トランプ“返り咲き”なら外交は大混乱。大統領選で再選目指すも若者の支持を失ったバイデンの苦悩
来年11月に迫ったアメリカ合衆国大統領選挙。前回同様、バイデン氏とトランプ氏による激しい戦いが予想されていますが、米国民はどちらを選択するのでしょうか。今回のメルマガ『ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)』では著者の伊東さんが、有力紙の世論調査を引く形で現時点の形勢を紹介。さらにトランプ氏が返り咲いた場合、米国内や世界はどのような状況に置かれるのかを考察しています。
プロフィール:伊東 森(いとう・しん)
ジャーナリスト。物書き歴11年。精神疾患歴23年。「新しい社会をデザインする」をテーマに情報発信。1984年1月28日生まれ。幼少期を福岡県三潴郡大木町で過ごす。小学校時代から、福岡県大川市に居住。高校時代から、福岡市へ転居。高校時代から、うつ病を発症。うつ病のなか、高校、予備校を経て東洋大学社会学部社会学科へ2006年に入学。2010年卒業。その後、病気療養をしつつ、様々なWEB記事を執筆。大学時代の専攻は、メディア学、スポーツ社会学。2021年より、ジャーナリストとして本格的に活動。
米大統領選まであと1年。そもそもアメリカ大統領選挙とは?バイデンは若者からの支持失い、トランプは返り咲きの可能性も
来年のアメリカ大統領選挙まで1年を切った。米大統領選は2024年11月5日に行われる。今回の選挙は前回の2020年のような構図になる可能性がある。つまり、現職のジョー・バイデン氏とドナルド・トランプ氏の対決になる見込だ。
しかし、今回は現職大統領であるジョー・バイデン氏に対し、ドナルド・トランプ氏が挑む構図となっている。
ただ、バイデン氏とトランプ氏は高齢であるため、将来にわたって健康面が心配されている。バイデン氏は82歳、トランプ氏は78歳。
現時点では、二人の健康状態は良好であるが、投票日までに何か起こる可能性もある。英BBCの記者ノミア・イクバル氏によると、そのタイミングによって状況が変わるかもしれないという(*1)。
もしも2024年元日までに候補者の重大な問題が生じた場合、新たな候補者が民主党や共和党から出る可能性がある。ただ、各州での予備選挙の結果次第で、事態はより複雑になるだろう。
最悪の場合、2024年10月中旬でも、二人の名前は本選の候補者として残る。合衆国憲法によれば、死亡しても立候補は有効とされるからだ。
過去にも同様の状況はあった。2000年に上院議員選挙に立候補していたメル・カーナハン氏は、飛行機事故で亡くなったが、死後の選挙で当選。2002年に特別選挙が行われるまで妻ジーン氏が代わりを務めた。
大統領に当選した方が就任前に亡くなった場合、副大統領が代わりに就任し、その後任者を指名しなければならない。その後任者は議会の承認を受けて正式に副大統領に就任する。
ただ、米国民の間では、二人の再選を望んでいる人は少ないようだ。むしろ、民主・共和両党に対する否定的な見方が過去最高になっている。
目次
- 米大統領選挙とは?
- バイデン、苦戦 若者からの支持失う
- トランプ、返り咲いたら外交がズタズタ
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