トランプ“返り咲き”なら外交は大混乱。大統領選で再選目指すも若者の支持を失ったバイデンの苦悩

来年11月に迫ったアメリカ合衆国大統領選挙。前回同様、バイデン氏とトランプ氏による激しい戦いが予想されていますが、米国民はどちらを選択するのでしょうか。今回のメルマガ『ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)』では著者の伊東さんが、有力紙の世論調査を引く形で現時点の形勢を紹介。さらにトランプ氏が返り咲いた場合、米国内や世界はどのような状況に置かれるのかを考察しています。

プロフィール伊東 森いとうしん
ジャーナリスト。物書き歴11年。精神疾患歴23年。「新しい社会をデザインする」をテーマに情報発信。1984年1月28日生まれ。幼少期を福岡県三潴郡大木町で過ごす。小学校時代から、福岡県大川市に居住。高校時代から、福岡市へ転居。高校時代から、うつ病を発症。うつ病のなか、高校、予備校を経て東洋大学社会学部社会学科へ2006年に入学。2010年卒業。その後、病気療養をしつつ、様々なWEB記事を執筆。大学時代の専攻は、メディア学、スポーツ社会学。2021年より、ジャーナリストとして本格的に活動。

米大統領選まであと1年。そもそもアメリカ大統領選挙とは?バイデンは若者からの支持失い、トランプは返り咲きの可能性も

来年のアメリカ大統領選挙まで1年を切った。米大統領選は2024年11月5日に行われる。今回の選挙は前回の2020年のような構図になる可能性がある。つまり、現職のジョー・バイデン氏とドナルド・トランプ氏の対決になる見込だ。

しかし、今回は現職大統領であるジョー・バイデン氏に対し、ドナルド・トランプ氏が挑む構図となっている。

ただ、バイデン氏とトランプ氏は高齢であるため、将来にわたって健康面が心配されている。バイデン氏は82歳、トランプ氏は78歳。

現時点では、二人の健康状態は良好であるが、投票日までに何か起こる可能性もある。英BBCの記者ノミア・イクバル氏によると、そのタイミングによって状況が変わるかもしれないという(*1)。

もしも2024年元日までに候補者の重大な問題が生じた場合、新たな候補者が民主党や共和党から出る可能性がある。ただ、各州での予備選挙の結果次第で、事態はより複雑になるだろう。

最悪の場合、2024年10月中旬でも、二人の名前は本選の候補者として残る。合衆国憲法によれば、死亡しても立候補は有効とされるからだ。

過去にも同様の状況はあった。2000年に上院議員選挙に立候補していたメル・カーナハン氏は、飛行機事故で亡くなったが、死後の選挙で当選。2002年に特別選挙が行われるまで妻ジーン氏が代わりを務めた。

大統領に当選した方が就任前に亡くなった場合、副大統領が代わりに就任し、その後任者を指名しなければならない。その後任者は議会の承認を受けて正式に副大統領に就任する。

ただ、米国民の間では、二人の再選を望んでいる人は少ないようだ。むしろ、民主・共和両党に対する否定的な見方が過去最高になっている。

目次

  • 米大統領選挙とは?
  • バイデン、苦戦 若者からの支持失う
  • トランプ、返り咲いたら外交がズタズタ

この記事の著者・伊東森さんのメルマガ

日向坂46“卒セレ”で前代未聞の悲劇が発生。イベント運営会社が「存在しない席」販売も当日まで放置、慌てて用意の「最後列パイプ椅子」代替席にオタ号泣で大炎上

さすがの秋元康先生も、腕組みしているだけでは済まない問題が発生したようだ。人気アイドルグループ「日向坂46」が9日と10日の2日に渡り神奈川・Kアリーナ横浜で、全国ツアー「Happy Train Tour 2023」のファイナルとなる追加公演を開催したが、観客席では思わぬハプニングが起きていた。イベント運営会社が、あろうことか「PA(音響スペース)席」を誤って一般の客席としてチケットを販売、しかもそのミスに当日まで気づかず放置していたという。誤った席を掴まされた客には運営会社から代わりの席をあてがわれるも、用意されたのは想像以上に酷い場所で、さらにあり得ないレベルの椅子が置かれていたとのこと。この件が表沙汰になるやネットは大炎上、現在もその火は燃え広がっている。一体どういうことなのだろうか。

案内されたのは最後列のパイプ椅子

国民的アイドルグループの一つに数えられる「日向坂46」が、9日と10日に行った全国ツアー「Happy Train Tour 2023」のファイナルとなる追加公演。その両日で「悲劇」は起きていた。イベント運営会社ライブエグザム社が、「PA(音響スペース)席」をなぜか一般の客席として誤ってチケット販売。しかも公演初日までその事実にまったく気づかず放置していたと伝えられている。

該当客のX(旧Twitter)への書き込みによると、9日公演分の「存在しない席」のチケット所持者が異変に気づいたのは会場入後のこと。探せど探せど自分の席が見つからなかったためスタッフに声をかけたところ、「チケット会社が間違えて機材席を発券してしまった」と告げられ、案内されたのは最後列のパイプ椅子が並べらただけの席。これに投稿者は号泣したという。



潮紗理菜の卒セレも代替席からは見えず途中で帰るファンも

しかも9日の初日公演で、潮紗理菜(25)が卒業。つまりファンたちにとっては特別な一日だったのだ。潮はアンコールの卒業セレモニーにドレス姿で登場し同期の一期生たちとパフォーマンスしたが、最後列の上、備え付けの席のように前後に段差があるわけでもない代替席からその様子を見ることは不可能で、ステージ上で何が行われているかまったく知ることができなかったという。彼女のタオルを身につけていたファンの一人は途中で帰ったというから、不憫でならない。

公演2日目となる10日の該当客は、当日ライブエグザム社からのメールで「悲劇」を知ることとなる。Xへの投稿によると、「鑑賞場所としては、十分に楽しんでいただけると思われますので、ぜひライブにはご参加いただければ幸いです」と記されていたが、用意されていたのは前日と同じ席。「十分に楽しむ」には程遠いのは言わずもがなである。

両公演の該当客ともに自分の席が存在しないことを知ったのは当日だったため、遠征組はそのまま参加する以外の選択肢が実質なかったのも事実。さまざまな条件が最悪の形で重なり、かような大惨事に至ってしまった。

インフルエンサーのポストで一般ネットユーザーにも大拡散

このあまりに酷い対応にイベント会社への批判が殺到、Xで炎上状態に。さらに矛先は日向坂の運営サイドにも向けられ、この件についての説明を求める声が多く上がっている。


日向坂ファンの間でのみ広がっていた今回の騒動だが、Xの有名インフルエンサー「滝沢ガレソ」氏がこの件をポストし、12日に大拡散。一般のネットユーザーの多くが知るところとなり、炎上の火が衰える様子はない。


想像以上に酷さ極まる代替席。今回の件は返金されて然るべきレベルだが、推しの卒業セレモニーを台無しにされたファンに対しては、その罪をどのような形で償うつもりなのか。該当ファンを特別な場に招待し、スペシャルなサービスを提供するといった方法は考えられないだろうか。秋元康先生の粋な計らいに期待したい。

アルツハイマーの原因「アミロイドβ」除去薬に“気になる副作用”の可能性

認知症の中でも原因の7割近くを占めるとされるアルツハイマー病。さまざまな治療薬があり、9月25日にはエーザイがアメリカの製薬会社と共同開発した「レカネマブ」が、日本でも正式に承認されて話題になりました。新薬には大きな期待とともに副作用の心配もつきもの。今回のもりさわメンタルクリニックの無料メルマガ『精神医学論文マガジン』では、レカネマブのような「抗アミロイドβ薬」の長期投与と脳体積減少の関連を分析したレポートを紹介。気がかりな結果が出ているとして、今後も長期にわたって検証する必要があると伝えています。

抗アミロイドβ薬による脳体積減少の加速

今までの抗認知症薬と異なり、アルツハイマー病で蓄積する物質(アミロイドβ)を除去する働きを持つ抗アミロイドβ薬が日本でも承認されました。

今回は、抗アミロイドβ薬が、長期の経過では脳体積減少と関連するのではないかという内容の分析(メタ・アナリシス)をご紹介します。

抗アミロイドβ薬による脳体積減少の加速
Accelerated Brain Volume Loss Caused by AntiβAmyloid Drugs
A Systematic Review and Meta-analysis

抗アミロイドβ薬と脳体積との関連を内容として含む31本の研究が分析の対象となりました。

結果として、以下の内容が示されました。

  • セクレターゼ阻害剤に分類される薬剤では、脳の体積が減少していました(例:海馬で偽薬との差が-37.1μL)。
  • アミロイドを標的とするモノクローナル抗体に分類される薬剤では、脳室が拡大していました(+2.1mL)。

要約:『抗アミロイドβ薬は長期の経過では、脳の体積を減少させるかもしれない』

アミロイドを除去する効果の方が大きいのかもしれませんが、様々な副作用が指摘されている薬剤なので、今後も全体として長期的に有効なのかを判断していく必要を感じました。

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仕事のストレス、だいたいが仕事内容ではなく「コレ」のせいだった

みなさんはお仕事のストレス、感じていませんか?今回のメルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』では、著者で現役精神科医のゆうきゆう先生が、「人間の最大の悩み」について考察しています。

仕事のストレスを1番減らす方法は「●●関係」だった

こんにちは、ゆうきゆうです。

元気でお過ごしですか?

さて皆さんは、「人間の最大の悩み」とは何かご存じでしょうか。

お金や仕事、恋愛、目標が達成できないなど、小さなことから壮大なことまで、どんな人も色んな悩みがあるでしょう。

メンタルクリニックで診察を行っていると、様々な患者さんがいらっしゃいます。

実際に悩みについて聞いていく中で、1つの傾向があることがわかりました。

「家族との関係が上手くいっていない」

「話を聞いてくれる友達がいない」

「会社で上司にすごく叱られている」

「同僚と関係が悪い」

これらは全て「人間関係」に関することです。

つまり、1番大きな悩みは「人間関係」に集約されるんです。

例えどんなにお金持ちであっても、孤独で苦しんでいる人はいます。

逆に収入が低くても、仲間と楽しそうに毎日過ごしている人もいます。

他にもたとえば、「モテる・モテない」というのが気になる人も多いでしょう。

モテる・モテないというのも結局

「人間関係的に魅力的で、色んな人に囲まれている」

というところにつながります。

よって、モテる・モテないという悩みも、結局は人間関係に関する内容です。

このように良い人間関係を築くことは何より重要です。

人間関係が上手くいかないと、メンタルクリニックへかかる必要があるほどの悩みに発展してしまうのです。

これは「人間関係」が大きなストレスとなる裏付けと言えるでしょう。

天才卓球少女・平野美宇の母親は一体どんな教育をしてきたのか?

「天才卓球少女」と小さなころからメディアでも話題になっていた平野美宇さん。彼女のお母様はどんな人だったのでしょうか。今回のメルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、三姉妹を育てる傍らで卓球教室を開いていた母・真理子さんへのインタビューを紹介しています。

卓球・平野美宇選手の母親が大事にしていること

卓球界で小さい頃から注目を浴びながら世界で活躍する平野美宇選手。

その母である真理子さんは三姉妹を育てる傍ら、卓球教室を開き、競技力だけではなく人間力を育てることを大切にしているといいます。

同じく「メシが食える大人を育てる」という理念のもと、全国に360校以上の「花まる学習会」をつくってきたのが創業者である高濱正伸氏です。

現在発行中の『致知』最新号では、お二人にご自身の子育てを振り返りつつ、教育で最も大事なことは何か、縦横に語り合っていただきました。

その一部をご紹介いたします。

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[高濱] 平野さんは卓球を教えるノウハウはどこで学んだのですか?

[平野] まず一つは、中学生の頃から選手として続けてきた自分自身の経験。それから筑波大学の体育専門学群に進学したので、周りには卓球推薦で入学してきた強豪選手がいました。

周りの練習を見て、強い選手はどんな練習をしているのかを間近で勉強できたことが大きかったですね。

教員時代には卓球部の顧問として部員に的確な技術指導をするため、地元のクラブチームにコーチとしてボランティアで参加し、指導法を勉強させてもらいました。

その時はまさか自分が卓球クラブを立ち上げるとは思っていませんでした(笑)。人生、何がいつ役に立つのか分からないものです。

[高濱] それで平野美宇選手という、オリンピックに出場する逸材を輩出したのは本当にすごいですよ。

しかも平野さんの場合はそれだけではなくて、八十人規模の教室の運営をして、三人の子供も育てている。もともと教師をしていた経験も大きいんでしょうね。

[平野] そうかもしれません。外から見れば普通の卓球クラブかもしれませんが、私としては卓球はあくまで媒体の一つで、人間教育にこそ重点を置いています。

[高濱] ですよね。全員がオリンピックに行けるわけじゃないから。

[平野]そうなんです。むしろほとんどの子が広い意味では趣味ですよね。

いま卓球でご飯を食べているのは美宇と美宇の従兄弟の二人だけです。だから技術的な指導はもちろんしますが、それ以上に人間力を育むことを大事にしています。

卓球がいくら強くても、人間的に愛されなければ絶対に幸せな人生は送れませんから。

例えば、この土日にも試合があったのですが、ある子が試合に負けてわんわん泣いていたんです。

その時にどうして負けたのかを考えさせることも大事ですし、しばらくは泣かせてあげても、次の試合が始まったら「もし自分が勝ち残っていたら、 仲間にどうしてほしい?」と質問して、まだ戦っている仲間を応援しようと自分で気づけるように導いてあげるんです。

これは一例ですけれど、こうした一連の体験の中で子供たちは人間関係を築き、成長していくのだと思います。

image by: XIAOYU TANG, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons

国語は何を学ぶ授業なのか?現役教師が気づいた「子どもの感性に頼った教え方はNG」な理由

小学校では多くの教科を一人の担任が受け持つことになります。そのなかで、メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』の著者で現役小学校教師の松尾英明さんは今回、国語と道徳に関しての学びを、とあるセミナーで得たとして、その内容をシェアしています。はたして、国語とは何を学ぶ授業なのでしょうか?

国語の授業で言語感覚を鍛える

久しぶりに、一参加者としてセミナーに参加してきた。

今日は「せっかくの自分の学びをシェアする」というこのメルマガの原点に立ち返って書く。

国語と道徳の授業についてである。

講師は、多賀一郎先生。

今回の内容は、次の著書に詳しい。

ICT時代の国語教育の考え方・進め方』多賀一郎著 黎明書房

ネット上ではまだ予約注文段階だが、直接ご本人から購入したので既に全て読んだ。

国語の先生の本だけに、言葉に一切の無駄がなくすらすらとすぐに読める。

国語のテーマは「言語感覚と言語姿勢を育む国語授業」である。

言語感覚とは何か。

次の3つの言葉に集約されるという。

正誤

適否

美醜

この3つを瞬時に判断する力が、言語感覚であるという。

「直感的な判断力、感覚的に言葉をとらえる力」である。(前掲書より)

まずは、正誤と適否。

言語においては、誤った使い方が横行している。

むしろ、もはや誤った使い方が広がりすぎて、市民権を得て定着してしまっているものもある。

「千円からお預かりします」や「おビール」「とんでもございません」など、丁寧にしているつもりの変な言葉もそうである。

動詞の「着替える」は「きかえる」が本来の読み方だが、「きがえる」が定着していて、もはやそっちが常識である。

(名詞としての「着替え」の読み方は「きがえ」なので、恐らくそのせいである。)

本の中でも書かれているが、「一所懸命」と書いたのを若い方に「誤り」として指摘されたという笑い話をされた。

ここから派生した「一生懸命」の方が一般的に定着しているからであり、さもありなんというところである。

言葉は生きものであり、変化するという前提があるので、ある面では仕方がないともいえる。

適否については「どちらがよりよいか?」という視点も必要である。

「どちらでも使えるがこちらの方がよりよい」というものもかなりある。

例えば講師の先生に対して「参考にさせていただきます」というのは、誤りではないかもしれないが、適当とは言い難い。

(この点は、多分向山洋一氏の著書からの学びだったと記憶している)

「参考にさせていただきます」は、「参考程度」ということと同義である。

相手の知に対する敬意として、かなり軽いのである。

しかし、それを認識して言われている側は、そんなこと思っていないだろうことは百も承知なので、指摘しないだけである。

人事介入の復讐か?安倍派パー券で完全に覚醒した「特捜」の逆襲と約100年にわたる“戦いの歴史”

政治資金パーティーを巡る問題で、容赦なく安倍派所属議員に「襲いかかる」かのように捜査を進める東京地検特捜部。これまで長きに渡り沈黙を続けてきた特捜は、ここに来てなぜ姿勢を一変させたのでしょうか。その理由を探るのは、政治学者で立命館大学政策科学部教授の上久保誠人さん。上久保さんは今回、約100年間に渡る「政党政治vs検察」の戦いの流れを振り返るとともに、2012年に第二次安倍内閣が誕生するや特捜が長い沈黙に入った裏事情を解説。さらに何が安倍派のパー券裏金問題を生み出したのかについて考察しています。

プロフィール:上久保誠人(かみくぼ・まさと)
立命館大学政策科学部教授。1968年愛媛県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、伊藤忠商事勤務を経て、英国ウォーリック大学大学院政治・国際学研究科博士課程修了。Ph.D(政治学・国際学、ウォーリック大学)。主な業績は、『逆説の地政学』(晃洋書房)。

気になる最強の捜査機関「特捜」が沈黙した10年間。約100年間に渡る「政党政治vs検察」の戦い

自民党5派閥による政治資金パーティー収入の過小記載問題で、最大派閥「清和政策研究会」(以下、安倍派)に所属する議員が収入の一部を裏金化していたことが明らかになった。岸田文雄首相は、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一党政調会長、高木毅党国会対策委員長を更迭する意向を固めた。世耕弘成党参院幹事長の交代も検討するという。安倍派幹部「5人衆」が、岸田内閣・党執行部から完全に外れることになる。

安倍派は、2018年から22年の間に政治資金パーティーで総額約6億6,000万円の収入があったと政治資金収支報告書に記載していた。だが、所属議員が自身のパーティー券販売のノルマを超えて売った収入が、議員側にキックバックされていた。それは、収支報告書に記載されなかった。それを議員側が自身の事務所にプールしていた事例など、5年間に計1億円を超える裏金を作り出していた疑いがあるという。

この問題については、東京地検特捜部(以下、特捜)の捜査が進んでいる。12月13日の国会閉幕後、安倍派で裏金化にからんだ疑いがある議員や、派閥運営にかかわっている幹部などからの事情聴取を検討している。特捜は全国から応援検事を集めて態勢を拡充している。

「最強の捜査機関」と呼ばれてきた特捜は、約4年の間に8人の国会議員を汚職で立件している。立件時点で、7人が自民党、1人が公明党と全員が与党議員だった。

19年12月、IR・統合型リゾート施設の事業をめぐる収賄容疑で秋元司内閣府副大臣(当時)を、20年6月には公職選挙法違反の疑いで、河井克行元法相と河井案里参院議員の夫婦が逮捕された。

21年1月、鶏卵汚職事件で吉川貴盛氏を収賄罪で在宅起訴、6月には公選法(寄付の禁止)違反で元経済産業大臣の菅原一秀氏を略式起訴、12月には貸金業法違反(無登録営業)で元財務副大臣の遠山清彦元財務副大臣(公明党)が在宅起訴した。3人とも有罪が確定している。

22年12月、政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)で薗浦健太郎元外務副大臣を略式起訴、23年9月、政府の洋上風力発電事業をめぐる汚職事件で、秋本真利氏を受託収賄の疑いで逮捕した。

19年に秋元氏が逮捕されたことは、10年ぶりの現職国会議員の逮捕だった。その前は、民主党政権だった10年、民主党の衆院議員だった石川知裕氏が政治資金規正法違反容疑で特捜に逮捕された2010年までさかのぼる。

特捜が、次々と国会議員をターゲットにするようになった。だが、私はむしろ、約10年間の「最強の捜査機関」特捜の沈黙の方が気になる。

「高金利時代」から「低金利時代」になって金持ちになった人・貧乏になった人は“何が違った”のか?

誰しもが憧れるものの、「到達することは困難」と考えがちな富裕層の領域。しかしそれは、単なる思い込みに過ぎない可能性も高いようです。今回のメルマガ『神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図──政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる!』では投資コンサルタント&マネーアナリストの神樹さんが、人生に大きな富をもたらす「チート化戦略」の考え方をレクチャー。さらにその具体的な方法を紹介しています。

お金の専門家が教える、少ない資金でも可能な人生のチート化戦略

みなさま、こんにちは!

「衰退ニッポンの暗黒地図」をお届けするマネーアナリストの神樹兵輔(かみき・へいすけ)です。

さて今回は、「収入にも圧倒的に差がつく・人生のチート化戦略」というテーマで、とっておきの世渡り術をお届けしたいと思います。

皆様は、「チート」という言葉をご存じでしょうか。

「チート」とはどんな意味があるのでしょう。

これはもともと、「騙す、イカサマをはたらく、不正を行う」──といったインターネットスラングが本来の語源です。

ニュアンスとしては、邪まな雰囲気そのままでしょう。

しかし、今日ではもっとよい意味で、逆転した使われ方も少なくないのです。

収入にも圧倒的に差がつく・人生のチート化戦略!

「イカサマのような巧みな強さ」「不正をはたらいたかのような逆転思考での成功術」「騙されたように見える超人的克服のワザ」「超絶思考スキル」「ウルトラ処世チート術」……などなど、ものすごく強烈な意味合いでの、タフな方向性で使われるケースも少なくないのです。

つまり、こうしたニュアンスがどんどん広がっているのです。

もちろん、「チート化」といっても、本当に人を騙したり、イカサマをやるのでは意味がありません。あくまで「合法的に」ということが要になっています。

そうなのです。

「真面目にコツコツ働くだけ」では、いつまで経っても金持ちや富裕層と呼ばれる人にはなれないからです。

本メルマガでも、コツコツ努力した人間が迎える悲惨な末路の事例は、いくつか紹介してきた通りなのです。

イカサマのような賢い頭の使い方で、逆転の発想で人生を泳いでいく──そうでなければ、その他大勢の人たちと結局同じになってしまうわけです。

そのために必要なのは、いうならば「柔軟な発想」と「度胸」でしょうか。

ちょっと頭をひねった着想で、その他大勢の人がやらないような事柄にも「勝機」を見出さなければいけません。

そして、それを一歩、二歩、三歩……そしてずんずん歩みを速め、押し進めていけるか──という「踏み込みの度胸」がなければならないのです。

もちろん、やみくもな「度胸」だけでは、失敗します。

背景には、緻密な戦略で「失敗しない作戦」を立て、いざ行動に移す時にはドーンとやるのです。

それが「成功への道」ともなるわけです。

この記事の著者・神樹兵輔さんのメルマガ

さすが中国、“独裁者”習近平が「トイレ革命だ!」短期間で5千万以上のトイレ改良も…使用不可の大失敗

社会主義国の優位性といえば、「独裁者」が鶴の一声で政策を命じれば、国民が一斉に行動することがあげられます。今回のメルマガ『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤さんが、英エコノミスト誌が報じた「中国のトイレ革命」を紹介。習近平が農村部のトイレを一斉に改良するよう命じたそうですが、中国ならではの大失敗もあったようです。

習近平の改革の進め方がよく分かる「中国のトイレ革命」

11月9日英誌エコノミストに中国のトイレ革命の記事が掲載されていました。

それ自体、面白い話なのですが、習近平の改革の進め方がよく分かる例だと思うのでご紹介しましょう。

習近平、中国により良いトイレを望む

中国の多くの地方政府にとって厳しい時代だ。経済成長の鈍化と不動産市場の低迷により、巨額の債務を処理することが困難になっている。

しかし、習近平国家主席の指示は無視できない。

有害なトイレ施設を根絶し、衛生的なトイレを建設することは、習近平氏が心から支持する目標である。2015年、彼は「トイレ革命」を呼びかけた。

まさに革命が必要なのだ。中国のトイレは原始的なものが多く、特に田舎では近年まで、穴の上にコンクリート板を敷いてしゃがむのが一般的だった。

習近平氏のキャンペーンの効果は多くの場所で見られる。観光地や交通の要所では、時には豪華なデザインの建物にも水洗トイレが設置されている。

農村部では、政府の補助金によって過去5年間に5,000万以上のトイレが改良された。

人類の歴史を振り返っても、これほど短期間に党と社会を総動員して全国規模のトップダウンのトイレ革命を実行できた国や政党はない」と、全国紙『光明日報』はある中国人学者の言葉を引用している。

「これは社会主義体制の優位性を凝縮したものだ」

 

解説

習近平の指示で水栓トイレが一機に進みました。中国だからこそ出来ることです。

しかし、もちろん失敗もあります。それについても記しています。

トップダウンの命令は、その実施を急ぐあまり、役人が品質の必要性をおろそかにしがちである。

水洗トイレは習近平氏のお気に入りのタイプであり、国家メディアによれば、習近平氏は視察の際、しばしば農村の住民に水洗トイレがあるかどうかを尋ねるという。

しかし、習氏を喜ばせようとするあまり、官僚たちは気候や地理を無視して水洗トイレを村人に押し付けることがある。

中国北部の厳しい冬は配管が凍結しやすく、多くの地域では水が不足しがちだ。

北東部の遼寧省の省都である瀋陽では、2016年から2019年にかけて、周辺の田舎に建設された多くの新しいトイレが寒さのために使用できなくなった。

2021年、政府が運営するニュースサービスである新華社は、瀋陽地域で過去5年間に1億元を投じて整備された8万基のトイレのうち、5万基が設計上の欠陥や施工不良、不十分なメンテナンスのために使用されなくなったと発表した。

解説

こういった失敗を、あえて公開する中国政府の意図はなんでしょうか?

記事は続きます。

党は明らかに、トイレ・キャンペーンの難点を報道する自由をメディアに与えることにした。

これは計算されたことかもしれない。不正行為やずさんな実施を暴露しても、習氏や党のイメージには影響しないだろう。

解説

トイレ設置に関する失敗は公開しても、地方政府へのけん制になりこそすれ、共産党政府への直接的な批判には結びつかないという判断です。

習近平の改革の進め方をよく表しています。

参照

https://www.economist.com/china/2023/11/09/xi-jinping-wants-china-to-have-better-toilets

(この記事はメルマガ『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』12月10日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をご登録ください)

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アイドル失格の相葉、法廷闘争も辞さぬ二宮、ドラマ大コケなら櫻井は“私生活を切り売り”? 遠のく『嵐』復活の兆し

活動休止中の旧ジャニ「嵐」は、松本潤と大野以外の3人が結婚し、それぞれ家族を持って「私生活」も大忙しのようです。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんは、私生活を報じられた相葉雅紀を「アイドル失格」、隠し撮りNGを貫く二宮和也は「アイドル哲学を守っている」と絶賛しながら、最近あまり良い噂の聞こえてこない櫻井翔についてアイドルとしての将来を案じています。

私生活は絶対NGの二宮和也、微笑ましければOKの相葉雅紀、櫻井翔は…

『女性セブン』が最新号で『嵐』相葉雅紀ファミリーのハプニングを記事にしていました。

昨年10月に誕生した長男と夫人3人で高級レストランで食事中に愛息が“ガン泣き”、「すみません、すみません」と大慌てで夫人と交替交替に店を出てあやしていたという話です。

微笑ましいと言えば微笑ましいのですが、これが今でも300万人超の会員を抱えるスーパーアイドルグループ『嵐』のメンバーと考えると…趣も少々変わってきませんか?

もちろん人間ですから歳も取りますし、生活形態も変わってきますが、個人的に私はアイドルはアイドルのままでいて欲しいと考えてしまいます。

“ジャニーズ王国興隆”最大の立役者と言って誰もがすぐに思い浮かべるのは故・メリー喜多川元名誉会長でしょう。

その女史が存命中、最も忌み嫌ったのがアイドルの私生活が公になることでした。

「ファンの夢を失いたくないから…」という大変シンプルなモットーには私も随分苦労したことを憶えています。

女史のこの方針から、無理矢理結婚を断念せざるを得なかったアイドルタレントたちを私は何人も目の当たりにしてきましたし、少しだけ理不尽な感じもしてきました。

女史の“アイドル哲学”からすれば冒頭の記事の掲載などもってのほかで、相葉君の行動は完全にアイドルとしては失格、女史に怒鳴り散らされていたはずです。

でも旧ジャニ御用達媒体の『女性セブン』がこんな記事を掲載しているわけですから、もしかしたら相葉君のアイドルとしての賞味期限は切れてしまったという解釈なのかもしれません。

もし事務所側が“私生活を切り売りしてでも『嵐』をトップアイドルとしてキープしていたい”と考えているのなら、それは大きな間違いだと言えると思います。

はっきり言ってファンを甘く見過ぎですし、アイドルにはアイドルならではの“幕の引き方”がある…と、故・ジャニーさんやメリーさんに厳しく鍛えられた私は思うのです。

相葉君と実に対照的なのは二宮和也のスタンスです。

ニノも今や2人の娘のパパですが、こちらは近影を隠し撮りされようものなら、その媒体に対して徹底抗戦の構えを崩しません。

法廷闘争も辞さない…というのがニノの構えです。

数年前、『女性セブン』がニノの夫人の妊婦姿を撮りましたが、それ以降は一切夫人と子供の写真が公になることはありませんよね。

それがその答えなのです。

4年前の結婚に際して、反対するメリーさんと掴み合いのケンカをしたと言われているニノですが、女史の“アイドル哲学”を守り続けているのは、実はニノだったりもするのです。

私生活の報道の仕方が対照的なこの2人に、ここにきてにわかに注目されているのは『嵐』櫻井翔の動向です。