ジュニア、バカリズム、劇団ひとり…オモクリ監督たちが短編映画を限定公開

本日、6月4日、「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2015」が開幕しました。14日までの期間中、世界各国から選び抜かれたショートフィルム約200本が上映されます。

その中でちょっと変わり種のプログラムを紹介します。それは「地球を救え! プログラム」。「環境問題をテーマとした作品を集め広く地球環境保護を映像を通して啓蒙する」とちょっとお堅い印象を受けますが、その中にとんでもないものを見つけてしまったんです。

Nature is Speaking ~自然は語る~

コンサベーション・インターナショナル/アメリカ/16:00/ドキュメンタリー/2014

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「自然が言葉を持ったら、人間に何を語りかけるか」というコンセプトで、擬人化された「母なる自然」「海」などが強烈なメッセージを投げかけてくる本作、何がとんでもないかというとそのナレーター陣で、「母なる自然」をジュリア・ロバーツ、「海」をハリソン・フォードが担当。さらにその他も、ベネロペ・クルスエドワード・ノートンケビン・スペイシーなどなど、ハリウッドスターが揃い踏み。「自然は、人間を必要としない。人間には、自然が必要。」という思わずドキリとしてしまうスローガンのもとに超一流俳優たちが結集したドリーミーなショートフィルム、万難を排して観に出かけたい1本ですね。

この「地球を救え! プログラム」のとんでもなさは、これだけにとどまりません。この他にも

バカリズム監督作「地球の危機!毒スズメバチ男の恐怖!」

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バカリズムが監督したヒーローものの短編。どうですか、先のハリソン・フォードらシリアスものからの落差。確かにタイトルには「地球の危機」とは入ってますが。そのほかにも、

劇団ひとり監督作「46」

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「46」という意味深なタイトルですが、これがどう地球に絡んでくるのでしょうか?

千原ジュニア監督作「図書館」

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あの千原ジュニアがメガホンをとり、近未来SFショートムービーを描いています。フジテレビ系「オモクリ」監督たちが自由な発想で撮ったフィルムが楽しめるのがこの「地球を救え! プログラム」。以下では作品の一部が見れる予告編をまとめています。

お魚さんさようなら(Ain’t No Fish)

Michael Cash & Tom Gasek/イギリス/3:32/アニメーション/2013

公式サイトには

カール・シグマンとボブ・ラッセル作詞作曲、ホーギー・カーマイケル演奏の楽曲を起用した、ストップモーションアニメーション。軽快な曲にのせて語られるのは、「いつか魚がいなくなる」というメッセージ。

とあります。お子さんと環境問題を考えるのにバッチリなムービーですね。

私の大好きな樹(Once Upon a Tree)

Marleen van der Werf/オランダ/14:40/ドキュメンタリー/2014

同じく公式サイトによると

大好きなオークの木に座りながら、自然の美しさと生命の素晴らしさを感じている11歳の少女。森林伐採が進む中、少女は大好きなオークの木も切られてしまうのではと不安にかられる。

難しいテーマを15分という短い時間で描ききる意欲作。監督はMarleen van der Werf。

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大学で生物学と哲学の博士号を取得した彼女だからこそ撮れた、味わい深い作品です。

錆時代(The age of rust)

Francesco Aber, Alessandro Mattei/イタリア/7:12/ドキュメンタリー/2014

みたび公式サイトから。

アルプス山脈の美しい環境下における、「堀削機」たちの生態を追ったドキュメンタリー。獰猛な縄張り争いや生命誕生の奇跡を通して、この美しい「堀削機」たちの生態、そして人間や地球との関係性を知ることが出来る。

掘削機の生態」! まさに「その発想はなかったわ」なムービー、全貌を是非劇場でお確かめください!

「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2015」のなかでも変わり種プログラムをとして紹介した「地球を救え! プログラム」。ほかにもまだまだオモシロそうな作品がありますので、気になる方はぜひ会場へ行ってみてはどうですか?

information:

ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2015
http://www.shortshorts.org/2015/

ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2015 地球を救え! プログラム

6月6日(土)SHIDAX 13:30-15:20
6月9日(火)YOKOHAMA 20:00-21:50
6月10日(水)YOKOHAMA thu 17:50-19:40
6月14日(日)iTSCOM 11:20-13:10

父の日に何を送ろう。大きかった父の背中を思い出す絵本セレクション

ちょっと先の話ですが、6月21日は父の日。無料メルマガ『大人のための絵本ガイド』では今回、「父親の存在感を感じさせてくれる絵本」を特集していますので、ページを繰りつつお父さんへの感謝の気持ちを新たにし、プレゼントを決めてみてはいかがでしょうか。

お父さんの存在が大きな3冊のお勧め絵本

今年の「父の日」は6月21日です。プレゼントを贈る予定のある人も、ない人も、とりあえず「父」への関心が高まる時期ですね。というわけで、今回は父親がらみの絵本を3冊、ご紹介します。

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月夜のみみずく
(ジェイン・ヨーレン・作/ジョン・ショーエンヘール・絵/工藤直子・訳)

少女が父親に連れられて、森にミミズクを探しに行きます。季節は冬で、雪に覆われた大地が月に照らされて明るく輝いています。「ほうーほう ほ・ほ・ほ ほーーーう」とミミズクに呼びかける父親と共に、少女は森の奥へと歩いていきます。

ミミズクは、なかなか現れません。「氷の手が せなかを ぴたぴたなでているみたい」な寒さです。やがて、雪に覆われた広い空き地に出ました。そのとき、父親の耳が何かの物音をとらえます……。

少女にとって、ミミズクを探しに行くのは今回が初めて。緊張しながらも、経験豊かな父親のおかげでかけがえのない体験を得ます。

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ヴァイオリニスト
(ガブリエル・バンサン・作/今江祥智・訳)

モノクロのデッサンが「主役」の絵本です。テキストの量は最小限にとどめられているので、読者はしっかり絵を堪能できます。小説では味わえない、絵本ならではの楽しみに満ちた作品です。

とはいえ、ストーリーは楽しいものではありません。一流のヴァイオリニストになることを父親に求められながら、その期待を裏切り続ける青年の苦悩を描いた作品です。その青年の傷ついた心を癒やすのは、彼が家でヴァイオリンを弾く様子を窓越しに見つめる少年でした……。静かな感動が余韻として残ります。

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きっとみずのそば
(石津ちひろ・文/荒井良二・絵)

シリアスな作品を2作とりあげたので、最後はとびきり楽しい作品をご紹介します。ヘタウマ系のかわいい絵と鮮やかな色使いが気持ちを明るくしてくれます。

主人公の男の子のペットの鳥がある日、いなくなってしまいました。男の子が涙ぐんでいると、パパが一緒に探しに行こうと言ってくれました。2人はアマゾン川、北極、アフリカなど世界中を旅することに……。いろいろ楽しい物がこれでもかとばかりに詰まったオモチャ箱のような絵本です。

アメリカで話題の洋書絵本-絵を見ているだけで楽しい!

 

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In Mary’s Garden(仮題:メアリーの庭で)
(Tina and Carson Kugler・作)

主人公は実在したアーティスト、メアリー・ノール(1914~2001年)です。メアリーは子どものころから、木工が好きでした。お父さんがミシガン湖畔に家を建てるときに手伝ったりもしました。手を動かして物を作るのが何より好きでした。

成長して1人で旅行に行けるようになると、メアリーは世界中を見て回るようになります。興味をかきたてられた物をすべてスケッチブックに描きました。

メアリーは、セメントなどを材料に彫刻を手がけるようになりました。やがて、ミシガン湖畔の家の庭は動物や不思議なオブジェでいっぱいになり……。

挿絵は水彩でやさしい雰囲気です。その一方、世界に残る民族色豊かな芸術作品がコラージュで挿絵に配置されており、アーティストとしてのメアリーの感性をはぐくんだものが視覚的に伝わってきます。

大人のための絵本ガイド
絵本は子どもの読むものというイメージが強いですが、実は、大人も楽しめる傑作がたくさんあります。このメルマガでは、絵本選びに困ったときに役立つヒントをご提供していきます。
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浴室の黒カビが呼吸器からカラダに侵入? 梅雨のカビ・アレルギー対策

現役医師で野菜ソムリエの資格も持つメグ先生こと宮田恵先生が、日々健康に生きるために欠かせない、数々の知恵を授けてくれる人気のメルマガ『森の診療所から始める 旅こそアンチエイジング』。今回ご紹介するのは、メルマガ読者の方から寄せられた、カビによるアレルギーにどうやって備えれば良いのかという、この時季ならではのご相談です。

梅雨時はカビによるアレルギーが心配……

shitumonQuestion

これから梅雨入りし、カビによるアレルギーが問題になると聞きました。カビなので掃除をしっかりしたらいいのかもしれませんが、カラダの免疫力を上げることも大事かと思います。そこでカラダの免疫力を上げられる食材、料理があれば教えていただけますか。

宮田先生の回答

いつも購読くださいましてありがとうございます。

たしかに梅雨の時期、湿度が高くなるとカビ発生が心配です。「クラドスポリウム」、「アルテルナリア」などの浴室やトイレなどによく出現する黒っぽいカビが目立つ時期です。 カビの胞子が呼吸器から侵入することによってアレルギー症状を起こすことがあります。 血液検査では3割くらいしか陽性に出ないので判定の基準は臨床症状です。 空調設備からの暴露もあり、目につかない場所のカビも要注意です。

「免疫力をあげる」というより「免疫機構のバランスを安定化する」ことと、気道粘膜を丈夫にする、この2点が重要です。

腸内環境を整えて免疫のバランスを保つ食からの方法は、シンバイオティックス(プレバイオティクスとパラバイオティクスともに考える)療法がいいでしょう(小児食育科を参照)。腸内細菌のエサであるオリゴ糖を根菜類から取りましょう。また気道粘膜を丈夫にするためにはビタミンA、気道粘液を潤滑にするにはムチンの多い食事(オクラ、長芋など)を摂取しましょう(こちらは十分な根拠はありませんが……)。

それより慢性の暴露で過敏性肺炎などの面倒な疾患にならないよう、やはり掃除はこまめにし、カビの繁殖を極力抑えるようにしてください。 カビは不健康な場所が大好き、人間も免疫力がかなり低下してくると日和見感染としてのカビ感染症が問題になります。

たった7分の短編に44人のハリウッドスターが登場? クールUKな動画が本気すぎる

イギリスが国の威信をかけてハリウッドに宣戦布告?

ニッポンの魅力を世界に発信する「クール・ジャパン」なんてものがありますが、世界の本気度はもっとすごい。

6月4日から開催される「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」の特別プログラムにて「ハリウッド・ポートフォリオ」という短編映画が上映されるのですが、この作品には英国を代表する豪華キャストがなんと44人も登場するというのです。

Benedict-Cumberbatch

Keira-Knightley

アカデミー賞主演男優賞を受賞したエディ・レッドメインに、ベネディクトカンバーバッチ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ、ジュディ・デンチ……もうこの人たちだけでシリーズ映画が数本撮れそうなものですが、この作品は短編ということで本編時間はわずか7分間。ハリウッドでも活躍する豪華キャスト44人がたった7分のために勢揃いしているという、贅沢すぎる作品なのです。

ちなみに本作品は、雑誌ヴァニティ・フェアが「Hollywood Portfolio」特集のために特別制作したショートフィルム。英国スターたちがハリウッドに宣戦布告する物語を、第二次世界大戦風の映像フッテージとナレーションで描いてます。単に44人のキャストが拝めるだけではなく、英国風のウィットに富んだ内容で濃密な7分間を味わえます。

それにしても、たった7分で44人って本当に可能なのでしょうか? 疑り深い自分は実際に調べてみました。以下にその確認できた登場人物たちを紹介します。

本当に44人もいるのか調べてみた。

Eddie-Redmayne

1.エディ・レッドメイン(「ハリポタ」スピンオフの主演も決まった)

2.ベネディクト・カンバーバッチ(「YOUは何しに日本へ?」で成田でテレ東に取材されてたのにビックリ

3.シエナ・ミラー(ジュード・ロウの前カノ)

4.ドミニク・ウエスト(「300〈スリーハンドレッド〉」に出てったっぽい)

5.マシュー・グッド(「イミテーション・ゲーム」でベネディクトカンバーバッチと共演)

6.ナタリー・ドーマー(「ゲーム・オブ・スローンズ」など、魔性の女役が多い)

7.ジャック・ヒューストン(「アメリカン・ハッスル」で好演)

8.ルース・ウィルソン(よく知らない…ジェイク・ギレンホールと恋噂アリ)

9.キーラ・ナイトレイ(「ベッカムに恋して」を忘れないで)

10.ミシェル・ドッカリー(よく知らない…)

11.ダミアン・ルイス(「HOMELAND」降板しちゃったね)

12.トム・ヒドルストン(あー! 「THOR」の緑の人か)

13.フェリシティ・ジョーンズ(オックスフォード大学卒業らしい)

14.サム・クラフリン(「ハンガー・ゲーム2」で注目浴びたイケメン)」

15.ソフィー・ターナー(「ゲーム・オブ・スローンズ」のスターク家の長女)

16.リチャード・マッデン(実写版「シンデレラ」の王子役)

17.ジュディ・デンチ(007で指令を飛ばす人)

18.ルーク・エヴァンス(「ワイルド・スピード」最新作に抜擢されたイケメン)

19.カルメン・イジョゴ(よく知らない…)

20.アナベル・ウォーリス(6月にリドリー・スコット監督「バトルフィールド」に出演)

21.デーブ・パテール(名前は知らなかったが、顔見て「スラムドッグ・ミリオネア」)

22.イモージェン・プーツ(美人過ぎると話題の英国女子)

23.デヴィッド・オイェロウォ(「グローリー 明日への行進」でキング牧師を好演)

24.ジェイミー・ドーナン(キーラ・ナイトレイの元カレ)

25.ググ・バサ=ロー(よく知らない)

26.エミリー・ブラント(「マイ・サマー・オブ・ラブ」の小悪魔少女)

27.オーランド・ブルーム(ミランダ・カーと復縁の噂もあるそうです)

って映像とクレジットで確認できるスター俳優は27人しかいない!

とはいえ、画面には写ってたけど誰かは確認できない人もまだまだいました。気になる方は、「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2015」で残りのキャストを発見してきて下さい。

 

information:
ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2015
http://www.shortshorts.org/2015/

ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2015 特別プログラム イギリス特集

6月5日(金)SHIDAX 13:30-15:20
6月7日(日)YOKOHAMA 15:40-17:30
6月11日(木)YOKOHAMA thu 17:50-19:40
6月12日(金)iTSCOM  17:50-19:40
文/崎田 とき

アジサイ見つけた。雨の季節に空色の花を巡る旅フォトレポート

5月19日の奄美地方を皮切りに、6月3日には近畿地方も梅雨入りし、本格的な雨の季節に突入した日本列島。太陽が恋しく憂鬱な気分になってしまう方も多いかと思いますが、この時期だからこそ味わえる日本の風情を満喫してはいかがでしょうか。ということで今回はアジサイを巡る旅に皆さんをご案内します。

アジサイを巡る旅

雨の季節の日本の風情・アジサイを巡る旅、最初にご紹介するのは、長崎県長崎市の旧グラバー住宅。つい先日、世界遺産に登録勧告された「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」の構成資産のひとつです。

幕末期に貿易商として財を成し、坂本龍馬ら志士たちを強力にバックアップしたトーマス・グラバー。その邸宅は現在「グラバー園」として一般に公開されており、日本のみならずアジアからも多くの観光客が訪れます。西洋住宅を瑞々しく彩る日本原産のアジサイ、究極の和洋折衷、と言ったところでしょうか。

長崎市内には旧グラバー住宅のほかにも、眼鏡橋シーボルト記念館など、アジサイの見所にあふれています。現在、6月14日(日)までの予定で「ながさき紫陽花まつり」が開かれていますので、この機会に色とりどりの「おたくさ(長崎ではアジサイをこう呼びます)を鑑賞してみてはいかがでしょうか。

続いては、山口県防府市の阿弥陀寺。文治3(1187)年に建立された由緒ある寺院です。

西のアジサイ寺」を目指し、昭和50年ごろから有志の手により境内に植えられたアジサイも今では80種、約4000株を数えるまでに至り、毎年行われる「阿弥陀寺アジサイ祭」期間中はたくさんの人で賑わいを見せます。今年の開催期間は6月30日(火)まで。21日の日曜日には花供養やお茶の接待、地元の新鮮な農産物なども販売されるイベントがあるとのことですので、旅の候補の1つに、是非。

西のアジサイ寺をご紹介したからには東のアジサイ寺も、ということで、日本でいちばん有名なアジサイの名所といっても過言ではない、神奈川県は鎌倉市の明月院を最後にご案内。臨済宗建長寺派の、こちらも由緒正しいお寺様です。

参道から本堂まで続く約2500株ものアジサイの花が鮮やかに開く様は、どこか別世界に迷い込んだような錯覚すら感じてしまうほど。シーズン中はかなりの混雑が見込まれるので、早い時間にどうぞ。

万葉集にも詠まれるなど、古来から日本人の心をとらえ続けてきたアジサイ。そんな花を愛でる旅に、あなたも出かけてみませんか?


<オススメ旅情報>

ながさき紫陽花まつり
長崎県観光連盟によるページ。アジサイが「おたくさ」と呼ばれるようになった由来も。

周防 阿弥陀寺
阿弥陀寺アジサイ保存会が運営。21日のイベント情報はこちらでどうぞ。

ドッキリカレー かん太くん
鎌倉野菜農家直営のカレーハウス。オリジナルTシャツも販売中。


旅まぐ

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なぜ韓国は、MERS拡大を阻止できないのか?

韓国で感染者が急増している中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス。三次感染も確認されるなど、パンデミックの様相を呈してきました。遂に朴槿恵大統領も感染拡大の防止を指示しましたが、でもなぜ、韓国では感染者を止められなかったのでしょうか?台湾出身の評論家・黄文雄さんがメルマガで解説しています。

【韓国】なぜ韓国はMERS拡大を阻止できないのか

MERS隔離750人 初の3次感染に衝撃
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150602-00000081-mai-soci

韓国で広がっている中東呼吸器症候群(MERS)で、2人の死者が出ました。韓国では現在、25人の感染が確認されており、疑いのある750人が隔離されているそうです。さらに、最も警戒していた第3次感染が発生したということです。

朴槿恵大統領は、初動対応が不十分だったと、保健福祉省の担当者を叱責したそうです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150601-00000044-jij_afp-int

しかし、セウォル号などのときもそうでしたが、朴大統領はこうした大きな事件・事故が起きたときに、担当者を叱りつけるというのが恒例行事になっている感じがします。

今年の1月には北朝鮮の無人機が相次ぎ韓国内に侵入したことで、軍を叱責しましたし、昨年8月には、軍と警察トップを叱責して引責辞任に追い込んでいます。
http://kankoku-keizai.jp/blog-entry-19777.html
http://www.kyoto-np.co.jp/international/article/20140805000129

それはトップが責任を取るというよりも、下を呼んで叱るというのが中華の国の伝統だからです。しかしいざ対応ができなくなると、あるいは伝染病流行を押さえられなくなると、国家指導者が真っ先に逃げるというのが、中華の国としてはむしろ当然だと考えられています。

朝鮮戦争のときに李承晩がソウルから真っ先に逃げたのは有名な話ですし、SARSの大流行の際にも、江沢民と胡錦濤が北京から逃げ出し、関係者を罷免して責任を押し付けました。

朴槿恵大統領が就任以来、ほとんどの責任を下に押し付けているというのは、この国の伝統からすれば、決して不思議ではありませんし、それは朴大統領だけのことではありません。悪いことはすべて「他人のせいにする」ということは、韓国人の国民性としてよく知られています。

今回のMERSについては、5月26日に韓国から香港経由で広東省に入った40歳の男性が、MERS患者と接触して、自身も感染の疑いがありながら、「MERS患者との接触はない」と嘘をついて出張を強行したことに、中国ではこの男性や韓国政府を非難する声が広がっています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150602-00001158-chosun-kr

中国人にモラル欠如を指摘されるとは、韓国もついに落ちるところまで落ちたという感じですが、韓国外交部では「もし逆の事態が発生しても、韓国政府は中国に謝罪を求めることはない」と発言しています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150601-00000039-rcdc-cn

韓国のネットでは「SARSのときは中国も迷惑をかけた」と、非難の応酬合戦になっているようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150530-00000014-xinhua-cn

中国と韓国は、反日で仲良く共闘しているように見えますが、実は、かなりお互いを嫌っている関係であり、今回の事件は、そうした中韓関係が見え隠れしていました。

特に韓国では、日本の観光客が激減して、中国人観光客が頼みの綱であったのですが、このMERS騒動で、中国人観光客の訪韓キャンセルが相次いでいるそうです。
http://japanese.joins.com/article/235/201235.html

もっとも、韓国のMERS騒動については、隣国の日本も無関係ではありません。MERS患者が搭乗したアシアナ機が、消毒をしないまま名古屋までフライトしていたそうです。
http://www.huffingtonpost.jp/2015/06/02/mers-asiana-air-nagoya_n_7489906.html

続きはご登録のうえお楽しみください(初月無料です)

黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」Vol.82号より一部抜粋
著者/黄文雄
台湾出身の評論家・黄文雄が、歪められた日本の歴史を正し、中国・韓国・台湾などアジアの最新情報を解説。歴史を見る目が変われば、いま日本周辺で何が起きているかがわかる!
≪無料サンプルはこちら≫

中国VS米国。戦争をする気もないのに挑発する理由とは?

アメリカと中国の軍事衝突が心配される南シナ海問題。前CIA副長官らも開戦に至る可能性を示唆するなど、いつ紛争が発生してもおかしくない状況にあるような印象を持ってしまいますが…。『未来を見る! 「ヤスの備忘録」連動メルマガ』に、「アメリカによる中国挑発は、現在仕掛けているとある国の政変から世界の目をそらすため」との情報が。ウクライナの次にターゲットにされた国とは? そしてなぜアメリカはまたも政変を仕掛ける?

なぜアメリカは中国を挑発するのか

すでに日本でも大きく報道されているので周知だろうが、中国共産党機関紙である人民日報系の日刊紙「環球時報」は5月25日付で、「米中が南シナ海で軍事衝突する可能性が大きい」と題する社説を掲載した。米軍が「挑発」と「侮辱」を続けるなら、「中国軍は尊厳のために戦う」としている。

いま中国は、領有権を主張している南シナ海の南沙諸島の永暑礁(ファイアリー・クロス)で、本格的に埋め立て作業を行っている。滑走路なども完成間近の状態だ。中国のこうした強硬な動きを米軍は監視を続けており、中国が埋め立てを続けている空域で何度も偵察機を飛行させている。メディア関係者を偵察機に搭乗させての取材も行った。

南沙諸島の領有権を強く主張している中国は、米軍機の監視行動を「領空侵犯」として認識しており、強く反応している。中国政府外交部は、「無線警告で米軍機を追い払った」と主張。米軍を「極めて無責任で危険な『領空侵犯』」、「国際法を順守し、挑発的な行動を控えよ」などと非難した。

さらに「環球時報」社説では、中国としては「譲れない最低ライン」は埋め立て工事の完成であり、「もし、米国の譲れない最低ラインが中国の埋め立て工事の停止であるならば、米中の南シナ海における一戦は不可避」であるとし、「中国軍は尊厳のために戦う」と主張した。

マイケル・モレル前CIA副長官の発言

中国のこうした対応に対して、米政府の高官などから発言が相次いでいる。そのひとつは、前CIA副長官のマイケル・モレル氏の発言だ。

モレル氏は「中国の南シナ海での埋め立て行為が、米国の盟友に緊張を与えている。このようなにらみ合いは、中国と米国の未来に『絶対的』な開戦リスクをもたらす」と語った。

さらに、モレル氏は「中国の勢いが続けば、中国と米国は開戦に至るだろう。米国が譲るのか? 彼らが進撃してくるのか? 次期大統領が直面することになる重要な問題だ」と指摘した。

ジョージ・ソロス氏の発言

このような発言を聞くと中国とアメリカが一触即発の危機に向かって進んでいるように見えるかもしれない。そのようななか、注目されているのが世界的な投資家のジョージ・ソロス氏の発言だ。

ソロス氏によれば、中国が輸出でなく内需に経済の主軸を移したとき、中国とアメリカの衝突による第3次世界大戦のシナリオは現実のものとなるとしている。そして、次のように言う。

「米国の軍事同盟諸国、たとえば日本と中国との間に紛争が発生したとすれば、第三次世界大戦が始まるといっても、過言ではないだろう」

この最悪のシナリオを回避するためには、米国がなすべきことは、中国に対する「大幅な譲歩」であるとしている。人民元にIMFの通貨バスケットの一部となることを許し、ドルの強力なライバルとなる国際通貨にして行くことだとしている。

最後に、中国がロシアと政治的、軍事的同盟を結ぶのであれば、そのとき新たな世界大戦は現実のものとなるとソロスは言う。

>>次ページ もはや軍事衝突は避けられないのか?

【王様と私】日本人が気づいていない、ケン・ワタナベが掴み取った歴史的成功

(この記事は2015年6月に書かれたものです)

ミュージカルの本場ブロードウェイで『王様と私』の主演を勤め、目の肥えたアメリカの観客たちから高評価を得ている渡辺謙さん。実際に舞台を観た『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』の著者・りばてぃさんは、その熱意にしびれ、1人でも多くの日本人に観劇してほしいと言います。

渡辺謙さんの熱意にしびれた

今週、改めていろいろと考えさせられる出来事があった。なんだかんだ言っても、やっぱり今は、グローバルな時代なのだと改めて実感。

何があったのかと言うと、リンカーンセンター劇場で上演中の名作ミュージカル『王様と私』(The King and I)を観てきたのである。

19世紀のタイ・バンコクが舞台。タイの王様と、王室で子供たちの教育係を務めることになった英国出身のアンナ(ケリー・オハラ)が文化の違いから反発しながらも次第にひかれ合う、という物語。

文化や価値観の違いがどのように共有できるのか、と訴える作品で、「個人と国の在り方が問われている時代にやるべき作品だ」という明確なビジョンが掲げられているという点でも、ひじょーに興味深い作品だが、日本人にとっては、日本人俳優の渡辺謙さんが主演されているということで、今、最も注目を集めているミュージカルだ。

ちょうど偶然、25日に、日本でもNHKが「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも取り上げていたので、ご覧になられた方もいらっしゃるかもしれない。

〔ご参考〕 The King and I

渡辺謙さんは、2003年公開の『ラスト・サムライ』でトム・クルーズさんと共演し、アカデミー賞の助演男優賞にノミネート。2006年公開の『硫黄島からの手紙』では、主役の栗林忠道陸軍中将を好演した。

『硫黄島…』の監督は、アメリカを代表する俳優でもあるクリント・イーストウッドさん。この作品は、アカデミー賞の作品賞・監督賞・脚本賞・音響編集賞にノミネートされ、CNNは「今年のアメリカ映画で唯一『名作』と呼ぶことをためらわない映画」と評価。その他各種メディアからも尋常じゃない絶賛を受けた。

この2つの作品だけを見ても、超スーパー・スペシャルなハリウッドの大作映画であり、しかも、めちゃめちゃ評価が高い。

〔ご参考〕 ハリウッド映画から日本文化を学ぶ時代、小学校の総合学習にラストサムライはピッタリ?! 

今回、渡辺謙さんにこのミュージカル『王様と私』への出演依頼が届いた理由も、王様に相応しい俳優を探していた演出家のバートレット・シェール(Bartlett Sher)さんが、『硫黄島からの手紙』を見て、謙さんに一目惚れしたからだという。

また、東日本大震災の被災地支援のため、米ニューヨークで行われたチャリティー・オークションで、謙さんが詩の朗読をしたのに惚れ込んだという説もある。

いずれにしても、まぁ、素人が見ても、だいたいみんな、「謙さん、王様ピッタリじゃん。」って思われるだろう。

また、当初発表された公演期間は4月から6月までの3ヶ月間だったので、「謙さんなら、そのくらいやるでしょ。」みたいに感じちゃう気がする。

だから、たぶん、かなり多くの日本人は、渡辺謙さんが『王様と私』で主演されるというニュースを聞いても、別にたいしてそこまで驚かなかったのではないだろうか?

でも、冷静になってよくよく考えてみると、コレはとてつもなくすごい決断だ。

 

無料で無制限。新サービス「Googleフォト」が便利すぎてむしろ不気味

容量無制限かつ無料で使える新登場のフォトストレージサービス「Googleフォト」。スマホで撮った画像をさっそく移し替えるユーザーが続出するなど、早くも人気沸騰中のようですが、“こんな便利なサービスが、どうして無料で提供されているの?”という素朴な疑問に対し、無料の日刊メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』では、以下のように推測しています。

Google Photosとは

「Google Photos」とは写真のデータをクラウド上に保存できるサービスで、発表直後からFacebookやTwitterで、さっそくデータを移し替えたという方が続出するほどの人気を博しています。

1)1,600万画素までの写真、もしくは1080Pまでの動画なら容量無制限で保存可能

1600万画素以上の場合は自動的に圧縮して、無料・無制限の範囲で保存できますので、一部を除いてほとんどのスマートフォンで撮影した写真ならそのままの解像度で無制限に保存可能。ちなみに、iPhone6が800万画素、GalaxyS6が1,600万画素、Xperia Z3が2,070万画素のカメラを採用しています。

2)スマートフォンからの自動アップロード

この機能はすでに他のサービスでも実現されているので驚くものではありませんが、無料で無制限となると少し見え方が変わります。どれだけ写真を撮っても、すべてクラウド上に保存されていきますから、アップロードされたものを削除していけば、残り容量を気にせずどんどん撮り続けることができるようになります。

3)自動分類機能

写っているものを認識して、自動的に分類してくれる機能。例えば、犬が好きで犬の写真をたくさん撮っている方なら、「犬」で検索するだけで犬の写っている写真だけを抽出してくれますので、これは旅行の写真、これは犬の写真、と自分でわざわざ分類する必要がなくなります。

自動分類機能が便利なのは、ユーザーが意図しない分類での探し方もできるという点。例えば、「黒」で探せば黒っぽい写真、「ビール」で探せばビールの写っている写真など、これまでに人間が行わなかった分類で探すことができるようになります。つまり、分類方法に悩むことなく、また自由に写真を探せるわけです。

4)アニメーション、コラージュ写真作成機能

アップロードした写真の中から、被写体や構図の似たものを自動的に選び出してアニメーションを作る機能や、複数の写真を組み合わせたコラージュ写真を作る「アシスタント」と呼ばれる機能が提供されています。どちらも違和感なく作成されますので、今までにない写真の楽しみ方ができそうです。

すべての垣根を取り払ったサービス

プライバシーに対する懸念といったことを置いておくとするなら、Google Photosは費用を気にしないでいい、容量を気にしないでいい、整理することも気にしないでいい、PCのブラウザでの表示、モバイルアプリでの表示、どちらもストレスなく高速に表示され使い勝手も良好と、素晴らしいサービスと言えます。

特に、自分で写真を保存したりバックアップしない、ライトなユーザー向きのサービスと言えますし、私もそういった方に写真の保存に関する相談を受ければぜひ利用を勧めると思います。

一定の解像度を超える場合に、自動的に圧縮されるところが気になりますが、普通は1,600万画素もあれば十分な品質を保てますし(そういう意味では最近のスマートフォンカメラがオーバースペックとも思えますが)、スマートフォンの写真を楽しむだけなら、まったく問題ないといえるレベルです。

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