ハーレーダビッドソンに学ぶ、お客を「生涯のファン」にする方法

自分が欲しいと思える商品を多く扱うお店を見つけると、何度も足を運びたくなるものです。今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では著者の梅本泰則さんが、商品のファンになって貰った先に付随する「ファンクラブ」の設立も重要だとした上で、愛好家向けの魅力的なイベントを企画し、全世界に散らばるファンの心を掴む事に成功する企業の例を紹介しています。

熱烈なファンを増やす方法

お客様に、何度も繰り返し購入していただくことが業績のアップにつながります。そのための方法はいろいろありますが、お店のファンになっていただくのも、その一つです。お店のファンになっていただくには、どうしたらいいでしょう。

お客様が求める商品を提供するのも良いですね。また、お客様が感動をするようなサービスをするのも良いかもしれません。そして、お客様との良い関係づくりができれば、きっとファンになっていただけるはずです。

良い関係づくりの一つの方法に、「ファンクラブ」を作るというものがあります。ただし、「ファンクラブ」は、作っただけでは大きな効果はありませんうまく活用することで何度もお店に足を運んでもらえます。そして、繰り返し購入していただくことが出来ます。

そこで、この「ファンクラブ」を、実にうまく活用している会社をご紹介しましょう。それはオートバイの「ハーレーダビットソン」です。ハーレーには「ハーレーオーナーズグループ」というファンクラブが、全世界にあります。日本でも、この活動は活発です。ハーレーを持っている人ならだれでも入会できます。

そして、入会すると与えられる特典がすごいのです。いえ、バイクを値引きしてくれるというわけではありません。何といっても一番の特典は各地で行われるツーリングイベントに参加できることです。

百田尚樹『日本国紀』に疑問。私が愛国心を感じなかった理由

2018年11月に発刊されるや、ネットでコピペ疑惑が取り上げられたり、SNS上で擁護派と批判派で論争が繰り広げられたりと大きな話題となった、作家・百田尚樹氏の著書『日本国紀』(幻冬舎刊)。この本について「愛国心が感じられない」と一刀両断するのは、3月31日に東京・日比谷で「大質問大会」と銘打ったイベントもひかえるメルマガ『竹内睦泰と読者で作る「未来へとつながる歴史、政治、文化座談会」』の著者、竹内睦泰さん。竹内さんは、「あくまで読書感想文」と断った上で、地政学者としての立場から、この本の問題点を指摘しています。

文献主義が薄める物語性、やせ細った単線的な通史ー『日本国紀』読書感想文

▼『日本国紀』SNS上“論戦”に思う

2018年11月に発刊された『日本国紀』(幻冬舎)ですが、Wikipediaからのコピペ疑惑から無断引用改竄疑惑ツイート舌戦まで、ネット上での論争もようやく下火になってきた感があります。

実は、こうした騒動には関心がないので、今回のメルマガを書くまでまったく知りませんでした。でも把握しました。およそ生産的な議論、論争とは言えない「揚げ足取りに終始している印象です。

▼「紀」とはほど遠いパッチワーク通史

私がこの本を手にして最初に思ったのは、『日本国紀』というタイトルの違和感です。「」と銘打つなら当然「紀伝体」、すなわち天皇の年代記臣下の伝記を中心とした正史形式であるべきだと。

ところが全然違っていました

早い話が、高校教科書の「自虐史観的記述」を切ってネットの「右寄り言説」を継ぎ足し、個人の感想とその場で思い付いたような仮説を散りばめた「パッチワーク通史」です。

▼読みやすいが歴史ファンには物足りず

こうしたスタイルの通史は、研究者には絶対に思いつかない発想です。ユニークで斬新なアイデアと言えるかもしれません。

しかし、この本の狙いである「自国に誇りの持てる通史」の点では特に目新しさはありません。25年前、私はすでに『竹内流 超速日本史』(KKロングセラーズ)を出しています(ブックマン社『超速!日本史の流れ』シリーズ4冊はそのリニューアル版)。

『日本国紀』の語り口は、教科書の記述に近い事象と年号の羅列ですが、そこは当代きっての大ベストセラー作家です。現代と過去を往来するショートストーリーの積み重ねにより、初心者でも読みやすいような工夫が施されています。

ただ、歴史ファンには物足りなさや欲求不満が残るでしょう。知っているところを飛ばせば、30分ほどで読了できそうです。

誰も教えてくれない自分の「可能性」、それAIが2分で教えます。

ここ最近、中国のイノベーションに対する「日本の遅れ」が指摘されることが多くないでしょうか?ドローンしかり、スマホ決済や人工知能(AI)など、IT分野で中国勢が圧倒的な存在感を見せつけつつあります。

なかでも最近の中国では、その人の信用度を数値化するスコアリングサービスが浸透していることをご存知でしたか?

でも、ニッポンも負けていません。チャット形式で質問に答えるだけで自分自身の信用度が簡単に診断できる「AIスコア」というサービスがすでに始まっており話題を集めているのです。

AIスコアの詳細はコチラ!

信用度を数値化ってなに?

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人とデータと生活とが関連性を持ち始めた昨今、グローバルな規模で信用をめぐるサービスが脚光を浴びています。

なかでも中国は、2017年の段階ですでに市場の54.3%に達するほどキャッシュレス化が進んでいるスマホ決済大国です。

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その中国のキャッシュレス化社会では、「芝麻(ジーマ)信用」という信用サービスが組み込まれていて、スコアが高いと優遇されたサービスを受けることができるのです。

例えば、買い物、ホテルの予約、携帯料金の支払いなど日々の生活にすら影響を与えています。そんなスコアリングサービス、実は中国だけでなく日本でもその時代がやってきたのです。

まずは自分のスコアを知ってみよう

日本でもスコアリングサービスははじまっていた!

信用の数値化が求められるのは海外の話。といったイメージもありますが、現在の日本でも中国と同じように、スマホ決済によるキャッシュレス化のムーブメントが巻き起こっています。さまざまな場所で電子決済が利用可能になってきているのです。

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やがては国内でも、こうした電子決済とも関連性が高い、信用度の数値化ニーズがやってくることも容易に予測できます。

いえ、実はもうその波は日本への届いているのです。

すでに国内でもスコアリングサービスはさまざまな企業が参入を表明しており、信用スコアを巡る市場も確立されつつある過渡期に差し掛かりました。

特に日本での先駆者である「J.Score」は、みずほ銀行とソフトバンクが設立した合弁会社であり、「AIスコア」というユニークリングサービスに注目が集まっています。

これは、ビッグデータとAI(人工知能)を活用することで、私たちの信用度を数値化、さらに未来の可能性も加味され数値を視覚化できるのです。

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スマホからわずか2分。AIスコアはどうやって分かる?

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実際に、どのような感じで「J.Score」によるAIスコアをチェックするのか、簡単にご紹介します。このAIスコアの特徴の1つとして、その手軽さにあります。

スマホから手軽に始められて、操作は2分もかからない。早い人だと1分でしょうか。算出方法も手軽で、最初は18問程度の質問に答えていくだけという簡単なものです。

そして個人を特定する情報の入力をする必要がなく、さらに言えば名前はニックネームでも問題ありません。こうして個人を特定しない方法で、なおかつ自分が入力した情報だけですし、個人情報機関に記録が残ることもないそうなので安心してできます

さらにAIを活用した分析なので、判断基準に「振れ」が無いのも特徴となっています。人間のオペレーターによる判断と違って、公正な結果を得られるのです。

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スコア算出後は、追加で趣味趣向やライフスタイルに関する質問に答えることで、スコアアップの可能性もあります。AIがより深く、入力した情報をもとに分析することで、スコアの精度を向上させます。

こうした手軽なれど本格的なAI診断が、無料で試すことができます。スコアはあくまでも参考値となりますが、それを知ることができるのは、自分の可能性をより深く探れる指針ともなるでしょう。

さらにAIスコアが、中国のスコアリングサービスと決定的に違うのは自分の「未来を変える習慣行動」でスコアを変えられること。アプリ限定の機能として「ハビットチェンジ」という機能が搭載されており、毎日の運動、学習、睡眠、お金という4つの項目において、良い行動を習慣化し継続するとAIスコアに反映されるようになっています。 たとえば運動の場合、目標歩数が8000歩と設定されていて、1日の歩いた場所や歩数を記録することで運動を習慣化できます。

これまでのような年収や勤務先などの画一的なデータだけを評価するのではなく、未来を少しずつ変えていくような良い習慣を始めたり、続けることで、スコアにもその行動が反映されていく、つまり未来に対してどれだけよい行動を習慣化し継続しているかという点を重視する未来志向のスコアという画期的なサービスとなっているのです。

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AIスコアを活用。

信用度を知る。それはただ数値を調べられるだけでなく、私たちのライフスタイルへの活用になることもある。という事例も覚えておかねばなりません。

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AIスコアで自身の信用度や可能性を知ることによるメリットがありますが、AIスコアを活用したサービスも始まっています。それが「AIスコア・リワード」と「AIスコア・レンディング」です。

特に「AIスコア・リワード」には注目です。こちらはAIスコアをベースとした専用ランクに応じて、アライアンス企業からさまざまなリワード(特典)を受けられるといった日本初のサービスとなります。

エントリーは無料。ランクが上がると利用できる特典の種類やサービス内容が充実していくのが特徴です。

たとえば、通常では宿泊困難なホテルなどで、限定の宿泊プランが優待されるといったレジャー特典をはじめ、ビジネススクールやフィットネスクラブ、英会話レッスンも優待価格で利用可能。

こうしてAIスコア・リワードでは、人生をより豊かにするための、さまざまな特典を受けられます。

まず自分のスコアを知ってみよう

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「信用」という目に見えないものを数値化する。

このアジアや米国では一般的なサービスが、いよいよ日本でも注目されつつあります。そして、これらは難しいものではありません。「AIスコア」ならスマホで2分、カジュアルにニックネームでも計測できます。

「AIスコア・リワード」といった、特典・優待サービスも充実しており、スコアを調べることでのメリットも十分にあります。今訪れているスマホ決済といったトレンドのチェックに余念のない方は、こちらも一度試してみてはいかがでしょうか。

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文/小暮ひさのり

PR:株式会社J.Score

永野芽郁インタビュー「夜の屋上でロマンチックなことを言われたい」

昨年のNHK朝ドラ「半分、青い。」のヒロインとして脚光を浴び、ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」でも大きな話題を振りまいた永野芽郁。そんな彼女の主演映画『君は月夜に光り輝く』が3月15日より公開。累計発行部数50万部を突破した佐野徹夜の同名小説を、『君の膵臓をたべたい』の月川翔監督が実写映画化した本作は、“死生観”をテーマにした青春純愛映画。いまやドラマにCMに映画に、各界で奪い合いが起きているという最旬女優をMAG2 NEWSが直撃取材してきました。

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「朝ドラヒロイン」という肩書を手に入れた女優は、その後、国民的女優として羽ばたくことが多い。

とにかく明るく前向きなヒロインは、その後の出演作でも、まるで自分の娘を応援するようなファン心理が働くからだ。それだけに「その後」の作品には大きな注目が集まり、どんな役に挑戦するか、時には本人のプレッシャーになることもあるそう。

『半分、青い。』のヒロインをつとめた永野芽郁の、「その後」初の映画として公開されるのが、余命少ない高校生役を演じた『君は月夜に光り輝く』。すでに反響をよんでいるドラマ「3年A組」と同じ高校生役に扮した彼女が、いわゆる“余命ゼロ”のヒロインをどのように演じたのか。朝ドラ以降「時間があっという間に過ぎる」と言う19歳が、今何をどう感じているのか、飾らない永野芽郁のホンネに迫ります。

女性から見ても「守りたくなるような女の子」

──「半分、青い。」後、初の主演映画ですが、オファーを受けた際の心境はどうでした?

「朝ドラの出演を経て、私にとって1年以上ぶりの映画の現場で大丈夫かなと不安がありました。でも、以前、CMの現場で月川さんとご一緒したときに、お芝居の現場でもまた月川さんと一緒に仕事をしたいと思っていました。なので今回監督が月川さんと聞いてぜひやりたいと思いました。また、まみずという余命がないところから始まる女の子が一生懸命生きている生き様を演じたいと思いました」

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──ヒロイン・まみずの第一印象は?

「まみずは、自分の思っていることを素直に口に出しているように見せかけて、実は全然出していないんですよね。つかみどころのない子だけど、そこが魅力的だと思いました。卓也と似てないんだけど、どこか似ているところもあって、そういうところが誰かの共感になったらいいなと思って演じました。女性目線で見たときも、守りたくなるような女の子がいいなと思って、そこは意識して大事にしました」

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──不治の病だけど、まみずは一生懸命生きようとしています。演技のさじ加減は難しかったですか?

「そこは難しくなかったです。不治の病だから悲しいとか可哀想って思うほうが人間は切ないだろうなって私は考えていたので、不治の病というところに関しては重要視してはいなくて。でも、どこか自分には限られたものがあって、それがいつくるかわからないので、抑えられたものあるけど、そこを出してもいいよって言ってくれる卓也に出会えて変わっていきます」

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北村匠海さんは、声が素敵だなってずっと思っていた

──現場では、卓也を演じるW主演の北村匠海さん、月川監督とどんなやりとりをされましたか?

「北村さんとはお芝居について会話することはなく、カメラの前に立って演じてみるという感じで、現場でナチュラルに作り上げたものが一番大きかったです。そこに監督が乗っかって、それでいいよ、やってみようと言ってくれて、一から自分たちで思ったまま感情を表現することができて、本当のお芝居ができたなあ、と感じました」

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──北村さんとのシーンがほとんどでしたね。北村さんの印象を教えてください。

声が素敵だなってずっと思っていたんですけど、張っているわけでも、大きな声でもないのに、すごく響くんです。顔が見えてなくても、声が聴こえただけでもゾクっとするというか(笑)。卓也くんというのを声だけで伝えるなんてすごいなと改めて思いました。そこにまた表情が入ってくると変わるし、一緒にやっていてすごいやりやすいなと思いました」

──月が美しい屋上での2シーンがとても印象的です。

「監督やみなさんが一発本番でいこうとすごく気を使ってくださって、一回目の感情を大事にしようとやっていたんですけど、月を見上げて会話しているシーンは会話が噛み合っていないんですよね。まみずが先行していて、卓也がなんとなくついていっていて、2人の関係性がわかりやすく出ているシーンだったんですけど、会話が成立していないけど、成立しているように見せるのが、難しかったです(笑)」

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──ビルの屋上で「ロマンチックなことを言って」とまみずが言いますよね。永野さんはそんなことあります?

「普段ですか?(笑)言ったことないです(笑)。でももし色んな条件が揃って私にもそんな機会があれば、言ってほしいなあ、って思います(笑)」

──まみずはずっと入院しているから、ドラマチックな展開に憧れていたんでしょうね。

「病室でやることがなくて本を読んでいることが多いので、本に影響されているんでしょうね。女子のちょっとした妄想が現実でも起こったの?という夢見る感じはわかるなって思いました」

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──まみずは自分がやりたくてもできないことを卓也に代行体験として頼みますが、それについてはどう思いますか?

「どういうこと?って最初に思いました(笑)。でも、切ないですよね。結局は自分の首をしめているようなところもあるし。でも、そうしてこの世に自分の未練を残さないようにする、できることなら自分じゃない誰かにやってもらうまみずは、ある意味誰よりも強いと思いました。私にはできないなって思います」

──どの代行体験が印象的でしたか?

「バンジージャンプの卓也くんがすごく面白かったです(笑)。実はあのシーン、声だけ病室で録っていて、私は廊下にいたんですけど、何をやっているんだって思いました(笑)。完成した作品を見て笑いました」

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今日ぐらいはどうでもいいって思う日もあるけど

──限られた時間の中で生きるまみずから“生の輝き”が伝わってきました。その部分で永野さんは何か感じましたか?

「普段の日常生活でも、時間が限られているものとか、期限が決められているものは、その一瞬がものすごく楽しかったり、濃厚に頭の中に残りますよね。それが人間の命という、ものすごい核となる一番大事なこととして決められていると、こんなにきれいなんだなって。当たり前のように生きているけど、生きるってこんなにすごいことなんだ、生きている人みんなすごいんだって改めて思いました。何十年っていう日が自分の人生になると、今日ぐらいはってどうでもいいっていう日が出てきてしまうかもしれないけど、限られている人はこんなにも美しいんだなと感じました。撮影中、自分の思いを巡らせながら帰っていました」

──そういう感覚を得て、何か変わったことは?

「朝起きて、部屋に光が入っていたりすると気持ちいいなあって思うようになりました。憂鬱な日もあるし、朝眠いなあっていう日もあって、それも愛おしい時間なんですけど、パッて光を見て、今日も一日頑張ろうって思えるだけでその日いい日だなって思えるようになって、変わったなあって思います。映画のタイトルが光り輝くだからか、光ってすごいなって思うようになりました。光の反対の影も好きだけど、光っているものはきれいだし、触れたら逆に壊れてしまいそうな儚さもあって、まみずって光っている子だなあって」

──永野さんも光ってます!

「(笑)ふふっ。ありがとうございます!」

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──光っている女の子、まみずのここがすごいというところは?

「自分のことをわかっているところですね。生き様も誰かに対しての感情も、自分の中でわかっているし。卓也くんに対する感情は、最初はわかっていなかったけど、好きだって気付いてからは手放そうとするし、自分よりも周りの人の幸せを選ぶ人だから、自分のことも周りのことも理解しているんですよね」

──永野さんはいかがですか?

「私は自分のことはあまりわかっていないから、自分の性格を分析できたら、しんどいときもあるだろうけど、楽だろうなって思いました。自分がわかっていると、自分はこうするだろうってわかるから、嫌なことを回避しますよね。好きになったら、周りが悲しむから、好きになりすぎる前に手放そうって。自分のことがわかっていなかったら、どんどんどんどん好きになってしまって、いろんな人を傷つけて、自分も傷つくという。自分のことを理解している人のほうが頭の回転も早いし、みんなが平和にいくと思います。まみずは一人の時間が多いから、自分と向き合っていたんでしょうね。それは演じながら感じました」

──役者さんも役と向き合いますよね。

「自分だったらどうかな?って一回考えますね。そのとき、自分は情けないなって思うこともあるし、なぜ私はこういう思考回路になるんだろうっていうときもあるんですけど、最終的にはしんどいながらも役と向き合うしかないと思っています」

──今回はどうでしたか?

「あまり考えなかったですね。自分が思ったものでそのままで大丈夫だって思いました。監督がとにかく受け入れてくださる方だったのでそう思えました」

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気になる男子に渡したメモ「グミが食べたい。」の真相

──「私が私で良かった」。劇中のまみずのその言葉が胸に迫ります。永野さん自身、自分をそう思える瞬間はありますか?

「全然あります。日常生活の中でもあります。自分に自信がないときや人と比べてしまうときもあって、自分が劣っているところばかり見てしまうこともあるけど、自分は自分で変えられないし、こんな自分でも好きって言ってくれる人がいて、大事にしてくれる人がいるなら、私は私でいいじゃんって思うほうが、生きる上で絶対的に楽だなって気付いた瞬間があって、それからは嫌なことがあっても、私は私で良かったって思うようにしています」

──卓也が最初にお見舞いに行った際、次も来てほしいと思ったまみずが彼に渡すメモがかわいかったです。「グミが食べたい」って書いてありましたが、永野さんはどう書きますか?

「まみずってグミは別に食べたくはなかったんですよね。でも、グミが食べたいってでてくるのがまみず、かわいいなあって。私なら出てこないです(笑)」

──意外です。何が出てきます?

「食べたいでしょう…会うきっかけですよね。私だったら、グミはないな。私はまた来てって言っちゃいそうだけど、卓也はこの紙からいろいろ想像するんですよね。グミ食べたい? え? なんで俺?って。今度やってみようかな(笑)。とっさに出てくるのは、おつまみですね(笑)」

──それもかわいいです。

「ギャップですか?」

──おつまみってなんだろう?って。おつまみといえば、永野さんは今年ハタチになりますね。

「そうなんです! いろんな方とご飯行きたいです。打ち上げでも先輩たちが乾杯するのを見て羨ましいなと思っていたので、法律的に許されるので、お酒に挑戦したいです」

──最初に何飲みますかね?

「梅酒とかかな? 若い人が飲みやすいっていうイメージです。楽しみですね」

──2019年、お仕事面での目標は?

「朝ドラ以降、どの現場でもあっという間に時間が過ぎていきます。朝ドラの現場が期間的にも時間的にも長く、家族よりもスタッフさんキャストさんといたんですよね。この「君月」も1ヶ月半撮影がありましたが、本当にあっという間に撮影が終わってしまったので、限られた時間を大切に、1本1本集中してやっていきたいと思っています。「3年A組-今から皆さんは、人質です-」もあっという間に終わりなんだなって。気付いたら来年になっていそうなので(笑)、毎日を大切に過ごします!」

インタビュー・文/杉嶋未来
撮影/能美潤一郎

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永野芽郁(NAGANO MEI)
1999年9月24日生まれ、東京都出身。2009年映画デビュー。2015年10月に公開された映画『俺物語!!』でヒロイン・大和凜子を演じ注目を集める。2016年7月期ドラマ『こえ恋』(テレ東系)で連ドラ初主演を果たす。2017年は『ひるなかの流星』『PARKS パークス』『帝一の國』『ピーチガール』など話題の映画に次々と出演。2018年は朝の連続テレビ小説「半分、青い。」でヒロイン・鈴愛を演じ、ブレイク。1月の「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ)も話題になった。

 

Information

君は月夜に光り輝く
3月15日より全国東宝系公開

監督・脚本:月川翔
出演:永野芽郁 北村匠海
甲斐翔真 松本穂香 今田美桜 / 優香 生田智子 長谷川京子 及川光博
配給:東宝
(C)2019「君は月夜に光り輝く」製作委員会
ヘアメイク:吉田美幸(B★side)
スタイリスト:岡部美穂

池田教授が期待。「オートファジー」が老化予防を可能にする未来

東京工業大学の大隅良典栄誉教授がノーベル生理学・医学賞を受賞しましたが、どのような研究成果によって受賞したのか、忘れていませんか?CX系「ホンマでっか!?TV」でもおなじみ、メルマガ『池田清彦のやせ我慢日記』の著者で生物学者の池田清彦先生が、大隅先生の研究とその成果から、老化予防の可能性が開かれようとしていることについて解説してくれます。

オートファジーは老化を防ぐ

大隅良典オートファジー(自食)の分子機構を解明した功績により、2016年のノーベル生理学・医学賞を単独受賞したのは記憶に新しい。オートファジーは細胞内の異常なたんぱく質を除去したり、侵入した微生物を排除したり、細胞が飢餓に直面した時に、自身のタンパク質を分解してアミノ酸を補ったりする重要な細胞内のメカニズムで、がんの発症を抑えたり老化を遅らせたりする機能も有している。

以前より細胞内にはリソソームという、1重膜で囲まれた内部に加水分解酵素を含んだ、直径が0.1~1.2μmの小胞があることが知られており、外から取り込んだ栄養物や細菌を分解したりすることが主たる機能だと思われていた。しかし近年、自己の細胞内の不要物や有害物などを分解するオートファジーにも重要な機能を果たしていることが分かってきた。

その際、細胞内の分解するべき基質(タンパク質など)や細胞内小器官はオートファゴソームと呼ばれる2重膜のコンパートメントに取り込まれ、これがリソソームと融合して分解されるのである。大隅博士はオートファゴソームの形成に不可欠ないくつかの遺伝子を発見した功績が評価されてノーベル賞を授与された。

オートファジーは細胞内のゴミを取り除くほか、先に述べたように飢餓に直面した時に、自身のタンパク質を分解して一時的に飢餓を免れたり、最初の貪食から逃れた細菌を再捕獲して分解したり、発生過程において起こるプログラム細胞死にアポトーシスと並んで重要な機能を果たしている。

最近になり、大阪大学の吉森教授(大隅博士のお弟子さんの1人)らのグループが、センチュウやショウジョウバエやマウスで、オートファジーを抑制する「ルビコン」というタンパク質が加齢とともに増加することを明らかにした。「ルビコン」を働かないようにすると、センチュウやショウジョウバエの寿命が20%延びたとのことだ。マウスでは加齢に伴い増加する腎臓の繊維化が軽減するほか、加齢性の神経変性疾患であるパーキンソン病の原因となるαシヌクレインの蓄積が低下したという。

これは、オートファジーが加齢を抑制する直接的な証拠であり、将来「ルビコン」を働かせない簡便な方法が開発されたならば、人類の長年の夢である老化防止に大きな希望を与えることになろう。このメルマガでも何度も言及しているように、平均寿命が延びても要介護で生き延びているだけではあまり意味はない。特に痴呆症(認知症)の予防は大きな社会的な課題であり、オートファジーにより、加齢性神経疾患の原因になる物質を除去することができれば、社会に大きなメリットをもたらすだろう。

image by: Have a nice day Photo, shutterstock.com

中国は軍拡で自滅へ。日本に安保対話を求める台湾・蔡政権の逆襲

先日掲載の「中国ジリ貧の低成長、それでも国防費を増大させねばならぬ裏事情」でもお伝えしたとおり、今年の全人代で20兆円に迫る軍事費を計上した習近平政権。中国の軍事的脅威はこの先ますます高まってゆくのでしょうか。台湾出身の評論家・黄文雄さんが自身のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』で、日本を含めた周辺各国が取るべき政策と、習政権の今後を分析・考察しています。

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2019年3月12日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【台湾】蔡英文「日本との安全保障対話を進めたい」日米台印が連携、中国は軍拡で潰れる

中国全人代 李克強首相、台湾独立「断固阻止」

今週も全人代の話題です。「中国ジリ貧の低成長、それでも国防費を増大させねばならぬ裏事情」でも述べましたように、全人代では毎年、国防費を拡大しており、今年も国防費の拡大を決めたために、今や中国の国防費はアメリカに次ぐ世界第2位の20兆円規模となりました。日本の約4倍です。2000年からの軍事費の伸び率を見ると、10倍ほどです。

中国が軍事費を使う場所は南シナ海など様々ありますが、今年の軍事費拡大には、台湾に向けたメッセージも含まれているようです。

全人代に先がけ、3月2日、台湾の蔡英文総統は、産経新聞の単独インタビューに応じて、日台の安保対話を呼びかけました。これは、蔡氏が2020年の総統選挙への再出馬を表明した後のことであることから、選挙に向けたパフォーマンスだともいわれていますが、取材は2時間にも及んだそうです。その一部を以下に引用しましょう。

日本と台湾の間には外交関係がなく、安全保障に関する対話は現在、民間・学術レベルにとどまっている。蔡氏は「東アジアに位置する台湾と日本は同じ脅威に直面している」と強調し、「安全保障協力の対話のレベルを上げることが非常に重要だ」と日台の当局間対話を呼びかけた。

 

蔡氏は「安倍晋三首相は台湾に非常に友好的で、就任以来、(日台関係で)思い切った決定をしてきた。次の段階として安全保障対話を強化する必要がある」と述べ、安倍首相の指導力に期待を表明。台湾や沖縄の周辺を通過して西太平洋に進出する中国の海空軍の動向に関する即時情報の共有についても「非常に重要だ」と意欲を示した上で、「日本側には法律上の障害を克服してほしい」と外交関係の有無を超えた日本側の対応を求めた。対話の内容については「伝統的な軍事面以外にサイバー戦争など新たな脅威についても意見交換したい」と述べた。

蔡英文総統、日本に安保対話要請 本紙インタビューで初明言

「終の住処」で孤独死が急増。いま復興住宅で何が起きているのか

東日本大震災から8年。現状は完全復興とはほど遠いところにありますが、さらに、復興住宅での「孤独死急増」という新たな問題が浮上しています。なぜ被災者の方の「終の棲家」となるはずの場所で、そのような事態が起きているのでしょうか。健康社会学者の河合薫さんが、自身のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』で考察しています。

※本記事は有料メルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』2019年3月13日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

終の住処で「孤独死急増」

東日本大震災から8年が経ち、復興計画のさまざまな誤算が報じられています。誰が悪いわけでもない。みながそのときは「ベスト」と考え、実行してきたことが、予想だにしなかった新たな問題を生じさせているのです。

その中のひとつ「孤独死」を今回は取り上げます。

震災当初から仮設住宅で被災者の孤独死が相次ぎ、その対策として見守りや安否確認などのサポート体制が強化されてきました。しかしながら、支援活動には限界があり、高齢者だけでなく40代や50代の中高年の孤独死も相次ぎました。

そんな中、被災地の住宅政策のゴールとされてきた復興住宅災害公営住宅での孤独死が増加しているというのです。

朝日新聞の報道によると、昨年1年間で岩手と宮城両県の復興住宅で68人が孤独死。前年の47人から大幅に増えていることがわかりました。

仮設住宅での孤独死が最多だった2013年は29人でしたので倍以上に多いことがわかわります。

仮設住宅の孤独死は2011年~18年の8年間で、宮城109人、岩手46人の計155人。一方、復興住宅では2013年~18年の6年間で、宮城120人、岩手34人の計154人。

特にこの数年は増加傾向にあり、両県で16年19人、17年47人、18年68人と、急速に増加しているのです。

なぜ、避難所から仮設住宅を経て、ようやく自分の住まいにたどりついた復興住宅で、孤独死が増えているのか?

原因のひとつとされているのが、復興住宅のカタチ”です。

仮設住宅のときは阪神淡路大震災のときの教訓を生かし、そこで暮らす人たちが「つながる場」が作られていました。

私自身、雄勝や渡波の仮設住宅や、福島で避難した人たちが暮らす郡山の仮設に何度もお邪魔しましたが、どこの仮設にも集会所があり、そこでみんなでご飯を食べたり、お茶を飲みながらおしゃべりをしたり、ボランティアがイベントをしていました。

「朝ごはんだけは、必ずみんなで一緒に食べよう!」というルーティンのある仮設で暮らす人たちはみな元気でした。

雄勝の仮設に泊まらせてもらったときは「もう、しばらくワカメは見たくない~(苦笑)」と嬉しい悲鳴をあげるほど、住民のみなさんが旬のワカメを料理してくださり、朝までみなでお酒を飲みながらお話しをさせてもらいました。

渡波の仮設には石巻に行く度に顔を出しましたが、そのときも仮設に住むみなさんが集まり、ご飯を作って、待っていてくれました。

トランプ元側近が断言「ファーウェイは人民解放軍そのもの」

3月8日、自民党本部で講演を行なった、トランプ大統領の元首席戦略官で過激な発言の数々でも知られているバノン氏。国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんは、自身の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で、バノン氏特有の率直で攻撃的な発言の中でも特に目立った箇所を引用しながら、歴史的事実や背景を突き合わせ、対中強硬発言等の真意を詳しく解説しています。

バノンさん安倍総理と中国について語る

トランプさんの首席戦略官だったバノンさん。日本に来られていたのですね。8日に、自民党で講演されたそうです。何を語ったのでしょうか?

バノン氏「安倍首相はトランプ氏より前からトランプ氏」

朝日新聞DIGITAL 3/8(金)21:43配信

スティーブン・バノン氏

 

■スティーブン・バノン前米大統領首席戦略官(発言録)世界中に広がるポピュリストやナショナリストの草の根運動にとって、安倍首相は偉大なヒーローだ。トランプ氏や、(「ブラジルのトランプ」とも呼ばれる)ボルソナーロ氏らよりも前から、安倍首相は先進国のかじ取りをしている初めてのナショナリストだ。トランプ氏がトランプ氏である前に安倍首相がトランプ氏であったとも言えるわけです。
(8日、自民党本部での講演で)

安倍首相は偉大なヒーローだ」そうです。

安倍総理はナショナリスト」というのはその通りでしょう。しかし、私はナショナリストリアリスト」だと思います。トランプさんと違って、誰ともケンカせずにうまいことやっている。「安倍は、トランプのポチだ!」なんていう人は、世界情勢をあまり追っていないのでしょう。

  • トランプ=パリ協定から離脱
  • 安倍=パリ協定支持
  • トランプ=イラン核合意から離脱
  • 安倍=イラン核合意支持
  • トランプ=自由貿易反対
  • 安倍=自由貿易支持
  • トランプ=TPPから離脱
  • 安倍=TPP支持
  • アメリカ=ロシアと不仲
  • 安倍日本=ロシアと良好な関係

こんな感じで、安倍さんとトランプさんは、「まったくといっていいほど意見が異なる。それでも安倍総理とトランプさんは仲良しなのです。これは総理の偉大な才能ですね。

ちなみに、安倍総理を絶賛しているのは、バノンさんだけではありません。あのルトワックさんは、「安倍総理はまれに見る戦略家だ」と語っています(『戦争にチャンスを与えよ』p63)。