信長から学ぶ、企業「戦国時代」統一のための正しい「仕事の流儀」

社長であれば社員を、上司であれば部下を正しく導くため、「マネジメント」を学ぶことはある意味当たり前と言えますが、実は戦国武将も自らの兵を率いて戦に勝つため、マネジメント能力を磨く必要がありました。無料メルマガ『戦略経営の「よもやま話」』の著者・浅井良一さんが、織田信長を例に「正しい仕事とは何か?」を考えます。

正しい仕事の話

織田信長が「天下布武」の端緒を開くのは、永禄3年(1560年)尾張国桶狭間で行われた今川義元との合戦に勝利したことによります。そのときの兵力は義元が2万で、一方の信長の兵は10分の1以下のわずか2,000でしかなかったのは誰もがよく知るところです。毛利元就も、数倍する敵を天文24年(1555年)厳島戦で破っています。

寡兵で数倍する敵を打ち破る賭けは敵の虚をついてなした快挙ですが、命がけのぎりぎりの計算のうえでなされた行動でしょう。毛利元就は孫氏の兵法をはじめとする兵学書を徹底的に読み浸っていたそうで、信長は兵学書を読んでいないような雰囲気があるのですが「うつけを演じた様子などは楚の荘王の故事そのままです。

兵法書はマネジメント書に通じるものですが、生き死の修羅場を経験してきた武将にとってはその理解は「生もの」の知識だったと思われます。戦国武将にとって、戦に勝つことは命がけの成果です。しかし、この戦を行うこと自体は成果を得るためには下策であり、調略などの兵を損じない手立てこそが上策と言えます。

事実、信長にしろ元就にしても、合戦は「苦肉の策」で勝利後は勢力拡大のために手法は違うものの周辺の武将の取り込みに全精力を傾けています。ここで確認しておかなければならないのは命を懸けての「大ばくち」の目的ですが、それは周辺の武将が自身の保身と領地の保全のために駆け参じて来る「成果」がもたらされる「効用」があると見越してのことです。

大きな成果を実現させるには、いつの時代にも飛躍をかけた「大ばくち」つまり最大の成果を得られるための知恵を絞った仕事が必要です。今も、原理は同じで「画期的で顧客が喜ぶ」「未だ誰も行っていない」「初めて」の「仕事」を実行しなければチャンスはありません。「活動」は「成果」が実現できる「効用」があるからこそ実行するものです。

「仕事」のあるべきあり方とは「成果」つまり現在では「顧客満足」させる「効用」があり「従業員満足」も併せて実現させられる「活動」とします。もちろん、顧客の欲求は少なからずやってみなければ分かり得ないものであり、さらに「競争」と「変化」がその困難さを加重させます。だからこそ、正しい仕事の意味の理解は経営者にとっての基本教養です。

大前研一「位置情報3.0の効率化。アマゾン物流からゴルフ場芝刈りまで」

【連載第4回】スマートフォン、SNSの普及に加え、測位技術の発展、さらにはドローンなどの新技術出現によって「位置情報ビジネス」が飛躍的に進化している。そう、世界は今「位置情報3.0」時代に突入しているのだ。 本連載では位置情報を活用したビジネスを取り囲む様々なテクノロジーの現状を大前研一氏が解説します。

位置情報3.0時代の業務効率化とは

コマツの位置情報活用サービスの広がり

前章では、位置情報がさまざまな分野に影響を与えることをお伝えしました。では具体的に、どのような事業において改革が起こっているのでしょうか。その具体例に迫っていきたいと思います。

建設機械のコマツ(小松製作所)は、かねてよりGPSを使った建機のポジティブメンテナンスを行っています(図-10)。
「KOMTRAX」と呼ばれる車両管理システムにはGPS、通信システムが装備されており、車両内ネットワークから集められた情報やGPSによって取得された位置情報が、通信システムからデータサーバに送信されます。

サーバに蓄積されたデータはインターネットを通じて、建機使用者(顧客)やコマツの販売代理店などに提供。このシステムによって、保守管理、車両管理、稼働管理、車両位置確認などユーザーの車両管理業務をサポートしています。

中国では、建機のローン支払いが途中で止まると、建機を動かないようにしてしまう、あるいは盗難にあった場合にエンジンを止めると同時に場所を特定する、といったことにも利用しているようです。

さらに最近では、建設・土木現場の施工作業を支援するスマートコンストラクション「KomConnect」というサービスも拡充させています。
ドローンや3Dレーザースキャナーなどを使ってあらかじめ現場を3Dモデル化し、さらに完成図面も3Dデータ化。土質・地下埋没物などのリスク調査や解析、施工計画の立案を行い、ICT搭載建機を使ってシミュレーション通りに施工していく、というものです。

工事費の削減に繋がることなどから、公共工事においてはこうした手法が必須となっていくことが予測されますので、今後、建設機械分野では取り入れていかざるを得ないでしょう。

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図-10 コマツの位置情報システム

GPS搭載の農機から、いずれは自動田植え機まで進化

農業建機などの製造・販売を行うヤンマーは、「スマートアシスト」というシステムを開発しています(図-11)。

これは、日本の農業従事者の多くがシニア層であることも考慮し、トラクターやコンバインにGPSやセンサーを装着し、農機の位置や稼働情報を遠隔管理することで、農場経営をサポートするものです。

作業内容をログで取っておき、例えば、1年前の×月×日にこんな作業をしました、という履歴が誰でも分かるようにしてくれる。

稼働状況に応じてメンテナンスを提案し、機械にトラブルが起きた場合はエラー箇所を早期に把握するなど、アフターサービスも強化することで、顧客の囲い込みを図っています。

今後はおそらく、自動コンバイン、自動田植え機というように、自動稼働の方向に進んでいくのではないかと思います。

 
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図ー11 ヤンマーの「スマートアシスト」

アマゾンの倉庫を縦横無尽に走るロボットKiva

 

物流では、アマゾンに注目です。ドローンによる配達を試みたことでも話題となったアマゾンですが、同社の最も驚くべき点はドローンではなく、ウェアハウス=倉庫です。

アマゾンは2012年にKiva Systemsというロボットの会社を買収しました。

そして、ひとつの配送センター内につき同社の物流ロボットKivaを数千台という数で導入しました(図-12)。

従業員の指示によって、Kivaそれぞれがものすごいスピードで縦横無尽に走り回り、パッキングした商品を運ぶだけでなく、商品ラックごと持ってきてパッキングステーションに下ろすことまで、全自動で行っています。YouTubeでその様子を見ると本当に驚きます。

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図-12 Amazonの物流ロボット
 

ロボットたちには、周囲の物体の動きを検知するモーションセンサーが搭載されていますので、お互いぶつからないように移動ができます。

このロボットを他の企業に使わせないように会社ごと買収するなど、アマゾンほど物流に膨大な投資をしている会社はないでしょう。

日本では小田原に大型物流センターを造り、このKivaを取り入れています。

寺岡精工のエンジニア&顧客マッチングのソリューション

全国の小売店で使用されている計量器やPOSシステムなどを製造する寺岡精工 は、製品の稼働状況を24時間365日コールセンターで監視し、センターには現場経験7年以上のオペレーターを常時配置しています(図-13)。

何かあればいつでもオペレーターが遠隔で、顧客の端末のメンテナンスを行えるというわけです。

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図-13 寺岡精工のサポートサービス
 

さらに全国140カ所以上の拠点に600名以上のフィールドエンジニアを備えていますので、トラブルを抱えた顧客に最も迅速に対応できるエンジニアを派遣することも可能です。

これは言ってみればオーソドックスなやり方ですが、IoTと組み合わせて、部品ごとの摩耗状態や温度変化などを測って異常を検知していくことで、予防保全へと繋げていくことができます。

シスコシステムズなども自社のルーターを同じようなかたちでモニターしています。

いずれにしても、このようなフィールドエンジニアの測位、つまりエンジニアの行動スケジュールの把握と、直近の顧客への派遣というサービス事業が、中核事業のひとつになっているということです。

継続的な営業から市場動向の把握までを可能にする「GPS Punch!」

レッドフォックス という東京のベンチャー企業が開発した、クラウドサービス「GPS Punch!」は、今後みなさんがすぐに活用できるものではないかと思います。

どのようなサービスかというと、スマホやタブレットなどスマートデバイスのGPSをクラウド活用し、営業・保守・建設など、あらゆる現場の業務効率アップを支援するものです(図-14)。

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図-14 「GPS Punch!」
 

例えば法人営業の場合。当日行く予定の営業先をスマホに入れると、ルートが出てきます。そして、その通りに行っているかどうかを、チーム内でリアルタイムに共有します。

営業後は、どのような商談をしたのか、電子報告書に記載すれば、そのまま日報として上司やチームメンバーが閲覧できる。チーム全員がこれを行うことで、業務の効率アップが図れるということです。

また、現状では営業マンの引き継ぎというものは難しいものがあり、せいぜい担当顧客の名前を引き継ぐくらいしかできないのですが、このサービスを利用すれば、訪問履歴や商談内容を含めて、次の担当者に引き継げます。

そのようになれば、会社としても継続性のある営業ができることになるのです。

GPS Punch! 位置情報を活用して現場の売上を最大化する

また「GPS Punch!」の保守・メンテナンス業務のソリューションとしては、同サービスを使うことで検査員が位置情報とビフォー・アフターの写真付きで検査報告ができます。

また、外勤スタッフの出勤、訪問、休憩などを記録し、位置情報と合わせることで勤怠のエビデンスとして残すこともできます。さらに、報告書を利用し、製品の市場からの反応を現場担当者から収集することで市場動向の把握にも役立ちます。

おそらくこのクラウドサービスは将来的に、まだまだ多様なソリューションが生まれていくでしょう。

例えばSNSと連動することで、顧客の関心やローカル情報を関連づけたセールストークが営業活動で可能になる。

また、センサーとの連動で機械の故障等を自動検出するなど、保守業務の効率化。さらに、市場動向に合わせて店舗在庫を自動検知して自動発注するなど、あらゆる業務で可能性を秘めているように思います。

ゴルフ場管理費の65%を占める芝刈りコストを半分に

ゴルフ場の芝刈りも位置情報の利用で効率化が進んでいます。

電子機器事業などを手がける東京のマミヤ・オーピー と米国の芝刈り機メーカー大手Jacobsen が共同で、自動芝刈りロボットを開発しました(図-15)。

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図-15 ゴルフ場用芝刈り機
 

マミヤ・オーピーの自律移動制御モジュール「I-GINS®」は、3軸ジャイロセンサー、GPS、無線通信、障害物検知機能を搭載しています。

この「I-GINS®」とJacobsenの芝刈り機を機器間通信することで、自動制御の芝刈りロボとなるわけです。

どのようなことができるかというと、GPSでゴルフ場の高精度地図を生成し、フェアウェイ、ラフ、グリーンなど、自動生成した軌道で予定通り夜のあいだに芝を刈ってしまう。時速10kmで芝刈りしながら走行するのですが、設定した軌道に対して3~5cmという精度を維持できるというから驚きです。

タブレットなどで簡単に操作できますし、もちろん必要に応じて自動から手動へ切り替えて、通常マニュアル運転も可能です。これがあると、たったの20分ほどで1ホールの芝刈りが完了します。

導入価格は1台で7~9万ドル(1000万円前後)。通常ですとゴルフ場管理費の65%を芝刈り費が占めるとも言われますが、そのコストを半減することができるため、導入すれば3年で償却できる計算です。

ゴルフをされる人はご存知かもしれませんが、ゴルフ場は意外と、位置情報に支えられている場所なのです。

芝刈りのような裏方のメンテナンスはもちろん、表のプレイヤーのほうも位置情報にサポートされることがあります。私が以前行ったオーストラリアのゴルフ場では、GPSを使ってプレイヤーに「ピンまであと何メートルです」と知らせるようなサービスもありました。

(次回に続く)
 

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この記事の話し手:大前研一さん

 
株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長/ビジネス・ブレークスルー大学学長1943年福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号、マサチューセツ工科大学(MIT)大学院原子力工学科で博士号を取得。日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年に経営コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社後、本社ディレクター、日本支社長、常務会メンバー、アジア太平洋地区会長を歴任し、1994年に退社。以後も世界の大企業、国家レベルのアドバイザーとして活躍するかたわら、グローバルな視点と大胆な発想による活発な提言を続けている。現在、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長及びビジネス・ブレークスルー大学大学院学長(2005年4月に本邦初の遠隔教育法によるMBAプログラムとして開講)。2010年4月にはビジネス・ブレークスルー大学が開校、学長に就任。日本の将来を担う人材の育成に力を注いでいる。
 

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記事提供:biblion

【書評】なぜ大手新聞社の女性社員は「おいしい」会社を辞めたのか?

皆さんは、働くことに生きがいを感じていますか? 無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』を配信する土井英司さんは、現代社会で働く人が生きがいを失っている理由として、「企業のシステム維持のために、売れないものを売らされるためだ」と言います。その土井さんが絶賛するのは、元朝日新聞編集委員の稲垣えみ子さんが会社を辞めた理由を綴る1冊。生きにくい時代を生き抜くヒントが満載だそうですよ。

 

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魂の退社 会社を辞めるということ。』稲垣えみ子・著 東洋経済新報社

こんにちは、土井英司です。

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しかしながら、今でも企業は自らのシステムを維持するため、不必要なモノを生み出し、頑張って売り続ける。売れないから社員にさらなる努力とコスト削減を強いる……。

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もうちょっと落ち着いて議論したい「南シナ海」問題

ハーグの常設仲裁裁判所が7月12日、中国の南シナ海に対する領有権主張を全面的に退ける判決を下したことに対し、中国政府が尋常でない反発ぶりを示し、同裁判所を裏で操っているのは米国や日本だとまで言い出しているのは滑稽極まりない。世界で2番目の経済大国に成り上がったというのに、図体が大きいだけの子どもにすぎないことを国際社会に曝け出しているに等しい。

もっと上手にやればいいのに

いま中国にとって一番大事なことは、この問題に限らずあらゆる国際分野で、第2次大戦後に米国が主導権をとって作り上げてきた国際的な秩序を尊重しつつ、その中で米国に次ぐ大国に相応しい責任ある地位を得て信頼を集める努力を重ねた上で、すでに耐用年数が切れつつあるものも少なくない諸秩序を内側から改革していくという、節度ある漸進的な行動に徹することではないか。ところが中国には、米国主導の戦後秩序の下で不当な扱いを受けてきたというコンプレックスというかトラウマがあるので、時と場合によって今回のようにそれが暴発してしまう。

私見では、国際金融秩序に関しては、中国は上手くやってきたように思う。中国主導で今年1月に開業にこぎ着けた「アジアインフラ投資銀行AIIB)」について、米日が主導権を握る国際通貨基金(IMF)、世界銀行(WB)及びアジア開発銀行(ADB)という既存秩序に対抗するつもりか! という敵意にも似た警戒の声が上がったが、そんなことを言っているのは米日の一部の嫌中派だけで、欧州やアジアの主要国は皆、中国がここ数年来、IMFやADBの運営改善に地道な協力を惜しまないでいることを評価していたので、米日の警告など無視して雪崩を打って参加した。いずれ日本も米国も参加せざるを得なくなるので、鳩山由紀夫元首相がAIIBの国際顧問に入るのは的確な判断である。

IMFでは、リーマンショックとそれに続くユーロ危機を受けて、増資を含む改革論議が2010年から始まったが、これに中国は積極参加し、米国が議会の反対で逆に出資比率を減らしたのとは対照的に、ブラジル、ロシア、インドとのBRICS連合の共同歩調を重視しながら出資比率を日本とほぼ同等の第3位=6.39%にまで増やし、途上国の発言力を強めるためにリーダーシップを発揮した。そしてそれを背景に11年には、戦後ずっと米欧日の3人体制でやってきた副専務理事を、中国を含む4人体制に変えることに成功し、朱民=前中国人民銀行副総裁をそのポストに送り込んだ。朱は、米ジョンズ・ホプキンス大学出身の経済学博士で、世界銀行勤務の後、帰国して前職に就いていた一流の国際金融マンである(本誌No.643=12年9月10日号、「中国という『世紀の大矛盾』とどう向き合うか・3」参照)。

ADBでも中国の存在感は増しており、今や米日に次ぐ3番目の出資国であり、5人の副総裁の1人は中国人だし、12人からなる理事会では米日と並んで単独で理事を出す枠を確保している(他の9理事は複数国の輪番制)。また850人ほどの専任職員にも日米に次いでインド、オーストラリアと並ぶ50人ほどの人員を送り込んでいる。その体制の下、中国の大手銀行はこれまでもたくさんの案件でADBと協調融資や共同プロジェクトの経験を積み重ね、またそれらの案件の2割以上を中国企業が受注している(日本は1%以下)。今さらAIIBがADBと対抗するなどはなからあり得ない話なのである。

今回の問題もこの伝で行けばよかったのだ。ところが中国は最初から仲裁裁判そのものを拒絶して堂々と議論に応じることを避け、そうすれば余計に不利な判決が出るのは分かりきっているのに、その自ら招いた結果に大騒ぎしている。下手くそとしか言い様がない

リストカットする児童も。学校で「学級崩壊」が起きやすい理由と対策

教育現場の深刻な問題のひとつに学級崩壊がありますが、中学校よりも小学校で起こる事例が多いといいます。無料メルマガ『いじめから子供を守ろう!ネットワーク』ではスクールソーシャルワーカーの村崎京子さんが、なぜ学級崩壊は起こるのかについて解説、そしてその防止策について専門家の立場からの提言を記しています。

学級崩壊が起きるわけ

今回は、スクールソーシャルワーカーの視点から述べてみたいと思います。

まず、中学校では学級崩壊は起きにくいものです。なぜなら教科によって教員が変わるからです。もし学級担任が気付くのが遅れても、学級が荒れ始めれば、教科担任の誰かが気づきますので、迅速に組織的な介入が可能です。

一般的に、授業の質がよいと学級は荒れにくくなります。授業が下手な教師もおりますが、全員ハズレということはありません。生徒達の集中力を切らさず、興味深い上手い授業をする先生は必ずいらっしゃいます。この点においても、中学で学級崩壊が起きにくい一因となっています。

小学校の特徴は、学級担任がほぼ、1人で全教科をみるところにあります。よい面としては、児童ひとりひとりに深く関われるという点があげられますが、反面、他の担任のクラスのことに口をだすことはタブー視されていて、他の教師によるチェック機能が働きにくいといえます。そのためか、教室が荒れ始めても、担任が1人だけで問題解決にあたるケースが大半を占めます。その他の要因もありますが、小学校ではチームの力が十分に発揮されにくく、中学校にくらべると学級崩壊が起きやすいのです。

小中学校どちらにも言えることですが、他の教師に手助けを求めたり、相談しない教師は、学級崩壊への対応が遅れる傾向があります。

「自分のやり方は間違っていない」
「たまたま悪い子ども達に当たっただけなのに」
「何とか年度末まで耐えれば良い」

と考えるような先生たちの元では解決は期待できません。また、逆に責任感が強すぎる先生も危険です。問題を「自分だけの責任」として捉え、1人で抱え込むタイプです。この場合、他の教師が気付いた時には、既に手に負えないような状況にまで進んでいることがよくあります。

問題が多発する学級を受け持っていると、毎日、気が休まることがありません。ストレスが連続し、しだいに視野狭窄に陥ってしまいます。問題を起こす生徒児童しか目に入らなくなるのです。彼らの行動を抑制するために、授業を中断しても叱責する。しかし彼らは収まらず、問題行動を繰り返す。それゆえにまた叱責する。この繰り返しです。そして、ついには授業そのものが成り立たなくなります。

学級崩壊、それは先生にとっては最も苦しいことなのです。子ども達にも大きな負担を強いることになります。このストレスに耐え切れなくなった子供たちは、真面目だった生徒であっても、紙を切り、床に撒き散らす、同級生の筆箱をわざと落とす、などの問題行動をとるようになります。優しい女の子の中には、リストカットを始めてしまう子もいます。

学級崩壊が起きると、いじめも多発し、やったりやられたりが繰り返される毎日になります。もはや、客観的にいじめを把握するなどの基本的対応でさえ、先生に期待できません。「いじめ被害者側が学校に何度要望しても、まったく誠意ある対応が得られない」、ということをよく聞きますが、機能不全に陥った場合には、いじめ解決などもはや不可能です。

学級崩壊が起きる原因は、荒れた生徒をコントロールできないところにあります。学級崩壊を起こさせないポイントは、教師にあります。しっかりした先生がいるかどうか、あるいは教員の組織力があるかどうかが決め手です。

学歴が低い人ほど自殺率は高いことが判明―国内の大学研究チーム

日本における大きな社会問題のひとつ、自殺。実は欧米では以前から、「学歴と自殺には相関関係がある」と指摘されていたのですが、先日、日本でもその事実が証明される研究結果が発表されました。無料メルマガ『Dr.ハセのクスリとサプリメントのお役立ち最新情報』で詳しく紹介されています。

学歴と自殺の関係

2015年の自殺者総数は2万4,025人で、男性が全体の69.4%だそうです。また年齢順では40代、50代、60代の順に多く、職業別では無職、被雇用者、自営業、学生となっています。

今回さらに、学歴の低い人ほど自殺のリスクが高いことがわかりました。この関係については欧米では以前から指摘されていたそうですが、日本でも当てはまるようです。

これは、国立がん研究センターと大阪大学大学院医学系研究科、大阪医科大学の共同研究チームが明らかにしたものです。

研究は、疾患と生活習慣の関係を調査するために10年以上追跡調査しているJPHC研究のアンケート調査のうち、岩手、秋田、長野、沖縄の40~59歳以上の男女4万6,156人のデータを解析したものです。

1990年から2012年までの期間の自殺リスクと最終学歴の関係を調査したところ、最終学歴が大卒か院卒の男性では、中卒の男性に比べ、自殺リスクが53%低下していることが分かりました。女性の場合も同様に、最終学歴が高卒の場合では中卒よりも自殺リスクが56%低く、特に調査開始時40代だった女性では、高卒の自殺リスクが中卒に比べ80%以上低下していたそうです。

なおこの調査では、被験者の脳卒中、虚血性心疾患、がんの既往歴や自己申告のストレス状態、アルコール消費量、喫煙の有無、配偶者の有無、雇用状況といった条件が考慮されており、かなり信頼できるもののようで、気になります。

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銃のない日本は天国? 帰国したがらない在日米国人たちの声

先月フロリダ州・オーランドのゲイナイトクラブで起きた米史上最悪の銃乱射事件や、警官による黒人市民射殺とその報復の警官射殺事件など、銃社会アメリカを象徴する事件が最近も後を絶たない。アメリカでは、昨年1年間で1万3000人以上が銃で死亡している。一方、日本の昨年の銃による死者は1人。この歴然とした日米の差は、日本在住の米国人にも実感として届いているようだ。ワシントン・ポスト紙(WP)が、帰国への不安を訴える彼らの声を特集している。

アメリカの学校は「ロシアン・ルーレット」?

東京在住8年の45歳の女性弁護士、シビル・ケインさんは、近くコネチカット州にある兄弟の家を訪ねる予定だが、その道中で2012年に乱射事件があったサンディフック小学校を通過する。この事件では、20歳の男が校舎に侵入して100発以上の銃弾を発射、児童20人を含む26人が死亡した(米国史上ワースト3位)。コネチカット州は富裕層が多い比較的治安が良いとされる地域なだけに、ケインさんは「(アメリカに)安全な場所はない」と語る。そして、地震の不安と天秤にかけても、幼い娘を伴って帰国するよりも日本に留まりたいと思っている。

学校での乱射事件が頻発するアメリカでは、「スクール・シューティング」という言葉が当たり前のように使われている。在日20年以上の大学講師、マリー・ノブオカさん(50)は、アメリカの父が13歳の息子と一緒に住み、英語を学ばせるために現地の学校に通わせることを提案してきた時、「スクール・シューティング」のことが頭をよぎり、申し出を断ったという。彼女は「乱射事件が稀だということは分かっています。でも、進んでロシアン・ルーレットをする理由がありますか?」とWPに語っている。

在日3年の編集者・翻訳者のランス・ハーディさん(27)は、オーランドの乱射事件のニュースに飛び起きたという。自身もゲイで、犠牲者の中には知人もいたからだ。ちょうど帰国を検討していたところだったが、「どこが安全か分からない」と頭を抱える。ゲイであることによって標的になるのではないかという不安が払拭できないのだ。日本在住歴20年の広告プロデューサー、ジョシュア・バリーさん(43)も、この夏の一時帰国には不安を感じるという。アメリカを「ナーバスで怒りっぽい警官とナーバスで怒りっぽい市民が武装して跋扈する地」だと言い、子供が一人で地下鉄に乗って通学できる日本の治安には「安心しきっている」とのことだ。

「銃のない日本」を肯定的に捉えているのは、銃に親しんでいる層も同様のようだ。射撃の名手でもある元海軍士官・東京アメリカンクラブ会長のジョン・ダーキンさん(56)は、「友人や同僚が日本に銃所持賛成派がいないことに文句を言うのを聞いたことがない」と語る。

日本の安全神話に懐疑的な声も

こうした声を拾ったWPの記事には、100を超える読者コメントがついている。その中には、日本の安全神話に疑問を投げかける意見もある。「銃がなくても日本では毎日人が殺し合っている」と語るコメント主は、刃物による滅多刺し、遺体を切り刻んで遺棄するなど、殺人事件の残虐性はむしろ日本のほうがひどいという意見だ。そして、「日本はメディアが好んで言うような犯罪や暴力のない社会ではない」と断言する。

2年間日本で英語を教えているという別のコメント主は、銃規制の有無に加えて、「集団の和を大切にする日本」と「個人主義のアメリカ」という日米の文化的な違いを銃規制の有無の背景として強調する。しかし、この意見に対しても、「実際に日本で仕事をすれば、日本も『自分の身は自分で守らなければいけない』社会だということが分かる。この国ではたとえ目の前で何か良くないことが起きても誰も助けてくれない。この点では、西洋社会にはある種の人情がある」という反論が寄せられている。

銃で人が死なない代わりに、自ら命を絶つ人が多い日本を「天国だなんてとんでもない」と語る読者もいる。このコメント主は日本の自殺率はアメリカの2倍であるとしたうえで、「確かに彼らは銃を持っていないが、電車に飛び込むのは日常茶飯事だ。鉄道会社は、遺族に清掃コストを請求するとすら聞いている」と書く。日本の方が人命が尊重されているとは決して言えないという見方だ。

スイスは日本と逆の政策で安全神話築く

日本と銃規制の問題をテーマにした本の著書、デビッド・コペル氏は、日本で銃規制が機能している理由を『サザン・カリフォルニア・パブリック・ラジオ』(SCPR)に次のように語っている。

「1500年代の日本は戦乱の社会だった。上流階級(武士)は戦に銃を使ったが、本当は地位を危うくするものだと嫌っていた。刀を持ったサムライは普通の農民には勝てるが、もし、農民が拳銃やライフルを持っていたら力が対等になってしまうからだ。そして、日本にはまだ、社会のコントロールが強い内向的な文化が残っている。私たちアメリカ人は、政府は市民が作ったものだと思っている。日本人は政府や権力を、社会に初めから備わっていたものだと考えている。政府組織の存在に勝る個人の人権は存在しない」。つまり、「お上に従う」という、個人よりも組織重視の社会構造により、銃規制という「お達し」にも皆が従っているということだろうか。

日本と並んで治安が良いとされるスイスでは、逆に成人男性は国防のために自動小銃を自宅に所持し、定期的に射撃訓練を受けることが義務付けられている。銃の所持に対して正反対な政策を取る両国が安全神話を築いているのは、「強い家族の絆と強力なセーフティーネット、社会の強い結びつきがあるからだ」とコペル氏は言う。「自分の身は自分で守る」という個人主義においては、スイスとアメリカには共通点があるが、スイスの場合は自分の身を守ることが「国を守る」こととイコールになっている。対してアメリカは、西部開拓時代に「自分の土地」を守るために銃を手にしたのが銃社会の始まりだと言われている。このようにそれぞれのお国柄もあり、銃規制の是非は、単純に個人主義か集団主義かで測れるものではないようだ。

(内村浩介)

 

記事提供:ニュースフィア

経営のカリスマ・松下幸之助が語る「会社を大きくする人、潰す人」

カリスマ経営者と呼ばれる人は数多く存在しますが、最も多くの名言を残していると言っても過言ではないのがパナソニックの創業者・松下幸之助さんではないでしょうか。無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、松下氏が残した創業期のエピソードを取り上げ、彼が抱いていたある意味大変厳しい「企業経営の神髄」を紹介しています。

絶対に損をしてはいけない

本日は、松下幸之助さんに関する創業期のエピソードをご紹介します。とてもシンプルな言葉で経営の神髄を語られています。

松下幸之助の経営哲学

幸之助さんは、利益というものについて、非常に厳しい考え方をもっていました。常に、いっていたのは、

「企業が社会に役立つ仕事をすれば、社会から利益という形で還元される。だから、社会に、役立っているかどうかは、利益が上がっているかどうかみればいい」

ということです。逆に、利益が上がらないことは罪悪だといいます。

「多くの人を使い、多くの資材を使って利益を上げないような無駄な仕事をして、多くの人の努力を無駄にし、資源を無駄にしているのは罪悪だ」

というわけです。しかし、当時は、利益を出すというのは決していいことではない、儲かるなら、もっと値段を下げたらいいというような雰囲気がありました。そういう時代の中で、はっきりそういう考え方を打ち出しているところに、あの人の非凡さがあります。