ドイツを変質させる集団暴行事件…「政府は真実を伝えていない」

ドイツのケルンの鉄道駅近くで、昨年大みそかに起きた外国人とみられる集団による女性を主に狙った暴行・略奪事件が、ドイツ社会に衝撃をもたらした。反移民グループが事件を利用し政府批判を強めるなか、一般の穏やかな市民の間にも不安が広がっている。

移民の犯行か?市民もショック

BBCによれば、ケルンの事件では500件を超える暴力行為による被害の届け出があった。ドイチェ・ヴェレ(DW)によれば、12日現在で、ケルン警察は10人の亡命申請者と9人の不法滞在者を容疑者として特定。そのうち14人はモロッコ人ということだ。

事件後すぐ、犯人はアラブ系の外国人だったという証言が出たため、「西洋のイスラム化に反対する愛国的欧州人(PEGIDA)」などの移民や政府の難民政策に反対するグループが抗議活動を展開。それに対するカウンタ―デモも登場し、ここ数日はケルンには緊張した雰囲気が漂ったという(DW)。

ドイツのテレビ局、RTLの世論調査によれば、60%が事件後も外国人に対する考えは変わらないと述べたが、57%が記録的な数の亡命申請者流入に伴い、犯罪の増加を恐れていると回答した(AFP)。ケルンの事件の規模の大きさはドイツ人にショックを与えており、昨年入国した大量の亡命希望者にスポットライトが当たることになったとAFPは述べている。

問題のすり替え?

メディアの中には、もともと女性に対する暴力の問題であった今回の事件が、移民を巡る政治的論争に置き換えられてしまったという見方もある。

DWは、多くの女性のための人権活動家は、だれが事件を起こしたのかにかかわらず、強姦や性的嫌がらせ自体が問題だと見ていると指摘。反難民団体はただ外国人を憎む側に付いているだけで女性の側には立っていない、という主張を紹介している。

アムネスティ・インターナショナルの「ヘイト・クライム」コンサルタント、アレクサンダー・ボッシュ氏は、「カーニバル」や「オクトーバーフェスト」などのドイツを代表する祭りの期間にも、性的暴力の被害届は何年にも渡り出ていると指摘。今まで誰も真剣に取り上げなかったのに、外国人が関わっていたと分かった途端に問題視されたと述べている(クリスチャン・サイエンス・モニター紙、以下CSM)。

社会不安、政府への不信が増大

 ガーディアン紙に意見を寄せたジャーナリストのジャビーン・バッティ氏は、今回の事件はドイツが岐路に立っていることを示したと述べる。同氏は、反移民勢力と難民に手を差し伸べる市民、メルケル首相を支持し始めた政治的左派とそれに反対する右派のように、分裂が広がっていると指摘。国民の中に、歴史を繰り返さないために慎重に築いた戦後のドイツ社会の秩序が壊れて行くのではないか、という不安があると述べる。

 BBCは、事件がもたらしたのは、社会を繋ぎまとめるには必要不可欠である、「信頼」の喪失だったと指摘する。公共放送ZDFがケルンの事件を伝えたのは発生から4日後で、事件は先にソーシャルメディアで広がったらしい。難民の犯罪に関わるニュースは発表するなという指示が警察内で出されていたと一部の新聞は報じており、政治家や官僚も、最近やってきた難民の事件への関与をすぐさま否定していた。国民の危機感に油を注いだのは、国家が真実を伝えていないという疑惑だったとBBCは述べ、政府への不信感はかなり広がっているという見方を示している。

◆メルケル首相にプレッシャー
 BBCによれば、ドイツは昨年すでに110万人の難民を受け入れており、真冬でも毎日3000人から4000人の移民が到着しているという。AFPはいまだかつてない数の難民をドイツが統合していけるだけの能力があるか疑問だという専門家の意見を紹介。連立与党内から難民受け入れ数に上限を設けることを求められたが、メルケル首相は拒否したという(BBC)。

 BBCは、ケルンの事件により首相の政治的権威は弱まったと指摘。短期的には持ちこたえるだろうが、春には州選挙が予定されており、その力が試されるだろうと述べている。

(山川真智子)

 

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早足がアルツハイマー型認知症を遠ざける?米国神経学会が発表

認知症の半数以上を占めると言われている「アルツハイマー型認知症」。現在はまだ有効な治療法は発見されていません。そんな中、米国神経学会のアルツハイマー型認知症に関する研究発表が注目を集めています。無料メルマガ『e-doctor ドクタースマートの医学なんでも相談室』の著者で内科医のドクタースマートさんに詳しく解説していただきました。

アルツハイマー型認知症は、歩くのが遅いんだって?

今日は、アルツハイマー型認知症は、歩くのが遅いんだって?というお話です。

米国神経学会が、歩行速度が遅いことがアルツハイマー型認知症の前兆となりうるとする研究を発表しました。

この研究は、認知症には至っていないが記憶に関する懸念があり、認知症発症リスクが高いと考えられる被験者128人(平均76歳)を対象に、アルツハイマー型認知症発症に関連するといわれるアミロイド斑をPETで測定。併せて被験者の思考記憶力と日常活動力、および4mの歩行時間の測定を行いました。

その結果、被験者の48%にアルツハイマー型認知症発症に関連するレベルのアミロイドを確認しました。アルツハイマー型認知症発症の前兆が認められたのは46%でした。

2人の被験者以外は正常な歩行速度で歩くことができ、平均歩行速度は秒速1mでした。

また、研究では、運動機能に深く関わる領域を含めた脳のいくつかの領域に存在するアミロイドと歩行速度遅延に関連があることを確認しました。

被験者の歩行速度の違いは、9%までがアミロイド量で説明が可能でした。年齢や教育レベル、記憶障害の程度などで調整後も、アミロイド量と歩行速度の関連は変わりませんでした。

研究者は「軽微な歩行障害と記憶に関する懸念の共存は、臨床症状出現前のアルツハイマー型認知症の徴候かもしれない」と分析しています。ただ、今回の研究は一時点での事象をスナップショット的に捉えただけであり、アミロイド斑と歩行速度低下の因果関係の証明はされていないと補足しています。

そうなんですか? 速く歩いていればアルツハイマー型認知症にならないんですね? 皆様も速く歩く練習をしましょうね。ドクタースマートも、今日から、一生懸命速く歩くことにしますから。

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スキンシップが虐待を防ぐ。追いつめられた母親に学んでほしいこと

小さな子供を育てる母親の苦労は、育児未経験の人からすれば想像を絶するものがあります。しかし、ストレスがたまったからといって、突拍子もない行動に出る子供への暴言や暴力は虐待です。家庭教育アドバイザー・柳川由紀さんのメルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』のQ&Aコーナーに、虐待とストレスの狭間に悩む母親からの声が届きました。柳川さんがアドバイスする、虐待を防ぐための3つの大切な行動とは…?

神奈川県在住S・Hさん2歳女児、生後2か月男児のお母様より

Question

shitumon

「2カ月の息子の世話に忙しく、2歳の娘を煩わしく感じるときがあり、どなったり暴言を吐いたりしてしまいます。叩くのは良くないと思うのですが、大人の枕を投げつけ、ギュッと布団に押し付けてしまうこともありました。火のついたように泣く娘を見て反省します。寝顔を見るとかわいいと思えますが、ちょっとでも甘えたり反抗したりすると、煩わしく邪魔に感じる時さえあります。虐待に違いないと思うのですが、娘をかわいく思えずこの先不安です

柳川由紀さんの回答

幼いお子さんを抱えて大変そうですね。下の新生児に手がかかりますから、上のお子さんに手が回らないのでしょう。けれども暴言を吐いたり物を投げつけるという行動はすぐやめましょう。娘さんを傷つけます虐待親にならないために知っておいてほしいことを挙げます。是非、今からすぐに心掛けましょう。

1.スキンシップを積極的にとる

娘さんを「8秒間ギュッと抱っこしましょう。子どもとの精神的な絆が弱い親ほど虐待リスクが高まるといわれています。

スキンシップは「愛情ホルモン」「絆ホルモン」とも呼ばれているほど親子にとって必要なもので、オキシトシンというホルモンの分泌を促します。このホルモンは、脳で働くと、相手への愛情や信頼感を生む効果があるということがわかっています。

スキンシップによって、母子ともにこのホルモンを大量に分泌し、お互いの絆をさらに深いものにしていきましょう。

2.「可愛いセラピーをする

子どもを可愛く思えない、という親からのご相談のとき、必ず申し上げることがあります。

「どんなに母親が子どもを可愛くないと思っても、子どもにとって母親は一番愛してもらいたい存在なのです。だからこそ、可愛い、と思えるように「努力しましょう。」

本来は、努力せずとも子どもを可愛く思えるところですが、精神的に追い詰められてしまった母親は、そう思えない場合があります。

そんなときには、敢えて声に出して「〇〇ちゃん可愛いね大好き」と子どもに向かって笑顔を向けましょう

私はそれを「可愛いセラピー」と名付けました。親の気持ちがついて行かなくても良いのです。まずはとにかく、毎日、ことあるごとに、「〇〇ちゃん大好き」「〇〇ちゃん可愛いね」と、子どもに面と向かって声を出して言いましょう。

人間の脳は、自分の発した言葉に影響されます。知らず知らずのうちに自分の発した言葉をイメージし、そのイメージに近づけようとします。不思議なことに、そのように繰り返し子どもに向かって言葉をかけ続けると、本当に子どもを可愛く思えるのです

実際に「可愛いセラピー」を実行したお母様から「今では子どもがかわいく、以前の自分が信じられません」と嬉しい声を頂いています。是非試してみてください。

3.「たんま時間を取る

子どもがいたずらしたり、ぐずったりした場合は、罰を与えてもその場しのぎです。子どもは何がいけなかったのかわかりません。そんな時は一定時間その場を離れさせましょう

学校で「廊下に立っていなさい」というのと同じです。「たんま!」「頭を冷やせ」ということです。

肝心なのは、なぜ退場しなければならないのか、どのくらいの時間頭を冷やすか、を説明することです。

虫の告げ口で寿命が縮む?今年の干支、申にまつわる言い伝え

今年の干支は「申(さる)」です。昔から庚申の日にはとても興味深い信仰の歴史が数多くあり、今なお現在も続いています。代表的な例では、京都の「庚申さん」で知られる八坂庚申堂、東京の庚申信仰で有名な浅草寺や柴又帝釈天などです。そんな庚申にまつわる話を、無料メルマガ『おもしろい京都案内』で紹介しています。これを読んで、あなたも近くの庚申信仰のお寺をお参りしてみませんか?

八坂庚申(こうしん)堂と「見ざる、言わざる、聞かざる」

東山の八坂の塔から八坂通りの坂をわずかに下がると、左側にこじんまりとしたいかにも庶民的な朱塗りの門が見えます。小さくてカラフルなお堂が見えるのですぐに分かります。これが、地元で「庚申こうしんさん」と親しまれている八坂庚申堂です。今回はこの八坂庚申堂と今年の干支さる)」にまつわる話をご紹介します。

八坂庚申堂は、日本最初庚申堂として創建され、東京の浅草寺、大阪の四天王寺と共に日本三大庚申の1つです。正式名は、大黒山延命院金剛寺という天台宗寺院で、本尊は青面金剛童子を祀ります。この本尊は、飛鳥時代に渡来した秦河勝(はたのかわかつ)により祀られたものと伝えられています。すぐ近くの八坂の塔も聖徳太子が建てたものなので、この辺りは京都に都が出来る前から人の往来があったのでしょう。

本堂前のお堂にはカラフルなくくり猿が掛けられています。手足を縛られて動けなくなったくくり猿欲望制御抑制することで願いが叶えられるという意味があるそうです。近所に、くくり猿が5つ縦に並んでかけられてる家やお店が多くあります。これは家内安全に「御縁」(五猿)があるようにとのご利益を願ってのことだそうです。

庚申信仰は、元々中国道教の教えから来た信仰です。その後、日本では仏教、神道、修験道等の信仰と結びついていきました。庚申信仰は、元々祀るべく本尊はありませんでした。山王信仰と結びついた庚申信仰は、比叡山延暦寺の鎮守社である日吉大社の祭神・大山咋神(おおやまくいのかみ)を祀りました。日吉神社の神の使いである神使(しんし)は、です。仏教系では青面金剛や帝釈天を本尊に祀るようになりました。神道系では猿田彦神(さるたひこのかみ)を祀ることが多くなっていきます。

そもそも「庚申」とは、干支の「(かのえ)(さる)」の日を意味します。
60年に1度くる年ですが、日にちにも割り振られていて、実は庚申の日60日に1度来るのです。60日に1度くる庚申日の夜に、人の体中にいる3匹の虫が、寝ている間に抜け出すと言われています。そしてこの虫は、寿命を司る神である天帝にその人の行った罪を告げに行くそうです。これを知った天帝は、告げられた罪の罰としてその人の寿命縮めてしまうと考えられてきました。そんな事が天帝に知られたら大変だということで、庚申日の夜は体内から虫が出て行けないよう徹夜する風習が定着していきます。これを庚申祭といい、時代によって「守庚申(しゅこうしん)」、「庚申待(こうしんまち)」等と呼ばれるようになりました。

この風習は、平安時代初期中国から伝わったとされています。その後、貴族の間に広まり、次第に仏教と結び付いていきます。鎌倉から室町時代には武家に広まり、江戸時代には庶民の間でも信仰されるようになりました。江戸時代には、「庚申講(こうしんこう)」という寄り合い組織ができ、酒盛りして一夜を明かす風習になっていきました。お寺の院号「延命院」はこの由来から来ているのでしょう。

先ほど少し触れたように、庚申信仰のシンボル的存在は猿です。その由来は「庚申」の「申(さる)」から来ているとも、山王信仰の神使である猿から来ているとも伝えられています。3匹の虫に罪を告げられないために「見ざる(猿)、言わざる(猿)、聞かざる(猿)」が阻止するという意味だという説もあります。この三神猿は、諸悪を排除して開運招福をもたらすとして庚申信仰の地では必ずどこかに描かれています。

八坂庚申堂は、平安時代の中頃、役行者以来の修験道の大家・浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)が、庶民のために創建したと伝わります。現在の御堂は、1679年に再建されたものといわれ、表門の屋根の上に「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿像があります。そして本堂の周りには、たくさんのカラフルな「くくり猿」が、参拝者により吊るされています。

格式のある厳格な雰囲気のお寺とは違い庶民の憩いの場の役割も果たしたような場所だったのかも知れません。いつしか60日に1度来る庚申の日はみんなで集まって徹夜で飲み明かす楽しい日になっていたのかも知れません。東京庚申信仰の中心的な場所は浅草寺や「寅さん」で有名な葛飾の柴又帝釈天です。いずれもどことなく庶民の生活や地域と密着して続いてきた雰囲気を感じますよね。

image by: 英学の「おもしろい京都案内」

話ベタ克服!芸人のどうでもいい話があんなに面白い理由

実は雑談に苦手意識を持っている方って多いのではないでしょうか?でも、避けて無言を貫き通すなんてことは到底できませんよね。無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では、話す内容ではなく自分自身の考え方をスイッチして雑談の苦手意識を取り払う方法をわかりやすくご紹介しています。

バカと思われる?

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

雑談は、手紙やメールとは違います。

雑談では、相手の言葉に応えたり、こちらから話を切り出したり、その場の一瞬の判断で話題を展開していかなくてはなりません。そのため、自分の話しだすタイミングを逃すと、うまく会話が流れず、沈黙が訪れることになります。

雑談に苦手意識を持つ人の中には、こういうタイプの人がいます。話している途中で、ある言葉をふと思いついたり、エピソードを思い出したりしながら、口に出す前に「これを言ったら相手にどう思われるか」ということを過度に心配し、口をつぐんでしまうタイプです。

たとえば、話し始める前に、「こんなことを言うと『偉そうだ』と思われるのではないか」「これを言うと、『馬鹿だ』と思われるのではないか」といった心配をしてしまうのです。

そして、その懸念から、思いついた言葉をタイミングよく口にすることができず、沈黙が訪れ、結局ほとんど何も話せずに終わってしまいます。

ここで、雑談に関して必要な認識があります。それは、雑談の話し相手は、それほど話の内容を聞いていないし、雑談の内容をそれほど覚えてもいないことが多いということです。

たしかに、話している途中に、相手の言葉に軽い違和感、多少良くない印象を抱くことはありますが、それは一瞬のことにすぎません。よほど変なことを言わない限り、雑談が終わってからしばらくたって、悪感情が残っていることは少ないと思います。

自分のことを考えればわかりますね。雑談で、相手が話しているのを聞いて、いちいち「馬鹿だな」「視野が狭いな」などと評価し、後々まで悪印象を持っていることなど、ほとんどないのではないでしょうか。

また、テレビのトーク番組などで、お笑い芸人が自分の失敗談を面白おかしく話すことがよくあります。その中には、普通の人が絶対しないような失敗、思いっきり自分をバカに見せるような失敗もあります。

「紹介状なし」は5000円負担に…患者はどう病院を選べばいいの?

厚生労働省が、2016年4月から、「紹介状なし」で大病院を受診した場合、患者が5000円以上を追加料金として支払う仕組みを導入する方針を固めました。追加負担の対象として検討されているのは、大学病院や公立病院、赤十字病院など、ベッド数が500床以上の全国約250ヶ所の大規模な病院で、救急で受診した場合や、近くに診療所がない地方の患者などは追加負担の対象外になるとのことです。

大病院への患者の集中が問題

厚労省がこうした仕組みを導入する目的としては、軽症の患者には身近な診療所などの「かかりつけ医」の受診を促し、大病院が重症患者や専門的な医療を必要とする患者の診療に集中できるようにすることや、勤務医の負担を軽減することなどがあげられています。

これまでも、医師不足などによる勤務医の過重労働はたびたび問題となっていますが、患者が集中する大病院などでは、医師の数に対する患者数が多すぎて、待合室がパンク寸前となっているようなケースもみられます。このように大病院に患者が殺到することは、医師の側だけでなく、症状が重い人がなかなか診察を受けられなかったり、診察や会計までの待ち時間があまりにも長く、病院の受診が1日がかりの仕事になってしまうなど、患者側にとっても多くの弊害があります。

すでに、大病院への患者の集中を緩和するための仕組みとしては、ベッド数200床以上の「地域医療支援病院」を紹介状を持たずに受診すると、病院側が追加料金を徴収できるという制度が実施されています。しかし、この制度では、追加料金の金額は病院ごとに決めていいことになっているため、病院が設定する金額や、追加料金の徴収の有無にばらつきが生じていました。そのため、今回の仕組みでは、対象となる病院を絞った上で金額を引き上げ、支払いの義務化が決められたとのことです。

「かかりつけ医」の必要性

こうした制度の実施によって、大病院への患者の集中が緩和されれば、医師・患者の双方にとって喜ばしいことといえますが、その際に私たち病院を受診する側にとって必要なのは、信頼できる「かかりつけ医」の存在です。病気やケガをしたときは誰もが不安になり、信頼できそうな大きな病院を受診したいと思うのが人情ですが、日ごろから自分の病歴や健康状態を把握してくれている「かかりつけ医」が身近にいれば、こうした患者の不安は軽減します。また、患者と「かかりつけ医」の間に信頼関係ができていれば、患者の側も症状に対する不安を率直に医師に語ることができ、症状によって適切な大病院を紹介してもらうことも可能となるのです。

また、自分の住む地域でこうした「かかりつけ医」を見つけておくことが重要ですが、そもそもあまり病院の選択肢がない地域も存在します。医師不足や医療費の増大が問題となっている現在においては、できるだけ「病院に行かなくてすむ」ための健康管理を自分で行ったり、地域ぐるみで運動習慣の見直しや病気・ケガを防ぐ取り組みを実施しつつ、患者自身が賢く医療を選択しなければならないのかもしれません。

<参考>
紹介状なく大病院受診、追加で5千円以上支払い 読売新聞
医療費が異なる? 地域医療支援病院 のメリットとは? Mocosuku
勤務医の過重労働:酷使される勤務医の実態と、その解消策 ハフィントンポスト

「給料払えないから新暦にしちゃお」明治政府が起こした驚きの改正

今では当たり前の1年を12ヶ月で区切る新暦。旧暦では13ヶ月ある年もあったって知ってましたか? 今回のメルマガ『1日1粒! 「幸せのタネ」』では、日本が突然旧暦から新暦に切り替わったせいで起こったある悲惨な出来事を紹介しています。

消えた2ヶ月の給料

みなさまこんにちは。マインドマップインストラクターの須田です。

旧暦と新暦。実はちょっとややこしいところがあって、単純に「今日は旧暦で○日」というのはいえないのです。

まず、「旧暦」が何かを確認しておきましょう。

現在私たちが使っている暦はグレゴリオ暦と呼ばれるもので、太陽の運行を基準にして作られています。一般に「太陽暦」と呼ばれます。

それ以前、日本では明治6年以前は太陰太陽暦というものが使われていました。太陰暦は月の運行を基本にした暦です。月は新月から新月までの期間が約29.5日です。12ヶ月では29.5×12=354日となります。365日から考えると年間で11日少なくなってしまいます。そこでそのずれは数年に1度、「閏月」というのを入れて修正します(19年に約7回なので、3年弱に1回です)。

この「閏月」というのが曲者なのです。

太陰太陽暦が使われていた時代のある日付が、今の太陽暦で何年何月何日に当たるか? というのは計算することができます。

しかし、今は太陰太陽暦の計算はしていませんから、今日が太陰太陽暦でどういう日付になるかというのは正確にはわかりません。使わない暦のために、わざわざいつ閏月を入れるのか? ということはきちんと取り決めしませんから、ずれていて当たり前なのです。

そんなわけで、カレンダーには「旧暦12月1日」と書かれてはいても、だいたいの目安…というぐらいにとらえておくのがいいでしょう。

ちなみに、日本がグレゴリオ暦に切り替えたのは、明治5年から6年にかけてです。西暦では1872年から1873年にかけてのことです。これは突如決まったことで、この経緯だけでも非常に面白く興味深い読み物です。興味を持たれた方はぜひお調べください。

とにかくいきなり決まったことは、

明治5年12月3日→明治6年1月1日

とするということでした。なんと明治5年の12月は1日と2日しかありません。そのうえ「2日しかないので、その月の分の給与は払う必要なし」というお達しまで出ました。なんと12月分の給与をもらい損ねてしまった…。

今から考えると、なんとも乱暴なお話に思えますね。実は旧暦のままだと明治6年は閏月の入る年で、13ヶ月ありました。給料を13回払わないといけなくなります。そこで、明治5年から6年の切り替わりで太陽歴にしてしまえば、「明治5年12月」と「明治6年の閏月」の2ヶ月分が消えてしまいます。

そうすれば明治政府は役人に給料を2ヶ月分、払わなくて済む…財政難に苦しんでいた明治政府の苦肉の策とも言われています。

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説得が必要な顧客は「捨てろ」。成績の良い営業マンは知っている

説得しないとダメ、値下げしないとダメという顧客は思い切って「捨てよう」と、大胆な提案をするのはメルマガ『ビジネス真実践』の著者で戦略コンサルタントの中久保浩平さん。脈のなさそうな相手に使う時間のムダを省き、効率良く営業成績を伸ばすためのコツを教えてくれています。成績の上がらないとお悩みの営業マンのみなさま、必読です。

お客を捨てる!?

成果の上がらない営業マンは、目の前にいるウンともスンとも言わないお客様に対していかに当社の商品が素晴らしいかを説明し必死で説得しようとします。

成果の上がらない販売員は、お客様から頼まれてもいないのに、次から次へ店内の商品を並べ(あるいはメニューを拡げ)、1つ1つ説明し購入を促します。さらには値下げに踏み切ろうとします。

一方で、説得をしなくても値段を下げなくても自ら好んで購入・成約してくださるお客様もいるのも現実としてあります。

必死で説得したり、値段を下げないと動いてくれないお客様にパワーを注ぐのであれば、自ら好んで購入・成約くださるお客様への対応、フォローにパワーを注ぐ方がはるかに効率的で成果も上がります。

従って、説得しないといけない値下げしないと無理、というようなお客様は追いかけないことです。言葉は悪いですが「そんなお客は捨てる」です。

販売・営業側と顧客は対等な関係です。その関係性を築き維持するのが営業や販売という仕事の本質でもあるのです。なので、その本質からズレたお客様とは付き合わない、そんなことも重要なのです。

というようなことをいうと、「え~、そんなこといわれても…」と思う方もいらっしゃるかも知れません。ですが、成果の上がっている営業マンや販売員ほどこのことをよく解っています。相手にしてくれないものを振り向かせようなんてことしません。それをしたところで、「しつこい!」と言われるのがオチだと知っているのです。あるいは、無理に成約・購入頂いたところで、対等な関係は築けないので、非効率となり、結果的に利益に影響してくることが解っているのです。

私自身もコンサルをはじめた当初に経験があります。仕事が欲しい一心で、「会いたい」と言ってきてくれる人には極力会いにいきました。しかしながら、結局仕事にはなりませんでした。なぜなら、会いたい=仕事を依頼されるではないということが全く解っていなかったからです。解っていなかったので、お会いした方には自分のことを必死でアピールしていました。

恐らく、過去にお会いした方の中には、私のことを「うざい」と思っていた方も少なからずいらっしゃると思います。つまり、うざがられるほどに私自身、自分で自分の価値を下げてしまっていたのです。

全く成果の上がらない営業マンと同じです。

この経験により単純に「会いたい」と言ってくるだけの人とは会わないようにしました。つまり、必死で自分のことをアピールする機会を自ら捨てたのです。 

うなぎ屋じゃなくても使える、客を飽きさせない「松竹梅」販促術

うなぎ屋さんなどで目にする「松竹梅」のグレードの中で「竹」を注文する人が多いのはご存知でしょうか。そして実は…、この「松」「竹」「梅」、販促に効果絶大なのだとか。メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では、「松竹梅」を用いた上手くいく販促策を詳しく紹介しています。

「松竹梅」で、購入喚起を!

うなぎを食べに行くと、メニューには「松」「竹」「梅」の文字が。商品の量やグレードによって、お客さまが選びます。その割合は、ほとんどの場合「松3:竹5:梅2」となります。高い「松」は躊躇し、安い「梅」は恥ずかしい。よって、「竹」を注文するお客さまが多くなるのです。これは商売の基本なので、ご存知の方も多いはず。

では、あなたのお店には「松竹梅」はありますか? 商品のグレードに合わせた価格帯を揃えることです。

「うちは高級店だから…」「うちは庶民派だから…」と、片寄った商品構成になっていませんか?

もちろん、それも「お店の主張」なので、否定はしません。しかし、そのために逃しているお客さまがいることを覚えておいてください。

お金持ちだけが高級店に行くわけではありません。お金持ちだから安いお店には行かない、というわけでもありません。

ライフスタイルが多様になってくると、お客さまの指向を決めつけることは危険です。日頃は倹約家でも、時には高級店を覗き、買いたくなることもあります。そんなときに「松竹梅」があると購入しやすくなるのです。

極端に高額なものばかりでは、陳列を見て、買わない人が多くなりますが、「松竹梅」という選択肢があれば、「竹」や「梅」を安いと感じ、購入を決断する可能性が高くなります。たとえ「梅」を買ったとしても、高級店で買った満足感が残ります。

逆に庶民派のお店では、いつも安いものばかりがあると、お客さまは安さに慣れてしまい、感動しなくなります

そこで、「松竹梅」で刺激を与えるのです。同じような商品の中で選択肢を作り、安いものを賢く選んでいることを認知させるのです。そうすれば「慣れ」はなくなり、毎回刺激を与えることができます。

「松竹梅」は、お客さまを飽きさせない販促策なのです。

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中国の甘い誘惑「日本と和解することで、日米分断をはかる」

中国株の暴落から北朝鮮の核実験まで、年始から何かと騒がしい国際情勢。2015年はロシアのシリア空爆、中国「AIIB」事件、南シナ海問題など、世界中で大きな出来事が数多く発生しましたが、2016年の世界は、そして日本はどうなるのでしょうか? 無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者、国際関係アナリストの北野幸伯さんは、昨年よりも米中の覇権争いがますます激しくなると予想。2つの大国に挟まれた日本がとるべき外交戦略を提唱しています。

2016年世界はどうなる?日本はどう動くべきか?

「2016年世界はどうなる?」シリーズ5回目です。新規読者の皆さまは、まずこちらをご一読ください。今回の話の理解が深まります。

世界に再び吹き荒れるナショナリズム。斜陽の米国はどこへ行く?

世界はチャイナマネーにひれ伏すのか?米中覇権争いは歴史的分岐点に

英国は2度裏切る。米国と中国の間で揺れる「欧州」に不穏な動き

プーチンの次の戦略は「米中を戦わせて、ロシアが漁夫の利を得る

今回は、いよいよ日本です。それにしても、年初から大変なできごとが、続々と起こっています。

・サウジがイランと国交断絶

・中国株暴落に引きずられ、世界的株安に

・原油価格が04年の水準まで下落

・北朝鮮、また核実験(なんちゃって水爆実験)

今年は、大変な1年になりそうです。

ところで、国の利益のことを「国益」といいます。いろいろありますが、主なところは「経済」と「安全保障」。2016年日本経済はどうなのでしょうか? これは、中国経済減速の影響で厳しくなっていくでしょう。そして、中国経済悪化の理由は、大きく2つあります。

1. 中国経済がたくさんの大きな問題を抱えていること

2. 覇権を維持したいアメリカが、「中国経済崩壊論を日々拡散していること(=経済情報戦)

中国経済にさまざまな問題があることは、前から知られていました。しかし、2015年3月に「AIIB事件」が起こったとき、57か国がきそって参加した。当時は、中国経済に対する「楽観論」が「悲観論」を大きく上回っていたのです。

しかし、親米国家群(イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、イスラエル、オーストラリア、韓国など)がアメリカを裏切り中国についた「AIIB事件」で、状況は大きく変わりました。アメリカのメディアが「中国経済崩壊論一色」になっていったのです。その結果が、今の中国経済です。

つまり、アメリカは、「中国経済悪化でアメリカ経済も悪くなる」ことを承知で、「経済情報戦」をつづけている。覇権を維持したいアメリカが、中国経済を悪化させる。中国経済悪化にひきずられて、アメリカ経済も悪化する。日本も悪化する。こういう流れですので、日本の景気も厳しくなっていく。ですから、「今年は日本経済は厳しくなっていく」ことを覚悟して戦略をたてましょう。

※ちなみに「アメリカ・リベンジ戦略」の詳細を知りたい方は、ダイヤモンドオンラインの記事を参考にしてください。

リベンジ~AIIBで中国に追いつめられた米国の逆襲