できる社会では通用しない。

知恵の無さ露呈。ウクライナ危機に乗じ憲法改正を吹聴する人が信用できぬ訳

ロシアによるウクライナ侵攻を受け、国内で急激に高まりを見せ始めた憲法改正の必要性を訴える声。超大国となった隣国に対する牽制には、9条の縛りをなくし軍備を拡張するしか手はないのでしょうか。今回のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』では、著者で多くの中国関連書籍を上梓している拓殖大学教授の富坂聰さんが、ウクライナ危機が引き起こされた原因を多角的に検証。その上で、大国と向き合うのに「武装」しか唱えられない人間に対して厳しい評価を下しています。

 

ロシアのウクライナ侵攻で「日本も憲法改正が必要」は本当か?

ロシアがウクライナに軍事作戦を行うニュースを世界が駆け巡ってから間もなく、日本のメディアやネット上には「次は台湾だ」という意見があふれた。予測された展開だが、これに続いて湧き出してきたのが、「日本も憲法を改正して備えるべき」という議論だったのにし少し驚かされた。

気になる動きなので、このメルマガでも号外として取り扱いたい。

といっても結論は単純だ。両意見ともに、それを吹聴しようとする人間を信用するな、という一言に尽きるからだ。

ロシア軍がウクライナの領土に足を踏み入れたことは、同国の主権と領土の侵害に当たる可能性が高く、国際社会から厳しく批判されるのは当然だろう。

だが、そうしたメインストリームの見解とは別に考えなければならない視点もある。

一つは、ロシアが西側社会を中心とした国際社会から強い制裁にさらされ、なおドイツとの間で進めてきた天然ガスパイプラインを稼働させられないという経済的なダメージや国際社会でのイメージの低下など、明らかな不利益が予測できたにもかかわらず、侵攻を決断したのはなぜか、という視点だ。しかも今回は、必ずしも支持率上昇にもつながってはいない。プーチン大統領の領土的野心というだけではとても説明はつかないのだ。

そしてもう一つの視点は「原状回復できない」決断をしたウクライナの政治について。

順番に考えていきたいのだが、まずは一点目から見てゆこう。

ウクライナに爆発音が響き渡る前、中国のテレビ番組でウクライナ問題を解説していた専門家たちは、ロシアの軍事侵攻の不利益を口をそろえて指摘していた。つまり普通に考えれば「侵攻はしない」との意見だった。それはウクライナによってじわじわとロシアの力を削ぐというアメリカの術中にはまることでもあったからだ。

だが、ウクライナ東部で起きていること──親ロ派武装勢力とウクライナ国軍との戦闘が続いている──については「不透明」で、何より「ゼレンスキー大統領がそれをきちんとグリップできているのか」を疑問視していた。ウクライナにはリトアニアを通じて武器が運び込まれ、それを手にした血気盛んな民兵が何をしているのか。誰にも分らない状況が続いていたからだ。

彼らがロシア系住民を襲い、それがロシアの侵入の口実になるというシナリオは、アメリカが早くから「ロシアがでっちあげる」と警戒していたことだが、実際に襲撃が起きていないと断じることも困難だった。事実、プーチン大統領はジェノサイドが起きていると発言している。

 

見透かされたバイデンの弱腰。プーチンの発言で判るロシアの企み

突然のウクライナ侵攻で世界を敵に回した上に核兵器の使用も示唆するなど、正気の沙汰とは思えぬ言動を繰り返すプーチン大統領。理解の粋を超えたと言っても過言ではない「ロシアの独裁者」は、どのような意図をもってウクライナに兵を進めているのでしょうか。今回のメルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤先生が、プーチン大統領が国内向けテレビ演説で「実際に口にしたこと」を紹介し、そこから読み取れるウクライナ侵攻の真の目的を解説。さらに演説の最後の部分に垣間見られた、プーチン大統領が抱く「別の心配」についても考察しています。

 

プーチン大統領の目的は何か

ロシアのウクライナへの軍事進攻が始まりました。

このプーチンの意図についてさまざま憶測が流れています。なかには「頭がおかしくなったのではないか」といった報道もあります。

こういった報道は事実と憶測が入り乱れます。まずプーチンが実際に何を言ったかに注目すべきです。

プーチンは24日、ロシア国民向けにテレビ演説しました。

今回は、そこでプーチンが何を言ったかを紹介して解説します。

2月24日プーチン大統領、ロシア向けTV演説:抜粋

 

私たちの最大の懸念と心配はNATOの東方拡大についてである。

 

過去30年間、我々はNATOの主要国との間で対等の安全保障の原則について辛抱強く合意を形成しようとしてきた。

 

NATOは私たちの提案に対して嘘、圧力や恐喝で対応してNATOを拡大し続けたのである。今、まさに私たちの国境に近づいている。

 

NATOをこれ以上拡大したり、ウクライナ領土の軍事的足場を確保しようとする努力を続けることは、我々にとって容認できるものではない。

 

問題は、ロシアに隣接する地域、つまり私たちの歴史的な土地で、敵対的な「反ロシア」が形成されつつあることである。

 

米国とその同盟国にとってそれはロシアを封じ込める政策である。わが国にとっては、生死を分ける問題であり、国家としての歴史的未来に関わる問題である。これは誇張ではなく事実である。

 

ここで、ドンバス(注:ウクライナ東部、親ロシア地域)の状況に話を移そう。2014年にウクライナでクーデターを起こした勢力が権力を掌握し、見せかけの選挙手続きの助けを借りてそれを維持し平和的な紛争解決の道を放棄していることがわかる。

 

そこで起こっていることを同情なしに見ることはできない。私たちは、そこに住みロシアに希望を託している何百万人もの人々の大量虐殺を止めなければならなかった。

 

さらに次のことを強調したい。NATOの主要国はウクライナの極右民族主義者やネオナチを支援している。

 

ロシアとこれらの勢力の対決は避けられないだろう。それは時間の問題である。しかも彼らは核兵器保有を目指すところまで行っている。このようなことは絶対にさせない。

 

2014年、私たちはクリミアとセヴァストポリの人々を支援した。2015年、私たちは軍隊を使いシリアからのテロリストがロシアに侵入するのを防ぐ信頼できる盾を作った。これは自分自身を守るためのものである。他に選択肢がなかったのだ。

 

今日も同じことが起こっている。このような状況において、我々は大胆かつ迅速な行動を取らなければならない。ドンバスの人民共和国は、ロシアに助けを求めている。

 

このため国連憲章第51条(第7章)に基づき、ロシア連邦評議会の許可を得て特別軍事作戦を行う決定を下した。

 

この作戦の目的は、8年前からウクライナ政権によって行われた屈辱と大量虐殺に直面している人々を保護することである。

 

ウクライナの領土を占領することは、私たちの計画ではない。我々は、力によって誰かに何かを押し付けるつもりはない。

 

私たちは、今日のウクライナに住むすべての人々が自由な選択の権利を享受できるようにならなければならないと考えている。

 

あなた方(ウクライナ軍の軍人)は、ウクライナ人民に忠誠を誓ったのであって、ウクライナ人民に屈辱を与えている現政権に忠誠を誓っているのではない。犯罪的な命令の遂行を拒否することを強く求める。

 

戦闘流血があった場合、その責任はすべてウクライナの支配政権にあることを再度強調したい。

 

ロシア軍の献身的な兵士と将校は、プロフェッショナリズムと勇気をもってその任務を遂行すると確信していいる。あらゆるレベルの政府機関や専門家が、経済、金融システム、社会福祉の安定を保証するために効果的に働くことを確信している。

 

辛口評論家の目にも涙。「沖縄密約」を暴いた記者とその妻の姿

50年前の沖縄返還に際して日米両国間で結ばれた協定の中には、国民に知らされていない「密約」が存在していました。その一部を明らかにした毎日新聞の西山太吉記者が、情報入手法について国家公務員法違反に問われた「西山事件」では、国民の知る権利と報道の自由を大きく制限し、国家の嘘をも養護する判決が下されています。今回のメルマガ『佐高信の筆刀両断』では、評論家の佐高信さんが、事件の真相に迫ったドキュメンタリーを制作したディレクターの言葉を反芻。国家権力と闘った西山氏とその妻の姿と、それを伝える後進のジャーナリストの姿を浮かび上がらせています。

 

国家権力と闘う

読めば必ず泣くとわかっていながら、読まずにはいられない本がある。諸永裕司著『ふたつの嘘』(講談社)である。『朝日新聞』記者の諸永はこの本で「沖縄密約をめぐる2人の女の物語」を書いた。1人は元『毎日新聞』記者の西山太吉の妻、啓子であり、1人は情報公開を求めて西山らと共に裁判を起こした弁護士の小町谷育子である。

何度目かに読むキッカケとなったのは、むのたけじ地域・民衆ジャーナリズム賞の選考で『テレビ・ドキュメンタリーの真髄』(藤原書店)という「制作者16人の証言」が対象となったからだった。

その中で琉球朝日放送でディレクターをしていた土江真樹子が回想している。外務省の女性事務官から密約を示す資料を受け取った西山は国家公務員法違反に問われ、逮捕された上に、『毎日』もやめざるをえなくなった。その後も非難の目にさらされ、肉体的にも精神的にも満身創痍となっていた。

だから、顔を出して発言してほしいという土江といつもケンカになる。それで、ある時、「もう帰ります」と玄関に行ったら、啓子が後ろから「あなたの仕事は西山のことを伝えることじゃないんですか」と声をかけた。「ここで帰ったら、西山はもうしゃべりませんよ」と続けられて、土江はすっと怒りがとけて、また戻ったという。

西山夫人の啓子は決して良妻賢母なのではない。「情を通じ」と検事に書かれ、離婚しようと思ったことは数え切れない。結婚13年目で事件に遭い、それから20年近く離れて暮らして、子どもが自立した後に、彼女は西山の住む小倉に行った。日記まで見せた著者の諸永に啓子はこう告白している。

「このまま別れたら、主人は文字どおり、だめになる。国からも、社会からも、新聞社からも捨てられ、そのうえ私が捨てたらと思うと……。踏ん切りがつかなくなってしまったのです。普通なら愛想を尽かしてもおかしくないんでしょうけど、なぜでしょうね」

競艇にのめりこむ西山に「いい加減にして下さい」と怒りをぶつけたこともあった。いつもなら声を荒らげて怒鳴る西山が、かぼそい声で言った。「ギャンブルしているときだけは、すべてを忘れられるんだ」

2013年にこの妻はなくなってしまった。そんなことも思いながら読んでいた2月19日夜、何と西山から電話が来た。『毎日』の倉重篤郎と飲んでいるという。どこかで対談をとのことだった。喜んでと答えたが、アメリカで密約を示す公文書が発見された後に西山が書いた『沖縄密約』(岩波新書)のあとがきに西山は裁判の過程で知り合った諸永をはじめ、『東京新聞』の佐藤直子、前掲の土江ら多くの若きジャーナリストに「望みを託したい」と書いている。

引き取った野良猫がいなくなって泣く西山を見ながら「最後まで面倒をみなければ。この人をちゃんと死なせなきゃ」と啓子は思ったのだが、先に亡くなってしまった。

 

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いま「ビール醸造施設付き酒場」が増加中のワケ。立地を選ばぬ“強み”の秘密

個性豊かな味わいで、ファンを増やし続けているクラフトビール。そんなビールの醸造施設を併設した「ブルワリーパブ」という業態が話題となっています。「若者の酒離れ」と言われて久しい今、ブルワリーパブが若い世代を中心に支持されている秘密はどこにあるのでしょうか。今回その背景を探るのは、フードサービスジャーナリストで『月刊食堂』『飲食店経営』両誌の編集長を経て、現在フードフォーラム代表を務める千葉哲幸さん。千葉さんはブルワリーパブの草分けであるライナ株式会社代表への取材を通して、ブルワリーパブの繁盛店を作り上げるパターンを分析・紹介しています。

プロフィール千葉哲幸ちばてつゆき
フードサービスジャーナリスト。『月刊食堂』(柴田書店)、『飲食店経営』(商業界、当時)両方の編集長を務めた後、2014年7月に独立。フードサービス業界記者歴三十数年。フードサービス業界の歴史に詳しい。「フードフォーラム」の屋号を掲げて、取材・執筆・書籍プロデュース、セミナー活動を行う。著書に『外食入門』(日本食糧新聞社発行、2017年)。

コロナ禍で「ビール醸造施設付き酒場」が増加中。背景には何があるのか?

今日ブルワリー(ビール醸造施設)を併設した飲食店の開業事例が増えてきた(これを「ブルワリーパブ」と言う)。この要因はまず、クラフトビールのファンが若い世代に多いこと。全国のクラフトビールメーカーが一堂に集まるビアフェスはコロナ禍で開催されていないが、2019年までのビアフェスの会場には20代、30代の男女が集まっていたものだ。

そしてもう一つは、事業再構築補助金という制度が存在していること。事業者が思い切った事業再構築の事業計画をまとめると、まとまった金額を受け取ることができる。これまでブルワリーパブを経営してみたいと思っていても、この施設を構えるための投資がかさむために決断に踏み切ることができなかったものが、その夢を実現することが可能になった。

好きが高じてクラフトビールの道へ

このようなブルワリーパブの草分けはライナ株式会社(本社/東京都台東区、代表/小川雅弘)である。同社代表の小川氏は1981年5月生まれ。大阪で飲食業を展開していたが、東京でビジネスを行おうと東京に移住し飲食店の展開を始めた。これが2007年のこと。

クラフトビールの存在を知り、この類の飲食店に通うようになり、好きが高じて自身でもクラフトビールレストランを立ち上げた。これが2013年新宿御苑近くにオープンした「VECTOR BEER」。さらにこの店の近くに店舗を構えてIPA(スタイル=種類の一種)専門のクラフトビールレストランにして、その店の一角にブルワリーを開設した。

このブルワリーは1年足らずで生産量が足らなくなった。そこで2017年12月、現在の拠点となる浅草橋にブルワリーと本社機能を設けた。生産量は年間10万リットルとなったが、当時同社のクラフトビールレストランは8店舗あって、これらで使い切っていた。現在同社の飲食店は16店舗あり、うちクラフトビールを提供する店は6店舗となっている。

現在同社で生産しているクラフトビールは同社の店舗だけではなく他の事業者にも卸している。このうち飲食店は約30店舗、そのほか酒販店やコンビニチェーン、また量販店のリカーショップなど約30店舗の小売店に卸している。

同社で生産するクラフトビールの自社消費と他社へ卸している量の比率は、コロナ前は7対3、コロナになってからは3対7となっている。この背景には、コロナ禍によって自社の飲食店の稼働日数が減ったことと、「これから新規に工場をつくって、生産体制を強化するために外販を強くしていこうと考えたから」(小川氏)とのことだ。

第2次大戦前夜のドイツと酷似。世界はプーチンを阻止できるのか?

現実となってしまったロシアによるウクライナ侵攻。侵攻開始までのプーチン大統領の動きと、第2次大戦前夜のナチス・ドイツによるチェコスロバキア解体の動きの酷似を指摘するのは、メルマガ『NEWSを疑え!』を主宰する軍事アナリストの小川和久さんです。ヒトラーの行動を熟知するプーチンが、意識的に同様の動きをしていると見る小川さんは、ヒトラーの横暴を許してしまったNATO諸国も、その教訓を生かし、不退転の覚悟を示すべきと訴えています。

 

第2次大戦前夜と酷似したウクライナ情勢

現在のウクライナをめぐるロシアの動きは、第2次世界大戦前夜のドイツの動きと驚くほど重なっており、2014年2月のクリミア併合が「ナチス・ドイツによるズデーデン併合を思い起こさせる」としたドイツのショイブレ財務相の警告よりもなお、リアリティを伴っていると言ってよいと思います。

今回はウィキペディアから関係の記述を引用し、浅学非才の私が誤った情報を提供しないようにしたいと思います。 (以下引用は2月26日現在のウィキペディアより)

「ナチス・ドイツによるチェコスロバキア解体は、第二次世界大戦直前の戦間期に国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)政権下のドイツ(ナチス・ドイツ)が主導して中欧のチェコスロバキアを分割・消滅させた一連の過程を指す。特に、過程の一部として行われたドイツに対するズデーデン地方の割譲は、ズデーデン割譲またはズデーデン併合と呼ばれている」

「チェコスロバキア解体は、ドイツ、ハンガリー、ポーランドに領土を分割させられる1938年の第1段階と、独立運動を激化させるドイツの策動でスロバキア・カルパト・ウクライナとベーメン・メーレン保護領に分裂して消滅させられる1939年の第2段階からなる」

なんと今回のウクライナ情勢と酷似していることでしょう。そして、以下を読むと、プーチン大統領のロシアが戦争への道へと突き進むかに見えるのです。

「1938年3月、念願のオーストリア併合を達成したヒトラーは、次の領土的野心をチェコスロバキアに向けた。そして4月には対チェコ作戦(コードネーム”緑の件”)が立案され、次のように軍に指示した。

 

1.どんな原因もなく、また正当化の余地もないような青天の霹靂的奇襲は拒否。 2.一時的に外交交渉を行い、徐々に事態を先鋭化しつつ戦争に導く。 3.戦闘は陸軍と空軍の同時攻撃の必要あり。最初の4日間の軍事行動が政治的にも決定的。もしこの間に軍事上の決定的な成功がなければ、全欧危機に突入するのは確実。

 

上のような公文書を出した後、ヒトラーは行動を開始した。彼は、チェコ国内のドイツとの国境沿いの地域に多数のドイツ系住民(ズデーデン・ドイツ人)がいることを対チェコスロバキア戦略の重要な駒とした。まずオーストリア併合によって勢いづいているズデーデン・ドイツ人にドイツ本国から大々的な支援を送り、自治運動を展開させた。さらに宣伝機関によって「圧迫されているズデーデンのドイツ人」という宣伝を国内に流し、ドイツ世論をも勢いづけた」

 

元KAT-TUN田中聖「自慰動画」大量送付報道。ナニが彼をそうさせたのか?

誰もが「やっぱり」と思ったに違いないニュースが2月24日に報じられた。ジャニーズのアイドルグループKAT-TUNの元メンバーだった田中聖(こうき)容疑者(36)が覚せい剤所持の疑いで逮捕された事件で、逮捕から2日後の26日、田中容疑者の尿から陽性反応が出たという。田中容疑者は1月30日、名古屋市内のビジネスホテルで覚せい剤を所持していた疑いで逮捕され、2月26日に送検された。テレビ朝日などの報道によると、押収された覚せい剤の量は7、8回分の量だったといい、これで使用容疑でも再逮捕される可能性が出てきた。

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そんな田中容疑者に衝撃的なニュースが報じられた。2月27日、文春オンラインは「2年前の夏から異変 田中聖が元交際女性に送りつけていた大量の自慰動画」と題した記事を公開。元交際相手の女性が、田中容疑者から大量に送られてきたという自撮りの「自慰行為」動画について赤裸々に告白している。

報道によると、2017年に大麻取締法違反の疑いで逮捕(不起訴処分)されたあと、過去の交友関係を絶って反省を口にしていたという。その後、更生しているかのように見えた田中容疑者は、筋トレで鍛えた体を自慢げに当時の交際相手に送っていたというが、2年前の20年夏頃から自ら撮影した「自慰行為」の動画を送りつけるようになったとしている。こうした動画は複数の女性宛に送られていたという。

なぜ、元KAT-TUN田中聖は女性らに「自慰行為」動画を拡散させたのか? 

2年前の2020年といえば「コロナ禍」が始まったばかりの年。日本はおろか、世界中で「自粛生活」を余儀なくされた人々が、未曾有のパンデミックに戦々恐々としていた時期である。家の中で長時間、長期間引きこもっていなければならないという状況は、多くの人々にストレスを与えたに違いない。

よく、わいせつ行為や盗撮などで逮捕された犯人が警察などでの供述で口にする犯行理由が「ストレスがたまっていた」という言葉だ。たしかに人類が約100年ぶりに経験した感染症の世界的パンデミック下で大きなストレスがあったことは否めないが、その解消法として、自慰行為を撮影した動画を大量に送り付けたりするものだろうか? 少し常軌を逸した行為だと気づくのが普通だろう。

ここで湧いてくるのが、「覚せい剤使用」による異常行動の可能性だ。大麻取締法違反で逮捕された後は反省していた田中容疑者だったが、いつの間にか大麻から覚せい剤に乗り換え、コロナ禍の自粛中に「キメた」ままの錯乱状態で、自らの行為を送り付けるという異常行動をおこしてしまったのかもしれない。

警察は今後、田中容疑者を覚せい剤使用の容疑でも調べる方針だという。今回の逮捕と奇妙な行動について、ネット上ではさまざまな意見が投稿されている。

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