ヨーロッパ最高の知性が断言。日本の「利他主義」が21世紀を救う

先進国では出生率が低下し高齢化が進行するのに反し、世界の人口は2050年には現在よりも25億人増加するそうです。それだけ増えた人口を養うほどの世界経済の成長は見込めるのでしょうか。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では著者でマンション管理士の廣田信子さんが、「ヨーロッパ最高の知性」と称さる経済学者、ジャック・アタリ氏の著作の内容を引きながら、これから世界が進むべき道について考察しています。

改めて「21世紀という時代」を考える

こんにちは! 廣田信子です。今の世界は、成長し続けるしかない金融資本主義の終焉に最後の抵抗をしている…私にはそう見えます。

日本の人口が減少することと反比例するように世界全体の人口は増え続けます。2050年の世界人口は、95億人現在より25億人増加)になるといいます。先進国では、総じて、出生率は低下し、高齢化が進みます。それに対して、アフリカの人口は10億人から25億人へと2.5倍に急増するのです。地球の環境悪化で農作物の生産も難しい地域が多数出ると予測される中で、増加した人口を地球は養い切れるのでしょうか。世界経済は、成長を続けることができるでしょうか。

世界の人口が増加していく中で、人口の減少が避けられない日本でこれまでの延長線上での経済成長が見込めないことは、もう受け入れざるを得ない事実ではないのでしょうか。日本は、どこかで方向を転換し自分達の特性を生かし力を合わせることで自分達の身の丈にあった社会を作っていくことが一番の生きる道ではないかという気がします。

ソ連崩壊、リーマンショック、新たなテロの脅威、インターネット社会などを予測し、的中させてきた「ヨーロッパ最高の知性」と称さる経済学者、ジャック・アタリ氏は、著書『21世紀の歴史』の中でこれからの世界を予測しています。

世界の秩序は、次の5段階を同時に、あるいは順番に進むことになるとしています。第一段階は、これまで世界の秩序を司って来た米国のパワーが相対的に衰退する局面、第二段階は、力を持つ10~20ヵ国が共同で世界秩序をつくろうと模索する局面、第三段階は、国家の枠を越えて市場の力が世界をリードする局面、第四段階は、大きな混乱や戦争などの超紛争が起きる局面、第五段階は、世界の協力と調和による超民主主義が登場する局面、です。

現在は、米国の相対的な衰退が起きている第一段階の終わり、第二段階を摸索している状況でしょうか。同時に、第三段階も進んでいます。世界各国で発生している紛争やテロを思うと、第四段階の芽もすでに生まれています。いかに第四段階のダメージを少なくして、第五段階に進めるかが21世紀の課題なのではないでしょうか。

皿の大きさに例えれば判る。事業拡大の前にかならずやるべきこと

立ち上げた事業を軌道に載せた経営者が次に考えるのが、規模の拡大。しかしもちろんそれは容易なことではなく、さまざまなリスクが伴います。事業拡大のため、まずすべきことは何なのでしょうか。人気コンサルタントの中久保浩平さんは自身の無料メルマガ『ビジネス真実践』で、そのポイントを解説しています。

事業を拡大するために必要なこと

士業を営んでいるAさんからのご相談。Aさんの課題は、複数抱えているクライアントとの仕事が手いっぱいで中々新規開拓ができない。営業活動が出来ないというものでした。とはいえ、紹介によって仕事自体は安定しています。ですので無理に営業する必要はありません

では、どうして新規開拓の営業が必要なのか?それはAさんの目標にありました。Aさんは、士業の傍ら、セラピストとしての勉強をされています。近い将来にはそのセラピストでも事業展開したいとのことでした。もちろん、本業の方は優秀なスタッフもいらっしゃるので、任せることは可能とのこと。なので、新規事業を展開するためには、それなりの営業活動が必要であるということでした。現状の士業から一歩引いてやりたいことをする為にも、今以上の地盤を築いてから…ということになります。

では、どうやって新規の営業活動をすればいいのか?結論から言うと…、Aさんの場合、無理に営業活動をする必要はありませんでした。これまで起業してから、紹介ベースでクライアントを獲得してきたので、無理に新規開拓をする必要などないでわけです。それに一気に手をドバッーーーーと手を拡げると顧客対応に必ず無理が生じてきてしまいます

小さな取り皿に、5人前、8人前もの料理を盛り付けるとこぼれます。200ccのカップに1リットルの水を注ぐとこぼれます。事業の拡大や顧客の幅を拡げるということは、このようなことと同じです。だから、まずは受け皿を大きくすること。その受け皿の大きさによって、料理を取り盛り付けていくこと。

なぜ「大富豪の執事」は月2979円もするメルマガを始めたのか?

メルマガ『高く売れば売るほど顧客満足が高まる営業・ブランディング術』を創刊し、ビジネステクニックの啓蒙をしている新井直之さん。世界の大富豪・超富裕層向けの執事サービス会社を設立し、ビジネスを展開する新井さんがどのような思いでメルマガを創刊したのか、なぜ執事をビジネスとして成立させることができたのか、気になることはたくさんあります。そこでMAG2 NEWSは、新井さんが執事になった経緯からメルマガをどんな人に読んでほしいのかまで、そのすべてをお聞きしてみました。

相手が本当に望んでいることを知り、実現することがビジネス

──まず、新井直之さんがどのような方なのか、ということを読者の方が分かるようにできればと思っております。新井直之さんが代表取締役社長をされている「日本バトラー&コンシェルジュ株式会社」はどのようなことをされている会社なのでしょうか?

新井:執事というと、ドラマや映画などで出てくるお金持ちや大富豪の身の回りのお世話をするというイメージがあると思いますが、まさにそういった執事のサービスを提供する会社です。やはりお客様は限られていまして、企業のオーナー様やそのご一族であったりのサポートをさせていただいています。

もちろん、執事ということからイメージされるようにお茶を出したり、食事の際にワインを注いだり、お食事のお世話をしたりというはもちろん、大富豪の方の家も大きいので、家の管理であったり、運転手やメイドがいる場合が多いので、そういうスタッフを管理したり、快適に過ごせるようにしています。

執事を雇うというのは、年間1,500万円から2,000万円かかります。その料金を払ってまで、自分自身の時間を作り出す価値がある方になると、皆さんにしっかりとお聞きしたことはないのですが、年収が5億円以上、資産でいうと50億円以上の方々向けのサービスになります。人材サービスとしては、弁護士や医師といった専門的な方々を除いて、一番報酬が高いサービスになるかと思います。

──執事というと、その家に昔から働いている方がいる、というイメージなのですが、会社にされたのはどのような理由からなのでしょうか?

新井:元々、私自身が執事をしていたこともあるのですが、会社を作ったほうが仕事がスムーズに行えます。例えば、人の雇用です。執事以外にメイドや運転手、シェフなど複数名がチームになって一つのお客様を担当します。もちろんお客様自身が直接雇用する場合もありますが、会社としてやっていたほうが、優秀な人材を採用できますし、労務管理や福利厚生面なども適切に行えます。

また、お客様が直接雇用をしてしまいますと、人を雇用する際の採用活動から人材教育、働く人のモチベーションの維持、退職時の対応など、多くの手間と負担があります。それを私どもが会社として一手に引き受けることにより、お客様は本来のやるべきことや、楽しむための時間を得ることが出来ます。

また、執事の仕事というのは、先ほどの食事のお世話であったり、運転手やメイドの管理、派遣とった人材サービスだけではなく、様々な業務がある、ということもあります。例えば、お役様の家の修繕をする場合、工事会社との契約を我々の会社で契約をするということもあります。そこが個人で執事をしていると、お客様自身が契約をする必要がある。それが執事という業務を行っている会社として受けていることで、工事会社との契約も非常にスムーズに行えるんです。

──なるほど。優秀な人材を採用、育成することと、かつ手間を少なくするために法人化されているんですね。他にはどのような要望があるのでしょうか?

新井:以前、伊豆に別荘を持たれていたお客様に「温泉に入りたい」と言われたことがありました。実は温泉のお湯って購入することが出来るんですよ。なので最初は軽トラにポリタンクで持ち込んで、お風呂に入れたんです。すると「いや、かけ流しが欲しいんだ」と。「掘ってくれ」という意味だったんです(笑)。「かなりお金がかかりますよ」とお伝えしたんですが「やってくれ」と。予算も考えなくていいとおっしゃってました(笑)。ですので別荘の敷地で温泉を掘ることにしたんです。

まず温泉が出るかの調査する専門の会社に依頼したところ、「温泉が出るか出ないかはやってみないと分からない」と言われました。それでもやってみようということで1年がかりで温泉を掘ったのですが、その間、頻繁に電話がかかって来るんです。「もう温泉は出たか?」と(笑)。それも「温泉が出なければ、お前はクビだ!」ぐらいのプレッシャーでした。結果的に温泉が出たのですが、本当に幸運でした(笑)。そういった無理難題に答えていくことも執事の仕事になります。

──スケールが大きい話ですね。他にもそういった無理難題を解決したお話はありそうですね。

新井:ありますね。これも先ほどの温泉のお客様のお話なのですが、「別荘の目の前にある木を切ってこい」と言われたんです。ですが、そこの土地は他人の土地でして、まずはその土地の所有者に問い合わせたのですが、「防風林なので切るなんてことはできません」と言われました。お客様にはその旨をお伝えしたのですが、「それでも木を切れ」と。「出来ないことは無いはずだ」と。これは成功者の方、大富豪の方に多いのですが、基本出来ないことはないと思っています。そういった方々に対応する私ども執事も、「この世の中には出来ないことはない」、「出来ないことをやるのが自分の仕事であるじゃないの?」という発想で挑まなくてはなりません。

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そこで、試行錯誤して何とか解決策を見出そうと、お客様に、なぜ木を切りたいのかをお聞きしたところ、「木を切ると海が見えるだろう?海が見たいんだ」とおっしゃったんですね。さらにお話をお聞きすると、お客様はヨーロッパの方で、お母様が山間部の出身の方だということでした。お母様は海を見たことがないので、日本に呼んでこの別荘で海を見させてあげたいということだったんです。「目の前の木を切りたい」は本当の目的ではなく、「別荘から海を見たい」がお客様の本当の望みだったんです。そこで私が考えたのが、「海が見たいのであれば、別荘を改築するのはいかがでしょうか?」と提案したのです。実はその別荘は建てたばかりだったのですが(笑)、ドローンを飛ばして、「2階を増築すれば、このように海が見えます」と提案したんです。

──これもまたスケールが大きい話です。

新井:はい(笑)。家を増築されたことがある方は分かるかと思うのですが、1階建ての建物を、2階建てにするのは非常に大変なんです。そもそもの構造から変えなければいけないので、かなりの費用がかかるんです。結局、1億円以上かかったのですが、2階を増築したことでお客様の要望に答えることができました。

──「お客様の本当の目的がどこにあるのか、ということを知って対処する」というビジネスでも大事なことだと思いますが、また新井さんが提案した案もスケールが大きくて庶民にはびっくりする内容ですね。

 

シリア拘束の安田純平さんが記者会見「あきらめたら試合終了」

10月下旬に解放が確認され帰国した、シリアの武装組織に拘束されていたジャーナリストの安田純平さん(44)が2日午前11時より、都内の日本記者クラブで会見が2時間以上にわたっておこなわれた。日本記者クラブの発表によると参加記者386人、ムービーカメラ42台、スチールカメラ約40台と、予想以上にメディア関係者が集まり、安田さんの拘束事件に関して関心の高さが伺えた。

安田さんは、司会者からの説明の後に、記者会見冒頭で第一声として「関係者に対して深くお詫びいたしますとともに、感謝申し上げます」と謝罪と感謝の言葉を口にした。

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安田さんは、シリア国内へ入る手段や拘束されたときの経緯を自ら説明。シリア難民の紹介で、シリア人のガイドを紹介してもらったといい、その人物はイスラム国に殺害された後藤健二さんのガイドをしていた人だったという。

当初はスパイ容疑で拘束され、その後すぐにスパイ容疑は晴れたものの、「水はけの悪い」集合住宅の地下牢や、一戸建ての民家など、拘束先を次々と移動させられた長い「監禁生活」について詳しく話した。

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また、監禁された一戸建てには1日に数時間から10時間程度も電気が通り、衛星テレビを鑑賞することもできたという驚きの発言もあった。また、ピザのようなパンを運んできたときにトルコの新聞に包まれていたことなどからトルコの国境に近い場所ではないかと推測できたという。

さらに、武装勢力からの要求で「個人情報を書け」と要求され、身代金が支払われると期待した武装勢力側の意に反して払われる様子がなく、トイレに立つときに尻を蹴られるなど扱いが悪くなっていったという。

また、2016年1月には「家族からの質問項目に対して答えを書け」と要求された際も、家族へのメッセージとして「oku(奥:妻に対する呼び名) houchi(私を放置しろ)」と、要求には答えないようメッセージを書いたという。その後、日本側からの反応がなくなったため、武装勢力側が「身代金の要求を拒否するよう書いたのでは」と疑われ、トイレに立つ際の暴行がエスカレートしたという。

その後、日本側にメッセージが伝わったことを感じたため、安田さんは武装勢力側の動画撮影などの要求に対してすべて答えるようになったと話した。

また、安田さんは武装勢力からは「ニダール」という名で呼ばれていたとも明かした。

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2018年7月10日には「ジャバル・ザウイーヤ」の巨大収容施設に移動。

その後、衣類とノートを渡され、「日記を(母国語で)書いて良い」という許可をもらったとしている。そのため、詳細な日付などを確認することができたという。彼らは「決して扱いが悪くない紳士的な組織だと認識させるため、テレビもあり食事も出し(1日2回)、日記も書かせることを許可したのでは」とした。また、食事の際にはスイーツも出てきたという。

監視の一人が「何か持ってきて欲しいものはあるか」と聞かれた際に「英語辞書」を要求。英語の話せる人物だったが、間違って地名を話してしまい、それ以後、あらわれなくなったという。

また、イスラムの法廷で裁かれた人たちも収容所に運ばれ、彼らは数日後に解放され、多くの人が入れ替わっていたようだと話した。

さらに、他の収容者に対する見せしめの拷問がおこなわれていた様子など、生々しい証言も。また、団体名を明かさなかった武装勢力が、タンスのようなところに組織名のロゴのシールを貼っていたため、「ヌスラ戦線を装っているのでは」と疑い始めたという。

そして解放された別の収容者が日本人がいたと証言されることを避けるため、「日本人であることを公言するな」と強制され、一言でも日本人であることを匂わせる発言をすると拷問をされたという。何度か施設内で部屋替えをさせられたが、最終的に入れられたのが1.5m×1mの狭い部屋で、指の関節の鳴る音や鼻息などの物音が立つと拷問が始まり、食事も骨だらけにされるなど、多くの嫌がらせを受けていたという。

また、壁の両側で24時間も耳を立てられ、監視され続けていたという。

さらに、体を動かす(運動をする)手段として、イスラム教徒に改宗すると話し、イスラム教で決められている1日5回の礼拝の際に運動することができたと驚きのエピソードを明かした。

その後、彼らへの抵抗としてハンスト(絶食)し20日間も何も食べなかったが、施設のボスような人物から食事をするよう(ハンストを中止するよう)命令されたという。

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2018年3月にはロの字型のトルキスタン部隊の施設に移動。近くにローマ風の遺跡が真南に見えたという。運ばれてくる食事などから、近くにウイグル人のコミュニティがあるのではと推測した。

また、日本で2018年7月に報道された動画で「ウマル」と名乗ったことについて、日本名を名乗れなかったため、自分で考えてイスラム系の名前である「ウマル」と名乗ったという。その後、同じ施設にイタリア人が収容されたことに「ひよこ豆」の呼び名についての会話から気づいたという。

また、動画で「韓国人」と名乗ったことについても、日本人と名乗れないことを知って韓国人だと述べたとし、別の施設の時には「中国人」と名乗ったこともあったという。

9月には、また元の巨大収容施設に戻され、嫌がらせにより14時間もトイレに立てないこともあったという。そんな彼らに対して「お前らはジハードのために、こういう活動をしているんじゃないのか、こういうことはもうやめろ」と強く訴えるようになり、40ヶ月をめどに解放してくれと強く要求するようになったという。

10月22日、シリアに入ってからちょうど40ヶ月目となった日に荷物をまとめろと言われ、解放されることが伝えられたという。翌23日に車へ乗せられ、「今からトルコだ」言われて解放されたことを認識したという。その移動中はずっと目隠しをさせられていたため収容場所はわからなかったという。同日、トルコのアンタキヤの入管施設に入ったとしている。

安田さんはここで話を終えた。

この後、12時54分過ぎに、各メディアに対する質疑応答が始まった。

代表質問として司会者から、ネットで湧き上がっている「自己責任論」についてどう思うかについて問われると、安田さんは「政府を含めて、ご迷惑をおかけしたので批判されることは当然だと思う。ただし、事実に基づかないものが多いと思うので、事実に基づいたものだけにしてほしい」とした。

また、「自分が言うのも変だが、紛争地に入るので自業自得だと思う。ただし、本人がどう準備したかと行政がどう動くかは別問題で、それができないのは民主主義国家として大変問題であると思う。今回、外務省がとった行動(身代金を払わない等)などに不満はなかった」と述べた。

さらに、日本で多くの間違った情報が錯綜していたことについて触れ、大変情報が伝わりにくかった事実を挙げた。

会場からの質問が続き、今後も取材を行うか?との質問には「白紙です」と述べるにとどめた。

世間から自身が注目を集めていることについても「迷惑をかけたので仕方ない」としながらも、今後はシリアの現状についてもっと日本でも知られるべきだと私見を述べた。

また、家族からは「何もするなと言われていた」と明かし、すでに高齢の両親を気遣う言葉を口にした。

また、日本記者クラブへのメッセージとして「あきらめたら試合終了」という、漫画『スラムダンク』からの引用と思われるひと言を発表し、意味は文面のままとした。

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なお、この会見の様子は、インターネットテレビ「AbemaTV」でも最後までネット中継された。

Abema NEWSチャンネル

3年前の2015年6月、安田さんはシリアの内戦を取材するため、トルコ南部から国境を越えてシリアに入ったあと行方がわからなくなっていた。

その後、現地の武装組織に拘束されていると判明し、2016年3月には、安田さんとみられる人物の動画がネット上で公開されたほか、その2か月後には「助けてください。これが最後のチャンスです」などと日本語で記された紙を持った画像がネット上に投稿されていた。

その後も、画像や動画がたびたび公開されるも有力な情報は得られなかったが、2018年10月23日になって解放の情報が日本政府に入り、トルコから無事に帰国していた。

Photo by:まぐまぐ編集部

真相を語りだした財務局OBたち。誰が職員を自殺に追い込んだのか

解決済みとばかりにすっかり報道されなくなった森友学園を巡る文書改ざん事件に、新たな動きが出てきました。問題の渦中に自殺に追い込まれた近畿財務局職員を知るOBたちが立ち上がり、真相を語り始めたのです。元全国紙社会部記者の新 恭さんは自身のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』でこの動きを詳報するとともに、政府の隠蔽体質をいっそう強める安倍首相と麻生大臣の同盟関係を強く非難しています。

近畿財務局OBの証言から浮かぶ職員自殺の真相

森友疑惑をめぐる前代未聞の財務省文書改ざん事件で、新しい動きが出てきた。

安倍首相夫人らの関与の記録を公文書から消し去る不正行為を押しつけられ、54歳の近畿財務局職員が自殺に追い込まれたこの事件。

トカゲの尻尾切りで幕引きをはかる政権の思い通りにさせてはならないと、近畿財務局のOBたちが立ち上がり、野党のヒアリングやテレビ局のインタビューに応じ始めたのだ。

テレビ東京が、OBら6人へのインタビューと、自殺した職員の父親の告白を9月25日に放映したのが発端となった。

10月25日には、立憲民主党など野党合同のヒアリングを受けたあと、6人の元職員がテレビ朝日に向かい、かつての同僚の死にまつわる財務省の不条理を告発した。

自殺した職員、Aさんは高校卒業後、国鉄に勤めたあと大蔵省に転職。本省勤務を経て近畿財務局に赴任した。

亡くなった当時の役職は上席国有財産管理官。森友学園との間で国有地売却の交渉にあたっていた。この問題をめぐり、本省から指示を受ける窓口にもなっていたようだ。

Aさんはおそらく、安倍首相夫人の名前を記録した決裁文書の書き手もしくは記載に関わった職員であろう。それゆえに官邸の意向を怖れる佐川宣寿理財局長の怒りを買い、改ざんを押し付けられたのにちがいない。

国有財産の鑑定などを担当したAさんの元同僚、喜多徹信氏はテレビ東京のインタビューで、現役の近畿財務局職員2人と電話で話した内容をこう証言した。

「(Aさんは)改ざんとかの仕事をやらされ、100時間を超えるような残業時間になり、ずっと追い詰められて、そして顔が変わってしまったと聞いた」

岡山県に住むAさんの父親にはレポート用紙7、8枚にわたる遺書が残されていた。父親は言う。

上司に言われた通り報告書を書き換えさせられたという内容が書いてありました。自分ひとりで別に責任を負う必要はないのに、なんで死なないといけなんだのか」

今年2月半ば、実家に帰省した息子とコタツで話したのが最後となった。それから間もない4月7日、Aさんは神戸市の自宅で命を絶った。

元国税が警告。絶対バレる上に重罪な「高級外車」の売却益隠し

先日、高級外車の売却益隠しで多数のセレブが申告漏れを指摘され、話題となっています。元国税調査官で作家の大村大次郎さんは自身のメルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』で、こうした手口は税務署にとって何十年も前からお見通しの「定番の脱税手口」であり確実に発覚するもので、しかも重い罪に問われ最悪青色申告の取り消しもありうると警告しています。

※本記事は有料メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』2018年11月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール大村大次郎おおむらおおじろう
大阪府出身。10年間の国税局勤務の後、経理事務所などを経て経営コンサルタント、フリーライターに。主な著書に「あらゆる領収書は経費で落とせる」(中央公論新社)「悪の会計学」(双葉社)がある。

高級外車の売却益を隠す脱税

最近、高級外車の転売に関する興味深いニュースが報じられました。まずはその記事からご覧ください。

2018年10月22日読売オンライン

高級外車の売却益隠し続出、歯科医や社長ら多数

 

フェラーリなど高級外車の売却益を巡り、約20の法人と個人が東京国税局や関東信越国税局などから相次いで所得隠しや申告漏れを指摘されていたことが、関係者の話でわかった。所得隠しは2017年までの数年間で計約8億円。申告漏れだけを指摘されたケースも含めると総額は25億円を超える。背景には、富裕層の納税意識の低さが浮かび上がる。

 

関係者によると、所得隠しや申告漏れを指摘された法人は、社有車を転売した東京都武蔵野市の化粧品販売会社のほか、中野区や川崎市の自動車販売会社など約10社。個人は目黒区の自動車輸出入会社の元社長や港区の歯科医、茨城県の呉服店社長など十数人に上る。こうした法人や個人は17年までの数年間に、大田区や千葉県の車輸出入会社などにフェラーリやポルシェなどの高級外車を転売。それぞれ数百万円~1億数千万円の売却益を得たが、申告していなかった。

ビジネスという大海へ漕ぎ出す前に決めておくべき3つの重要事項

ユニクロが「あらゆる人が良いカジュアルを着られるようにする」を理想に掲げて急成長したように、一流といわれる企業は何よりもビジョンを大切にしています。今回の無料メルマガ『起業教育のススメ~子供たちに起業スピリッツを!』では、著者で長く人材育成に関わってきた石丸智信さんが、仕事でもプライベートでもまず「目的」を明確にすることが大切だと、事例を紹介しながら記しています。

何を考えてから航海に出るか?

私たちは、何かに挑戦するその前にどのようなことを考えているでしょうか。新任管理者に対する研修を聴講した際に、何らかの物事にチャレンジする、その前に考えたいことについての講義がありました。本号では、その講義の中で出てきた「航海に出る前にという例を参照しながら、本テーマについて考察していきたいと思います。

まず、「航海に出る前に」という例の中で挙げられていた項目を、以下に挙げていきます。

  • 船長、航海長、乗組員がいます
  • 水や燃料、食料を積み込み
  • 何のためにそこに行くのですか?
  • 船・海図・気象情報も揃えました
  • 目的地は何処ですか?
  • どうやって行くのですか?

では、航海に出る前に考える、この6つの項目を並び替えてみましょう。みなさんは、この項目を、どのように並べ替えるでしょうか。

一般的に陥りがちな並べ替えの順番としては、以下のような流れが、講義の中で挙げられていました。

  • 船長、航海長、乗組員がいます
  • 海図・気象情報も揃えました
  • 水や燃料、食料を積み込み」(さぁ出発です)
  • 目的地は何処ですか?
  • 何のためにそこに行くのですか?
  • どうやって行くのですか?

上記のような順番でいいのでしょうか?きっと、客観的に見ると、何か変だなと思われるのではないでしょうか。

この順番の上3つに挙げられている、航海中に必要と思われるヒト・モノ・情報などは揃っているので、すぐにでも出発できそうです。しかし、肝心の

  • どこに行くのか?
  • なぜ行くのか?
  • どのように行くのか?

ということが、この順番だと出発する直前または出発してから考えることになってしまいます。たしかに、船長もいますし、船もあるし、水も食料もあるので、航海に出ていけそうです。ただ、目的地が違ったり、そこに行く理由、目的地への行き方が違えば、準備するヒト・モノ・情報なども変わってくるではないでしょうか。

IT音痴ばかり。「古い体質」の職場をカイゼンする方法はあるか?

「この業界の体質は古い」と言う場合、上層部の「思考停止でIT技術など新分野に対して無理解」なときが多いとするのは、無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』の著者・梅本泰則さん。梅本さんは、AIやIoTなどの存在確認すらもしない組織トップの姿勢は「スポーツ用品とIT技術の連携」など柔軟な改革を止めてしまっているとし、未来を描ける解決法を提案します。

古い組織は変われるか?

組織というものは、長く続くといつのまにか停滞をしてしまうようです。最近私は、ある組織の役職につきました。戦後からの歴史を持つ、優秀な人たちが集まる団体です。年に一度ずつ、総会と全国大会が開かれます。どちらも、全国から集まるのは代表メンバーです。それでも100名は超えるでしょうか。

総会では、事業報告や事業計画が発表され、型どおりに承認されていきます。出席者からいくつかの質問は出ますが、それも予定通りです。議事が無事に終われば、懇親会が始まります。皆さん、おたがいに酒を注ぎながら、旧交を温めているようです。

次は、全国大会です。会長のあいさつに続いて、来賓のあいさつ。その後、会員の表彰などが行われ、外部から招いた講師の講演に移ります。それなりに良いお話なので、「面白かった」といった感想です。ただし、勉強会や研修ではないので、それ以上のことはありません。最後は、お偉方による「締めの挨拶」で閉会です。

しかし、大会はまだ終わりません。またお約束通りの懇親会が始まります。メンバーの中には、この懇親会を楽しみにしている人もいるようです。乾杯のあと、食事もそこそこにあちらこちらでお酒を注ぎ合ったり名刺を交換したりしています。そうこうしているうちに、地元の踊りや音楽などの出し物の登場です。参加者へのおもてなしなのでしょうか。なんだか、どこかの村の集まりのようです

おそらく、今まで何度となくこうした全国大会の光景が繰り広げられてきたに違いありません。実は私はこうした全国大会の意味をよく理解できないでいます。

人手不足のご時世に5年で人を辞めさせざるを得ないおかしな悪法

2012年に改正された労働契約法で5年無期転換ルールが定められ、2013年4月から有期労働を契約した場合、5年後に無期への転換を申し出ることができることになっていました。しかし、その5年目を迎えた2018年4月以降、トラブルが多発しているようです。今回の無料メルマガ『新米社労士ドタバタ日記 奮闘編』では、「2018年問題」と呼ばれる5年ルールにおけるトラブルと、派遣社員の派遣期間の上限を3年とする「3年ルール」について、会話形式でわかりやすく解説しています。

2018年問題

「2018年問題」といわれる労働環境上の問題がある。2018年4月に「5年ルール」が本格スタートした。9月末には、派遣社員の派遣期間の上限を一律3年とする3年ルールが最初の期限を迎えた。ともに非正規で働く人を安定雇用にすることが目的とされたが、トラブルになるケースも多いようだ。


新米 「この間、新聞で『2018年問題』っていう記事を見たんですけど、懸念されていたことがやっぱり問題になっているってことなんですね」

大塚T 「『2018年問題』?そんな言い方されているんだー。『5年ルール』のことね」

新米 「はい、それと『派遣期間の3年ルール』もです」

大塚T 「あ、それもね。その件は、最近問い合わせが多いわね」

新米 「『5年ルール』のことは、ずっと前にボスも、あれこれ手を打ったとしても、トラブルになることは多いだろうって言ってましたね」

E子 「そうね。最近の法改正は、安定雇用が目的とはいえ、企業も辞めさせたくないのに働きたい人を辞めさせないといけない人手不足の時代にアンマッチングが起こる、ヘンで理不尽な法改正だと思うわ」

大塚T 「うーーん。ホント、長く働きたい人が辞めざるを得なくなる法律っておかしいですよね。新米くん、新聞にはどんなことが書いてあったの?」

新米 「女性が20年働いた職場を雇止めされたケースでした。大手企業だから早くに対応も始めていて、法改正時の今から5年前、2013年の契約更新時の新しい契約書に『4月以降の通算契約期間は5年を超えないものとする』と今までなかった文言を追加したそうです。会社側は、当然のように『法律が変わって、5年を超えて更新できなくなった』と説明をして、『ここでやめるか、ハンコを押すかの二択だ』と言ったらしいです」

大塚T 「大手企業としては、そういわざるを得ないんでしょうね。理想の方法とは違うけど、あながちやり方が間違いとも言えないし…」

新米 「有期雇用の女性は、『おかしい』と思いながら、5年経てば、社会情勢や経営環境もまた変わって、残ることもできるかもしれないい…とハンコを押したそうです」

大塚T 「この行為なら、この人に限らず誰もがやっちゃう行為でしょ」

E子 「気にいっている職場であればあるほど、『じゃぁ、今回でやめます』なんて5年も前に職場を去る人なんていないわよね…」

新米 「この女性は、20人の営業所で、営業の人が出かけた後は、一人で営業所を切りもりしていたそうです。来訪者との応対、電話はもちろん、新人教育まで…。毎年の更新のたびに、働き続けることができるかを営業所長にたずねたのに、きちんとした回答はなく、今年になって営業所長から『引き継ぎをよろしく』と言われたとか…」

大塚T 「わぁ、キツイわね~。ちょっと可哀想ー。その持っていき方と言い方は堪えるし、腹立つわ~!」

新米 「『営業所は続き、仕事はある。それなのに、自分はなぜ解雇されるのか?腑に落ちない』として、個人で加盟できるユニオンにはいったそうです」

鎖に繋がれた象になってないか。負の思い込みから脱却する思考法

自分で勝手に決めつけて可能性を狭めてしまったり、思い込みで行動を制限してしまうこと、ありませんか?今回の無料メルマガ『飲食店経営塾』では著者で飲食店コンサルタントの中西敏弘さんが、「鎖に繋がれた象」という寓話を例に挙げつつ、「そんな考え方には終止符をうつべき」と記しています。

あなたは、「鎖に繋がれた象」になっていないか?

「鎖に繋がれた象」の話を聞いたことがあるだろうか? サーカス団にいる大きな象の足に、鎖で小さな木の杭に繋がれている。あれだけ大きな体なら、逃げ出すこともできるだろうに、どうしてそうしないのでしょう?

象は子どもの頃からその鎖にずっと繋がれている。当時からしたら、巨大な杭で、毎日毎日逃げようと試みたが、それは叶わなかった。次第に諦め自分がこの鎖から逃げられるわけがないと自分自身に言い聞かせ洗脳し)、そのまま大人になっても逃げようとしない象になってしまったのだという話。

「どうせやってもダメだし…」という考えになってしまい、行動すること思考することを諦めてしまっては何も変化しないよ。固定概念に縛られ、最初から「飽きられる」のではなく、「本当にそうだろうか?」と疑ったり、ゼロベースで考えることの重要性を伝える話です。

先日、ある勉強会でこういう場面に遭遇した。

「〇〇だから、客単価が低いのは当然ですよね?」
「世間は人不足だから、人が集まらないのは仕方ないですよね?」
「グループ客が多いと、客単価が下がりますよね?」

などなど、僕にとっては????という意見が相次いだ。決して、彼らが後ろ向きで、やる気がないわけではないのだが、自分たちで勝手に●●だと決めつけてしまっている。僕は、「本当に…?」と何度も聞き返したが、彼らは、キョトンとした顔をしている。「このおっさん何言っているの? 何もわかってないな…」という心の声が顔にでている。

大切なのは、「●●だと勝手に決めつけない事自分たちで思考を辞めてしまうと現状を打破することは難しい。そして、自分たちで考える視野範囲を狭めてしまっているので、どうしてもやることが限られてしまう。その結果、「頑張っても、これ以上…」とマイナス思考になってしまう。これでは、何も解決しない!

先ほどの話でいえば、「本当にそうなのか?」「本当に無理なのか?と疑ってみることが大切だし、「どうしたら、その状況を打破できるのか」という視点で考えてみることが大切だ。

さて、皆さんも、自分の「勝手な」思い込みで思考を辞めてしまっている事、行動を辞めてしまっていることはないだろうか?あなた自身、「鎖に繋がれた象」に繋がれていないだろうか?

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